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鉄道文学を熱く語らない?

1 :吾輩は名無しである:03/10/03 10:08
間違って創作板にスレッドを建立いたしました。

今日の日本の反映を築いたのは鉄道。別れと出会いを運んだ鉄道はそれ
そのものが物語であり文学でもある。鉄道文学は存在する、熱く鉄道文
学を語ろう。もしかしたら近代文学の根源は鉄道にあるんじゃないか。



2 :吾輩は名無しである:03/10/03 10:12
阿房列車の話は必ず出るな。

3 :吾輩は名無しである:03/10/03 10:33
>もしかしたら近代文学の根源は鉄道にあるんじゃないか。

さすがにそれはない

4 :吾輩は名無しである:03/10/03 10:42
内田百閧チてこれなかなか変換じゃあでないんだよね。試しに内田ひゃっ
けんって検索したら引っかかった。面倒だからひらがなで書いちゃうんだ。
そうね、根源はね、でも意識形成はおどろくものね。車窓パノラマの美学

5 :吾輩は名無しである:03/10/03 12:54
鉄道文学のベスト作品、文学に表された鉄道ベスト場面、教えて!

6 :吾輩は名無しである:03/10/03 13:04
川端康成『雪国』

7 :吾輩は名無しである:03/10/03 13:08
坊ちゃん

8 :吾輩は名無しである:03/10/03 13:20
ぽっぽや

9 :吾輩は名無しである:03/10/03 13:21
訂正。

ぽっぽや→路面電車

10 :吾輩は名無しである:03/10/03 13:38
倫敦塔

11 :吾輩は名無しである:03/10/03 13:53
合体電車ひかりまん

12 :吾輩は名無しである:03/10/03 13:55
百關謳カの独壇場になる悪寒

13 :吾輩は名無しである:03/10/03 14:16
マジレスで銀河鉄道の夜

14 :吾輩は名無しである:03/10/03 14:18
芥川の蜜柑だっけ?
あれも鉄道が出てきたよな

15 :吾輩は名無しである:03/10/03 14:31
鉄道(つーか列車な)が持ち得る意味は?

16 :トレイシー ◆gQPg/QE0z6 :03/10/03 14:32
トレイシー

17 :吾輩は名無しである:03/10/03 14:41
>>14
おっさんとなった今なら泣ける。
中学の頃読んでも、外に働きに行くこと、とかの意味がよくわからなかったしな。

18 :吾輩は名無しである:03/10/03 15:28
芥川龍之介「トロッコ」最後のところは中学のときはわからなかった。

良平は二十六の年、妻子と一しよに東京へ出て来た。今では或雑誌社の二階
に、校正の朱筆を握つてゐる。が、彼はどうかすると、全然何の理由もない
のに、その時の彼を思ひ出す事がある。全然何の理由もないのに?――塵労
(ぢんらう)に疲れた彼の前には今でもやはりその時のやうに、薄暗い藪や
坂のある路が、細々と一すぢ断続してゐる。……


19 :吾輩は名無しである:03/10/03 15:30
宮脇俊三はだめですか?

20 :吾輩は名無しである:03/10/03 15:48
宮脇さんは鉄道紀行文学の大家。鉄道紀行の系譜も面白いですよね。

21 :吾輩は名無しである:03/10/03 17:25
芥川龍之介「トロッコ」、志賀直哉「網走まで」、中野重治「汽車の罐焚き」
が汽車鉄道文学の代表とされてきた。それを見直す中で鉄道文学が評価され
るのかもしれないなと思うのだけど……

22 :吾輩は名無しである:03/10/03 17:33
>>18
あー、淡い記憶が残っている。
改めて読むと、さすが芥川だな、いい文章読むと気分がいい・・
UPありがとう。

23 :吾輩は名無しである:03/10/03 18:11
>>22
うん、いいよね。細々と一筋断続しているのが線路道だっていうのがいい。
芥川の文学って鉄道にぶつかるね。

24 :吾輩は名無しである:03/10/03 18:19
漱石「こころ」。好きじゃないけど、これ結構鉄道文学じゃない?

25 :吾輩は名無しである:03/10/03 18:25
福田和也が佐藤春男論のなかで鉄道についてちょっと書いていたはず。
現代においては、なんと言っても西村京太郎。

26 :吾輩は名無しである:03/10/03 18:30
>>19
スレタイからその名前いの一番に思い出したよ。

27 :吾輩は名無しである:03/10/03 18:52
多和田葉子を忘れるな

28 :吾輩は名無しである:03/10/03 21:13
↑「ゴットハルト鉄道」・群像1995年11月号 多和田 葉子
知らなかったぁ。



29 :吾輩は名無しである:03/10/03 22:04
そっちもあった。「容疑者の夜行列車」も。

30 :吾輩は名無しである:03/10/03 23:12
現代鉄道文学、うん、新しいものも少し見えてきた。

31 :吾輩は名無しである:03/10/04 01:17
なぜでてこない!
アガサ・クリスティ『オリエント急行殺人事件』

32 :吾輩は名無しである:03/10/04 04:29
純文学、紀行文学、推理物とかに整理していくといいのかもしれませんね。とりあ
えずは鉄道文学は何か、模索していく。流れとしては「鉄道文学でベストだと思う
もの」また、文学に出てくる鉄道名場面をどんどん挙げていくうちに見えてくるも
のがあるかもしれませんね。できれ価値ある理由を書いてくださるといいなあと

33 :吾輩は名無しである:03/10/04 05:13
>>4
その けん って機種依存文字だからねxせ

34 :ixion ◆ySh2j8IPDg :03/10/04 05:48
ポール・セルー(セロー)『鉄道大バザール』と『中国鉄道大旅行』

阿川弘之『南蛮阿房第2列車』

35 :吾輩は名無しである:03/10/04 05:55
満鉄もので何かないかな

36 :吾輩は名無しである:03/10/04 07:21
川村湊 『満洲鉄道まぼろし旅行』 (ネスコ, 1998年)?



37 :吾輩は名無しである:03/10/04 07:29
「停車場有情」水上勉 鉄道文学としてはかなりお勧め ★★★★★
旧スレからコピーしてきた。駅の旅の風情を巧みに言葉で捉えている。




38 :吾輩は名無しである:03/10/04 07:38
紀行文学全集はある。が、鉄道文学全集はない。売り出されたらぜひ買い
たい。その全集にどんな作品が載っていたらいいか。「トロッコ」は当確
だろうね。「停車場有情」も入っていてほしい作品だね。さて、どんな作
品が収録されていたらいいか?

39 :吾輩は名無しである:03/10/04 08:14
http://myshop.esbooks.co.jp/myshop/0000001270?shelf_id=03
鉄道文学本というところを見つけた。

40 :吾輩は名無しである:03/10/04 08:33
メール欄に、わざわざメルアドを書かなくてもいいんですよ。

41 :吾輩は名無しである:03/10/04 08:40
>>40、うん、ありがとう。緑がどうしたら青になるかと試していたのです。

42 :吾輩は名無しである:03/10/04 11:53
>>38
カポーティ「夜の樹」は是非。

43 :吾輩は名無しである:03/10/04 12:06
「夜の樹」内容(「BOOK」データベースより)
ニューヨークのマンションで、ありふれた毎日を送る未亡人は、静かに雪の降りし
きる夜、〈ミリアム〉と名乗る美しい少女と出会った…。ふとしたことから全てを
失ってゆく都市生活者の孤独を捉えた「ミリアム」。旅行中に奇妙な夫婦と知り合
った女子大生の不安を描く「夜の樹」。夢と現実のあわいに漂いながら、心の核を
鮮かに抉り出す、お洒落で哀しいショート・ストーリー9編。


44 :吾輩は名無しである:03/10/04 12:08
「相良油田」はどうでしょう

45 :吾輩は名無しである:03/10/04 12:20
相良油田↑ 鉄道との関わりは?

46 :吾輩は名無しである:03/10/04 12:48
「日本鉄道文学全集」考えていたけど「世界鉄道文学全集」になりつつある。
インターネット時代だから、まあ、いいのかな。

47 :吾輩は名無しである:03/10/04 16:09
宮沢賢治は鉄道文学から外せないね。鉄道テーマのもの散文、韻文多いものね。
「銀河鉄道の夜」もそうだよね

48 :吾輩は名無しである:03/10/04 18:06
武田哲也

49 :吾輩は名無しである:03/10/04 18:52
山口誓子 鉄道文学俳人

50 :吾輩は名無しである:03/10/05 00:06
「相良油田」は「日本軽便鉄道文学全集」に収めることにしました。
失礼しますた。


51 :吾輩は名無しである:03/10/05 08:04
「日本軽便鉄道文学全集」グッドアイディアですね。「トロッコ」はそこに入り
ますね。志賀直哉の「軽便鉄道」も入る。
 軽便鉄道映画全集、カルメン故郷に帰る、飢餓海峡…

52 :吾輩は名無しである:03/10/05 08:08
軽便鉄道素材にしたので興味あるのは「山鳩」草軽電気鉄道が舞台じゃな
かったかな。脚本作家のエッセイを見かけたな。

53 :吾輩は名無しである:03/10/05 08:41
岩手軽便鉄道 七月(ジャズ) 宮沢賢治
 軽便鉄道文学全集に収録は確実

54 :吾輩は名無しである:03/10/05 10:26
鉄道諸国物語 小池滋編 これには 網走まで」志賀直哉
 蜜柑」芥川龍之介 シグナルとシグナレス」宮沢賢治
 新残酷物語」久生十蘭……を挙げている。外国は省略

55 :吾輩は名無しである:03/10/05 18:35
語らない」言うのは否定じゃないのか。だから流行らない

56 :吾輩は名無しである:03/10/05 23:38
電車の中から話が始まる作品、好きです。
「天使の卵」とか
「贈る言葉」(柴田翔)


57 :吾輩は名無しである:03/10/06 08:18
上野駅の停車場の場面から始まる。「汽車」太宰治

一九二五年に梅鉢工場という所でこしらえられたC五一型のその機関車は、同じ工
場で同じころ製作された三等客車三輛(りょう)と、食堂車、二等客車、二等寝台
車、各々一輛ずつと、ほかに郵便やら荷物やらの貨物三輛と、都合九つの箱に、ざ
っと二百名からの旅客と十万を超える通信とそれにまつわる幾多の胸痛む物語とを
載せ、雨の日も風の日も午後の二時半になれば、ピストンをはためかせて上野から
青森へ向けて走った。時に依って万歳の叫喚で送られたり、手巾(ハンカチ)で名
残を惜まれたり、または嗚咽(おえつ)でもって不吉な餞(はなむけ)を受けるの
である。列車番号は一〇三。 青空文庫より



58 :吾輩は名無しである:03/10/06 10:40
「或る女」有島武郎 新橋停車場の場面から始まる。こういうのって好き、
だなぁ。

59 :吾輩は名無しである:03/10/06 11:15
「雀」太宰治 
 この津軽へ来たのは、八月。それから、ひとつきほど経って、私は津軽のこの金
木町から津軽鉄道で一時間ちかくかかって行き着ける五所川原(ごしょがわら)と
いう町に、酒と煙草を買いに出かけた。キンシを三十本ばかりと、清酒を一升、や
っと見つけて、私はまた金木行の軽便鉄道に乗った。 ……「雀」の冒頭、いいな
軽便鉄道出てくるなんてさ。



60 :吾輩は名無しである:03/10/06 12:52
>>15
出現当初、傑出した移動物体。
目も眩むほどのもの。外からの観察
めくり絵の驚嘆。内からの観察。

61 :吾輩は名無しである:03/10/06 14:59
水野晴郎

62 :吾輩は名無しである:03/10/06 15:08
シベリア超特急 鉄道文学?

63 :吾輩は名無しである:03/10/06 15:27
言語を表現媒介とした芸術創作作品で鉄道を主な場面として描いているもの。
散文作品、韻文作品(俳句、短歌、詩)
美しい鉄道場面であれば部分でも可なんじゃないかな。

64 :吾輩は名無しである:03/10/06 20:46
汽笛 佐左木俊郎

65 :吾輩は名無しである:03/10/07 08:10
車窓美学が鉄道文学かも

66 :吾輩は名無しである:03/10/07 12:47
「機関車やえもん」はだめなの?

67 :吾輩は名無しである:03/10/07 16:37
トーマス

68 :吾輩は名無しである:03/10/07 17:04
児童鉄道文学全集まで手広げるならできるか、66,67。
鉄道文学全集、鉄道紀行文学全集、世界鉄道文学全集、軽便鉄道文学全集
チンチン電車鉄道文学全集、児童鉄道文学全集……企画としてどれが
売れるのかな。売れないか?。

69 :吾輩は名無しである:03/10/07 20:25
みんな売れねぇ。けんど、軽便いい、かも


70 :吾輩は名無しである:03/10/07 20:37
[夜汽車」      萩原朔太郎
  
有明のうすらあかりは
硝戸に指のあとつめたく
ほの白みゆく山の端は
みづがねのごとくにしめやかなれども
まだ旅びとのねむりさめやらねば
つかれたる電燈のためいきばかりこちたしや。
あまたるきにすのにほひも
そこはかとなきまきたばこの烟さへ
夜汽車にてあれたる舌には侘しきを
いかばかり人妻は身にひきつめて嘆くらむ。
まだ山科は過ぎずや
空気まくらの口金をゆるめて
そつと息をぬいてみる女ごころ
ふと二人かなしさに身をすりよせ
しののめちかき汽車の窓より外をながむれば
ところもしらぬ山里に
さも白く咲きてゐたるをだまきの花。
                     

71 :吾輩は名無しである:03/10/07 21:17
>>70、「夜汽車」、うんむふふ〜。なんとも言葉が出ない。夏に東京駅ステーショ
ンギャラリーで見た「夜汽車」 赤松麟作の絵を思い出した。

72 :前川:03/10/07 21:19
【号外】
小泉は突如 会社を辞めます。・・・・癌治療の為です。
それと、嫁さん探しです。 これ以上の緊縮はダメです。
金を使ってください、住宅は国営にして三百万円で作れる時代になります。
中国のタダ住宅に負けてしまいますから・・・。
以上
ミミ彡ミミミ彡彡ミミミミ
,,彡彡彡ミミミ彡彡彡彡彡彡
ミミ彡彡゙゙゙゙゙""""""""ヾ彡彡彡
ミミ彡゙         ミミ彡彡
ミミ彡゙ _    _   ミミミ彡
ミミ彡 '´ ̄ヽ  '´ ̄` ,|ミミ彡
ミミ彡  ゚̄ ̄' 〈 ゚̄ ̄ .|ミミ彡
 彡|     |       |ミ彡
 彡|   ´-し`)  /|ミ|ミ   
  ゞ|     、,!     |ソ  
   ヽ '´ ̄ ̄ ̄`ノ /     | 
    ,.|\、    ' /|、     | 
 ̄ ̄| `\.`──'´/ | ̄ ̄`  \
    \ ~\,,/~  /  
     \/▽\/


73 :吾輩は名無しである:03/10/07 21:33
>>70-71
これだな、この絵↓ 赤松麟作

http://www.tokyo-np.co.jp/event/bijutsu/tetsudou/0308301.html

74 :吾輩は名無しである:03/10/07 21:49
赤松麟作の絵はいい、床に転がっている蜜柑の皮、土瓶がリアル。鉄道は総合芸術
朔太郎の夜汽車と赤松の絵は重なる。たしか赤松の絵は東海道本線がモデルとか。






75 :吾輩は名無しである:03/10/08 08:16
上記hpにあった解説。
赤松麟作が「汽車」をスケッチしたのは一九〇〇(明治三十三)年春。赤松は一八
七八(明治十一)年岡山県に生まれ、東京美術学校研究科を中退して三重県津の中
学へ助教諭として赴任する。「夜汽車」はその途中の車内に視線をあてた。列車は
次第に津へ近づく。白みはじめた窓外の景色に故郷を思いしのばすかのような老人
の背中。眠り込んだ子供を膝(ひざ)に抱えた女性、キセルに火をつける老人。煙
草(たばこ)を吹かしながら談じる男たち。足にはわらじ、床にはみかんの食べ残
しなど丹念に描かれている。天井の石油ランプが憩う客の表情を照らし出す。外光
派の手法を見事に描ききった傑作。白馬会展受賞作。
 「夜汽車」ていうのはもうそれだけで情緒が湧いてきます。夜汽車だけを集めた
作品集あれば買いたいのですが、ないでしょうね。


76 :吾輩は名無しである:03/10/08 08:43
旅上  萩原朔太郎

ふらんすへ行きたしと思へども
ふらんすはあまりに遠し
せめては新しき背広をきて
きままなる旅にいでてみん。
汽車が山道をゆくとき
みずいろの窓によりかかりて
われひとりうれしきことをおもはむ
五月の朝のしののめ
うら若草のもえいづる心まかせに。




77 :吾輩は名無しである:03/10/08 13:24
朔太郎「旅上」後半がいい。みずいろの窓によりかかる、はどきどきしちゃうな。


78 :吾輩は名無しである:03/10/08 18:05
鮎川哲也(編)「鉄道ミステリー傑作選 下り「はつかり」」(光文社文庫'86)
鮎川氏のアンソロジーの中でも代表作とされる、鉄道に関するミステリを集めた作
品。このアンソロジーのセレクトは凄い。
 鉄道や駅にまつわる事件を集めた短編。ショートショートやSF系の作品もあり
ながら、違和感がないのが不思議。掲載内容は順に以下の通り。『ジャマイカ氏の
実験』城昌幸、『押絵と旅する男』江戸川乱歩、『人を喰った機関車』岩藤幸夫、
『とむらい機関車』大阪圭吉、『探偵小説』横溝正史、『電気機関車殺人事件』芝
山倉平、『飛行する死人』青池研吉、『下り終列車』坪田 宏、『夜行列車』土屋
隆夫、『沼垂の女』角田喜久雄、『笑う男』多岐川恭、『下り「はつかり」』鮎川
哲也、『最終列車』加納一朗、『泥棒と超特急』星 新一、『浜名湖東方15キロの
地点』森村誠一、『二十秒の盲点』斉藤 栄。以上十六編のそれぞれに鮎川氏によ
る作者や作品の解説がついている。

79 :吾輩は名無しである:03/10/08 18:12
>>78
どうしてもミステリ含みになる。ミステリ板で語れば盛り上がるだろう。

松本清張『点と線』もそうだが(ガイシュツか?)
一般書籍かミステリ板向きの話題ではある<鉄道

80 :吾輩は名無しである:03/10/08 20:37
>>79鉄道文学とは何か、あまり議論はされていない。鉄道文学という言葉が世に認
知されているとも思えない。読み継いでいくものをどれだけみっけられるかはある
な。
言語を表現媒介とした芸術創作作品で鉄道を主な場面として描いているもの。
例示すれば、散文作品では、「トロッコ」。韻文作品では、「夜汽車」「岩手軽便
鉄道」などかな。短歌、俳句もいいと思う。また、美しい車窓があれば部分でもい
いもいいのではないか、と、思う。



81 :吾輩は名無しである:03/10/09 08:11
鉄道開通による精神文化の変化という視点もおもしろいのじゃないですかね。

82 :吾輩は名無しである:03/10/09 15:13
夏目漱石 三四郎

83 :吾輩は名無しである:03/10/09 20:32
鉄文はもともとが鉄だから熱冷めるとスレすぐに錆びる、そういう運命でちた。

84 :吾輩は名無しである:03/10/09 22:40
100めざせよ、鉄文!

85 :吾輩は名無しである:03/10/09 23:49
>>70-74
ほー、詩と絵画のコラボレーション? いいね、
詩だけでは昔の光景はわかりづらいから

86 :吾輩は名無しである:03/10/09 23:55
それにしても、なんというか全体に誠実なスレですね。

87 :吾輩は名無しである:03/10/10 00:28
宮脇俊三の『時刻表昭和史』でマジ泣きしました

88 :吾輩は名無しである:03/10/10 00:36
>>83
おもしろい

89 :吾輩は名無しである:03/10/10 10:01
>>83、掲示板の情熱は三日三晩。鉄道文学を冷たく語るもいんじゃないか

90 :吾輩は名無しである:03/10/10 15:14
>>87
宮脇氏、終戦を米坂線米沢(記憶あやふや)で迎えた。戦争が終わった。
けど列車は時間通りに動いている。絶望の中の希望だったと思う。鉄道
には道路にない浪漫がある。文学に車をつけても似合わない。けど、鉄
道をつけると似合う。錆びても鉄路があればだいじょうぶ。

91 :吾輩は名無しである:03/10/10 16:05
10月14日は鉄道記念日や、鉄道文学熱く語りなはれ。

92 :吾輩は名無しである:03/10/10 16:31
>>90
米沢ではなく今泉

93 :吾輩は名無しである:03/10/10 16:36
>>92
やはり記憶違いだった。今泉だったか。でも、戦争は終わったけど鉄
道は時間通り動いていたというのは感動だった。あのエピソードは残
る、伝えられるものだと思う。


94 :吾輩は名無しである:03/10/10 23:14
おっ、静かな鉄文!、記念日を前にしてなんか?

95 :吾輩は名無しである:03/10/10 23:21
リニアモーターカーが完成したらそれを素材にした小説はできるのだろうか。
「リニアモーターカー殺人事件」ってのはなしね。

96 :吾輩は名無しである:03/10/11 07:21
>>95
リニアモーターカーで鉄道小説ができるか?、ということ。これを話題にすると
創作文芸板に戻ってしまいます。しかし、陸蒸気に始まった鉄道はリニアへと向か
っている。リニアが本当に必要かどうかって議論はありますけどね。
鉄道文学がなんだったかというとき車窓芸術というものはあったと思います。その
点がリニアだとシュールに近くなるなと。どちらかと言えばのろいものに素材は多
く潜んでいますね。例えば、五能線の車窓は美しい。
超高速リニアにおいてはsf的な物語でしょうかね。トンネル抜けたら月世界とか。


97 :吾輩は名無しである:03/10/11 09:41
>>96
同感やな。最速新幹線「のぞみ」で景色楽しめねぇもんな。小郡近辺だったかな。
「お、梅が咲いとる」思った瞬間、一秒もせんで、赤い花消えてしもうた、無情
やで…昔がなつかしいわ。北陸本線海きれいやったでぇ。これ郷愁でんな…

98 :吾輩は名無しである:03/10/12 05:47
明後日は鉄道記念日や、なんか語れ

99 :吾輩は名無しである:03/10/12 08:13
鉄道文学のアンソロジーはいくつか出ているが現段階で最高峰を極めるのは
鉄道100年*文学と随筆選集「汽笛一声」である。確か古書市場でも5000
円ほどしているはずだ。時には一万ということもある。買うだけの価値はある。
もっとも興味がなければ紙くずだ。文学の巻頭は、直哉、竜之介、重治。「網走
まで」、「蜜柑」、「汽車の罐焚き」だ。順当ではある。宮沢賢治は入っていな
い。が、希少価値のある本であることは確かだ。

100 :吾輩は名無しである:03/10/12 11:34
>>99
>巻頭は、直哉、竜之介、重治。
>「網走 まで」「蜜柑」「汽車の罐焚き」だ。順当ではある。

順当…というか、壮観ですね今となっては。鉄道…蒸気機関車だった時代
でしょう? 車内はどんな雰囲気だったのかな

101 :吾輩は名無しである:03/10/12 12:13
>>100
「汽笛一声」は網羅的ですね。だからとりあえず、順当です。明治の時代の車内
ですか、「汽車と電車の文化史」でたしかその車内の薄暗さをカタコンベと表現
してあったように思います。とてもリアルに感じられました。既出の赤松氏の絵
は当時の車内を写実的に描いています。


102 :吾輩は名無しである:03/10/12 13:09
ネットで検索中みっけた
日満支鉄道文学集 鐡 昭和17年版/鉄道文化の会編/昭和17/初版 


103 :吾輩は名無しである:03/10/12 16:20
日本の古本屋 検索したら1000とある。こんなに値段下がったのだ。
汽笛一声 鉄道100年・文学と随筆選集
志賀直哉、実業之日本社、昭47、1冊
初版 函
古書舗 フクタ  1,000円



104 :吾輩は名無しである:03/10/12 16:48
札幌図書館蔵書
書誌番号 1001001180742
資料区分 図書
書名 鉄道林 第39号
著者名 北海道鉄道文学会/編
出版者 北海道鉄道文学会
出版年月 1999.10
ページ 0108
大きさ 21*15
分類記号 910     
 


105 :吾輩は名無しである:03/10/12 23:30
あれ、鉄文静か、あさっては鉄道記念日だ

106 :吾輩は名無しである:03/10/13 08:16
鉄道文学というものがどれだけ認知度を得ているのか。ネット検索で調べてみた。
グーグルーで48500件ヒットした。かなりの認知度だと思ったが、四字熟語
としては非常に少ない。わずか数十件だ。検索のトップに出てくるのが、英国鉄
道文学傑作選 ちくま文庫 である。鉄道文学は市民権を十分には得ていないと
思う。たんねんに調べていったら、この板の「鉄道文学」が出ていた。面白い


107 :吾輩は名無しである:03/10/13 08:26
「鉄道と文学」も検索してみた。ヒット数は9件だった。
稚内北星学園大学の授業内容がこれで引っかかった。
夏目漱石(1867〜1916)・・・“引き裂かれた自己”
“島国の世紀末”――ヴィクトリア朝  イギリスと日本――
“鉄道と文学”
>この講義は聴いてみたい、いいな。


108 :吾輩は名無しである:03/10/13 13:53
志賀直哉「網走まで」文学論的考察
http://members.at.infoseek.co.jp/nijuraku/genkoku/abashiri.html


109 :吾輩は名無しである:03/10/13 14:32
>>107
名著がでたね

110 :吾輩は名無しである:03/10/13 17:49
>>104
「北海道鉄道文学会」発行の「鉄道林」、名前、ええなぁ、こんなんよくみっけて
くるわ。防雪林にまた雪やなぁ。

111 :吾輩は名無しである:03/10/13 23:23
>>1
>もしかしたら近代文学の根源は鉄道にあるんじゃないか。

鉄道が「ここではないどこか」へ連れて行ってくれるものであるなら、
文学の重要テーマになりうるし、そのように言えるかもしれない。

112 :吾輩は名無しである:03/10/13 23:45
川端「叩く子」、「駿河の令嬢」

113 :吾輩は名無しである:03/10/14 07:08
今日は鉄道記念日、文学と関連づけて考えよう!

114 :吾輩は名無しである:03/10/14 11:15
鉄道記念日か、明治五年。131年目か


115 :吾輩は名無しである:03/10/14 19:28
>>112
「駿河の令嬢」未読でした。あらすじが載ってました。
伊豆から三島へ行く汽車の中で「私」はいつも、汽車通学の少女たちに会う。中で
ももっとも美しく快活な少女は、駿河の紡績会社の令嬢らしい。卒業が近くなり、
彼女は東京の女子大へ行く様子である。それに先立って東京に行くらしい少女が、
駿河駅で令嬢に別れを告げようと待っている。紡績工場の女工をやめた娘らしい。
立場は違うが仲のよさそうな二人は、東京での再会を誓い合って別れていく。



116 :吾輩は名無しである:03/10/14 20:26
>>111
近代を築き上げたのは鉄道、これは認知されていること。と、同時に近代文学もっ
ていうところは未知数だ。だからかえっておもしろい。「ここではないどこか」へ
の移動は重要な点……非常におもしろい問題提起だと

117 :吾輩は名無しである:03/10/14 21:15
「三等待合室」*〔『???』昭3年7月号〕
「花園の犠牲」〔7月〕
「叩く子」*〔『創作月刊』昭3年9月号〕
「秋の雷」*〔『大阪朝日新聞』昭3年9月〕
「秋思ふ春」〔10月〕
「女を殺す女」〔10月〕
「母の誕生」〔10月〕
「家庭」*〔『時事新報』昭3年10月〕
「時雨の駅」*〔同上〕
 >川端康成、「三等待合室」「叩く子」「時雨の駅」ここに何かありそうな。



118 :吾輩は名無しである:03/10/15 00:25
>>116
あるいは近代が鉄道を作り上げたとも

119 :吾輩は名無しである:03/10/15 06:56
>>118
近代がどん欲に変化を求めていたというふうに考えれば……蒸気機関の発明


120 :吾輩は名無しである:03/10/15 20:05
興味深い観点だね。鉄道とは。

121 :吾輩は名無しである:03/10/15 20:20
劇的な変化を人々がどう享受してきたかというとことは文学的に面白い。マニアッ
クな鉄道の問題ではない、と、思う。

122 :吾輩は名無しである:03/10/15 20:28
>>112
川端康成「叩く子」「駿河の令嬢」見ました。面白い。鉄道を背景とした
人間模様が描かれている。虚構性は「叩く子」の方が強い。鉄道掌編小説
が出るとすればきっと入りますね。この板が面白くなってきた……

123 :吾輩は名無しである:03/10/15 22:53
鉄道開通による変化は、時間認識に大きな影響。刻むという文化の浸透かな。


124 :吾輩は名無しである:03/10/16 00:40
>>123
分刻みで動く習慣が無かったところに鉄道が輸入されたからね。
時計を携帯するという習慣が始まったのも鉄道以降だし。

125 :吾輩は名無しである:03/10/16 17:43
鉄道に象徴的な意味を含ませたおもしろい文学が読んでみたいな。

126 :吾輩は名無しである:03/10/16 18:19
>>125
ディッケンズ

127 :吾輩は名無しである:03/10/16 19:20
麻雀放浪記(確か二巻)にも鉄道、というか電車が出てくるな。
夜行列車の一室を貸しきってばくちをやるってのが。
戦後の混沌とした空気がうまく描かれていた、ような気がした。

128 :吾輩は名無しである:03/10/16 20:18
>>127
>戦後の混沌とした空気がうまく描かれていた、ような気がした。

映画の評論家なんかが、「戦後の混沌とした空気がうまく描かれていた」などと、
自身たっぷりに言うことがあるけど、「見たのか?」と言いたくなる。
「ような気がした」のひとことに妙に頷いた秋の夜なのでした。

129 :吾輩は名無しである:03/10/16 20:18
自身 → 自信

130 :吾輩は名無しである:03/10/16 20:20
>>125
芥川龍之介の「機関車を見ながら」、小説ではないけども…

131 :吾輩は名無しである:03/10/16 20:24
鉄道の出現は、従来的な風景を喪失させた。よく言われるのは前景の喪失
だ。そのことがどういう文化、文学を生んで来たか……、おもろい


132 :吾輩は名無しである:03/10/16 21:08
一般書籍板向きかもしれんが
山本文緒「ブラック・ティー」

環状線の忘れ物(カバン)を失敬して、
その中の現金で生活している女の話。

133 :吾輩は名無しである:03/10/17 00:26
チョメチョメ特急殺人事件とかは該当しないのでしょうか?

134 :吾輩は名無しである:03/10/17 00:58
鉄道が何もかもをグレー一色にしてしまったんだ

135 :吾輩は名無しである:03/10/17 07:22
萩原朔太郎は「汽車の中」で平行して走る汽車へののりかえの誘惑を強く感じたと
いっている。が、その衝動を感じたとき「心がぞっとするほど寒気だってくる」と。
いつ速度が変わるかわからないという不安だ。
>併走する電車に映って見える人々まったく別の運命を歩いているように見える。
関係の問題を不可思議にしたのは汽車なのだろうか
>>134
国家統一が鉄道網によってなされたと考えればそれはある。鉄路、空路、車路は
みな東京を中心にしている。

136 :吾輩は名無しである:03/10/17 07:27
貨物がホームに入ると、飛び乗りたくなるよな。
降りられなくなると困るので乗らないけど。

137 :吾輩は名無しである:03/10/17 07:40
>>136
その誘惑は捨てがたい。タンク貨物車のデッキに乗ってみたい。生の空気を切り裂
いていく歓びははある。芥川龍之介の「トロッコ」、坂を下るときの爽快感が書か
れているけど直に外の空気を頬に感じている、「有頂天」になるなと、…これ欲す
るの男だな。多分女はこの誘惑は感じないのでは。鉄道とジェンダー、おもろいよ


138 :吾輩は名無しである:03/10/18 06:04
女性と鉄道、面白い問題だ。鉄道文学は、機械文学、油臭いから女性は敬遠するの
か。この板で出て来た女性名は多和田葉子のみだ。この点について論じると鉄道文
学の特質が見えてくるかもですね…

139 :吾輩は名無しである:03/10/18 21:20
「汽笛一声」の随筆集には平岩弓枝の「旅路は9600」に乗って、というのが
ある。形式を指摘しているところは鋭い、まいりまちた。

140 :吾輩は名無しである:03/10/18 23:06
>>138
ルグィンは「そりゃ過去数千年にわたってキカイから遠ざけられてりゃそうもなるでしょーよ」
と言ってたな。
>>137
でも女のバイク乗り多いしなあ。

141 :吾輩は名無しである:03/10/22 00:45
保守

142 :吾輩は名無しである:03/10/24 20:14
>>140
女は機械から遠ざけられていた、意図的にね。戦時一時、代替要員として女性が現
場に立った時期があったな……、鉄道はエロスだよね。本当は…
女のバイク乗りね、髪をなびかせていいね…ところでこの板、女性で興味持って覗
いた人いるのかな?。それも面白い興味でつ。 復帰


143 :吾輩は名無しである:03/10/24 20:34
そういや、駅の改札などでよく女性の職員を見るな。

144 :吾輩は名無しである:03/10/24 20:36
最近はもう改札だけでなかったりもね
でもそれは仕事としてやっているわけだし

145 :吾輩は名無しである:03/10/24 20:36
鉄道とやくざの関係

146 :吾輩は名無しである:03/10/24 20:40
ブーマー 鉄道世界に入った女 リンダ・ニーマン 新宿書房
ジェンダー論的な観点に立つととても面白い
本の解説には「観念や理屈はなんの役にも立たず、経験と直観と技量とによって
生き延びることを学ぶ毎日」とある。

147 :吾輩は名無しである:03/10/24 22:46

鐵<鉄道文学集 第一輯> 鉄道文化の會、中村武志・編 1941年 鐵道日本社
これ読んでみたい




148 :吾輩は名無しである:03/10/25 05:37
>>142
草軽電気鉄道の女車掌のことなんかで読んだことあったな。草軽のこと書いた作品
ってないのかな?。

149 :吾輩は名無しである:03/10/25 15:15
昭和21年の夏、旧軽-三笠間にて
女性の車掌が乗務している。人々の表情も明るい。
http://www.kkkg.co.jp/kusakaru1.html


150 :吾輩は名無しである:03/10/25 16:56
来週の朝日の「be」は阿房列車。

151 :吾輩は名無しである:03/10/25 17:39
>>150
第三阿房列車
「線路に近いこちらから、その山裾に向かつて真直に流れる幅の狭い小川だか堀割
りだかの水が、巨大な金の伸べ棒の様にきらきらつと光つたと思つたが、瞬間に汽
車が通り過ぎて、その豪奢な色ばかりが目に残った」
 内田百閧フこういう汽車車窓の美は巧みだ。車窓に映る金の伸べ棒、言葉の芸術
だと。

152 :吾輩は名無しである:03/10/25 18:38
>>151
ただ、「フ」の字出すのに、相当苦労された様ですね。

153 :吾輩は名無しである:03/10/25 21:27
>>152
単語登録済みでちた。

154 :吾輩は名無しである:03/10/25 22:04
>>153
俺とお前の仲だ。この際、嘘はよそう。見たら分かる。

155 :吾輩は名無しである:03/10/26 07:38
がたんごとんと夜をゆく汽車に膝さむし幌糠といふ駅にとまりぬ 橋本徳寿

 夜汽車の旅の雰囲気がよくでている


156 :吾輩は名無しである:03/10/26 09:53
青信号月の線路を転轍す 原子公平
 色彩がきれい、信号、レールの表面、月 うっとりしたのでちた。

157 :吾輩は名無しである:03/10/26 16:02
鉄道は見えるつながりネットは見えないつながり…そこに不可思議さ?

158 :吾輩は名無しである:03/10/26 21:17
>>157
ということはネット文学の可能性ありか?

159 :吾輩は名無しである:03/10/26 21:53
時間鉄道の夜→作者忘れた
地下鉄にのって→浅田次郎
鉄道員→上に同じく
七瀬ふたたび→筒井康隆←鉄道文学っていえるかどうかしらんが
出だしが鉄道のなかだったのが印象的




160 :吾輩は名無しである:03/10/26 21:59
鉄道場面プロローグって多いね。きっと行く末にある繋がりなんだろうね。物語は
出会いが勝負、異空間への誘いかな。線路の向こうに誰かいる、ネットの向こうに
も誰かいる。その点ではネットと鉄道共通するけど……ネット文学あり得るね


161 :吾輩は名無しである:03/10/27 20:47
「子供から大人への過渡期の文学」
として、宮沢賢治「銀河鉄道の夜」がとらえられている。「異次元を旅するジョバ
ンニの感情」というふうに形容さている。子どもの浪漫、希望としての鉄道いま
はどうなんだろう?。精神文化としての輸入が「機関車トーマス」か…

162 :吾輩は名無しである:03/10/28 19:26
age

163 :吾輩は名無しである:03/10/28 20:40
海岸線の駅はすくなし我が汽車は飛砂防止林に沿ひて走れり 川田順

164 :吾輩は名無しである:03/10/29 14:44
鉄道文学廃線板になってきたけど、がんばってくれや

165 :吾輩は名無しである:03/10/29 16:00
廃線鉄道後を歩く

166 :吾輩は名無しである:03/10/29 16:05
秋の日に廃線文学鉄道跡に踏入る

167 :吾輩は名無しである:03/10/29 21:08
>>166
鉄道文学想念の廃線跡、藁
韮崎の白きペンキの駅標に薄日のさして光るさみしさ 北原白秋

168 :吾輩は名無しである:03/10/30 07:35
>>168
白秋の歌いいね、汽車の旅では韮崎から信州に入る、落葉松が見えたと誰かが書い
ていた。韮崎から小淵沢までの天上鉄道はこれまでかなり多く、文学文章に記述
されてきたところ

169 :吾輩は名無しである:03/10/30 10:40
韮崎駅はかつてはスイッチバックだったな。白い鳥居型の駅標に「にらさき」って
書いてあったんだろうね。夕明かりがものさびしい白秋の汽車旅

170 :吾輩は名無しである:03/10/31 19:16
堀辰雄「風立ちぬ」これは中央本線富士見、そこにサナトリウムあたのじゃなかっ
た?

