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グッと来る「小説の書き出し」

1 :匿名希望さん:2001/03/30(金) 22:42
みなさんが、いままで読んだ小説の中で「こりゃ、やられた」
と思ったカッコイイ書き出し、気の利いた書き出し
などあったらおせーてください。

2 :吾輩は名無しである:2001/03/30(金) 22:47
吾輩は猫である。


3 :匿名希望さん:2001/03/30(金) 23:24
きみはそんな男ではない。

4 :井伏鱒二:2001/03/30(金) 23:25
山椒魚は、悲しんだ。

5 :匿名希望さん:2001/03/30(金) 23:26
長崎から船に乗って神戸についた。

6 :309:2001/03/30(金) 23:30
申し上げます。申し上げます。旦那さま。

7 :吾輩は名無しである:2001/03/30(金) 23:58
井伏先生が富士に向かって放屁した。先生はそんなことはしていないとおっしゃる。

8 :名無しさん@そうだ選挙にいこう:2001/03/31(土) 00:01
佐太がうまれたときはすなはち殺されたときであつた。

9 :ちょっと長いが・・・:2001/03/31(土) 00:09
こういう題を選んだのはかつて日本に占領時代というものがあつて
その頃の話を書く積りで、その頃は殊に太平洋沿岸で人が普通に
住んでいる所を見廻すと先ず眼に触れるものが瓦礫だったからである。
そしてそういう時代のことを書くことにしたのは今では日本にそんな
時代があったことを知っているものが少くて自然何かと説明が必要に
なり、それをやればやる程話が長くなって経済的その他の理由から
その方がこっちにとって好都合だからである。他意ない。

10 :イバン雷帝:2001/03/31(土) 00:12
結婚して20年になるのに、懐妊の兆しがない。

11 :吾輩は名無しである:2001/03/31(土) 00:55
この話は終わりから始まる。

12 :匿名希望さん:2001/03/31(土) 01:00
>>6
>>11
それぞれの題名と著者教えてください。

13 :匿名希望さん:2001/03/31(土) 01:02
>>8
もきぼんぬ。

14 :やっぱこれでしょ 島崎藤村『破戒』:2001/03/31(土) 01:07
蓮華寺では下宿を兼ねた。

15 :吾輩は名無しである:2001/03/31(土) 01:07
>>12
7は?

16 :匿名希望さん:2001/03/31(土) 01:17
>>6
ロシア文学っぽい感じがするけど、違う?

17 :匿名希望さん:2001/03/31(土) 01:19
>>14
島崎藤村といえば、
「木曽路はすべて山の中にある」だっけ?
あれも有名だよね。

18 :吾輩は名無しである:2001/03/31(土) 01:38
すなわち、うんこである。

19 :8:2001/03/31(土) 02:10
>>13
石川淳「荒魂」。講談社文芸文庫で手に入る(最近はあまり見かけないが)。

石川淳は書き出しが上手い。

20 :吾輩は名無しである:2001/03/31(土) 02:28
胎児よ胎児よなぜ踊る
母親の心がわかっておそろしいのか

21 :吾輩は名無しである:2001/03/31(土) 02:47
友だちが欲しかった。

22 :吾輩は名無しである:2001/03/31(土) 04:43
6は日本文学。主人公はイスカリオテのユダ。

23 :吾輩は名無しである:2001/03/31(土) 04:47
はじめにコンパスが登場する。彼は狂っていた。

24 :吾輩は名無しである:2001/04/01(日) 01:26
魯の卞の遊侠の徒、仲由、字を子路といふ者が、
近頃賢者の噂も高い学匠・陬人孔丘を辱しめて呉れようものと思ひ立った。

25 :吾輩は名無しである:2001/04/01(日) 01:40
貴族が馬車に乗って街を走っていた。ぼくのお父さんをひいた。

26 :吾輩は名無しである:2001/04/01(日) 01:51
メロスは激怒した。

27 :吾輩は名無しである:2001/04/01(日) 03:17
今日まで何の特記すべきこともなかったわが町において、最近、相次いで起こったまことに奇怪なる事件の叙述に手を染めるにあたり、私は、おのが非才のいたすところとはいえ、いささか迂遠なところから、すなわち、才能ゆたかにして最も尊敬すべきステパン・トロフィーモヴィチ・ヴェルホーヴェンスキー氏の一代記にかかわる若干のディテールからして、稿を起こすことを余儀なくされている。

28 :吾輩は名無しである:2001/04/01(日) 08:54
私があの魔術師に会ったのは,何処の国の何と云う町であったか、
今ではハッキリと覚えていません。

29 :世界@名無史さん:2001/04/01(日) 10:44
憂鬱な水曜日

30 :吾輩は名無しである:2001/04/01(日) 17:59
物語のはじまりがはじまる。

31 :吾輩は名無しである:2001/04/01(日) 22:23
わが家のお茶の間には大きな大黒柱があって、そこに、いつからか
「ミルリトン」と書かれたメモ帳の切れはしが貼りつけてある。

32 :吾輩は名無しである:2001/04/01(日) 23:16
僕は病んだ人間だ……

33 :我輩は名無しである:2001/04/02(月) 00:12
今日、ママンが死んだ。
パパンは、フランス代表だった。

34 :我輩は名無しである:2001/04/02(月) 00:17
カナコはホクロの多い女だった。

35 :吾輩は名無しである:2001/04/02(月) 00:20
二十代の終わりころ、瀧井孝作氏を訪問すると二、三百枚の
本郷松屋製の原稿用紙を私の前に置いて「これに小説を書いてみよ」と
云われたことがあった。
そして「小説というものは、自分のことをありのままに、少しも歪めず書けば
それでよい。嘘なんか必要ない」と云われた。私は有難いと思ったが、
もちろん書かなかった。そのころの私には、書くべき「自分」などどこにも
なかったから、書きようがなかったのである。
私はこれから私の「私小説」を書いてみたいと思う。

36 :吾輩は名無しである:2001/04/02(月) 00:24
>>33
わらたよ。 有り難う。パパンを知ってる人が文学板にいたのが感動。


37 :匿名希望さん:2001/04/02(月) 06:33
↑ミー・ツー!!

38 :吾輩は名無しである:2001/04/02(月) 06:43
ミランにいた頃のパパンは輝いていた。
今はどこでなにをしているのやら・・・

39 :吾輩は名無しである:2001/04/03(火) 11:24
ちょっと反則だが平家物語。

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、
 沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす」

自分的にこれほど感銘を受けた書き出しは他にない。

40 :匿名希望さん:2001/04/03(火) 14:20

ぜんぜん反則じゃないでしょう。俺も知らず知らずのうちに口
ずさんでたりする(けっこうコワイヤツかも…)

41 :名無し象は鼻がウナギだ!:2001/04/03(火) 20:43
まづ、水。

42 :>39:2001/04/04(水) 07:39
そうだよね。

43 :吾輩は名無しである:2001/04/04(水) 10:34
桜の樹の下には屍体が埋まっている!

44 :ユルスナールの靴:2001/04/04(水) 18:21
きっちり足に合った靴さえあれば、
じぶんはどこまでも歩いていけるはずだ。
そう心のどこかで思いつづけ、完璧な靴に出会わなかった
不幸をかこちながら、私はこれまで生きてきたような気がする。



45 :吾輩は名無しである:2001/04/04(水) 23:42
遠くに山があつて目路をかぎる。いや、山はひとがこれを見るためにある。
そして、もし目に非常の力があれば、山を越えてさらに遠くの空を見とほすだろう。

46 :吾輩は名無しである:2001/04/04(水) 23:53
井伏氏は、濃い霧の底、岩に腰をおろし、ゆつくり煙草を吸ひながら、放屁なされた。

47 :吾輩は名無しである:2001/04/05(木) 14:55
石炭をば早や積み果てつ

48 :吾輩は名無しである:2001/04/06(金) 00:28
山道を登りながら、こう考えた。
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。

49 :吾輩は名無しである:2001/04/06(金) 00:32
あのさあ、ちょいとささやきごとをしてもいい?というのはね、
ぼくはいま口がふさがっているんだ。

50 :吾輩は名無しである:2001/04/06(金) 00:35
 いずれのスレッドにや、捨てハン、固定ハンあまた
書き込み給ふなかに、いとマンセーなるカキコには
あらぬが、優れてレスされ給ふ、ありけり。
 始めより、我こそはウケよう、と思いあがり給ひけむ
常連、めざましきレスにて、貶め嫉み給ふ。一見の、
まして安からず。

51 :吾輩は名無しである:2001/04/06(金) 05:56
太宰治多いですね。
ところで名前、Eメール欄などに題名、作者名等書いてもらえると
すごく嬉しいのですが。
>>20の書き出しを見て読みたくなった。


52 :名無しの恍惚と不安と二つ我にあり:2001/04/06(金) 16:57
51さんへ そう思います。
20は夢野久作氏のドグラマグラだったと思います。

冬の蝿とは何か?よぼよぼと歩いている蝿。指を近づけても逃げない蝿。
そして飛べないのかと思っているとやはり飛ぶ蝿。
彼等は一体何処で夏頃の不逞さや憎々しいほどのすばしこさを失ってきたのだろう。

梶井基次郎の「冬の蝿」です。



53 :吾輩は名無しである:2001/04/06(金) 19:42
真昼である。特別急行列車は満員のまま全速力で駆けていた。
沿線の小駅は石のやうに黙殺された。

54 :メロスは激怒した。:2001/04/06(金) 19:46
必ず、かの邪智暴虐の王を除かねばならぬと決意した。

55 :吾輩は名無しである:2001/04/06(金) 22:04
長助の前身はすつぽんであつた。そのことは、たれも知らない。
まして当人が知つているはずがなかった。

56 :吾輩は名無しである:2001/04/07(土) 02:23
どこまでもだらだらといい加減な傾斜で続いている坂道を登り詰めたところが目指す京極堂である。

57 :吾輩は名無しである:2001/04/07(土) 03:24
>>53
それ誰?

つーかみんな名前かこーよ!気になるべ

58 :吾輩は名無しである:2001/04/07(土) 03:26
>>49
は、この板の名物バイロン君の書き出しですな。独特!

59 :吾輩は名無しである :2001/04/07(土) 07:59
>>55が気になる…。
作家名と言うより作品名および次の展開が。ついでに俺の前身も。

60 :吾輩は名無しである:2001/04/07(土) 08:57
ではみなさんは、そういうふうに川だと云(い)われたり、乳の流れたあとだと云われ
たりしていたこのぼんやりと白いものがほんとうは何かご承知ですか。

61 :吾輩は名無しである:2001/04/07(土) 09:31
53って横光利一の「頭ならびに腹」だよね?


62 :吾輩は名無しである:2001/04/07(土) 09:55
リスの尾のほうがリスの顔つきより、感情をよくあらわしているにちがいなかった。

63 :吾輩は名無しである:2001/04/07(土) 11:30
55は石川淳「前身」だな。石川淳もけっこうここに多く
登場している。分かる範囲で数えたら4作品あった。

64 :吾輩は名無しである:2001/04/07(土) 12:53
 私たちはその晩からかやをつるのをやめた。どうしてか蚊がいなくなった。妻もぼくも三晩も
眠っていない。そんなことが可能かどうかわからない。少しは気がつかずに眠ったのかもしれな
いが眠った記憶はない。十一月には家を出て十二月には自殺する。それがあなたの運命だったと
妻はへんな確信を持っている。「あなたは必ずそうなりました」と妻は言う。でもそれよりいく
らか早く、審きは夏の日の終わりにやってきた。

65 :駆け込み訴え:2001/04/07(土) 14:07
申し上げます。申し上げます。旦那さま。あの人は、酷い。酷い。
はい。厭な奴です。悪い人です。ああ。我慢ならない。生かして
置けねえ。

66 :おたく、名無しさん?:2001/04/07(土) 14:25
 「鬱だ氏のう」
 これが彼の最後の言葉だった。

67 :吾輩は名無しである:2001/04/07(土) 14:27
>>66ってネタだよね?

68 :65:2001/04/07(土) 14:28
ガイシュツだった…。「鬱だ氏のう」 これが彼の最後の言葉だった。

69 :吾輩は名無しである:2001/04/08(日) 21:45
そのとき僕は二十歳だった。それが人生最高のときだったなんて誰にも言わせない。

70 :吾輩は名無しである:2001/04/09(月) 00:48
 白い黒つぐみというやつは存在しているのだがあまり白いので目にみえないのだ、と
深夜サウナのソファベッドで隣りあわせた中年男が濡れた灰の口臭をたててしつこく五
円玉の耳にささやきかけた。そして、黒い黒つぐみはその影法師にすぎないのだ。

71 :1ですが:2001/04/09(月) 07:25
>ところで名前、Eメール欄などに題名、作者名等書いてもらえると
すごく嬉しいのですが。
>>51さんも書いてるように、ひとつそういうことでお願いします。みなさん。



72 :吾輩は名無しである:2001/04/10(火) 01:36
>>70 辻原登「犬かけて(村の名前 に収録)」

73 :吾輩は名無しである:2001/04/10(火) 17:33
>>24

中島敦の「弟子」だね

74 :吾輩は名無しである:2001/04/10(火) 17:38
コインロッカーベイビーズの
書き出し。

女は赤ん坊のペニスを口に含んだ。(だっけ)

75 :吾輩は名無しである:2001/04/10(火) 17:50
一九六八年に東京の北多摩に生まれた橋本響一は、二十六歳の時に神を映像に
収めることに成功した。

『13』古川日出男

76 :吾輩は名無しである:2001/04/10(火) 23:07
>>47

舞姫

77 :たぬき:2001/04/10(火) 23:40
こんな夢を見た。

有名どころですまん。漱石の夢十夜。
子供を背負う男の話が好きだった。

78 :KANAI:2001/04/11(水) 13:13
>47
同じく。高校の教科書で読んだ。最後もいい。
確か「相方謙吉がごと良友はこの世に得難かるべし。されど我が脳裏に一点の彼を憎む心今だありけり。」

「風邪と共に去りぬ」


79 :吾輩は名無しである:2001/04/19(木) 21:58
>相方謙吉

相沢謙吉じゃない?

80 :吾輩は名無しである:2001/04/19(木) 22:02
「ゴッホがなぜ自分の耳を切ったか、分かるかい?」
とそのホームレスの男は僕に日本語で話しかけてきた。

81 :吾輩は名無しである:2001/04/19(木) 22:13
黒いモロッコの皮の表紙をつけた一冊の手帳が薄命なようすで
机の上に載っている。一輪挿しの水仙がその上に影を落としている。
一見、変哲もないこの古手帳の中には、ある男の不敵な研究の全過程が
書きつけられてある。それはほとんど象徴的ともいえるほどの富を
彼にもたらすはずであったが、その男は一昨日鋪石を血に染めて窮迫と
孤独のうちに一生を終えた。

82 :名無しのオプ:2001/04/19(木) 22:35

真夏の光の降りそそぐ小さな駅の人影のないプラットホームのベンチに腰かけて、
いつやって来るともわからない上り電車を待ち続けた。

83 :名無しのオプ:2001/04/19(木) 22:37
私は傘を持ち替え、右手で彼女の手を握った。
 無数の雨傘の花にまじって私たちは歩き出した。



84 :吾輩は名無しである:2001/04/20(金) 18:08
曇天。窓は閉まっている。食堂の、彼のいる側からは、庭は見えない。

85 :吾輩は名無しである:2001/04/20(金) 18:10
1838年、平和なバルバドス島で、血みどろの暴動が起こった。
つい最近の3月の法令により、自由の身分に昇格したばかりの
男女約200名の黒人たちが、ある朝、かつての彼らの主人である
グレネルグという者の家に、自分たちをふたたび元の奴隷の身分に
戻してくれと陳情しに来たのである。

86 :吾輩は名無しである:2001/04/20(金) 18:11
もしきみがものに怯えているなら、この本を読みたまえ。
だがその前に、聞きたまえ。
もし笑いだすとすれば、おびえている証拠である。

87 :Tango:2001/04/20(金) 18:12
子安貝の貝殻を耳にあてると、中になつかしい海の音がするという。

88 :吾輩は名無しである:2001/04/20(金) 18:12
部屋ではベッドのマットレスを濡れ雑巾で叩く音が続いている。

89 :吾輩は名無しである:2001/04/20(金) 18:13
まずはじめにブルーがいる。次にホワイトがいて、それからブラックがいて、
そもそものはじまりの前にはブラウンがいる。

90 :吾輩は名無しである:2001/04/20(金) 18:14
三浦の大崩壊を、魔所だと言う。

91 :吾輩は名無しである:2001/04/20(金) 18:15
昨日の葬式はとてもうまく行った。行き過ぎたくらいだった。

92 :吾輩は名無しである:2001/04/20(金) 18:18
「婚約指輪が送られてきたというのに、お前は手に取ってみようともしないで、
今までどこを歩きまわっていたのだね」と父親が咎めるように
いうのを聞き流して、麗子は、肩からさっさと重い二弾銃をはずし、
革のジャンパーをぬぐと、撃ち落としてきた5、6羽の小鳥の、
まだなまあたたかい骸を、ひとかたまりにして、テーブルの上に
どさりと投げ出した。

93 :吾輩は名無しである:2001/04/20(金) 18:19
世間の奴ら、おれがどういう人間か、今に分からせてやるぞ!
最近やっと声変わりした男らしい声で、彼はつぶやいた。

94 :吾輩は名無しである:2001/04/20(金) 18:21
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95 :吾輩は名無しである:2001/04/20(金) 18:21
エレンディラの不運の元となる風が吹きはじめたのは、
彼女が祖母を風呂に入れていたときだった。

96 :吾輩は名無しである:2001/04/20(金) 18:24
5歳の野原に少年をひとりおきざりにしてきた。
今も夢に見る あれは 世界の果てまで走って行くはずだった真昼
やけるような緑と 汗と言う名の夏が 身体にべったりはりついて
空には 付け黒子みたいな黒揚羽が 幾度も幾度もまばたきしていた
あの少年は私 今もあの青い日向で 世界の果てを見ている

97 :吾輩は名無しである:2001/04/20(金) 18:25
十六にして、私、人生を知り尽くした。そんな筈、ないけど、とにかくそう思い込んだ。

98 :吾輩は名無しである:2001/04/20(金) 18:27
鳥獣戯画という素敵な絵を社会科の教科書で見たことがあります。
先生が黒板に私の名前を書いています。
きしきしと音がして、私の名前は、もう既に、先生のはくぼくに踏みにじられました。

99 :吾輩は名無しである:2001/04/20(金) 18:29
先に顔を寄せたのが私だったか彼女だったかはっきりしない。
どちらでも変わりはない、ふと気がつくと唇と唇が意外に近くに
あったので、そうするのが自然のように私たちは接吻した。

100 :吾輩は名無しである:2001/04/20(金) 18:30
憎々しげな様子で、一人離れて立っている作男がいた。
ゴム革の新しすぎる長靴をはいた、美男子すぎる男だった。

101 :吾輩は名無しである:2001/04/20(金) 18:32
窓べりに上がって来た猫を彩子が払い落とした。

102 :枯木灘:2001/04/20(金) 18:36
空はまだ明けきってはいなかった。通りに面した倉庫の横に
枝を大きく広げた丈高い夏ふようの木があった。花はまだ
咲いていなかった。

103 :吾輩は名無しである:2001/04/20(金) 18:37
小鳥さん、可愛い小鳥さん。あなたも今日一日の命だわ。
今夜からはそんなにいらいら啼かずに、安らかな眠りを
楽しむことができるのよ。
あなたの命は、あの鳥屋から買って来られて、ここの鳥籠に
入れられて以来、私が一卜月と決めたのよ。

104 :吾輩は名無しである:2001/04/20(金) 18:38
>>103
戯曲だった。

105 :吾輩は名無しである:2001/04/20(金) 18:38
みんな欠伸をしていた。

106 :地の果て 至上の時:2001/04/20(金) 18:43
朝の光が濃い影をつくっていた。影の先が今しがた降り立った
ばかりの駅を囲う鉄柵にかかっていた。体と共に影が微かに
動くのを見て、胸をつかれたように顔を上げた。鉄柵の脇に
緑の葉を繁らせ白いつぼみをつけた木があった。その木は、
夏の初めから盛りにかけて白い花を咲かせあたり一帯を
甘い香に染める夏ふようだった。


107 :吾輩は名無しである:2001/04/20(金) 19:07
むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがすんでいました。

108 :吾輩は名無しである:2001/04/20(金) 20:01
きょうはみなさんにちょっと殺し合いをしてもらいます。

109 :吾輩は名無しである:2001/04/20(金) 21:10
夏芙蓉の匂いがした。

110 :吾輩は名無しである:2001/04/20(金) 21:14
台湾が、まだ日本の領土だった頃の話である。

111 :わお:2001/04/21(土) 00:49
>>89 ポール・オースター「幽霊たち」
>>90 泉鏡花「草迷宮」
>>95 ガルシア・マルケス「無垢なエレンディラと…」
              ↑すまん、長いので忘れた。
       続きは、…残酷な祖母の物語」、だっけか?



112 :わお:2001/04/21(土) 01:03
>>3 J・マキナニー「ブライト・ライツ、ビッグ・シティ」
>>43 梶井基次郎「桜の樹の下には」
>>44 須賀敦子「ユルスナールの靴」←最高
>>48 漱石「草枕」
>>60 宮沢賢治「銀河鉄道の夜」

ふう。個人的には>>105が気になる。
読んだことあると思うんだけど…おもいだせん。


113 :では、これは?:2001/04/21(土) 01:11
朝だ。
雨が降っている。
朝だ雨だ。

114 :吾輩は名無しである:2001/04/21(土) 11:27
>>105
三島の「鏡子の家」。


115 :吾輩は名無しである:2001/04/21(土) 11:30
>>84 デュラス「破壊しに、と彼女はいう」
>>85 レアージュ 「O嬢の物語」
>>86 バタイユ「マダムエドワルダ」
>>88 松浦理英子「いちばん長い休暇」>>91 松浦理英子「葬儀の日」
>>92 渋澤龍彦 「犬狼都市」
>>93 マルケス「幽霊船の最後の航海」
>>96 吉野朔実 「少年は荒野をめざす」(漫画は反則)
>>97 山田詠美「蝶々の纏足」>>98 「風葬の教室」
>>99 松浦理英子「ナチュラル・ウーマン」
>>100 バタイユ「マダムエドワルダ」の中のマリー ピエロと踊る(これも反則)」
>>101松浦理英子「乾く夏」
>>103  三島由紀夫「熱帯樹」



116 :そういえば:2001/04/21(土) 12:17
『小説書き出し事典』って本があるんだよね。

117 :吾輩は名無しである:2001/04/21(土) 12:18
わたしは、あなたの知らない人間です。
でも、わたしはあなたのことをよく知っています。
とりわけ、あなたがみにくい欲望にとらわれた人であることを知っています。そして、あなたがそのことで、たまらなく自分を恥じていることを知っています。
わたしは、あなたの暗い秘密を握っています。

118 :吾輩は名無しである:2001/04/21(土) 13:00
イントロドン的なこのスレ好き。
「一ドル八十七セント。それだけだ。」

119 :吾輩は名無しである:2001/04/21(土) 16:17
リラダンによれば生きるといふようなことは召使に任せて置けばいい
ことになる。

120 :M/Tと森のフシギの物語:2001/04/21(土) 17:57
M/T。

121 :吾輩は名無しである:2001/04/21(土) 19:10
吾輩ハ殺人鬼デアル。名前ハ言エナイ。

122 :吾輩は名無しである:2001/04/21(土) 22:25
__罰がなければ、逃げるたのしみもない__(”砂の女”)

弱者への愛にはいつも殺意がこめられている__(”密会”)



123 :名無し失格:2001/04/21(土) 23:29
他人の言葉にちがいなく、それを他人が発した情況も憶えているのに、
あれこそは自分の魂の深奥から出た言葉だと感じられる言葉。

124 :尾不呂喪夫:2001/04/21(土) 23:35
快楽の動作をつづけながら形而上学について考えること、
精神の機能に熱中すること、それは決して下等なたのしみではないだろう。

125 :わお:2001/04/22(日) 00:04
>>114 サンクス。


126 :吾輩は名無しである:2001/04/22(日) 00:37
仙吉は神田のある秤屋の店に奉公している。

127 :吾輩は名無しである:2001/04/22(日) 01:11
ひとつの声が闇のなかの誰かにとどく。想像すること。

128 :名無し:2001/04/22(日) 01:13
ある女に憎まれている。生来女というものは憎しみという心をもつていると
わかってはいるものの、それが私に向けられるとなると多少居心地が悪い。

129 :吾輩は名無しである:2001/04/22(日) 01:21
>69
ポール・二ザン、アデン・アラビア。
その書き出しは今でも憶えている。が、書き出しかっこよさのわりには、そのあとは
どうでもよかったような・・・。なんの話だったか、いまではまったく忘れてしまった。

130 :吾輩は名無しである:2001/04/22(日) 10:47
>>128サラサーテの盤?

131 :吾輩は名無しかもね:2001/04/30(月) 01:26
朝靄の野に佇む背は訣意に溢れ、私は声をかけることも出来なかった。

132 :吾輩は名無し。:2001/04/30(月) 04:52
>>131
それ誰の何?

133 :吾輩は名無しである:2001/04/30(月) 21:45
寄せてはかえし
寄せてはかえし
かえしては寄せる波の音は、何億年ものほとんど永劫にちかいむかしからこの世界をどよもしていた。

134 :吾輩は名無しである:2001/05/01(火) 02:32
>>133.きゃー。光瀬龍。これは素敵ですよねえ。

135 :告解:2001/05/01(火) 03:24
太宰の「駆け込み訴え」

136 :吾輩は名無しである:2001/05/01(火) 03:52
>>133
板ちがい。まったく読む気が失せる書き出し。なんちゅう
下手さ、だよ。アオリじゃないよ、文学読みです、マジな。

137 :吾輩は名無しである:2001/05/01(火) 04:09
春樹の
「僕は37歳で、そのときボーイングのシートに座っていた」
とかいうのがちょっと引きこまれたな。
「僕は37歳で」ってのがなんかね。個人の趣味、感覚の問題なので陳腐だどうこうだ
なんて言わないでね。


138 :吾輩は名無しである:2001/05/01(火) 04:12
>>136
文学読みなら、一冊通して読んでから貶した方がいいかもね。
でも、もうすでに読んでたのならごめんねなのね。

139 :通りがかりだけど:2001/05/01(火) 04:56
>>138
残念ながら光瀬龍とやらは文学板ではないのよ、板違い。
SFかライトノベルか、それとも一般書籍か、あ、
ひよっとしてミステリーなのか??
ともかくね、あの小松左京ですら、文学板ではなく
SF板なのよ、そこんとこわかってね〜。



140 :吾輩は名無しである:2001/05/01(火) 08:42
>>139
狭量だねえ。格好いいタイトルのスレッドでもSFの魅力的なタイトルは頻出してたし、
それに異を唱える人は少なかったのに。
スレタイトルに小説と銘打ってるんだから、SFだろうが、ミステリだろうが、いいじゃないか。
魅力的な書き出しであれば書き込むに値すると思うな。


141 :吾輩は名無しである:2001/05/02(水) 11:30
>>35 『空気頭』藤枝静男だよね。

「朝早く女が戸を開けたまま日の光を浴びて振りかえって、空を駆けてきた神が
畑の・・・」うろ覚えだけどこれいいよね。




142 :吾輩は名無しである:2001/05/02(水) 14:40
文学スノッブ気取って失敗した例?>>139

143 :吾輩は名無しである:2001/05/03(木) 23:01
 「いつれのおほんときにか 女御更衣あまたさぶらひたまひけるなかに
いとやんごとなききはにはあらぬが、すぐれてときめきたまふありけり」

 ‥‥ロマンチックな出だしです。

144 :ixion:2001/05/03(木) 23:38
ええー、光瀬龍って「文学」で語れないんだ。そうなのか。
それは大変だ。文学は無力だね…。

困ったもんだ、ハァ。蛸壺の典型。つーか光瀬龍ぐらい読もうよ。
かんべむさしとか今日泊亜蘭とは言わんから(←別に恨みはない)。

さて、藤枝静男の『空気頭』が出たところで、同じような面白みの
ある書き出しを1つ。

「『吉野大夫』という題名で小説を書いてみようと思う」

145 :吾輩は名無しである:2001/05/03(木) 23:45
??「文学読み」なんて職業があるのか?
なにをもって「文学読み」なる名称をもてるのか?

うぬぼれも甚だしいな。自分は文学のことなら何でも知ってます、ってか?
どれほどのものかね。一度でもパシッとした評論でも書いてみな。
ケツの穴のちいさい「文学研究論文」なんかではなくてな。

146 :138:2001/05/04(金) 00:15
>>136氏の「まったく読む気が失せる書き出し」には、
実は同意なんだけどね。ただ、まあ、書き出しだけで
全てを判断するのはむつかしいのね。

あと、>>139氏はネタなのね、たぶん。
あ、ixion氏もネタなのかな?

>かんべむさしとか今日泊亜蘭とは言わんから(←別に恨みはない)。

147 :吾輩は名無しである:2001/05/04(金) 00:48
ハーブはスイカに穴をあけて射精すると、それをタルボット、チビのタルボットにむりやり食べさせる。

148 :吾輩は名無しである:2001/05/04(金) 21:28
超ド定番だが・・・
「親譲りの無鉄砲で生まれた頃から損ばかりしている」

149 :吾輩は名無しである:2001/05/04(金) 21:41
なぜ現在形なのかヒジョーに気になる>147

150 :吾輩は名無しである:2001/05/06(日) 00:22
僕は愛について語りたいと思う。

151 :T・K:2001/05/06(日) 00:36
「おい地獄さ行ぐんだで!」

152 :吾輩は名無しである:2001/05/06(日) 19:00
辻仁成の作品全部。

153 :吾輩は名無しである:2001/05/06(日) 19:05
ゲェッと来た

154 :吾輩は名無しである:2001/05/08(火) 01:11
おまへさま、まうやめませう、私たち。

155 :吾輩は名無しである:2001/05/08(火) 01:12
僕は多くの非難をわが身に受けることだろう。

156 ::2001/05/08(火) 06:16
初めに、神が天と地を創造した。

157 :吾輩は名無しである:2001/05/08(火) 10:47
>>154
激しく同意!!

158 :トカトントン(太宰):2001/05/08(火) 22:57
 拝啓。
一つだけ教えてください。困っているのです。

159 :飛ぶ男(福永):2001/05/08(火) 23:00
 彼は清潔なクリーム色に塗られたエレヴェーターの扉の前に立ち止まり、
素早く右横にある不透明ガラスで出来たボタンを押す。それにさっと灯が点く。
ボタンは一つしかない。

160 :吾輩は名無しである:2001/05/10(木) 17:44
行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまることなし。


161 :吾輩は名無しである:2001/05/10(木) 22:17
ドゥニパー湾の水は、照り続く八月の熱で煮え立って、すべての濁った復色の彩は
影を潜め、モネーの画に見るような、強烈な単色ばかりが、海と空と船と人とを、
めまぐるしいまでにあざやかに染めて、そのすべてを真夏の光が、押し包むように
射している、ちょうど昼弁当時で太陽は最頂、物の影が煎りつくすように小さく濃く、
それを見てすら、ぎらぎらと目が痛むほどの暑さであった。



162 :吾輩は名無しである:2001/05/10(木) 23:19
>>161
すまんが読むにたえん。引用?せんでくれ。たのむ。


163 :吾輩は名無しである:2001/05/11(金) 13:46
小川未明「赤い蝋燭と人魚」
人魚は、南の方の海にばかり棲んでいるのでありません。
北の海にも棲んでいたのであります。北方の海の色は、青うございました…


164 :吾輩は名無しである:2001/05/11(金) 18:13
たまたま昨日買った早川文庫のダン・シモンズ『カーリーの歌』の書き出し。
「この世には存在することすら呪わしい場所がある。放置されることすら許しがたい街がある。カルカッタはまさにそのとおりの場所である。」
(既出ならスマソ)

165 :吾輩は名無しである:2001/05/11(金) 22:34
カフカ「変身」ー。
ある朝、グレゴール・ザムザが不安な夢からふと覚めてみると、
ベッドのなかで自分の姿が一匹の
てーやつーーーーー

166 :ばにゃにゃ:2001/05/11(金) 22:35
たしかにつぐみはいやなこだった

167 :吾輩は名無しである:2001/05/12(土) 01:17
それは人類がはじめて月を歩いた夏だった。
その頃僕はまだひどく若かったが、未来と
いうものが自分にあるとは思えなかった。

「ムーン・パレス」 P・オースター 

168 :吾輩は名無しである:2001/05/14(月) 05:56
やっぱりど定番といわれる夏目漱石の書き出しが一番決まっている
感じがしますね。お札に描かれるだけのことはあるんだなぁ。

169 :名無しのオプ:2001/05/14(月) 09:31
真っ赤な嘘というけれど。
嘘に色があるならば、薔薇色の嘘をつきたいと思っている。

170 :吾輩は名無しである:2001/05/14(月) 09:41
>>169
名前にヒントがあるんだろうとは思うけど。書名もあげてくれー
(実は知りたい)

171 :吾輩は名無しである:2001/05/14(月) 09:43
マスターキートンでしょ

172 :名無しのオプ:2001/05/14(月) 09:51
>>170
荻野アンナ『背負い水』じゃないですか?

個人的にはベタだけど
「そして私は質屋に行こうと思い立ちました」
(うろ覚えです。あと原文は当然旧仮名遣いです。すみません)
が気が利いていて好きです。

173 :吾輩は名無しである:2001/05/14(月) 10:17
その昔、わたしの眼の前に現れ出たおぼろな姿が、
今また揺らめき近づいてくる。

174 :名無しのオプ:2001/05/14(月) 10:21
>170 失礼!!! 荻野アンナ「背負い水」文春文庫です
>172 フォローサンキューです

175 :川端康成 雪国:2001/05/14(月) 23:41
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。

176 :吾輩は名無しである:2001/05/15(火) 03:57
その頃も旅をしていた。

177 :人間失格:2001/05/15(火) 08:45
私はその男の写真を三葉見たことがある。


178 :レイテ戦記:2001/05/15(火) 10:05
死んだ兵士たちに

179 :吾輩は名無しである:2001/05/16(水) 12:04
彼女たちは村から村へと、そしてそれぞれの村(というか少なくとも村の名残り)では、家から家へと歩いていくのだったが、教えられるのは時には野原の中にぽつんとある農家だったので、ひどい道に足をねじったりしながらやっと辿りつき、町歩き用の彼女たちの靴は黄色い泥で泥まみれになるので、時折姉妹の一方の方が下女みたいにかがみこみ、自分の黒い手袋を片手に持ち、一握りの草で不器用にそれをぬぐいながら、後家にしかりつけるような口調で話しかけ、その間も後家の方はじりじりしながら石とか道標とかの上に足を乗せ、されるままになりながら依然として貪るような目つきであたりの風景、濡れそぼった牧場、五年来一度も鋤ですき返されたことのない畑、ここかしこにひとかたまりの緑、時にはたった一本の木だけが残っている林を見まわしていて、その木もわずか一本の枝に、ぼろぼろになった樹皮を破って何本かの小枝が生えているだけだったりした。

180 :吾輩は名無しである:2001/05/16(水) 12:13
>>179
何?気になる!!
作者とタイトルきぼんぬ

181 :吾輩は名無しである:2001/05/16(水) 15:13
>>180
クロード・シモンの「アカシア」だよ。
めっちゃいい!

182 :吾輩は名無しである:2001/05/16(水) 16:17
「アカシア」か。確かにいいとは思うがちと読みにくし。

183 :吾輩は名無しである:2001/05/16(水) 23:21
「これはなんなんだ?」
「ワシントン広場です、ラミーレスさん」

184 :青の時代:2001/05/16(水) 23:31
千葉県K市は古来、低能児の多い町である。 三島由紀夫


185 :吾輩は名無しである:2001/05/17(木) 19:25
旅は歩みおわった所から始めねばならぬ。墓と手を結んだ生誕の事を書かねばならぬ。
何故に人間はかく在らねばならぬのか?・・・・・あゝ、名を呼べぬ者達よ、
此の放浪をおまえに捧げよう。

186 :吾輩は名無しである:2001/05/19(土) 00:50
 人はなぜ追憶を語るのだろうか。

 どの民族にも神話があるように、どの個人にも心の神話があるものだ。
その神話は次第にうすれ、やがて時間の深みのなかに姿を失うように見え
る。 −だが、あのおぼろな昔に人の心にしのびこみ、そっと爪跡を残し
ていった事柄を、人は知らず知らず、くる年もくる年も反芻しつづけてい
るものらしい。そうした所作は死ぬまでいつまでも続いてゆくことだろう。
それにしても、人はそんな反芻をまったく無意識につづけながら、なぜか
ふっと目覚めることがある。わけもなく桑の葉に穴をあけている蚕が、自
分の咀嚼するかすかな音に気づいて、不安げに首をもたげてみるようなも
のだ。そんなとき、蚕はどんな気持がするのだろうか。


187 :吾輩は名無しである:2001/05/19(土) 01:16

 地球を飛び立つのはこれで何回目かわからないが、感激はいっこうに
さめないものだ。ヘイウッド・フロイド博士はつくづく思った。火星へ
は一度、月へは三度、あちこちの宇宙ステーションへは数え切れないほど
行っている。にもかかわらず離陸の瞬間が近づくにつれ、神経がぴんと
張りつめ、驚嘆の念と厳粛さと――もうひとつ、そう、浮き足だった
感じ――がうちに高まってくるのに気がつく。こんなことでは、生まれ
てはじめて宇宙空間の洗礼を受ける地上者とすこしも変わりもない。

厳密に言うと書き出し(実質書き出しか)じゃない。でも――この人の
テクニックを発揮して、実感を漂わせながら、多大な情報を詰め込んでいく
方法が好き。

188 :吾輩は名無しである:2001/05/19(土) 01:20
>185〜187
あなたが推薦してるものの出典がわかりません。
そして、さしてグッとくる書き出しだとも思いませんが

189 :吾輩は名無しである:2001/05/19(土) 01:32
長過ぎる引用はやめませう。
「書き出し」ってのは、1行か2行をいうのでは?

190 :吾輩は名無しである:2001/05/19(土) 01:44
186は北杜夫『幽霊 −或る幼年と青春の物語−』



191 :吾輩は名無しである:2001/05/19(土) 09:18
わたしたちはその晩からかやをつるのをやめた。どうしてか蚊がいなくなった。妻もぼくも三晩眠っていない。そんなことが可能かどうかわからない。

192 :吾輩は名無しである:2001/05/19(土) 09:56
>>191
あんた、センスいいねえ

193 :吾輩は名無しである:2001/05/19(土) 11:36
世界とは、そうであることのそうであることの総体である。
世界とは、事物ではなく、事実の総体である。

194 :吾輩は名無しである:2001/05/19(土) 13:23
夜更けに仲間の少年の二人が脱走したので、夜明けになっても僕らは出発しなかった。

195 :吾輩は名無しである:2001/05/19(土) 19:40
>>183
「このページを読む者に永遠の呪いあれ」?

196 :野獣死すべし:2001/05/19(土) 19:47
わたしは一人の男を殺そうとしている。しかし、その男が誰であるのかまだわからない。
どんな顔立ちかもまるで知らない。だが、きっと探し出して、そいつを殺す。

197 :吾輩は名無しである:2001/05/19(土) 20:03
>>196
厨房丸出しなのが、逆に心地よいな。

198 :192:2001/05/19(土) 22:54
>>191
ホントあんたとはなしてみたいよ。

199 :191:2001/05/20(日) 04:21
>>192
ご指名ありがとう、と言っても大したことは語れませんよ(笑

ええと、191は島尾敏雄の「死の棘」です。
文学板ではどれくらい読まれているのか分からんです。
短いセンテンスの積み重ねが印象的で、とても好きな書き出しです。
ええと、>>194大江の「芽むしり 仔撃ち」も実は私なんですが、
こちらは最初のセンテンスに作者の強い恣意性が出てる。
対照的で面白いかもしれないと思って書き込みました。

200 :191:2001/05/20(日) 04:36
(補足)
恣意性つうと語弊があるか・・・・大江ファンに叩かれるかも。
だけど平野兼が言うほどはっきりとした指向性があるとは
私は思わないのです。むしろ気紛れっぽいとこが素敵だ、とか。

201 :吾輩は名無しである:2001/05/20(日) 10:50
都会――閉ざされた無限。けっして迷うことのない迷路。
すべての区画に、そっくり同じ番地がふられた、君だけの地図。
だから君は、道を見失っても、迷うことは出来ないのだ。

202 :吾輩は名無しである:2001/05/20(日) 11:49
さっき、“私”が死んだ。―-二、三分前の事だ。
正確にいえば、五年と八カ月二十六日十四時間余り前の事になる。

203 :吾輩は名無しである:2001/05/20(日) 16:58
今日、ママンが死んだ。

204 :吾輩は名無しである:2001/05/20(日) 17:04
>>33

205 :「夜の二人」:2001/05/20(日) 17:18
私達の最期が餓死であらうといふ豫言は、
しとしとと雪の上に降る霙(みぞれ)まじりの夜の雨の言つた事です。

206 :KZ:2001/05/21(月) 18:30
私はヒトラーが嫌いである。
村瀬 興雄著 「アドルフ・ヒトラー」
 

207 :吾輩は名無しである:2001/05/21(月) 18:33
小説の出だしはフレーズも気になるけど
それよりすらすらと読んでいける文かどうかがポイントだと思う
なんか読みにくくてしっくりこないのは自分にあわないから面白く
ないことが多い

208 :元村瀬ファン:2001/05/21(月) 18:34
村瀬なんぼなんでもそれはないぜ。

209 :吾輩は名無しである:2001/05/21(月) 21:59
191を絶賛してる人がいるけど、191の良さが私にはわからない。
悪気があるわるわけじゃないけど。

191を鑑賞するとどういうことになるの。
感性の違いかなぁ。

210 :吾輩は名無しである:2001/05/21(月) 22:52
むかし、京都に一人の若い侍がおり、やがて死んだ。
ヤロフ・メコニスタヤ著「菊花−Kikka−」

211 :吾輩は名無しである:2001/05/23(水) 12:10
良い悪いの前に191は既出。

212 :吾輩は名無しである:2001/05/23(水) 20:21
>>211
本当だ。64で挙がってるね

213 :スティルライフ 池澤夏樹:2001/05/24(木) 03:15
この世界がきみのために存在すると思ってはいけない。世界はきみを入れる容器
ではない。
世界ときみは、二本の木が並んで立つように、どちらも寄りかかることなく、それぞれ
まっすぐ立っている。

このあと長くて引用はやめますが、ここから「たとえば、星を見るとかして」まで
が、私は本当に大好き。

ちなみに何人かの方があげているアデンアラビア、昔惚れてた男への二十歳のバースデー
カードにそのまんま書いた記憶があります。ああ、はずかしい。消し去りたい過去
です。どうしてくれよう。

214 :吾輩は名無しである:2001/05/25(金) 07:37
この夏、よんどころない事情があって、箱根芦ノ湖畔三ツ石の別荘で貴様の母を手にかけ、
即日、東京検事局に自訴して出た。

215 :吾輩は名無しである:2001/05/27(日) 03:24
わたしは十になった子供の頃から、やし酒飲みだった。
わたしの生活は、やし酒を飲むこと以外は何もすることのない毎日でした。

面白い書き出しなのに、訳文がひどい。
直訳にしても、常体と敬体を混ぜることないだろ。
わざととも思えないし。


216 :吾輩は名無しである:2001/05/27(日) 03:37
>>215
一応、名誉教授(某M大)なんだけどね・・・

217 :吾輩は名無しである:2001/05/27(日) 06:00
長い歳月が過ぎて銃殺体の前に立つはめになったとき、
おそらくアウレリャーノ・ブエンディーア大佐は、父親に
連れられて初めて氷を見にいった、遠い昔のあの午後を思
い出したにちがいない。

218 :吾輩は名無しである:2001/05/28(月) 02:36
「遁れて都を出ました。」
なんてどうかな。太宰が作品の中で引用したりしてるけど。
岡本かの子の『生々流転』。

219 :やまがた:2001/05/28(月) 05:50
 佐太がうまれたときはすなはち殺されたときであった。そして、これに非情の手を下したものは
父親であった。

>>215
えー、「やし酒のみ」は翻訳もすばらしいと思う。原文のぎこちないようなひょうひょう
とした感じがとってもよく出ているのだ。

220 :吾輩は名無しである:2001/05/28(月) 14:45
>>181
同意。アカシア最高です

221 :ラーメン大好き@名無しさん:2001/05/28(月) 23:26
>>182
「アカシア」が読みにくいとはやれやれ不憫なことじゃのう。
そんなことでは「フランドルへの道」も「三枚続きの絵」も到底読むことは叶わぬぞ。

222 :吾輩は名無しである:2001/05/28(月) 23:37
>>221
普通の社会人には読む必要ないと思われ

223 :ラーメン大好き@名無しさん:2001/05/28(月) 23:59
>>222
これぐらいが読みにくければ何も読む必要はない。

224 :吾輩は名無しである:2001/05/29(火) 00:03
クロード・シモン? あのアル中の腐れヌーボーロマンか?

>>222同意。わざわざ読みにくく書かれている文章を骨を折って
読む価値はないと思われ。

225 :ラーメン大好き@名無しさん:2001/05/29(火) 00:14
>>224
これぐらいは映画でいえば「市民ケーン」程度のもの。
せめて読んでから語れ。

226 :吾輩は名無しである:2001/05/29(火) 00:23
アカシア、読みにくいことは読みにくいけど、すごく感動した。
ただ、体質的にあわない人もいるんだろうな、とも思った。

でも、文章が読みにくく書かれているから読む価値なし、っていうのは批判になってない。
あれは衒学趣味的な難読さじゃなくて、クロード・シモンが表現したかったものを
語る上で必要な難読さだったと思う。

「フランドルの道」「三枚続きの絵」ってどこで読めるの?
どこの古本屋に行っても置いてないんですが。
図書館にもなかったし。

>>222
というか、普通の社会人が読む必要ある文学じたいないんじゃない?


227 :吾輩は名無しである:2001/05/29(火) 00:34
>>225
読んだ。というかパラパラ飛ばし読み。
ロブ=グリエにしても、ビュトールにしても、総じて
「ヌーボーロマンはくだらない」がおれの感想。
>映画でいえば「市民ケーン」程度のもの。
ここ意味分かんないんですけど。ヌーボーロマンが直接
映画製作に関心を持っていたことをこの人は知らないのかな。
「『市民ケーン』程度の映画」ってどんな映画なんでしょう?
もしかして映画のこともろくに知らないとか?

228 :吾輩は名無しである:2001/05/29(火) 00:35
>>222
必要、不要というがさつな二分法でしかものを考えられない人には、
文学はそもそも一切不要でしょ!

229 :吾輩は名無しである:2001/05/29(火) 00:42
>>227
ろくに知らないのはあなたでは?
モンタージュ。
映画好きで「市民ケーン」を観て話しが錯綜して難しい、
などという人はないはず。
シモンらの小説が読みにくいといっても、
読み慣れない、根気がない、だけの話しで、
探偵小説じゃないんだから、飛ばし読みで価値を人に語ることはできないはずでしょ。


230 :吾輩は名無しである:2001/05/29(火) 00:47
>>229
ハハハ。その程度の類似性か。話して損した。
君はロブ=グリエの「快楽の漸進的横滑り」や「エデンその後」
などの作品は観たことがあるのかね?

231 :230:2001/05/29(火) 01:00
(なんかメチャ恥ずかしい。厨房の遊び場と化したこの
サイバー空間で、ガキ相手に一人ムキになってしまったことが・・・
何千人のギャラリーが背後に控えていると思うと顔が赤くなる。)

232 :222:2001/05/29(火) 01:08
軽い気持ちで書き込んだらたくさん反応があるのでびっくりしました。結構シモン好きな人いるんですね。
いや、ほんと失礼しました。「アカシア」は読みましたよ。いい作品だと思います。私も読みながら泣きました。「フランドルの道」「三枚続きの絵」もいずれ読む予定です。

ただこういうの、「チーズはどこに・・・」なんかを買ったりしてるうちのオトンやオカンなんかは読まないだろうなーと思いましてね。まず1ページ目で挫折すること間違いなし。
なんつーか気になるのはですね・・

>普通の社会人が読む必要ある文学じたいないんじゃない?

この感覚は>>223 >>228の方のレスにも見られますね? じゃ、なに? あなたたちは自分が普通じゃないとでも思ってるわけですか?
たかが「アカシア」(失礼、暴言)読めるくらいで? 文学(ってのがなにか自分は知りませんがね)の片鱗にちょっこっと触れたくらいで?

いや、まただ。けんか腰になっとるな。失礼。独り言です。
いや、とにかくお気に入りの作品けなされるとムカツクもんです。それに関してはラーメンさん、226さん、(あと228さんも?)ごめんなさい。

>>224さん肩もってくれてありがと。凄いっすね、ヌーボー読んでるなんて。小説よっぽど好きなんすね。

長レスたいへん失礼いたしましたです。



233 :吾輩は名無しである:2001/05/29(火) 01:11
>>230
似て非なる場面の錯綜する文脈を丹念に読むことができない人に、
モンタージュをその程度という資格はない。
自分が付き合えないものを基礎的なものだから、
自分が盛り超えたと思うのは大間違い。

ロブ=グリエは「囚われの美女」までの全映像作品は観てるぞ。
映画はいいから文学を語れ!



234 :230:2001/05/29(火) 01:12
>>222
(忘れてた)
ハハハ。あなたはまともな感性の持ち主だよ。

235 :吾輩は名無しである:2001/05/29(火) 01:14
>>233
いい加減に知ったかぶりはやめたら?

236 :吾輩は名無しである:2001/05/29(火) 01:16
ちなみに
ヌーボーの代表格ロブ=グリエは「今夜マリエンバードで」って映画とってますね

237 :「砂漠」ル・クレジオ:2001/05/29(火) 01:17
歩みが巻き上げる砂の霧に、なかば姿が隠れ、
夢の中に現れるかのように、彼らは砂丘の頂きに姿を現した。

238 :吾輩は名無しである:2001/05/29(火) 01:22
一言。
過度の馴れ合いはやめたほうがいいと思うよ。

239 :吾輩は名無しである:2001/05/29(火) 01:23
>>235
「不滅の女」を観れば蓮実重彦のささいな誤訳に気づくはず。
答えられるかな?



240 :吾輩は名無しである:2001/05/29(火) 01:26
(ああウザい...)
>>239 さて何でしょう?

241 :吾輩は名無しである:2001/05/29(火) 01:33
「アカシア」 いいですねえ。

書き出しではなく、エピグラムですが、

 現在という時間も過去という時間も
 多分未来の時間のなかにともに現前していて
 未来の時間も過去の時間のなかに含まれている
   (T・S・エリオット『四つの四重奏曲』)

ここにはシモンの小説の真髄が語られているではありませんか。
失敗作もひどい訳もひとまとめに「ヌーヴォー・ロマン」とくくるから
拒否反応もあるのでしょう。
先入観を捨てて読まれることをお薦めします。

242 :吾輩は名無しである:2001/05/29(火) 01:39
>>238
おいらも一言。
なんのこっちゃ?