171 :吾輩は名無しである:03/10/31 20:16
>>170
碓氷峠と美しい村
旅人:遠山景織子(女優)インタビュアー:加賀美幸子(NHKアナウンサー)/語り
:田中浩史(NHKアナウンサー)明治26年に開通した信州本線の横川〜軽井沢間、
さらに草津までをつないだ草軽電鉄。女優・遠山景織子さんが訪れた配線の旅路は
、碓氷峠を越えて軽井沢にやってきた文人たちの名咳くの舞台でもあった。その中
の代表的な作家・故 堀辰雄の「美しい村」をモチーフに、かつての鉄道の歴史を
めぐる。< ビデオみたい、ネット渉猟でみっけた。




172 :吾輩は名無しである:03/10/31 23:17

    _/(^-^) <僕は車派
   ( ̄'| ̄ ̄ ̄) ぶぶーっ。 
   .~◎ ̄ ̄◎~ =3=3 =3=3=3=3

173 :吾輩は名無しである:03/11/01 07:45
車文学は拡散、鉄道文学は集束、レールの果てには浪漫がある

174 :吾輩は名無しである:03/11/01 08:41
>>150
 朝日be、内田百闢チ集だった。この紀行文は女性記者のよう。肥薩線に乗ったの
はなかなかいい。おれも肥薩線好きだ。この矢岳峠を数名の歌人が詠んでいる。山
頭火もここを難渋して汽車に乗ったという。
 で、その朝日の彼女の文には「人吉の先はいよいよ山登り。1両編成の古びた電
車は車窓にせまる森の中をゴトゴトと走り、急勾配にさしかかるとスイッチバック
やループで応じてみせた…」とあった。
 鉄道文学でないのでいいがいくつか気になる。(藁)
 電車は肥薩線には似合わないのだ。「古びたジーゼルの単行は」だよなぁ。
 1両って言わないでほしいわ、やっぱり、「一両」だよな。
 鉄道の形容句「ゴトゴト」も使わないでほしいな。
 いちゃもんつけすぎかな。でも、評価は全体で楽しい読み物になっている、それ
はいえる。

175 :吾輩は名無しである:03/11/01 14:03
矢岳越え
http://homepage1.nifty.com/shiota/rail/kyusyu/loop.html


176 :吾輩は名無しである:03/11/01 14:07
いまの鉄道は文学にならんからなあ。
やっぱり汽車じゃないと・・・。

177 :吾輩は名無しである:03/11/01 14:10
肥薩線のあゆみ(肥薩線利用促進存続期成会 のホームページから引用)

 明治29年11月に九州鉄道線路が八代まで開通し、その後、渋谷礼氏ら多くの先人
たちの努力によって明治42年11月21日に現在の肥薩線(当時は鹿児島本線)が完成
しました。当初、八代から鹿児島までの敷設路線の計画は、水俣側を通る海岸線案
と人吉・吉松を経由する山手線案がありました。
 今日の肥薩線である山手線案が優先すると決定されたいきさつには、直線的に鹿
児島と宮崎両方からの縦貫線であること、国防上、海岸からの艦砲射撃を避けるこ
とができること、九州が本州から孤立した場合、自給可能なのは山深い人吉盆地で
あるといった理由があります。昭和2年に海岸線が開通するまで鹿児島本線として
活躍しました。
 肥薩線の工事は、日清戦争や日露戦争の影響で工事は数回にわたり中断され、山
と川に阻まれた天険の地であるだけに大変困難な工事でした。特に山頂のため難所
であった矢岳トンネル(延長2,096m)の入口には時の逓信大臣山県伊三郎氏の
「天険若夷」、出口には鉄道院総裁後藤新平氏の「引重到遠」の額がかかり、当時
の難工事を物語っています。
 開通当時の沿線の人々の喜びの様子は、歴史小説の大家で薩摩出身の海音寺潮五
郎先生もエッセイの中で綴られています。
   (参考文献:肥薩の汽笛)




178 :吾輩は名無しである:03/11/01 14:14
鉄ヲタかよ・・・

179 :吾輩は名無しである:03/11/01 14:39
>>176
うん、汽車はいまとなっては鉄道の雅語だね、汽車は文学用語かもしれんな。藁


180 :吾輩は名無しである:03/11/01 23:17
汽車文学って検索してみたけどなかったな。
だけど芥川龍之介文学碑(吉倉公園)がひっかかった。

<碑 文>
蜜柑
 或曇った冬の日暮である。私は横須賀発上り二等客車の隅に腰を下してぼんやり
発車の笛を待っていた。(中略)するとその瞬間である。窓から半身を乗り出して
いた例の娘が、あの霜焼けの手をつと述ばして勢よく左右に振ったと思うと、忽ち
心を躍らすばかり暖かな日の色に染まっている蜜柑が凡そ五つ六つ、汽車を見送っ
た子供たちの上へばらばらと空から降って来た。私は思わず息を呑んだ。そうして
刹那に一切を了解した。




181 :吾輩は名無しである:03/11/02 08:00
芥川短編の名手。「トロッコ」と「蜜柑」なかなか味のある鉄道文学。どちらがい
いんだろう?。トロッコが教科書の定番から外れたのはもうだいぶ前。生きながら
えている太宰治の「走れメロス」より「トロッコ」の方が優れていると思う。日本
語を使った巧みな短編だ。どうでしょう?

182 :吾輩は名無しである:03/11/02 18:03
>>181
同感、「走れメロス」は倫理観の欠如という現今の世相を背景として背負って
いる。最後のところで王がメロス仲間に加えてくれというのはすんなりとはいかな
い。「トロッコ」での少年の不安は普遍的なものじゃないかと。

183 :吾輩は名無しである:03/11/02 18:34
あれって、「君を疑った」と正直に言うんじゃなくて、
「君を信じてたよ」と言い、「本当かよ? あっはっはっは!」で終わる方が、
よっぽどいいと思うんだが・・・。余計なお世話ですね。

184 :吾輩は名無しである:03/11/02 20:55
国語の教科書といえば、かんべむさし「車掌の本分」も一応。
猿が遊園地にある汽車の車掌をする話。

185 :吾輩は名無しである:03/11/02 22:09
>>183
「信実とは決して空虚な妄想ではなかった」と深刻ぶっていうと、ウソ、ウソって
おもっちゃうなぁ。うん軽く受け流す方がリアルかも、藁


186 :吾輩は名無しである:03/11/02 22:15
>183
素直になることが恥ずかしいのだな君は。

187 :吾輩は名無しである:03/11/02 22:15
「車掌の本分」(かんべむさし)
 はじめ、車掌の会話のように思わせておいて、じつは遊園地の遊覧電車の猿の車
掌が主人公であることが途中で明らかになる。
そうか、これ知らなかった。ネットで見るとけっこう記憶に残った国語の教材と
してあげている人多い。ネットの効用でちた。

188 :吾輩は名無しである:03/11/02 22:35
吉野弘の「夕焼け」も教科書に載っているらしい
満員電車に乗っているといつもあの作品を思い出す・・・

189 :吾輩は名無しである:03/11/02 23:04
うん、「下くちびるをきゅっと噛んで」とか、「夕焼け」にあったな。
受難者である電車の若い娘は詩になるけど、男はならないね。「下くちびるをきゅ
っと噛んで」機関士は前方の信号を見据えたとか…詩にはならない

190 :吾輩は名無しである:03/11/03 07:47
三好達治「信号」という短詩も教科書にあったな

191 :吾輩は名無しである:03/11/03 09:00
中野重治「しらなみ」もあったぜ。北陸本線、親不知海岸、高校の教科書だったよ
うな?

192 :吾輩は名無しである:03/11/03 10:48
宮脇俊三氏、全集の183pで指摘しているな。
「狩勝峠」の景観が戦前の国語読本に載っていたと。
「山中の寂寞境狩勝信号場に達し……」とかを覚えていたとか。誰書いたんだろ?

193 :吾輩は名無しである:03/11/03 14:01
↑宮脇俊三紀行全集第一巻183ページだった。

194 :吾輩は名無しである:03/11/03 17:45
動物文学はあるけど、鉄道文学はねぇな

195 :吾輩は名無しである:03/11/03 20:03
その時、青い塗装のロングシート野郎、愛称すらついてないJR神戸線の
普通列車は勝ち誇って言った。
「こっちは全部の駅に停まってるんだぜ。最大速度はお前よりも速い!」
すると、特急「あさしお」号はこう言い返した。


こんな鉄道文学読みたいかい?

196 :吾輩は名無しである:03/11/03 20:31
 言葉の海にさしかかった電車列車の運転士は「下げ進行」と喚呼した。すると、
「徳田秋声について語ろう(287)」スレが、こちらの鉄道板をゆっくりと追い
抜いていった。(もちろん複々線区間だね)

197 :吾輩は名無しである:03/11/03 21:46
創作スレになったのか?、さらしてあげよう…

198 :吾輩は名無しである:03/11/04 20:15
「下げ進行」で思いついた。下り文学と上り文学ってあるなと。芥川の「蜜柑」は
上りでないと話は通じない。奉公へ行くは上りだな。温泉場の芸者に会いには下り
じゃないのかな?

199 :吾輩は名無しである:03/11/04 20:20
志賀直哉「網走まで」は下り。上りだったらあんな細かな観察眼はなかったと思う。
「下げ進行!」

200 :吾輩は名無しである:03/11/04 23:09
たまには上京?

201 :吾輩は名無しである:03/11/05 09:16
ここで挙がってる中では「ブラック・ティ」や「車掌の本分」は
「環状線文学」っぽい。

202 :吾輩は名無しである:03/11/05 19:05
環状線文学ね。都市鉄道ともいえるね。地表は山手線、地下は大江戸線。
環状鉄道文学、地下鉄文学、放射状鉄道文学など夢ふくらむ。
輻輳する路線、入り乱れた都市鉄道はいつもミステリアス、なんだな。


203 :吾輩は名無しである:03/11/05 20:07
「山手感情線」ってネーミングをした人がいる。さすがうまいと思った。都市人の
感情が線となって周回しているのかな。山手感情線は鈍色がよく似合う、かな


204 :吾輩は名無しである:03/11/05 20:55
うまいか?
下手なおやじギャグじゃんか。

205 :吾輩は名無しである:03/11/05 21:18
言葉のフレーズも視点を変えて見ればおやじギャグ、かな。でも、帝都にはびこる
地下鉄連絡網は全体像が見えないから人々の幻想鉄道かもね、わかりにくくてごめ
ん。

206 :吾輩は名無しである:03/11/05 21:36
「X蟷螂鰒鉄道」的な発想かなぁ

207 :吾輩は名無しである:03/11/05 22:54
xは泉鏡花の鉄道だね、「風流線」とかも?、こわ

208 :吾輩は名無しである:03/11/06 19:15
泉鏡花鉄道はおもしろい。
この人の考察は鋭いものがあるな。
http://www.yo.rim.or.jp/~hgcymnk/dialy/0003.html

209 :吾輩は名無しである:03/11/06 19:19
取りあえず上京してみるか。鏡花は金沢から米原経由で上京したんだろうな。それ
で六郷川橋梁でサギ見たのかな?

210 :吾輩は名無しである:03/11/06 21:31
 汽車は、岩だらけの海岸の長い起伏にそったり、海と山のあいだを、鉄の蛇のよ
うに這ったり、小波の銀糸でふちどられた黄色い砂浜をすべったりする。(モーパ
ッサン「牧歌」青柳瑞穂訳)
 たった一行だけど、いいな。訳者もいいんだろうな。しばしこれで楽しめるもの
なあ。

211 :吾輩は名無しである:03/11/08 00:04
電車の窓の外は 高見 順 
という詩いいね、泣けてしまう。彼の詩には鉄道がたびたびでてくる。




212 :吾輩は名無しである:03/11/08 00:21
波音の 由比ヶ浜より 初電車 高浜虚子 江ノ電ね、いいね



213 :吾輩は名無しである:03/11/08 07:43
青春の健在 高見順

電車が川崎駅にとまる/さわやかな朝の光のふりそそぐホームに/電車からどっと
客が降りる/十月の/朝のラッシュアワー/ほかのホームも/ここで降りて学校へ
行く中学生や職場へ出勤する人々でいっぱいだ/むんむんと活気にあふれている/
私はこのまま乗って行って病院にはいるのだ/ホームを急ぐ中学生たちはかつての
私のように/昔ながらのかばんを肩からかけている/私の中学時代を見るおもいだ
/私はこの川崎のコロムビア工場に/学校を出たてに一時つとめたことがある/私
の若い日の姿がなつかしくよみがえるホームを行く眠そうな青年たちよ/君らはか
つての私だ/私の青春そのままの若者たちよ/私の青春がいまホームにあふれてい
るのだ/私は君らに手をさしのべて握手したくなった/なつかしさだけではない/
遅刻すまいとブリッジを駆けのぼって行く/若い労働者たちよ/さようなら/君た
ちともう二度と会えないだろう/私は病院へガンの手術を受けに行くのだ/こうし
た朝 君たちに会えたことはうれしい/見知らぬ君たちだが/君たちが元気なのが
とてもうれしい/青春はいつも健在なのだ/さようなら/もう発車だ 死へともう
出発だ/さようなら/青春よ/青春はいつも元気だ/さようなら/私の青春よ


214 :吾輩は名無しである:03/11/08 08:13
秋の日,鉄道文学板はとりあえず上京して文学1番線ホームに入ってみる

215 :吾輩は名無しである:03/11/08 08:42
「鉄道文学」を「グーグル」で検索するとトップにこの板が出るようになった。
鉄道文学の認知はそれぐらいのものなの?

216 :吾輩は名無しである:03/11/08 16:43
ネットでみつけた鉄道文学
火焔木燃ゆ
泰緬鉄道建設の実態は? 戦後BC級戦犯として断罪された一作業小隊長の手記を
もとに、鉄道文学の雄が書き上げた、後世に残す貴重な資料。清水寥人 著 四六判
・495頁 2913円+税


217 :吾輩は名無しである:03/11/08 20:32
「森のノーム鉄道」 ジュニア・ライブラリー 神鳥 統夫 (翻訳)
ジェームズ・ワットが蒸気機関を発明したことは、だれでも知っています。ところ
が実は、ワットよりずっと前に、ノームたちが、蒸気の力を発見していました。人
間の汽車が走りだすより、はるか昔から、ボーランド森の鉄道は走っていたのです。
森の奥深く、平和にくらす小人のノームたち…そこへ悪者がやってきた!ノーム鉄道
を悪者にわたすな!小学校上


218 :吾輩は名無しである:03/11/09 08:17
されど汽笛よ高らかに 文人たちの汽車旅
佐藤喜一・著<成山堂書店・1600円>
「鉄道楽人」を自称する著者の鉄道と文学をミックスした楽しい旅のエッセイであ
る。読みながら汽車の汽笛が聞こえてくる。
 徳冨蘆花「不如帰(ほととぎす)」で、ヒロイン浪子と夫の武男が東海道線山科
駅ですれ違う列車の乗客としてつかの間の再会をする。浪子はこの一カ月後、肺結
核で死ぬ。著者はこの山科の永訣(えいけつ)の場面を検証すべく、当時の時刻表
をめくる。さて、結果は? もちろん実地踏査にも行く。東海道線は新路線になり、当時の山科駅はすでにない。
 登場する文人はほかに国木田独歩、石川啄木、萩原朔太郎ら。啄木については作
品を引用しながら彼の北海道の旅を追体験している。著者は都立高校の国語教師を
退職した人。よき人生かな。(多)(毎日新聞2002年10月6日東京朝刊から)

219 :吾輩は名無しである:03/11/09 09:43
「鉄道文学」よりも「鉄道文芸」がいいかも。鉄道文学は硬い感じがする、どっか
な?

220 :吾輩は名無しである:03/11/09 16:59
◇鉄道
鐵<鉄道文学集 第一輯>鉄道文化の會、中村武志・編 鐵道日本社 1941
鐵(昭和十七年版)鐵道文化の會・編 學藝社 1942
鐵 昭和十八年版鐵道文化の會・編 學藝社 1943
鉄道諸国物語 小池滋・編 彌生書房 1985
鉄道ミステリ傑作選 鮎川哲也・編 フタバノベルス 1987
鮎川哲也と13の殺人列車 鮎川哲也・編 立風ノベルス 1989
殺意を運ぶ列車 日本ペンクラブ・編 光文社文庫 1994
悪夢の最終列車 日本ペンクラブ・編 光文社文庫 1997
悲劇の臨時列車 日本ペンクラブ・編 光文社文庫 1998
短編小説集 JR陸羽西線高屋駅沿線 最上川シティ企画・編 1999

221 :吾輩は名無しである:03/11/09 20:54
「下げ進行」ネットに落ちている鉄道文学、鉄道文芸を掘り起こす

222 :吾輩は名無しである:03/11/10 20:01
芥川の「寒さ」。
轢死体ネタも鉄道文学の一部分かと思われ・・・

223 :吾輩は名無しである:03/11/10 20:34
「寒さ」のその場面はリアリティに富んでいる。
こちら側のシグナルの柱の下には鉄道工夫(こうふ)が二三人、小さい焚火(たき
び)を囲(かこ)んでいた。黄いろい炎(ほのお)をあげた焚火は光も煙も放たな
かった。それだけにいかにも寒そうだった。工夫の一人はその焚火に半ズボンの尻
を炙(あぶ)っていた。
 
 上記は青空文庫から一部引用、この後に出てくる○○○の文字はあまりにもリア
ルで書き込めない……。文明に対する恐怖なのか?


224 :吾輩は名無しである:03/11/10 20:46
すると停車場(ステーション)の方から提灯(ちょうちん)をつけた男がレールの
上を伝ってこっちへ来る。話し声で判じると三、四人らしい。提灯の影は踏切から
土手下へ隠れて、孟宗藪の下を通る時は、話し声だけになった。けれども、その言
葉は手に取るように聞こえた。
「もう少し先だ」
 足音は向こうへ遠のいて行く。〜
 これも明治の文学のとある場面。この後礫死体。


225 :吾輩は名無しである:03/11/10 23:07
もすこし明るい話題にしてくれないかな。ときどきこの板覗いている男


226 :吾輩は名無しである:03/11/11 04:44
ROMってるヤツが何いばってんだろ? お前が轢死体になれや。ヴォケが!

227 :吾輩は名無しである:03/11/11 19:09
>>224
「三四郎」だな

228 :吾輩は名無しである:03/11/11 19:15
谷崎潤一郎の作品の中に「恐怖」という短編がある。<<ネット検索でかかった
 「友達のNさんの話に依ると、私の此の病気――ほんとうに今想い出しても嫌な、
不愉快な、そうして忌ま忌ましい、馬鹿馬鹿しい此の病気は、Eisenbahnkrankheit
(鉄道病)と名づける神経病の一種だろうと云う。(中略) 汽車に乗り込むや否や、
ピーと汽笛が鳴って車輪ががたん、がたんと動き出すか出さないうちに、私の体中
(からだ)に瀰漫(びまん)して居る血管の脈摶(みゃくはく)は、さながら強烈なアル
コールの刺戟を受けたときの如く、一挙の脳天へ向かって奔騰し始め、冷や汗がだく
だくと肌に湧いて、手足が悪寒(おかん)に襲われたように顫えて来る。

229 :吾輩は名無しである:03/11/11 20:40
小川未明「血の車輪」(「文章世界」大正一一年一〇月)
あらすじ 
 都会から五六里しか離れてはいなかったが、老婆はまだ汽車すら見たことがなか
った。ある日孫に連れられて都へ歩いていった。ぺ市に入ってからの二人はあまり
話をしなかった。あたりの雑踏するありさまや広壮な建物や綺麗な店飾りなどに見
とれていた。
 婆さんは孫に案内されて初めて停車場へ行き、そこで汽車を見た。「あれが汽車
ちゅうのかいや」と婆さんは目を丸くした。機関車には「1362」という番号が
ついていた。婆さんの目には、この文明が産出した機械がさながら生きている魔物
のように見えた。「人間ちゅうものは何と身の程を知らないものだろうか」と祖母
は嘆息をもらした。この言葉を聞いた少年は「人間が造ったものだから、人間の方
が偉いに決まっている」と諭すように言った。老婆は「おらあ、気のせいか、この
魔物が沢山の人間を食い殺すような気がしてならない」と言った。
 引用先
http://sun-cc.juen.ac.jp:8080/~yuji/ogawa-tinosyarinn.htm

230 :吾輩は名無しである:03/11/12 18:42
日本の文学作品・新聞投稿にみる鉄道車内場面の一覧
http://www.soc.titech.ac.jp/~hidano/j-homepage/contents/topic/
text.html
ファイル形式になっているがなかなかすごいと思った。

231 :吾輩は名無しである:03/11/12 18:46
日本の文学作品・新聞投稿にみる鉄道車内場面の一覧
この一覧は、肥田野登、加藤尊秋(1999)「日本の都市鉄道における移動過程の機能」
、鉄道史学、No.17、pp.15-26、の作成にあたって利用したものです。車内の出来
事が細かく描写されていますので、都市生活の中で鉄道の役割を知る上で興味深い
資料だと思います。
日本の文学作品(文庫本による)
このファイルに挙げた鉄道車内場面は、1993年から1995年にかけての期間に 大手
出版社の文庫本から収集したものです。収集方法の詳細については上記論文をご覧
下さい。Microsoft Excel形式です。
ファイルのダウンロード
毎日新聞「われらが通勤天国物語」
「われらが通勤天国物語」は、1992年9月から1997年10月に わたって毎日新聞東京
本社版に掲載された投稿欄です。通勤電車や バスの中での出来事が中心です。この
ファイルでは、鉄道車内に 関わる投稿のみを抽出してあります。Microsoft Excel
形式です。
ファイルのダウンロード
*以上のような説明がある。

232 :吾輩は名無しである:03/11/12 19:05
2チャンネル、過去ログにつぎのものがあった。多分鉄道板に出されたのだろう。
タイトルは魅力的だった。
鉄道と文学についての考察
1 名前: 名無しでGO! 投稿日: 2001/03/03(土) 12:23
考えないでもいいが、とりあえず考えてもみる。


233 :吾輩は名無しである:03/11/12 20:30
文学の中の下関
 頭の上の離れたところに
 海波が躍っているのを
 感じる  内田百間 著 「阿房列車」

 内田百間(1889〜1971)は、岡山県生まれの小説家・随筆か。夏目漱石の門下に
入り、短編小説「冥途」を出しました。昭和に入って、ユーモラスな味を持つ随筆
家として才能を示しました。
 戦前には「百鬼園随筆」「鶴」、戦後は「贋作吾輩は猫である」「阿房列車」等
の作品があります。
 「阿房列車」(全3冊)に関門トンネルを通る場面があります。
「薄暮になって下ノ関に着いた。ずいぶん長く、15分ぐらい停車した。その間
に今までの蒸気機関車を電気機関車に付け替える。海の底の関門隧道を通る為で
あって、隧道を出て門司に着いたら、又はずす。(中略)じきに海底隧道に這入
った。私は初めてである。矢っ張り海の底の響きがする。頭の上の離れたところ
に海波が躍っているのを感じる」

下関市市報「潮風」1995年4月1日号より許可を受けて転載


234 :吾輩は名無しである:03/11/13 23:05
ネットに落ちている鉄道文学……検索中
「花野里駅へ」
作・坂井ひろ子/絵・久冨正美
 鉄道員として40年の勤めを終え、退職した主人公・村野さん。妻との思い出が
つまった初任地・花野里駅に向かう電車の中で、不思議な光景に出合う。さらに着
いた駅で迎えてくれた人は…。子供も大人も楽しめる物語絵本。
A5判/36頁/上製
本体価格/1,400円



235 :吾輩は名無しである:03/11/14 20:38
ネットに載っていた鉄道俳句、描写に徹しているところに好感、いいな。
矢野京子 福岡

すぐうしろに海の迫れる小駅も振り捨てて行く「特急つばめ」

近づきてまた遠ざかる海岸線縁どるレールのやうな白波

車窓に魅入っている書き手が見える短詩。



236 :吾輩は名無しである:03/11/14 20:41
短歌だけどな

237 :吾輩は名無しである:03/11/14 20:43
近代社会の雄である英国の首都ロンドンに住みながら、漱石は近代文明の象徴的産
物の鉄道をまるで“拒否”し続けた。神経衰弱に悩みながらも「近代」の本質を見
つめつづけた中で、作家漱石が誕生していったように思った。
http://www.nishinippon.co.jp/media/news/0107/olient/olient5.html


238 :吾輩は名無しである:03/11/14 20:49
かすかな反応にスレ立ての空しさも消える、そう短歌……応答は情報だ秋の夜

239 :吾輩は名無しである:03/11/15 07:30
駅長勿驚 -- ディケンズと鉄道のイメージ
小池 滋
『中島文雄教授還暦記念論文集』(研究社)
1965


240 :吾輩は名無しである:03/11/15 07:34
神奈川近代文学館
<文学館自主制作ビデオ作品一覧>
鉄道と文学空間 −昭和文学への序曲−16分 1984

241 :吾輩は名無しである:03/11/15 08:09
山村暮鳥
「風は草木にささやいた」
  
  汽車の詩

   シグナル
 信号機がかたりと下りた
 そこへ重重しい地響をたてて
 大旋風のやうに堂々と突進してきた汽車
 みろ
 ヽ ヽ ヽ
 並行し交叉してゐる幾条のれーるのなかへ
 その中の一本の線をえらんで
 飛びこんできた此の的確さ
 ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ
 そしてぴたりとぶらつとほーむで正しくとまつた
 此立派さを何といはうか
 此の勇敢は圧迫する
 けれど道は遠い
  エンジン
 汽罐をば水と石炭とでたつぷり満たせ
 而して語れ
 子どもらの歓呼をうけてきたことを
 それから女の首と手足をばらばらにしたことを
 木も家もひつくりかへして見せたことを
 子どもらの愛するものよ
 此の力強さを自分も愛する



242 :吾輩は名無しである:03/11/15 20:45
山村暮鳥 終いは難解だな、「ばらばら」というイメージわかるようで、わからん

243 :吾輩は名無しである:03/11/16 08:24
第5回鉄道文学大賞受賞作 随筆散文部門 優秀
友田博氏作 『プラレール』
http://www1.vecceed.ne.jp/~planning/project/traffic/log093.html

244 :吾輩は名無しである:03/11/16 08:32
ドイツ鉄道事情
著者:平井 正  ISBNコード:4-7698-0963-8
本体価格:2,000円    発行年月日:2000年 6月25日
ドイツを旅して43年。鉄道をこよなく愛する旅行の達人が、自ら体験した最新情
報に加え、鉄道文学や知られざるエピソード、日本人のドイツ鉄道体験をも活写し
たファン待望のエッセイ!……ネットに落ちている鉄道文学検索中


245 :吾輩は名無しである:03/11/16 10:49
段 裕行 宮沢賢治と鉄道 植民地化された身体 昭和文学研究43 昭和文学会

246 :吾輩は名無しである:03/11/16 17:18
花の木鉄道 。 氏原大作著 。 講談社 。 1954 。

247 :吾輩は名無しである:03/11/16 17:30
壇上 文雄  フランス鉄道時代の作家たち

248 :吾輩は名無しである:03/11/16 21:25
鉄道文学ってやっぱりはやらないな。ごくろうさん

249 :吾輩は名無しである:03/11/16 21:37
線路の歌
今年の3月末日で廃線になった長野電鉄木島線
レールを撤去する予算がないとか…落ち葉で埋もれていました。

250 :吾輩は名無しである:03/11/17 20:31
天文随筆(9) 星と鉄道     平澤 康男 
宮澤賢治の「銀河鉄道の夜」に登場する「鷲のステーション」や列車が通過する
「プリオシン海岸」「白鳥のステーション」は、「イーハートーヴォ鉄道」に立
つ2基の信号機「シグナルとシグナレス」の物語の名とともにロマンに溢れている。


251 :吾輩は名無しである:03/11/17 20:44
泉鏡花研究会情報
1991.06.29 研究会・大会(第15回) / 昭和女子大学
「X蟷螂鰒鉄道」について      市川祥子
 こんなん聴講してみたかった

252 :吾輩は名無しである:03/11/17 22:20
題名だけで幻想鉄道味わえるな

253 :吾輩は名無しである:03/11/18 19:24
「駅」という本もいいよ
【I S B N 】 4-87893-993-1
【 書 名 】 日本の名随筆 93 駅
【 著 者 】 宮脇峻三編
【 発 行 】 1990.7.25
【 価 格 】 \1,800
【 体 裁 】 [寸法] 18.9cm B6版 [頁] 250p [重量] 280g
【発行社】 轄品社
【 備 考 】 百闥「鉄道館漫記」 ほかを所載夕櫻城の石崖裾濃なる


254 :吾輩は名無しである:03/11/18 20:54
「駅の様子がちょっとおかしい。」……「鉄道のジェンダーがおかしい」
多和田葉子の鉄道は、気になるな。グローバル鉄道

255 :吾輩は名無しである:03/11/19 14:48
花袋「再び草の野に」雑感 松 本 鶴 雄
http://www.gpwu.ac.jp/forum/sakka/katai2.html
日本土俗鉄道かな


256 :吾輩は名無しである:03/11/19 20:41
「三四郎の乗った汽車」 武田信明著(江戸東京ライブラリー 5)
(教育出版 1999年2月発行 ISBN:4316358006)

257 :吾輩は名無しである:03/11/20 21:15
宇野千代 「軽便」(文学界) 軽便鉄道なのか?

258 :吾輩は名無しである:03/11/20 22:05
ネットより
「手元に一冊の小説がある。田村喜子氏の「北海道浪漫鉄道(新潮社)」である。
1986年10月発刊と、石勝線の開通に合わせて発刊されたようである。内容は
ブックデータベースによると「開拓を促進するためには、まず鉄路をと念じる北海
道の人々の願望を一身に、未踏の原生林や激変する天候と闘い、北海道鉄道敷設に
賭けた土木技術者たちの熱い夢と理念を描く。書下ろし文芸作品。」となっていて
、田辺朔郎を中心に物語が展開している。もちろん狩勝峠命名の経緯などに触れて
いて、旧狩勝線への思いがひとつのクライマックスとなっている。この本の著者の
田村氏は土木の専門家や国鉄の関係者多数に取材されていて、小説に登場する技師
の名前、帝国議会の議事録、三角点の記録に至るまで詳細に調査されているなとい
う印象を受ける。」


259 :吾輩は名無しである:03/11/21 20:38
>>1
源流説おもろいわ。時間変化をゲットしたんやからな…


260 :吾輩は名無しである:03/11/21 21:39
源流説は思い上がりでつ

261 :吾輩は名無しである:03/11/22 09:08
草軽電鉄を扱った文学作品あったらだれか教えてくれない?

262 :吾輩は名無しである:03/11/22 10:07
草軽電鉄の詩 この本の目次が情緒を誘う。目次が鉄道文学というおもしろさ

目次

写真で見る草軽電鉄…………………………………………13
創業時代 地域の根強い要望にこたえて…………………14
全盛期の草軽 活気にあふれた時代………………………23
 草軽を支えた鉄道員たち…………………………………24
 情緒あふれる駅と電車……………………………………28
 沿線風景の思い出…………………………………………32
 乗合自動車の運行…………………………………………37
 創立祝賀の式典……………………………………………39
高原を走るサマーオープンカー……………………………40
戦時下の草軽電鉄……………………………………………45
銀幕に登場 映画の舞台として全国に知られる…………50
時代の波に押されて 戦後の歩み…………………………53
 電車の走る風景……………………………………………57
 懐かしいあの電車…………………………………………64
 車窓展望……………………………………………………70
 草軽の電力設備……………………………………………78
ああ、廃線!! 四十七年の歴史に幕……………………81
 第一次廃線…………………………………………………81
 第二次廃線…………………………………………………86



263 :吾輩は名無しである:03/11/22 11:52
津村信夫の代表作の一つ「小扇」(処女詩集『愛する神の歌』所収)は
指呼すれば国境はひとすぢの白い流れ
高原を走る夏期電車の窓で、
貴女は小さな扇をひらいた。
という短い詩だが、この「夏期電車」は右の草軽電鉄(『全集』に付した鈴木亨氏
の編注に夏の間だけ客扱いをしたとあるが、筆者は記憶と文献〈例えば『写真探訪
 信州の廃線紀行』、郷土出版社・一九九八〉とからややそれに疑問を持っている。
<ネットから拾った。
http://216.239.57.104/search?q=cache:qP7r_R7vUzIJ:www-lib.icu.ac.jp/
icc/33-06-note.html+%E8%8D%89%E8%BB%BD%E9%9B%BB%E9%89%84%E3%80%80%E4
%BF%B3%E5%8F%A5&hl=ja&lr=lang_ja&ie=UTF-8&inlang=ja

264 :吾輩は名無しである:03/11/22 15:38
「旅」創刊850号記念特大号
映画の舞台へ---野ゆき町ゆき海辺ゆき(7)
「カルメン故郷に帰る」と草軽電鉄追慕行
文・写真 川本三郎

上記による映画に出てくる「草軽電鉄」

----------------------------------------------
昭和32年「山鳩」
丸山誠治監督
森繁久彌・岡田茉莉子 主演
小瀬温泉駅を「落葉松沢」という架空の駅名にしたという。
--------------------------------------------------
昭和8年「彼女はいやと言いました」
桑野通子・斉藤達雄 主演
-----------------
昭和26年「善魔」
木下恵介監督
三國連太郎 主演
-------------------------
昭和30年「ここに泉あり」
今井正監督
岡田英次・岸恵子 主演
-----------------------------------
昭和25年「カルメン故郷へ帰る」
高峰秀子 主演
浅間牧場が舞台




265 :吾輩は名無しである:03/11/22 16:49
台本はもしかしたら鉄道文学か?、草軽線路文学?

266 :吾輩は名無しである:03/11/23 09:59
ネット掲示板列車は各駅停車、誰も乗らない、誰も書かない、下り列車はゆっくり
と沈んでゆく。特急の新話題がつぎつぎに頭上を走ってゆく

267 :吾輩は名無しである:03/11/23 16:49
鉄道文学廃線跡か

268 :吾輩は名無しである:03/11/23 20:29
グー検索からたどり着いた。藁

269 :吾輩は名無しである:03/11/23 20:51
『鉄道文学』8 1992 pp.21-28 から抄録<<net
京都の「駅」について
中 井 幸比古


270 :吾輩は名無しである:03/11/23 22:50
<全国鉄文学者会議> net「国鉄労働組合五〇年史」より

 全国鉄文学者会議は一九四九年二月、静岡県宇佐美で全国から一三〇人を超す参
加者を集めて結成された。会議では、・勤労者文学とは何か、・文学とサークルを
いかに結びつけるか、・サークル大衆化の問題、・今後われわれの文学運動をいか
に発展させるか、の四項目に議題を整理(司代隆三議長)し、鋭い論戦がたたかわ
された。そして、その年の九月には、いよいよ同会議の機関誌「文学者会議」を創
刊し、森道之輔の長詩『あらしのなかにおれたちは歌う』をその巻頭に据え迫りく
る弾圧に対峙した。引続き翌月の一〇月には「文学者会議」第二号の発行にこぎつ
けたが、しかし、四〇〇人近く結集した会員も、定員法・レッドパージの攻撃で散
り散りになり、結果的には誌代も会費も回収できないまま財政難のため赤字を残し
二号雑誌で終った。


271 :吾輩は名無しである:03/11/23 22:59
(財)JR東海生涯学習財団・常務理事、鉄道文学会副会長。<<っているんだ

272 :吾輩は名無しである:03/11/24 08:51
鈴峯女子短期大学/人文社会科学研究集報/30
エルクマン・シャトリアンと鉄道文学賞<<これってなんだろう?


273 :吾輩は名無しである:03/11/24 11:34
汽車の旅
作詞者 吉丸一昌  作曲者 北村季晴

1 千里(ちさと)の山坂(やまさか)ひたばしり
くるまは煙(けぶり)を後(あと)にして
楽(たの)しの希望(のぞみ)を載(の)せ行(ゆ)く時(とき)
嬉(うれ)しの旅路(たびじ)を駆(か)け行く
響(ひび)くや轍(わだち)の轟(とどろ)きに
こころも空(そら)にぞ勇(いさ)むなる

2 千里の野山(のやま)を束(つか)の間(ま)に
過(す)ぎ行く旅路の面白(おもしろ)や
遥(はる)かのみ空に見えたる山(やま)
忽(たちま)ち来(きた)りてやがては行く
送(おく)りて迎(むか)えて幾度(いくたび)か
数多(あまた)の野山は窓に入(い)る
 


274 :吾輩は名無しである:03/11/24 11:51
「旅情を誘う文学作品を集めてみました。」
http://www.h3.dion.ne.jp/~urutora/ryojou.htm
紀行文学系というのか、文学の旅ができる。

275 :吾輩は名無しである:03/11/24 20:35
「立腹帖」ちくま文庫、汽車オンパレード。おもろいわ。
「千丁の柳」鹿児島本線沿いにまだあるんかのー、誰か教えてくれんかのぅ?

276 :吾輩は名無しである:03/11/25 19:10
ラフカディオ・ハーン再考 続
熊本ゆかりの作品を中心に
「停車場で」における芸術的技巧


277 :吾輩は名無しである:03/11/25 19:17
挿絵で読む「坂の上の雲」をゆく 上
つかの間顔を見せた“明治”―子規が降りた新橋停車場
 復元された新橋停車場、ビルの中にあるから雰囲気は今ひとつだな…
 けど昔は、停車場といえば新橋だった、新橋停車場も遠くなりにけり


278 :吾輩は名無しである:03/11/25 20:21
鉄道文学、2チャンネル一番線ホームに入ったのか、久しぶりじゃねぇか、だけど
ここはsageだべや

279 :吾輩は名無しである:03/11/25 20:25
>>275
某社が出している運転室展望ビデオ「鹿児島本線」に千丁の柳、映っているぜ。w

280 :吾輩は名無しである:03/11/25 21:18
「汽車の婆の話」
父が工場長をつとめる煉瓦工場の貨物列車の掃除を担当する女性労働者の姿を、素
直な子供の視点を通して描いてある北川千代の自叙伝的な作品です。<<net



281 :吾輩は名無しである:03/11/26 17:17
文学碑   吉 屋 信 子 ・ よしや のぶこ
  石狩と十勝の国境をつらぬいて、汽車の線路は、幾重にも
 大きい曲線を地に描いて 荒涼たる平野へと走る。
 嗚呼、荒涼 雄大 冬の平野よ 緑は月の光に照らされた
 雪の積もった平原を見渡して、胸に熱い泪を覚えた。  
                       「地の果てまで」より
 ・池田町 清見が丘公園 西入口野球場駐車場近


282 :吾輩は名無しである:03/11/26 17:21
文学碑   徳 富 蘆 花 ・ とくとみ ろか
 
 北海道十勝の池田駅で乗換えた汽車は、秋雨寂しい
 利別川の谷を北の北へまた北の北へとって駛つて、夕の
 四時陸別駅に着いた。明治四十三年九月二十四日、
 網走線が陸別まで開通した開通式の翌々日である。
                         以下略
        「みみずのたはごと」の中の「関 寛翁」から
 ・陸別町陸別 ちほく高原鉄道 りくべつ駅前


283 :吾輩は名無しである:03/11/26 20:27
言葉の鉄道いいね、「汽車は陸別駅に着いた」、やっと着いたんだろうな

284 :吾輩は名無しである:03/11/26 20:46
鉄道文学ってなんなのさ?

285 :種村俊三:03/11/27 07:03
>>284
そんなものはない

286 :吾輩は名無しである:03/11/27 19:19
谷崎潤一郎の「悪魔」。
冒頭に、汽車に乗って動悸が激しくなってる男が出てきます。

汽車や線路について結構ユニークな描写がされていたと思うけど
手元に本がないので引用できん。スマソ。

287 :吾輩は名無しである:03/11/27 20:36
谷崎の汽車っておもしろいかもね。「悪魔」ね、探してみる

288 :吾輩は名無しである:03/11/27 20:40
>>284
「鉄道文学とはは何か」、難しいね
鉄道を題材にしたり、素材にしたりした虚構文学作品で芸術性の高いフレーズや物
語をいうのかな……。

289 :吾輩は名無しである:03/11/27 21:15
虎杖や狩勝峠汽車徐行    星野立子
 こういうのも鉄道文学フレーズだよね、イメージを浮かべるの難しいけどね

290 :吾輩は名無しである:03/11/27 21:37
降りし汽車また寒月に発ちゆけり 百合山羽公
 これもなかなか味のある汽車俳句だと思うけど

291 :吾輩は名無しである:03/11/28 20:31
百合山羽公なんてめちゃ渋いぜ。よくも拾ってきたな。でも、いいねぇ。
自分の降りた汽車をふり返って見てんだ。窓から明かりとか、想像できるからな。
この板って、俳句趣味のじいさんが見ていんのか?