243 :吾輩は名無しである:2001/05/29(火) 01:46
>>240
誤:アルト・サックス

さて正しくは?
観てたらわかるでしょう。

244 :吾輩は名無しである:2001/05/29(火) 01:55
>>243
知りません。

245 :226:2001/05/29(火) 02:04
>>232
>じゃ、なに? あなたたちは自分が普通じゃないとでも思ってるわけですか?
自分が普通じゃない、なんて思ってませんし言ってませんが。
私はただ小説を読むのが好きなだけの俗人です。文学の真髄なんてこれっぽっちもわかっちゃいません。
「アカシア」は読む必要があったから読んだわけじゃありません。たまたま手にとったから読んだだけです。
ついでに言えばまだ社会人じゃありません。

妄想するのはかまいませんが妄想を元にして人を批判したら電波だと思われますよ。


246 :横レス>226:2001/05/29(火) 02:36
まあね。
基本的に小説は現実世界では満たされない人間がハマるものだと思う。
どうやってもこの世界に馴染めない人間は、違う世界に逃避して、
現実を謳歌している人々を、つい嫉妬混じりの皮肉な目でみてしまう。
そういった感情が「普通の人々」発言の元にあると思うけど。
そんなにエキサイトするような発言でもないんじゃない?
小説にハマり込む人間は、確かにあまりまともじゃないよ。


247 :吾輩は名無しである:2001/05/29(火) 12:14
おや? スレをまちがえたかな・・・

248 :222:2001/05/29(火) 13:02
>>245
やれやれ、いいスレだからあまり汚したくないんだけど。

>ついでに言えばまだ社会人じゃありません

 まあそうでしょうね。そういう感じだ。いいですね、まだ前途洋々という風で。なんか怒ってるようですが、別にキミを馬鹿にしてるわけではありませんよ。妄想や電波云々は余計だよね。
あと、付け加えるならやっぱり「アカシア」は「たまたま」手にとって読むような作品ではないと思いますよ。あなたも相当本好きなのですね。

小説にはまりこむ人間がまともでないかどうか、そんなこと私は知りませんけど、なるべくまともでありたい、とは思ってます。ま、今みたいにいつも行動は願いを裏切っちまうんですが。。。


249 :ミコ:2001/05/29(火) 15:19
山手線にはねられたので… 志賀直哉 城ノ崎にて。あまりにも素頓狂。

250 :吾輩は名無しである:2001/05/29(火) 19:06
>>249
言われてみればそうだな。一歩間違えばギャグだ。

251 :吾輩は名無しである:2001/05/30(水) 00:22
灰色。静寂。逆流するものは何もない。

 ロベール・パンジェ 『パッサカリア』


252 :吾輩は名無しである:2001/05/30(水) 01:36
黄色い大きな月が向こうに懸かっている。(...)
件の話しは子供の折に聞いた事はあるけれども、自分がその件になろうとは思いもよらなかった。からだが牛で顔丈人間の浅間しい化物に生まれて、こんな所にぼんやり立っている。

253 :吾輩は名無しである:2001/05/30(水) 02:36
己が宮殿の厠の中で己が護衛の兵士らによって殺された墓場なき死者、
ヘリオガバルスの屍をめぐって、血と排泄物とがおびただしく流れたと同様に、
彼の出生のときにもその揺籃をめぐっておびただしい精液が流れたのであった。

254 :吾輩は名無しである:2001/06/16(土) 01:22
ある時期に数年ロンドンに住んでいた私は、力いっぱい仕事しながらも収入は
きわめてすくなかったが、その生活をたのしんではいた。四、五編の小説を
書き、そのうち二つは失敗ではなかった。一般社会では無名だったが、あちこちに
ちらほら、私が有望だとみとめてくれる人はあった。

モーム『月と六ペンス』 阿部知二訳

訳は阿部知二のがいいと思う。

255 :吾輩は名無しである:2001/06/16(土) 17:38
>252

内田ッチ「件」だね。

256 :吾輩は名無しである:2001/06/17(日) 00:45
小雨が靄のようにけぶる夕方、両国橋を西から東へ、さぶが泣きながら渡っていた。

257 :吾輩は名無しである:2001/06/17(日) 01:46
つれづれなるままに 乳を揉まれて三千人 やうやう

258 :名無しさん:2001/06/17(日) 01:59
アカシアはええが半分でダウンしてしもた

いずれの御時にか、あまたの女語・更衣あまたさぶらいけるなかにいとやんごとなききわにはあらねどいとときめかしたまうありける。
とか
月日は百代の過客にして行き交う年もまた旅人なり
もすげーええよな。

259 :名無しさん:2001/06/17(日) 02:01
彼女はよく膣おならが出た。ぷすぷす。

↑ 俺の小説の書き出し。(まだ一行だけ)

260 :mojo hands:2001/06/17(日) 02:16
むかしばなしを一つします。


261 :mojo hands:2001/06/17(日) 02:21
受話器の向こうから、弟の嫁の、昂ぶりのためにかえって感情を押さえているらしい低い声がきこえてきた。

262 :吾輩は名無しである:2001/06/18(月) 06:03
顔のある者がいない。 筒井康隆『邪眼鳥』

263 :吾輩は名無しである:2001/06/18(月) 12:11
許して、僕はこれより大きな声でしゃべれない。

264 :吾輩は名無しである:2001/06/18(月) 18:47
「アカシア」っていい小説だし感動するけど
泣きながら読むタイプの小説じゃなくない?

265 :っていうか:2001/06/18(月) 18:50
>>232
×「フランドルの道」
○「フランドルへの道」
だぞ。

266 :吾輩は名無しである:2001/06/18(月) 19:14
アカシア挫折したんだな・・・

267 :吾輩は名無しである:2001/06/18(月) 20:01
>>263
それいいよね。エンデだね。懐かしいな。

268 :吾輩は名無しである:2001/06/18(月) 23:04
>254
あ、俺も。一般にモームは中野好夫が名訳と言われてるけど、
どう読んでも阿部の方がいいと思う。
むしろ、中野の訳は良くないと思う。

269 :吾輩は名無しである:2001/06/19(火) 00:14
>>264 >>265 >>266
アカシアなんか読んでるのってやっぱこんな奴ばっかしなのかね?

270 :ナナシ:2001/06/19(火) 00:38
エンデって初めて聞きました。
すっごいすてきな出だし! >>263  よければ詳しく教えて?

271 :256=266:2001/06/19(火) 00:48
>>269
こんな奴って何よ?

272 :263     :2001/06/19(火) 01:22
>270
ミヒャエルエンデ「鏡の中の鏡」岩波書房&文庫

でもたぶんあなたが想像してるような話とはちがうと思う。。。
シュールですよ?

273 :267:2001/06/19(火) 02:31
確かに難しいよね『鏡の中の鏡』。
うーん、どんなのって聞かれても
説明しにくいなあ、ねえ?>263さん

でも個人的にはやはり印象に残ってたんだと思う。
「あ、エンデだ」ってすぐわかったし。


274 :「模範的百万長者」:2001/06/19(火) 04:36
金がなければ魅力的な人間であったところで何の足しにもならぬ。
ロマンスなどというものは金持の特権で、失業者の仕事ではない。

275 :吾輩は名無しである:2001/06/19(火) 05:27
キリマンジャロは、高さ19710フィート、雪に覆われた山で、
アフリカ大陸の最高峰といわれている。西側の頂上はマサイ語
で"Ngaje Ngai"(神の家)と呼ばれている。この西側の頂上
に近く、凍結せる豹の死体が横たわっている。このような高所
にまで豹が何を求めてやってきたのか、だれも説き明かしたも
のはいない。

276 :キャッチ=22:2001/06/19(火) 16:07
ひと目惚れだった。
ヨッサリアンははじめて会ったその場で、従軍牧師にぞっこん惚れぬいてしまった。

277 :ゲっと来る小説の書き出し:2001/06/19(火) 16:28
ザクリ!グサリ!ドチャリ…
町は一瞬にして血に染まり…

278 :吾輩は名無しである:2001/06/19(火) 16:46
↑厨房orニセ電波

279 :御名字:2001/06/19(火) 16:54
奇妙な男の話をする。
たとえて言うなら、風に漂いながら夜の虚空に浮く雲のような男の話だ。

280 :吾輩は名無しである:2001/06/19(火) 23:11
一説によるとオドラデクはスラヴ語だそうだ。


281 :吾輩は名無しである:2001/06/20(水) 01:39
今わたしは、ここに、ひとりで、まったく安全なところにいる。


282 :吾輩は名無しである:2001/06/22(金) 06:41
age

283 :吾輩は名無しである:2001/06/22(金) 21:13
マル健の「ぶっそぽうの夜」の
>熱風が吹きまくっている。
という書き出しは結構おどろいた。しかもそのあと
>谷間からどろりとした闇がもくもくと湧きあがり、そしてばかでかい月がぐんぐん上ってゆく
だったっけ? ばかでかいってありなんか? と思った。馳星周とかならまだ分るんだけど。

284 :吾輩は名無しである:2001/06/23(土) 00:00
辻仁成の「クラウディ」の冒頭。
手元に無いからコピペできないけど。
でも小説を最後まで読むと???

285 :吾輩は名無しである:2001/06/23(土) 02:52
ドグラマグラ

286 :吾輩は名無しである:2001/06/23(土) 03:48
俳諧師松風庵羅月は今戸で常磐津の師匠をしてゐる実の
妹をば今年は盂蘭盆にもたづねずにしまつたので毎日その
ことのみ気にしてゐる。

>>260
淳之介?

287 :mojo hands:2001/06/23(土) 04:21
>>286殿
そのとおり。
「不意の出来事」の枕・童謡のあと、この書き出しで始まる。
しびれちゃうよ。

288 :吾輩は名無しである:2001/06/24(日) 04:25
完璧な絶望

289 :吾輩は名無しである:2001/06/24(日) 04:29
>>288
う〜ん
それちょっときき秋田

290 :吾輩は名無しである:2001/06/24(日) 04:52
>288
「完璧な絶壁」と読み間違えてワラタ。
後頭部が絶壁てことを想像してさ。

291 :ddd:2001/06/24(日) 07:08
「イメージがあった」
大沢在昌。暗黒旅人。

292 :吾輩は名無しである:2001/07/18(水) 21:37
age

293 :吾輩は名無しである:2001/07/18(水) 22:24
「はじめにコンパスが登場する。彼は狂っていた」に一票

294 :吾輩は名無しである:2001/07/19(木) 00:52
さやうでございます。あの死骸を見つけたのは、私に違ひございません。
何とも無い一文なんですけど、心に残りました。

295 :吾輩は名無しである:2001/07/19(木) 17:20
怒りを歌え、ムーサよ。

296 :吾輩は名無しである:2001/07/20(金) 15:31
>>81が気になる…何だっけ?これ。

297 :吾輩は名無しである:2001/08/04(土) 23:26
age

298 :吾輩は名無しである:2001/08/04(土) 23:42
>>296
ドグラマグラ違うかった?手元にないので調べられまソン…

299 :吾輩は名無しである:2001/08/07(火) 20:06
既出だったらすまん
定番かな?『山月記』に一票。しびれた〜

300 :吾輩は名無しである:2001/08/07(火) 23:55
仙吉は神田のある秤屋の店に奉公している。

301 :吾輩は名無しである:2001/08/09(木) 11:00
虎だ、虎だ、おまえは虎になるのだ。

302 :吾輩は名無しである:2001/08/09(木) 12:13
 これは或精神病院の患者、――1が立てたスレッドである。彼はもう三十を越してる
であろう。が、一見した所は如何にも若々しい狂人である。
 最後に、――僕はこのスレッドを立て終わった時の彼の顔色を覚えている。彼は最後
に見を起こすが早いか、忽ち拳骨をふりまわしながら、誰にでもこう怒鳴りつけるであ
ろう。――「出ていけ!この厨房めが!貴様も低学歴な、モテない、粘着質な、足の短
い、脂ぎった、ネクラな、キモい引きこもりなんだろう。出ていけ!この厨房めが!」

303 :gt;:2001/08/12(日) 01:36
わたしが始めてテリー・レノックスにあったとき、彼は<ダンサーズ>のテラスの前のロールスロイス
”シルヴァー・レイス”の中で酔いつぶれていた。

304 :吾輩は名無しである:2001/08/12(日) 01:54
幸せな家庭はどれも似たようなものだが、不幸な家庭はそれぞれに不幸である。

305 :吾輩は名無しである:2001/08/12(日) 01:55
このうちに相違ないが、どこからはいっていいか、勝手口がなかった。

306 :吾輩は名無しである:2001/08/12(日) 02:00
>304
アンナ・カレーニナ。
トルストイは本当はゴーゴリの書き出しが好きだったようですね。

307 :太宰エピゴーネン:01/09/02 17:33 ID:B1AoqFB2
「死のうと思っていた。ことしの正月、よそから着物を一反もらった。
〜これは夏に着る着物であろう。夏まで生きようと思った」

「君にこの生活を教えよう。知りたいとならば、ぼくの家のものほし場まで
来るとよい。其処でこっそり教えてあげよう」

「どうにかなる。どうにかなろうと一日一日を迎えてそのまま送っていって
暮らしているのであるが、それでも、なんとしても、どうにもならなくなって
しまう場合がある」

「太古のすがた、そのままの蒼空、みんなも、この蒼空にだまされぬがいい。
これほど人間に酷薄な姿がないのだ」

「書きたくないことだけを、しのんで書き、困難と思われる形式だけを、えらんで創り、
デパートの紙包さげてぞろぞろ路ゆく小市民のモラルを一切否定し」

「言えば言うほど、人は私を信じてくれません。逢うひと、逢うひと、みんな私を
警戒いたします」

「おわかれ致します。あなたは、嘘ばかりついていました。私にも、いけない所が、
あるのかも知れません。けれども、私は、私のどこが、いけないのか、わからないの」

「恋をしたのだ。そんなことは、全くはじめてであった。それより以前には、
私の左の横顔だけを見せつけ、私のおとこを売ろうとあせり、相手が一分間でも
ためらったが最後、たちまち私はきりきり舞いをはじめて、疾風のごとく逃げ失せる」

「あさ、眼をさますときの気持ちは、面白い。かくれんぼのとき、押入れの
真暗い中に、じっと、しゃがんで隠れていて、突然、でこちゃんに、がらっと
襖をあけられ、日の光がどっと来て、でこちゃんに、「見つけた!」と大声で言われ、」

「メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した」

「すごい風だ。東京の春は、からっ風が強くて不愉快だ。埃が部屋の中まで
襲来し、机の上はざらざら、頬ぺたもほこりだらけ」

「君、思い違いしちゃいけない。僕は、ちっとも、しょげてはいないのだ」

「私は、独りで、きょうまでたたかって来たつもりですが、何だかどうにも
負けそうで、心細くてたまらなくなりました」

「くるしさは、忍従の夜。あきらめの朝。この世とは、あきらめの努めか。
わびしさの堪えか」

「省線のその小さい駅に、私は毎日、人をお迎えにまいります。誰とも、わからぬ
人を迎えに」

「されば読者よ、命あればまた他日。元気で行こう。絶望するな。では、失敬」
(これのみ書き終わり)

「朝、食堂でスウプを一さじ、すっと吸ってお母さまが、
「あ。」
と幽かな叫び声をお挙げになった」

「恥の多い生涯を送って来ました。
自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです」

以上、太宰治の作品から。

308 :吾輩は名無しである:01/09/21 20:08
ageてみたりして

309 :吾輩は名無しである:01/09/21 20:09
ガイシュツかもしれないが、遠藤周作「深い河」の冒頭

310 :吾輩は名無しである:01/09/22 00:27
胸に空洞が空いていた。右の肺がない。

311 :吾輩は名無しである:01/09/25 22:30
メアリー・レノックスがおじさんと一緒にくらすために
ミッセルスウェイトのお屋敷につれてこられたときには、
だれもが、彼女のことを、こんなに感じのわるい子どもは今まで見たことがないといったが、
まったくそのとおりだった。

312 :夜明けのダザイスト:01/09/25 23:25
 古来例のない、非常な、この出来事には、左の通りの短い行掛りがある。
 ロシヤの医科大学の女学生が、或晩のこと、何の学科やらの、高尚な講義を聞いて、
下宿へ帰ってみると、卓の上にこんな手紙があった。宛名も何も書いてない。

313 :吾輩は名無しである:01/09/25 23:58

音もなく、すうっと割れたんです。
大ぶりの、竜が浮き彫りになっている青磁色の鉢でした。
                           

314 :吾輩は名無しである:01/09/27 15:14
 教室では雨がたえまなく降っていた。

 「ゆるして」はがいしゅつだったので。

315 : :01/09/29 09:47
                                      

316 :吾輩は名無しである:01/09/29 11:27
>>309
激しく同意

317 :吾輩は名無しである:01/09/29 12:23
自分が殺される日、サンティアゴ・ナサールは、司教が船で着くのを待つために、
朝、五時半に起きた。彼は、やわらかな雨が降るイゲロン樹の森を抜ける夢を見た。
夢の中では束の間幸せを味わったものの、目が覚めたときは、身体中に鳥の糞を
浴びた気がした。

318 :吾輩は名無しである:01/09/29 12:29
まさかこんな所にメメクラゲがいるとは思わなかった。
ぼくはたまたまこの海辺に泳ぎに来てメメクラゲに左腕を噛まれてしまったのだ。

319 :吾輩は名無しである:01/09/29 16:07
祝・age復活

>>307
ああ太宰に惚れ直しそうだ。。

>>314
あの物語の書き出しはどれも印象深くていいよね。。
あと何があったかな、
「サーカスが燃えている」・・

320 :吾輩は名無しである:01/09/29 17:10
「小説の書き出し」(小説の中の小説ね)から始まる小説。

321 :HeavyBug:01/09/29 17:10
My Mac says;
"Mukaasi mukasi aru tokoru ni ojiisan to obaasan ga sundottatosaノ"
(English text-to-speech)
>>107 の発展形;
「みゅかあーすぃみゅかすぃえぁrゥとぉこぉろぉにおじいさぬとおおばあさぬがすんどたthとさ(以下略)」
もうすでに出てたか。

322 :吾輩は名無しである:01/09/29 23:23
>>71の約束思い出そうよ。

323 :吾輩は名無しである:01/09/30 22:03
ぼくがまだ年若く、いまよりもっと傷つきやすい心を持っていた時分に、
父がある忠告を与えてくれたけれど、爾来ぼくは、その忠告を、心の中で
くりかえし反芻してきた。
「ひとを批判したいような気持ちが起きた場合にはだな」と、父は言うのである
「この世の中の人がみんなおまえと同じように恵まれているわけではないということを、
ちょっと思い出してみるのだ」

   フィツジェラルド「グレート・ギャッビー」

まだ読んでるの途中だけど、いきなりしびれた。
まるで、文学版以外の2ちゃんねらーに向けて言ってるように思わないか(w

324 :吾輩は名無しである:01/09/30 22:16
「駆込み訴え」の冒頭はインパクトあるな。

325 :吾輩は名無しである:01/10/06 22:10
この世界を変えられる。
私はそう思っている。

326 :吾輩は名無しである:01/10/08 01:39
ぼくは病んだ人間だ……ぼくは意地の悪い人間だ。およそ人好きのしない男だ。

327 :かをる@半可通:01/10/08 02:18
「客が来ていた。そろえた両足をドアのほうに向けて、うつぶせに横たわっていた。死んでいた。」

…これは笑うところですよね?

328 :吾輩は名無しである:01/10/09 03:17
愛する祖国の地は再び私に喜びと悲しみとを与えてくれる。

329 :吾輩は名無しである:01/10/09 03:30
廻れば大門の見返り柳いと長けれど、お歯ぐろ溝に燈火うつる三階の騒ぎも手に取る如く、明けくれなしの車の行来にはかり知られぬ全盛をうらなひて、大音寺前と名は仏くさけれど……

330 :吾輩は名無しである:01/10/09 03:33
何十万という人びとが、あるちっぽけな場所に寄り集まって、自分たちがひしめきあっている土地を
醜いものにしようとどんなに骨を折ってみてみても、その土地に何ひとつ育たぬようにとどんな石を
敷きつめてみても、芽をふく草をどんなに摘みとってみても、石炭や石油の煙でどんなにそれをいぶ
してみても、いや、どんなに木の枝を払って獣や小鳥たちを追い払ってみても−−春は都会のなかで
さえやはり春であった。

331 :吾輩は名無しである:01/10/09 03:36
こうして人々は生きるためにこの都会へ集まって来るのだが、僕にはそれがここで死ぬためのように考えられる。

332 :吾輩は名無しである:01/10/09 03:38
おれはおかしな人間だ。やつらはおれをいま気ちがいだといっている。

333 :吾輩は名無しである:01/10/09 03:48
現代は本質的に悲劇の時代である。だからこそわれわれは、この時代を悲劇的なものとして受け入れようとしないのである。

334 :吾輩は名無しである:01/10/09 03:49
とうとう我慢し切れないで、私は自分の実生活に於ける第一歩の記録を
綴ることに決心した。尤も、こんな事はしなくても済む訳なのだが……
ただ一つ断言して置きたい、私はたとえ百歳まで生き延びるとしても、
もう二度と再び自叙伝めいたものを書きはしない。実際、羞恥の念を感
ぜずに自分の事を書こうというには、思い切って醜い自己惑溺に陥らな
けりゃならない。

335 :吾輩は名無しである:01/10/09 03:58
>>334
それなに?

336 :吾輩は名無しである:01/10/09 04:28
>335 ドストエフスキー「未成年」

337 :吾輩は名無しである:01/10/09 04:39
>335
ドストエフスキー「未成年」

338 :筒井康隆「七瀬ふたたび」:01/10/10 20:59
 地響き。振動。
 横なぐりの衝撃。
 傾く車体。悲鳴。ガラスの割れる音。
 巨岩の重みにねじ曲がる鉄骨。折れてはじけとぶ木材。悲鳴。
 横倒しになった客席。暗黒。シートの下敷きになって泣き叫ぶ乗客。散乱した網棚の荷物。怒鳴る声。悲鳴。悲鳴。

  (筒井はあまり好きじゃないが、この書き出しはいいと思った。)

339 :吾輩は名無しである:01/10/11 20:44
「あなたは人間より、樹が見たいのでしょう?」

340 :/:01/10/11 20:51
夏はまさにあらわれようとしていた、空に、遠くの森に、海に、セヴンティーンの
おれの肉体の内部に、夏は乾いた舗道の地面にむかってゆるめられる消火栓からの
水のように盛んに湧こうとしていた・・・・

341 :吾輩は名無しである:01/10/11 21:17
胎児よ 退治よ
何故眠る
母親の心がわかって
恐ろしいのか

342 :吾輩は名無しである:01/10/11 21:18
間違えた。
「眠る」→「踊る」

343 :吾輩は名無しである :01/10/11 22:11
しかも激しくガイシュツだし。

344 :吾輩は名無しである:01/10/24 03:04
腹上死であった。

345 ::吾輩は名無しである :01/10/26 15:28
山の手線の電車に跳飛ばされて怪我をした

346 :124:01/10/26 15:34
昔、トイレをご不浄といった。――虎の穴にあったぞ

347 :吾輩は名無しである:01/11/03 01:37
age

348 :吾輩は名無しである:01/11/03 01:42
友人からの一通の手紙、結婚式への招待状が僕を古い街へと引き戻す。

349 :吾輩は名無しである:01/11/03 01:59
スプーンは私を扱うのがうまい。
ただし、それは私の体を、であって
心をではない。

350 :吾輩は名無しである:01/11/07 00:29
ひゃああ>>313、いい!
おねがい誰の何て作品かおしえて頼む。

351 :吾輩は名無しである:01/11/07 00:37
最初の場面はきわめて迅速に展開される。それはすでに何度も繰り返されたものであることが感じられる。誰もが自分の役割をそらんじているからである。
言葉や動作がいまではしなやかに、連続的に継起し、油の十分利いた機械仕掛の必要不可欠な部品みたいに、なんのひっかかりもなく相互に連繋する。

352 :吾輩は名無しである:01/11/08 01:50
age

353 :吾輩は名無しである:01/11/14 23:09
 ぼくはなにものでもない。この夕
方、カフェのテラスにいるひとつの
明るいシルエット以外のなにもので
もない。

354 :吾輩は名無しである:01/11/14 23:40
 ぼくはなにものでもない。この夕
方、カフェのテラスにいるひとつの
明るいシルエット以外のなにもので
もない。

355 :吾輩は名無しである:01/11/14 23:50
 ぼくはなにものでもない。この夕
方、かふぇのテラスにいるひとつの
明るいシルエット以外のなにもので
もない。

 

356 :吾輩は名無しである:01/11/15 00:04
 ぼくはなにものでもない。この夕
方、カフェのテラスにいるひとつの
明るいシルエット以外のなにもので
もない。

357 :吾輩は名無しである:01/11/15 00:23
 ぼくはなにものでもない。この夕
方、カフェのテラスにいるひとつの
明るいシルエット以外のなにもので
もない。

358 :吾輩は名無しである:01/11/15 00:47
夜は果てしなくぬれていた。

359 :検索結果:01/11/15 01:02
2 我が輩は猫である。 夏目漱石
3 ブライト・ライツ、ビッグ・シティ ジェイ・マキナニー
4 山椒魚 井伏鱒二
5 長崎から船に乗って 五木ひろしの歌
6 駆け込み訴え 太宰治
9 瓦礫の中 吉田健一
14 破戒 島崎藤村
20 ドグラマグラ 夢野九作
23 虚構船団 筒井康隆 「まずコンパスが登場する。」
24 弟子 中島敦
26 走れメロス 太宰治
31 Think  夜に猫が身をひそめるところ 吉田音
32 地下室の手記 ドストエフスキー
33 異邦人 カミュ
43 桜の樹の下には 梶井基次郎
46 富嶽百景 太宰治
47 舞姫 森鴎外
48 草枕 夏目漱石
53 上海 横光利一
56 姑獲鳥の夏 京極夏彦
60 銀河鉄道の夜 宮沢賢治
69 アデン・アラビア ポール・ニザン
80 エクスタシー 村上龍
83 Y 佐藤正午
85 隷属状態とその幸福 ポーリーヌ・レアージュ
86 春と修羅 宮沢賢治
89 幽霊たち ポール・オースター
90 草迷宮 泉鏡花