292 :吾輩は名無しである:03/11/28 20:58
東京日々新聞 第千四十七号
因果は廻る蒸汽車。応報ハ/迅速新橋の憩車所にて女房を。/殺せし男ハ気の知れ
ぬ、麻布谷町辺にすむ/吉五郎という者なるが。活計に迫りて妻おかねを/外国人
の雇婢に出せしが。同寮洋客の雇夫/なる虎之介と密に通じて。ゐると/きくより
憤怒に堪ず。斯る挙動に/及べども相手の姦夫を討そんじ。其/場をさらず吉五郎
は割腹つて/死たりし。愚痴の惑いぞ怖るべきなり。

物の本の記者/転々堂戯録
新橋停車場殺人事件哀歌、だ。こんな短い文に情報を盛り込むって手法は凄い
と思うな。離合の場としてのレールはおもしろいぜ。


293 :吾輩は名無しである:03/11/28 21:11
ルビが振られた本分ありまちた。
因果(いんくわ)ハ廻(めぐ)る蒸汽車(おかじようき)。応報(むくひ)ハ
迅速(はやき)新橋(しんばし)の憩車所(すていしよん)にて女房(にようばう)
を。殺(ころ)せし男ハ気(き)の知(し)れぬ麻布(あざぶ)谷町辺(たにまち
へん)にすむ吉五郎という者なるが。活計(たつき)に迫(せま)りて妻(つま)
おかねを外国人(ぐわいこくじん)の雇婢(やとひ)に出せしが。同寮(おなじ)
洋客(いじん)の庸夫(ようふ)なる虎之介(とらのすけ)と密(ひそか)に通
(つう)じて。ゐるときくより憤怒(いかり)に堪(たえ)す。斯(かか)る挙
動(きよどう)に及(およ)べども相手(あいて)の姦夫(おとこ)を討(うち)
そんじ。其(その)場(ば)をさらず吉五郎ハ割腹(はらかきやぶ)つて死(し
し)たりし。愚痴(ぐち)の惑(まど)ひぞ怖(おそ)るべきなり
物の本の作者 転々堂戯録

294 :吾輩は名無しである:03/11/28 22:40
車掌の本分、入れたのがぱその記憶に残っていた。本文↑。憩車所は停車場なんだ、
ということはかつては、憩車所文学ってあったのだろうか?。

295 :吾輩は名無しである:03/11/28 23:09
停車場の赤き灯かげに別れ來て濠端に立ち人をおもへる  前田夕暮



296 :吾輩は名無しである:03/11/29 08:34
汽車たてばそこに極暑の浪の群れ 吉岡禅寺洞

兵隊がゆくまつ黒な汽車にのり 西東三鬼

路地裏を夜汽車と思ふ金魚かな 攝津幸彦


297 :吾輩は名無しである:03/11/29 09:01
<汽車たてば>は情景が浮かんでくる。海の側にある駅なんだろうな。出発したと
たんに炎暑の下にある海の存在、波が音立てて押し寄せる。

298 :吾輩は名無しである:03/11/29 09:11
鋼鉄の摩擦音が月を蝕み、駅が暗黒宇宙の真ん中にぽっかり浮かびあがる。…多和田
葉子「容疑者の夜行列車」北京へ 冒頭
 このフレーズだけで言うとステーション文学なのかもしれない。駅空間がドラマ
空間である。後は読まないでも何かが起こりそうな予感がする。
 土俗的な空間から宇宙空間的な駅へ飛翔か?

299 :吾輩は名無しである:03/11/29 09:21
車体の下半身に暗号めいた数字が書かれているが、これは技術者しか用のない記号
なのだろう。……同上。多和田葉子。
 微かなジェンダーが見え隠れもする。列車下半身に書かれた暗号は車体番号だろ
う。そう鉄道技術者か鉄道ファンしかおおよそ用事はないであろう。彼らは区別す
る必要からつけている。エトランゼには暗号、それは世界の捉え方なのかもしれな
い。


300 :吾輩は名無しである:03/11/29 13:06
正岡子規
汽車の音の走り過ぎたる垣の外の萌ゆる梢に煙りうづまく (明治三十三年)

機関車は通り過ぎたのに、若葉にまつわりついている汽車の黒煙。音、色彩…
優れた鉄道短歌だと思う

301 :吾輩は名無しである:03/11/29 15:19
←「(64)多和田葉子(161)」の後部にこの鉄板つながってんだ。いつまで
連結されていくのか。掲示板列車だ、国際列車だ。どこにたどり着くのか。

302 :吾輩は名無しである:03/11/29 16:51
→後続連結列車は「(66)三島由紀夫Part16(303)」だ。
三島由紀夫の列車も美しい。
ネットに載っていた金閣寺一節
「−−駅長が電話に出た。やがて鏡の前へゆき、金線の入った制帽をきちんとかぶ
った。咳払いをしてから、胸をそらし、式場へ出てゆくように、雨上がりのプラッ
トフォームへ出て行った。やがて私の乗るべき汽車が線路に沿って切り立った崖に、
その轟音を先立ててすべらせて来るのが聞こえた。雨上がりの崖土の伝えてくる鮮
やかに濡れた轟音を。」(後略)


303 :吾輩は名無しである:03/11/29 20:51
三島由紀夫の列車、とある瞬間、豊饒な言葉を載せて瞬時に鉄道文学板を追い抜い
て行った。窓からは、黄金、瑠璃、雅などのことばの群れがちらりと見えた

304 :吾輩は名無しである:03/11/30 08:57
内灘 北陸鉄道 石川 「内灘砂丘」上の駅舎。五木寛之や三島由紀夫の小説の舞台と
なった文学の駅、夏は海水浴客で大いににぎわうようだ

305 :吾輩は名無しである:03/11/30 09:52
三島由紀夫全集第31巻 「汽車への郷愁」

306 :吾輩は名無しである:03/11/30 11:57
茂吉と藤村の文学碑<<ネットから
 上松駅を出て国道に出るとひっきりなしの車の列である。中山道はそれより山側
の住宅が並ぶ坂を登っていく。登り切った所が上松小学校で、手前に齋藤茂吉の歌
碑があった。
 駒ヶ嶽見えそめけるを背後にし
   小さき汽車は峡に入りゆく  茂吉
 残念ながら眼下の家並みが邪魔をして列車は見えない。茂吉の頃なら蒸気機関車
の煙が家の向こうに高々と上がって、旅情ひとしおの感に打たれたのだろうが。

307 :吾輩は名無しである:03/11/30 19:08
「草軽電鉄の文学」があった!
 草軽 のどかな日々 ネコパブリッシング
 2003年12月1日発行 会社のまわしものじゃないよ。
 掲載記事 草分 野上弥生子 軽井沢だより 川端康成 みなかみ紀行 若山牧水

308 :工藤伸一 ◆H/j1HkWi6c :03/11/30 20:30
>>1
ガイシュツかもしれませんが、近代文学黎明期の明治大正昭和初期には
戸別新聞配達制度が発達していなかったこともあり、駅売りの読者が多く、
そういった読者層への配慮から新聞連載小説には電車が多く登場していた、
という考察が高橋源一郎の『日本文学盛衰史』のなかでなされていました。

小説がどの媒体を通して読者の下に届けられるかということと
小説そのものの内容の変化には、密接な関係があると考える事もできますよね。

309 :吾輩は名無しである:03/11/30 20:32
後続列車は「伊藤静雄」→「15:伊藤静雄(219)」掲示板記録現在

『立原道造と私』 より(昭和14年)伊藤静雄 <<ネットから

「長崎県に入ってからの汽車旅行は,大村湾を沿うた線と,新しく別に開通
した有明海沿ひの線と,二つの線と,二つのうちどちらを選んだだらうなど
と考へてゐた。大村湾は,日本の地中海だと云われるほどで,明澄で静穏で
しかも快活だから,そちらの方が君の趣味に合ふかも知れない。或いは一生
忘れられない印象を受けるのぢゃないかとも考へた。しかしわたしの趣味と
馴染の方からいふと,有明海をぜひ見せたいと思った。         
沈鬱な中に一種異様な,童話風な秘密めいた色彩と光が交りあって,これは
まだ日本の詩人も画家も書いてゐないものだ」          

 泥濘の有明海を長崎本線の瀟洒な汽車がゆく。有明海沿いの車窓は未開拓なの
かもしれないね…

310 :吾輩は名無しである:03/11/30 21:17
上記引用は「泉水海の芸術家達」から。
http://www.fsinet.or.jp/~sin/art.htm
「これらの作品群は,干潟の風土から生れた育った芸術の原風景で
ありそこから創出されたものである,この母なる自然の貴重な文
化的資源に干拓工事は汚点を残したのである。」と冒頭にある。

鉄道文学は、そう文化論的に位置づけられる必要がある。ヲタクじ
ゃない視点…        

311 :我輩は名無しである:03/12/01 00:13
 機関車に憑かれた40年 を誰も薦めていないようですが
鉄道好きな人が読んでも、一般の人が読んでも十分通用するものですよ。

312 :吾輩は名無しである:03/12/01 20:18
「機関車に憑かれた四十年」向坂唯雄。読んだな。続作の「機関士走り続けて一
万四千日」も調べたら本棚に2冊もあった。ネットでおのれのバカさ加減に気づく
…が、この本鉄道文学を考える重要資料だね。

313 :吾輩は名無しである:03/12/01 20:25
鉄道関係の逸品っていうのはたくさんある。これ言い出すと鉄道文学から離れて
しまう。が、一つ挙げておきたいのは「東京ゲタ電物語」明石孝 講談社。
非常にリアル。鉄道文化史、というか、近代文化史を考える上で重要な本だと
思う。鉄道文学は、文化史として述べられて位置づくものだと思うけどな…

314 :吾輩は名無しである:03/12/01 20:35
「赤いろうそくと人魚」 少年少女日本文学館
小川 未明 (著), 浜田 広介 (著), 坪田 譲治 (著)
この作品に「善太と汽車」(坪田譲治)が収録されている。


315 :吾輩は名無しである:03/12/01 20:57
今思い出したが、高行健の処女作の戯曲、「絶対信号」も鉄道が舞台だったよね
内容自体は普通のポスト文革期のものなんだけど

316 :吾輩は名無しである:03/12/01 21:11
『中国現代戯曲集』1〜4(以下、続刊)
1〜3巻に、高行健作品を掲載。
「逃亡」(1990年)留学中のパリから天安門事件を眺めた、海外での劇作第1作。
……第1巻 「バス停」(1983年)不条理な喜劇作品。北京での公演は3日で上演禁
止に。……第2巻 「非常信号」(1982年共作/原題「絶対信号」)中国初の小劇
場演劇!……第3巻 晩成書房

 ネットで調べてみた。グローバルでローカルな鉄道、そこが好きだな。それは個人
の好みかもしれないが

317 :吾輩は名無しである:03/12/01 22:35
人妻の賜びし密柑や 夜の汽車 安西均

318 :吾輩は名無しである:03/12/02 19:09
汽車と教科書
著者 藤村, 恵
東書文庫の東書文庫通信:特別読み物「教科書こんにちは」:
「汽車と教科書」を掲載。ここでは教科書に登場してきた汽車の話や挿絵を紹介し
ている。東書文庫所蔵の教科書をユ−モラスに楽しく紹介した小文で、毎日小学生
新聞に連載されたシリ−ズ(平成9年10月〜平成10年3月)の一部。
<<これは面白そう。


319 :吾輩は名無しである:03/12/02 19:12
汽車と教科書ホームページ
http://www.tosho-bunko.jp/tyosyo_tusin_kako_kisya.htm

320 :吾輩は名無しである:03/12/02 19:22
インターネットでつぎのような記事にぶつかった。「航空機文学」である。文脈か
らすると鉄道文学に対置される、あるいは劣っている?。

「航空機文学」としてのX世代文学 <<鉄道文学に対置される航空機文学を「ファウ
スト」の創刊イベントで東浩紀さんが『IT革命による影響をこうむった文学が「
メタリアル・フィクション」だ』と話していたのが印象的だったけれど、ぼくはそ
の前に、「高速道路文学」「航空機文学」を置いてみる必要があると思う。なぜな
ら、日本の近代文学は「鉄道文学」(例:『三四郎』)、「船舶文学」(例:『或
る女』)どまりで、アメリカのビート文学のような「高速道路文学」(例:ケルア
ック『路上』、さらにその帰結としてのJ.G.バラードの『クラッシュ』)も、Xジ
ェネレーション文学のような「航空機文学」(例:ダグラス・クープランド『シャ
ンプー・プラネット』)も生んでいない。
<<記事は続く、参考まで、下に載せる。
http://d.hatena.ne.jp/solar/20030923
 「三四郎」は冒頭が鉄道場面だから鉄道文学なのだろうか。「或る女」は
ここでも出てきたけど新橋停車場での発車シーンから始まる。断片的な鉄道の
ように思うけど……どう思う?



321 :吾輩は名無しである:03/12/02 20:58
文明のなれの果ての航空機文学など要らない。文明って個別の進化じゃないか。今
って個別から共同に回帰しなくてはならないのではないか。スピードがのろい分だ
け文学って存在するって思うけどな。まじなっちゃった…はっはっは


322 :吾輩は名無しである:03/12/02 21:09
汽車ストーリー
寺山修司年表 ネット掲載
1935年(昭和10年)
青森県弘前市生まれ。
警官の父八郎、母はつの間に長男として生まれるが、届けが遅れたため、翌年の1
月10日出生とされた。この20日の間のことは「誰か故郷を思わざる」のなかで
こう語られている。「私の母「おまえは走っている汽車のなかで生まれたから、出
生地があいまいなのだ。」と冗談めかして言うのだった。自分がいかに一所不在の
思想にとり憑かれているかについて語ったあとで、私はきまって、「何しろ、俺の
故郷は汽車の中だからな」と付け加えたものだった。


323 :吾輩は名無しである:03/12/02 21:52
三島由紀夫
【小説】「切符」
〔初出〕 「中央公論」(昭38.8)
〔初版〕 『剣』(講談社/昭38.12)
※『旧全集』第13巻に所収
※『新全集』第20巻に所収

【評論】「汽車への郷愁」
〔初出〕 「弘済」(昭36.5)
※『旧全集』第30巻に所収
※『新全集』第■巻に所収

324 :吾輩は名無しである:03/12/02 22:25
若干スレ違いですが、今日発売の「諸君」1月号に面白い対談が・・・

阿川弘之さんと原武史さんの対談、「鉄道は国家なり」。
ぜひ、読んで下さい。

325 :吾輩は名無しである:03/12/02 22:36
対談おもしろそう。鉄道は国家の礎であり、文化でもあった。読んでみます

326 :吾輩は名無しである:03/12/03 17:33
>>324 
「諸君」購入。「鉄道と国家」おもしろかった。
原:「三原から山に入って、だらだら坂を登って西条で酒蔵が見えて、八本松から
下りにかかると、ようやく広島に来たという実感が湧いてきます。このあたりはシ
ンフォニーを聴いているような気分で、八本松の急な下りにかかると、楽章が変わ
って第四楽章に入ったような感じになる」
 山陽本線は音楽という感じはとても好き。宮沢賢治だと函館本線は楽音になる。


327 :吾輩は名無しである:03/12/03 18:15
インターネットの言語鉄道、いろいろなものが落ちているからおもしろい。
なかなかいいなと思う文章がひそかに隠れている。
「木苺通信」<汽車に手をふって>
―汽車がくる。想像もつかない遠くから。そして留まることなく通り過ぎる―
鈴の鳴るような「音」で話す香草採りの人に教えられて
汽車を見に行く。駅のない銀のレール。
汽車に手をふりたくなるのは、何故でしょう。
小さい頃、鉄道線路を跨ぐ石橋の上から弟たちと一緒に
汽車に向かって手をふるのが好きだったことを思い出します。
「時の流れ」でしょうか。
汽車について思いをめぐらせると、
今の私はそんなことを考えてしまいます。
それぞれが思い思いのことをしていても、
私たちはみな、おなじ速さの時の流れにのって運ばれています。
去っていく列車に手をふるのは
いやおうなく流れていく「時間」へのあいさつ。
過去や未来や、刻々と流れていく「今」への思い。
汽車を題材にした物語や詩がたくさんあるのは
(私がまっさき思い浮かべるのは宮澤賢治)
ひとかたまりになって転がっていく時の流れを
外側から内側から見つめることができる題材だからかもしれません。
今日これから、故郷の長崎へお墓参りに行きます。
小さい頃、東京から寝台列車に乗って訪れた長崎。
「線路がなくなってる!」と終点の長崎駅で驚いた弟の声。
幼かった弟のその驚きに、今、私はあらためて共感します。
私たちのファンタジーのなかで、銀のレールはどこまでも果てなく続くから。
http://members.jcom.home.ne.jp/rindou4088/kotoba1-5.html

328 :吾輩は名無しである:03/12/03 20:26
>>286
谷崎潤一郎「悪魔」「恐怖」ネット発注でようやっと手に入れた。「潤一郎ラビリ
ンス」T、初期短編集。「恐怖」には三条停車場が出てくる。電車に乗るという話
になるが、下油掛行きの電車なんだろうか。そこが疑問に思った点。

329 :吾輩は名無しである:03/12/03 21:22
文学存在としての鉄道はかなり大きい。文化と文学をからめるとおもしろいかもな


330 :吾輩は名無しである:03/12/03 22:02
立教大学日本文学 第86号 2001年7月
汽車・(不快)・大衆−芥川龍之介「蜜柑」への射程− 藤井貴志


331 :吾輩は名無しである:03/12/04 20:51
「英国鉄道文学傑作選」 小池滋 編 (ちくま文庫 2000.5.10)
鉄道を生み出した国、イギリスの作家による鉄道と人々の関わりを描いた作品集。
収録作家エッセイ…C・ダイメント(1914‐71)、C・H・エリス(1909‐ )
短編…C・ディケンズ(1812‐70)、D・H・ロレンス(1885‐1930)、ジョン・
ウェイン(1925‐94)、J・バーンズ(1946‐ )詩…W・ワーズワース(1770
‐1850)、T・ハーディ(1840‐1928)、R・L・スティーヴンソン(1850‐94)
、R・ブルック(1887‐1915)、R・オールディントン(1892‐1962)、E・トマ
ス(1878‐1917)、J・デイヴィッドソン(1857‐1909)、K・タイナン(1861
‐1931)、T・S・エリオット(1888‐1965)W・H・オーデン(1907‐73)、
S・スペンダー(1909‐95)、P・ラーキン(1922−85)




332 :吾輩は名無しである:03/12/04 21:58
汽車〈A〉汽車〈B〉新美南吉全集 

333 :吾輩は名無しである:03/12/04 22:09
石中象治 寒駅 詩  汽車は高原で日がくれた

334 :吾輩は名無しである:03/12/04 22:15
ハインリヒ・ベル 桜井正寅 汽車は遅れなかった  カバー・帯 三笠書房
1975

335 :吾輩は名無しである:03/12/05 19:26
宮沢賢治歌集
短歌  大正五年(一九一六)
しのぶやまはなれて行ける汽鑵車のゆげのうちにてうちゆらぐなり

336 :吾輩は名無しである:03/12/05 20:41
しのぶやまは信夫山?ということは、福島停車場のことか?

337 :吾輩は名無しである:03/12/05 20:46
大正五年(一九一六)
この頃、賢治は盛岡高等農林学校の二年生で、七月から十月の間、東京でのドイツ
語夏季講習会、同級生との長瀞・三峰地方旅行、学校の見学会(仙台・福島経由、
山形)などに出かけているから、そのいずれかの途中福島に立ち寄ったときの作で
あろう。これらには若き賢治の悩みと孤独感が色濃くあらわれている。
http://www.db.fks.ed.jp/txt/47000.1994fukushima_bungaku100/html/0000
7.html


338 :吾輩は名無しである:03/12/05 21:44
奧田 弘 宮沢賢治の乗った汽車 銅鑼12 校倉書房

339 :吾輩は名無しである:03/12/05 23:12
希望と現実が交錯する幻想的なストーリーには、賢治の壮大な宇宙観、死生観がち
りばめられ、賢治文学の集大成とも評価される。同時に難解な情景描写が連続し、
研究者たちを悩ませ続けている……と、ネットにあった。悩みの泉は「岩手軽便鉄
道」だな。うん


340 :吾輩は名無しである:03/12/05 23:23
「気がついてみると、さっきから、ごとごとごとごと、ジョバンニの乗ってゐる小
さな列車が走りつづけてゐたのでした。ほんたうにジョバンニは、夜の軽便鉄道の、
小さな黄いろの電燈のならんだ車室に、窓から外を見ながら座ってゐたのです」
http://www.iwate-np.co.jp/kenji/meisaku.htm
色鮮やかにライトアップされ、賢治の幻想世界をほうふつさせるJR釜石線のめが
ね橋=宮守村




341 :吾輩は名無しである:03/12/06 07:26
賢治の思考のふるさとは軽便鉄道か。けいびんっていうんだよな

342 :吾輩は名無しである:03/12/06 08:19
東京へ近づく一時間
宮本百合子


343 :吾輩は名無しである:03/12/06 09:05
鉄道と絵画
-夢はこぶモダン列車 モネ「サン・ラザール駅:駅の前の線路」
http://www.art.pref.tochigi.jp/vmt-j/0311-vmt/08.html


344 :吾輩は名無しである:03/12/06 09:50
>>343
モネらしいいい絵だけど、拡大するとぼけぼけだ、わらつた

345 :吾輩は名無しである:03/12/06 10:20
「北海にむかはん汽車の声なども    
聞く霧積の碓氷峠」 
(岩波文庫 与謝野晶子自選歌集より)


346 :吾輩は名無しである:03/12/06 20:27
松崎天眠『汽車乗りお玉』(「静岡新聞」2000年11月26日)


347 :吾輩は名無しである:03/12/06 22:18
伊藤 眞一郎 黄なるまなこと雪の鳥 文語詩「保線工手」の工夫像 安田文芸論叢
研究と資料 安田女子大学日本文学科<<賢治かな?



348 :吾輩は名無しである:03/12/07 09:21
豊浦町文学碑公園
所在地 胆振支庁豊浦町礼文華 美の岬
建立 昭和62年7月  豊浦町
随筆碑   伊藤   整
五月の初め頃私は噴火湾の沿岸をとおって函館の
 方から札幌への汽車に乗った。
 初めて乗るこの長輪線と言う海沿ひの汽車の風景が、
 風景そのものの楽しさで眼に映った。
                             以下略



349 :吾輩は名無しである:03/12/07 09:50
さりげなく---人見東明
「さりげなく汽車の窓より見てとほる」の詩はとてもいい。
http://village.infoweb.ne.jp/~fwgf0768/poems_4/poem_37.htm

350 :吾輩は名無しである:03/12/07 22:15
汽車も息切れか?

351 :吾輩は名無しである:03/12/08 21:17
この板さ、いい板だよ、ずっと、つづけてくれよな!

352 :吾輩は名無しである:03/12/08 21:37
保守

353 :吾輩は名無しである:03/12/09 00:38
そばづくし記者の旅

354 :吾輩は名無しである:03/12/09 20:26
日本蕎麦紀行
http://www.nichimen.or.jp/kikou/15/03.html
鉄道開通で蕎麦屋に転業 『玉川屋』
江戸時代から続いた筏流しは、鉄道が青梅からの途中、二俣尾(ふたまたお)ま
で開通した大正の中頃に終わった。代わって御岳神社への参詣者が増えた。父の初
蔵さんは御岳詣での講中(こうじゅう)相手の食堂を開業した。講中…とは、組織
を作って神社参りをする団体のこと。御岳神社は火防の神だから、東京下町の消防
組のお客が多かった。今も『玉川屋』の玄関には消防組の木札がズラリと並んでい
る。
 「蕎麦屋に転業したのは、鉄道が御嶽まで延びてきた昭和4年ごろだったと思い
ます」と、喜義さんは言う。昔の奥多摩は蕎麦の産地。自家製の蕎麦を打って食べ
るのが、農家の御馳走だった。そんな蕎麦が、電車に乗ってくる参拝客に喜ばれた。
 戦前、中央沿線の若い文士たちが、よく遊びにきた。店には太宰治や木山捷平の
寄せ書きが残っている。


355 :吾輩は名無しである:03/12/09 20:30
検索で「蕎麦」「文学」「鉄道」と引いて引っかかったのは、つぎの本だ。けど、
「文学」は別の本のものだった
加計[広島]発・森[北海道]ゆき そばづくし汽車の旅
「かけ」駅から「もり」駅まで、列車を乗り継いで蕎麦を食う、それだけの本。
鉄道マニアでなおかつ蕎麦好きという方にだけお勧め。その他大勢の方にはお勧
めしません。 種村 直樹・著 徳間書店 定価:1,262円 1991年





356 :吾輩は名無しである:03/12/09 20:34
 しなの鉄道小諸駅に「蕎麦の花文学賞」の立派な句碑が完成し、昨年11月、文
学愛好家など関係者150名が集まって盛大な除幕式が行われた。
 蕎麦の花文学賞は、小諸市を本拠に、長野・上田・佐久平などに6つの大型店を
持つ手打ちそばの『草笛』(中村利勝社長)が主催するもので、第5回の今年は、
全国27都道府県から応募作品が寄せられた。<<鉄道、蕎麦、文学、三拍子そろ
ったものだ…


357 :吾輩は名無しである:03/12/09 21:23
ネットで見ていたら青空文庫の紹介では葛西善蔵はかつては鉄道の車掌をやってい
たと。
葛西善蔵(かさい ぜんぞう) 1887(明治20)年1月16日〜1928(昭和3)年7月23
日。青森県弘前市松森町に生まれる。幼少の時、一家での北海道、青森・五所川原
や南津軽郡碇ヶ関村などに転居した。碇ヶ関尋常小学校補修科を卒業後、15歳で単
身上京するもその後帰郷、北海道で鉄道車掌、営林署勤務などをした。

358 :吾輩は名無しである:03/12/09 21:34
また動きはじめたね、冬の鉄道文学、か?

359 :吾輩は名無しである:03/12/11 00:00
冬鉄道文学、なんだべや?。雪国か?、冬と銀河ステーションもあったべや、誰が
言うとったな…

360 :吾輩は名無しである:03/12/11 21:11
鉄道文学は宮沢賢治だよな

361 :吾輩は名無しである:03/12/11 21:37
墨東綺譚の汽車

362 :吾輩は名無しである:03/12/11 22:07
とうろYH
21:30過ぎ釧網本線の最終列車が塘路ですれ違います。闇を行く夜汽車の灯り
が幻想的です。YH展望室からご覧いただけます。費用 : 無料


363 :吾輩は名無しである:03/12/12 20:24
上越線、土樽駅
小説「雪国」の冒頭に登場する,かつての信号所として有名であり,駅前には文学
散歩道の碑が立てられている。上越国境を新清水トンネルで越えた,新潟県の山深
い中にひっそりと建っている。上りは,駅の南500mのところから清水トンネルに
入る。 このあたりは日本最大級の豪雪地帯で,かつては保守点検,線路の雪掻き
など列車がスムーズに運行されるようにこのような信号所がところどころに設けら
れていた。 川端康成が昭和9(1934)年に清水トンネルを通って湯沢を訪れたと
きは,土樽駅もそのような信号所の一つだった。 そうしたことからこの土樽駅の
構内は,融雪溝のある2本の中線や保守設備を備えたかなり広い敷地となってい
る。標高は599m。下の待合室の写真ではカーテンが下ろされている駅事務所の中
は,冬場の保守作業などで訪れる駅員のためであろうストーブやキッチンなど防寒
対策が施されており,中はかなり広くなっている。


364 :吾輩は名無しである:03/12/12 20:26
鉄道文学板保守

365 :吾輩は名無しである:03/12/12 22:13
大正三年、徳富蘆花の隈府紀行
明くる十月四日の朝、菊池に出かける。熊本に成長しながら、余はまだ一度も妻の
故郷菊池を見たことはないのだ。熊本から菊池の首脳隈府町まで六里、近頃軽便鉄
道が開通している。坪井停車場から乗る。車内すし詰めの盛況を何かと思へば、明
日が菊池神社の祭礼であった。
 小さな汽車は、汚い煙を吐いて、熊本を後に、北を指してがたがたと走る。田色
づき、粟垂るる平蕪。藪蔭の村。埃立つ街道。汽車の窓からは山も見えず。單調な
景色に二時間近く惱まされる。
 やっと汽車は平原の端に来た。甘一里ばかりの谷が足下に開けた。所謂菊池谷で
ある。田が黄ばんで居る。空色に川が流れている。川向ふの山下には、大分人家の
集團が見える。


366 :吾輩は名無しである:03/12/12 22:16
小銃  小島信夫‖著
出版地 :東京
出版者 :新潮社
出版年月:1953
資料形態:240p  19cm  
内容  : 燕京大学部隊,小銃,吃音学院,卒業式,汽車の中,丹心寮教員宿舎


367 :吾輩は名無しである:03/12/12 22:20
文学に出てくる国府津
http://homepage3.nifty.com/kouzusyoukoukai/bungaku.html

368 :吾輩は名無しである:03/12/12 22:40
島崎藤村「船」文学に出てくる国府津より
二人は国府津で下りた。そこまで行くと余程温暖だった。停車場の周囲にある建物
の間から、二月末でも葉の落ちないやうな、濃い黒ずんだ蜜柑畠が見られる。

相模の海の温暖さ、蜜柑、国府津には蜜柑が似合う

369 :吾輩は名無しである:03/12/13 00:14
>>366
ちょっと前まで売られていた新潮文庫『アメリカン・スクール』に収められているよ。

370 :吾輩は名無しである:03/12/13 08:15
「アメリカン・スクール」はイーエスブックで調べたら取り扱い不可になっていた。
汽車の中、を読みたかった。

371 :吾輩は名無しである:03/12/13 08:23
>>367
菊池寛「真珠夫人」 前編大正 9年 東京日日新聞連載 後編大正10年 新潮社刊行
ここで取り上げられている鉄道シーンというか、味わい深いものがある。
こういうのを鉄道文学と呼んでいいのだと思う。鉄道はエロスゆえに文学

372 :小山内劇場:03/12/13 10:03
田村俊子作品を読んでいたところ、汽車旅行の描写がありました。
新橋から国府津までの行程です。ご紹介させていただきます。
主人公の富枝と、その妹貴枝の様子です。
「汽車の中でも貴枝は家を案じるような言葉は告げなかった。唯、
 温泉へ行つてこんな着物ぢゃ極まりが悪いとそればかりを繰り返してゐた。
 手にもつているのが面倒だと云うので、買つた花簪を箱から出して
 貴枝は頭髪に挿した。箱を潰して窓から外へ富枝は投げた。
 丁度大磯付近の松原が過ぎて見える。……」(田村俊子「あきらめ」)

ゴミは窓から投げ捨てていたようですね。
作品ではこの前後にも汽車内部の描写が続いています。

>>370
講談社文藝文庫
「殉教・微笑」でどうぞ。
収録(小銃・吃音学院・星・殉教・微笑・
   アメリカン スクール・憂い顔の騎士たち・城壁・愛の完結)

373 :小山内劇場:03/12/13 10:07
あら、すいません。「汽車の中」ありませんね。
勘違いしました。

374 :吾輩は名無しである:03/12/13 11:05
田村俊子作品の紹介ありがとう。新橋停車場から国府津停車場まで、なにか懐かし
いものがある。内田百閧ヘ藤沢過ぎると汽車は速度を上げたとよく言う。田村俊子
のその引用文から考えると、進行左手に登場人物は座っているね。松原まだ名残あ
るものね。いまだに。
 ゴミを窓から投げる。三四郎でもそうだよね。窓の外に捨てればどうにかなるっ
いうのは時代としては良かったのかもしれないね。

375 :小山内劇場:03/12/13 11:16
お詫びにもう一篇ご紹介を。
>>264氏が紹介されている、草軽電鉄の登場する映画です。
この中の「善魔」は劇作家である岸田國士が著した長編小説「善魔」です。
内容としては、主人公・三國連太郎(同名)を中心にした人間喜劇が
描かれています。作中では、吾妻線、信越本線の「ぼろ」汽車も出ます。
以下に草軽電鉄の部分を引用します。

「軽井沢(作中旧字)へ着いたのは、もう夜の明けかかる頃であった。
 電車の連絡はわりによく、夜ぢゆう焚火をした跡の残つてゐる私設鉄道の
 駅の構内で、二人はやつと、巻煙草に火をつけることができた。(中略)
 二人は、窓ぎはの向ひ合った席を占めることができた。朝霧の深くたちこめた
 落葉松の中を、電車は、ゴトンゴトンと揺れて行った。(中略)
 窓の隙間から冷たい風が吹き込んで顔にあたつてゐる。三國連太郎は、
 ポケットから読み古しの夕刊を抜きだして、その窓の隙間へつめこんだ。
 やがて三原駅(作中旧字)へ着いた」

「私設鉄道」が草軽電鉄のようです。

376 :吾輩は名無しである:03/12/13 12:02
草軽電鉄の雰囲気とてもよく出ている。すきま風を防ぐために新聞紙突っ込んだと
いうところがとてもリアル。新軽井沢でたき火をして係員がきっと暖をとっていた
んだろうと思う。なんかぞくぞくしてきますね。ありがとう

377 :吾輩は名無しである:03/12/13 15:33
芥川賞の『ダイアモンドダスト』の主人公は軽井沢町立病院の看護士。母は早く他
界し妻もガンで早逝、昔の草軽電鉄の運転手の父と一人息子だけの男三世代の生活。
この小説には作者の過去が細分化されている。ある日、病院にアメリカの中年宣教
師が入院する。彼はベトナム戦争のファントム戦闘機乗りだが、今は肺ガンの末期、
主人公の父も脳梗塞で倒れ同じ部屋に入院する。死期が迫っている日米の老人同士
の友情は感動的だ。また都市化していく山村や老人問題、家族関係等のテーマを通
し現代の病根を突いた名作である。それ以後もこのような視点からの小説が多い。
 ダイヤモンドダスト 南木 佳士 (著) 草軽の牧歌的な風景が生きているかな




378 :吾輩は名無しである:03/12/13 17:56
志賀直哉「灰色の月」山手線でのできごとをつづったもの。

379 :吾輩は名無しである:03/12/13 20:32
>>367
尾崎一雄 「帰省記」
箱根の山を越えるということが当時は大きな意味を持っていたと思える。富士を
観る、地理上の結節点を越えるなど…鉄道が文学に影響を及ぼす。あるなと

380 :吾輩は名無しである:03/12/14 08:10
>>367
志賀直哉 「ある一頁」この一節を読むと、彼が車窓に目を凝らしていたことが
わかる。進行左手、海側の座席に彼が座っていることがわかる。このhpはなかな
かのものだと思う。

381 ::03/12/14 09:36
今日の日本の反映を築いたのは鉄道。別れと出会いを運んだ鉄道はそれ
そのものが物語であり文学でもある。鉄道文学は存在する、熱く鉄道文
学を語ろう。出会いの空間を創った鉄道、思惟の空間を創った鉄道、近
代文学の根源は鉄道にある。そういう認識を深くした。


382 :吾輩は名無しである:03/12/14 20:13
そういわれると書けなくなるなぁ、あはは

383 :吾輩は名無しである:03/12/14 21:31
時間の変化っていれたほうがいいんじゃない。>>381

384 :ミヤワキスト:03/12/14 23:18
JTB『旅』の廃刊(休刊)はどうよ。

385 :吾輩は名無しである:03/12/15 02:23
かをる@半可通は鉄ヲタでもあったのか。
さすが中年オヤジ。

386 :吾輩は名無しである:03/12/15 20:38
>>384
「旅」休刊ね。残念だ。休刊の辞が載っている。
http://www.rurubu.com/PubList/PubList.asp?Menu=0002/051401/kyukan
感覚がすごく古いなと思う。こういう感覚で編集していたら難しいなと率直に
思った。鉄道文学は一時栄華を誇った。鉄道文化も同じだった。鉄道が古びてきて
旅も様変わりした。そこにどうついていくかっていう難しかっただろうな。反省
すれば鉄道ものに偏りすぎたという嫌いはあると思うな。過去の栄光にすがって
いたと。今の売れ筋はビーパル的旅感覚だと思う。けど、王道を歩む「旅」の生
き方もよかったと思う。けど、休刊の辞的感覚だと古すぎ。旅そのものは文化だ
と思うのだ。巡礼旅もスタイルだ、自転車旅もある、鉄道旅もあるな。
 新潮社に移ってまた再刊されるよう。「旅」が築いてきたものは一方では残し
てほしいな。
 「旅」そのものは底流に鉄道文学を秘めていたとおもわれる…


387 :吾輩は名無しである:03/12/15 21:10
ネットの旅でみつけたフレーズ。
99年度は、旅をめぐる文学をやはり抜粋で読んでいる。モンテーニュ、スタンダー
ル、ネルヴァル、ヴェルヌなどをとおして、旅文学とは本質的に虚構の魅惑の世界
で あることを感じとってもらいたいと思っている。
 ゼミの内容のようだ。明治学院、石川美子 とあった。
 鉄道文学も虚構。

388 :吾輩は名無しである:03/12/15 22:24
「旅」、惜しいね。休刊は。最終号は「終着駅から始まる旅」…どっかで聞いた
せりふ「終着駅は始発駅」…どんなお化粧をして出発するのかな?


389 :吾輩は名無しである:03/12/16 18:39
http://www.shinchosha.co.jp/tabi/index.html

390 :吾輩は名無しである:03/12/16 19:25
↑新しい「旅」か。特集は海外、イタリアね。「旅」のロゴは変わりないんだ。


391 :吾輩は名無しである:03/12/16 19:29
タモリ倶楽部観たか?

392 :吾輩は名無しである:03/12/16 19:36
↑うんにゃ、みねぇ、どんなこん?

393 :吾輩は名無しである:03/12/16 20:44
>>367
谷崎潤一郎 「羹(あつもの)」  明治45年 東京日日新聞連載
『東京日日新聞』に5ヶ月にわたって書かれた谷崎の最初の連載小説
谷崎のここに引かれた原文は息がこもった文章だ。箱根越えだな…いいよこれ

394 :吾輩は名無しである:03/12/16 21:48
戦争が終わっても汽車は走る白銀の路

395 :吾輩は名無しである:03/12/17 01:37
>>392
鉄道特集。ゲストは原田芳雄だった。

396 :吾輩は名無しである:03/12/17 02:12
『モンタナ急行の乗客』
鉄道に関係あるのはタイトルだけだが、
これは近年稀に見るノンフィクション・ルポの傑作。
表現者の人となりをこれだけ深くえぐって、
しかもそれぞれの人の持つ質感までも漂わせている。
著者は毎号一人をクローズアップする雑誌『SWITCH』の初代編集長。
読み終わった後は、大いなる荒野の情景が広がること間違いなし。

397 :吾輩は名無しである:03/12/17 19:12
>>396
タイトルは魅力的。ここで本の名前知って、イーエスで何冊買ったことか。
まだ全部読んでないな。
「人の持つ質感まで漂わせている」こういう批評フレーズ書ける人は凄いなと思う
「大いなる荒野」あらのって読む方がいいのかな。また紹介して…

398 :吾輩は名無しである:03/12/17 19:16
「聖夜鉄道文学」なんてないな。でもつけちゃおう。以下の本はどうか?

急行「北極号」
クリス・ヴァン・オールズバーグ (著), 村上 春樹 (翻訳), Chris Van Allsbur
g少年の日の素敵な奇跡は大人になった今も色あせることはない。それは、心から
信じているから・・・。サンタクロースを待つ僕のもとに現れたのは白い蒸気に包
まれた汽車、急行「北極号」。僕はその謎めいた汽車に乗り込み、クリスマス前夜
の幻想的な旅が始まる。森を抜け荒地を抜け、山を越えて汽車は北へ北へと進み・
・・。アマゾンの紹介から


399 :吾輩は名無しである:03/12/17 20:17
加藤禎行,「「汽車論」の隠喩――夏目漱石「草枕」をめぐって――」,
「日本近代文学」62,2000.5.15

400 :吾輩は名無しである:03/12/17 20:26
>>395
マニアックだったの?廃線跡歩き?

401 :吾輩は名無しである:03/12/17 21:15
>>400
いつもよりもマニアックすぎて、
画面下に「専門的な会話が続き申し訳ございません」みたいなテロップがずっと出てた。
空耳アワーも「鉄道話が盛り上がりすぎて一曲しか紹介できません」
とかいうナレーションで終わった。
つーか原田芳雄ってすげーわw

402 :吾輩は名無しである:03/12/17 21:45
へぇ、そうなんかぁ。いま検索で調べたら、次のようなものがあった。
鉄道ファンとして知られる有名人
内田百閨i作家)
阿川弘之(作家)
宮脇俊三(作家)

タモリ
原田芳雄(俳優)
石原良純
中川家礼二(漫才師)
西村京太郎(作家)
向谷実(ミュージシャン)
堺正幸(フジテレビアナウンサー)
森脇健児

アントニン・ドヴォルザーク(作曲家)
マイケル・ペイリン(モンティ・パイソンのメンバー)



403 :吾輩は名無しである:03/12/17 21:53
出るわ出るわ、原田芳雄で掲示板にいっぱい出てた。ちょっと借用
「赤ら顔で小田急の小田原⇔江ノ島分岐ポイントのX字分岐の美しさを語る原田芳
雄」とか…車窓美学を語ったのか、w


404 :吾輩は名無しである:03/12/17 23:55
もそもそ先生が出ないのはおかしい!

405 :401:03/12/18 02:56
>>402-403
手間とらせちゃったみたいでごめん。
なんかすごくて、俺の中で整理できてないんだわw
ロケは大きな窓を開けると山手線と東海道線と京浜東北線と新幹線が見えるバー「寝台車」。
そこでまず原田先生「ポイントがないね」とオカンムリw

バー寝台車の売りは、列車名をつけたオリジナルカクテルw
タモリは外して生ビールw
コースターは高級寝台列車カシオペアとか、
あとは忘れたが、3つから選べる。

そのあといろいろあったけどよく覚えてないw
カーブがどうのこうの、単線がどうたらこうたら、
ポイントがうんぬん、引き込み線はああだこうだ・・・。

で、問題のDVD観賞タイムだ。
八戸とどこかを結ぶ電車の運転席からの眺めを堪能した後、
いよいよ小田急線DVDへ。
原田先生の住まいが電車から見えると興奮していたのに、
その箇所に来たら反対方向の電車が来て見えない(爆笑
原田先生「撮り直せ!」w
タモリはタモリで「ちょっとストップ!俺このマンションに住んでたんだ」とかw
いちばんタモリと原田が興奮していたのは、やはり相模大野。
おびただしい線路の数にまずどよめき、歓喜の渦www
そこにエックスポイントや引き込み線まであるもんだからもう大変www
戻してまた見てたりして、何度もその走りを味わってたwww
小田原のポイントも、なんか盛り上がってたけど、
俺にはよく分からなかったw

406 :401:03/12/18 02:56
そしていよいよ原田先生、赤ら顔で独擅場。
店にzゲージの鉄道模型があったもんだから、
自慢のNゲージの写真を公開。
ものすごく細部にも凝っていながら畳二畳はある超大作(爆笑×2
タモリ「いままでに何個作ったの?」
原田先生「3つ」
タモリ「そんなに置くとこあんの?」
原田先生「人にあげちゃうんですよ」
タモリ「だったらつくるらなきゃいいじゃん」
原田先生「作ってる最中に、もっといいのが頭に浮かぶんだもん」(大爆笑!!

で、原田先生自慢のNゲージ模型の車両(クハだかキハだか)を開陳し、
カウンターにレール敷いて走らせ、みんなで「いいねえ」「いいねえ」(笑い死ぬ!

最後はカシオペアのシートに移って飲んでたのかな。
で、そのシートをタモリと原田先生にプレゼントってことで、
ふたりはとても喜んだw

これ書いてて思い出したけど、
番組の最後にテロップ出てたぞ。
「我こそは鉄道マニアという芸能人の方の出演をお待ちしています」とかなんとか。
原田先生のあれ見せられた後に出てくる強者がいたら、
絶対見逃すわけにはいかないwww

細部は若干違うかもしれないがそんな感じだった。

407 :401:03/12/18 03:04
「原田芳雄 鉄道」でググッたら、電車でGO2の監修だってさ原田w
http://www.famitsu.com/game/news/2003/02/14/103,1045225116,10803,0,0.html

「ポイントの音にもこだわってほしい」って、
あんたほんとにポイントマニアだな!

番組でもポイントの音やってたことも思い出したwww

408 :吾輩は名無しである:03/12/18 20:59
>>401
詳細報告見またよ。鉄道文化が息づいているなと。鉄道文学、鉄道文化のポイント
はポイントにある。w。何がどこでどう分岐したか。うん、ポイントの音も見逃せ
ないね。鉄道文学にかかわる人はみんなその音を知っている。いや、かつてはその
響きが大きく聞こえてきた。頭で音聞いてさ、あれ、ここはどこの分岐機かってわ
かっていたぐらいだものね。そういう人っていたよね。例えば、葛西善三。全部は
知らないけどああこの音って○○駅構内の笹藪がわの3番ポイントとか、w

409 :吾輩は名無しである:03/12/18 21:17
鉄道とジェンダーってあるな。原田とタモリが鉄道のことについてやりあうって
いうのはあははって見ていられんだよね。女同士がバーのカウンターで鉄道模型
走らせて「いいね、うふふ」「このモーター音いいね、あはん」なんてやってい
たら凄いね。固唾を呑んで見守ちゃうな……これってセクハラじゃないよね


410 :吾輩は名無しである:03/12/18 21:21
陰学寄席を巡る陰河鉄道の旅 age

411 :吾輩は名無しである:03/12/20 07:23
後尾にて車掌は広き枯野に飽く 小川双々子
最近の列車で見かけることはほとんどないが、以前は列車の最後尾はオープンデッ
キになっていて、車掌室も付いているものが特急列車などでは多かった。現在でも
車掌はだいたい最後尾にいる。だから車掌は業務外の時間は後尾に過ぎ去って行く
風景をただただ見ているしかない。その無聊感に目を止めたのである。<<ネット


412 :吾輩は名無しである:03/12/20 07:33
富士見野を汽車の煙の朝なづみ我が裳裾辺に花は露けく 伊藤左千夫

413 :吾輩は名無しである:03/12/20 07:35
朝さむみ桑の木の葉に霜ふちて 母にちかづく汽車走るなり 斉藤茂吉


414 :吾輩は名無しである:03/12/20 07:51
『銀河鉄道の夜』「セロのやうな声」についての試論−セロと汽車と四次元
−/山根知子

415 :吾輩は名無しである:03/12/20 07:55
汽車の窓幼き時に遊びたる饒津神社の遠くなりゆく 中原中也
 これいいな、神社を目で追う中也

416 :吾輩は名無しである:03/12/20 10:05
広島駅を出ると鉄橋があって進行右手に饒津神社がある。下り山陽本線だ。

417 :吾輩は名無しである:03/12/20 14:59
私的『山手線駅風景』

夜のステーション(新橋)
消える感傷的駅空間(上野)
シグナルのある線路風景(田端)
地下道が結ぶ駅(池袋)
公衆便所のある風景(新宿)
待っている駅前広場(渋谷)
雨のプラットホーム(品川)

小林清親 太宰治 佐伯祐三 芥川龍之介
室生犀星 岡本潤 松本俊介 中野重治

草刈 順 著 / A5判上製 269頁 /
税込2100円 / ISBN4 89007-066-4 C0095
「1900年 続・東京ぺんてぃめんと」



418 :吾輩は名無しである:03/12/20 17:05
明治期鉄道敷設の反対理由としてつぎのことがネットに載っていた。
「下男(げなん・使用人)が汽車ばかり見て仕事をしなくなる。牛(ベブ)が汽車の煙
で乳を出さなくなる。」
 ちょっと気になったのは。女はどうしたんだろうって?

419 :吾輩は名無しである:03/12/20 20:43
わっかるなぁ、汽車走れば、見とれてさ、仕事ほっぽらかしちゃうなぁ。だんだん
趣味もこうじてさ、エックスクロッシングがいいとか言い出すんだよね。それは
若旦那か、w。

420 :吾輩は名無しである:03/12/20 21:38
『獅子文六「ちんちん電車」』

その神田も、末広町あたりで終わって、台東区にはいるのだが、この区名は、いつ
まで経っても耳に馴染まない。これに反し、黒門町の名は懐かしいのだが、そこの
停留所名が、近く上野一丁目と改称されるそうである。どうして東京人――日本人
は、こんなに改称好きなのだろう。女中をお手伝いさんと呼び変えたところで、何
の意味があるのか。
黒門町から上野までは、まだ距離がある。江戸時代の御成道だった頃は、将軍さま
はカゴに揺られている最中であり、上野一丁目なんていうと、余を欺くものである
と仰せられるだろう。
とにかく古い黒門町であって、以前は黒焼屋が軒を並べていた。今の人はイモリ
の黒焼きというものを知らないだろうが、催春剤よりもっと高尚な作用を及ぼす
薬である。つまり想う相手に、ぞの薬を使うと、先方もこっちを恋愛してくれる
ことになっている。それも相手に黒焼きを服用させる必要もなく、相手の気付か
ぬうちに、その頭上にふりかけさえすればいいそうである。この頃流行のフリカ
ケの一種らしいが、恋愛という精神的食欲を誘うのだろう。
……続きは以下に
http://www.aurora.dti.ne.jp/~ssaton/bungaku/tintin.html


421 :吾輩は名無しである:03/12/20 23:12
私立探偵の橋本豊は、上野駅の中央改札口を入り、13番ホームに歩いて行った。
彼の乗る札幌行きの寝台特急「北斗星5号」は、すでに入線している。

422 :吾輩は名無しである:03/12/20 23:28
ミステリーはミステリーへ、純文か、中間ぐらいにしてね

423 :吾輩は名無しである:03/12/21 00:13
>>422

421はネタなんだから、マジレスしないでもっと面白いツッコミしろよ。

424 :吾輩は名無しである:03/12/21 07:59
と、誰かの呼び声を聞いた。橋本豊は振り返った。するとそこには痩せて枯れ木のよう
になった男がいた。石川啄木だ。
「あれ、おまえどうしたんだよ」
「やね、ちいと方言が懐かしくなってね、ここに来たとこさ」


425 :吾輩は名無しである:03/12/21 08:12
     ..[ ̄ ̄]
 ____|() ̄|
     ../ ̄ ̄\
      ..| ⌒ ⌒ |       __________
   / |  (・) (・)| \   /
   \ |    O  | / < 轢かれてーのかてめーら
      |   ー  |      \
      \__/
  ̄ ̄ ̄| ̄|() ()|
 ◎ ̄◎ ̄フ ̄ノノ


426 :吾輩は名無しである:03/12/21 08:45
文学鉄道板下げ進行!

427 :吾輩は名無しである:03/12/21 09:50
         _______
       / ‖`><´‖ \
          ┣======┫
          ‖___‖
      / ̄ ̄  ⊥   ̄ ̄\
  ┌"" ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄""┐
  |゙-┬─────┰─────┬-゙|
  ll  | l二l  区 急 _||_ 淀屋橋 l二l |  l!
  ll ̄|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ̄l!
  l:  |.         ||    ヽ=@=/ |  :!
  l:  |.         ||     (・∀・) |  :!
  ll  |___      | || |┌───‐:|┐l!
  lL__|!8|___  /  ||  \  ____|_..」|
  |. ゙|.7251  ゙̄ ̄ ̄| ̄ ゙̄ ̄〈〈三〈  |
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  l  .|.lニニl     `|´     lニニl.  |
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    ―//―――――――\\―
  ―//―――――――――\\―



428 :吾輩は名無しである:03/12/21 18:08
根府川駅行ってきたけど海よりの鉄のフェンスってあれはないよな。海岸遠望駅の
風情ぶちこわしだぜ。駅舎の壁に鉄道の好きな女子高校生の詩が額に入れて飾って
あった。だけど根府川駅はいいな、関東の駅百選に入っているな。

429 :吾輩は名無しである:03/12/21 18:18
>>424
上野駅に似合う作家は石川啄木もいいけど木山捷平は似合うな。彼だったらホーム
に新聞紙敷いて列車を待っている田舎の人といっしょに酒飲むな、それで気が合う
と上野駅前の十円寿司に行くんだよな。もっともいまは十円じゃあないけど

430 :吾輩は名無しである:03/12/21 20:25
たうもろこしのひげ 木山捷平


431 :吾輩は名無しである:03/12/22 08:24
◎『旅ゆけば物語』

筑摩書房/ちくま文学の森<13> (1989/02/25)(457頁)[41×18]
編:安野光雅、森毅、井上ひさし、池内紀
1 鉄道唱歌(東海道篇) [詩] 7 大和田建樹
2 一時間の航海 16 福永武彦
3 斑鳩物語 18 高浜虚子
4 或る田舎町の魅力 7 吉田健一
5 山陰 40 木山捷平
6 東海道五十三次 25 岡本かの子
7 三十石道中 18 広沢虎造演
8 乞食旅 16 勝小吉
9 突貫紀行 14 幸田露伴
10 清光館哀史 13 柳田国男
11 高千穂に冬雨ふれり 26 坂口安吾
12 御者付き旅行 29 アンデルセン
13 ファンケンブルクの斬首された騎士 15 ユゴー
14 蛇つかい 16 永井荷風
15 牢屋の歌 8 大杉栄
16 はだかの外国女 15 山下清
17 やさしい国・オランダ 10 山下清
18 お茶の葉 25 H・S・ホワイトヘッド
19 北欧の夜(アイノ) 27 P・モーラン
20 世界一周 10 ボンテンペルリ
21 クバニ王国考 20 花田清輝
22 ミクロメガス――哲学的物語 25 ヴォルテール
マルコ・ポーロの夢 6 池内紀


432 :吾輩は名無しである:03/12/22 16:35
木山捷平
「おしのを呑んだ神戸」もいい。「にくい汽車!/おしのの乳房までのせて…」


433 :吾輩は名無しである:03/12/22 20:38
「すてんしよ」木山捷平、ええでぇ、大阪駅、ちゃいますやろ?


434 :吾輩は名無しである:03/12/22 20:45
白河を汽車で超えゆく月夜かな

435 :吾輩は名無しである:03/12/22 21:39
還付連絡船、変換ではこう出たな、あはは、「姦婦連絡船」はないか。木山捷平の
詩に「關釜連絡船」というものがある。国際連絡鉄道だった。新橋からパリへ?

436 :吾輩は名無しである:03/12/23 08:46
ポーツマス条約の調印が行われた同じ日,日本と朝鮮半島を結ぶ関釜連絡船壱岐丸
が竣工,約2ヶ月おくれて対馬丸が完成しました.乗客300名そこそこの鉄道省
の連絡船はやがて釜山・下関間の増加する乗客に対応しきれなくなります.大正1
2.1923年5月から6月にかけて壱岐丸と対馬丸はともに砕氷船に改造された
うえで悪夢の宗谷海峡に就航します.稚泊航路が開設されたのです.
●美しき修羅の海峡
この新しい航路の対馬丸で8月2日の深夜に詠まれた詩があります.

こんな誰も居ない夜の甲板で(雨さへ少し降ってゐるし,)
海峡を越えて行かうとしたら,(漆黒の闇のうつくしさ。)
私が波に落ち或ひは空に擲げられることがないだらうか。
それはないやうな因果連鎖になってゐる。
けれどももしとし子が夜過ぎて
どこからか私を呼んだなら
私はもちろん落ちて行く。

妹トシと死別の悲嘆にくれていた宮澤賢治が,王子製紙の細越健を訪れる旅のなか,
対馬丸船上で創した「宗谷挽歌」の一節です.この夜の宗谷海峡は雨霧が降ってお
りました.
http://www.aa.cyberhome.ne.jp/~museum/19990000tusima/tusima.htm

437 :吾輩は名無しである:03/12/23 12:24
ぐるぐるめぐってまた宮沢賢治、鉄道文学の原点は彼なのかな

438 :吾輩は名無しである:03/12/23 14:12
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鉄道文学を熱く語らない?
... 鉄道文学を熱く語らない? 1 :吾輩は名無しである :03/10/03 10:08 間違
って創作板にスレッドを建立いたしました。 今日の日本の反映を築いたのは鉄道。
別れと出会いを運んだ鉄道はそれそのものが物語であり文学でもある ...
book.2ch.net/test/read.cgi/book/1065143280/l50 - 19k - キャッシュ -
関連ページ
鉄道文学を熱く語らない?
... 鉄道文学を熱く語らない? 370 :吾輩は名無しである :03/12/13 08:15
「アメリカン・スクール」はイーエスブックで調べたら取り扱い不可になっていた。
汽車の中、を読みたかった。 97 KB [ 2ちゃんねるも使っている ...
book.2ch.net/test/read.cgi/book/1065143280/370 - 3k - キャッシュ -
関連ページ
[ 他、book.2ch.net内のページ ]



439 :吾輩は名無しである:03/12/23 14:30
既出だけど、「鉄道文学」というのは不自然。「動物文学」は自然なんだな。
「機械文学」が鉄道文学。でもこれではおかしい。「人間機械文学」が鉄道文学
なんだろうな。ややこしいな、ははは

440 :吾輩は名無しである:03/12/23 18:56
スレ全部読んでないが、
谷崎『細雪』嫁。私鉄マニアは特に。

441 :吾輩は名無しである:03/12/23 20:50
いや、谷崎潤一郎と鉄道存在は大きいね。ヲタクとかそんな領域越えてまっせ。
おもろいでぇ。ほんまや…ありがとさん。<<440

442 :吾輩は名無しである:03/12/23 21:03
陰翳礼讃
谷崎 潤一郎
夕方、汽車の窓などから田舎の景色を眺めている時、茅葺きの百姓家の障子の蔭に、
今では時代おくれのしたあの浅いシェードを附けた電球がぽつんと燈っているのを
見ると、風流にさえ思えるのである。

443 :吾輩は名無しである:03/12/23 22:48
ふるさとは、さらさらとした粉雪であった。汽車をおりて、屋根のないホームをあ
るいてゆくと、それが油をひいてつやつやとした志乃の髪へ、銀粉のようにふりか
かった。>>この冒頭はきれい。鉄道文学だな、「忍ぶ川」かな



444 :吾輩は名無しである:03/12/24 08:39
新潮文庫の100冊書きだし3枚(冒頭)
安部公房「砂の女」
 八月のある日、男が一人、行方不明になった。休暇を利用して、汽車で半日ばか
りの海岸に出掛けたきり、消息をたってしまったのだ。捜索願も、新聞広告も、す
べて無駄におわった。



445 :吾輩は名無しである:03/12/24 09:05
>>443
すまそ。冒頭じゃあなかった、ごめん

446 :吾輩は名無しである:03/12/24 20:55
聖夜鉄道文学
 汽車が停車場に着いて、歩廊に下りると雪が降っていた。しんしんと夜空から
落ちてくる花雪だった。車窓からこぼれた明かりがくるくると回る。牡丹雪を照
らしている…

447 :吾輩は名無しである:03/12/24 21:34
星夜鉄憧蚊顎?

448 :吾輩は名無しである:03/12/24 22:27
レールウェイリテラチャーも錆びてきたか?

449 :吾輩は名無しである:03/12/25 08:48
レが並んでいる
時刻表通過マーク
深夜はことに多い
レールがあるという証拠

450 :吾輩は名無しである:03/12/25 15:47
年中アネモネ組   
「クリスマスの汽車」


451 :吾輩は名無しである:03/12/26 00:08
幼稚園鉄道文学かよ!

452 :吾輩は名無しである:03/12/26 09:41
『クロイツェル・ソナタ』(トルストイ)  
長距離列車の車室で、結婚と愛について数人が議論するのを「わたし」は聞く。一
人の男が「結婚制度は肉欲の正当化にすぎない」と主張し、「私は妻を殺した男だ」
と告白する。男の妻は音楽家トルハチェフスキーと、ベートーベンのクロイツェル
・ソナタを合奏するなどして親密な関係になった。男は嫉妬に苦しみ妻を刺殺した
が、無罪になったのだという。男は「性愛は悪である」と、語り続けた。

なかなかおもしろそう

453 :吾輩は名無しである:03/12/26 09:55
三省堂国語教科書
『中学校 現代の国語 新版』3年
信号   ガルシン 神西清訳


454 :吾輩は名無しである:03/12/26 12:00
大正文学全集 第十四巻』2003. 曇日と停車場(詩)安西冬衛

455 :吾輩は名無しである:03/12/26 12:26
「仮想に酔いつつ、現実的な算段をすること」
茂木健一郎
(文學界 2003年11月号所収)
汽車論
http://www.qualia-manifesto.com/kasousandan.html

456 :吾輩は名無しである:03/12/26 23:23
地下鉄乗ったらこんなキャッチコピーがあった。
長崎の未来は新幹線ぬきでは描けません------蛭子能収
 おれは新幹線網をもうはりめぐらす必要はないと思う。
長崎の未来は新幹線を抜きで描きます そんな思想哲学、文化思考を持ってほしい
長崎独自の文化が薄れちゃうよ。そう言えば、日本で初めて汽車が走ったのは長崎
だった


457 :吾輩は名無しである:03/12/27 08:09
進行の速度をゆるめるべきだね。速く着くことだけがいいというふうに考えるのは
不幸だ。つっぱしることで失う。高速度新幹線では文学は生まれない。文学とは
関わりだ。速くなればなるほど人と人との関係は希薄になる。もうこれ以上の新幹線
は要らない


458 :吾輩は名無しである:03/12/27 09:19
汽車(アイアン・デューク号)

 新橋−横浜間の蒸気機関車の走行(明治5年)より7年も前の慶応元年(18
65)、長崎の大浦埋立地海岸約六百メートル(現在の市民病院前から大浦川付
近まで)を客車二両を曳いた蒸気機関車が、真黒い煙をもうもうと吐いて走り近
郷近在からの見物人を驚かせた。この汽車のニックネームは「アイアン・デュー
ク」(鉄の公爵)。これは英国の政治家で将軍のウェリントン公爵のニックネー
ムに由来する。走らせたのは長崎のイギリス貿易商トーマス・ブレーク・グラバ
ー。上海博覧会に展示中の英国製機関車を持ち船で長崎へ運んで来たものであっ
た。もちろんわが国で実物の汽車が人を乗せて走行したのはこれが最初で、人々
は陸蒸気と呼んで珍らしがった。走行の前日奉行所から、煙を見ても驚かないよ
うにとの布令がでたといわれる。
 蒸気エネルギーを動力源に利用することでイギリスの産業革命が起った。蒸気
船とならんで新しい産業エネルギーが日本に最初にやってきたわけで産業史に残
る事始めである。
http://www1.city.nagasaki.nagasaki.jp/ajisai/5/e14.html

459 :吾輩は名無しである:03/12/27 14:56
得体の知れないやつが走る。「よいか、煙を見ても驚かないようにせよ」と言われ
ても無理だよな、腰抜かすよ。


460 :吾輩は名無しである:03/12/28 07:49
ジム・ボタンの機関車大旅行 ジム・ボタンの冒険 (1)
ミヒャエル・エンデ, 上田 真而子

出版社/著者からの内容紹介
機関車の大すきなジム・ボタンは親友の機関士ルーカスとともに、ふとっちょ機関
車エマにのって冒険の旅へ。

461 :白石昇 ◆Kjrx9yfSYM :03/12/28 08:47
>>456 名前:吾輩は名無しである様

> 地下鉄乗ったらこんなキャッチコピーがあった。
> 長崎の未来は新幹線ぬきでは描けません------蛭子能収
>  おれは新幹線網をもうはりめぐらす必要はないと思う。

 そのポスター貼るのにどこからのどういうお金使ってるんですかねほんとに。

 イヤマジで信じてるんですよ長崎の人って本当に新幹線が来るって。

 来るわけないじゃん、ってあちこちで言って去年どんなに辛い思いしたか。

> 長崎の未来は新幹線を抜きで描きます そんな思想哲学、文化思考を持ってほしい
> 長崎独自の文化が薄れちゃうよ。そう言えば、日本で初めて汽車が走ったのは長崎
> だった

 昔ね、都知事の慎太郎さんがね、長崎新幹線なんて馬鹿馬鹿しい、みたいな事
言ったら県のお偉いさんがわざわざ都庁まで抗議しに行ってんの。税金から交通
費使って。

 で、当然、慎太郎さんが取り合うはずがない。

 でもね、慎太郎さんは作品発表しはじめた頃の青来有一さんにわざわざ会いに
長崎まで来たりする人なの。会って何したかよく知らないんだけどたぶん励まし
に。

 いや、僕は青来さんの作品読んでないから慎太郎さんが青来さんの仕事の何が
良くて会いに行ったかはしらないんですけどね。

462 :白石昇 ◆Kjrx9yfSYM :03/12/28 08:47
 で、何を言いたいかというと、新幹線引かなきゃなんないほど面白い人やもの
がある場所に長崎を変えちゃえばいいだろう、って事なんだけど、どうも中央と
かお偉いさんまかせで人が来るようにしてもらえば何とかなるだろうとか思って
るみたいなの長崎の人たちは。

 それが地下鉄の新幹線ポスターみたいな形で出て来ちゃうの。

 ヘンでしょあれ。何のためのポスターかわけわかんないし。

 去年あれ、長崎駅で見たとき言葉失ったもん。

 原子力船受け入れに伴う約束かなんか知らないけど、もう国鉄なんてないんだっ
てば。

 まあよくよく考えてみれば昔からヨーロッパとか中国がたまたま来ただけで文
化的に自分たちで、って気持ちが希薄な土地ではあるんですけどね。

463 :吾輩は名無しである:03/12/28 09:04
新幹線がないから長崎なんだって思うけど。干潟を見ながら長崎本線で行くのか、
日本の地中海、大村線を見ながら行くのか、それは自由だね。どっちも好きだな。
もう新幹線とか高速道路って時代は終焉を迎えたと思う。個々の土地がその土地
の文化を大事にしてそれを発信していく、線形箱物は未来に禍根を残すなと。
個人的見解だけど……だから、461,462には同感だな

464 :吾輩は名無しである:03/12/28 17:39
「長崎市のある町の人々にとっては、戦後の初夏から秋へ移り変わる庭の蜩の
声や、長崎本線の汽車の窓からハンカチを振る人の情景などはごく日常的なも
のでした。」という文章がたまたまネットに、なぜハンカチを振るんだろう?
気になってしまった

465 :吾輩は名無しである:03/12/28 19:01
ネット上にあった一乗客の汽車パノラマ。これはなかなかいいなと思った。つい
引いてしまった。
「博多から鹿児島本線、長崎本線、佐世保線と列車で旅をすると日本では珍しい地
平線の続く一帯がある。車窓からは遥か彼方まで田圃が続き、その果ては有明海の
干拓地である。一方、反対側の窓からも田圃が広がり遠景に佐賀県の背骨と言われ
る背振山、天山の連なりが霞んで見える。この広大な平原を列車が走り抜けるよう
な不思議な感覚を覚える……」
http://www9.ocn.ne.jp/~smatu/page143.html
ポッポの煙

466 :吾輩は名無しである:03/12/28 22:28
ラッセルの赤色灯が夜の雪を染め

467 :吾輩は名無しである:03/12/29 08:35
◆鉄道巡る文学賞
 加計町穴の主婦、猪待子(いのまちこ)さん(51)ら沿線住民は、「第1回可
部線文芸・写真賞」を創設した。文芸(5行詩、短歌、俳句、川柳)は鉄道や電車
を題材にし、写真は可部線を絡めた作品を対象とする。猪さんらは「可部線廃止反
対運動の過程で、地元以外からも暖かい声援をもらった。廃止は寂しいが、新しい
文化活動のきっかけにしたい」と意欲を燃やす。
 募集要項は、ホームページ(http://www2.odn.ne.jp/
antique/)で公開中で、来月12日(消印有効)まで作品を募集している。一般の部の応募は有料だが、金賞に賞金5万円、入賞者に記念品を贈る。入賞作を集めた本も作る予定。問い合わせは、盛文堂(0826・22・0036)。

468 :吾輩は名無しである:03/12/29 08:39
私達の乗った汽車が、何度となく山を攀(よ)じのぼったり、深い渓谷に沿って走
ったり、又それから急に打ち展(ひら)けた葡萄畑の多い台地を長いことかかって
横切ったりしたのち、漸(や)っと山岳地帯へと果てしのないような、執拗な登攀
をつづけ出した頃には、(『風立ちぬ・美しい村』新潮文庫 p.96)


469 :吾輩は名無しである:03/12/29 10:32
薄暗い駅に降り立つと、駅員が、
「信濃追分! 信濃追分!」
 振り動かすカンテラの火の尾をひくような、間のびした声で、駅の名を称んでい
た。乗って来た汽車をやり過して、線路をこえると、追分宿への一本道が通じてい
た。浅間山が不気味な黒さで横たわり、その形がみるみるはっきりと泛びあがって
来る。間もなく夜が明ける。
 秋の暈 織田作之助 青空文庫より




470 :吾輩は名無しである:03/12/29 13:00
何故灯の点った家の内部が底無しの深さに見えるか?それは戸外が真暗であるから
だ。モーパッサンは、「曠野を疾駆する夜汽車の窓から篝火に照らされている人影
を見るほど奇異な感に打たれることはない」と書いているが、箱庭式国土にある吾
々ではむしろ、夜汽車の窓外をかすめるオレンジ色の燈下の人物であろう。
横寺日記 稲垣足穂

471 :吾輩は名無しである:03/12/29 14:10
鉄道小説 汽車の友/江見水蔭/博文館/明治31.傷み/2500円

472 :吾輩は名無しである:03/12/29 16:59
廃線・地方交通線・未成線
鉄道小説創作サークル
Project-K


473 :吾輩は名無しである:03/12/29 18:54
京子ちゃんは汽車に乗って



474 :吾輩は名無しである:03/12/29 20:05
松山市柳井町2丁目 戒井政一郎氏宅前(元料亭「亀之井」)      
 正岡子規  花木槿雪林先生恙なきや  汽車道をありけば近し稲の花       碑陰なし   句
>>既出か?

475 :吾輩は名無しである:03/12/29 20:08
「日本のくだものの中では、柿がいちばんですね。外国には、こんなおいしい柿は
ありません」
 二十年ほど前、偶然乗り合わせた汽車の席で、ドイツの男性はそう言いながらハ
ンカチで大きな富有柿の実をくるくると拭き、かりりとすこやかな白い歯を当てた。
「野菜のこよみ くだものの香り」岡部伊都子



476 :吾輩は名無しである:03/12/29 21:29
江見水蔭「蛇窪の踏切」(「文芸倶楽部」臨時増刊明治四〇年六月)

477 :吾輩は名無しである:03/12/30 12:40
鉄道のネットワーク化と轢死小説

江見水蔭「蛇窪の踏切」(「文芸倶楽部」臨時増刊明治四〇年六月)
国木田独歩「窮死」  (「文芸倶楽部」臨時増刊明治四〇年六月)
夏目漱石「三四郎」  (「東京(大阪)朝日新聞」明治四一年九月〜)



478 :吾輩は名無しである:03/12/30 12:44
岡本綺堂「こま犬」「水鬼」「停車場の少女」「木曽の旅人」「鐘ヶ淵」
「指輪一つ」「離魂病」「海亀」


479 :吾輩は名無しである:03/12/30 12:46
子供と停車場と枕木と母に負われて(詩) 松本貞太郎

480 :吾輩は名無しである:03/12/30 13:37
「子供と停車場と枕木と母に背負われて」タイトルがもう詩だね。あげませう

481 :吾輩は名無しである:03/12/30 15:54
昭和十年の初秋のころに東海道の由井蒲原の間が崩潰した。それが漸く開通した最
初の日に特別急行列車で私はそこを過ぎた。あの海に展ける浜辺の鉄道線路も美し
い所といふべきか私は迷ふのである。車窓の風景を云へば古い須磨明石の名所から
山陽本線の広島あたりまでの一帯が一等平凡に美しいかもしれない。山陽線も広島
を過ぎて西へ行けば次第にわびしい。保田與重郎<<net


482 :吾輩は名無しである:03/12/30 20:52
山陽本線の海岸美は須磨明石。尾道もよい。岩国過ぎて、神代辺りはいいね。
山陽本線の海岸美を知っているのは内田百閨B多分、百閧フ字が出ないだろうね。

483 :吾輩は名無しである:03/12/31 08:33
>>481
山陽本線の車窓美、須磨明石、尾道、神代は同感。大畠も対岸に大島見えてよい。
「平凡な美しさ」はよくわからないけど、石灰岩質の山は独特なものがある。

484 :吾輩は名無しである:03/12/31 08:40
山陽本線の文学
ベストワンは、尾道だね。文学の小道から山陽本線が見える。
「文学のこみちは、桜の美しさで有名な尾道千光寺公園の山頂より続き、
正岡子規、十返舎一九、志賀直哉、林芙美子、松尾芭蕉など尾道ゆかりの
文人らの石碑25基が立てられています。」

485 :吾輩は名無しである:03/12/31 08:44
つぎは広島か。
『黒い雨』で主人公が渡った「横川鉄橋」とされる饒津の鉄橋。(広島市東
区)。既出だけど、中原中也の短歌あったね。

486 :白石昇 ◆Kjrx9yfSYM :03/12/31 09:57
>>463-465 :吾輩は名無しである様

 すみません。つい郷土右翼的憂崎発言に走ってしまいました。

 スレッド違いでごめんなさいです。

 おわびにとりあえずスレッドの主旨に沿ったものなどさがしてきました。
http://ana.vis.ne.jp/ali/antho.cgi?action=article&key=20030112000008&keyword=印度

 どうもかまっていただき誠に有り難うございました。

487 :吾輩は名無しである:03/12/31 13:17
>>486
「印度国鉄亜夢離途砂流郵便列車」うん、ネーミングがおもしろい。ありがとう
長崎の存在文化論的にすごく面白いのですよね。日本の産業革命の原点なのかも
佐賀精錬所に通じるものね、また、おいで、歓迎。大村線と長崎本線の美学でも
語ってくらはい



488 :吾輩は名無しである:03/12/31 14:21
日本の鉄道の夜明けは長崎
ロシア艦隊長崎入港からドラマは始まる
「プチャーチンの模型蒸気機関車の走行は、旗艦パルラダ号の士官室の中で行なわれ
た。その時の様子をゴンチャロフの「日本旅行記」は次のように記している。
 「我等はまた、彼等に示すに幻燈(げんとう)、蒸気車模型、軌道などをもって
して百方彼らをなぐさめたり。蒸気車が蒸気を吐いて自動的に疾走するさまを、彼
らは口打ち開き見惚れいたり」
http://www.st.rim.or.jp/~iwat/zenshi-2/zenshi-2.html#roshia


489 :吾輩は名無しである:03/12/31 15:38
ついでだから鹿児島本線の車窓にいく
「鹿児島本線の車窓」グーグルで16件ヒット
トップは「さようなら哀愁の鹿児島本線乗車記」だ。車窓に見える東シナ海は
乗客に取って詩情だったのになと思う。なぜ均一に新幹線作るんだと思うな。
新幹線のない文化があって地域は生きるのにと思うけど…


490 :吾輩は名無しである:03/12/31 15:43
青い海と、青い空、そして緑。波が打ち寄せる砂浜…。JR鹿児島本線の車窓から撮
った、東シナ海に面する西方海岸です。沖合いに浮かぶ小島は、プリンのような形
をしていますが、一体何という島なんでしょう。とても芸術的な形をした島ですね。
自然の造形美です。ここは、夕日の美しい場所としても知られているようです。
http://www.f3.dion.ne.jp/~p2k/pri_orion/vf-photo.htm
この人の写真とてもきれい、巧み、です。


491 :吾輩は名無しである:03/12/31 15:50
長崎本線の車窓(雲仙岳)
http://members.at.infoseek.co.jp/Huraibou/newtop003.htm
これも懐かしい、居ながらに車窓のパノラマ



492 :吾輩は名無しである:03/12/31 18:09
「長崎本線の車窓から、有明海を動画で撮影しました」という人がいた。動画で
見た。雰囲気は伝わってくるな。長崎本線の車窓文学をつかむ素材?
http://makino-taiji.hp.infoseek.co.jp/nagasaki.htm


493 :吾輩は名無しである:03/12/31 21:16
背を汽車通る草ひく顔をあげず 尾崎放哉 小浜常光寺時代



494 :吾輩は名無しである:03/12/31 21:21
自由律のもう一人は山頭火。句碑が下関にある。
下関市細江町2 市立細江駐車場
 種田山頭火 汽車とならんであるく早春の白波




495 :吾輩は名無しである:04/01/01 08:27
郷愁の汽車とたわむれた初夢

496 :吾輩は名無しである:04/01/01 08:58
寝入り鼻を切符検査や汽車夜長 松本正気

497 :吾輩は名無しである:04/01/01 09:08
汽車行くやひんと立たる田草取 正岡子規

498 :吾輩は名無しである:04/01/01 13:38
新年の季語
乗初(のりぞめ)【初乗 初電車 初汽車 初渡舟 初車 初飛行 橇乗初】
   初旅や母を看とりの汽車に乗る    藤間 蘭汀


499 :吾輩は名無しである:04/01/01 14:35
汽車汽車走れ ---- 北原白秋/中山晋平
http://www.d-score.com/ar/A03022001.html

500 :吾輩は名無しである:04/01/01 15:40
スイッチバック500!

501 :吾輩は名無しである:04/01/01 16:51
>>500
スイッチバックね。ちょうど半分。鉄道文学って幅広いなって、鉄道は芸術素材
だね。と、思うけど。でもスピードが速くなると人間が疎外される。各駅停車が
一番だね、ほんと…

502 :吾輩は名無しである:04/01/01 20:36
「スイッチバック文学」なんてないだろうね、でも、鉄道文学というのは復帰、
郷愁文学なのかもしれない

503 :吾輩は名無しである:04/01/01 21:02
 東海道本線を三等寝台車が走るようになった。だがあれは、三段にもなっていて、
狭く、窮屈で養鶏所の人工孵卵器(ふらんき)みたいだ。
 シベリア鉄道の三等は二段だ。広軌だから、通路をへだてたもう一方にも窓に沿
って一人分の座席があって、全体たっぷりしてる。

「ズラかった信吉」冒頭文
宮本百合子 青空文庫より



504 :吾輩は名無しである:04/01/01 21:45
■「ペリーヌが汽車でピキニへ着く時間」補足と考察

水島あやめ: 十二時きっかりに、汽車はピッキニの駅に着いた。
平井芳夫 : よく日の正午少しすぎ、ペリーヌを乗せた汽車は、いきおいよくい
なかの小さな駅にすべりこみました。
菊池 寛 : 汽車は十二時に、ピッキイニーに着きました。
西条八十 : 汽車はお昼ちかくにピキニへ着きました。
徳永寿美子: おひるの十二時。ながいながい、馬車と汽車のたびがおわって、と
うとうピキニーのえきにつきました。

大平陽介 : ピキニ駅についたのは十一時でした。
花輪莞爾 : (いつ着いたか時間の記述がない)
津田 穣 : ピキニに著いたのは朝の十一時、
二宮フサ : ピキニーには十一時に着いた。


505 :吾輩は名無しである:04/01/02 06:09
アランブースの『津軽 失われゆく風景を探して』はガイシュツか?