360 :吾輩は名無しである:01/11/15 01:48
いきり勃ったティムポの先に先走り汁がてらてらときらめいていた。

361 :すけたがわたつのすけ:01/11/15 03:18
或曇った冬の日暮れである。私は横須賀発上り二等客車の隅に腰を
下して、ぼんやり発車の笛を待っていた。とうに電燈のついた客車
の中には、珍しく私の外に一人も乗客はいなかった。

362 :考える名無しさん:01/11/15 03:41
誰もが小津を知っている。

363 :吾輩は名無しである:01/11/15 03:48
私はバスタオルだ。
湯上がりの女の乳房と恥部をいっぺんに隠すことができる、
黄色いバスタオルだ。

364 :吾輩は名無しである:01/11/15 04:29
遠目には雑草さながらの群生植物の茂みが、
いくつも折りかさなるようにしていっせいに茎を傾け、
この痩せこけた砂地にしがみすいて、吹きつのる西風
を避けている。

365 :吾輩は名無しである:01/11/15 04:50
女が、スカートの裾を乱して、悲鳴をあげていた、
二人の男が、女の手を両脇から地面におさえこんでいる。

366 :吾輩は名無しである:01/11/15 04:56
母上様、三回目の手紙をさしあげます。
前の二回の返事を随分待ちまうぃたが、ついに下さいませんでしたね。

367 :吾輩は名無しである:01/11/15 05:00
いつだったか、ぼくは死んでいた。

368 :中里恒子:01/11/15 05:09
足もとの石垣の間に、砂が噴き出している。砂の周囲から、
蟻が列を作って、一定の方向に、す早く動いている。

369 :350:01/11/15 18:46
まだあきらめてナイ…
>>313、何て作品の書き出しなのか誰かおしえてよう。

370 :吾輩は名無しである:01/11/15 18:48
睡眠と覚醒の波打際で、ぼくの身体は覚醒に背馳し、
胎児みたいにみにくく跼る。

371 :吾輩は名無しである:01/11/15 21:08
ざまあ見ろ。
可哀相にとうとう落ちぶれてしまったね。報いが来たんだよ。良い気味だ。
この寒空に縮の単衣をそれも念入りに二枚も着込んで、……二円貨してくれ。

372 :吾輩は名無しである:01/11/15 23:06
今日、ママンが死んだ。

373 :オリンピック・マルセイユ:01/11/15 23:12
.ジャン・ピエール・パパンのオーバーヘッドが決まった。

374 :吾輩は名無しである:01/11/15 23:13
>>372がいしゅつと思われ

375 :高森朝雄:01/11/16 00:08
東京・・・・東洋の大都会といわれるマンモス都市東京――
そのはなやかな東京のかたすみに――ある・・・ほんのかたすみに――
ふきすさぶこがらしのためにできた道ばたのほこりっぽいふきだまりのような
あるいは川の流れがよどんで岸のくぼみに群れあつまる色あせた流木やごみくずのような
そんな街があるのをみなさんはごぞんじだろうか――?
この物語はそんな街の一角からはじまる・・・・

376 :@:01/11/17 04:19
公園はその時刻、魔法の泉の上にブロンドの両手をひろげていた。

377 :野間宏:01/11/17 13:18

 草もなく木もなく実りもなく吹きすさぶ雪風が荒涼として吹き過ぎる。
はるか高い丘の辺りは雲にかくれた黒い日に焦げ、暗く輝く地平線を
つけた大地のところどころに黒い漏斗形の穴がぽつりぽつりと
開いている。

378 :吾輩は名無しである:01/11/17 15:52
ロリータ。わが命のともしび、わが肉のほむら。
わが罪。わが魂。ロ、リー、タ。
舌のささやきが口蓋を三歩すすんで、
三歩目に軽く歯にあたる。ロ。リー。タ。

ま、有名どころだが、阿呆っぽくて良い。
小説は長過ぎるが…

379 :吾輩は名無しである:01/11/17 16:23
ノニータ。ノ。ニー。タ。三音節!

380 :吾輩は名無しである:01/11/18 16:26
水連の花の開く音がする夜だった。

381 :吾輩は名無しである:01/11/18 18:16
智に働けば角が立つ。
情に棹させば流される。
意地を通せば窮屈だ。
とかくにこの世は住みにくい。

382 :吾輩は名無しである:01/11/26 21:54
都大路はたおやかな花枝だを纏って今春の盛りである.
風は風,西国への思いを撒き散らしながら春を伝える.

383 :吾輩は名無しである:01/11/26 21:56
>>382
>花枝だ
花枝

384 :吾輩は名無しである:01/11/27 22:43
この少年は、名を知られなかった。

385 :吾輩は名無しである:01/11/27 23:20
 一緒に住もうと思っていた女の子がいたから、仕事でふらりと出掛けていった西武池袋
線の中村橋という駅の前にあった不動産屋で見つけた2LDKの部屋を借りることにした
のだけれど、引っ越しをするより先にふられてしまったので、その部屋に一人で住むこと
になった。

386 :吾輩は名無しである:01/12/05 00:55
age

387 :吾輩は名無しである:01/12/05 01:20
海は乳色の霧の中でまだ静かな寝息を立てていた。藺草
のような丈の高い水草の間では、それでももう水鳥が目
を醒ましていて、羽ばたいたり、きいきいとガラスをこ
するような啼声を立てていた。灰色の汚れた雪のような
鴎はオレンジ色のビイ玉のような眼をじっとこちらに向
けて横柄に脚で砂を掻いてはぷい、と横を向いた。

388 :島田雅彦:01/12/05 01:48
ーーもう人間はいなくなってしまった。人間の影だけだ。現実
もまた消えてしまった。そして、フィクションだけが残った。
一切が途中であり、しかも全てが終わっているフィクションの
吹けば飛ぶような登場人物に過ぎない。

389 :吾輩は名無しである:01/12/05 01:49
 ・・
「そそが見たい」

やられた思たら書き出しんとこ一枚飛ばしてよんどることに気づいた。
ぶっとんだ。二重に。

390 :島田雅彦:01/12/05 01:51
  失礼、間違えました。スマソ

ーーもう人間はいなくなってしまった。人間の影だけだ。現実
もまた消えてしまった。そして、フィクションだけが残った。
私も君も、一切が途中であり、しかも全てが終わっているフィクション
の吹けば飛ぶような登場人物に過ぎない。

391 :吾輩は名無しである:01/12/05 01:53
物憂さと甘さとが付きまとって離れないこの見知らぬ感情に悲しみト言う立派な
重々しい名をつけようかどうか迷う

392 :吾輩は名無しである:01/12/05 02:00
>167激しく同意!!!!

393 :深い河:01/12/05 02:30
やき芋ォ、やき芋ォ、ほかほかのやき芋ォ。
医師から手遅れになった妻の癌を宣告されたあの瞬間を思い出す時、
磯辺は、診察室の窓の下から彼の狼狽を嗤うように聞こえたやき芋屋
の声がいつも甦ってくる。

394 :世界@名無史さん:01/12/05 13:26
これはメモワールである。

395 :吾輩は名無しである:01/12/05 16:32
 ぼくはなにものでもない。この夕方、カフェの
テラスにいるひとつの明るいシルエット以外の
なにものでもない。

396 :吾輩は名無しである:01/12/05 19:33
女じゃないのにセックスした。

「熱帯植物園」の出だし1行目です。

397 :吾輩は名無しである:01/12/05 19:35
   ..’ ’∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ,;;:: <;`Д.⊂ヽ< アイゴー!、ウリナラのマンコは世界一ニダ〜!
   ,;::⊂  泣 ノ  \ 誰もわかってくれないニダ〜!!
       人  Y     \________________
      し (_)

398 :吾輩は名無しである:01/12/20 14:54
彼は若く、夜は若かった。

399 :吾輩は名無しである:01/12/20 14:56
↑間違えた。
夜は若く、彼も若かった。

400 :吾輩は名無しである:01/12/20 14:59
別にいいよ、どっちも若いんだったら。

401 :吾輩は名無しである:01/12/20 15:04
>>400

いや、文学的にはアウト。

The night was young, and so was he.だっけ?

情景から描写し、内面に移る、これがいいのさ

402 :吾輩は名無しである:01/12/22 16:45
物憂さとあまさとがつきまとって離れないコの見知らぬ感情に悲しみという重々しいりっぱな名をつけようか、私は迷う

403 :教科書から:01/12/24 03:32
「ろう西のりちょうは博学才英、若くして名をこぼうに連ね、自ら頼む所すこぶる厚く、
 性狷介、(・・・忘れた)」
だれか正確なところ、お願い。

404 :教科書から:01/12/24 03:34
「春はあけぼの。やうやうしろくなりゆくやまぎは、すこしあかりて、
むらさきだちたるくもの、ほそくたなびきたる。」
だれか、冬まで続けてくんない?

405 :奥の細道:01/12/24 03:36
「月日は百代の過客にしてゆきこう年もまた旅人なり。」

406 :名無しさん@Emacs:01/12/24 04:00
石川淳にしようと思ったらもう『至福千年』も出てたのね。
ってことで

この話が私の夢か一時的狂気の幻でなかったなら、あの押絵と旅をしていた男こそ
狂人であったに違いない。

(『押絵と旅する男』江戸川乱歩)
>>81の十蘭もいいね。でも『湖畔』の方が好き。

407 :名無しさん@Emacs:01/12/24 22:30
>>340は『政治少年死す』ですね。
これ読んで久々に読み直した。大江で一番面白いなー。
(第一部も面白い。)

408 :吾輩は名無しである:01/12/24 22:38
自称変わり者の寝言

409 :吾輩は名無しである:01/12/26 22:19
オツベルときたら大したもんだ。

410 :吾輩は名無しである:01/12/27 00:26
私はただキスして欲しかった。
降ってきては、静かに離れて行くような、
そんなキスが欲しかった。

411 :吾輩は名無しである:02/01/02 04:11
age

412 :吾輩は名無しである:02/01/02 05:45
ゆくかわのながれはたえずして、しかももとにみずにあらず。
よどみにうかぶうたかたは、かつきえ、かつむすびて、ひさしくとどまりたるためしなし。
よのなかにあるひととすみかと、またかくのごとし。

413 :吾輩は名無しである:02/01/03 03:48
最初の場面はきわめて迅速に展開される。

414 :吾輩は名無しである:02/01/03 18:47
1の母です。

415 :吾輩は名無しである:02/01/03 23:42
>>400
やっぱ次のフレーズまで入れないと。
But the night was sweet, he was sour.

416 :吾輩は名無しである:02/01/04 07:51

1771年5月4日
ひと思いに出かけてしまって、ほんとによかったと思っている。

417 :吾輩は名無しである:02/01/07 01:39
あげ

418 :吾輩は名無しである:02/01/07 01:46
「仮面の告白」の書き出しってどんなのだったけ?

419 :吾輩は名無しである:02/01/07 01:50
永いあいだ、私は自分が生まれたときの光景を見たことがあると言い張っていた。

420 :pれ:02/01/07 02:01
書き出しって面白いもんだ。

421 :吾輩は名無しである:02/01/08 18:06
age

422 :吾輩は名無しである:02/01/10 19:05
age

423 :吾輩は名無しである:02/01/12 02:18
福子さんどうぞゆるして下さいこの手紙雪ちゃんの名借りましたけどほんとうは雪ちゃんではありません、そう云うたら無論貴女は私が誰だかお分かりになったでしょうね、いえいえ貴女は(以下略)

424 :吾輩は名無しである:02/01/12 09:16
二分間の沈黙。目の前には校長先生。

425 :吾輩は名無しである:02/01/12 10:04
月日は百代の科客にしてゆきかう歳月もまた旅人なり。
べたがが、これは渋い。

426 :吾輩は名無しである:02/01/12 14:57
>>424
それ、何の書き出し?

427 :424:02/01/12 23:31
秘密。

428 :吾輩は名無しである:02/01/13 23:54
親譲りの無鉄砲で子供の頃から損ばかりしてきた。

429 :吾輩は名無しである:02/01/14 17:20
 枕辺の洗面器の水面が、壁にかかった垂直の鏡の面を反映して
互いに光りあっている。人気の途絶えた怠惰な午後の時間に、薄埃を
浮かべた暗い水の表皮に仄かに揺れる、黄金色《ブロンド》の光の環。

430 :吾輩は名無しである:02/01/16 01:16
>>385は誰の作品?

431 :吾輩は名無しである:02/01/16 16:21
>>430
http://www.books-showado.com/quotation/quotationA1/quotation1-G.htm

432 :吾輩は名無しである:02/01/16 18:44
25 名前:吾輩は名無しである 投稿日:2001/04/01(日) 01:40
貴族が馬車に乗って街を走っていた。ぼくのお父さんをひいた。



これにすごくグッと来たので、誰か教えてください。

433 :吾輩は名無しである:02/01/16 22:53
>>424
誰の何?

434 :吾輩は名無しである:02/01/17 19:17
「こいさん、頼むわ。−−」
鏡の中で、廊下からうしろへはいって来た妙子を見ると、
自分で襟を塗りかけていた刷毛を渡して、そちらは見ずに
目の前に映っている長襦袢姿の、抜き衣紋の顔を
他人の顔のように見据えながら
「雪子ちゃん下で何してる」と、幸子は聞いた。

壮大な日常ごと文学。私は谷崎ではこれが一番好きです。



435 :吾輩は名無しである:02/01/17 19:29
セドリックには、誰も云うて聞かせる人が有りませんかッたから、
何も知らないでゐたのでした。
おとッさんは、イギリス人だッたと云ふこと丈は、
おッかさんに聞いて、知つてゐましたが、
おとッさんがおかくれになったのは、極く小さいうちの事でしたから
よく記憶えて居ませんで、ただ大きな人で、目が浅黄色で、
頬髯が長くッて、時々肩に乗せて、
座敷中を連れ廻されたことの面白さ丈しか
瞭然(はっきり)とは記憶えてゐませんかッた。

明治25年に若松賎子が日本で初めて翻訳した
バーネット作「小公子」の冒頭。
戦前の古風で優しい風情の口語体がよいです。


436 :吾輩は名無しである:02/01/17 19:49
それは康和元年、朝から雪の降りしきる日の事である。

437 :吾輩は名無しである:02/01/17 20:03
>>436
It's one day on which of Kowa-Gan'nen, it's snowy.

438 :350:02/01/19 00:48
>>313って、誰の何て作品なの?
ずっと聞いてるのに誰も教えてくれないよー。うわ〜ん(泣

439 :吾輩は名無しである:02/01/19 12:05
そう、313が知りたい。

440 :吾輩は名無しである:02/01/19 12:19
>>313の書き出し……。確かに目を引く。

441 :吾輩は名無しである:02/01/19 14:39

夜が眠っていた。堕ちてきた蒼が厚く垂れ込め街を徐々に鎮めていく。

442 :吾輩は名無しである:02/01/19 17:48
虫は、シシ、シシ、と啼いた。
しかし、その声は誰にも聞こえなかった。虫自身にさえ。

吉田知子『千年往来』

443 :吾輩は名無しである:02/01/21 20:52
楢雄は生まれつき頭が悪く、近眼で、何をさせても鈍臭い子供だったが、
ただ一つ蠅を獲るのが巧くて、心の寂しいときは蠅を獲った。

織田作之助はもうちょっと読まれても良いと思う。
なんでこうも人気がないんだろう?
谷崎潤一郎の作品の中では、ブラックジャックにもでてくる
猫と庄三と二人のおんなが一番好き。

444 :上林暁『小便小僧』:02/01/24 11:39
私は突然眠りを破られ、夜具を刎ねのけて、起き上つた。確に、小便の音を聞いたのである。
傍らに寝てゐる勝男が寝小便をする音である。十歳の少年の強さをもつた小便の音であつた。



445 :吾輩は名無しである:02/01/24 15:41
悪魔に毛を一本渡すと、霊魂まで持って往かずには置かない
と云う、西洋の諺がある。
あいつは何も書かない奴だという善意の折紙でも、何も書け
ない奴だという悪意の折紙でも好い。それを持っている間は
無事平穏である。そして此二つの折紙の価値は大して違って
はいないものである。

446 :我輩は名無しである:02/01/24 20:13
三輪俊介はいつものように思った。家政婦のみちよが来るようになってから
この家は汚れはじめた、と。そして最近とくに汚れている、と。

447 :吾輩は名無しである:02/01/24 21:15
もっこいもっこい。彼の極めて薄くなった頭皮がやわらかな男声で話しかけてきた

448 :吾輩は名無しである:02/01/24 22:15
空想につきあっていただきたい。

モンゴル高原が、天にちかいということについてである。


449 :吾輩は名無しである:02/01/24 23:35
長い歳月が流れて銃殺隊の前に立つはめになったとき、
恐らくアウレリャノ・ブエンディア大佐は、
父親のお供をして初めて氷というものを見た、
あの遠い日の午後を思い出したにちがいない。

450 :吾輩は名無しである:02/01/24 23:55
22歳の春にすみれは生まれて初めて恋に落ちた。広大な平原をまっすぐ突
き進む竜巻のような激しい恋だった。それは行く手の形あるものを残らず
なぎ倒し、片端から空に巻き上げ、理不尽に引きちぎり、完膚なきまでに
叩きつぶした。そして勢いをひとつまみも緩めることなく大洋を吹きわた
り、アンコールワットを無慈悲に崩し、インドの森を気の毒な一群の虎ご
と熱で焼きつくし、ペルシャの砂漠の砂嵐となってどこかのエキゾチック
な城塞都市をまるごとひとつ砂で埋もれさせてしまった。みごとに記念碑
的な恋だった。恋に落ちた相手はすみれより17歳年上で、結婚していた。
さらにつけ加えるなら、女性だった。それがすべてのものごとが始まった
場所であり、(ほとんど)すべてのものごとが終わった場所だった。

451 :吾輩は名無しである:02/01/25 00:05
↑誰のか知らんがキモい

452 :吾輩は名無しである:02/01/25 00:24
誰のか知ってるけどクドい

453 :吾輩は名無しである:02/01/25 00:26
<<449
「百年の孤独」イイ!
でも最近「百年の孤独」スレ、ラテンアメリカ文学スレは
ともに下がり気味・・・

454 :吾輩は名無しである:02/01/25 03:07
「結婚記念日」Jeny Gerfield
約束をして会ったのはたったの4回目であったにもかかわらず、
絶えず貧乏ゆすりをしてジャージをこすりあわせながら
「おまえのこと大事にしたいんだよ」
などと口走って満足げな、それでいてどこか信用できない不敵な
視線を投げかけてきた男と結婚して3年。今日は結婚記念日。

455 :吾輩は名無しである:02/01/28 05:09
a

456 :吾輩は名無しである:02/01/29 00:45
g

457 :吾輩は名無しである:02/01/29 01:14
>>450
村上春樹
スプートニクの恋人

最悪に面白くなかった。このあと1人称に切り替わるのがさらにきもい。

458 :吾輩は名無しである:02/01/29 01:16
私は、よく娼婦の顔をしていると言われる。

459 :吾輩は名無しである:02/01/29 01:33
この六月二十五日の四時頃、ポニュケレ国の皇帝にしてドレルシュカフ国の王
タルー七世の聖別式の用意は、万端整ったようにみえた。

460 :吾輩は名無しである:02/01/29 01:44
 グッとくる小説の書き出しを心がけようと様々な試作実験を
繰り返していると、ペンだこからなにやら透明な臭い液が滲んで
万年筆が滑りやすくなり、とたんにそれまでの創作への熱意
までが滑り出し、成すすべもなく庭先にふと視線を向けると
よくその辺をうろついている猫がクウァと顔を洗っているのです。

                 「NY大捜査網25時」趙薫明

461 :吾輩は名無しである:02/01/29 02:28
この六月二十五日の四時頃、ポニュケレ国の皇帝にしてドレルシュカフ国の王
タルー七世の聖別式の用意は、万端整ったようにみえた。

462 :吾輩は名無しである:02/01/29 05:35
客が来ていた。そろえた両足をドアのほうに向けて、うつぶせに横たわっていた。
死んでいた。

463 :吾輩は名無しである:02/02/04 23:45
おわかれいたします。
あなたは、うそばかりついていました。
私にも、いけないところが、あるのかもしれません。
けれども、私は、私のどこが、いけないのか、わからないの。
私も、もう24です。
このとしになっては、どこがいけないと言われても、私には、もう直すことができません。


この続きもしばらくイイ!

464 :吾輩は名無しである:02/02/04 23:47
メール欄に題名を書いてくれると有難いのだが

465 :吾輩は名無しである:02/02/05 21:55
>>448
題名知りたい。おせーて!

466 :吾輩は名無しである:02/02/11 03:37
東京も格別のことはなかった。上野の桜が満開のころは、眺めはいかにも紅の薄雲
のようではあったが、花の下にはきまって隊伍を組んだ「清国留学生」の速成組が
いた。

467 :吾輩は名無しである:02/02/11 05:46
「あなたのことは今でも好きよ」という書置きを残し
妻は出て行った…。

出た!春樹ワールド!いきなり先制パンチ!
オレが主人公だったら、もー勝手にせいや!!の心境です。
ここまで書かれるともはやギャグです。

468 :吾輩は名無しである:02/02/11 05:48

こんな女がいたら聞いてみたい
「じゃーなんで出て行くの?」
そして
「下世話な話だけど、生活費はどーすんの?」

469 :吾輩は名無しである:02/02/11 06:31
先週のことです。
私が止まると、突然三人組の男が現れました。

一人が優しく声をかけた後、二人がかりで私のボディーを撫で回してくるのです。
なすがままの私にもう一人の男が手に余る程の硬く反った一物を乾いたアソコに
生でゴリゴリと突っ込んできました!!もっと優しくして!!キズがついちゃう!!

何も出来ない私はただ終わるのを待ちました。
そして男は私の穴の中に、たっぷり注ぎ込み穴の周りを拭きながら言いました・・・


   ||
   ||  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   || ( ´∀`)< ガソリン満タン入りました〜
    ⊂    )  \_____
   || | | |


470 ::02/02/11 07:13
「今日、ママンが死んだ。」カミュ、異邦人。
 やはりこれが一番インパクトあるなあ。文字による衝撃。

471 :吾輩は名無しである:02/02/11 07:49
>>469
それは小説の書き出しなの?


472 :ああ愉快:02/02/11 10:37
いつものように幕があき
恋の歌うたうわたしに
とどいたしらせは
黒いふちどりがありました。

473 :吾輩は名無しである:02/02/11 10:55
不幸の手紙ですか?

474 :448:02/02/12 20:42
>>465
遅レスでもうしわけない。
司馬遼太郎の「草原の記」です。

475 :吾輩は名無しである:02/02/13 21:35
 今朝、わたくし、目を覚ましますと、
枕元に、夏みかんが四つ、おいてありました。
 おやおや、もうそんな季節かと、おもい、夏みかんを四つ、
食べ終えると、おもいきって、お布団のそとに、飛び出してみました。

476 :吾輩は名無しである:02/02/13 21:43
>>475
おとおさん、オオクワガタが欲しいんです、
鳥肌マンセー

477 :吾輩は名無しである:02/02/14 00:54
「ワタシヲアイシテ」
です
313気になるんですが!

478 :宇野千代「犯罪」:02/02/16 15:29
日の暮れがた私は小さな弟を連れてそこを歩いていた。
大森の八景園のような新しい邸町の中で、コンクリートの塀だの、
ライト式の煉瓦塀だのがあった。そんな道端に盥(たらい)が
置いてあって、その中に足が四本入れてあるのが見えた。


479 :吾輩は名無しである:02/02/16 15:33
http://kansas.ceser.hyogo-u.ac.jp/~sugiyama/cgi-bin/sin2_/index.html
この三国志ゲームかなりよくできているぞ!


480 :吾輩は名無しである:02/02/16 17:11
313のよさがぜんぜんわからない
目立つとも思わない
どう鑑賞すればそれほど気になれるの?
ほめてた人、教えてください。

481 :吾輩は名無しである:02/02/16 19:29
27ドストエフスキー「悪霊」

482 :350:02/02/17 01:52
313のよさ
・近親が亡くなった時の虫の知らせを連想させ、悪い予兆として読める。
・静けさの中に大きな力が拮抗している状況があり、それがついに形に顕れた(すうっと割れた)。何かが始まりそう。
・単に私の趣味に合った。


483 :ヘンリー・ミラー:02/02/17 02:44
ぼくはヴィラ・ボルゲエゼに住んでいる。ここには塵っぱひとつなく、
椅子の置場所ひとつまちがっていない。ここでは、ぼくたちはみな孤独であり、
生気をうしなっている。

484 :Ray.na ◆CujopyKE :02/02/17 02:57
 ほんの数分、いや数秒目を閉じただけのつもりだったのに、もう空は真っ赤
に染まり夏の嵐を予感させる風が開け放した窓をがたがた鳴らしていた。
そろそろ窓を閉め、明かりをつける時間だと思いながら、私は起き上がれずに
いた。まぶたも力なくうなだれ、ただ目に入ってくるのは夕日に赤く染まった
ベランダと雲の流れの速い空模様。

485 :Ray.na ◆CujopyKE :02/02/17 02:59
 なんでだろうね。久しぶりに2ちゃんねるくるとまたこの板。
もしかして私って意外と文学好き?そうかもしれない。
作家になりたいのかもね。ああ意外だこと。人間って自分でもわからない
性癖があるもんだから。

486 :吾輩は名無しである:02/02/17 03:01
「俺だって四六時中ヒマな訳じゃない。今日も昼から二年越しで温った
めてる推理物のアイデアをねっていた。主人公は霊媒で、偶然巻き込ま
れた殺人事件を商売道具のハッタリ超能力で解決しようとするが、結局
は普通の推理で犯人を探し当てる、という話だ。我ながらなかなかいい
線いってると思う。」

487 :吾輩は名無しである:02/02/17 03:06
>>484 それって本当にプロの文章? なんかあやしいですね。

488 :Ray.na ◆CujopyKE :02/02/17 03:07
 プロじゃないよ、私はただの素人。ということで今後とも長い目で
見守ってください。

489 :吾輩は名無しである:02/02/17 03:28
>>488 ふむふむ、やっぱりそうですか。気にせずに。ただなんとなく
そんな気がしたので。この板、キャップのコテハン貴重です。れに、レイナさんの
カキコはすっきりしていてよいです。また遊びにきてください。



490 :Ray.na ◆CujopyKE :02/02/17 03:33
 ありがとう。すごくうれしいです。これからもよろしく。

491 :偽イタロ・カルヴィーノ:02/02/17 04:54
レイナ、ぼくもファンです。

492 :吾輩は名無しである:02/02/17 09:30
沖田総司が女であるという噂は東海道を風のように走った。

493 :吾輩は名無しである:02/02/17 11:46
これって書き出しではないのかな?ごろが
よくて覚えている。
「この世のなごり、夜もなごり。死にゆく身をたとうれば、
あだしが原の道の霜、ひと足づつに消えていく。夢の夢こそ
あはれなれ。あれ数うれば暁の、七つの時が六つなりて、残る
一つが今生の、鐘の響きの聞き納め」

うろ覚え。

494 :吾輩は名無しである:02/02/17 11:48
漱石の書き出しは全ていいと思う

495 :吾輩は名無しである:02/02/18 03:19
高い、大きな、暗い土手が、何処から何処へ行くのか解らない、
静かに、冷たく、夜の中を走っている。

496 :吾輩は名無しである:02/02/23 21:58
嘉永のはじめのことでござった。両国のさる大藩の殿様が本国から江戸へご帰府の途次、関の宿の近くに差し掛った折、右の方のふぐりがにわかに痒くなった。

497 : :02/02/23 22:38
 土井浩二が三年前に別れた美緒の夢の途中で目が覚めた朝、
 美緒はもちろん浩二の夢など見ていなかったし思い出しもしていなかった。

498 :吾輩は名無しである:02/02/23 23:36
飛行機の音ではなかった。


499 :アルチュール・ランボー :02/02/23 23:49
見つけたぞ、
何を?
永遠を
それは太陽に溶ける海だ

500 :吾輩は名無しである:02/02/24 00:00
それ書き出しだっけ?

501 :吾輩は名無しである:02/02/24 00:14
アホ、ランボーは詩人だろ?

502 :吾輩は名無しである:02/02/24 02:31
微妙に俺の覚えてるのと違うな・・

「みつけたぞ!」
「何を!?」
「永遠を!」
「海と溶け合う太陽を!」

かぎかっこ付の会話形式だったかは定かではないが
聞き手が4行目で、語り手の心中を言ってしまう、というのが
訳者の機知だな、と感心した憶えがある。

ランボーを散文小説家と仮定しても
このフレーズはクローズフレーズだったと思うが。

503 :吾輩は名無しである:02/02/24 08:55
ヌーン

504 :吾輩は名無しである:02/03/04 14:09
ふ〜ん

505 :吾輩は名無しである:02/03/06 06:27
どんな小説を読ませても、はじめの二三行をはしり読みしたばかりで、
もうその小説の楽屋裏を見抜いてしまつたかのように、鼻で笑つて巻を
閉ぢる倣岸不遜の男がゐた。

506 :吾輩は名無しである:02/03/07 01:03
2,3人の男が505の行く手を阻み抜刀した。それぞれ青眼に構えるが癖が違う。
浪人たちの流派にばらつきが見られる――すると、2ちゃんねらーか。
「どんな小説を読ませても、はじめの二三行をはしり読みしたばかりで、
もうその小説の楽屋裏を見抜いてしまつたかのように、鼻で笑つて巻を
閉ぢる倣岸不遜の男がゐた」
505は抜き打ちして袈裟懸けに506を斬る。506は太刀で受けた……が、
剣の勢いは止まらずに506の喉を裂いた。


507 :吾輩は名無しである:02/03/07 01:07
>>462
ごめん、それずっと気になってたやつだ。
タイトルきぼん!

508 :吾輩は名無しである:02/03/07 01:14
>>502
海外の文学作品って翻訳者の主観が混じっちゃってるから、仕方ないんだよ。
499みたいな訳もあるし、あんたが知ってる訳だってあるんだ。どっちとも正解だよ。

509 : :02/03/07 04:24
はて、どこだ? はて、いつだ? はて、だれだ? そんなことは聞きっこ
なしだ。おれ、と言えばいい。考えっこなし。そういうのは、質問、とか、
仮定、とか称する。先を続けろ、そういうのを先と称し、続けると称する。

ベケット「名づけえぬもの」

そんなに長い小説じゃないんだけど読むのにめちゃめちゃ時間かかった。

510 :吾輩は名無しである:02/03/08 06:01
いやはや、世間の小説家たちときたら、困ったものだ! なにか有益な、
気持のいい、心を楽しませるようなものを書くどころか、ただもう地下の
秘密を洗いざらいほじくりだすばかりではないか!……いやいっそのこと、
あの連中がものを書くのを禁じればいいのだ! まったく、ひどいものだ。
読みだすと……ついなんとなく考えこんでしまって――あげくの果てに、
ありとあらゆる妄想がわいてくる。いや、なんとしても、あの連中がものを
書くのを禁じるべきだ。なにがなんでも、きれいさっぱり禁じてしまうべきだ。

V・E・オドエフスキー公爵

511 :我輩は名無しである:02/03/08 06:44
世おのづから数といふもの有りや。有りといへば有るが如く、無しと為せば無きにも
似たり。

幸田露伴「運命」。ガイシュツかな?

512 :吾輩は名無しである:02/03/11 18:00
もしも君が、ほんとにこの話を聞きたいんならだな、まず、僕がどこで生まれ
たかとか、チャチな幼年時代はどんなだったのかとか、僕が生れる前に両親は
何をやってたかとか、そういった《デーヴィット・カパーフィールド》式のく
だんないことから聞きたがるかもしんないけどさ、実をいうと僕は、そんなこ
とはしゃべりたくないんだな。

513 :吾輩は名無しである:02/03/11 21:31
今日妻が死んだ。結婚生活○○年目、幸せだった。

かきだしじゃないですが。

514 :sage:02/03/11 23:03
>>507
462じゃないけど。
安部公房の「無関係な死」

515 :吾輩は名無しである:02/03/14 00:48
あげ

516 :吾輩は名無しである:02/03/14 01:12
黒衣の男は飄然と立ち去った。

517 :吾輩は名無しである:02/03/14 01:51
たちの悪いいたずらはなさらないで下さいませよ、眠っている女の子の口に
指をいれようとなさったりすることもいけませんよ、と宿の女は江口老人に
念を押した。

518 :吾輩は名無しである:02/03/14 01:58
今夜マタ、<機械>ガ建ツノヲ見タ。

519 :吾輩は名無しである:02/03/14 02:08
全部読むのは面倒だから既出かもしれないが、『特性のない男』の冒頭
って凄いと思う方いませんか。

520 :吾輩は名無しである:02/03/19 08:16
永劫回帰という考えは秘密に包まれていて、ニーチェはその考えで、
自分以外の哲学者を困惑させた。

521 :吾輩は名無しである:02/03/19 18:32
書き出しが面白い小説は内容も面白い?

522 :吾輩は名無しである:02/03/19 18:34
関係あるわけねーだろクソ

523 :吾輩は名無しである:02/03/19 18:52
>>521 正解だと思う。映画もそうだよね。3分見たらだいたいわかる。

524 :吾輩は名無しである:02/03/19 19:00
ただし、522みたいなアフォにはわからない。
最後まで読んでもわからない。
最後まで見てもわからない。
永遠に首をかしげ続けるのみ。

525 :吾輩は名無しである:02/03/20 16:13
>>517
川端の「眠れる……」の江口老人って「エロ老人」って読めるね。
「江口老人はエロ爺だった、その文学的位置」とかいう論文誰か書いてよ。

526 :蔦屋海河:02/03/20 23:16
弗に牽引された飛行機が師走に向けて走り出すそこで私はPANAMに手を振る

527 :吾輩は名無しである:02/03/23 12:50
人はただ、奴のことを、健、と呼ぶ。苗字も糞ったれも誰も知らない。

528 :吾輩は名無しである:02/03/23 13:12
 おら長男や、無愛想な男やさかい、宴会ども行ったかて、いつまででもあして黙っとる
のやわいね。そやけど、あんたさんのことを嫌がっとのやないげさかい、気にせんといて
くだしね。

529 :吾輩は名無しである:02/03/23 21:59
>>528
半村良「箪笥」
いいね〜。

530 :吾輩は名無しである:02/03/23 23:08
>>493
曽根崎心中だったと思われ

531 :吾輩は名無しである:02/03/24 00:25
雪が降っていた。


532 :吾輩は名無しである:02/03/24 00:34
パステルに染まった 高原のテレフォン・ボックス。 
電話をかける君と 偶然バッタリ出会ったよ。

533 :吾輩は名無しである:02/03/24 00:56
 傘で私の頭を叩くのが習慣の男がいる。男が傘で私の頭を叩きはじめてから、今日で
きっかり五年になる。はじめはとても我慢がならなかった。いまはもう慣れてしまった。

534 :吾輩は名無しである:02/03/24 17:50
Age

535 :吾輩は名無しである:02/03/25 00:21
昨日の午後、六時のバスがミス・ボビットを轢き殺した。

536 :吾輩は名無しである:02/03/26 09:32
俺は二十七年前、造船所の正門の向かいにあるペットショップで生まれた。動物に囲まれて育った。ある種の鳥類は生まれて初めて目にした生きものを母親だと思うのだそうだ。きっと俺は犬や猫や鳥やリスや猿や魚達を母親だと感じながら育っていたに違いない。

これを知らない人はさすがにいないかな?
別に何でもないような書き出しだけど、個人的に好き。

537 :吾輩は名無しである:02/03/26 14:18
さて、物語はとうに始まっているのである。
けれど慌てるには及ばない。風ははるか昔から吹いていたのだし、

・・・・・・って憶えてるんだけど、なんだっけ?

538 :吾輩は名無しである:02/03/30 15:06
ありがたいことに、この現象は薄れはじめていて、想い出ばなしになりつつある。たとえ
妙なものがチラリと見えるときでも、視野周辺。

539 :吾輩は名無しである:02/04/12 03:14
age

540 :吾輩は名無しである:02/04/13 00:21
何十万という人びとが、あるちっぽけな場所に寄り集まって、
自分たちがひしめきあっている土地を醜いものにしようとどんなに骨を折ってみても、
その土地に何ひとつ育たぬようにとどんな石を敷きつめてみても、
芽をふく草をどんなに摘みとってみても、
石炭や石油の煙でどんなにそれをいぶしてみても、いや、
どんなに木の枝を払って獣や小鳥たちを追い払ってみても―
春は都会のなかでさえやっぱり春であった。

541 :吾輩は名無しである:02/04/13 01:09
>540
なんていう小説?
ものすごくかっこいい。

542 :吾輩は名無しである:02/04/26 00:15
トルストイ『復活』ですな。

543 :Tanja:02/04/26 01:06
太宰治の斜陽の冒頭が好き。

544 :静子:02/04/27 09:53
昼の光に夜の闇の深さがわかるものか

545 :吾輩は名無しである:02/04/27 10:00
彼は年をとっていた。

546 :吾輩は名無しである:02/04/27 10:02
それは9月だった。あやしい季節だった。

547 :吾輩は名無しである:02/05/08 22:29
あげ。

548 :吾輩は名無しである:02/05/25 12:47
なんという素晴らしいお天気だ。今日はなんでも奈津子さんに言えるぞ。

549 :吾輩は名無しである:02/05/31 23:54
ものうさと甘さとがつきまとって離れないこの見知らぬ感情に、悲しみという重々しい、
りっぱな名をつけようか、わたしは迷う。

550 :吾輩は名無しである:02/06/01 01:31
サガンですか。

551 :吾輩は名無しである:02/06/01 01:35
悲しみよこんにちわ

552 :円導先生!!:02/06/01 05:14
http://www.geocities.co.jp/Foodpia-Olive/3480/

553 :吾輩は名無しである:02/06/06 17:48


わたしは人間があまり好きではない。

                 『ジャイアンツ・ハウス』

司書が主人公のお話。

554 :吾輩は名無しである:02/06/07 01:32
工藤伸一「桃尻太郎」

むかしむかし、あるところにおにいさんがいました。
いつもおにいさんは山へせんずりに行っていました。
ある日おにいさんがせんずりをしていると大きなももがどんぶらこどんぶらことながれてきました。
それは綺麗なお尻のような桃でしたから、おにいさんはその桃を見た瞬間に果ててしまいました。

555 :吾輩は名無しである:02/06/07 04:26
今はまだ何でもない彼は何もしていない。

556 :吾輩は名無しである :02/06/07 04:39
>>555
筒井か。つまんねえな。

557 :吾輩は名無しである:02/06/07 08:37
こうして人々は生きるためにこの都会へ集まって来るのだが、
僕にはそれが死ぬためのように考えられる。

558 :吾輩は名無しである:02/06/07 10:48
メール欄にでもいいから出典は書きましょう。だって知りたいもん

559 :吾輩は名無しである:02/06/17 01:57
 がいしゅつかもだが、やっぱり漱石の書き出しが
一番印象にのこってるな。ぶっきらぼうでかっこいい。
ごだごた理屈こねてるような気の利かない書き出しが
多すぎるやんけ。

560 :吾輩は名無しである :02/06/29 04:38
保守age

561 :吾輩は名無しである:02/06/29 06:39
>559
 太宰賞の本持ってるけど、最終候補に残ってたのがまさにその典型。
載せたげる。むかつくぞ

「世界がただ一つの出来事だとしたら/過去の露わな、そして隠れ潜む
痕跡であり、仄かな未来の予感を孕みもする一滴の、むしろ文字通り無
数の今の、全ての一瞬が他の一瞬と切り離すことができないただ一本の
本流に過ぎないとすれば/、小さな闇の中で果てなく昂揚と消沈を繰り
返すかに見えるこの意志と呼ばれるものは、何のために閃きを見せるの
か」

562 :吾輩は名無しである:02/06/29 06:49
554が一番イイ

563 :吾輩は名無しである:02/06/29 09:30
蓮実みたい。

564 :吾輩は名無しである:02/07/06 22:54
afe

565 :吾輩は名無しである:02/07/10 14:42
ちょっと聞きたいんですけど、吾輩は猫であるって
夏目漱石は何を読み手に伝えたかったんですかね?
あれって長いけどわかりずらいんですよ・・・。でも書き出しは斬新でス着

566 :吾輩は名無しである:02/07/10 15:03
>>565
詐術万歳、匿名性の必要とされる状況の暴露、
それぐらい自分で考えろよな。
あなたがあのような書き出しを必要とするなら
それは何故か、そう考えれば、答えは自ずと決っている。
よって上の詐術うんたらかんたらは単なる私見、以上、終了。

567 :吾輩は名無しである:02/07/10 15:18
第一にマーレイは生きていない。

568 :吾輩は名無しである:02/07/10 15:20
私はその百日紅の木に憑かれていた。

569 :吾輩は名無しである:02/07/10 16:08
神は人を楽園より追放し、
再度(ふたたび)近附けぬように、その地を火で囲んだのだ

570 :だって本当にそうなのだ:02/07/10 17:23
私が只今紹介いただきました小島信夫でございます。

小島信夫『各務原・名古屋・国立』

571 :川上弘美:02/07/13 17:19
 ミドリ公園に行く途中の藪で、蛇を踏んでしまった。

572 :吾輩は名無しである:02/07/13 17:24
「このくらいの太さのを<しゃぶしゃぶ>するのが好きなのかな?」
 シメジを箸でつまんで、オヤジはそう言った。

573 :吾輩は名無しである:02/07/13 18:20
ときに時雨は何時だろう。

574 :吾輩は名無しである:02/07/14 02:17
「“それはなんですか。―それは―なんですか”…」

575 :吾輩は名無しである:02/07/14 05:40
みんな出典書いてくれ!

たのむ!

576 :吾輩は名無しである:02/07/14 06:04
岩佐作兵衛はそのとき、長屋うちで、丸裸になっていた。

577 :吾輩は名無しである:02/07/14 06:05
http://js-web.cside.com/

578 :吾輩は名無しである:02/07/14 06:43
>>575 すまん、書き忘れた。
574はトーマス・マンの『ブッデンブローク家の人々」です。

579 :くっすん大黒:02/07/14 10:50
もう三日も飲んでいないのであって、
実になんというかやれんよ。

580 :化石の森:02/07/14 13:14
誰か人をでも殺してやりたいほどの暑さだった。

581 :機械:02/07/20 23:14
初めの間は私は私の家の主人が狂人ではないのかとときどき思った。

582 :いわずもがな:02/07/21 03:21
それより聞いてくれよ>1よ

583 :吾輩は名無しである:02/07/21 03:22
「ただいま」

584 :吾輩は名無しである:02/07/21 14:31
今日ママンが死んだ。

585 :トオリスガリノ太宰板ジュウミン:02/07/21 15:03
オマエラ1サンノハナシキイテンノカゴルァ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
あのゥー。何気なくこのスレ読んだからなんとなく言いますが…
1さんがメール欄に作者名と作品名を書いて欲しいって…
皆、書いてあげなサイヨォ・・・
サラバジャ★
ゴルァァァ━━━━━━(゚∀゚)オマエラ1サンノハナシキイテンノカ━━━━━━!!!!


586 :吾輩は名無しである:02/07/22 23:41
>584さんと同じことを考えていたよ!

カミュカコイイ!

587 :吾輩は名無しである:02/07/23 02:22
6月に入り妻は臨月を迎え、私は死と言う言葉に一層敏感になった。

588 :50歳:02/07/23 05:38
「ぼくは二十歳だった。それが人生で最も美しい時だなどとは誰にも言わせまい。」

全部読んだがなぜこれがない(泣)



589 :吾輩は名無しである:02/07/26 12:58
保全age

590 :吾輩は名無しである:02/07/26 13:00
ケツの穴から酒を出す女が居た。
その酒は人々の間で菊酒を呼ばれた。


591 :吾輩は名無しである:02/07/26 13:13
↑ いかにも美味そうだ・・・

しかし、ひょっとして君は、ワカメ酒を知らんな?

592 :吾輩は名無しである:02/07/26 13:14
その夜私は、珍しい酒を飲んだ。
ワカメ酒という。なるほど名の通り、そこはかとない磯の香りと
仄かな塩味が絶妙だった。場所は・・・

593 :吾輩は名無しである:02/07/30 23:50
>>588
>>69

出典書けや( ゚Д゚)ゴルァという以前の問題だな。

594 :吾輩は名無しである:02/07/31 01:20
私は犬に就いては自信がある。いつの日か、必ず喰いつかれるであろうという自信である。
私は、きっと噛まれるにちがいない。自信があるのである。

595 :吾輩は名無しである:02/08/15 01:56
くらついみちきい

596 :吾輩は名無しである:02/08/30 22:48
何だかんだ言って、漱石の「草枕」に勝てる書き出しは皆無

597 :吾輩は名無しである:02/08/30 22:59
あまりに暇なので小学生でも犯すことにした。

598 :吾輩は名無しである:02/08/30 23:10
 誰しも知るように、むだで横道にそれた知識には一種のけだるい喜びがある。

599 :吾輩は名無しである:02/09/03 15:44
>>584 586
カミュは私も好き
異邦人は最高だと思う

600 :とある戯曲:02/09/03 18:19
ちゅうちゅうたこかいな、ちゅうちゅうたこかいな

601 :吾輩は名無しである:02/09/12 05:49
彼女が僕との待ち合わせの場所に指定するのは、いつもどこかの歩道橋の上だった。

新井千裕『天国の水族館』
この人の小説は書き出しがみないい。

602 :吾輩は名無しである:02/09/12 08:08
ものうさと甘さとがつきまとって離れないこの見知らぬ感情に、
悲しみという重々しい、りっぱな名をつけようか、私は迷う。 


サガン 『悲しみよ こんにちは』



603 :吾輩は名無しである:02/09/12 09:17
白い雲。ぽつかり広告軽気球が二つ三つ空中に浮いてゐる。
――東京の高層な石造建築の角度のうちに見られて、
これらが陽の工合でキラキラと銀鼠色に光つてゐる有様は、
近代的な都市風景だと人は云つてゐる。
よろしい。我々はその「天勝大奇術」
又は「何々カフェー何日開店」
とならべられた四角い赤や青の広告文字をたどつて下りて行かう。
歩いてゐる人々には見えないが、その下には一本の綱が垂れさがつてゐて、風に大様に揺れてゐる。これが我々を導いてくれるだらう。
すると、我々は思ひがけない――もちろん、広告軽気球がどこから昇つてゐるかなぞと考へて見たりする暇は誰にもないが――それでも、ハイカラな球とは似つかない、汚い雨ざらしの物干台に到着する。


604 :吾輩は名無しである:02/09/12 10:31


  悲しみよこんにちは と 異邦人 はあとどれくらいガイシュツするんだろうか?


まぁそれくらい強烈なんだろうな・・・

605 :吾輩は名無しである:02/09/14 13:05
 その男は、パラシュートをはずす気力もなく、砂の上に
横たわったまま目で空をさがした。(星新一「処刑」)

 (エリートだな!)(筒井康隆「底流」)

 ストラウスはかせわぼくが考えたことや思いだしたことや
これからぼくのまわりでおこたことわぜんぶかいておきなさい
といった。(ダニエル・キイス「アルジャーノンに花束を」)

最後のは訳者によるところが大きいかもナー

606 :マンガ家:02/09/16 02:00
<落ち葉のトンネルを過ぎるとそこはー
軽井沢だった。>
『風立たぬ』(長谷邦夫・『パロディ漫画大全』・水声社より)
<台風の目のトンネルを過ぎるとー
四国の千摺岬上空だった。>(同書『千摺岬』より)
920頁本・4000円税別…うーん文学より文学的だ。

607 :吾輩は名無しである :02/09/21 12:39
「姑獲鳥の夏」
どこまでもだらだらといい加減な傾斜で続いている坂道を
登り詰めたところが目指す京極堂である。

「ダックスフントのワープ」
「そのダックスフントは、スケートボードに乗っかってたんだよ。
ダックスフントのスタイルは知ってるね。とても足が短い。
だからスケートボードは理想的な乗り物だった。彼は発見したんだ。
体型にとてもあってる。
スケートボードに乗ったダックスフント。頭の中で絵になった?」



608 :吾輩は名無しである:02/09/22 04:54
桶といえば脚の短い江戸桶がふつうである。

609 :吾輩は名無しである:02/09/22 05:04
祖母の遺骨をなくしてしまったことを、あっちゃんにどう云おうか。

610 : :02/09/22 12:15
いろはにほへと

611 :吾輩は名無しである :02/09/22 13:39

竹井岳彦は六人の男ばかりの兄弟の中の五男である。兄弟達の名は
一郎、次郎、三郎、四郎、そして弟は六郎と名づけられてるのに、
彼は五郎ではなく岳彦と命名された。
岳彦が出生した日、彼の父竹井玄蔵は穂高岳の頂上にいたから、そう
いう名を彼につけたのである。



612 :吾輩は名無しである:02/09/22 15:04
あの泥棒がうらやま(゜д゜)スィ

江戸川乱歩  …なんだっけ

613 :吾輩は名無しである:02/09/22 15:49
私は恐ろしいものに追掛けられて、逃げ廻つていたらしい。暗い空が低く
覆いかぶさつて、遠くの方に何ともわからない響きが聞こえている。広い野原の
中に私の外だれもいなかつた。


614 :吾輩は名無しである :02/09/22 20:25
1.言ってみればこんな話だが、本当はそうじゃない。
  僕は35歳と別れてしまった。言葉も耳慣れず、官憲も愛想が悪い。
  異国の町に来てうろうろしていたときのことだ。悪かったのは僕だ。

2.これは私が古い革のトランクを取り戻すまでの物語である。
  私が思うに、記憶というものはゆるやかな螺旋模様を描いている。
  もうずいぶん歩いたなと思っていても、螺旋階段のように、
  すぐその足の下に古い時間が存在している。
  身を乗り出して下に花を投げれば、かつて自分が歩いた影の上に
  落とすことができるのだ。

2は文学じゃないけど、エンターテインメント小説史上に残ると思う。

615 :吾輩は名無しである:02/09/22 20:36
>>612

|д゚) …………二銭銅貨…。

616 :吾輩は名無しである:02/09/25 00:58
ageteyaru

617 :吾輩は名無しである:02/09/25 06:41
夏が終わろうとしていた。「情事」森瑶子

618 :吾輩は名無しである:02/09/25 11:29
こんな小説の書き出しはイヤだ

3 名前: 名無し職人 投稿日: 2001/08/24(金) 23:45
  とてつもない大事件が思いもかけない結末を向かえた直後のことだった。



619 :吾輩は名無しである:02/09/25 11:44
>614 読んでみたくなったよ。2番目の方の作品名教えてくれない?