506 :吾輩は名無しである:04/01/02 08:52
>>505
「津軽 失われゆく風景を探して」は未出
内容(「BOOK」データベースより)
太宰治の『津軽』をリュックに入れて、ほぼ半世紀前の晩春、傷心の太宰が「自分」
を探しに故郷を訪ねた、二十三日間の足跡を辿った。太宰が見たものを見よう。し
かも、ひたすら歩いて―。行く先々の老若男女と大いに語り合い、酒を酌み交し、
斜陽館のバーでは「与作」を唄う。シェイクスピアの末裔たる英国人作家が、眼と
耳と、肌で接した本州さいてはての地の、人情と風景は…。

 木造駅前で泊まって蛤売りの声を聞いたとか?

507 :吾輩は名無しである:04/01/02 09:48
冬の日は汽車の中ですっかり暮れてしまった。鉄道が山地にはいるに従って、
窓の外に雪の積っているらしいのが分った。汽車が目的の駅――それは沙里
院の手前の何とかいう駅だと思うのだが、それが、今どうしても思い出せな
い。一つ一つの情景などは実にはっきり憶えているのだが、妙なことに、肝
腎の駅の名前は、ど忘れして了っているのだ。――に着いた時は、もう七時
を廻っていた。燈火の暗い、低い木造の、小さな駅の前におり立った時、黒
い空から雪の上を撫(な)でてくる風が、思わず私達の頸をちぢめさせた。
駅の前にも一向人家らしいものはない。吹晒(ふきさら)しの野原の向うに、
月のない星空を黒々と山らしいものの影が聳(そび)えているだけだ。一本
道を二三町も行った所で、私達は右手にポツンと一軒立っていた低い朝鮮家
屋の前に立止った。中島敦 「虎狩」青空文庫より

508 :吾輩は名無しである:04/01/02 18:15
中島敦のこの文章見ると、彼の鉄道は想念鉄道のよう。雲の上を撫でてくる風、は
いいね

509 :吾輩は名無しである:04/01/02 21:57
ベルリン・ノワール
Gabriele Dietze 編 扶桑社
2000/3/31 全書 238頁 1333円+税
※ベルリンの鉄道を舞台にした、ドイツ暗黒小説のアンソロジーBerlin Noir
(1997)の邦訳。
犬を連れたヴィーナス  テア・ドルン
Venus mit Hund
ガードマンと娘  フランク・ゴイケ
Der Wachmann und das M嚇chen
廃墟のヘレン  ハイナー・ラウ
Helen in Ruinen
ブランコ  ベアベル・バルケ
Blanko
狂熱  カール・ヴィレ
Fieber
〈解説〉犯罪都市ベルリン  福本義憲


510 :吾輩は名無しである:04/01/03 09:19
飴山 實
汽車の胴霧抜けくれば滴りぬ



511 :吾輩は名無しである:04/01/03 10:09
映画 「夜汽車の女」(1972.07.19/日活)

512 :吾輩は名無しである:04/01/03 16:21
破壊された人間のエピソード 田村隆一 ここに夜汽車載っている。ネットにも
あるけど著作権あるな



513 :吾輩は名無しである:04/01/03 18:12
南極横断鉄道404号
作:月野あかり
演出:桜井賢
制作統括:[なかいしゅんろう] / 技術:藤原猛 / 音響効果:片岡健 / 音楽:
原神玲
出演:
奈美‥‥幹ジュンコ
匠‥‥田鍋謙一郎
老婆‥‥新屋英子
車掌‥‥穂積哲也
列車の客:五五四郎、多々納斉ほか
第18回BKラジオドラマ脚本懸賞募集佳作入賞作品


514 :吾輩は名無しである:04/01/03 20:44
>>513
題名、表題とかだったら著作権で叱られることないよ、な。
じゃあ、対義語入れて置こう。
「北極縦断鉄道」

515 :吾輩は名無しである:04/01/03 20:50
検索は怖い、ぜ。「北極縦断鉄道」ひっかかるぜ。
日本語のページから北極縦断鉄道を検索しました。 約463件中1 - 20件目 ・検
索にかかった時間0.08秒


516 :吾輩は名無しである:04/01/04 09:09
日本語のページから月世界横断鉄道を検索しました。 約95件中1 - 20件目
・検索にかかった時間0.16秒


517 :吾輩は名無しである:04/01/04 09:18
日本語のページから韃靼海峡鉄道を検索しました。
約39件中1 - 20件目 ・検索にかかった時間0.16秒

海底トンネル計画
 海峡の最狭部には、海底トンネルの工事が中断されたままになっています。スタ
ーリンの時代、サハリンとモスクワを鉄道で結ぶ計画がありました。大陸側とサハ
リン側から工事は進められましたが、スターリンの死亡(1953年3月5日)に
よって工事は中断され現在に至っています。ロシアの海図には、海底トンネルの跡
がはっきりと残されています。


518 :吾輩は名無しである:04/01/04 09:53
大人の遠足  大崎〜御殿山〜品川編
文献 「品川・八つ山橋付近」(巌谷大四 昭和54年)
 おもしろい、八山鉄橋で機関車の吐いた煙にわざと入る。いいな
http://tokyo1.tv/town/ensoku/shinagawa/index.html

519 :吾輩は名無しである:04/01/04 20:32
驛夫日記  白柳秀湖

520 :吾輩は名無しである:04/01/04 20:48
鉄道勤続者名簿([ ]) [ ] [大初] ユア3-704
鉄道省高等官 人事要録(鉄道時報局編) 東京 昭8 ユア2-201ア
[鉄道同志会]会員名簿(鉄道同志会編) 東京 昭5 ユイ3-320ア
鉄道立志列伝 第1輯 (日本交通学会編) 東京 昭3 ユケ2-605


521 :吾輩は名無しである:04/01/04 20:59
しらやなぎ しゅうこ 本名・武司 小説家・評論家 1884.1.7 - 1950.11.9 静
岡県引佐郡に生まれる。前期自然主義と初期社会主義から創作し、大逆事件以降は
社会評論活動に転じた。「驛夫日記」は明治四十年(1907)十二月「新小説」初出。
前年春に出た島崎藤村「破戒」を継承する社会的自然主義の記念碑的作品として忘
れがたい。


522 :吾輩は名無しである:04/01/05 09:39
わが為に待合室に灯をつけて駅夫は問いぬいづち行くやと 宮沢賢治

523 :吾輩は名無しである:04/01/05 12:39
現世的でリアルな宮沢賢治がかえって新鮮に思える。↑上記の短歌。

524 :吾輩は名無しである:04/01/05 18:42
「驛夫日記」は版権切れているようでネットに載っている。これなかなかいい。山
手線単線時代の雰囲気がとてもよく出ている。プロレタリア文学と言えばそうだ。
類型的という点がないわけでもない。が、鉄道文学として価値付け、意義づけても
よいのではないだろうか。自然の風物がよく書き込まれている。描写も確かである。
興味を持った人は、「驛夫日記」で検索してみて。すぐ出てくる。少々長いかな。



525 :吾輩は名無しである:04/01/05 18:46
驛夫日記でおもしろかったのは、既出、江見水蔭「蛇窪の踏切」、この踏切が最後
に出てくる。今は「蛇窪信号場」というのかな?。

526 :吾輩は名無しである:04/01/05 20:27
鉄道小説 汽車の友/江見水蔭/博文館/明治31.傷み/2500円

527 :吾輩は名無しである:04/01/06 10:08
尾道文学の小道の碑 七番 江見 水蔭(えみすいいん)
 あれは伊豫
  こちらは備後
    春の風

528 :吾輩は名無しである:04/01/06 10:10
文学の小道の句碑 八番 志賀 直哉(しがなおや)
六時になると上の千光寺で刻の鐘をつく。 ゴーンとなると直ぐゴーンと反響が一つ、
又一つ、又一つ、 それが遠くから帰ってくる。 其頃から昼間は向島の山と山の間に
一寸頭を見せている百貫島の燈台が光り出す。 それはピカリと光って又消える。造
船所の銅をとかしたような火が水に映り出す。(暗夜行路より)

529 :吾輩は名無しである:04/01/06 10:26
鐵<鉄道文学集 第一輯>
鉄道文化の會、中村武志・編 鐵道日本社
1941/4/17 B6 327頁 1円70銭
構内  野々村三五郎
濃霧  上田廣
機關士の日記  水木仙太
洗ひ場  小澤清
切符屑  澤田與四郎
歩廊日記  三崎重雄
東京驛  近藤東
驛を守る人々  築地正雄
出發  葛生勘了
風  中村武志
はずみ  半田義之
新生  入澤林作
雇用資格試驗  車輪一
愛情の問題  伊藤幹
支那の鸚鵡  古川實
驛手詰所  青木寛
△編集後記  鐵道文化の會


530 :吾輩は名無しである:04/01/06 10:36
【 書 名 】 サヨナラ国鉄 鉄道の社会史
【 版 型 】 毎日グラフ別冊
【 発 行 】 1987.5.1
【 価 格 】 \1,500
【 体 裁 】 [寸法] 27.7cm A4変 [頁] 218p [重量] 725g
【発行社】 毎日新聞社
【 備 考 】 中村武志「百關謳カと汽車」 ほかを所載

531 :吾輩は名無しである:04/01/06 10:59
「驛夫日記」の白柳秀湖については芥川龍之介も記している。以下
「青空文庫より」
 
 三六 火花
 やはりそのころの雨上がりの日の暮れ、僕は馬車通りの砂利道を一隊の歩兵の通
るのに出合った。歩兵は銃を肩にしたまま、黙って進行をつづけていた。が、その
靴(くつ)は砂利と擦(す)れるたびに時々火花を発していた。僕はこのかすかな
火花に何か悲壮な心もちを感じた。
 それから何年かたったのち、僕は白柳(しらやなぎ)秀湖氏の「離愁」とかいう
小品集を読み、やはり歩兵の靴から出る火花を書いたものを発見した。(僕に白柳
秀湖氏や上司(かみつかさ)小剣氏の名を教えたものもあるいはヒサイダさんだっ
たかもしれない)それはまだ中学生の僕には僕自身同じことを見ていたせいか、感
銘の深いものに違いなかった。僕はこの文章から同氏の本を読むようになり、いつ
かロシヤの文学者の名前を、――ことにトゥルゲネフの名前を覚えるようになった。
それらの小品集はどこへ行ったか、今はもう本屋でも見かけたことはない。しかし
僕は同氏の文章にいまだに愛惜を感じている。ことに東京の空を罩(こ)める「鳶
色(とびいろ)の靄(もや)」などという言葉に。 「追憶」より


532 :吾輩は名無しである:04/01/06 17:37
あら浪 第三回 二人の男女  不木生
 東海道上り列車は、木曽川で夜の幕を脱いで驀地に走つた。>>新聞小説、ネット
に全部掲載されている。

533 :吾輩は名無しである:04/01/06 18:45
>>529
日本で初めての「鉄道文学」アンソロジーか?

534 :吾輩は名無しである:04/01/06 21:01
アンソロジー、そうかもな、どっかで復刻してくれれば買うよ。
>>529>>530
中村武志は「見送亭夢袋氏」だね。阿房列車の

535 :吾輩は名無しである:04/01/06 22:41
[論考]・・・
 主題としての駅───
   鹿子木孟郎「津の停車場」をめぐって  荒屋鋪透
http://www.museum.pref.mie.jp/miekenbi/study/study_htm/kenkyu2-syudaitositenoeki.htm

536 :吾輩は名無しである:04/01/06 22:49
上記論考は、鉄道をテーマとした芸術について述べたもの。おもしろい!ぞ。

537 :吾輩は名無しである:04/01/07 15:59
柳春風亭昇輔 「鉄道芸術公安官」 これは聴いてみたい

538 :吾輩は名無しである:04/01/07 16:13
メディアや芸術作品の中の鉄道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア (Wikipedia) 』
児童文学
機関車トーマス(ウェルバート・オードリー)
きかんしゃやえもん(阿川弘之)
しんりんてつどう(峰村勝子)こどものともVol.256。実在の森林鉄道の取材に基づく。
でんしゃがはしる(山本忠敬)こどものともVol.267。70年代後半の山手線一周の旅。
やこうれっしゃ(西村繁男)こどものともVol.288。上野駅発の夜行列車の終点到着まで。せりふ一切なし。列車の中を透視図で描く。
でんしゃがまいります(秋山とも子)こどものともVol.415。80年代後半ごろの新宿駅の5、6番線(中央線)の一日。
すすめ!じょせつきかんしゃ こどものともVol.不明(峰村勝子)除雪用のDLの活躍。登場するのはDD53とDE15。




539 :吾輩は名無しである:04/01/07 18:05
田端の汽車そのほか 宮本百合子


540 :吾輩は名無しである:04/01/07 20:21
>>531
架空線の火花、手に入れたいにつながんのね

541 :吾輩は名無しである:04/01/07 20:22
>>531
架空線の火花、手に入れたいにつながんのね

542 :吾輩は名無しである:04/01/07 20:24
めんご、ダブった

543 :吾輩は名無しである:04/01/08 21:21
架空線は不相変あひかはらず鋭い火花を放つてゐた。彼は人生を見渡しても、何も
特に欲しいものはなかつた。が、この紫色の火花だけは、――凄すさまじい空中の
火花だけは命と取り換へてもつかまへたかつた。<<或阿呆の一生 芥川龍之介

架空線、電車トロリーじゃないね?

544 :吾輩は名無しである:04/01/08 22:03
架空線の火花の音が聞こえてきそう、どんな音したのかな
架空線に光る紫の火花が妖しい

545 :吾輩は名無しである:04/01/08 22:40
山の手線の電車に跳飛ばされて怪我をした。
〔『城の崎にて』志賀直哉〕


546 :吾輩は名無しである:04/01/08 22:42
軽便鉄道の停車場のちかくに猫の第六事務所がありました。
〔『猫の事務所』宮沢賢治〕


547 :吾輩は名無しである:04/01/09 15:48
鈴木昭一
○「『夜明け前』と『日本鉄道史上篇』」『青須我波良』01年3月


548 :吾輩は名無しである:04/01/09 21:58
ええけどよ、難しいでぇ、超むずだぜ、この鉄道文学、軟化しなはれ、あはは

549 :吾輩は名無しである:04/01/09 22:21
文学路線はいいかげんでいいんだからよ…チンチムニー鉄道が走り始めました。
なんていいかげんなものでもいいんじゃないんか。だめか?

550 :吾輩は名無しである:04/01/10 08:51
青春と情熱の詩人・石川啄木と妻節子が亡くなって80余年、 その鎮魂のために郷土の山河を望む岩山山頂「啄木望郷の丘」には「啄木望郷の像」が建立されています。 像はふるさとの姫神山に向かい、啄木が最も愛した
岩手山
秋はふもとの三方の
野に満つる蟲を何と聴くらむ
の望郷歌の一首が刻まれています。 そばには全国的にも例をみない詩人夫妻の“夫婦歌碑”が建てられ、啄木の
汽車の窓はるかに北に故郷の
山見えくれば
襟を正すも と、妻節子の 光淡く
こほろぎ啼きし夕より
秋の入り来とこの胸抱きぬ
の2首が刻まれています。志なかばにして、わずか20代の若さで貧しさのうちに病に冒され、 相次いで世を去った2人は、今は歌となってふるさとの山河を見つめています。

551 :吾輩は名無しである:04/01/10 09:16
啄木と鉄道について更に詳しく知りたい方は
「啄木と鉄道」(太田幸夫著)をおすすめします。

552 :吾輩は名無しである:04/01/10 10:56
遠い日の鉄道風景 宮田憲誠 径草社 2001

553 :吾輩は名無しである:04/01/10 11:24
「峠の少年隧道番」
碓氷の谷には
明治の隧道が今も息づいている
煉瓦組の馬蹄が萌葱の春を食べ
石組みのそれは浅葱の風を吸う

とおいとおい昔
穴蔵の入り口には
番兵が立っていた
隧道番の子どもたちだ
ドイツのエスリンゲンが
イギリスのピーコックが
ぴぃひょと汽笛を鳴らし
むくもくと大煙を吐いて
がりごりりと歯形軌条を
鋼鉄のツメで噛みながら
ゆろりゆろる上ってくる
少年の頬がぴりくと動く
伝令の弟は番屋に報せる
半纏に巻きゲートル姿で
父が手に唾吐いて現れる



554 :吾輩は名無しである:04/01/10 11:24
煉瓦が機関車を呑み込むと
幕引きが隧道の帆布を引く
碓氷の谷を吹き渡る風が
白髪の頭を手こずらせる
兄が加わってロープを牽く
それでやっと口は閉まった
峡谷の風をさえぎった幕が
黒い魔塵の行く手をはばむ
峠越の汽車はもう噎せない
安堵の一息は機関士と乗客

煉瓦組の馬蹄が萌葱の春を食べ
石組みのそれは浅葱の風を吸う
アーチの頂上は
うっすらと煤煙で汚れている
軌条も失せた道床のわきに
淡い紅色の山ツツジが
ひっそりと花をつけている
隧道番の二人はなすこともない
したたり落ちる水音が鳴るばかり

555 :吾輩は名無しである:04/01/10 11:27
>>553>>554 吾輩は名なしの自作、著作権問題なし

556 :吾輩は名無しである:04/01/10 13:33
船舶文学も熱く語ろうぜ。

557 :吾輩は名無しである:04/01/10 14:01
船舶文学ね、志賀直哉「暗夜行路」の瀬戸内描写はいいよ。
海峡連絡船ならいいよ。
青函連絡船、宇高航路、関門航路、稚泊航路もあったか

558 :吾輩は名無しである:04/01/10 16:41
明治45年 1月 汽車火事 ハンス・キイセル 三田文学

559 :吾輩は名無しである:04/01/10 17:07
車窓紀行
鉄道全線三十年
―昭和・平成・・・・・・乗った、撮った、また乗った!!―

田中正恭 著
四六判ソフトカバー 352P 1600円+税
ISBN4-88302-741-4 C0026 Y1600E


560 :吾輩は名無しである:04/01/10 20:48
姨捨駅

開業 明治(1900)33年11月1日(篠ノ井〜西条間開通)
海抜 547m
勾配 1000分の25
ホーム スイッチバック(S式停車場)
車窓 日本三大車窓のひとつ 肥薩線大畑駅、根室本線狩勝(現在は線路付替によりトンネル内を走っている)
眺望 しなの鉄道(戸倉・屋代・屋代高校前)、信越本線(篠ノ井・今井・川中島・安茂里・長野・北長野・三才)、
篠ノ井線(稲荷山)善光寺平の眺望そして鏡合山から上る月がゆるやかに里に続く棚田や千曲川に映える美しさは、
古来よりこの地を田毎の月と呼んでいる。姨捨公園長楽寺境内には名月に感動し更科紀行で詠んだ松尾芭蕉を
はじめ、高浜虚子、宗祇法師などの句碑が建てられている。
http://mabumaro.hp.infoseek.co.jp/jpg/train/obasute/obasute.html


561 :吾輩は名無しである:04/01/10 21:10
>>556
『軍艦長門の生涯』

562 :吾輩は名無しである:04/01/10 21:35
阿川弘之『軍艦長門の生涯』新潮文庫. 元日本海軍軍人で乗物マニアでも
ある阿川弘之氏のよく知られた作品です。>>汽車狂いだものね


563 :吾輩は名無しである:04/01/11 09:01
阿川弘之
空旅・船旅・汽車の旅   カバー 中央公論社 S 35 3000
船好き、汽車好きとして知られている。が、師の内田百閧ノはかないませんね?


564 :吾輩は名無しである:04/01/11 09:40
中山道・番場宿 米原 汽車汽船道  これってもう詩情がある

かつての中山道番場宿には
汽車汽船道と記された古い碑がある。

565 :吾輩は名無しである:04/01/11 11:04
應召員の心得
二、應召員應召ノ爲鐵道ハ船舶)ヲ利用スルハ妨ゲナシト雖モ戰時ニ於テハ適
時ニ汽車(汽船)ニ乘ルコト能ハザルコト多キヲ以テ例令汽車(汽船)ニ乘ルコ
ト能ハザル場合ニ於テモ指定ノ日時ニ封書シ得ル如ク注意スベシ但シ鐵道(船
舶)ニ依ルニ非ザレバ指定ノ日時ニ到著スルコト能ハサル者及特ニ鐵道(船舶)
ニ、依ルベキコトヲ指示セラレタル者ハ此ノ限リニ在ラズ
三、應召員應召ノ爲鐵道(船舶)ヲ利用スルハ妨ゲナシト雖モ戰時ニ於テハ適
時ニ汽車(汽船)ニ乘集令状又ハ召集ヲ證明スベキ文書ヲ示シ又ハ憲兵若クハ
警察官ノ證明ニ依リ減價乘船スルコトヲ得

566 :吾輩は名無しである:04/01/11 12:16
高田渡: 汽車が田舎を通るその時

567 :吾輩は名無しである:04/01/11 20:26
停車場で 井川博年
ネットに掲載、検索で


568 :吾輩は名無しである:04/01/11 20:31
宮本百合子 突堤 
 汽車風景、いい。ネット掲載。青空文庫から。全編は検索でごらんあれ

小学校が夏休みになると、子供らの中で私一人が田舎のおばあさんのところへ出か
けた。東北に向って行く汽車は、その時分黒くて小さかった。私は袴をはいて窓際
に腰かける。汽車は一つ一つの駅にガッタンととまり、三分、又五分と停車しなが
ら次第に東京を離れて東北の山野の中へ入って行くのであったが、私にとってこの
八時間の旅は、暑いのと、開けた車窓から石炭がらが目に入るのと、弁当を買わな
ければならないという亢奮事のため、独特の印象をもっていた。構内の空地に生木
の匂いの高い木材が柵の遠くの方まで積み重ねられ、そこへカッと斜陽が照りつけ、
松林では蝉が鳴きしきっているような午後の人気ない停車場などで、汽車は長い間
とまった。そして、蒸気の音ばかりさせる。
 私は居眠りをした。暑くてたまらなくなると、窓から氷を買ってハンケチに包み、
それをハンケチの上から吸った。そのハンケチも、汗と煤とで、郡山へ着くまでに
は真黒であった。


569 :吾輩は名無しである:04/01/11 20:40
すげぇ。純鉄文学だ!

570 :吾輩は名無しである:04/01/12 04:03
age

571 :吾輩は名無しである:04/01/12 09:09
厨川停車場 宮沢賢治 詩はネットに検索でどうぞ

572 :吾輩は名無しである:04/01/12 11:58
汽車火事 キイゼル 森鴎外 訳

573 :吾輩は名無しである:04/01/12 12:43
列車
太宰治
 一九二五年に梅鉢工場という所でこしらえられたC五一型のその機関車は、同じ
工場で同じころ製作された三等客車三輛(りょう)と、食堂車、二等客車、二等寝
台車、各々一輛ずつと、ほかに郵便やら荷物やらの貨物三輛と、都合九つの箱に、
ざっと二百名からの旅客と十万を超える通信とそれにまつわる幾多の胸痛む物語と
を載せ、雨の日も風の日も午後の二時半になれば、ピストンをはためかせて上野か
ら青森へ向けて走った。時に依って万歳の叫喚で送られたり、手巾(ハンカチ)で
名残を惜まれたり、または嗚咽(おえつ)でもって不吉な餞(はなむけ)を受ける
のである。列車番号は一〇三。<<「列車」冒頭、青空文庫より


574 :吾輩は名無しである:04/01/12 13:02
大西巨人編『日本掌編小説秀作選』雪・月篇(光文社文庫、1987年12月)
電車の窓 森鴎外 収録

575 :吾輩は名無しである:04/01/12 15:59
樋口一葉 「汽車くらべ」

576 :吾輩は名無しである:04/01/12 16:14
そねなものはない。汽車倶楽部はある…

577 :吾輩は名無しである:04/01/12 17:53
>>573
製造会社:大阪梅鉢鉄工所 客車貨車などを製造していたみたい

578 :吾輩は名無しである:04/01/13 15:45
>563
鉄道とは関係ないがつっこんどく。
阿川弘之の師匠は志賀直哉。
百關謳カのことは文士・鉄道趣味者として私淑していたにとどまる。

579 :吾輩は名無しである:04/01/13 19:15
>>578
了解。そうだったね。私淑、とてもいい言葉だね。内田百闔=A阿川弘之氏、宮脇
修三氏が鉄道文学の系譜だとも言われているが。汽車繋がりという点では系譜性は
ある。が、文章芸術という点については百鬼園先生は抜きんでている、と、思う。


580 :吾輩は名無しである:04/01/13 19:18
帰去来 太宰治
私たちは汽車に乗った。二等である。相当こんでいた。私と北さんは、通路をへ
だてて一つずつ、やっと席をとった。北さんは、老眼鏡を、ひょいと掛けて新聞を
読みはじめた。落ちついたものだった。私はジョルジュ・シメノンという人の探偵
小説を読みはじめた。私は長い汽車の旅にはなるべく探偵小説を読む事にしている。
汽車の中で、プロレゴーメナなどを読む気はしない。<<汽車場面引用「青空文庫」


581 :吾輩は名無しである:04/01/13 20:32
太宰治の鉄道って面白い。列車の中でも気取っているというのがいい。萌え!

582 :吾輩は名無しである:04/01/13 20:55
内田百閧ニロレンス・スターン
『阿呆列車』と『センチメンタルジャーニー』を中心に
http://ilc.doshisha.ac.jp/publish/kiyou/2-4/nouguchi.pdf
この論考は面白い。

583 :吾輩は名無しである:04/01/13 21:47
『クロイツェル・ソナタ』(トルストイ) 
 長距離列車の車室で、結婚と愛について数人が議論するのを「わたし」は聞く。
一人の男が「結婚制度は肉欲の正当化にすぎない」と主張し、「私は妻を殺した男
だ」と告白する。男の妻は音楽家トルハチェフスキーと、ベートーベンのクロイツ
ェル・ソナタを合奏するなどして親密な関係になった。男は嫉妬に苦しみ妻を刺殺
したが、無罪になったのだという。男は「性愛は悪である」と、語り続けた。

584 :吾輩は名無しである:04/01/14 09:18
>578
阿川さんも宮脇さんも、百關謳カにはかなわないと書いてるしね。
「南蛮阿房第2列車」と「汽車との散歩」だったかな。

宮脇さんは中央公論の編集部員だった頃に百關謳カの自宅を(個人的に)訪れて、肩書きを
言えば面会もできただろうけど、鉄道ファンとしての敬愛から遠慮したってなことを書いてあった。

ついでに絶版になってる「南蛮阿房列車」シリーズの入手法
・オンデマンド本・電子本
http://www.shosai.ne.jp/CGI/search/search.cgi?mode=key_search&chosya_search=%88%A2%90%EC%8DO%94V
・自選傑作集
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198911835/qid=1074039462/sr=1-4/ref=sr_1_0_4/249-0324467-1756348

しかし内田百閧ヘ難しい。他の作家なら「ここがいいんだよ!」と語れるんだけど、百闕品に
限っては「とにかくいいんだよ。いいからいい!」としか言いようがない。

585 :吾輩は名無しである:04/01/14 09:20
千家元麿 雷雨の停車場

586 :吾輩は名無しである:04/01/14 12:47
>>584
難しさは分かる。場面、情景の切り取り方は並はずれている。詩的言語とも…

587 :吾輩は名無しである:04/01/14 13:01
>>584
持ってるのでせっかくだから引用しておくね。絶版本だし。

「並の文士にあんな文章が書けるものではない。異国版我流の汽車物語を綴っていて
時々筆先が重くなる。ただ、汽車が格別大好きという意味では、私が阿房堂の稀なる
後継者であって、左様な文筆家は百關謳カ以降私まで飛ぶ」
「最近人の鼻柱をくすぐるような、店の屋台骨をいたぶるような真似をするのがいる。
一人は中央公論編集長元婦人公論編集長宮脇俊三。中年、職を投げ捨てて筆硯を事
となさるなら(中略)もうちっと別の分野へ進出すればいいものを、もっぱら内外の汽
車に乗って汽車のことを書く」

阿川弘之「チワーワ太平洋鉄道」より(「南蛮阿房第2列車」所収)

二番目の文章は長いので省略したらイヤミっぽくなったけど、原文はガンコ親父の
ユーモアといった体でおもしろおかしいです。

588 :吾輩は名無しである:04/01/14 15:58
レイルウェイライターも熱く語れよ

589 :吾輩は名無しである:04/01/14 16:23
どう文学的かというところにはこだわりたい。鉄道を文章芸術でどう描いているか。
純鉄文学というものかな。

590 :吾輩は名無しである:04/01/14 17:50
>589
温泉の脱衣場が汚ない
イクラ丼の盛りが少ない
同行者の仕切りがまずい

591 :吾輩は名無しである:04/01/14 17:55
>>587
絶版というところが一つの価値尺度だね。なるほどね、「筆先が重くなる。」と。
汽車は芸術だものな、それを筆でどう書き表すか。阿房列車の切り込み見ていれば
ペン先も鈍ろうというもの。引用文の「ただ」がどこにかかるのか、ふらふらして
いるところがまことに味わい深い。阿川弘之の筆の迷いだろうか。

592 :吾輩は名無しである:04/01/14 18:42
旅行貯金万歳

593 :吾輩は名無しである:04/01/14 20:50
フルムーン夢見て
旅行貯金
〒マーク鮮やかな
四街道郵便局に
歩み入る
窓口のおばさんの
笑顔ふるふる
揺れていた


594 :吾輩は名無しである:04/01/14 21:25
夜の靴
――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師)
横光利一
九月――日
 焼け出されて新潟の水原在の実家に疎開していた石塚友二君から葉書が来る。発
信地は福島の郡山からだが、川端康成から鎌倉文庫へ入社の奨めをうけ、目前明ら
む思いで今汽車に乗っているところとある。胸に灯火をかかげ、鎌倉へ向って進行
していく夜汽車が眼に泛ぶ。だんだん灯の点いていく希望ほど美しいものはない。
暗黒の運命の底にも駅駅があり、そこを通過して縫いすすむ夜汽車の窓よ。元気を
失うことなかれ。<<青空文庫より引用

595 :吾輩は名無しである:04/01/15 06:18
「史上最大の乗り継ぎ旅」と「そばづくし汽車の旅」は名著。

596 :吾輩は名無しである:04/01/15 08:22
名著というのはジャンルごとに異なる。鉄道文学であればどれだけ巧みに鉄道場面
を言い表しているかというところがポイント。
 停車場、歩廊、信号、機関車、給水塔、旅人……

597 :吾輩は名無しである:04/01/15 08:41
例えば既出の宮本百合子の文、鉄道場面としてなかなかいいと思う。
「構内の空地に生木の匂いの高い木材が柵の遠くの方まで積み重ねられ、そこへカ
ッと斜陽が照りつけ、松林では蝉が鳴きしきっているような午後の人気ない停車場
などで、汽車は長い間とまった。そして、蒸気の音ばかりさせる。」
 場面がリアルに浮かんでくる。夏の午後のけだるい時間にある汽車




598 :吾輩は名無しである:04/01/15 15:27
畑山 博 「いつか汽車を鳴らして」


599 :吾輩は名無しである:04/01/15 18:35
駅前浴場なる、乗り継ぎ旅のためにあるようなネーミングの公衆浴場を発見。
受付の姉さんに入浴料金を払い、ざぶんと湯に浸ると、湯が体全体に染み渡るようで
気分が改まり、今朝のモーニングサービスの不愉快な一件を忘れた。
「ひゃっ!、先生、なにしてるんですか!」取り巻き諸氏の叫びに周囲を見回すと
おやおや、僕が入っているのは肥溜めではないか!


600 :吾輩は名無しである:04/01/15 21:55
狐の嫁入り鉄道訪問記?

601 :吾輩は名無しである:04/01/15 22:36
「汽車」についての説明的文章の形態変容―説明的文章の運命―(渋谷孝)


602 :吾輩は名無しである:04/01/16 03:43
ぞっとしない

603 :吾輩は名無しである:04/01/16 09:47
アメリカ鉄道物語―アメリカ文学再読の旅
小野 清之 (著)
「繁栄、躍進、統一、救済」「怪物、悪鬼、巨人、竜」…19世紀に出現して以来、
「変化のシンボル」として様々なメタファーで語られてきた鉄道の軌跡をアメリカ
作家の主要作品および鉄道史を飾る数々の事件、英雄・悪漢たちの伝説を辿る。
<<この本お薦め



604 :吾輩は名無しである:04/01/16 10:43
西那須行の汽車
 ―徳田秋声『黴』の結末をめぐって―

605 :吾輩は名無しである:04/01/16 15:19
完全に盲点を突かれた感じがする

http://www.bungeisha.co.jp/search/detail.php?bid=20831




606 :吾輩は名無しである:04/01/16 20:11
貨車鉄道文学か、盲点だ。貨車の文学もあるな。おもしれぇ

607 :吾輩は名無しである:04/01/16 21:17
彼女はどうやら貨車好みというかなりの通らしい。という、一文がネットに載っ
ていた著作権侵害かな?。この引用?。

608 :吾輩は名無しである:04/01/16 21:25
鉄道は宮本百合子にぶちあたる。「赤い貨車」。

609 :吾輩は名無しである:04/01/16 21:33
貨車見れば……著作権の問題生ずるから。ホームページ。貨車の俳句けっこう多い
のかもね。http://members.jcom.home.ne.jp/ohta.kahori/hk/hk1208.htm

610 :吾輩は名無しである:04/01/16 22:05
駆落 ライネル・マリア・リルケ
森林太郎訳 これは停車場文学か?


611 :吾輩は名無しである:04/01/16 22:09
>605
ただの自費出版本だろ?

612 :吾輩は名無しである:04/01/16 22:18
素材はいろんに転がっていた方がいい。素材が妄想を生む。

 ワム3000形式の貨車の連結器ががちゅんと鳴った。とたんに上野から新潟ま
でその音が走った。清水トンネルを瞬時に越えた……とかはないか、あは。阿房列車
読み過ぎだな

 

613 :吾輩は名無しである:04/01/17 07:48
日本全国珍名駅・難読駅名集
鉄道駅は文学だぜ

阿川、特牛 山陰本線の小さな駅 

614 :吾輩は名無しである:04/01/17 08:12
林芙美子『房州白浜海岸』 林芙美子は汽車が好きだね
 「両国から、二時五十分の汽車に乗った」


615 :吾輩は名無しである:04/01/17 08:22
一つの列車とハンケチ 作/福田正夫(1893-1952)

一つの列車が、
わつと魂ぎるやうに万歳をわめきながら、
西伯利亜(シベリア)出征の兵士をのせて、
通過して行く瞬間―――。

窓から争ふやうにふるハンケチ、
沿道の人々は呆然として見送る、
一人の老いた車夫だけが、
万歳と叫んだ、帽子をふつた。

私の魂はまづ驚く、
何んといふ悲壮だ、
まるでやけのやうに呼ばはる彼らの叫喚、
死にに行くのだ、死にに行くのだ、
なんといふ国民的の悲劇だ。

私は自(おのずか)ら流れて来る感激に、
思はずも愴然として粟だち、
ついで来たものは満眼の涙であつた、
ああ卿等(きみら)よ、私は万歳を叫ぶにはあまりに凡てを知りすぎてゐる、
許せ、私は涙を以て卿等を送る。


616 :吾輩は名無しである:04/01/17 11:08
>>615
表題がいいね、一つの列車とハンケチ 窓から争うように振られる、白いハンカ
チが目に浮かんでくる。

617 :吾輩は名無しである:04/01/17 15:36
ハンケチといえば、上記597の宮本百合子の文章をしたが、このつぎにハン
ケチが出てくる。
「私は居眠りをした。暑くてたまらなくなると、窓から氷を買ってハンケチ
に包み、それをハンケチの上から吸った。そのハンケチも、汗と煤とで、郡
山へ着くまでには真黒であった。」
 こういうリアリティっていいなと思う。好きだな。


618 :吾輩は名無しである:04/01/17 23:44
芥川龍之介は鉄道文学に関係する。けど、芥川賞はあまり関連性はない。なの
にあおりを食って書き込みができなかった。

619 :吾輩は名無しである:04/01/18 08:42
文学ってさ、文章の質を楽しむのだと思うけどね。鉄道文学もそれを楽しみた
いもんだ。

620 :吾輩は名無しである:04/01/18 09:16
夜の汽車われらの汽車と窓ならび暮れたる駅に言ふ別れかな (寛)

621 :吾輩は名無しである:04/01/18 09:37
江戸川乱歩
押絵と旅する男 既出か?、鉄道でてくるな

622 :吾輩は名無しである:04/01/18 09:59
踊る地平線
Mrs. 7 and Mr. 23
谷譲次
汽車を出ると地中海が空色の歓声を上げた。誕生日菓子のように立体的な緑
の山がそれに答えていた。停車場と機関庫の間に一線(ひとすじ)の海が光
っていた。そこに快走艇(ヤット)の赤い三角帆がコルシカからの微風を享
楽していた。<<青空文庫よりの引用。 巧みだね。文学というものの楽しみ
はこんなところにある。

623 :吾輩は名無しである:04/01/18 11:28
■《ゼミナール》太宰文学の原点――『列車』の印象の追跡………佐藤嗣男、
高澤健三、荒川由美子、芦部寿江、樋口正規
 ネットから拾ってきたけど「列車」注目されてんだ

624 :吾輩は名無しである:04/01/18 15:30
猫の泉 日影丈吉傑作選?U/日影丈吉/教養文庫(社会思想社)/昭和53初
/2000円『猫の泉』『大きな鳥のいる汽車』…

625 :吾輩は名無しである:04/01/18 17:56
文学論っていうのは聞くけど、「鉄道文学論」というのは聞いたことがない。
誰か聞かせてほしいものだ

626 :吾輩は名無しである:04/01/18 21:49
鉄道文学概論 軽便書房 1980円

627 :吾輩は名無しである:04/01/18 22:15
おいマジで検索したぜ。鉄道文学概論、ありゃしねぇよ。

628 :吾輩は名無しである:04/01/19 00:06
軽便書房で察しろw

629 :吾輩は名無しである:04/01/19 08:22
軽便文学概論〜宮沢賢治と岩手軽便鉄道〜 イーハトーブ書房  

630 :吾輩は名無しである:04/01/19 11:06
軽便鉄道文学概論〜熱海軽便鉄道と志賀直哉〜 雨宮書房 3800円

631 :吾輩は名無しである:04/01/19 13:07
電気鉄道概論 成山堂書店 2200(税別)円

632 :吾輩は名無しである:04/01/19 14:42
二等郵便緩急ボギー車「ロユボ」について 鈴木 啓之

633 :吾輩は名無しである:04/01/19 22:08
汽車文学概論はねぇか!誰が論ずるんだ?、漱石か?