620 :吾輩は名無しである:02/09/25 11:54
riverrun

621 :吾輩は名無しである:02/09/25 12:52
ちんこの皮が剥けた。

622 :吾輩は名無しである:02/09/25 15:39
>619
メール欄にも書いてあるが、
「麦の海に沈む果実」恩田陸 講談社

623 :吾輩は名無しである:02/09/25 23:18
 いつしか空は雨気づいており、夏の残炎にすっぽりと包み込まれたこの田舎町は、光と影を急速に失ってゆく。
そして、円形広場にたむろしていた人々がまだそれに気づかないうちに、いきなりどしゃ降りが始まる。客待ちを
していたタクシーの運転手たちは一斉に窓を閉め、旅行者は慌てふためいて駅の待合室へ賭けこみ、他の通行人は
アーケード街へ向かって走ってゆく。そうした小さな混乱がひとしきりつづいたあと、ほどなく街は落ち着きの方
向へと傾いてゆく。

丸山健二の「ときめきに死す」
冒頭の描写が魅力的に感じた作品って、これくらいなんだよね。

624 :吾輩は名無しである:02/09/26 03:24
彼ら(彼女ら)の住んでいる街には河が流れていて、
それはもう河口にほど近く、
広くゆったりとよどみ、臭い。
河原のある地上げされたままの場所には
セイタカアワダチソウがおいしげっていて、
よくネコの死体が転がっていたりする。

625 :吾輩は名無しである:02/09/26 13:43
人は、一度巡りあった人と二度と別れることはできない。
なぜなら人間には記憶という能力があり、そして否が応にも
記憶とともに現在を生きているからである。

大崎善生「パイロットフィッシュ」

626 :美香 ◆5qBZxQnw :02/09/26 13:45
「誰か?」

ハムレット

627 :吾輩は名無しである:02/09/26 15:30
私のお尻には秘密がある。
まだ誰にも教えたことがない秘密。
その秘密をこれから話そうと思う。


お尻の秘密

628 :吾輩は名無しである:02/09/26 15:47
『怖いわ』
 その一言が凛子の唇から洩れたとき、久木は思わず動きを止めて、女の顔を盗み見た。
 いま、凛子はたしかに久木の腕の中にいる。小柄だが均整のとれた体はふたつに折り
畳まれ、その上を男の広い背がおおっている。
 ベットのわきの淡い明かりをとおして盗み見た凛子の顔は、眉の内側に縦皺が寄り、閉
じられた瞼は小刻みに震え、泣いているようである。
 まさしくいま、凛子は快楽の頂きにのぼり詰め、果てる寸前であった。女の心と体をと
り巻くすべての拘束から解き放たれ、愉悦を貪りながら満ちていく。

渡辺淳一「失楽園」
冒頭の描写が魅力的に感じた作品って、これくらいなんだよね。

629 : :02/09/26 15:48
『書き出し美術館』ってガイシュツ?

630 :吾輩は名無しである:02/09/27 00:54
「おい、地獄さ行ぐんだで!」

蟹工船

631 :吾輩は名無しである:02/09/27 00:57
>>624 をいをい。それ小説じゃねーだろ。確かに今読んでも胸にグッと来るけどよ。

632 :吾輩は名無しである:02/09/27 01:00
今日はヘッポコくんの16歳の誕生日。
いつものようにお母さんにベットからたたき起こされました。
お母さん「ペッポコや今日はお城に呼ばれているのを忘れたのかい」
ヘッポコくんはあわてて服を着がえてお城へむかいました。


633 :吾輩は名無しである:02/09/27 01:01
私は冒険者とはいえ類まれなる方向オンチだ
西へ東へ行ったり来たりしているうちあるものを拾った。
数か月前山で遭難しかかった時 山道で小さなメダルを拾ったのだ。
私は それを なにげにポケットにいれた。


634 :吾輩は名無しである:02/09/27 01:04
フリオ・イグレシアス   
蚊取線香をだましとられたあとでは、
もう海亀の襲撃から身を守る手だては
何ひとつ残されてはいなかった。
電話か郵便で通信販売会社から
新しい蚊取線香をとりよせることもためしてはみたのだが、
思ったとおり電話線は切断されていたし、
郵便も半月前から途絶えていた。
考えてみればあの狡猾な海亀がそんなことをやすやすと許すわけがない。
奴はこれまでわれわれの持っていた蚊取線香のおかげで
散々苦汁をなめさせられてきたのだ。
今頃きっと、青い海の底でにんまりとほくそえみながら
夜にそなえて昼寝をしているにちがいない。


635 :吾輩は名無しである:02/09/27 01:05
バンコック・サプライズ
「もしもし、5721の1251でしょうか?」


636 :吾輩は名無しである:02/09/27 01:05
天井裏
家の天井裏に小人が住んでいると妻が言いだしたのは正月の元旦のことだった。


637 :吾輩は名無しである:02/09/27 01:06
トランプ
 フリオ・イグレシアスのレコードがすりきれてしまったあとでは、海亀の攻撃から
 我々が身を守るてだては何ひとつ残されてはいなかった。

638 :吾輩は名無しである:02/09/27 01:07
ストッキング
 よろしいですか、想像してみてください。
 小さな部屋です。ビルの三階か四階で、
窓からは他のビルが見えます。
部屋には誰もいません。そこに男が一人入ってきます。
年齢は二十代後半、青白い顔をしています。
ハンサムといえなくもないのですが、
どちらかというと印象の薄い顔です。
痩せていて、身長はだいたい一七二センチくらいでしょうか?
 そこまで想像してもらえましたか?


639 :吾輩は名無しである:02/09/27 01:31
これはどうですか?
http://www47.tok2.com/home/wakaba21/AD.html

640 :吾輩は名無しである:02/09/27 01:32
はいはい、夏厨はもう寝ろ!

641 :吾輩は名無しである:02/09/27 02:47
トンボのめがねはどうやってかける。
トンボのお耳はどこにある〜。


642 :吾輩は名無しである:02/09/27 23:06
「久遠に伏したるもの 死することなく
 怪異なる永劫のうちには 死すら終焉を迎えん」国書刊行館

「そはとこしえに横たわる死者にあらねど
測り知れざる永劫のもとに死を超ゆるもの」創元

どっちもかっこいい


643 :吾輩は名無しである:02/10/17 22:29
ぼくがまだ年若く、いまよりもっと傷つきやすい心を持っていた時分に、
父がある忠告を与えてくれたけど、爾来ぼくは、
その忠告を、心の中でくりかえし反芻してきた。
「ひとを批判したいような気持が起きた場合にはだな」と、
父は言うのである
「この世の中の人がみんなおまえと同じように恵まれているわけでは
ないということを、ちょっと思いだしてみるのだ」

スコット・フィッツジェラルド著  野崎孝訳
   グレート・ギャッビーより

644 :吾輩は名無しである:02/10/17 22:34
Pニザンのアデンアラビアはガイシュツ?

645 :天之御名無主:02/10/17 22:35
先祖たちの逸話を集めるのは、どんな小さい逸話でも、
昔から私には楽しいことだった。お前も覚えているだろうが、
私がお前と一緒にイングランドへ出かけた時、
今なおその地に残っている親類の者について
調べてみたり、旅行したりなどしたりしたのも
そのためであった。

Franklin AUTOGRAFHY  岩波文庫  松本慎一・西川正身訳

646 :天之御名無主:02/10/17 22:50
ニューヨーク州の中央近くに横たわる広大な地域は、
山や谷が延々と連なっている。
あるいは、もっと地理学の用語を重んじれば、
山岳や峡谷と言うべきか。デラウェア川がその源を発するのは
この山間からである。また、この地域の清澄な湖や数知れぬ泉は、
サスケハナ川の無数の水源であり、流れ出た小川は、あちこちの峡谷を
蛇行しながら合流して、合衆国のもっとも誇り高い河川の一つになる。

James Fenimore Cooper
THE PIONEERS,OR THE SOURCES OF THE SUSQUEHANNA;A DESCRIPTIVE TALE
岩波文庫  村山淳彦

647 :中島敦 「山月記」:02/10/17 23:11
隴西の李徴は博学才穎、天宝の末年、若くして名を虎榜に連ね、
ついで江南尉に補せられたが、性、狷介、自ら恃むところ頗る厚く、
賤吏に甘んずるを潔しとしなかった。



648 :天之御名無主:02/10/17 23:22
ここにあることは、まあ、大体そのとおり起こった。
とのかく戦争の部分はかなりのところまで事実である。
当時知りあいだった男のひとりは、自分のものではない
ティーポットを持っていたかどで実際に銃殺されている。
またひとりは、戦争が終わったら殺し屋を雇って怨みのある
連中をみんな消してやると実際にいきまいた。その他もろもろ。
ここではすべて仮名を用いた。

Kurt Vonnegat,Jr SLAUGHTERHOUSE-FIVE
ハヤカワ文庫SF  伊藤典夫訳

649 :吾輩は名無しである:02/10/17 23:50
漱石の草枕以上の作品はないと思われ

650 :吾輩は名無しである:02/10/18 12:01
↑んなこたーない

651 :天之御名無主:02/10/18 21:37
オクラホマの、赤茶けた土地と、灰色の土地の一部に、最後の雨が、やわらかに降ってきた。
それは傷あとだらけの大地を切りくずすことはしなかった。
鋤が、あちこちの小川の後を縦横に掘り起こしていった。
この最後の雨は、たちまち玉蜀黍を生長させ、
雑草の群落と青草を道の両側のあちこちに芽生えさせたので、
灰色の土地と暗褐色の土地は緑色の絨毯の下に姿を消しはじめた。

John Steinbeck THE GRAPES OF WRATH
新潮文庫  大久保康雄訳

652 :吾輩は名無しである:02/10/18 21:43
音楽が聞こえてこない、肌に触れる振動だけが頼りだ、
心に、音楽が流れて来ない、僕は耳を塞いでいるわけじゃない、
夜が明けていく静かなうねりが響き合おうとしているのに――



653 :天之御名無主:02/10/18 21:43
まかりいでたのはイシュメールと申す風来坊だ。もう何年前になるか
−−正確な年数などどうでもよかろう−−懐中は文無し同然、
陸地はこれという面白いこともないので、しばらく船に乗って、
水の世界を見て来ようと思った。

Herman Melvill MOBY-DICK
新潮文庫  田中西二郎訳

654 :折口信夫『死者の書』:02/10/21 01:03
「彼の人の眠りは、徐かに覚めて行つた。まつ黒い夜の中に、更に
冷え圧するものの澱んでいるなかに、目のあいて来るのを、覚えた
のである。
した した した。」

このオノマトペが最高にカッコイイ。

655 :吾輩は名無しである:02/10/21 01:26
>>654
モレはまあ、ナニをヤリまくったのかと思うた

656 :天之御名無主:02/10/21 04:56
The Pint of Lager breathed heavily through his nose.
`Silly fathead!'he said. `Ash-trays in every nook and
cranny of the room−−ash-trays staring you in the eye
wherever you look−−and he has to go and do a fool thing
like that.'

P.G.Wodehouse
The Fiery Wooing of Mordred


657 :吾輩は名無しである:02/10/21 05:05
ヴォネガットの書き出しっていつもグッと来るよね
終わりもグッとくるけど

658 :天之御名無主:02/10/21 05:09
ヴォネガットはイイ!と思うよ。

659 :吾輩は名無しである:02/10/26 03:55
僕と弟は、谷底の仮説火葬場、灌木の茂みを切り開いて浅く土を掘り起こしただけの簡潔な火葬場の、
油と灰の臭う柔らかい表面を木片でかき回していた。

大江健三郎 飼育

大好きこのはじまり。

660 :吾輩は名無しである:02/10/26 04:55
1848年7月22日午前6時前、巡査の一部隊がサン・アレッサンドロの宿営を発って
ミラノへ向かった。ヴァルモーデン甲騎第二中隊は騎兵大尉ロフラーノ男爵ひきいる
百七騎である。あざやかにかがやきひろがる風景は名状しがたいまでに静まりかえり、
はるかな山々の峰からは静かな煙にも似た朝雲がまばゆい空に立ちのぼった。
玉蜀黍はみじんもそよぐことなく、洗いたてたかに見える木々の隙間からは
別荘や教会がきらきらとひかった。

       ホフマンスタール 騎兵物語
       岩波文庫「チャンドス卿の手紙」 檜山哲彦訳より

まったく隙がない文章だ。

661 :吾輩は名無しである:02/10/26 06:04
サガンの「悲しみよこんにちは」の冒頭って
確かにインパクト有るけど、よく読むと少し矛盾してないかなぁ・・・
翻訳に難ありか?

662 :吾輩は名無しである:02/10/26 12:44
ふと目が覚めた時、何故か身体中が糞まみれになっていた。

663 :吾輩は名無しである:02/10/26 21:49
 のがれて都を出ました。

岡本かの子「生々流転」
作品を読み終えてさらにこの一行の魅力に取り憑かれた。
長篇において、これほど短く予感的な書き出しを見たことがない。
読むたびにゾクゾクくる。

664 :吾輩は名無しである:02/11/01 09:42
age



665 :吾輩は名無しである:02/11/01 12:28
ageるようなスレか?↑

666 :nothing:02/11/16 18:17
いまさらだが
>>314の ゆるして はタイトル?
著書は?

667 :吾輩は名無しである:02/11/22 16:15
川端作品は序盤が特に素晴らしい。 雪国に限らず。

668 :吾輩は名無しである:02/12/02 23:03
第一にマーレイは生きていない。
それについてはいささかの疑いもない。
彼の埋葬登録簿には牧師も葬儀屋も、喪主も署名している。
スクルージも署名した。
スクルージの名は取引所関係ではいかなる書きつけの上にもききめがあった。
老マーレイはドアの上の釘のように死にきっていた。

ディケンズ 「クリスマス・カロル」より

669 :吾輩は名無しである:02/12/03 22:07
age

670 :吾輩は名無しである:02/12/08 21:11
age

671 :吾輩は名無しである:02/12/08 21:45
>>666
314ではないのだけど。
ミヒャエル・エンデの「鏡のなかの鏡」。

672 :吾輩は名無しである:02/12/08 21:55
オクラホマの赤い土地と、灰色の土地の一部に、最後の雨は静かに訪れて、傷あとだらけの大地を切り崩すこともなかった。

673 :吾輩は名無しである:02/12/10 23:35
 竜のチャーナタは洞の中へさして来る上げ潮からからだをうねり出した。
 洞の隙間から朝日がきらきら射して来て水底の岩の凹凸をはっきり陰影で浮き出させ、またその岩につくたくさんの赤や白の動物を映し出した。
 チャーナタはうっとりその青く少し朧な水を見た。〜

何かわかりますか?

674 :673続き:02/12/10 23:44
それから洞の隙間を通して火のようにきらきら光る海の水と浅黄いろの天末にかかる火球日天使の座を見た。
(おれはその幾千由旬の海を自由に潜ぎ、その清いそらを絶え絶え息して黒雲を巻きながら翔れるのだ。それだのにおれはここを出て行けない。この洞の外の海に通ずる隙間は辛く外をのぞくことができるに過ぎぬ。)

675 :é:02/12/10 23:49
吾輩は猫である、名前はまだない、どこで生まれたかdと見当がつかぬ、云々。

676 :674続き:02/12/10 23:52
(聖竜王、聖竜王。わたくしの罪を許しわたくしののろいをお解きください。)
 チャーナタはかなしくまた洞の中をふりかえり見た。そのとき日光の柱は水のなかの尾鰭に射して青くまた白くぎらぎら反射した。そのとき竜は洞の外で人の若々しい声が呼ぶのを聴いた。〜



677 :676続き:02/12/11 00:00
〜竜は外をのぞいた。
(敬うべきおいた竜チャーナタよ。朝日の力をかりてわたしはおまえに許しを乞いに来た。)
 瓔珞をかざり黄金の大刀をはいた一人の立派な青年が外の畳石の青い苔にすわっていた。
(何を許せというのか。)

さあ皆さん、明日は宮沢賢治の全集を調べて続きを堪能してください。

678 :吾輩は名無しである:02/12/11 00:10
「ふふっ。またしちゃたね」
奈緒美は、悪戯っぽく笑いながら、となりで交わりのあとの荒い息を吐く息子に
つぶやいた。
「だって、ママのなか、気持ちいいんだもの」
少年は顔を真っ赤にしながら

679 :吾輩は名無しである:02/12/11 11:31
なにかが私のうちに起こった。
もはや疑う余地はない。

J・P・サルトル  「嘔吐」

680 :吾輩は名無しである:02/12/11 16:55
清の墓は小日向の養源寺にある。

681 :箱男:02/12/11 18:37
これは箱男についての記録である。

682 :マダムB:02/12/11 20:22
ぼくら人間について、大地が、万巻の書より多くを教える。理由は、
大地が人間に抵抗するがためだ。人間というのは、障害物に対して
戦う場合に、はじめて実力を発揮するものなのだ。

683 :吾輩は名無しである:02/12/11 20:37
聖アレキセイ寺院の殺人事件に法水が解決を公表しなかったので、そろそろ迷宮入りの
噂が立ちはじめた十日目のこと、その日から捜査関係の首脳部は、ラザレフ殺害者の
追求を放棄しなければならなくなった。と云うのは、四百年の昔から纏綿としていて、
臼杵耶蘇会神学林以来の神聖家族と云われる降矢木の館に、突如真黒い風みたいな
毒殺者の彷徨が始まったからであった。

684 :吾輩は名無しである:02/12/11 22:02
そんな事より1よ、ちょいと聞いてくれよ。スレとあんま関係ないけどさ。
このあいだ、近所の吉野家行ったんです。吉野家。

作者不明。


685 :吾輩は名無しである:02/12/11 23:19
 
 きょう、ママンが死んだ。もしかすると、昨日かも知れないが、
私にはわからない。養老院から電報をもらった。「ハハウエノシ
ヲイタム、マイソウアス」これでは何もわからない。恐らく昨日
だったのだろう。




686 :吾輩は名無しである:02/12/11 23:21
>>678
「ふふっ。またしちゃたね」
奈緒美は、悪戯っぽく笑いながら、となりで交わりのあとの荒い息を吐く息子に
つぶやいた。
「だって、ママのなか、気持ちいいんだもの」
少年は顔を真っ赤にしながら


ここにも近親相姦ハケーン(ゲラ

687 :吾輩は名無しである:02/12/11 23:23

ニ、三日前、私は結婚式を見た……いや、よそう! 
それよりあるクリスマス・ツリーの話をしよう。

ドストエフスキー「クリスマス・ツリーと結婚式」

688 :吾輩は名無しである:02/12/11 23:26

 ものうさと甘さとがつきまとって離れないこの見知らぬ感情に、
悲しみという重々しい、りっぱな名をつけようか、私は迷う。そ
の感情はあまりにも自分のことだけにかまけ、利己主義な感情で
あり、私はそれをほとんど恥じている。ところが、悲しみはいつ
も高尚なもののように思われていたのだから。私はこれまで悲し
みというものを知らなかった、けれども、ものうさ、悔恨、そし
て稀には良心の呵責も知っていた。今は、絹のようにいらだたし
く、やわらかい何かが私に覆いかぶさって、私を他の人たちから
離れさせる。





689 :吾輩は名無しである:02/12/11 23:34

 竜哉が強く英子に魅かれたのは、彼が拳闘に魅かれる気持ち
と同じようなものがあった。
 それには、リングで叩きのめされる瞬間、抵抗される人間だ
けが感じる、あの一瞬驚愕の入り混じった快感に通じるものが
確かにあった。



690 :吾輩は名無しである:02/12/11 23:46
春はあけぼの。

691 :冬の夜ひとりの旅人が:02/12/12 00:14
あなたはイタロ・カルヴィーノの新しい小説『冬の夜ひとりの旅人が』を読み始めようとしている。

692 :吾輩は名無しである:02/12/12 06:12
>686
まだ、あるぜよ。

「男のくせにいやらしい下着をつけおって」2人きりのエレベータに乗ったとき、
予感どおり義父にたくましい腕に明人は抱きすくめられた。
「ああっ。おとうさま。だめ、だめです・・・」
「おまえに女の喜びを教えてやる」
背中にいきりたつ舅の逞しい男根を感じながら、支配されることへの妖しい喜びに
明人はうちふるえるのだった・・・

693 :吾輩は名無しである:02/12/12 06:33
僕は生きるためにこの町にやって来たんじゃない
死ぬためにやって来たんだ。

694 :マダムB:02/12/12 09:26
悲歌(えれじい)といっても、詩情あふれる序奏の
ようなものはない。さっそく喧嘩の本題に入りたい。

695 :吾輩は名無しである:02/12/12 23:27
 今さらですが>603は何ですか?
読んでみたくなりました。

696 :吾輩は名無しである:02/12/12 23:28
>>694
勝手に入れば。

697 :無名草子さん:02/12/20 08:45
>>695
武田麟太郎「日本三文オペラ」

698 :吾輩は名無しである:02/12/24 00:35
決して手遅れではなかった。わたしが望んでそうさせたといっても過言ではない。

699 :◆VuVTstpvAQ :02/12/24 09:38
ageてみよう。
グッときた理由が書かれてるといいなあ。

700 :季節もの:02/12/24 10:02
Marley was dead: to begin with. There is no doubt whatever about that.

701 :吾輩は名無しである:02/12/24 11:02
真夜中、星を見上げる。
ガキの頃、星は天に空いた無数の穴からこぼれてくる光だ、と勝手に思い込んでいた。


全然ぐっとこない。

702 :吾輩は名無しである:02/12/24 11:04
>>701
たしかに。
そんなガキいるわけないし。

703 :吾輩は名無しである:02/12/24 11:29
>>701
淳之介?

704 :吾輩は名無しである:03/01/04 03:09
>701
辻某じゃないか
ヤダネ

705 :狐狸庵山人:03/01/04 05:42
やき芋ォ、やき芋ォ、ほかほかのやき芋ォ。
医師から手遅れになった妻の癌を宣告されたあの瞬間を思い出す時、磯辺は、診察室の窓の下から彼の狼狽を嗤うように聞えたやき芋屋の声がいつも甦ってくる。

706 :吾輩は名無しである:03/01/04 14:03
>1
最初の一行と、末尾の行を読んで、「やられた!」と唸らされるのは
古井由吉の長篇の、各章。
章だてのようでいながら、その一々が短編としても独立して読める作りで、
しかも終始が、じつになんとも「うまいっ」と言うしかない。

707 :吾輩は名無しである:03/01/08 15:00
ひとつの物語を語りたい。殺人の物語である。
肉体の殺人であり、精神の殺人の物語である。
僕の兄は罪もない人々を殺した。
名前をゲイリー・ギルモアという。


708 :吾輩は名無しである:03/01/08 16:37
鰯来ないかなあ
もう来ないのかなあ

709 :吾輩は名無しである:03/01/08 16:39
>>706 detuyone!

710 :吾輩は名無しである:03/01/08 16:47
木曽路はすべて〜
って誰の書き出しですか?

711 :吾輩は名無しである:03/01/08 18:08
物語のはじまりがはじまる

712 :贋作鶏のジョナサン:03/01/08 18:11
『ヴェニスに死す』の書き出し。
グッと来て、喉につかえた。

713 :◆VuVTstpvAQ :03/01/08 21:52
>>708
もう来ない、って2日くらい来なかっただけじゃんw と釣られてみる。
>>663は私でした。

714 :吾輩は名無しである:03/01/09 19:04
この物語に始まりは無い

715 :マダムB:03/01/13 01:00
呼びだされた物が、別々の場所から近づき、集まってくる。
このとき、あるものは空間ばかりか時間の隔たりを克服しな
ければならない。さて、これらのさすらうもののうち、どれに
より手こずることになるのだろうか。これか、あれか。

716 :吾輩は名無しである:03/01/14 16:22
私は橋だった。冷たく硬直して深い谷にかかっていた。

717 :吾輩は名無しである:03/01/14 21:47
長い時にわたって、私は早くから寝たものだ。ときには、
ろうそくを消すと、すぐに目がふさがって、「これから
ぼくは眠るんだ」と自分にいうひまもないことがあった。

718 :吾輩は名無しである:03/01/14 21:53
「待ってくれーい、でかジビュス」ブーロが呼んだ。脇に本とノートを
抱えている。
「ぐずぐずすんない。だべくってるひまはないんだぞ、おりゃあ」


719 :吾輩は名無しである:03/01/14 22:01
世界がただ一つの出来事だとしたら――過去の露な、そして隠れ住む痕跡であり、
仄かな未来の予感を孕みもする一滴の、むしろ文字通り無数の今の、全ての一瞬
と切り離すことができないただ一本の奔流に過ぎないとすれば――、小さな闇の中
で果てなく昂揚と消沈を繰り返すかに見えるこの意思と呼ばれるものは、何のために
閃きを見せるのか。

720 :吾輩は名無しである:03/01/14 22:20
ヴァギナの谷への巡礼の旅では、道をたずねるのに慎重であらねばならない。

トム・ロビンズ『ヴァギナの谷』


721 :吾輩は名無しである:03/01/14 22:33
君がいなくなることを望む、永遠に。

722 :吾輩は名無しである:03/01/14 22:49
>>719
誰?なんか読んだっぽいんだけど

723 :吾輩は猫である:03/01/14 22:54
僕は死んでいる。死んでるから僕はカミュのことが嫌いなんだ。
死んでないときはスキだったかって?氏ね!

724 :吾輩は名無しである:03/01/14 22:56
アリストテレスがなんと言おうと、哲学が束になってかかってこようと、煙草にまさるものはあるまい。


725 :719:03/01/15 03:16
>>722
2000年度太宰治賞の最終選考に残った某東大生Fの「黒く深き眠り」です。

726 :吾輩は名無しである:03/01/15 04:35
>>724
ほう、アリストテレスはなんと言ったのだね?


727 :贋作鶏のジョナサン:03/01/15 10:02
来客というのはおかしなもので、不意の来客にはそれほど驚かないが、知りあいが何か用事が
あって訪れてくるという場合、なんとなくこちらも身構えるような気分になる。
(色川武大・怪しい来客簿)

728 :吾輩は名無しである:03/01/15 10:05
 この世界がきみのために存在すると思ってはいけない。世界はきみを入れる容器ではない。
 世界ときみは、二本の木が並んで立つように、どちらも寄りかかることなく、それぞれま
っすぐに立っている。
 きみは自分のそばに世界という立派な木があることを知っている。それを喜んでいる。世
界の方はあまりきみのことを考えていないかもしれない。


729 :吾輩は名無しである:03/01/15 10:07
恋愛なんて取るに足らない行為ですよ。際限なく繰り返すことができるんですからね。

730 :吾輩は名無しである:03/01/15 17:43
>>717
作品やあのシーンに比べて書き出しはそんなに有名ではないね。

731 :マダムB:03/01/15 17:53
お願いだからメル欄に作品名や作家名書いてね。
楽しみに読んでいるから…。

732 :吾輩は名無しである:03/01/15 21:43
>>717

安部公房かと思たよ。

733 :吾輩は名無しである:03/01/16 22:57
私の物語を話すために、私はずっと前のほうから始めなければならない。
できることなら、もっとずっと先まで、私の幼年時代の最初のころ、
いやそれを越えて私の血統のはるか遠いところまでさかのぼらなければ
ならないだろう。

734 :マダムB:03/01/17 10:22
>>733
裏切られるのも嫌いではないのだけれど…。

735 :吾輩は名無しである:03/01/17 21:19
女は入ってゆく。入念に、厳粛に、気取らず、教えられた通り個々の動きに
細心の注意を込め、ドタドタと足音立てず、ズリズリと足引きずらず、一歩
一歩確実に、慎み深く歩を運び、目は――あらいけない、見ちゃったわ、
クシャクシャのベッドと脱ぎ散らされたパジャマ。彼女は立ち止まる。だめ。
もう一度。女は入っていく。

736 :山崎渉:03/01/20 06:59
(^^)

737 :吾輩は名無しである:03/01/20 10:07
>>735
誰の何ですか?

738 :吾輩は名無しである:03/01/20 10:08
   ,.´ / Vヽヽ
    ! i iノノリ)) 〉
    i l l.´ヮ`ノリ <先生!こんなのがありました!
    l く/_只ヽ    
  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
http://saitama.gasuki.com/hiroyuki/

739 :735:03/01/20 16:53
>>737
ロバート・クーヴァーの『女中の臀(メイドのおいど)』
ちなみに原文は次のような感じ。

She enters, deliberately, gravely, without affectation, circumspect in her
motions (as she's been taught), not stamping too loud, nor dragging her
legs after her, but advancing sedately, discreetly, glancing briefly at the
empty rumpled bed, the cast-off nightclothes. She hesitates. No. Again.
She enters.
--Robert Coover "Spanking the Maid" (1982, Grove Press)

740 :吾輩は名無しである:03/01/20 17:06



741 :吾輩は名無しである:03/01/20 17:07
>>740
誰の書き出しなんだよ!

742 :吾輩は名無しである:03/01/21 01:04
ある朝、グレーゴル・ザムザがなにか気がかりな夢から目をさますと、自分が寝床の中で一匹の巨大な虫に変わっているのを発見した。

743 :吾輩は名無しである:03/01/21 14:42
>>742
165で既出でつ…

744 :吾輩は名無しである:03/01/24 01:47
 土地の人々はなぜそこが「はけ」と呼ばれるかを知らない。
「はけ」の荻野長作といえば、この辺の農家に多い荻野姓の中でも、
一段と古い家とされているが、人々は単にその長作の家のある高みが
「はけ」なのだと思っている。

745 :吾輩は名無しである:03/01/24 05:15
放課後、図書室で調べものをしているうちに眠り込んでしまいぼくは冬の教室に閉じ込められてしまった。

746 :吾輩は名無しである:03/01/26 17:05
作者と題名書かない人って
書かないほうがカコイイと思ってんのかな?
それともメール欄にカナを打てることを知らない人なのかな?

747 :吾輩は名無しである:03/01/30 13:45
壁があった。およそ重要には見えない壁である。自然のままの岩石をモルタルで
大まかにくっつけてあるだけ。大人なら楽に向こう側が見えるし、子供でもよじ
もぼることができる。道路と交叉する箇所には、ゲートはなく、その部分は単なる
幾何学上の線、境界という一個の思想になりさがっていた。とはいえ、この思想は
現実だった。重要だった。7世代の間、この壁以上に重要なものは世界に現れて
いなかったのである。
 あらゆる壁がそうであるように、この壁もまた両義性、2つの面を持っていた。
どちらが中でどちらが外かは、自分がどちら側にいるかで決まるのだった。

ル・グィンの大傑作『所有せざる人々』でつ 長文読んでくれた人サンクス

748 :世紀のetudiante ◆JALx7HZTVo :03/01/30 19:07
カート・ヴォネガット『タイタンの幼女』

「たぶん、天にいるだれかさんは俺が気に入ってるんじゃないかな」
                            ――――マラカイ・コンスタント
 今ではどんな人間も、人生の意味を自分の中に見つけ出す方法を知っている。


カート・ヴォネガット『ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを』

 ある大きな額の金(マネー)が、人間たちに関するこの物語の主役の一つである。
ちょうど、蜜蜂たちに関する物語の主役の一つが、ある大きな量の蜜(ハネー)で
あてもふしぎがないように。

749 :吾輩は名無しである:03/02/12 13:06
だーかーらー。
作品名と作者書いてくれよ。>>748みたいに

750 :名無し物書き@推敲中?:03/02/12 15:26
道がつづら折りになって、いよいよ天城峠に近づいたと思う頃、雨脚が杉の密林を
白く染めながら、すさまじい早さで麓から私を追って来た。

751 :吾輩は名無しである:03/02/12 16:02
Behind every man now alive stand thirty ghosts,
for that is the radio by which the dead outnumber the living.
Since the dawn of time,
roughly a hundred billion human beings have waiked the planet Earth.


う〜ん、ワクワクする。

752 :吾輩は名無しである:03/02/12 16:15
Hareta Sora ni susamajii Oto wo tatete, hagesii Nisi-kaze ga
huki areta.
Isilawa Takuboku "ROMAZI NIKKI" desuta.
Kono GOJIN ha Gendai ni ikite oraretaraba,ZETTAINI "2CHANNELER"
ni natte orareta koto desyou.




753 :吾輩は名無しである :03/02/12 17:46
>>751 読めねーし、意味ワカンネー。
>>752 う〜ん、ワクワクする。

754 :海の向こうで戦争が始まる:03/02/16 17:03
女は手を振っている。
顔をこちらに向けて僕を見ている。逆光のためよくわからないが笑っているのかも知れない。

755 :吾輩は名無しである:03/02/21 01:54
ガイシュツ指摘は無粋ということで。
それだけみんなの心にグッと来てるってことだしね。

>>746
激しく同意。
みんな書いてくれよ〜頼むから・・・

756 :吾輩は名無しである:03/02/21 01:59
忘れてた。>>751は『2001年宇宙の旅』

757 :吾輩は名無しである:03/02/21 04:07
私達はあの鳥のように翼を自由に広げることすらできないのか!

758 :吾輩は名無しである:03/02/21 04:18

──どうやって助かったの?──

──助かったんじゃない──
──生きようとしたんだ──

759 :月の骨:03/02/21 22:36
<まさかり少年>は下の階に住んでた。

760 :吾輩は名無しである:03/02/25 10:46
マダムBさん、今更かもしれないけど、
733はヘッセの『デミアン』です。
本人じゃないけれど、気付いたので一応。


761 :吾輩は名無しである:03/02/25 16:10
     屠殺場5号
      あるいは
     子供十字軍
   死との義務的ダンス
        *
カート・ヴォネガット・ジュニア

 ドイツ系アメリカ人四世であり
  いまケープ・コッドにおいて
(タバコの吸いすぎを気にしつつも)
  安逸な生活をいとなむこの者
         遠い昔
武装を解かれたアメリカ陸軍歩兵隊斥候
    すなわち捕虜として
   ドイツ国はドレスデン市
 「エルベ湖畔のフローレンス」の
    焼夷弾爆撃を目撃し
  生き存えて、この物語を語る.
         これは
    空飛ぶ円盤の故郷
 トラルファマドール星に伝わる
    電報文的分裂症的
  物語形式を模して綴られた
      小説である.
       ピース.

762 :吾輩は名無しである:03/02/25 16:12
カート・ボネガット・ジュニア『屠殺場5号』ハヤカワノベルス 昭和48年

763 :世紀のetudiante ◆JALx7HZTVo :03/02/25 16:16
>>761-762
ヴォネガット良いね。
『スローターハウス5』なんか最高。

764 :吾輩は名無しである:03/02/25 19:52
傑作・定番

・ママンが死んだ。(カミュ『異邦人』>>685/>>33>>203>>372>>584
・僕は二十歳だった。でもそれが人生で一番美しい季節とは
 誰にもいわせない(ポール・ニザン『アデンアラビア』>>69>>588
・ものうさと甘さとがつきまとって離れないこの見知らぬ感情に、
 悲しみという重々しい、りっぱな名をつけようか、私は迷う。
 (サガン『悲しみよこんにちは』>>688/>>391>>402>>549>>602
・ぼくは病んだ人間だ……ぼくは意地の悪い人間だ。およそ人好きのしない男だ。
 (ドストエフスキー『地下室の手記』>>32>>326
・メロスは激怒した。(太宰治『走れメロス』>>26>>54
・山路を登りながら、こう考えた。
 智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。
 とかくに人の世は住みにくい。(夏目漱石『草枕』>>48>>381

765 :吾輩は名無しである:03/02/25 21:09
※鯖に負担がかかるので、IE使ってるヤシらは
 ぺこぺこリンク先に飛んだりしないで下さい。

766 :吾輩は名無しである:03/02/25 21:10
古典 >>405奥の細道 >>160>>412>>425方丈記 >>690枕草子
漱石 >>148>>428坊っちゃん >>2>>675我輩は猫である
太宰 ★>>307書き出し集★ >>6駆け込み訴え >>7富嶽百景 >>158トカトントン >>177人間失格
川端 >>175雪国 >>750伊豆の踊子
三島 >>184青の時代 >>419仮面の告白
安部 >>122砂の女・密会 >>462無関係な死
大江 >>123ピンチランナー調書 >>124われらの時代 >>659飼育

767 :吾輩は名無しである:03/02/25 21:10
藤村 >>14破壊 >>17>>710夜明け前
周作 >>393>>705深い河
トルストイ >>304アンナ・カレーニナ >>540復活
ドスト >>510貧しき人々 >>334未成年 >>687クリスマス・ツリーと結婚式
題名集>>111-115 検索結果>>359

768 :吾輩は名無しである:03/02/25 21:11
藤村 >>14破壊 >>17>>710夜明け前
周作 >>393>>705深い河
トルストイ >>304アンナ・カレーニナ >>540復活
ドスト >>510貧しき人々 >>334未成年 >>687クリスマス・ツリーと結婚式
題名集>>111-115
検索結果>>359

769 :有為転変 ◆4WnrfIQhl6 :03/02/27 04:53
この街はいつだって光が降り注いでいる。

770 :吾輩は名無しである:03/03/06 18:58
>>764-768
乙あげ!


771 :吾輩は名無しである:03/03/06 19:00
>>769
それは何という小説ですか?

772 :吾輩は名無しである:03/03/06 20:47
満潮の河は膨れて逆流した。

359の53 上海 横光利一は「頭ならびに腹」


773 :有為転変 ◆EKIOnJHZ0g :03/03/07 03:45
>>771
忘れた...スマソ
学校で友達が持ってた本をちょっと読んだだけだからさ。

774 ::吾輩は名無しである :03/03/10 15:38
その日は朝から夜だった。

775 :公園の中の水族館:03/03/15 23:51
彼は陰気な感じをあたえる小柄で多少小ぶとり気味の青年で、
運動不足と睡眠不足のために、いつも充血した目と青白いむくんだ
顔をしていた。

776 :吾輩は名無しである:03/03/19 00:52
 愉快いな、愉快いな、お天氣が惡くつて外へ出て遊べなくつても可い
や、笠を着て、蓑を着て、雨の降るなかをびしよ/\濡れながら、橋の
上を渡つて行くのは猪だ。             泉 鏡花「化鳥」


777 :吾輩は名無しである:03/03/26 00:22
「明日は、お前、死ぬる身じゃな」
急に、女のささやきがきこえた。

778 :吾輩は名無しである:03/03/28 15:14
ぜったいに既出

隴西の李徴は博学才穎、天宝の末年、若くして名を虎榜に連ね、
ついで江南尉に補せられたが、性、狷介、自(みずか)ら恃むところ頗る厚く、
賤吏に甘んずるを潔しとしなかった。

779 :吾輩は名無しである:03/03/30 16:55
はるかな迷路のひだを通り抜けて、とうとうおまえがやって来た。
「彼」から受け取った地図をたよりに、やっとこの隠れ家にたどりついた。
たぶん、いくらか酔ったような足取りで、オルガンのペダルのような音をたてながら、
階段を上りきった、とっつきの部屋。
息をこらして、ノックをしてみたが、なぜか返事は返ってこなかった。

780 :吾輩は名無しである:03/03/31 03:18
>>7
は「富嶽百景」の書き出しじゃないよー。
途中の一文です。

781 :吾輩は名無しである:03/04/04 06:42

       ガラーリ


782 :吾輩は名無しである:03/04/04 06:55
>>236
ドじゃないよ。トだよ!

783 :吾輩は名無しである:03/04/04 08:36
 七月、父は湯治場に出かけてしまい、私と母と兄とは、
暑熱に白い、めくるめく夏の日々のなかにおき去られた。
光に放心した私たちは、休暇というあの大きな書物を一枚
ずつ見ひらいていくのであったが、どの頁もちらちらと燃
え、その底には黄金色の洋梨の実の気の遠くなるほどの甘
みがあった。

784 :吾輩は名無しである:03/04/04 09:59
彼は不名誉なことに恥じた。
その都度逡巡し、特別な何かに求めた。

785 :吾輩は名無しである:03/04/04 12:10
彼は女性器の陰茎にフォークを突き立て鼻孔に詰めたらっきょうを吹きだした。

786 :吾輩は名無しである:03/04/13 13:11
再開

787 :吾輩は名無しである:03/04/15 02:22
age

788 :吾輩は名無しである:03/04/15 11:27
何かの下にいたというのがわたしの最初の記憶だ。
何かというのはテーブルで、テーブルの脚や、家族みんなの脚、それに垂れ下がったテーブルクロスの一部分などが見える。
テーブルの下は暗く、わたしはそこが気に入っていた。

チャールズ・ブコウスキー/くそったれ!少年時代

789 :吾輩は名無しである:03/04/16 22:08
夜の街にも、パンを焼く匂いがしてるのか。

790 :山崎渉:03/04/19 23:07
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)

791 :吾輩は名無しである:03/04/21 23:22
あげとくか

792 :吾輩は名無しである:03/04/22 00:28
>>788
ブブブブコウスキーか!!

793 :吾輩は名無しである:03/04/22 01:16
 省線三宮駅構内浜側の、化粧タイル剥げ落ちコンクリートむき出しの柱に、背中まるめ
てもたれかかり、床に尻をつき、両脚まっすぐ投げ出して、さんざ陽に灼かれ、一月近く体
を洗わぬのに、清太の痩せこけた頬の色は、ただ青白く沈んでいて、夜になれば昂ぶる心の
おごりか、山賊の如くかがり火焚き声高にののしる男のシルエットをながめ、朝には何事も
なかったように学校へ向かうカーキ色に白い風呂敷包みは神戸一中ランドセル背負ったは市
立中学、県一親和松蔭山手ともんぺ姿ながら上はセーラー服のその襟の形を見分け、そし
てひっきりなしにかたわら通り過ぎる脚の群れの、気づかねばよしふと異臭に眼をおとした
者は、あわててとび跳ね清太をさける、清太には眼と鼻の便所へ這いずる力も、すでになか
った。

794 :吾輩は名無しである:03/04/25 23:47
>>382
>都大路はたおやかな花枝だを纏って今春の盛りである.
>風は風,西国への思いを撒き散らしながら春を伝える.

いまさらですが、誰の作品かご存知のかたいませんか??

795 :吾輩は名無しである:03/04/26 00:56
>>794
あ〜
多分、田辺顕子の「零から」だと思うよ。
もう絶版です。

796 :吾輩は名無しである:03/04/26 01:51
Once you have given up the ghost, everything follows with dead certainly,
even in the midst of chaos. From the beginning it was never anything but
chaos : it was a fluid which enveloped me, which I breathed in through the
gills. In the sub-strata, where the moon shone steady and opaque, it was
smooth and fecundating ; above it was a jangle and discord. In everything
I quickly saw the opposite, the contradiction, and between the real and
the unreal the irony, the paradox. I was my own worst enemy.

797 :吾輩は名無しである:03/04/26 04:20
太陽はまだあつく燃えていた……
だがもうほとんど地上を照らしてはいなかった。

798 :吾輩は名無しである:03/04/26 04:40
森敦「月山」

799 :吾輩は名無しである:03/04/26 11:25
>>795
ありがとう!!
読んだことあるような気がしてたけど
違ったみたい。絶版かあ。ググっても
何にも出てこない。。

800 :吾輩は名無しである:03/04/26 11:27
うざい

801 :吾輩は名無しである:03/04/26 11:36
「うざい」という書き出しを読むと
いったい何がうざいのかという疑問が生じて
読者は引き付けられてゆくのです。


802 :吾輩は名無しである:03/04/26 12:35
竹薮焼けた

803 :吾輩は名無しである:03/04/26 14:28
一月一日。・・・・・・僕ハ今年カラ、今日マデ日記に記スコトヲ躊躇シテイタヨウナ事柄ヲモ敢テ書キ留メルコトニシタ。僕ハ自分ノ性生活ニ関スルコト、自分ト妻トノ関係ニツイテハ、アマリ詳細ナコトハ書カナイヨウニシテ来タ。

804 :吾輩は名無しである:03/04/26 16:16
「先生、わたし今日はすっかり聞いてもらうつもりで伺いましたのんですけど、
折角お仕事中のとこかまいませんですやろか?それはそれは委しいに申し上げますと実に長いのんで、
ほんまにわたし、せめてもう少し自由に筆動きましたら、自分でこの事何から何まで書き留めて、
小説のような風にまとめて、先生に見てもらおうか思たりしましたのんですが、・・・・・
実はこないだ中ひょっと書き出して見ましたのんですが、何しろ事件があまりこんがらがってて、
どう云う風に何処から筆着けてええやら、とてもわたしなんぞには見当つけしません。」


805 :吾輩は名無しである:03/04/26 16:19
「これから筆にしようとする、奇怪きわまりない、しかもまた、
まことにとるにも足りぬこの物語に対して、わたしは読者が
それを信じてくれようとも思わねば、またぜひ信じてもらいたいとも思わない。
このわたしの五官さえ何の疑いもない確かなこととはどうにも受け取れぬものを、
それを他人に信じてもらおうなどというのは、それこそ狂気の沙汰であろう。
だが、わたしは別に気が狂っているわけでもなく−
また夢をみているのでもないことはたしかだ。
ただ明日わたしはもう死なねばならぬ身だ。
だから今日のうちにこの魂の重荷をおろしてしまいたい。」


806 :吾輩は名無しである:03/04/26 18:19
人々は生きるためにこの都会へ集って来るらしい。
しかし、僕はむしろ、ここではみんなが死んでゆくとしか思えないのだ。
「マルテの手記」大山定一訳

807 :吾輩は名無しである:03/04/26 18:31
僕は多くの非難をわが身に受けることだろう。
だが、それをどうすることができよう?
宣戦布告の数ヶ月前に十二歳になったとしても、それが僕のせいだろうか?
「肉体の悪魔」新庄嘉章訳

808 :吾輩は名無しである:03/04/26 19:05
「最近の記録には嘗て存在しなかったといわれるほどの激しい、
不気味な暑気がつづき、そのため、自然的にも社会的にも
不吉な事件が相次いで起こった或る夏も終わりの或る曇った、
蒸し暑い日の午前、××瘋癲病院の古風な正門を、一人の痩せぎすな
長身の青年が通り過ぎた。」


809 :吾輩は名無しである:03/04/26 20:11
死霊

810 :吾輩は名無しである:03/04/26 21:40
黄金仮面を被った王は、何時間も坐っていた黒い王座から立ち上ると、騒ぎの理由を訊ねた。というのは、扉を守る衛兵たちが槍を組み合わせ、穂先の鳴る音が聞こえたからであった。
青銅の火鉢を囲んで、右手に五十人の司祭、左手に五十人の道化が立ち並び、王の前では半円形に並んだ女たちが手を揺り動かしていた。火鉢の青銅の格子越しに光を放つばら色と真紅の炎は、すべての顔の仮面を輝かせていた。
肉の顔を失った王にならい、女も道化も司祭も、銀や鉄や銅や木や布の動かない仮面を被っていたのだ。
そして道化の仮面が朗らかな笑いをたたえているのに対して、司祭の仮面はもの思わしげに陰鬱だった。一方、女たちの顔を覆う明るい布は、人工の微笑にはなやぐ永遠に優雅な顔を做っていた。だが、王の黄金の仮面は威厳があり、高貴で、まことに王者にふさわしかった。

811 :吾輩は名無しである:03/04/26 22:13
これは警視庁にその人ありと言われた「くわえ煙草伝兵衛」こと木村伝兵衛部長刑事と、熱血捜査官熊田刑事の心あたたまる感動の物語である。
「熱海殺人事件」

812 :吾輩は名無しである:03/04/26 23:35
おわかれいたします。

「きりぎりす」太宰治

813 :吾輩は名無しである:03/04/27 23:04
私はこの話が、本当にあったことを聴き手に信じさせようとする努力に飽きてしまった。それは、多くの嘘が、この話は実話ですという言葉ではじまるためらしい。だが、それはそれとして。

814 :吾輩は名無しである:03/04/27 23:12
加奈子はおもむろに己の乳房を男の局部に向けて放り出した。
男は堪らずに加奈子に向けて己の性欲を爆発させた。

815 :司馬遼:03/04/28 22:56
記憶しにくい名だ。
玉松操。
それが、この老人の名である。婉な名ではあるまいか。

816 :ら@:03/04/29 01:05
春になると、チバサには神々が住み、そして神々は、
太陽やアブサントの匂いの中で語っている。海は銀の鎧を着、
空はどきついほど黒く、廃虚は花に覆われ、
光は積み重なった石の中で煮えたぎる。

817 :吾輩は名無しである:03/04/29 01:30
遠き世の物語である。バロンと名乗るものの城を構え濠を環らして、
人を屠り天に驕れる昔に帰れ。今代の話ではない。

818 :三島由起夫「金閣寺」:03/04/29 03:16
 幼時から父は、私たちによく、金閣のことを語った。
 私の生まれたのは、舞鶴から東北の、日本海へ突き出たうらさびしい岬である。
父の故郷はそこではなく、舞鶴東郊の志楽である。懇願されて、僧籍に入り、
辺鄙な岬の寺の住職になり、その地で妻をもらって、私という子を儲けた。

コメント:おれ的には日本語の音楽的な美しさにグッときた。
     正確には書き出しというより大きな形式段落の
     一塊を書き出したかったが手間だったので・・。
     ただ、この冒頭の日本語の流れの美しさだけで三島由起夫
     ってすごいんだな、って思った。

819 :吾輩は名無しである:03/04/29 03:35
いきなり慎ましい話題からはじめることはどうかと思われるが、倉越夫人はまだ二十八歳でありながら、まことに官能の天賦に恵まれていた。

820 :吾輩は名無しである:03/05/05 22:05
なあに?

821 :吾輩は名無しである:03/05/05 22:31
まだぁ?

822 :吾輩は名無しである:03/05/05 22:43
ばななの「ハゴコロモ」の書き出しなかなかいいと思う。
今まで毛嫌いしてたけど、これから読んでみようかと思いました。

823 :吾輩は名無しである:03/05/05 22:49
どういいの?

824 :吾輩は名無しである:03/05/05 23:28
おけさ丸。総噸(トン)数、四百八十八噸。旅客定員、一等、二十名。
二等、七十七名。三等、三百二名。賃銀、一等、三円五十銭。
二等、二円五十銭。三等、一円五十銭。粁程(キロてい)
六十三粁。新潟出帆、午後二時。佐渡夷(さどえびす)着、
午後四時四十五分の予定。速力、十五節(ノット)。
何しに佐渡へなど行く気になったのだろう。

   太宰 治 『佐渡』

825 :吾輩は名無しである:03/05/08 04:44
それはまだ人々が「愚か」と云う貴い徳を持って居て、世の中が今のように激しく軋み合わな
い自分であった。


谷崎順一郎「刺青」より

826 :避暑地の猫:03/05/08 05:26
出発しようとしたとき雨が降ってきた。

827 :吾輩は名無しである:03/05/08 05:28
>>825
×自分
○時分
不覚だ・・

828 :吾輩は名無しである:03/05/16 23:16
それは一つの小さな、けれどもまがう方なく「事件」であった。

中野重治「交番前」

829 :吾輩は名無しである:03/05/17 04:43
グッとしてー
ハッとしてー

・・・・漏れはBIGだ!

830 :吾輩は名無しである:03/05/19 19:45
やーい、やーい、くやしかったら吊り橋渡ってかけてこい!