634 :吾輩は名無しである:04/01/19 23:24
ここ、ただのクソスレになっちゃったな。

635 :吾輩は名無しである:04/01/20 12:55
批判は簡単だ。だから別の意味も言っておく。このジャンルでこれほど問題追究を
したのは評価してよい。鉄道文学をあぶり出したということ。

636 :吾輩は名無しである:04/01/20 20:54
安西冬衛(あんざい・ふゆえ)
競売所のある風景(詩)(亜 1924.11)
『編年体 大正文学全集 第十三巻』2003
埋れた帆船(詩)(亜 1924.12)
『編年体 大正文学全集 第十三巻』2003
夜行列車(詩)(亜 1924.12)
『編年体 大正文学全集 第十三巻』2003


637 :吾輩は名無しである:04/01/20 21:36
「亡妹と銀河詩群」というフレーズをみつけた。宮沢賢治を象徴するものだ。
このフレーズを支えているのが鉄道…

638 :吾輩は名無しである:04/01/21 09:11
汽車の逆行は希求〔ききう〕の同時な相反性
こんなさびしい幻想から
わたくしははやく浮びあがらなければならない
そこらは青い孔雀のはねでいっぱい
眞鍮の睡さうな脂肪酸にみち
車室の五つの電燈は
いよいよつめたく液化され
「青森挽歌」の言語哲学的な車中表現、巧緻な鉄道文学


639 :吾輩は名無しである:04/01/22 08:17
うん、宮沢賢治のその部分はいいよ。希求の同時な相反性、頭がくらくらしそうだ
けど、いいな。

640 :吾輩は名無しである:04/01/22 11:20
電 車 宮沢賢治

トンネルへはひるのでつけた電燈ぢやないのです
車掌がほんのおもしろまぎれにつけたのです
こんな豆ばたけの風のなかで

 なあに 山火事でござんせう
 なあに 山火事でござんせう
 あんまり大きござんすから
 はてな 向ふの光るあれは雲ですな
 木きつてゐますな
 いゝえ やつぱり山火事でござんせう

おい きさま
日本の萱の野原をゆくビクトルカランザの配下
帽子が風にとられるぞ
こんどは青い稗(ひえ)を行く貧弱カランザの末輩
きさまの馬はもう汗でぬれてゐる
                (一九二二、八、一七)<<青空文庫からの引用


641 :吾輩は名無しである:04/01/22 21:20
「車掌がほんのおもしろまぎれにつけたのです」
物体の光源移動は他視野からすると、ドラマだ。だけどそれは、おもしろま
ぎれ、笑

642 :吾輩は名無しである:04/01/23 11:17
汽車は夜になったので水族館になったのではないのです。もともと汽車は人を食べて
魚にするのです。
 言葉のたわむれ…

643 :吾輩は名無しである:04/01/23 20:35
汽車文学概論、いいよ、高くったって買いたいわ

644 :吾輩は名無しである:04/01/23 21:25
「鉄道文学概論」をグーグルで検索したらこの板の記事が引っかかった。
それほどに認知されていないものなのだと知ったよ

645 :吾輩は名無しである:04/01/23 21:27
鉄道文学線、保守工事、きらめく鉄路の芸術

646 :吾輩は名無しである:04/01/23 21:32
鉄道文学いいねえ。
滑らかに冷えきったレールの上に響き伝わるモートルのほのかな呟き。

647 :吾輩は名無しである:04/01/23 21:48
>>646
うん、うまい。きらめく鉄路は言葉の芸術…


648 :吾輩は名無しである:04/01/23 21:54
文学板の中でも1、2を争うキモスレだな

649 :吾輩は名無しである:04/01/23 22:09
大佐と少佐 1936/9 新潮 1937/9/20 『盛果』竹村書房 『芹沢光治良
文学館9』新潮社
 汽車で偶然隣り合った軍人に仄かな愛情を抱いた女性の秘めた心理を
描いた作品。『春箋』の後に書かれたからであろう、短い物語の中に見
事に清々しい女性心理が描かれている。
 戦地の夫と内地の妻の間の仄かな愛情に、戦争中だからこそ汚してし
まいたくないこころを持とうとする婦人は、見知らぬ土地の駅の手洗い
に夢をかける。読者は、この婦人を不実であるととるか、魅力的に感じ
るかに大きく別れるのではないか。<<ネットから、きもくないようにw

650 :吾輩は名無しである:04/01/24 09:25
紀伊国屋ウェブでみつけた紹介記事
「漱石門下の異彩、詩琴酒の文人、借金に追われ汽車を追う童心の詩人、精
神的美食家の生涯。」
 汽車を追う童心の詩人というのは巧みだ。阿房列車はときとして、詩。


651 :吾輩は名無しである:04/01/24 09:51
汽車の笛の音を形容して、喘息病みの鯨のようだ、といったフランスの小説家
があるというが誰だろう?


652 :吾輩は名無しである:04/01/24 10:22
趣味の遺伝 夏目漱石
「喘息病みの鯨が吼(ほ)えた当時」とあった

653 :吾輩は名無しである:04/01/24 11:56
ハンガリー文学をハンガリー大使館が紹介している。その中に、
「ありふれた市電中のぞっとするような描写」という作品がある。かな
り質の高い「電車文学」だ。電車に乗る挑戦が人生そのものというおか
しさがある。
コストラーニ・デジェー(1885〜1936)
ハンガリー文学を代表する詩人、小説家。主要文芸誌ニュガトの常連作家として多くの詩や小説を発表。作風は叙情的で特に人間の心理描写において卓越したものがある。
http://www.hungarytabi.jp/literary.htm

654 :吾輩は名無しである:04/01/24 12:14
もう一つ電車文学を紹介する。ネットに載っている作品。
第三回うおのめ文学賞、佳作奨励賞を受けた作品のようだ。
1m60cmの文学少女
http://www003.upp.so-net.ne.jp/colorfulstars/1m60.html


655 :吾輩は名無しである:04/01/24 17:14
>>653
電車文学か、巧みな文学だ。安定した地歩へのたゆみのない努力。機械文学
を理解するのは男なのか

656 :吾輩は名無しである:04/01/24 20:29
「東京の踏切物語」というフレーズがあった。たとえば、東急世田谷線の
環七を横切る踏切とかも言うらしい。日々物語ってあるんだろうな。


657 :吾輩は名無しである:04/01/25 09:08
撒水電車(詩)  竹中郁

散水電車、言葉に風情がある。ネットに散水電車の写真がある。
http://www1.odn.ne.jp/~caa58880/RemOkayama/img3.htm
散水電車はもうそれだけで詩

658 :吾輩は名無しである:04/01/25 09:53
>>648
名物スレということか、足跡のこしておこ。w

 貧乏なおれは青春18切符で帰省する。故郷の加茂田第三橋梁を渡る
とき胸がうずく。これってなんだろってよ

659 :吾輩は名無しである:04/01/25 14:16
散水電車は季節の風物詩だったのだろう。このごろでは函館や札幌の「ささ
ら電車」が冬の到来を告げる。
 ささら電車の走る朝の街その音懐かしき

660 :吾輩は名無しである:04/01/25 17:21
わが汽車はたんぽぽの穂の白きをばつたひて入りぬ土們嶺站 与謝野晶子
 地名が読めない、W 満州行ったときの短歌のよう


661 :吾輩は名無しである:04/01/25 20:23
土們嶺站.グーグルでは検索0.フレッシュで出た。与謝野晶子満蒙詠歌と
「吉林」で詠んだもののようだ…

662 :吾輩は名無しである:04/01/25 20:49
千葉ニュータウン用語辞(事)典
ことば :北総開発寝台夜行電車
ふりがな:ほくそうかいはつしんだいやこうでんしゃ

<<これは鉄道話の素材にそのままなりそう

663 :吾輩は名無しである:04/01/26 20:41
「汽車は遅れなかった」 ハインリッヒ・ベル 三笠書房 1976年 重版 カバ
 5000円


664 :吾輩は名無しである:04/01/26 21:01
軽便鉄道の停車場のちかくに猫の第六事務所がありました。
〔『猫の事務所』宮沢賢治〕


665 :吾輩は名無しである:04/01/26 21:03
文学鉄道、保守上げ

666 :吾輩は名無しである:04/01/27 08:24
<汽車の逆行は希求(ききう)の同時な相反性>−汽車が南へ駆けているのは、私の北
へ行きたい思いの強さが逆にあらわれたのだ。
>>という解釈があったが、どうだ?

667 :吾輩は名無しである:04/01/27 17:02
五時には新橋の停車場に行つて、二等待合室に入つた。
 混雑また混雑、群集また群集、行く人送る人の心は皆空(そら)になつて、天井に
響く物音が更に旅客の胸に反響した。悲哀と喜悦と好奇心とが停車場の到る処に巴
渦(うづ)を巻いて居た。一刻毎に集り来る人の群、殊に六時の神戸急行は乗客が多
く、二等室も時の間に肩摩轂撃(けんまこくげき)の光景となつた。時雄は二階の壷
屋からサンドウィッチを二箱買つて芳子に渡した。切符と入場切符も買つた。手荷
物のチッキも貰つた。今は時刻を待つばかりである。<<田山花袋「布団」新橋の停
車場の様子が描かれる



668 :吾輩は名無しである:04/01/27 17:05
駒込の停車場に来ればあはれにも萩のにほへる七月の末
汽車とまり汽車の出で行く停車場のダリヤの花の昼のくたびれ
草堤の茅が根もとに野いばらの白く泣き居る夏の停車場
                  木下利玄歌集 ネット掲載より

669 :吾輩は名無しである:04/01/27 17:10
遠く行く夜汽車の窓の暗き灯のいくつも過ぎぬ踏切に立つ
             木下利玄全歌集より


670 :吾輩は名無しである:04/01/27 17:18
1919 大正8 6   藤沢実科女学校校庭で「汽車会」大会を開催[横浜貿易新報]
鵠沼85号>>「汽車会」ってなんだろ?

671 :吾輩は名無しである:04/01/27 20:56
小さい軽便が海の方からやって来る。
 海からあがって来た風は軽便の煙を陸の方へ、その走る方へ吹きなびける。
 見ていると煙のようではなくて、煙の形を逆に固定したまま玩具の汽車が
走っているようである。
 ササササと日が翳(かげ)る。風景の顔色が見る見る変わってゆく。
梶井基次郎「城のある町」にて、青空文庫より

672 :吾輩は名無しである:04/01/27 22:15
「城のある町」どこか気になった。調べたら三重県松阪市だった。風景の顔色
うまいなぁ。

673 :吾輩は名無しである:04/01/28 09:34
胃袋を買いに。
◆家族陥没◆アルヒ…。◆デルメルゲゾン◆箱の中◆足◆にぎやかな夜◆胃袋を買
いに。◆猫舐祭◆八灘海岸◆引綱軽便鉄道◆ループ橋の人々

椎名誠「引き綱軽便鉄道」が気になる

674 :吾輩は名無しである:04/01/28 21:05
ノサップ岬の軽便 根室拓殖鉄道。59年の訪問記。
納沙布岬の軽便鉄道、すばらしいね。言葉そのものが存在だね。こういうとさ
文学スレッド1,2を争うきもいスレッドになる。困った。

675 :吾輩は名無しである:04/01/28 22:12
鉄道ピクトリアル 通巻NO.396
    <鉄路の紅葉詩特集> 鉄路の紅葉詩、文学的


676 :吾輩は名無しである:04/01/28 22:42
東海道走る車窓に雨の町晴れし街あり遠き道程

乗り換へし北陸線はふる里への思ひも乗せて青田過ぎ行く

山田千代子遺歌集より<<ネットから


677 :吾輩は名無しである:04/01/29 21:48
鉄道文学集「鐵」冒頭作品 構内 野々村三五郎
 春四月。
 大都会の真ん中に置き忘れた様な二等駅。樹木一本目につかぬ薄汚れた構内。
空は花ぐもりと云ふよりは、構内のカマの吐き出す煙でうつすらと覆はれてい
る。

678 :吾輩は名無しである:04/01/29 22:32
歩廊日記 三崎重雄
・・・・・・・・・・・・・・
 ひよつとすると自ら百鬼園と称する内田百間が、どこかの窓から見下
ろしていはしないかと変に気を回すようになった。…

679 :吾輩は名無しである:04/01/29 22:51
東武鉄道百年史 ダイジェスト版 ネットから引用
「RAILWAY 100」(東武鉄道が育んだ一世紀の軌跡)
4,000円
 当社百年の歩みを「歴史編」と「資料編」の二部構成で紹介し、写真・グラ
フなどを多用し、わかりやすく説明しています。また、「文学散歩道」と題し
て、小説等に登場した東武鉄道を紹介しております。
編集・発行  東武鉄道
発行日    平成10年3月31日


680 :吾輩は名無しである:04/01/29 22:57
浪漫 ロマン 鉄道 テツドウ ( 蹉跌 サテツ 編 ヘン )

681 :吾輩は名無しである:04/01/30 13:07
青田は果てなし 宮本百合子 青空文庫より 
汽車が秋田市を出発して間もなく、窓の左右は目もはるかな稲田ばかりの眺めとな
った。はるか左側に雄大な奥羽山脈をひかえ、右手に秋田の山々が見える。その間
の盆地数十里の間、行けど、行けど、青々と茂った稲ばかりである。

682 :吾輩は名無しである:04/01/30 15:24
桜草を乗せた汽車

 静かな農村に、約千人の鉄道工夫がやってきて、線路を敷く工事が始まった。
村人たちは自分たちとは異質な工夫たちに敵がい心を抱く。
村に住む16歳のケイトと、12歳のジエムの姉弟は、両親がなく、貧しかった。
二人は生きていくために、工夫のコンを自分の家に下宿させる。
やがて村人と工夫が対決することになる。
 イギリスの歴史小説で、1840年代の鉄道新設ブームの頃の物語である。私た
ちの周囲のどこにでも見られる差別意識や、いじめなどが描かれており、考えさせ
られる。また、村人と工夫の間にはさまって、苦悩しながらも必死で生きていく姉
弟の姿は感動的である。


683 :吾輩は名無しである:04/01/30 16:39
「汽車の汽笛の音がいつもより大きいと雨」(藍住町)
>>鉄道俚諺


684 :吾輩は名無しである:04/01/30 20:37
汽車俚諺
「これほど信心したけれど/浪さんの病はなおらない/ゴウゴウゴウと鳴る
汽車は/武男と浪子の別れ汽車/武男が戦に行く時は…。  (滑川)



685 :吾輩は名無しである:04/01/30 20:40
汽車俚諺、天気俚諺
三束雨については、登丸芳夫著『御荷鉾(みかぼ)の三束雨』(文芸社、200
0年)がある。群馬県勢多郡粕川村の天気俚諺に関する研究の書である。ネコ
が耳で顔を洗うと雨。両毛線の汽車の音が聞こえると天気は下り坂。赤城山が
近くに見えると雨が降る。このような雨の俚諺(りげん)は、粕川村が内陸性
の気候のため冬はたいへん寒く、上州名物の空っ風が吹き、夏は寒く、雷が鳴
ることも多い風土のなか、長年、村人たちの暮らしから醸し出されたものであ
る。

686 :吾輩は名無しである:04/01/30 20:43
ネットにおける汽車比喩引用。
「一億一心」の汽車に乗らない、すぐ熱くもならない記者がここに一人いた
ということか。ただ、それを喜んでいいのか、悲しむべきか。(駿)



687 :吾輩は名無しである:04/01/30 20:50
一人で旅する者は
最も早く旅する 鉄道文学の旅もそなのかもしれない


688 :吾輩は名無しである:04/01/31 08:52
舟越保武文献目録
汽車と列車
 うえの 1985年3月号

689 :吾輩は名無しである:04/01/31 10:01
浜 口 国 雄 (はまぐち くにお)
 大正9年〜昭和51年(1920〜1976)
 詩人。福井県生まれ。幼時、村の大火で朝鮮に移住。
 南満州鉄道に就職。 その後、応召し中国河北省をはじめ各地を転戦、セレ
ベス島で捕虜生活を送る。復員後、国鉄に就職、国鉄詩人連盟に参加。
 「紀和詩人」「暦心」などを創刊。
 金沢車両区に転勤(昭和28年)後「詩星」を創刊、
 「北陸文学」『便所掃除』で国鉄詩人賞(昭和31年)、『捕虜』で
 国労文芸年度賞受賞。
 詩誌「笛」創刊(昭和36年)『最後の箱』(昭和33年)以後の詩は
 『浜口国雄詩集』(昭和49年)に収録されている。
 
国鉄詩人賞ってあったんだ。


690 :吾輩は名無しである:04/01/31 16:30
「鐵」 機関士日記 水木仙太 
 私の側は眼の覚める様な熊野灘の濃藍色だ。
 線路の好い所ばかりだと、罐乗家業も悪くないのだが、下里駅に着くと、
最新式のC58型も少し男前を下げて汽車の後へもう一台機関車を連結して
押して貰ふのである。

 こういう文章はいいなと思う。

691 :吾輩は名無しである:04/01/31 20:37
鉄道大学鉄道文学科なんてねぇな。あれば入学したい。
鉄道大学鉄道哲学科とかも期待したいな。
鉄道大学生活学科はどうなんだ。

692 :吾輩は名無しである:04/01/31 20:53
>>690
機関士はステータスだ。誇りが文章から見える。かっこいいんだろう
な。あこがれだったんだよな。機関士は文のたつのが多いぜ。


693 :吾輩は名無しである:04/02/01 09:06
うん、そうそう機関士は文章書くものな、保線の人はあまり書かない。

694 :吾輩は名無しである:04/02/01 09:16
鐵道小説 鐵の男達シリーズ@
制帽(ぼうし)を脱ぐ日
著者 C58の加減弁
http://www.d3.dion.ne.jp/~harang/c1-1.html


695 :吾輩は名無しである:04/02/01 10:01
自由の彼方で
ISBN:4061963589
講談社 (1996-02-10出版)
・椎名 麟三【著】
[文庫 判] NDC分類:913.6 販売価:\880(税別)
自らガラス窓に頭からとびこみ、自分の流す血を他人との戦いの武器としてい
たコックの清作は、母の自殺未遂を機に電車の車掌になる。
非合法活動にのめりこんだ清作は警察に検挙され、常に特高に監視される身に
なる。御し難い力に衝き動かされていた過去の自分を一個の“死体”として突
き離して眺めることにより自由の可能性を追求した、自伝的告白小説。
>>椎名 麟三は電車の車掌だったのだ。

696 :吾輩は名無しである:04/02/01 10:06
兵庫 姫路市書写山「椎名麟三文学碑」
《言葉の命は愛である》

697 :吾輩は名無しである:04/02/01 10:14
明治四十四年、兵庫県に生まれた椎名麟三は、中学を中途退学して、家出し、
マッチ工場の工員、飲食店の出前持ち、見習いコックなどの職を転々として、
山陽電鉄の運転手となった。やがて、非合法共産党のリーダーになり、昭和六
年に逮捕されて獄中『聖書』を読み、キリストの復活を信じて、ドストエフス
キーによって文学的に開眼する。


698 :吾輩は名無しである:04/02/01 10:30
内田百間「由比駅」はおもしろい小品だ。ヒマラヤ山系とかのお供がいない
のでとてもよく車窓を観察している。そこがいい。味読すると違った味わい
が楽しめる

699 :吾輩は名無しである:04/02/01 10:38
椎名麟三「美しい女」
第二次世界大戦に突入していく暗い時代、単純、実直で電車とその運転が大好
きな「私」は、山陽電車の運転士。
 山陽電鉄、淡路島、海岸線など、今でもわたしたちになじみのある環境を背
景に、「美しい女」を心に描く「私」の周りに、さまざまな事件がまき起こる。



(中公文庫) (「築摩現代文学体系66」にも収録)



700 :吾輩は名無しである:04/02/01 12:02
句碑鉄道文学
[ 作品 ]
停車場はすぐ知れた。切符も訳なく買った。乗り込んで見るとマッチ箱の様
な汽車だ。ごろごろと三分許り動いたと思ったら、もう降りなければならない
。道理で切符が安いと思った。たった三銭である。「坊ちゃん」より
[ 作者 ]
夏目漱石  
[ 場所 ]
末広町正宗寺  


701 :吾輩は名無しである:04/02/01 14:56
『宮沢賢治 思想と生涯−南へ走る汽車』柴田まどか 洋々社


702 :吾輩は名無しである:04/02/01 20:11
おい、このスレ鉄道文学の巨匠だぜ。w、まいりまちた

703 :吾輩は名無しである:04/02/02 22:13
鉄道文学は叙事詩ではなくて叙情詩だ、変転する人の情かもな。

704 :吾輩は名無しである:04/02/02 22:25
青山中音一切の抜けし汽車  松原 地蔵尊(まつばらじぞうそん)

 青山に機関車の機関音が吸い込まれて静寂、機関車の磨き込まれた真ちゅう
に木々の緑が映って見える

705 :吾輩は名無しである:04/02/02 23:32
鉄道川柳(載っていた句集の名前は忘れた)
 気を変えたように機関車だけが来る

右から左から引っ切り無しに色とりどりの列車が通過する
複々線の鉄路。
 その流れがちよっと止まって、トコトコとやってきたの
は機関車一両。
 とある,幹線のひとときを捉えて妙

706 :吾輩は名無しである:04/02/03 18:12
>>705
鉄道川柳の解題なかなか鋭い切り込み。幹線の閑雅な一時を文字技で言い表してい
ると、「捉えて妙」が味としていきている。感動の訪問客でした。


707 :吾輩は名無しである:04/02/03 18:44
田中五呂八 1895(明治28)年9月20日〜1937(昭和12)年2月10日
「川柳は詩なり」と断じ、既成川柳がよくした穿ち、軽み、滑稽味を拒否、生命主義を唱え、既成柳壇、プロレタリア川柳派と激しく闘争した。

上記のことからすると鉄道川柳も詩として存在する可能性があるようだ。

708 :吾輩は名無しである:04/02/03 19:00
宮本百合子 「播州平野」青空からの引用。部分引用は避けるべきだと思う。
 だが、こういう事実があったということは知っておきたいことだけど
 
 一日に一本出る下関行下り急行が東京駅の鉄骨だけがやっとのこっている円屋根
の下を出発してから、見て来た沿線の景色は、それを景色だと云えただろうか。京
浜はもとより、急行列車が停るほどの市街地は、熱海をのぞいてほとんど一つあま
さず廃墟であった。田舎らしい緑の耕地、山野、鉄橋の架った大きい河、それらの
間を走って、旅めいた心持になる間もなく、次から次と廃墟がつづいてあらわれた。


709 :吾輩は名無しである:04/02/04 00:05
掲示板文学も、1に行くという上京。欲望、東京駅一番線に乗り入れる、あこがれなのかな?。

710 :吾輩は名無しである:04/02/04 08:21
鉄道の川柳コンテスト作品発表 第4回
【ポッポランド館長賞】

この土地が好きで終着駅とする 雨風を各駅停車できた人生

福知山市内記 北村幸智子



711 :吾輩は名無しである:04/02/04 11:05
鎌倉。
 下(くだ)り終列車の笛が、星月夜の空に上(のぼ)った時、改札口を出た陳彩
(ちんさい)は、たった一人跡に残って、二つ折の鞄(かばん)を抱えたまま、寂
しい構内を眺めまわした。……芥川龍之介、「影」、青空から

 終列車の笛が星月夜の空に上った 巧みな汽車描写

712 :吾輩は名無しである:04/02/04 18:45
汽車よりも汽船長生き春の沖  三橋 敏雄

春の海をゆっくりと過ぎゆく汽船。ところが海岸へたを走る汽車は苦しげ
汽車の命は短い、汽船は長命。

713 :吾輩は名無しである:04/02/04 20:03
鉄道文学の材料はそろったな。これはすげぇぜ。これからどう料理されんの
かおもしれえ。鉄道文学を応援しまつ

714 :吾輩は名無しである:04/02/04 20:45
線路文学をゆく言葉の汽車が懐かしい

715 :吾輩は名無しである:04/02/04 20:50
言葉の鉄道を上らない汽車。線路が輻輳しているのか。今夜の列車は遅延気
味だ。月影のレール踏んで汽車いく

716 :吾輩は名無しである:04/02/05 08:34
夜空ふかく白鳥放つ汽車に寝て  金子兜太

717 :吾輩は名無しである:04/02/05 10:35
とまつた汽車の雨の窓なり 尾崎放哉


718 :吾輩は名無しである:04/02/05 20:37
自由律の汽車文学もいい。尾崎放哉、汽車に乗って居眠りでもしていたのか
な。停車場に停まってふと気づいて窓を見る、斜めに雨の跡、雨滴の真珠も?
たまらない想像だな。

719 :吾輩は名無しである:04/02/05 20:56
汽車窓に和歌の浦あり時雨をり 星野立子

がいしゅつか?、作品の数が多くて上を見るのもめんどう。汽車俳句はおもし
ろい、特に写生句は場面が眼に浮かぶ。この星野立子の句は好きだ。


720 :吾輩は名無しである:04/02/06 11:17
桜にあきてトンネルに入る汽車 住宅顕信

721 :吾輩は名無しである:04/02/06 20:35
石狩の少女の胸の白さかなとをくとどろく鉄橋の汽車 小熊秀雄


722 :吾輩は名無しである:04/02/07 09:39
駅員木の芽空のレールの我をはかなみ 河東碧梧桐


723 :吾輩は名無しである:04/02/07 10:22
720 桜ばかり咲いている沿線、見飽きていたところに汽車はトンネルに入った
 彼岸花に飽きて汽車トンネルに入る 
721 遠方に鉄橋を通過する汽車、音が轟く 少女の胸に抱かれた汽車?
722 レールの踏み面に木の芽空が映っているのか?

724 :吾輩は名無しである:04/02/07 10:56
レールより雨降りはじむ犬ふぐり 波多野爽波

725 :吾輩は名無しである:04/02/07 12:16
レールに映る紅梅の影踏んで電車ゆく 即興自由律

726 :吾輩は名無しである:04/02/07 12:44
燕食堂車    姫路 内海洋一
 食堂車卓のクロース純白に

春宵や乘りつかれたる汽車の人
( 成層圏  第六號)

727 :吾輩は名無しである:04/02/07 15:10
ここのスレッド資料的なものになってきた。ここ見ている人っているの?


728 :吾輩は名無しである:04/02/07 20:50
いちおう、ときどきチェックする。(笑)

729 :吾輩は名無しである:04/02/07 21:30
明治年間流行唄(高野辰之・大竹紫葉『俚謡集拾遺』付録。大正4年刊)

 レールえ節―(明治二十九年)
○駅長さん、私は西京の者どすえ、今日は浜松明日は又レールえ、「一番汽車で新橋ステーシヨン乗り通す、切符拝見。
○新橋で主に別れた其の時は、品川越えても忘られぬ、レールエヽ。
○大森焦れて増す川崎の、思ひつゞけてつい鶴見、レールエヽ。
○神奈川の神風岩亀(じんぷうがんき)は何のその、横浜はいればチヨンキの、レールエヽ。
○洗ひ髪主は何処やら程ケ谷へ、ついて行きたや戸塚まで、レールエヽ。
○オヤ/\しまつたね、大船顔して横須賀へ、ジヨンクシヨン/\、レールエヽ。
○行違ひ此処は何処かえ藤沢かえ、お前さんは東へ私は西へ、レールエヽ。

730 :吾輩は名無しである:04/02/08 08:16
川端茅舎(1897-1941)
(『川端茅舎句集』)
葛飾の月の田圃を終列車


731 :吾輩は名無しである:04/02/08 08:35
月照らす上野の森を見つつあれば家ゆるがして汽車往き還へる 子規


732 :吾輩は名無しである:04/02/08 09:47
文学鉄道保守工事、道床の言葉をほぐしてならす

733 :吾輩は名無しである:04/02/08 12:54
愛林抄 北陸線

除雪車に沖の鴎がたち騒ぐ
雪明り北陸線の夜となりぬ 加藤楸邨

734 :吾輩は名無しである:04/02/08 13:11
ディアゴスティーニから
「週刊鉄道データファイル」創刊。

735 :吾輩は名無しである:04/02/08 13:28
やこうれっしゃ こどものとも傑作集 (65)
西村 繁男
出版社/著者からの内容紹介
夜の闇を走る夜行列車の中には暖かさと人と人との触れ合いがあります。訛り
のある会話さえ聞こえてきそうな暖か味のある絵で、夜行列車の旅へご招待し
ます。

736 :吾輩は名無しである:04/02/08 14:10
>>728
3人ぐらいは居そう。

737 :吾輩は名無しである:04/02/08 14:25
見ては、おります。

738 :吾輩は名無しである:04/02/08 15:53
資料羅列になってきたけど、見ている人いるんだ。もう数が多くなったので
上を見直すことしないけど汽車文学がかなりの広がりがあるということがわ
かっただけでもいい。
 わずかながら鉄道文学の存在が見えてきたような気もする。「気がするだ
けだよ」と言われればそれまでだけど。

739 :吾輩は名無しである:04/02/08 18:03
尾崎放哉

せきをしてもひとり
汽車が走る山火事
働きに行く人ばかりの電車


740 :吾輩は名無しである:04/02/08 20:25
尾崎放哉の汽車、電車が少し透けても見えるよう。反近代なんだと思う

741 :吾輩は名無しである:04/02/08 20:55
何故かしらこみ上げてくる涙をグッと呑み込んで、勢いよく彼女はたち上が
った。汽車は見覚えのある松原を走っている。松の上からは日蓮の首がニュッ
と出ている。
「来た――博多だ――遂に、遂に――」

 地響をさせて入ってきた汽車はプラットホームにそって長々と着いた。ピタ
リと汽車の動揺が止むと、激しい混乱が登志子の頭を瞬間に通りすぎた。
 出典、「わがまま」 伊藤野枝 (1895.01.21-1923.09.16)
 部分引用で申し訳ないけど、本文はここを見て。版権は切れている。
http://www.geocities.jp/qsan4/qsanbunko006.html


742 :吾輩は名無しである:04/02/09 11:26
みちのくの夜長の汽車や長停り 波野青畝


743 :吾輩は名無しである:04/02/09 20:30
木下利玄
 夏
初夏の真昼の野辺の青草にそのかげおとし立てる樫の木
踏切をよぎれば汽車の遠ひびきレールにきこゆ夏のさみしさ
菊に似し白き小花をおほくつけ夏草しげる汽車みちの堤
駒込の停車場に来ればあはれにも萩のにほへる七月の末
汽車とまり汽車の出で行く停車場のダリヤの花の昼のくたびれ
草堤の茅が根もとに野いばらの白く泣き居る夏の停車場


744 :吾輩は名無しである:04/02/09 20:45
木下利玄の鉄道短歌いいね。作品そのものに鉄道文学の価値があると思う。

745 :吾輩は名無しである:04/02/09 21:17
踏切をよぎれば汽車の遠ひびきレールにきこゆ夏のさみしさ

 六首の中ではこれがいいのかなと。レールに聴こゆというフレーズの味が
いいなと思うんだよ。どうだろ?

746 :吾輩は名無しである:04/02/09 21:34
因果鉄道の旅 根本敬 KKベストセラーズ 1999 4刷 S 900


747 :吾輩は名無しである:04/02/09 22:09
ネズビット「鉄道の子どもたち」初版1906年
The railway children / E. Nesbit(書誌・所在情報)
 イディス・ネスビット[Biography](1858-1924)は、「宝さがしの子供たち」
等の”バスタブル家”物語や本書「若草の祈り」で中産階級の家庭の子供た
ちを描く一方、「砂の妖精」等の作品により近代のファンタジーの遺産を受
け継ぎ、20世紀のファンタジーを開花させたと評価されている。

748 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

749 :吾輩は名無しである:04/02/10 13:01
[ 作品 ]
月従いて汽車ふるさとへ古里へ
[ よみ ]
つきしたがいてきしゃふるさとへふるさとへ
[ 作者 ]
河本善耕子  
[ 場所 ]
土居町萬福寺  


750 :吾輩は名無しである:04/02/10 13:07
物忘れしたる思ひに心づきぬ汽車工場は今日休みなり
                      伊藤左千夫

751 :吾輩は名無しである:04/02/11 14:45
汽車に来る重き力の地ひびきに家鳴りとよもす秋の昼すぎ 伊藤左千夫


752 :吾輩は名無しである:04/02/11 14:59
村つづき青田を走る汽車見えて諏訪の茶屋は涼しかりけり 伊藤左千夫


753 :吾輩は名無しである:04/02/11 15:36
浜菊
伊藤左千夫 冒頭文章。青空から引用。

 汽車がとまる。瓦斯(ガス)燈に「かしはざき」と書いた仮名文字が読め
る。予は下車の用意を急ぐ。三四人の駅夫が駅の名を呼ぶでもなく、只歩い
て通る。靴の音トツトツと只歩いて通る。乗客は各自に車扉を開いて降りる。

754 :吾輩は名無しである:04/02/11 18:46
「野菊の墓」出てくる「汽車」

今度は陸路市川へ出て、市川から汽車に乗ったから、民子の近所を通ったの
であれど、僕は極りが悪くてどうしても民子の家へ寄れなかった。また僕に寄
られたらば、民子が困るだろうとも思って、いくたび寄ろうと思ったけれどつ
いに寄らなかった。


755 :吾輩は名無しである:04/02/11 19:59
「伊藤左千夫の汽車」、浜菊の冒頭が一番いい。写実描写、「かしはざき」
の停車場の様子が浮かんでくる。貫通通路はなく、個別車室だったようだ。

756 :吾輩は名無しである:04/02/12 08:39
汽車中作 伊藤左千夫
こもりくの森を少なみ里皆が家あらはなり甲斐の国原


757 :吾輩は名無しである:04/02/12 16:35
知識をひけらかしたい人のオナニースレはここですか?



758 :吾輩は名無しである:04/02/12 20:58
自慰ということか、人が来なければひけらかそうにもひけらかせないとも。
営為は存在、存在は営為、鉄道文学がはやるようでは困る。困るからこそ
文学、かもね。

759 :吾輩は名無しである:04/02/12 21:07
鉄道文学を熱く語らない?
... である。鉄道文学は市民権を十分には得ていないと思う。たんねんに調
べていったら、この板の「鉄道文学」が出ていた。面白い 107 :吾輩は
名無しである :03/10/13 08:26 「鉄道と文学」も検索してみた。ヒット数は9 ...
book.2ch.net/test/read.cgi/book/1065143280/101-200 - 28k - 補足結果 - キャッシュ - 関連ページ
>>グーグルのコピーだ。これも自慰。

760 :吾輩は名無しである:04/02/12 21:44
記 憶 井上靖

そこはどこか駅の近くらしく、時折、機関車の蒸気の音

が間近に聞えていた。木柵(もくさく)が長く続き、電柱

には暗い電燈が灯っていた。人足は跡絶(とだ)えていた

が、跡絶えているというより人々はこの路地のあること

をもう長いこと忘れているのかも知れなかった。そんな

道ばたにしゃがんで、私はともすれば睡魔にたぐりよせ

られそうになっては、はっとして眼を見開いた。その度

に夜空いちめんに鏤(ちりば)められた星が冷たく美しか

った。http://www.japanpen.or.jp/e-bungeikan/poem/inoueyasushi.html



761 :吾輩は名無しである:04/02/12 22:47
ある旅立ち 井上靖


花束が投げこまれたように、夕闇のたてこめた車内は急

に明るくなった。紀伊の南端の小さい漁村の駅から、三

人の姉弟が乗りこんできた。姉は二十ぐらい、妹は十五、

六、末の弟は中学一年生か。三人は七個の荷物をリレー

式に手渡して、網棚に載せ終ると、走り出した汽車の窓

を開け、三つの顔をつき出して、母ちゃん、母ちゃん、

と声を上げて手を振った。富裕そうな白壁の家を背後に

抱いた堤の上に、母であろう、夕闇の中に白い人影が立

って、手を挙げて、それに応えていた。

>>つづきあり。上記hp

762 :吾輩は名無しである:04/02/13 10:01
私は初日の出を日本海に沿って走っている汽車の中で拝んだ。

 前夜一睡もできなかった寝不足の私の目に、荒磯が、そこに砕ける白い波が、

 その向うの早朝の暗い海面が冷たくしみ入っていた。

 私は父や母や妹のことを考えていた。ひと晩中考えた。

 なぜあんなに考えたのだろう。私は十九歳だった。

 あの朝の私のように、家へ帰る汽車の中で、元旦の日本海の海面を見入っている少年は いまもいるだろうか。

 いるに違いない。そんな少年よ、おめでとう。

                       (『井上靖全詩集』新潮文庫)



763 :吾輩は名無しである:04/02/13 17:36
汽車の仔 宮野武雄 吉田次作商店出版部 昭25 1
汽車は遅れなかった ハインリヒ・ベル 桜井正寅訳 カバ帯 重版 三笠書房 昭52 1
汽車は走っている 山田二三男 カバ 初版 交通日本社 昭28 1

764 :吾輩は名無しである:04/02/13 20:37
がたん ごとん がたん ごとん 福音館 あかちゃんの絵本
安西 水丸


765 :吾輩は名無しである:04/02/13 20:39
おおきなきかんしゃ
ちいさなきかんしゃ

M・W・ブラウン=文
小池昌代=訳
講談社1600円
2003・4

766 :吾輩は名無しである:04/02/13 21:25
760,761,762で見えるのは人生の節目、汽車が節目を作っていたように思う。
かつてはみなそうだった。出会いと別れを運んだのは汽車だった



767 :吾輩は名無しである:04/02/13 21:51
今日はフィレンツェへ向かう列車内をご覧ください

列車はフィレンツェへ向け
トスカーナの平野を走ります
車内で見かけたのは読書にふける学生の姿
読んでいたのは吉本ばななの翻訳本でした
こちらは日本のマンガやゲーム情報満載の雑誌です
最近では日本のマンガ大好き!という
若者が増えているそうです
車窓を流れる景色は違っても
若者文化に流れるものには共通点も多いようです
 世界の車窓から?




768 :吾輩は名無しである:04/02/14 05:57
「旅愁」横光利一 車窓風景 青空文庫より引用

杏の花の咲き乱れている野、若芽の萌え出した柔かな田園、牧場、川と入れ
代り立ち変り過ぎ去る沿線の、どこにもここにも白い杏の花が咲き溢れて来て
、やがてローヌ河が汽車と共にうねり流れ、円転自在に体を翻しつつもどこま
でも汽車から放れようとしなかった。
 矢代はしだいに旅の楽しさを感じて来た。たしかにフランスの田園は日本の
それとは全く違った柔かな、撫でたいような美しさだと感歎した。一木一草に
さえも配慮が籠っているかと見える築庭のような野であった。
 その野の中をローヌの流れが広くなり狭くなるにつれ、芝生の連りのような
柔軟な牧場ばかりがつづいて来た。一本の雑草もないようなゆるやかなカーブ
の他は山一つも見えなかった。


769 :吾輩は名無しである:04/02/14 06:02
夜の靴
――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師)
横光利一
 外国から帰って来たとき、下関から上陸して、ずっと本州を汽車で縦断し、
東京から上越線で新潟県を通過して、山形県の庄内平野へ這入って来たが、初
めて私は、ああここが一番日本らしい風景だと思ったことがある。見渡して一
望、稲ばかり植ったところは、ここ以外にどこにもなかったからだった。その
他の土地の田畑には、稲田は広くつづいても中に種種雑多なものが眼についた
が、穂波を揃えた稲ばかりというところはここだけだった。この平野の、羽前
水沢駅という札の立った最初の寒駅に汽車が停車したとき、私は涙が流れんば
かりに稲の穂波の美しさに感激して深呼吸をしたのを覚えている。
 青空文庫から引用

770 :吾輩は名無しである:04/02/14 06:13
田中克己 (たなかかつみ)1911-1992 夜光雲第五巻より

東京へ 十二日朝七時半大阪発 さくら
 十九日夕五時半大阪着 つばめ
しらしらとよのあけるとききみが見し浜名の湖をひるわたるかな
みづうみはあいいろのみづたたえたり比良やまの雪ぞここに白きは
ひたすらに心おちつかぬ旅をしぬここは豊橋外れ赤松の山原
北國へ向はむ汽車は笛鳴らしいま春の雪降り出でにけり
北國の木の本沢におおはヽと共に下りたりと友は語りし
いぶき山さしも知らざりき白々と雪つむ山の寒からむとは
旅心となりて見呆くるこの峡にむかしの人はいのち強せし
富士の山これは夢かとおどろけり雲にまつはり暗空に立つ
するがの海によせて砕くる浪のいろの青かりしかないまのこころにも
富士の峯の傾斜の尖り辿りつヽやがてさびしとわれは云ひ出つ
むかしむかし海道下り斬られけるひとにも似たりわれがこころは
みちのくにわれは行かむよこの旅を東京にしも終らむと思はず
果樹園に白々と咲く花ありてたそがれ近き陽となりにけり
夕近くなりぬといひて物音の深くわき来る町に下り立つ


771 :吾輩は名無しである:04/02/14 06:25
フロイトによれば夢での旅と汽車は「死」の象徴といわれているらしいが。


772 :吾輩は名無しである:04/02/14 06:36
美しき大阪人(おほさかびと)とただ二人(ふたり)乗りたる汽車の二駅(ふたえき)のほど
 与謝野晶子

773 :吾輩は名無しである:04/02/14 06:42
雑多な鉄道文学網羅、それでもレールでつながっている

774 :吾輩は名無しである:04/02/14 08:53
俚諺拾遺集
さゝきたこらしよ―(明治二十七、八年頃)
○書生さん、伊達に虚無僧するでない、親には勘当受け学校で落第し、サヽキタコラシヨ、仕方がないから、ネー私月琴持つて門に立つ、一文おくれ。
○新とんび、山高帽子に切符挟み、風に吹かれてアイサイおつこちる、サヽキタコラシヨ、おやおや大変だ、届書く間に汽車が出る、阿呆よ馬鹿よ。

775 :吾輩は名無しである:04/02/14 09:29
汽車説話
一八八九年(明治二十二年)、東京・横浜間の鉄道線路上に、狐が汽車の姿と
なって現れたという話は、広く流布し、人びとに信ぜられた。(中略)本物の
列車の機関士は(中略)全速力をかけた。その結果、とうとうその幽霊列車に
追いつくことができた。すると、あら不思議!車輪の下に踏みつぶされている
のは、一匹の古狐であった。二十世紀になっても、一般民衆は依然としてこの
種の迷信を信じている


776 :吾輩は名無しである:04/02/14 10:06
汽車文学的民俗学もありとするか

777 :吾輩は名無しである:04/02/14 10:34
汽車に乗ったら窓から外をよく見よ。
田や畑に何が植えられているか、育ちがよいかわるいか、村に家が大きいか
小さいか、瓦屋根か草葺きか、そういうこともよく見ることだ。
駅へついたら人の乗りおりに注意せよ、そしてどういう服装をしているかに
気をつけよ。
また、駅の荷置場にどういう荷がおかれているかをよく見よ。
そういうことでその土地が富んでいるか貧しいか、よく働くところかそうでな
いところかよくわかる。

・・・宮本常一「民俗学の旅」講談社学術文庫p36



778 :吾輩は名無しである:04/02/14 12:09
「鉄道民俗学」検索で引いたら一件かかった。車窓から、民俗学するってい
うのはおもしろい。樹の生え方、屋根の様子、洗濯物の様子など、素材は
たくさんある

779 :吾輩は名無しである:04/02/14 14:09
ぼくのつくった砂の汽車は 日野生三 国語読本、小学校

780 :吾輩は名無しである:04/02/14 15:47
告別 萩原朔太郎

汽車は出發せんと欲し
汽罐(かま)に石炭は積まれたり。
いま遠き信號燈(しぐなる)と鐵路の向うへ
汽車は國境を越え行かんとす。
人のいかなる愛着もて
かくも機關車の火力されたる
烈しき熱情をなだめ得んや。
驛路に見送る人人よ
悲しみの底に齒がみしつつ
告別の傷みに破る勿れ。
汽車は出發せんと欲して
すさまじく蒸氣を噴き出し
裂けたる如くに吠え叫び
汽笛を鳴らし吹き鳴らせり。


781 :吾輩は名無しである:04/02/14 20:30
「激しき熱情をなだめ得んや」、誰もできなかったと思うわ。「電気機関車の
そこそこなる熱情をなだめ得んや」とあっても、それは今でも無理だね

782 :吾輩は名無しである:04/02/14 21:29
国鉄詩人 222(2001.12.02)
★ 発行 2001.10.30 国鉄詩人社
★ 「国鉄詩人」! 本当に無知で申し訳ありませんが、とても不思議な誌名
です。30半ばの私でさえ奇異に感じるのですから、私より若い人はもっとい
ぶかしがるか、またはそもそも「国鉄」を知らないかもしれません。国鉄がJ
Rになったのは私がまだ大学在学中でした。誌名より推測するに本誌は国鉄労
働者の詩人が結束して作った詩誌だと思います。それがまだ存続しているとい
うことの意義を、おそらく参加している方々こそ日々問いつづけていらっしゃ
るのだと思います。本号の特集は「第56回国鉄詩人大会」。大会記録として
詩人賞三篇と五冊の詩集が顕彰されています。国鉄の詩魂は脈々と続いている
ということでしょうか。58名の会員がいるということです。
<<ネットからの引用


783 :吾輩は名無しである:04/02/14 21:33
「山手線駅詩篇」 青木滋詩集 国鉄詩人連盟
「幻影の街」 青木滋詩集 国鉄詩人連盟


784 :吾輩は名無しである:04/02/15 08:27
詩集 蒸気機関車とともに

森田茂治著
伊奈町 国鉄詩人連盟 52p 21cm 1200円 (国鉄詩人第四次RPシリーズ4)
※著者は四日市市在住。国鉄詩人連盟に参加。2冊目の詩集。
 (中日夕刊12/12、朝日12/19)



785 :吾輩は名無しである:04/02/15 08:32
動力車文藝連盟 機関車歳時記 『機関士の四季』

786 :吾輩は名無しである:04/02/15 09:31
がたんごとんがたんごとん
(福音館 あかちゃんの絵本)

著者: 安西 水丸さく

本体価格: \700
出版:福音館書店
サイズ:19×19cm / 1冊
ISBN:4-8340-0272-1
発行年月:1987.6
利用対象:幼児 




787 :吾輩は名無しである:04/02/15 10:08
汽車過ぎるあとを根岸の夜ぞ長き  正岡子規

788 :吾輩は名無しである:04/02/15 10:29
▼山陽本線の思い出 (岡山県 新米父ちゃんさん) 

尾道と三原の間に糸崎という駅があります。街としては小さいのですが、昔か
ら運転上の要衝で、運転士交代などで数分停車しました。それまでにおなかが
空いていた私は、たいていそこで父にうどんを買ってもらい、車内に持ち込ん
で車窓を眺めながら食べていました。
 糸崎を発車して少し行くと、海側に大きなお寺が見えてきます。そこの境内
でいつも茶色の犬が列車に向かって吠えながら飛び跳ねていたのです。幼児の
頃は子犬でしたが、私が小学生になった頃にはずいぶん大きくなって、相変わ
らず列車に向かって吠えていました。犬好きだった私にとって、その犬との数
秒間の出会いが広島へ出かけるときの楽しみでもあったのです。
 ところが、私が高学年になり、もうすぐ新幹線が開通するという話が聞こえ
てきた頃、犬がいなくなりました。病気か老衰で亡くなったんですね。翌年新
幹線が博多まで開通し、そこを通ることもなくなりました。
http://hb5.seikyou.ne.jp/home/y-yamamori/tuioku/epi.htm
いい話だと。ごめんね転載

789 :吾輩は名無しである:04/02/15 12:46
Medvedkine Project: 列車映画データベース
http://www.cmn.hs.h.kyoto-u.ac.jp/NO2/medvedkine/TRAIN_DB.HTM

790 :吾輩は名無しである:04/02/15 13:14
『列車の到着』の神話学
http://www.cmn.hs.h.kyoto-u.ac.jp/NO2/ARTICLES/HASE/1.HTM

791 :吾輩は名無しである:04/02/15 15:04
ラ・シオタ駅への列車の到着

792 :吾輩は名無しである:04/02/15 15:35
1895ルミエールラ・シオタ駅への列車の到着(最初の映画)


793 :吾輩は名無しである:04/02/15 15:45
波多野哲朗 第一回鉄道映像フェスティバル
20世紀はじめの多くの人びとにとって、自分の生まれた土地以外の遠く離れた
土地を体験できるたった二つの方法、それは列車による旅と映画による旅でし
た。鉄道と映画、この二つのメディアを介して、人びとは居ながらにして運ば
れ、移りゆく光景を眺め、未知の世界のただ中に立つことができるようになり
ました。それまでは定住することこそが与えられた宿命だと考えていた人類が
、ここではじめて移動すること、動くことの喜びを知ったのです。そして、そ
のことが人類の想像力を飛躍的に拡大させる大きなきっかけとなったのでした。

http://www.ejrcf.or.jp/archives/filmnote/2001.html


794 :吾輩は名無しである:04/02/15 17:51
>>793
鉄道文学を考えるヒント。移動の喜び、希望、不安、恐怖が文学を創った
ともいえる。「想像力の飛躍的な拡大」にこそ文学の源泉がある。

795 :吾輩は名無しである:04/02/15 18:15
第三回鉄道映像フェスティバル。残念、終了している
開催日 2004年2月7日[土]・8日[日]
時 間 開場13:00、開演13:30
会 場 恵比寿ザ・ガーデンホール(JR恵比寿駅より徒歩7分)
東京都目黒区三田1-13-2


796 :吾輩は名無しである:04/02/15 18:57
餘部の鉄橋を渡る汽車の轟音、ついと右手をのぞくと海の波頭が砕け
岩に砕け散っていた。冬の日本海だ。
 餘部鉄橋はいいね

797 :吾輩は名無しである:04/02/15 20:37
鉄橋の汽車に夕陽が照りしかばこゝまでペンキ匂ひくるかな 宮沢賢治


798 :吾輩は名無しである:04/02/15 22:39
鉄道ジャーナルは最高の鉄道雑誌。


799 :吾輩は名無しである:04/02/16 08:19
吾妻やまに雪かがやけばみちのくの我が母の国に汽車入りけり 斉藤茂吉

800 :吾輩は名無しである:04/02/16 15:42
「停車場文学」ってあるな。
曇日と停車場(詩)  安西冬衛
女の停車場 田辺聖子
停車場有情      水上勉
山村の女児/海岸停車場 岡田刀水士
停車場之圖 萩原朔太郎
厨川停車場  宮沢賢治
新前橋駅 萩原朔太郎
 水上勉、停車場有情が優れている。


801 :吾輩は名無しである:04/02/16 16:29
泉鏡花 逗子より  青空文庫から

 停車場(ステエシヨン)より、路を葉山の方にせず、鎌倉の新道、鶴ヶ岡までトン
ネルを二つ越して、一里八町と申し候方に、あひむかひ候へば、左に小坪の岩の根、
白波の寄するを境に、青田と浅緑の海とをながめ、右にえぞ菊、孔雀草、浦島草、
おいらん草の濃き紅、おしろい草、装を凝したる十七八の農家つゞきに、小さく停車
場の全幅を望みつゝ、やがて、踏切を越して、道のほど二町ばかり参り候へば、水田
の畔に建札して、板東三十三番の内、第二番の霊場とござ候。


802 :吾輩は名無しである:04/02/16 22:02
長崎の印象
(この一篇をN氏、A氏におくる)
宮本百合子 冒頭文、青空文庫から引用。

 不図眼がさめると、いつの間にか雨が降り出している。夜なか、全速力で闇
を貫き駛っている汽車に目を開いて揺られている心持は、思い切ったような陰
気なようなものだ。そこへ、寝台車の屋蓋をしとしと打って雨の音がする。凝
っと聴いていると、私はしんみりした、いい心持に成った。雨につれて、気温
も下り、四辺の空気も大分すがすがしく軽やかになったらしく感じる。――一
人でその雨に聴き入っているのが惜しく、下に眠っているYにも教えたいと思
った位。


803 :吾輩は名無しである:04/02/16 22:30
畑山 博 「いつか汽車を鳴らして」

804 :吾輩は名無しである:04/02/16 22:46
炭坑の汽車に乗り来て入学す   山口誓子


805 :吾輩は名無しである:04/02/17 16:17
梅の枝胡弓の棹に似たるをば娘抱けり房州の汽車 与謝野晶子 梅花集


806 :吾輩は名無しである:04/02/17 17:30
きよお!と喚いてこの汽車はゆく新緑の夜中 金子兜太

807 :吾輩は名無しである:04/02/17 19:57
>>806
新緑の雄叫びを聞きながら汽車ゆく……という感じ。

808 :吾輩は名無しである:04/02/17 20:01
汽車に寝て三河あたりか大霜に早出の百姓道ゆくが見ゆ 木下利玄

 木下利玄は汽車短歌多い。


809 :吾輩は名無しである:04/02/17 20:06
汽車の笛遠くひゞきて夜はふけぬ我が子の傍に通夜して居れば 木下利玄


810 :吾輩は名無しである:04/02/17 20:31
汽車の汽笛が聞こえてくれば死んだ子がせつない。感情を抑え気味によ
く詠めるなと感心してしまう。

811 :吾輩は名無しである:04/02/17 21:28
水上 藤悦
1992年 「感覚変容のデイアレクテイク」、平凡社 (「鉄道詩のなかの神話と現代」
( pp. 144-166)を執筆)

812 :吾輩は名無しである:04/02/17 21:46
真珠夫人 菊池寛 軽便鉄道場面

 轟々ととゞろく軽便鉄道の汽車の音は、段々近づいて来た。自動車が、ある
山鼻を廻ると、眼の前にもう真黒な車体が、見えていた。絶えず吐く黒い煙と
、喘《あえ》いでいるような恰好《かっこう》とは、何かのろ[#「のろ」に
傍点]臭い生き物のような感じを、見る人に与えた。信一郎の乗っている自動
車の運転手は、此《こ》の時代遅れの交通機関を見ると、丁度お伽噺《とぎばな
し》の中で、亀《かめ》に対した兎《うさぎ》のように、いかにも相手を馬鹿
《ばか》にし切ったような態度を示した。彼は擦れ違うために、少しでも速力を
加減することを、肯《がえ》んじなかった。彼は速力を少しも緩めないで、軽
便の軌道《きどう》と、右側の崖壁《がいへき》の間とを、すばやく通り抜け
ようと、ハンドルを廻しかけたが、それは、彼として、明かな違算であった。
其処《そこ》は道幅が、殊更《ことさら》狭くなっているために、軽便の軌道
は、山の崖近く敷かれてあって、軌道と岩壁との間には、車体を容《い》れる
間隔は存在していないのだった。運転手が、此の事に気が付いた時、汽車は三
間と離れない間近に迫っていた。
「馬鹿! 危い! 気を付けろ!」と、汽車の機関士の烈《はげ》しい罵声
《ばせい》が、狼狽《ろうばい》した運転手の耳朶《じだ》を打った。

813 :吾輩は名無しである:04/02/17 22:24
少年、機関車に乗る Bratan
 父親を探すために貨物列車に便乗する兄弟二人の冒険が、哀愁溢れるギター
の響きや車窓から流れゆく美しい風景とともに詩情豊かに描かれる傑作。100
分。

814 :吾輩は名無しである:04/02/17 22:45
汽車が厭になった 随筆読本(三笠書房) 岡本綺堂


815 :吾輩は名無しである:04/02/18 08:13
ゲゲゲの鬼太郎 妖怪特急!まぼろしの汽車 (1997年)


816 :吾輩は名無しである:04/02/18 13:36
宿命 萩原朔太郎

夜汽車の窓で

 夜汽車の中で、電燈は暗く、沈鬱した空氣の中で、人人は深い眠りに落ちてゐる。
一人起きて窓をひらけば、夜風はつめたく肌にふれ、闇夜の暗黒な野原を飛ぶ、し
きりに飛ぶ火蟲をみる。ああこの眞つ暗な恐ろしい景色を貫通する! 深夜の轟轟
といふ響の中で、いづこへ、いづこへ、私の夜汽車は行かうとするのか。


817 :吾輩は名無しである:04/02/18 16:35
日本の名随筆 37
 風
三浦哲郎     夜汽車の汽笛

818 :吾輩は名無しである:04/02/18 20:42
●汚点・春は汽車の窓から
井上ひさし、三浦哲郎、野坂昭如
孤児院にいる兄がラーメン屋で虐待されている弟を引き取りに行く井上ひさし
の「汚点」をはじめ,現代作家4人の作品8編を収録。
発行元●講談社 本体価●2000円 サイズ●A5 258頁
NDC分類913 ISBNコード4-06-188272-4


819 :吾輩は名無しである:04/02/18 20:51
汽車ゆく鉄橋から蜜柑の絞り汁がこぼれ出る

820 :吾輩は名無しである:04/02/18 21:59
旅愁 横光利一 汽車場面 青空文庫より

杏の花の咲き乱れている野、若芽の萌え出した柔かな田園、牧場、川と入れ代り
立ち変り過ぎ去る沿線の、どこにもここにも白い杏の花が咲き溢れて来て、やが
てローヌ河が汽車と共にうねり流れ、円転自在に体を翻しつつもどこまでも汽車
から放れようとしなかった。



821 :吾輩は名無しである:04/02/18 22:20
往復の汽車に寒鮒釣らしき  高浜虚子

822 :吾輩は名無しである:04/02/18 22:41
このスレッドって見ている人いるの?

823 :吾輩は名無しである:04/02/18 23:46
>>822
>>737

824 :吾輩は名無しである:04/02/19 11:22
ごめんね見ている

825 :吾輩は名無しである:04/02/19 12:10
松山市柳井町2丁目 戒井政一郎氏宅前(元料亭「亀之井」)      
 正岡子規  花木槿雪林先生恙なきや  汽車道をありけば近し稲の花 
碑陰なし   句


826 :吾輩は名無しである:04/02/19 14:49
稲の香や野末は暮れて汽車の音      正岡子規


827 :吾輩は名無しである:04/02/19 20:30
「続西洋の汽車」 太田黒元雄


828 :吾輩は名無しである:04/02/19 20:32
宿命 萩原朔太郎 青空文庫より

斷橋
 夜道を走る汽車まで、一つの赤い燈火を示せよ。今そこに危險がある。斷橋
! 斷橋! ああ悲鳴は風をつんざく。だれがそれを知るか。精神は闇の曠野
をひた走る。急行し、急行し、急行し、彼の悲劇の終驛へと。


829 :吾輩は名無しである:04/02/19 20:47
萩原朔太郎 サ変動詞的急行、これは珍しいのじゃないか。笑

830 :吾輩は名無しである:04/02/19 21:26
昼の野に紅々として炎だち燃えき汽車の中より見れば 斎藤茂吉

831 :吾輩は名無しである:04/02/20 10:28
2003年9月/作家 野村正樹さん
僕は5年後をメドに「鉄道文芸」のオーソリティになる!人生夢をもっている瞬間が
一番楽しいんですよ。


832 :吾輩は名無しである:04/02/20 15:55
待合室のしばし 人見東明

もの云いたげな光は空に
楽しき群は来たり美しき群の去る待合室の
秋の日の空しばし。

絵葉書にペンを走らせつつ思うことなきとき
朗らかな光は壁にまどろみ。

ベンチに寄る異国の夫人と隣りて
わが頬はあたたかし。

いくたびか汽笛は鳴り
いくたびかとどろく待合室のしばし
出発前(たつまえ)のしばし。

人見東明はいい。さりげなさが魅力だ。

833 :吾輩は名無しである:04/02/20 20:29
濁り川 木下利玄歌集より

桐の花雨ふる中を遠く来し常陸の国の停車場に咲く

あづまぢのみちのはてなる祝町のくるわを雨にぬれてゆきすぐ

板の間のくらきに昼の遊女ゐしを見つゝ我が身は行きすぎしなり

雨後の昼を水戸市に入ればひた/\と水にごりみてる路傍の小川

棹にほす子供の着物うつりたる雨後の場末のうす濁り川

公園の梅林の青葉がくれの青き実のその昼われにしたしみしなり

いましがた我が身のありし丘をよそに汽車は汽車とて走せすぎにけり


834 :吾輩は名無しである:04/02/20 21:03
「汽車は汽車とて」がいい。歌人の汽車への思い入れ。でも、汽車は機械、
勝手に過ぎていくのだろうか?

835 :吾輩は名無しである:04/02/20 21:40
がたん ごとん がたん ごとん 福音館 あかちゃんの絵本
安西 水丸


836 :吾輩は名無しである:04/02/20 21:44
がたんごとん がたんごとん。汽車がやってきましたよ。ほにゅうびんさんが
「のせてくださーい」。こっぷさんも「のせてくださーい」。みんなで「のせ
てくださーい」。リズミカルな言葉の繰り返しが楽しい、かわいらしい絵本で
す。がたんごとん、赤ちゃんと一緒に汽車に乗っている気持ちになって、語り
かけてみてください。

837 :吾輩は名無しである:04/02/20 21:51
汽車に乗って
http://homepage2.nifty.com/fantasy-readers-room/sub04-7.html

「ホビットの冒険」が、「行きてかえりし物語」と呼ばれたように、物語に
は、「行って帰ってくる」か「行って、もっと先まで行く」「行ってそこで幸
せに暮らした」という形をとるものが多い。子供が大人になる準備をするのに
は、旅という形で家を離れる時間が大きな役割を果たすらしい。今のところ、
その旅に一番ふさわしいのは、汽車なのかもしれない。
 歩きや自転車でははるか遠くまで旅することはできないし、飛行機や自動車
では趣がない。もっとも、「ハリー・ポッターと秘密の部屋」では、魔法で空
を飛ぶ自動車が登場したので、これから変わっていくかもしれないけれど。
 >>上記ホームページに全文あり

838 :吾輩は名無しである:04/02/20 22:44
子どもが大人になるために旅をする。動体視力がキャッチできるスピードが
いいのだと思う。とすれば各駅停車だ。少年は汽車で旅立つ。青春文学の源
泉が汽車にありはしないか。

839 :吾輩は名無しである:04/02/21 08:16
「青春文学と汽車」。いい組み合わせだ。検索では引っかかってこない。おもしろ
い読み物となることだろう。ウオッチャーのみなさんどうだろう?

840 :吾輩は名無しである:04/02/21 17:37
ネット上にある。大学授業案内から
「三四郎」における「汽車の女」「池の女」「森の女」

 「三四郎における汽車の女」どういう切り口なんだろうか、興味ある。三四郎
は青春文学だ。冒頭は「青春文学と汽車」にぴったりだ

841 :吾輩は名無しである:04/02/21 17:42
熊谷 孝 著
現代文学にみる日本人の自画像

「日本は・・・・・・滅びるね」―― 『三四郎』(夏目漱石/一九〇八年)の
広田先生と汽車の女 99


842 :吾輩は名無しである:04/02/21 17:52
思い出の記
小泉節子 青空文庫より。引用。出典例、「汽車の男の眼」

 奈良漬の事をよく『由良』と申しました。これは二十四年の旅の時、由良で喰べた
奈良漬が大層旨しかったので、それから奈良漬の事を由良と申していました。
 熊本を出まして、これから関西から隠岐などを旅行しようとする時です。九州鉄道
のどの停車場でございましたか、汽車が行き違いに着きまして、四五分、互いに止ま
りました時に、向うの汽車の窓から私共を見た男の眼が非常に恐ろしい凄い眼でした
。『あゝえらい眼だ』と思って居ると、私共の汽車は走ってしまったのですが『今の
眼を見ましたか』とへルンは申しました。『汽車の男の眼』と云う事を後まで話しま
した。

843 :吾輩は名無しである:04/02/21 20:21
「汽車の眼の男」、スリリングだと思う。

844 :吾輩は名無しである:04/02/21 20:46
『少女 香雪(哦! 香雪)』(八九)北京児童映画製作所
 山村に汽車の駅ができて、この駅に通うことを通して、汽車の乗客と
のかかわりから都会との接点を見いだす少女たちを描いた。山村の四季
が美しい。特に秋の柿取りのシーンが印象的。


845 :吾輩は名無しである:04/02/21 21:29
汽車と少年 kisya.mp3 (2.1MB)
[(原曲:Huurin Egshig”楽器の響き”作曲:G.Dugelsuren)で、まずは馬
の耳をおさえてね、・・・]


846 :吾輩は名無しである:04/02/21 21:42
大妻女子大学文学部紀要
45-52 広田,栄太郎
( Hirota,Eitaro ) 近代訳語考 : 「汽車」と「汽船」と
( An Essay on the Modern Translated Words : "Kisha" and "Kisen" )
【0000285396】(JPN)


847 :吾輩は名無しである:04/02/21 21:54
竹久夢二「野中の停車場」

848 :吾輩は名無しである:04/02/22 08:53
下関市
梅ヶ峠 うめがとう 山陰本線梅ヶ峠駅 下関と豊浦町をむすぶ

梅ヶ峠は
山陰本線の
小さな峠の駅


849 :吾輩は名無しである:04/02/22 09:03
汽車と私  中村由信著 あかね書房

850 :吾輩は名無しである:04/02/22 09:35
「汽車から電車へ 社会史的観察」
  原田勝正 日本経済評論社 1995年
汽車から電車への移り変わりの時代を生きた著者が、汽車、電車それぞれの発
展の歴史と社会的な背景をくわしく解説。

851 :吾輩は名無しである:04/02/22 09:38
鉄路の薔薇
製作=マキノ映画 配給=東宝
1949.02.22 
2,353m 白黒
監督 ................  安達伸生 マキノ真三
脚本 ................  京都伸夫 江良部香
撮影 ................  松井鴻
出演 ................  加賀邦男 明日待子 星美千子 斎藤達雄 沢蘭子

852 :吾輩は名無しである:04/02/22 10:12
鉄道は機械文化、人と鐵とが関わりあううちに、人が機械に思い入れを持った
のだろうと思う。鉄路の薔薇、やはり、薔薇は女性であろう。鉄道文化論は
おもしろいと思う

853 :吾輩は名無しである:04/02/22 10:46
スチーム(すちーむ)
   スチームを入るゝ老吏の手順かな   三浦 まさゑ
   スチームのほどよく通り夜の汽車   高木 桐舎


854 :吾輩は名無しである:04/02/22 11:50
「老吏の手順」、手慣れた手つき。新聞紙、ほだぎ、燃え上がったところに
手際よく石炭をくべる、目に見えるよう


855 :吾輩は名無しである:04/02/22 12:25
>>850
それは文学か?

856 :吾輩は名無しである:04/02/22 12:45
いや、文学じゃない。汽車文化というか、鉄道文化は、汽車文学を考える上
で重要な手がかりになる。昨今、話題になっている「鉄道一つ話」の中の
時計屋の広がりと鉄道というものも文化的におもしろい。そのことが文学
にどんな影響を与えたかなどと考えられる。鉄道文化もいいなと思う

857 :吾輩は名無しである:04/02/22 16:46
小佛の隧道ちかく汽笛ならし汽車ゆくみちの夏枯草のはな (浅川)
                    田中克巳 夜光雲巻八

858 :吾輩は名無しである:04/02/22 17:29
踊る地平線 谷譲次 青空文庫冒頭、汽車出発風景
   SAYONARA
 がたん!
 ――という一つの運命的な衝動を私たちの神経につたえて、午後九時十五分
東京駅発下関行急行は、欧亜連絡の国際列車だけに、ちょいと気取った威厳と
荘重のうちにその車輪の廻転を開始した。
 多くの出発と別離がそうであるように、じつに劇的な瞬間が私たちのうえに
落ちる。
 まず、車窓のそとに折り重なる人の顔が一つひとつ大きな口に変って、それ
ら無数の巨大な口腔が、おどろくべき集団的訓練のもとにここに一大音響を発
した。あああ――あい! というのだ。ばんざああい!
 では、大きな声で『さよなら!』
 さよなら!
 そしてまた『ばんざあい!』
 この爆発する音波の怒濤。燃焼する感激。立ちのぼる昂奮と人の顔・顔・顔
。そして夜のプラットフォームに漂う光線の屈折――それらの総合による場面
的効果は、ながい長い行程をまえに控えている私達の心臓をいささか民族的な
感傷に甘えさせずにはおかない。が、そんな機会はなかった。交通機関はつね
に無慈悲にまで個人の感情に没交渉である。彼女が贈られた花束を振り、私が
、この刹那(せつな)の印象をながく記憶しようと努力しているうちに、汽車
はじぶんの任務にだけ忠実に、well ――急行だから早い。さっさと出てしまっ
た。私たちは車室へ帰る。


859 :吾輩は名無しである:04/02/22 18:07
列車番号
7050
(ぎんりん) 博多港発
大阪市場行
博多港発大阪市場行は(レムフ1車,レサ3車)
長崎発大阪市場行は(レサ3両)
西唐津発大阪市場行は(レサ1車)
下関発大阪市場行は(レサ5両)
鮮魚列車は鉄路を上る
金子みすヾが弔った大羽鰮も
レサ1058で運ばれる


860 :吾輩は名無しである:04/02/22 19:55
真夏の抑止 米田淳一 貨車鉄道ミステリー



861 :吾輩は名無しである:04/02/22 23:49
やっぱり
百鬼園先生でしょう。

862 :吾輩は名無しである:04/02/23 02:06
>>860
普通に鉄オタやんか・・・

863 :吾輩は名無しである:04/02/23 16:28
比較文化というか、異質なものが入ってくればかえって本物が光る、という
ことはある。860題はいいよね。「真夏の抑止」たぶんブレーキのことだ
ろうと思うけど…

864 :吾輩は名無しである:04/02/23 16:35
百鬼園鉄道は確かにいい。紀行文学としてみるよりも鉄道文学として位置づける
る方がわかりやすい。小品の中には秀でた優れた鉄道文学なるものがある。


865 :吾輩は名無しである:04/02/23 17:53
百鬼園鉄道はその鋭い切り口から「文章芸術鉄道」といってもいい

866 :吾輩は名無しである:04/02/23 18:18
森鴎外 青年  汽車をふくむ描写

或るそういう晩の事であった。両大師の横を曲がって石燈籠の沢山並んでいる
処を通って、ふと鶯坂(うぐいすざか)の上に出た。丁度青森線の上りの終列
車が丘の下を通る時であった。死せる都会のはずれに、吉原の電灯が幻のよう
に、霧の海に漂っている。暫く立って眺めているうちに、公園で十一時の鐘が
鳴った。巡査が一人根岸から上がって来て、純一を角灯で照して見て、暫く立
ち留まって見ていて、お霊屋(たまや)の方へ行った。


867 :吾輩は名無しである:04/02/23 18:25
J.M.W.Turner「雨、蒸気、スピードーグレート・ウェスタン鉄道」(1844)
ターナー この絵みたいけどないね

868 :吾輩は名無しである:04/02/23 19:06
鉄道文学というものがあったら鉄道芸術というものがあっていい。
鉄道絵画はある。

869 :吾輩は名無しである:04/02/23 20:25
鉄道絵画Rの会
http://www.nextftp.com/hattori/rten/rten.html

870 :吾輩は名無しである:04/02/23 22:13
南路 宮本百合子 冒頭、青空文庫より

 シューッ、シューッ、……ギー。
 カッカッカッと揺れながら線路を換え、前の方からだんだん薄暗く構内にさ
しかかるにつれて、先頭の、重い機関車(ロコモティブ)からは世にも朗らか
なカラーンカラン、カラーンカランという、鐘の響が伝って来る。
 車内は、降りる支度で総立ちになっている。窓硝子に顔を近よせて外を見る
と、遙か前方にチラチラと赤や緑の警燈が瞬き、黒く、夜のような地下の穹窿
(きゅうりゅう)の下には、流れる灯に照らされて、人影が、低い歩廊(プラ
ットフォーム)に三々五々動いている。
 次第に緩くのろく止りかける車室に立って、ギャソリンくさい停車場の空気
を嗅ぎながら、この楽しそうな鐘の音を聞いたらば、誰でもいい難い感慨に胸
を打たれずにはいないだろう。


871 :吾輩は名無しである:04/02/24 13:08
宮本百合子は汽車好き、女性としては珍しい。彼女作品には至る所に汽車がでてくる。
上記の文章なかなか味があるなと、思う。

872 :吾輩は名無しである:04/02/24 20:00
長崎の印象
(この一篇をN氏、A氏におくる)
宮本百合子 出典青空文庫、長崎の印象の冒頭、これがいしゅつ?

 不図眼がさめると、いつの間にか雨が降り出している。夜なか、全速力で闇を
貫き駛っている汽車に目を開いて揺られている心持は、思い切ったような陰気
なようなものだ。そこへ、寝台車の屋蓋をしとしと打って雨の音がする。凝っ
と聴いていると、私はしんみりした、いい心持に成った。雨につれて、気温も
下り、四辺の空気も大分すがすがしく軽やかになったらしく感じる。――一人
でその雨に聴き入っているのが惜しく、下に眠っているYにも教えたいと思っ
た位。


873 :吾輩は名無しである:04/02/24 20:12
鹿沼にて姉にわかれし汽車の中のそゞろにさびし野の靄を見る
日光は次第に遠み過ぎ去れる旅のかなしさ野すゑ汽車行く
野原ややなぞへになれり夕月の光たまるを汽車より見やる
寒き夜にかたまりあひて急ぎたる戦場が原の思ひ出かなし
埼玉の小停車場に汽車とまる橙いろのまばらなる灯よ
東京に近づく汽車に日は暮れて埼玉あたり野の灯さびしも(十月)
 木下利玄歌集、出典

874 :吾輩は名無しである:04/02/24 20:13
木下利玄は鉄道短歌の名手かも

875 :吾輩は名無しである:04/02/24 20:22
汽車の情調に深い思い入れのあった歌人であることは確か。彼の窓辺の景色
がとても美しい

876 :吾輩は名無しである:04/02/24 21:20
鉄道青年 第23年第7号 - A5 鉄道青年会本部 昭6 \2,000

877 :吾輩は名無しである:04/02/24 21:24
「みんな、鉄道少年やった」というフレーズが懐かしい

878 :吾輩は名無しである:04/02/24 21:49
子を落としそうにねむたい春の汽車  博多成光


879 :吾輩は名無しである:04/02/24 22:35
子を落としそうに眠たい、とてもリアルな句。おっとあぶないと気づくと
自分の子だった、怖くもあるけど、親であれば誰もが体験しているもの。
子をが効いている、本だとどうっていうことはない。弁当を落としそうに
なる春の汽車はない。食欲は人を眠らせない

880 :吾輩は名無しである:04/02/25 09:26
英雄帰還─春の列車にて─    風木 雲太郎……52〜53 九州文学

881 :吾輩は名無しである:04/02/25 12:50
転轍機倒したとたん沈丁花香る

882 :吾輩は名無しである:04/02/25 12:54
鐵道小説 鐵の男達シリーズ?@
制帽(ぼうし)を脱ぐ日

883 :吾輩は名無しである:04/02/25 12:54
鐵道小説 鐵の男達シリーズ?@
制帽(ぼうし)を脱ぐ日

884 :吾輩は名無しである:04/02/25 15:04
夜汽車の桜

こぼれた
室内灯の淡い光が
花を浮かび上がらせる
沿線に咲いた桜
ふと気づくと
花びらが二枚
舞いながら落ちてきた


885 :吾輩は名無しである:04/02/25 15:30
尾灯《びとう》〔tail light/tail lamp〕
 列車の最後部であることを示す後部標識灯として,最後尾の左右に点灯さ
せる赤色のライト。最近は光源として長寿命で発光効率が高い赤色LEDを使用
した車両が多い。テールライト;テールランプともいう。

 鉄道用語は韻文用語でもある。尾灯はこれだけでもう味わいがある。

 尾灯が夜に消えた。
 尾灯が消えて煙が残った。とか、尾灯文学もあるかも 

886 :吾輩は名無しである:04/02/25 15:33
三浦綾子 年譜に「尾灯」がある。
平成2年(1990年) 68歳
・1月14日、大阪毎日テレビ制作「尾灯」放映。



887 :吾輩は名無しである:04/02/25 15:37
2003年9月20日(土)15:00〜八王子三浦綾子朗読会:「尾灯を読む」
 尾灯は確認していないけど、三浦綾子氏だったら鉄道車両の尾灯だろうと
思う。
 尾灯が夜闇に消えてあの人の面差し

888 :吾輩は名無しである:04/02/25 15:56
吹雪く海 朱夏の花 青木 貞夫
ネット上掲載の文、「尾灯文学」とも。尾灯が自分の人生に色をつけた?
http://www.mercury.ne.jp/dec-club/dec-club/hatou2/naiyou/aokisa.htm
それから一ヵ月足らずで戦いは終り、昭和二十年十月、兵団は数編成の貨物
列車に分乗、肥薩・鹿児島・山陽の各線を経て、日本海沿いに北海道に向う
復員の途につき、私は途中、両親の疎開地に赴くため、夕映えの直江津駅の
プラットフォームに下り立った。間もなく機関車の動輪が回転を開始し、
「私の陸軍」は列車と共に彼方に走り去っていった。最後尾の車掌車の赤い
尾灯が見えなくなるまで私は挙手の礼をつづけ、やがて主計中尉の襟章を外
した。私の軍隊生活への訣別と、これから始まる残された青春の時への首途
の儀式であった。


889 :吾輩は名無しである:04/02/25 16:06
前照灯文学は成り立ちにくい。が、尾灯文学はあるなと思う。

890 :吾輩は名無しである:04/02/25 17:28
信号機文学 シグナルとシグナレス 宮沢賢治
・文学界新人賞 第46回(1978)岩猿孝広「信号機の向こうへ」
・昭和29年11月5日発行 通巻第131冊11月号 九州文学
詩 信号機に青を 小野和之



891 :吾輩は名無しである:04/02/25 17:49
信号機と文学だな。いまはたいがいが道路交通信号。

腕木信号機がかたりと
鳴って
月影に浮かぶ
先端軌条が
ことりと動く
汽笛一声
夜を機関車が
食べてゆく

892 :吾輩は名無しである:04/02/25 18:07
災厄の日 青空文庫より引用
   原民喜              シグナルと文学か

ある日、僕は君が阿佐ケ谷の友人にあてた手紙を見せて貰つて、僕は根底か
ら震駭された。さうかなあ、さうだつたのか……さうなつたのなら……もう、
かうしてはゐられない、と僕は君の手紙の告白を読んだ瞬間から絶えず呟きつ
づけてゐたが、その友の家を出て省線の駅まで歩いて来ると、夜が急に深まつ
てゐた。さうか、さうなのか、と僕は電車の軌道や青いシグナルをじつと眺め
てゐた。その冷んやりした夜のレールや電柱は、すべて何ごとも答へてはくれ
なかつたが、僕には何かの手応へのやうにおもへた。電車は容易にやつて来な
かつた。静かな駅の上にかぶさる夜空は大きな吐息に満ちてゐるやうだつた。
この夜空のはて、軌道の彼方に、僕のまだ知らない土地で、その遠隔の地で、
君は新しい愛人と生活をともにしてゐたのか。


893 :吾輩は名無しである:04/02/25 20:27
春寒したまたま汽車の遠響き 久保田万太郎


894 :吾輩は名無しである:04/02/25 21:25
腕を鳴らさない
腕木信号機
軌条を動かすこともない
転轍機
薩摩永野駅で
錆を食べて寝ている


895 :吾輩は名無しである:04/02/25 22:23
動輪回想記 昭和一桁挽歌編/悲しき炭坑編/戦時の池田機関区編/戦火の
釧路編/敗戦札幌編<<古書

896 :吾輩は名無しである:04/02/25 22:35
荒川洋治の詩:『娼婦論』・『水駅』を中心に
涌井隆<<ネットに掲載されている論文


897 :吾輩は名無しである:04/02/26 08:16
もうすぐ満月(全行)
                   松原牧子

海に至る道には幾つも屋台が出て
イカもトウモロコシも売り切れてしまった
北国に向かう汽車の窓に 白い
カアテン 日が射すときっと
りんごの匂いがする
隣のベッドにAが眠っている
海に石を投げ込みに行こうよ
岩の向う側は絶壁だから
のぞき見ることさえ 恐い
月はまだ満ちていない
満月にうたう唄を練習すれば
遠く 青い揺りかごは ゆれる
Aとkissして眼をあげると父がいる
汽車は走っていると思うと止まり
すると急に山は膨れあがる
寄せる波に浮かぶ幾つもの頭があって
笑いながら絶壁を登ってくる
それはみんな男の子



898 :吾輩は名無しである:04/02/26 13:43
キャミザンル行きの汽車は突然に発車しました。床下でハトが鳴いたような微かな
音がしたのです。どうやらそれが出発の合図だったようです…

899 :吾輩は名無しである:04/02/26 13:57
東京へ東京へ、車窓雪嶺しづむ      桜井 博通

900 :吾輩は名無しである:04/02/26 15:12
列車番号900
行き先は
言葉の冷めた
熱い鉄道

901 :吾輩は名無しである:04/02/26 22:39
桜草をのせた汽車

ジリアン・クロス

安藤紀子訳 ぬぷん 1987

902 :吾輩は名無しである:04/02/27 09:56
鉄道文学を熱く語ろう、あまり熱く語れなかった。投稿数からもう限界が近づいて
きた。消えたらこれで終わり。ジャンルとしての鉄道文学は存在すると思う。
鉄道が時間意識形成に大きな役割を果たしている。自分で旅しなくなった分、
思考する。するととらわれる。自我形成の部分はおもしろい。が、掲示板で
やることではない。

903 :吾輩は名無しである:04/02/27 10:20
鉄道文化と文学が結びついている。機械に詩情をもったことで鉄道文学は始まった。


904 :吾輩は名無しである:04/02/27 13:04
春のレールをたどってゆけば夏がくる

905 :吾輩は名無しである:04/02/27 16:02
「英語英文学論集」
金子 幸雄 02.3 『日陰者ジュード』における移動と自己形成の問題 ―「歩く」
文化と「鉄道」の文化― 42巻3号 25-59

906 :吾輩は名無しである:04/02/27 16:07
『ジュード』についての11章―小説の読み方・論じ方
ISBN:4269720751
英宝社 (2003-04-25出版)
・十九世紀英文学研究会【編】・那須 雅吾【監修】・福岡 忠雄・金子 幸男・
風間 末起子・北脇 徳子【編著】
[A5 判] NDC分類:933 販売価:\2,800(税別)
第2章 「歩く」文化から「鉄道」の文化へ―近代の移動と自己形成


907 :吾輩は名無しである:04/02/27 16:43
この掲示板の役目も見えてきた。歩く文化から鉄道文化へ、そのことの変転が源泉
であろうと思われる。何の源泉かはたちどころに理解できること。このスレッドが
消えても、よさそうなところにきた。

908 :吾輩は名無しである:04/02/27 19:06
長野郷土史研究会機関誌「長野」全総目次
第44号(1972年7月) 歴史随筆特集号
汽車の煙は、なぜ桑の葉に悪い・・・・・・・・・・・・・・・新井 澄

909 :吾輩は名無しである:04/02/27 19:12
◇木曽道中記
饗庭篁村 明治23年記、(明治文学全集94)
上野から横川まで行き、そこから徒歩で碓井峠を越え軽井沢から小田井まで汽
車、そこから俥と徒歩で下諏訪、木曽を経て名古屋まで旅した紀行で、明治中期
、鉄道が地方で部分開通している時期の旅の様子が知られる


910 :吾輩は名無しである:04/02/27 19:18
三島由紀夫全集
第19巻 短編小説5 橋づくし・百万円煎餅・スタア 他 2002.06

「急停車」 車ではないだろう?