831 :小田和 朗:03/05/19 22:20
私の駄文の書き出しはいかがでしょうか?
小田和 朗の「こだわりま笑!」
http://homepage3.nifty.com/kdw/
怪しいサイトの広告に惑わされないように、最上部をクリックして下さい。

832 :吾輩は名無しである:03/05/20 14:58
宇宙はなぜ広いのか、そのなぞに答えられる科学者はいない
なぜなら、人間は一人では生きていけないからだ

詳細はここ
http://life.2ch.net/yume/kako/1028/10286/1028691553.html

833 :吾輩は名無しである:03/05/20 15:14
>>830
なつかすぃー。

834 :吾輩は名無しである:03/05/20 17:29
私はそのころ耳を澄ますようにして生きていた。もっともそれは注意を集中しているという意味ではないので、あべこべに、考える気力というものがなくなったので、耳を澄ましていたのであった。

835 :吾輩は名無しである:03/05/22 07:40
童貞――どうもこいつがいけない厄介物なんだ。惜しくはない荷物
なんだが、そして薄暗い裏道や橋の上を歩いている時に塵箱か大川に
捨ててしまえばなんでもなかったんだが、こう花やかな電燈の鋪石道に
出てしまったんでは、どうも捨て場が見つかりにくいではないか。

836 :吾輩は名無しである:03/05/23 01:22
体内のコロイドが軋んで悲痛な音を立てる。腕がまるで人間の体とは無関係に捩じれ、基本的な生物界の常識を超えた。今、この体はヒトではない。

837 :吾輩は名無しである:03/05/23 18:39
僕は未だに言葉を捜している。

838 :吾輩は名無しである:03/05/24 15:38
>>830

それなんだっけ?

839 :吾輩は名無しである:03/05/25 05:01
スマソ、金、貸してくんない?

840 :吾輩は名無しである:03/05/25 16:59
「ゲーッ。ゲーッ。ガワガワガワガワガワ」

841 :吾輩は名無しである:03/05/27 21:53
「これは、レモンの臭いですか。」 
「いいえ、夏みかんですよ。」
なんか、国語で小学か中学の時こんなんあったような・・・


842 :山崎渉:03/05/28 09:00
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉

843 :吾輩は名無しである:03/05/28 13:55
「あれれ、おかしいなこのドキドキは」

844 :_:03/05/28 14:12
http://homepage.mac.com/hiroyuki43/hankaku/jaz08.html

845 :吾輩は名無しである:03/06/02 17:51
エロスは怒脹した。

846 :吾輩は名無しである:03/06/02 19:30
かれこれ20年ばかり前、すこぶる子だくさんな我が家が、おたふく風邪の攻略を受けていた時のことである。

847 :吾輩は名無しである:03/06/02 19:32
太陽が、高い。…。

848 :吾輩は名無しである:03/06/02 21:34
照夫は思わず勃起した・・・

849 :吾輩は名無しである:03/06/02 22:02
>>848
フランス書院?

850 :吾輩は名無しである:03/06/02 22:36
姉三六角巫女みこナース

851 :吾輩は名無しである:03/06/02 22:46
1000円くれるって。
http://nigiwai.net/windstorm/


852 :吾輩は名無しである:03/06/05 23:42
女に中出しした。

853 :吾輩は名無しである:03/06/08 23:58
ミコミコナース!!

854 :吾輩は名無しである:03/06/09 00:09
ッモッコモモコモナース!!


855 :吾輩は名無しである:03/06/09 15:44
ヘイ!チャイナ!ハローハロー!チンチンニョキニョキネー!

856 :吾輩は名無しである:03/06/10 17:53
今日、ママンとやった。

857 :吾輩は名無しである:03/06/27 15:45
>>856
出典キボン

858 :吾輩は名無しである:03/06/29 20:22
夏が、終わった。

だあれだ。

859 :吾輩は名無しである:03/06/30 05:20
男が舞い出すだろう。船の上で。呼ばれもしないのに、頓狂な。

860 :吾輩は名無しである:03/06/30 13:59
九月十一日トウリエ街にて

人々は生きるためにこの都会へ集まってくるらしい。
しかし、僕はむしろ、ここではみんなが死んでゆく
としか思えないのだ。

861 :吾輩は名無しである:03/06/30 14:20
朝、テレビをつけたらタレントのちんこが写っていた。

862 :吾輩は名無しである:03/06/30 15:44
    /∵  ▼ \
    /∴       ヽ      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   , |∴   /  \ |、   / 
  |`──-( / )-( \)l |  <  「わしの珍古みて元気だし」
  | [     ,   っ  l |    \ 
  `-,     'ヽ、_ソ  }'     \_______
  / ヽ、    `'   ノ     
 /     ゝ ── '  \


863 :吾輩は名無しである:03/06/30 17:31
駿河

864 :吾輩は名無しである:03/06/30 19:41
つるべ、最低!最悪!
なんであんなのが売れてるのか、
かねて大疑問だったのだ。

865 : 1:03/06/30 19:49
彼女のまんこにオリモノのかすが付いていた。

866 :吾輩は名無しである:03/06/30 19:58
タバコ値上げ賛成署名にご協力下さい。(コピペ推奨w)

http://www.nosmoke-med.org/signature/


867 :吾輩は名無しである:03/07/03 10:36
ぼくらはやせていて、ぼくらは軽率で、はしたなかった。

868 :吾輩は名無しである:03/07/03 12:08
チン毛が皮に巻き込まれる事ってよくあるよね。

869 :1です:03/07/03 15:38
おおッ! このスレまだ生きていたのか。
何年も前に生き別れになった子供が、立派に成長してある日とつぜん目の前に現れたような…。
そんな感動を、オレはいま猛烈に感じている。
ところで>>865よ、オリモノってのは、もともと「カス」みたいなものではないのか!?

870 :吾輩は名無しである:03/07/03 19:32
得体の知れない不吉な塊が私の心を終始圧えつけていた。

871 :山崎 渉:03/07/15 09:12

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄

872 :吾輩は名無しである:03/07/27 01:53
もし2ちゃんねるにageがなかったら、あなたは、他愛なく消え行くこのスレッドに何を感じたでしょうか。ageるのはいいことですか?滅びゆくスレッドをageるのは歴史に逆らうことですか?

873 :吾輩は名無しである :03/07/27 09:20
>834さん
いずこへ、ですね。坂口安吾は私も大好きです。

小説ではないのですが好きな書き出しを一つ。

空にある星を一つ欲しいと思いませんか? 思わない? 
そんなら、君と話をしない。

874 :山崎 渉:03/08/15 10:39
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン

875 :吾輩は名無しである:03/09/12 04:07
マチカネタンホイザ級スレ

876 :吾輩は名無しである:03/09/18 22:07
古井由吉。長篇の一章ごとに、書き出しと末尾の照合に
あっけにとられる。「まいった!」というしかない見事な仕掛け。

「書き出し」の巧さ、当代随一。
引き込んで惹きつけて、文体そのもので酔わせる。
末尾までいって、そこで再び書き出しの凄さに気付かされる。
うまい

877 :間違ってたら失礼:03/10/10 10:03
Mine has been a life of much shame.
(恥の多い生涯を送って来ました。)

昔本屋で見かけた太宰治『人間失格』の英訳本の冒頭。


878 :吾輩は名無しである:03/10/11 03:01
>>835
その小説なんて題ですか?

879 :吾輩は名無しである:03/10/16 22:48
マーベラスクイン保守

880 :私は海を抱きしめていたい(うろ覚え):03/10/16 23:54
私は天国へ行こうとして
いつも地獄の門をくぐってしまう人間だ

881 :吾輩は名無しである:03/10/17 00:09
単独では覚えにくい単語も、まとめて覚えれば定着度もグーンとアップ!

882 :吾輩は名無しである:03/10/17 00:41
>>878
川端康成の「月」。
掌編なので、文庫本で3ページ分くらいしかない。

メール欄に入れ忘れてました。スマソ。

883 :吾輩は名無しである:03/10/31 13:43
★深夜の宅急便★
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884 :吾輩は名無しである:03/12/04 15:04
俺は射精した

885 :おわかれ致します。:03/12/05 13:50
きりぎりす

886 :吾輩は名無しである:03/12/26 17:19
「内からマチカネタンホイザが突っ込んできた」

887 :吾輩は名無しである:03/12/26 20:58
>>830
それマジで何だっけ?
子供のころの自分の記憶とかぶってる

888 :吾輩は名無しである:03/12/30 10:37
本日は晴天である。カラリと晴れわたっている。空気が透きとおっている。不純物がない。
何か不吉な感じである。これは何かが始まる。何か異常なことが。不安である。

889 :吾輩は名無しである:04/01/02 00:48
>>887
国語の教科書にあったよな?
俺も思い出せない…消3くらいな気がする。

890 :吾輩は名無しである:04/01/03 12:40
夏が来た。それなのにヴェリチャーニノフは意外にもペテルブルグを離れなった。

891 :吾輩は名無しである:04/01/03 16:42
俺は本気で怒ってた。マジで本気で怒ってた。
もうゆるせねえ・・・俺は拳を固めてあいつの家に向かった。

892 :吾輩は名無しである:04/01/03 18:14
離れなった→離れなかった

893 :吾輩は名無しである:04/01/05 12:14
あなたは彼女を識らないのでなければならないだろう。
同時にあらゆるところに彼女を見出したのでなければならないだろう。
あるホテルに、ある街角に、汽車のなかに、バーのなかに、一冊の書物のなかに、
映画のなかに、あなた自身のなかに、あなたのなかに、おまえのなかに、
その身を置くところ、その身をいっぱいに満たしている涙をはき出すための場処を呼び求めて夜にそそりたつおまえのセックスの赴くままに。

デュラス「死の病」小林康夫訳

894 :吾輩は名無しである:04/01/05 13:21
真っ赤な嘘というけれど。嘘に色があるならば、薔薇色の嘘をつきたいと思う。

895 :吾輩は名無しである:04/01/05 16:24
金閣を焼かねばならぬ

896 :吾輩は名無しである:04/01/08 04:03
>>895
何それ?
三島のは違った気がする

897 :吾輩は名無しである:04/01/08 07:11
>>896
三島と同じく金閣寺の放火事件を扱った小説だったんだけど、
諸般の事情で出版が立ち消えになった。タイトルは「炎上」で
作者不詳。

898 :純文学団長 ◆xyX.vGXBSY :04/01/08 17:05
>>897
金閣炎上 水上勉

899 :吾輩は名無しである:04/01/08 19:07
空にある星を一つ欲しいと思いませんか?
思わない?
そんなら、君と話をしない。

900 :吾輩は名無しである:04/01/09 19:25
>>859
こぉれ滅茶苦茶かっこいいな!惚れた。
読みたいんだけど『道なりに』ってどれに収録されているんですか?
検索して見たけど掲載された雑誌しかわからない…。
どなたかお教え願います。

901 :吾輩は名無しである:04/01/10 05:37
結局>>11って何かの題名じゃなくて、適当に書いただけないんですか?
何かの題名ならどなたか教えてください、お願いします。

902 :吾輩は名無しである:04/01/10 06:57
まさかこんな所にメメクラゲがいるとは思わなかった。
ぼくはたまたまこの海辺に泳ぎに来てメメクラゲに左腕を噛まれてしまったのだ。

903 :吾輩は名無しである:04/01/10 11:06
犬の尾に魅かれる。

904 :吾輩は名無しである:04/01/10 21:00
彼は月が好きだと言う。
届かないから、生涯触ることはないから、冷たくて儚いから、そして丸いから。

905 :吾輩は名無しである:04/01/10 23:32
>>904
作者と作品名教えてください

906 :吾輩は名無しである:04/01/11 02:57
>>11何か教えてね。

907 :吾輩は名無しである:04/01/11 13:39
1796年5月15日、将軍ボナパルトは、ロディ橋を渡り、シーザーとアレクサンダーが
幾多の世紀を経てついに一人の後継者を得たことを世界に知らしめたばかりの、かの
若き軍隊を従えてミラノへ入城した。

908 :吾輩は名無しである:04/01/11 14:48
>>830
は 「つりばしわたれ」 長崎源之助

909 :吾輩は名無しである:04/01/11 21:31
>>900
しょうがねえなあ 古井の「眉雨」だよ

910 :900:04/01/12 05:58
>>909
おお!ありがとうございます。


911 :吾輩は名無しである:04/01/12 12:25
汽車は流星の疾きに、二百里の春を貫いて、
行くわれを七条のプラットフォームの上に振り落とす。

912 :吾輩は名無しである:04/01/12 15:59
光も影も無い独房を抜け出し、私は外界への扉を開けた。
しかるに、外は夜であり、さらに奥深くに大きな扉があった。

913 :吾輩は名無しである:04/01/12 17:31
>>912
誰よ。

914 :吾輩は名無しである:04/01/12 17:32
riverrun (中略) yes.

915 :吾輩は名無しである:04/01/13 23:06
>>912
知ってる人探しあげ

916 :吾輩は名無しである:04/01/14 00:00
芭蕉は、弟子の木節に、「中頃の歌人は誰なるや」と問われ、
言下に「

917 :吾輩は名無しである:04/01/14 00:01
既出だと思うけど
凶ママンが氏んだ

918 :吾輩は名無しである:04/01/14 23:07
気づかなかったことだってある。そう、爪に出来る小さな傷のように。

919 :吾輩は名無しである:04/01/14 23:16
>>914
2つの作品が混じってる気が……

920 :吾輩は名無しである:04/01/15 18:06
「くらむぼんが笑ったよ。」


921 :吾輩は名無しである:04/01/16 13:38
>891ってなんか記憶にあるんだが・・・何?

922 :吾輩は名無しである:04/01/22 21:15
僕がビルの清掃をやっているというと、ジンは「あれは奥が深いものですよ」と言った。

923 :吾輩は名無しである:04/01/22 23:52
昨日の午後から空間を埋め始めた雪が、まだ降っている。

924 :吾輩は名無しである:04/01/23 09:21
我輩は猫である。名前はまだない。
  ↑
 なんたって猫が「我輩は…」だぜ!
 こんな猫いねぇよ、普通。

925 :吾輩は名無しである:04/01/23 10:12
「無茶苦茶でござりまするがな」
総理大臣伊能幸一はそういって官房長官松重徳雄の尻を蹴り上げた。

926 :吾輩は名無しである:04/01/23 10:56
「メロスは激怒した。」

外出だったらスマソ

927 :吾輩は名無しである:04/01/24 07:52
「私がこれから述べようとすることは〜」
とかそういう告白とか報告で始まるやつ。
なんか緊張感あっていい。痴人の愛とか。
逆に情景描写とかではじまるようなものは全然読む気しない。
最近ひきこまれるようなものでなければ読む気しない。
「真に重大な哲学上の問題はひとつしかない。
自殺ということだ。」

928 :吾輩は名無しである:04/01/24 22:28
苦痛とは何か、知ってるつもりになっていないだろうか?
       (中略)
まず第一にそれを理解してもらわなければならない。私は、長い間、苦痛とともに生きてきたのだ

929 :吾輩は名無しである:04/01/25 02:42
どっどど

930 :吾輩は名無しである:04/01/25 13:06
南満鉄道会社つて一体何をするんだいと真面目に聞いたら、
満鉄の総裁も少し呆れた顔をして、
御前も余っ程ばかだなあと云った。
是公から馬鹿と云われたつて怖くも何ともないから黙つていた。
すると是公が笑いながら、
何だ今度一所に連れてって遣らうかと云い出した。

931 :吾輩は名無しである:04/01/25 13:59
ママが私を殺すとしたらどのような方法で殺すだろうか。

932 :吾輩は名無しである:04/01/25 15:11
鏡の中で全裸の女の上半身が上下に揺れている。両手を後ろへやり、
それを支えにして体を反らせているために肩から脇腹にかけての骨がくっきりと浮き出ていて、
上下運動の動きに合わせて軟体動物のようにいやらしく動く。

933 :吾輩は名無しである:04/01/25 22:03
昨日は自慰をやりすぎた・、・。

934 :吾輩は名無しである:04/01/26 01:20
ピースな愛のヴァイブスでポジティブな感じでお願いしますよ

935 :吾輩は名無しである:04/01/26 03:08
国境をヌけるとそこは雪国だった

936 :吾輩は名無しである:04/01/26 03:09
おめぇだけはオラが絶対許さねえ!!!

937 :☆キキ+キ゚Д゚ ◆qpmo.OOqAo :04/01/26 03:09
哲板最強のカリスマ・☆キキ+キ゚Д゚♪が満を持して再登場!

物事に表面上の美しさを求めるな、
深く掘り下げれば真実が見えてくる、、、

そんな☆キキ+キ゚Д゚♪の哲学HPはココ↓ (キキキの即興ピアノ演奏あり!)

http://www.geocities.co.jp/HeartLand/8862/

僕の哲学は、学問ではない。
人間が生きていく中、背負うべき道徳なのだ。(HPより抜粋)

孤独を越え、闇から光を見出した☆キキ+キ゚Д゚♪だからこそ言える!
もう何も迷う事は無い、、、

☆キキ+キ゚Д゚♪に触れ、明日への一歩を踏み出すのだ!

938 :吾輩は名無しである:04/01/26 04:01
彼は月が好きだと言う。
届かないから、生涯触ることはないから、冷たくて儚いから、そして丸いから

これ何?

939 :吾輩は名無しである:04/01/26 10:59
まず、ホチキスが登場する。
彼は気が狂っていた。




940 :吾輩は名無しである:04/01/26 14:35
私は強く念じた。今までの生涯でこれ程までに強く念じたことはない。
『動け!動け!』
しかし、テーブルの上に置かれたコインは黙って死んだままだ。
念じ方が足りないのだろうか。


941 :吾輩は名無しである:04/01/27 13:31
あなたはいまイタロ・カルヴィーノの新しい小説を読み始めようとしている。

942 :吾輩は名無しである:04/01/27 22:26
ティッシュペーパーが無いのに愕然とした、マスターベーション途中の
不快感はその後生涯僕を悩ますことになる、暗がりが光に染まりゆくグレイトカーブ。

943 :吾輩は名無しである:04/01/27 23:08
氷は、春を待てば溶けるじゃないか。
時の流れに組み込まれて水になる。それが自然というものなのだろう。
それでは、夏が氷を溶かすのはどうだろう?もう自然では有り得ない。
夏か氷のどちらかを作り出さなければならないのだ。
夏が先か、氷が先か、なあ、おまえはどう思う?

 解凍/山田詠美



944 :吾輩は名無しである:04/01/29 13:36
頭わるそう、詠美タンって

945 :吾輩は名無しである:04/01/30 07:51
鬼が来る。
浅草の興行街のなかで、いつも人だかりが絶えない小屋といえば、
「お化け屋敷」にきまっている。
ろくろ首、かまいたち、人魚、そしてヘビ女。
それから浅草名物十二階。

946 :吾輩は名無しである:04/01/30 08:24
鶏とは、なんといういやな動物だろう

947 :吾輩は名無しである:04/01/30 16:19
生きながら死んでいるのか死にながら生きているのが
とても楽しくて悲しくて、これだからやめられない。

948 :名無し物書き@推敲中?:04/02/01 11:29
90

949 :吾輩は名無しである:04/02/01 11:36
都会―閉ざされた無限
けっして迷うことのない迷路
すべての区画に 同じ番地がふられた
君だけの地図
だから君は
道を見失っても迷うことは出来ないのだ

950 :横光利一「頭ならびに腹」:04/02/08 13:43
真昼である。特別急行列車は満員のまま全速力で馳けていた。
沿線の小駅は石のように黙殺された。

951 :吾輩は名無しである:04/02/12 00:08
どっちつかずの半端者。
そう言われたら俺には返す言葉もない。

952 :吾輩は名無しである:04/02/12 18:43
>>939-940
知らん。

953 :吾輩は名無しである:04/02/12 21:43
さびしさは鳴る。

954 :岡崎ワールド:04/02/15 01:03
メロスは激怒した。

955 :吾輩は名無しである:04/02/15 01:07
>>952
>>939は筒井康隆「虚構船団」だ。>>940は知らん。

956 :吾輩は名無しである:04/02/15 02:10
春はあけぼの。夏は武蔵丸。

957 :吾輩は名無しである:04/02/15 02:40
939は>>23でガイシュツ。

958 :吾輩は名無しである:04/02/15 05:59
窓の外ではリンゴ売り
声をからしてリンゴ売り
きっと誰かがふざけて
リンゴ売りのまねをしているだけなんだろ

959 :吾輩は名無しである:04/02/15 06:02
イケメンすぎて女が近寄ってこない

960 :吾輩は名無しである:04/02/20 22:27
少しだけ広い日陰が迫る。

961 :吾輩は名無しである:04/02/20 22:46
戸を叩いた、そっとである。

962 :吾輩は名無しである:04/02/27 09:55
その日は朝から夜だった。

963 :吾輩は名無しである:04/03/07 01:37
 あさ、眼をさますときの気持は、面白い。かくれんぼのとき、
押入れの真っ暗い中に、じっと、しゃがんで隠れていて、突然、
でこちゃんに、がらっと襖(ふすま)をあけられ、日の光がどっと来て、
でこちゃんに、「見つけた!」と大声で言われて、まぶしさ、それから、
へんな間の悪さ、それから、胸がどきどきして、着物のまえを合せたりして、
ちょっと、てれくさく、押入れから出て来て、急にむかむか腹立たしく、あの感じ、
いや、ちがう、あの感じでもない、なんだか、もっとやりきれない。箱をあけると、
その中に、また小さい箱があって、その小さい箱をあけると、またその中に、
もっと小さい箱があって、そいつをあけると、また、また、小さい箱があって、
その小さい箱をあけると、また箱があって、そうして、七つも、八つも、
あけていって、とうとうおしまいに、さいころくらいの小さい箱が出て来て、
そいつをそっとあけてみて、何もない、からっぽ、あの感じ、少し近い。

外出…だったかな?

964 :吾輩は名無しである:04/03/10 21:41
村は死によって包囲されている

965 :吾輩は名無しである:04/03/10 21:51
織田信長

「人間五十年、下天のうちをくらぶれば、夢幻のごとくなり」
(人間の一生は五十年、この世の営みに比べれば、人生などほんの一瞬のまどろみに過ぎない、夢幻のごとくはかないものである)

「死のうは一定、しのび草には何をしよぞ。一定かたりをこすよの」
(人生たった一度。後世の語り草となるような何かを成しとげたいものだ)


     信長再臨・「平成三十年」
     http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Stock/7553/

966 :吾輩は名無しである:04/03/10 21:52
会議録

967 :吾輩は名無しである:04/03/10 21:55
あっは

968 :吾輩は名無しである:04/03/10 23:32
It seems increasingly likely that I really will undertake the
expedition that has been preoccupying my imagination
now for some days. An expedition, I should say, which I
will undertake alone, in the comfort of Mr Farrady's Ford;
an expedition which, as I foresee it, will take me through
much of the finest countryside of England to the West
Country, and may keep me away from Darlington Hall for
as much as five or six days.

969 :イカソーメン ◆QvMlVOa.qM :04/03/10 23:38
もて過ぎて、チンポの先が乾く暇がない。

970 :名無し:04/03/11 00:01
「モンドがどこから来たのか、誰にも言えなかったに違いない」

  ル・クレジオ著
  『海を見たことがなかった少年』
  集英社文庫より
  
「ミドリ公園に行く途中の藪で、蛇を踏んでしまった」

  川上弘美著
  『蛇を踏む』
  文春文庫より

971 :吾輩は名無しである:04/03/11 11:25
目を覚ましました。

972 :吾輩は名無しである:04/03/17 03:42
「この孛星が、不思議な人間厭嫌の光を放ってフランス文学の大空を
 掠めたのは、一八七〇年より七三年まで、一六歳で、既に天才の表
 現を獲得してから、一九歳で、自らその美神を絞殺するに至るまで、
 僅かに三年の期間である。この間に、彼の怪物的早熟性が残した処
 (二五〇〇行の詩とほぼ同量の散文詩に過ぎない)が、今日、一九
 世紀フランスの詞華集に、無類の宝玉を与えている事を思う時、ラ
 ンボオの出現と消失とはおそらくあらゆる国々、あらゆる世紀を通
 じて文学史上の奇跡的現象である。」

                   『ランボオT』小林秀雄

…批評だから小説ではないけど。

973 :吾輩は名無しである:04/03/17 17:57
あなたはニホン語が話せますか
いいえ話せません
はい話せます
はい話せますけど書けません
はい話せて読めますけど書けません
はい話せて読めて書けますけど聞きとれません
わたしはよい子でした
あなたはよい子でした
わたしたちはよい子でした
それはよい
わたしはわるい子でした
あなたはわるい子でした
わたしたちはわるい子でした
それはわるい
言葉の習得のためには置換し反復しなければならない
わたしはみにくい子でした
あなたはみにくい子でした
わたしたちはみにくい子でした
それはみにくい
わたしは退屈です…

って、詩だけど、伊藤比呂美はいいと思う。


974 :吾輩は名無しである:04/03/17 21:07
匂いってなんだろう?
by坂口安吾「青鬼の褌を洗う女」

975 :吾輩は名無しである:04/03/17 22:52
何ヶ月もドン・ファンと会っていなかった。

…カスタネダ、あれは小説だい。

976 :吾輩は名無しである:04/03/18 02:22
かなしいときーっ。

977 :吾輩は名無しである:04/03/18 10:42
親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。

978 :吾輩は名無しである:04/03/18 12:18
次スレはどうする?

979 :吾輩は名無しである:04/03/18 23:50
カマキリ親爺は私のことを奥さんと呼んだり姐さんと呼んだりした。
デブ親爺は奥さんと呼んだ。だからデブが好きであった。カマキリが
姐さんと私をよぶとき私は気がつかないふうに平気な顔をしていたが、
今にひどい目にあわせてやると覚悟をきめていたのである。

980 :吾輩は名無しである:04/03/19 23:19
十二月八日以来の三ヶ月のあいだ、日本で最も話題となり、
人々の知りたがっていたことの一つは、あなた方のことであった。

981 :名無し:04/03/20 16:41
「戦争は参加することに意義がある」
小泉純一郎
「所信演説」よち

982 :吾輩は名無しである:04/03/21 00:42
戦争とは反対するものである。理由はまだない。

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