911 :吾輩は名無しである:04/02/27 20:46
巴里の旅窓より 與謝野晶子

 汽車で露西亞や獨逸を過ぎて巴里へ來ると、先づ目に着くのは佛蘭西の男も
女もきやしやな體をして其姿の意氣(いき)な事である。 >>青空の冒頭文。

912 :吾輩は名無しである:04/02/27 21:23
与謝野晶子、宮本百合子、林芙美子、多和田洋子、だったかな、女子鉄道文学


913 :吾輩は名無しである:04/02/27 21:44
三月の第四日曜
宮本百合子 << 青空文庫からの引用
地響を立てて青森発の長い列車が構内に入って来た。サイは体に力を入れるよ
うにして機関車の煽りをやりすごすと、三等の窓一つ一つに気をつけて後尾へ
向けて小走りに歩きはじめた。忽ち列車から溢れ出る人波に視野を遮られた。
リンゴの籠だのトランクだのにつき当りながら一番尻尾の車の近くまで強引に
行って見たが、それらしい姿は群集の中になかった。サイはホームの出口に近
いところまで駆け戻った。そしてなおよく見張ったが、初め黒いかたまりとな
って流れて来た旅客の群は次第に疎(まばら)になって、手拭をコートの衿に
かけた丸髷の女連れ二人が大きい信玄袋を持ち合って歩きにくそうに行ってし
まうと、それが最後で、ホームに残っているのは貨車のまわりの貨物係りだけ
になってしまった。
 夜どおし駛(はし)って来て停った機関車の下から白い蒸汽がシューシュー
迸(ほとばし)っては、ふきつける風に散らされている。それを伏目で見て唇
を軽く噛んでいるサイは、涙組んだ。この次だとすると五時三十四分のかしら
。それででも来るのだろうか。もしや自分が日を間違えたかとハッとして、も
う一遍ハガキを見た。どう見てもそこには、やっぱり三月二十五日とある。


914 :吾輩は名無しである:04/02/27 22:06
誌名:作品
号数:1巻7号
発行日:1930年11月1日
編集人:駒澤文一
発行人:駒澤文一
発行所:作品社

# 作品
「三つの誠」 深田久彌
「宮木先生」 小野松ニ
「A先生と汽車の旅」 中村正常
「廃れゆく町と彼」 加藤四朗


915 :吾輩は名無しである:04/02/27 22:57
続椋鳩十物語(その三十五)
 −初めての汽車の旅−




916 :吾輩は名無しである:04/02/28 01:11
無限軌道 木下順二著(昭和41年講談社発行)

 長編成電車の運転士が見る現代の都会と心象風景

 先端車輪のストッパーが外された無人の電車,僅かな
 ブレーキの緩みと微かな勾配、そして折から吹く微風
 によってジリジリと動き出し、やがて線路を滑り出す
 終章の描写は圧巻。
  「夕鶴」など戯曲作家として有名な著者唯一の長編
 小説。現代の鉄道文学。

917 :吾輩は名無しである:04/02/28 07:16
>>916
「無限軌道」その終章の紹介文がとてもいい。読んでみたくなった。そうだ
ね、現代鉄道文学というのは精彩を欠いているね。車、航空機のという交通
機関が発達したからしかたがない。が、それでもますます虚構化する社会の
なかにあって具体的な紐帯物としてのレールには文学の可能性はある。


918 :吾輩は名無しである:04/02/28 07:56
伊香保 寺田寅彦  青空文庫より

進行中の汽車道から三町位はなれた工場の高い煙突の煙が大體東へ靡いて居
るのに、すぐ近くの工場の低い煙突の煙が南へ流れて居るのに氣がついた。汽
車が突進して居る爲に其の周圍に逆行氣流が起る、その影響かと思つて見たが
それにしても少し腑に落ちない。此れから行先にまだいくらも同じやうな煙突
の一對があるだらうからもう少し詳しく觀察してやらうと思つて注意してゐた
が、たうとう見付からずに澁川へ着いてしまつた。いくらでも代はりのありさ
うなものが實は此の世の中には存外ないのである。さうして、ありさうもない
ものが時々あるのも此の世の中である。

919 :吾輩は名無しである:04/02/28 08:23
春の絵の枠とも野行く汽車の窓 友次郎


920 :吾輩は名無しである:04/02/28 08:50
昭和7年2月3日 勿体ないお天気、歩けば汗ばむほどのあたたかさ
      2月4日 曇、雨、長崎見物

長崎はよい。おちついた色彩がある。汽笛の響きまで
も古典的な、同時に近代的なものがひそんでゐるやう
に感じる。(種田山頭火)



921 :吾輩は名無しである:04/02/28 09:09
汽車揺れて停る轢きしは田掻馬

汽車の旅子供を連れてホ句少な
                  松本正気


922 :吾輩は名無しである:04/02/28 10:50
小学校のときの悪戯仲間とばったりと鳩十が出会った。その彼は大きな風呂敷
包みを持っていた。どうやら丁稚奉公にこれから出かけるようだった。鳩十が
大変だろうけどがんばれみたいなことを言ったら彼は大泣きしたそうだ。が、ほ
どなくして彼は生卵を取り出し、それに小さな穴を二つ開け、ちゅうちゅう吸
ったそうだ。「生卵は精がつく」といってさっき泣いたことなどすっかり忘れ
たようにしていた。という、話だった。汽車車中のエピソードとしてこういう
のはとてもいい。あらましは以上だった。
続椋鳩十物語(その三十五)

923 :吾輩は名無しである:04/02/28 11:59
坑夫 夏目漱石 汽車場面、青空文庫より

 自分は停車場(ステーション)の入口に立って考え出した。あの男はいった
い自分といっしょに汽車へ乗って先方(さき)まで行く気なんだろうか、それ
にしては余り親切過ぎる。なんぼなんでも見ず知らずの自分にこう叮嚀(てい
ねい)な世話を焼くのはおかしい。ことによると彼奴(あいつ)は詐欺師(か
たり)かも知れない。自分は下らん事に今更のごとくはっと気がついて急に汽
車へ乗るのが厭(いや)になって来た。いっその事また停車場を飛び出そうか
しらと思って、今までプラットフォームの方を向いていた足を、入口の見当(
けんとう)に向け易えた。しかしまだ歩き出すほどの決心もつかなかったと見
えて、茫然(ぼうぜん)として、停車場前の茶屋の赤い暖簾(のれん)を眺(
なが)めていると、いきなり大きな声を出して遠くから呼びとめられた。自分
はこの声を聞くと共に、その所有者は長蔵さんであって、松原以来の声である
と云う事を悟った。振り返ると、長蔵さんは遠方から顔だけ斜(はす)に出し
て、しきりにこちらを見て、首を竪(たて)に振っている。何でも身体(から
だ)は便所の塀(へい)にかくれているらしい。せっかく呼ぶものだからと思
って、自分は長蔵さんの顔を目的(めあて)に歩いて行くと、
「御前さん、汽車へ乗る前にちょっと用を足したら善かろう」と云う。 

924 :吾輩は名無しである:04/02/28 12:56
旅の途中の、詮索、ああでもないこうでもない、あいつは詐欺師か、とか。
汽車出現による妄想肥大というのはあるのか。自己不安というのか


925 :記念:04/02/28 13:17
このスレッドで終わりになるんだったら伝説の鉄道文学なるな。ご苦労さん
ネットには鉄道文学がいっぱい落ちているということわかっただけでもいい
よ。おれも足跡だけ記しておこう


926 :吾輩は名無しである:04/02/28 16:02
無限軌道、読みたいと言って下さりありがとうございます。
 もう大分前に読んだもので細部は覚えていませんが、、、
、、、、前を見ろ、速度計を見るな、速度は腰で感ずるんだ腰で
、、指導運転士の叱声。前方を注視しながら、目の一隅で車体の
下に吸い込まれていくバラスの流れを捉えて判断する等々。
 鉄道フアンにも興味深い作品です。



927 :吾輩は名無しである:04/02/28 19:14
ええ、ありがとう。速度は腰で感ずるんだというのはとてもリアル。何かで
それは聞いたことがある。バラストの流れもなかなかのもの。読んでみよう
と思います。

928 :吾輩は名無しである:04/02/29 05:19
永井荷風
15日(水)炎天 ○帝国ツイニ敵ニ屈ス。
八月十五日。陰りて風涼し。宿屋の朝飯、鶏卵、玉葱味噌汁、はや小魚つけ焼
き、茄子香の物なり。これも今の世にては八百膳の料理を食するが如き心地な
り。飯後谷崎君の寓舎に至る。鉄道乗車券は谷崎君の手にて既に訳もなく購ひ
置かれたるを見る。雑談する中汽車の時刻迫り来る。再開を約し、送られて共
に裏道を歩み停車場に至り、午前十一時二十分発の車に乗る。新見の駅に至る
間隧道多し。駅ごとに応召の兵卒と見送り人小学校生徒の列をなすを見る。さ
れど車中甚しく雑沓せず。涼風窓より吹入り炎暑来路に比すれば遥かに忍びや
すし。新見駅にて乗替をなし、出発の際谷崎君夫人の贈られし弁当を食す。白
米のむすびに昆布佃煮及牛肉を添へたり。欣喜措く能はず。食後うとうとと居
眠りする中山間の小駅幾箇所を過ぎ、早くも西総社また倉敷の停車場をも後に
したり。農家の庭に夾竹桃の花さき稲田の間に蓮華の開くを見る。午後二時岡
山の駅に安着す。焼跡の町の水道にて顔を洗い汗を拭ひ、休み休み三門の寓舎
にかへる。S君夫婦、今日正午ラジオの放送、日米戦争突然停止せし由を公表し
たりと言ふ。あたかも好し、日暮染物屋の婆、鶏肉葡萄酒を持来る、休戦の祝
宴を張り皆々酔うて寝に就きぬ。       「欄外墨書」正午戦争停止。

929 :吾輩は名無しである:04/02/29 08:48
香水紳士 大阪圭吉
品川から国府津までの車中の出来事を記したもの。

930 :吾輩は名無しである:04/02/29 09:15
「時間は大きく弧を描いて
 流れるべきだ
 シェラネバダ山脈のあらわれるのを
 待っている汽車の窓辺で
 時間はまさしく
 そのように流れた。」 (飯島耕一「ゴヤのファースト・ネームは」)



931 :吾輩は名無しである:04/02/29 10:10
いっぱいつまってゐる汽車に乗りこんでしまった 尾崎放哉

932 :吾輩は名無しである:04/02/29 10:47
冥土行進曲  夢野久作 青空文庫より(冒頭部分)

 昭和×年四月二十七日午後八時半……。
 下関発上り一二等特急、富士号、二等寝台車の上段の帷(カーテン)をピッ
タリと鎖(とざ)して、シャツに猿股(さるまた)一つのまま枕元の豆電燈を
灯(つ)けた。ノウノウと手足を伸ばした序(ついで)に、枕元に掛けた紺(
こん)背広の内ポケットから匕首拵(あいくちごしらえ)の短刀を取出して仰
向になったまま鞘(さや)を払ってみた。

933 :吾輩は名無しである:04/02/29 12:29
汽車は曲線を嫌う、カーブを切って女体曲線をなぞっていくのが彼は不得意
だ。

934 :吾輩は名無しである:04/02/29 19:12
有名すぎて気がひける

「停車場はすぐに知れた。切符も訳なく買った。乗り込んでみるとマッチ箱の
ような汽車だ。ごろごろと五分ばかり動いたと思ったら、もう降りなければな
らない。道理で切符が安いと思った。たった三銭である」(夏目漱石『坊っち
ゃん』より)

明治28年4月より四国松山の生活を始めた。その漱石自身の印象をつづったも
の。これが「坊ちゃん列車」と言われる。軽便の風情はもっとリアルに書いて
ほしかった。

935 :吾輩は名無しである:04/03/01 11:09
飯島耕一「時間は大きく弧を描いて流れるべき」はおもしろい。時間は大きく弧を
描かないで直線的に流れているということになる。車窓のハイライト部分ではカー
ブを描き、時間もゆったりと流れる。詩の意味だな。

936 :吾輩は名無しである:04/03/01 15:55
誌名:現代詩 号数:1巻3号
発行日:1954年9月1日 「日本の汽車」 許南麒
読んでみたい

937 :吾輩は名無しである:04/03/01 16:50
葬式列車  石原吉郎 (1915〜1977、静岡県生まれ)

  なんという駅を出発して来たのか
  もう誰もおぼえていない〜

詩集『サンチョ・パンサの帰郷』・1963年・思潮社刊 

938 :吾輩は名無しである:04/03/01 19:14
誌名:歴程/号数:140号/発行日:1970.5.1/発行人:/編集人:/
発行所:/# 詩/「グンゼの里」「垂直に歩け」「汽車はかならず反対の方向
からはいってくる」 「ケニアよりも遠く」「グリンランドの海」「平家村」
小野十三郎


939 :吾輩は名無しである:04/03/01 20:41
「汽車の別れは、母を狂わせました。」というネット上に載っているフレーズ
が目についた。乗ったのは子ども、母はホームということがわかる。汽車が
発車すると母は走ったのだろう…、その場面が浮かんでくる。

940 :吾輩は名無しである:04/03/02 09:48
水色の汽車に乗って新緑がふるえる山にいきたい 詠み人知らず

941 :吾輩は名無しである:04/03/02 14:38
迷信と宗教(迷信の定義;西洋の迷信;露国の迷信;インドの迷信;シナの迷信
ほか)真怪(真怪有無の問答;田間に停車場を幻出せる不思議;狐狸が汽車を停車
せしめた怪事;井〔戸の〕神が人を殺せし事実;知らずの怪談 ほか)
井上円了・妖怪学全集〈第5巻〉 ISBN:4760117253


942 :吾輩は名無しである:04/03/02 16:11
鎌倉一見の記 正岡子規

 面白き朧月のゆふべ柴の戸を立ち出でゝそゞろにありけばまぼろしかと見ゆる往來
のさまもなつかしながら都の街をはなれたるけしきのみ思ひやられて新橋までいそぎ
ぬ。終りの列車なるにはや乘れといふにわれおくれじとこみ入れば春の夜の夢を載せ
て走る汽車二十里は煙草の煙のくゆる間にぞありける。


943 :吾輩は名無しである:04/03/02 20:32
ネットで見かけたたったワンフレーズが気に留まった。

小津の列車は汽車から路面電車、湘南電車に変わっていった。
 というワンセンテンスだ

944 :吾輩は名無しである:04/03/02 22:55
最後の上げだな。上るレールの輝き。下りていくレールのきらめき。

945 :吾輩は名無しである:04/03/03 11:39
          
準急のしばらくとまる霞かな 原田 暹

 味わいのある鉄道俳句。交換待ちの車室の窓に春霞

  

946 :吾輩は名無しである:04/03/03 18:39
岬の汽車はのろい
すずらんのリングが
揺れるさまが見える


947 :吾輩は名無しである:04/03/03 19:01
西新井は準急の止まる駅 これは響きがいい。

948 :吾輩は名無しである:04/03/03 20:22
江見 水蔭
えみ すいいん  小説家    1869.8.12 - 1934.11.3  岡山県岡山市に生
まれる。巌谷小波の紹介で硯友社同人となり、田山花袋とも親交。雑多な畑で
作品を残した中で、明治二十八年(1896)「文藝倶楽部」十月号に初出の掲載作
は、日清戦後の深刻小説の一代表作として、田岡嶺雲、内田魯庵さらには斎藤
緑雨の「上々吉」に極まる「傑作」として驚くほど賞賛を浴びた。いわゆる同
時代評であるが、同時期の鏡花一葉らと作調に通い合うものを明らかに持って
いる。 鉄道を素材としたものを多く残している。鉄道小説も既出か


949 :吾輩は名無しである:04/03/03 20:29
女房殺し 江見 水蔭 鉄道場面
 切符を買ふ。汽車は横須賀の方から来る。人々は争ふて改札所を出る、堅吉
は一番遅く出た。出ても振向いて二人を見ては、言ひたげにして居た。終(つ
ひ)にもう再び言葉を交す間もなく、汽車に乗込んだ。せはしく汽車は出發し
た。なつかしき海も浜辺も家も人も瞬く内に見えなくなつた。もう他の景色は
堅吉の眼中に入来(いりきた)らぬ。恐ろしく考込んで仕まつた。
(明治二十八年十月「文藝倶樂部」) その一部のみ。


950 :吾輩は名無しである:04/03/03 21:08
鐵道小説 『汽車の友』 江見水陰著 博文館刊 明治31年7月 この本は、京
都の古書店で掘り出した本であるが、値段は決して安い本ではなかったと記憶
している。旅 にまつわる紀行文の本はちらほら目にするが、鉄道をテ ーマと
して1冊 にまと められ た本としては嚆矢だろう。 この本には 、汽車にま
つわる短編や鉄道俳 句、東海道の 各駅の紹介などが載っている。<<ネット
での紹介


951 :吾輩は名無しである:04/03/04 10:12
オススメは何でしょう。

952 :吾輩は名無しである:04/03/04 10:40
鉄道文学?常套的に言うと蜜柑、網走まで、汽車の罐焚き、ということなろうが。
これまでレスに出されてきたものの中にかなりいいもの。質の高いものがある

953 :吾輩は名無しである:04/03/04 14:37
文学板で1,2を争うきもいスレと言われた、この鉄道文学スレも書き込みできるの
もあとわずか。鉄道文学はやはり超亜流か?、でもその存在がうっすらと見えてきた
文化史にはかなり大きく位置づけられているが、文学史的にはどうせ鉄ちゃんだから
とまだいわれる。

954 :吾輩は名無しである:04/03/04 14:50
もう表示が出にくくなった、あるいはもう出なくなったのかもしれない。文学鉄道
も途切れたか。

955 :吾輩は名無しである:04/03/04 21:57
小説用 鐵道用語「基礎知識」
http://www.d3.dion.ne.jp/~harang/kisomenu.html

956 :吾輩は名無しである:04/03/05 08:22
誌名:日本未来派
号数:13号
発行日:1948年7月1日
編集者:池田克己
発行者:古川武雄
発行所:日本未来派発行所
「ポポフの機関車」 緒方昇

957 :吾輩は名無しである:04/03/05 08:37
西郷隆盛/芥川龍之介
一枚の切符/江戸川乱歩
夜行列車/成田尚
街角の文字/本田緒生
夜行列車/覆面作家
汽車を招く少女/丘美丈二郎
悪魔の下車駅/渡辺啓助
急行出雲/鮎川哲也
踏切/高城高
磯浜駅にて/小隅黎
機関車、草原に/河野典生
剥がされた仮面/森村誠一
ある崩潰/大西赤人
子供のいる駅/黒井千次
特急夕月/夏樹静子
急行<さんべ>/天城一

958 :吾輩は名無しである:04/03/05 09:45
いつか王子駅で
堀江 敏幸 (著)
内容(「BOOK」データベースより)
路面電車の走る町。「珈琲アリマス」と記された小さな居酒屋。隣で呑んでい
た正吉さんは、手土産のカステラを置いたまま、いったい何処へ向かったのか
?―荒川線沿線に根をおろした人々とあてどない借家人の「私」。その日日を、
テンポイントら名馬の記憶、島村利正らの名品と縒りあわせて描き出す、滋味
ゆたかな長篇。

959 :吾輩は名無しである:04/03/05 10:02
関門海峡電車物語

海峡に沿って走る
チンチン電車が懐かしい
彦島口から長府駅行きの
山陽電軌鉄道

関門海峡の
潮流と
競り合って
いつも負けていた

海と山しかない電停
黒門、黒門と車掌が
声を上げるが
誰も下りない
電車の向こうには
春の海が金の反射鏡を
ただただ揺らしている

960 :吾輩は名無しである:04/03/05 12:35
機関車乗り 雨宮雨彦 鳥影社 1998年 鉄道小説集と銘打っているが。

961 :吾輩は名無しである:04/03/05 21:26
前橋の詩碑巡り
前橋こども公園ライオンズの森
   文学の小道
      萩原泰次郎
明るい麦穂
麦穂あかるき畑中に
はや さとくも心はうるほみきたる
手をあげ何をよばんとするや
茨の花は水にながれ
はるかの野辺に汽車はしり
そのかげちさく消えてゆく

962 :吾輩は名無しである:04/03/06 08:11
父 芥川龍之介 冒頭場面。青空文庫より。

 自分が中学の四年生だった時の話である。
 その年の秋、日光から足尾(あしお)へかけて、三泊の修学旅行があった。
「午前六時三十分上野停車場前集合、同五十分発車……」こう云う箇条が、学
校から渡す謄写版(とうしゃばん)の刷物(すりもの)に書いてある。
 当日になると自分は、碌(ろく)に朝飯(あさめし)も食わずに家をとび出
した。電車でゆけば停車場まで二十分とはかからない。――そう思いながらも
、何となく心がせく。停車場の赤い柱の前に立って、電車を待っているうちも
、気が気でない。
 生憎(あいにく)、空は曇っている。方々の工場で鳴らす汽笛の音(ね)が
、鼠色(ねずみいろ)の水蒸気をふるわせたら、それが皆霧雨(きりさめ)に
なって、降って来はしないかとも思われる。その退屈な空の下で、高架(こう
か)鉄道を汽車が通る。被服廠(ひふくしょう)へ通う荷馬車が通る。店の戸
が一つずつ開(あ)く。自分のいる停車場にも、もう二三人、人が立った。そ
れが皆、眠(ね)の足りなそうな顔を、陰気らしく片づけている。寒い。――
そこへ割引の電車が来た。

鼠色の水蒸気をふるわせる、巧みなフレーズだね

963 :吾輩は名無しである:04/03/06 08:55
軽井沢 寺田寅彦 青空文庫より
 草軽電鉄の話が載っている。

 草津電鉄で、駅と旧軽井沢との間に通称「白樺電車」というものを通わせて
いる。いかにも軽井沢らしい象徴的な交通機関である。柱や手すりを白樺の丸
太で作り、天井の周縁の軒ばからは、海水浴場のテントなどにあるようなびら
びらした波形の布切れをたれただけで、車上の客席は高原の野天の涼風が自由
に吹き抜けられるようにできている。天井裏にはシナふうのちょうちんがいく
つもつるしてある。なんとなく子供のうれしがるようなぐあいにできている。
そうして、子供を連れて乗ったおとなもつい子供のような気持になる、といっ
たような奇態な電車である。柱の白樺の皮がはがれた所を同じ皮で繕って、そ
の上に巻いたテープには「白樺の皮をだいじにしてください」と書いてある。
なるほど、だれでもちょっとはがしてみたくなるものと見える。この車を引っ
ぱる電気機関車がまた実に簡単で愉快なものである、大きな踏み台か、小さな
地蔵堂のような格好をした鉄箱の中に機関手が収まっている。その箱の上に二
本鉄棒を押し立てて、その頂上におもちゃの弓をつけたような格好のものであ
る。それでもこれが通ると、途中の草原につながれて草をはんでいる馬が、び
っくりしてぴょんぴょんはねるのである。


964 :吾輩は名無しである:04/03/06 09:53
「草軽電鉄の文学」ってあったらいいと思う。寺田寅彦の、カブト虫機関車の
描写は巧みだ。

965 :吾輩は名無しである:04/03/06 11:59
満蒙義勇少年団 近藤 東 鐵 鉄道文学集第一輯 「東京駅」

966 :吾輩は名無しである:04/03/06 12:43
鉄道文学は明治大正昭和に絞られるんだ。創世から隆盛、衰弱。鉄道文学は
栄枯盛衰だ

967 :吾輩は名無しである:04/03/06 20:34
>>963
なかなかいい。「軽草電鉄と文学作品」というものがある。がいしゅつの文学
作品とかも載っている。

968 :吾輩は名無しである:04/03/06 22:13
「軽井沢文学サロン」の発掘書案内には軽井沢関係の書籍が相当数紹介され
ている。停車場としての軽井沢とか草軽電鉄とか、碓氷峠の鉄道エピソード
とかもたぶん、これらの作品に載っているのだろう。興味あったら検索して

969 :吾輩は名無しである:04/03/07 06:29
軽井沢鉄道文学、いいアイディアだ。このスレッド資料的価値あるぜ。
やめんなよな。そろそろ終わりだな。ほかにも見ているやついると思うぜ。
おい、ほかのやつも板のホストにいってやれよ。ロムしてないでよ。

970 :吾輩は名無しである:04/03/07 08:26
軽井沢文学サロン http://www.karuisawa.com/index.html
当文学サロンに於いて平成16年 3月 5日現在紹介させて頂いている文士[作
家・学者]の方は482名、作品数は1,450種に及んでいます。

「軽井沢鉄道文学」のヒントが詰まっている

971 :吾輩は名無しである:04/03/07 08:47
どよもして汽車はすぎにけるそのあとはあたりしんしん静かなるかも
小熊秀雄

972 :吾輩は名無しである:04/03/07 12:00
寂しさに宿を立ちいでてながむれば夜汽車ゆくや春の夕暮れ

973 :吾輩は名無しである:04/03/07 17:45
吹雪夜の身をきる風を吹けとごと汽車は鳴りけり旅心わく 中原中也

974 :吾輩は名無しである:04/03/08 08:21
汽車のひびきも夜明けらしい楢の葉の鳴る 山頭火


975 :吾輩は名無しである:04/03/08 08:54
旅の人々が汽車の見えなくなるまでも 山頭火 三重町駅前句碑(豊肥本線)

976 :吾輩は名無しである:04/03/08 20:25
スピード概念の歴史性を問う
学芸総合誌・季刊(KAN)【歴史・環境・文明】Vol.15
特集:スピードとは何か2003年10月刊!
菊大判 304頁 本体価格2400円
ISBN4-89434-356-8  近代文化、文学の根源がここにあるか?。汽車の用例
がある。 


977 :吾輩は名無しである:04/03/09 20:38
もう書き込めないのか?

978 :吾輩は名無しである:04/03/09 21:08
小野清之 著 『アメリカ鉄道物語』――アメリカ文学再読の旅
ISBN 4-327-47191-7 C0098
定価2,940円(本体2,800円+税)
四六判 並製 270頁
刊行年 1999年2月
 驀進する「鉄の馬」に、何を見たか――
 <繁栄、躍進、統一、救済><怪物、悪鬼、巨人、竜>……19世紀に出現して
以来、「変化のシンボル」として、さまざまなメタファーで語られてきた鉄道
の軌跡を、アメリカ作家の主要作品及び、鉄道史を飾る数々の事件、英雄・悪
漢たちの伝説にに辿る。 がいしゅつか?

979 :吾輩は名無しである:04/03/10 17:11
支路遺耕治(川井清澄)集 (4)
「巨大な月」という題の詩につぎのフレーズがある。
汽車は巨大な月にみちるきみの鼻孔を通過する
興味ある人はネットに載っているから見て。


980 :吾輩は名無しである:04/03/10 22:08
3軸貨車の誕生と終焉 戦前編
ISBN:487366196X

フレーズ的に鉄道文学的?
3軸の音をウオッチしていた文芸家っていそう

981 :吾輩は名無しである:04/03/11 06:28
間もなく20ほど書き込んだらこのスレッドもお役ご免となる。2代目を立てる
つもりはない。前にも述べたように鉄道文学の存在がはっきりと見えてきた。
近代文学の源泉であると。時間認識が大きな影響を与えているのだと想う。
機械は機械である。が、ツールとして用いているうちに愛着が湧く。擬人化
していった。機械を人間とみるというふうになっていったのだと。消えるま
でのんびりぼちぼち

982 :吾輩は名無しである:04/03/11 14:43
車軸の音か、内田百閧セったら聞き分けていたな。w

983 :吾輩は名無しである:04/03/11 21:21
Cat.4105
翻訳文学・評論 [書名] 汽車を見送る男 現代フランス文学叢書
[著者] ジョルジュ・シメノン 菊池武一訳
[状態] 軽装表紙ホコリシミ 初版
[発行年] 昭和29年 [出版社] 新潮社 .

984 :吾輩は名無しである:04/03/12 08:16
グーグルの検索で引くと、「汽車を見送る男」29件ヒット。映画のタイトルにもな
っているので引っかかるのだろう。試しに「汽車を見送る女」を引いたら、0件だっ
た。「汽車を見送る」では97件、「汽車を迎える」では7件。

見送るは別離、迎えるは出会い。幸福度が高いのは、「迎える」だ。が、物語として
別離を好むのだろうか。

985 :吾輩は名無しである:04/03/12 08:21
シグナルとシグナレス 宮沢賢治

シグナルは力を落して青白く立ち、そっとよこ眼でやさしいシグナレスの方を見まし
た。シグナレスはしくしく泣きながら、丁度やって来る二時の汽車を迎える為にしょ
んぼりと腕をさげ、そのいじらしい撫肩はかすかにかすかにふるえて居りました。空
では風がフイウ、涙を知らない電信ばしらどもはゴゴンゴーゴーゴゴンゴーゴー。
 さあ今度は夜ですよ。シグナルはしょんぼり立って居りました。
 月の光が青白く雪を照しています。雪はこうこうと光ります。そこにはすきとおっ
て小さな紅火や青の火をうかべました。しいんとしています。山脈は若い白熊の貴族
の屍体のようにしずかに白く横わり、遠くの遠くを、ひるまの風のなごりがヒュウと
鳴って通りました、それでもじつにしずかです。黒い枕木はみなねむり赤の三角や黄
色の点々さまざまの夢を見ているとき、若いあわれなシグナルはほっと小さなため息
をつきました。そこで半分凍えてじっと立っていたやさしいシグナレスも、ほっと小
さなため息をしました。


986 :吾輩は名無しである:04/03/12 20:18
熱く語る材料がなくなってきた?

987 :吾輩は名無しである:04/03/12 20:52
葉桜の頃の電車は突つ走る 波多野爽波


988 :吾輩は名無しである:04/03/13 07:30
汽車より逗子を眺めつつ はや横須賀に着きにけり 見よやドックに集まりし
我が軍艦の壮大を

支線をあとに立ちかえり 渡る相模の馬入川 海水浴に名を得たる 
大磯見えて波すずし

国府津降るれば電車あり 酒匂小田原遠からず 箱根八里の山道も あれ見よ
雲の間より

鉄道唱歌も一種の鉄道文学か

989 :吾輩は名無しである:04/03/13 07:39
2000/05/10,鉄橋を汽車が走る(横型),極楽商売 ちくま文庫のしおり
いよいよネタ切れ


990 :吾輩は名無しである:04/03/13 07:54
創作家の態度 夏目漱石

近頃のように交通機関の備った時代ですら、露西亜文学は依然として露西亜風
で、仏蘭西文学はやはり仏蘭西流で、独乙(ドイツ)、英吉利(イギリス)も
またそれぞれに独乙英吉利的な特長があるだろうと思います。したがって文学
は汽車や電車と違って、現今の西洋の真似をしたって、さほど痛快な事はない
と思います。それよりも自分の心的状態に相当して、自然と無理をしないで胸
中に起って来る現象を表現する方がかえって、自分のものらしくって生命があ
るかも知れません。

991 :吾輩は名無しである:04/03/13 13:34
日本山岳景の特色 小島烏水

東海道の吉原から、岩淵あたりで仰ぎ見る富士山の大斜線は、向って左の肩、
海抜三七八八米突から、海岸の水平線近く、虚空を縫って引き落している、秋
から冬にかけた乾空には、硬く強く鋼線のように、からからと鳴るかと思われ
、春から夏にかけて、水蒸気の多い時分には、柔々(やわやわ)と消え入るよ
うに、または凧(たこ)の糸のように、のんびりしている。地平線と水平線と
を別として、我が日本国において見らるべき、有(あ)らゆる斜線と曲線の中
で、これこそ最大最高の線であろうと、いつも東海道を通行するたびに、汽車
の窓から仰ぎ見て、そう思わないことはない。 <<青空文庫より 汽車風景が
巧みである。

992 :吾輩は名無しである:04/03/13 14:50
鉄道文学もそろそろ終わりか?

993 :吾輩は名無しである:04/03/13 14:52
「日本百名山」 深田久弥

郡山を出た磐越西線の汽車が山地を通って中山トンネルを抜け出た時、不意
に目の前に現れる猪苗代湖の明るい風景におどろくと同時に、旅客はその傍
らに立つ磐梯山の雄姿に、思わず声を上げずにおられないだろう。
 これもいいよね

994 :吾輩は名無しである:04/03/13 17:26
尻尾がちぎれるほどに嬉しがった犬も、もう見えなくなってしまった。
かたたん、とととん、と、汽車はけだるい音を立てて走ってゆく。菜の花
の黄色が天の割れ目からこぼれてきた日に当たって妖しく輝いている。
          車窓パノラマ

995 :吾輩は名無しである:04/03/13 18:00
狂言の神    太宰 治

二、三十円を無雑作にズボンのポケットヘねじ込んであるが儘ままにして置
いて死ぬのだ。倹約けんやくしなければいけない、と生れてはじめてそう思っ
た。花の絵日傘をさして停車場へいそいだのである。停車場の待合室に傘を捨
て、駅の案内所で、江の島へ行くには? と聞いたのであるが、聞いてしまっ
てから、ああ、やっぱり、死ぬるところは江の島ときめていたのだな、と素直
に首肯うなずき、少し静かな心地になって、駅員の教えて呉れたとおりの汽車
に乗った。 <<汽車場面


996 :吾輩は名無しである:04/03/13 20:12
吉村昭
水の葬列 新潮文庫
(水の葬列 身延線 彩られた日々 トラック旅行 背中の鉄道 行列 所収)
旅行鞄のなか 文春文庫
(高熱隧道と私 人間という動物 長英逃亡の道 逃げる 参ってまッ 鯨と
鎖国 十四歳の陸軍二等兵 闇の絵巻を読む 赤い船腹 能登の女たち 私の
転機 旅の夜 桜 煙草と色紙 鉋と万年筆 職人の顔 危うく執筆違約のこ
と 読者からの手紙 とっておきの手紙 文豪の書簡 小説家と銀行 通夜、
葬儀について 不思議な世界 若き日の出逢い 臼井吉見先生 読書への回顧
 森?外の「高瀬舟」 出逢い 偏った好み F氏からの電話 電話で取材 
理解の範囲 網走へ 義妹との旅 宇和島への旅 添乗員の旅 静養旅行 
お伽の国 船旅と蜜蜂 運転手さん 私と鉄道 角巻の女 麦茶と色紙 
手洗いの電灯 ゆーっくり、ゆーっくり 所収)
月下美人 文春文庫
(月下美人 沢蟹 時計 甲羅 秋の虹 夢の鉄道 欠けた月 冬の道 
所収)


997 :吾輩は名無しである:04/03/13 20:25
日本文学・小説以外 141 乗らない・乗る・乗れば 北 杜夫 企画・丸谷才
一 辻邦生 新潮社 1979/12/20 初
カバ帯有り 書き込み、破れ無 2,000
"ちんちん"の由来/獅子文六 ヨーロッパの汽車旅/辻邦生 ぼくでも車が動か
せた/遠藤周作 F104/三島由紀夫 人力砕氷船/畑正憲 特別阿房列車/内田百間              夜行列車/山口瞳 西洋のタクシー/芥川比呂志 ほか武田泰淳 トーマス・マン 加藤秀俊 
野坂昭如 秋岡芳夫 稲垣足穂 堀江謙一 宮脇俊三 庄司薫 斎藤茂太 
吉田健一


998 :吾輩は名無しである:04/03/13 20:45
鉄道模型趣味という本に
夜行列車の製作
イメージは急行”十和田”
とあった
目次がみちのくへの
旅を思わせる

999 :吾輩は名無しである:04/03/13 21:41
乗り換え 乗り換え 我は業の汽車に乗っておるぞよ
乗り換えよ 乗り換えよ なもあみだぶの 汽車に乗り換え
ありがたや業のありったけをまるごと持ったままで乗せられ 
ご恩うれしや なもあみだぶつ 浅原才市


1000 :吾輩は名無しである:04/03/13 23:14
1000get

1001 :1001:Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

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