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【玄妙】追悼 戸部新十郎【枯淡】

1 :伊勢湾 ◆7fDira6.MY :03/08/14 09:16
熟練の筆致で優れた時代小説を描き続けた作家 戸部新十郎氏がお亡くなりになりました。
謹んでお悔やみ申し上げます。

ttp://www.yomiuri.co.jp/obit/news/20030813zz21.htm

「服部半蔵」「前田利家」「蜂須賀小六」「伊東一刀斎」
いずれの作品も高い品質と深い味わいを兼ね備えていて、私は大好きでした。
新刊の発売を心待ちにしていたのですが…

現行スレッドが見あたらないようなので、
これを機にあらためて戸部作品を語り合うのも良いかと思い、立ててみました。
ファンの皆様、戸部新十郎ってどんな人?って人も気軽に書き込んでください。
それでは、よろしくお願いします。

2 :無名草子さん:03/08/14 11:13
飄々と2get〜!

3 :無名草子さん:03/08/15 18:06
以前どこかの雑誌の対談で、
地方で「時代小説と忍者」という講演を開いたら、
「忍術の実演」かと勘違いしてガキがたくさん集まってしまった
と話しておられた。


4 :山崎 渉:03/08/15 21:36
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン

5 :無名草子さん:03/08/15 22:36
「秘剣水鏡」なんか最高だった。
でも2CHに読者がいるとは思えないなあ。

6 :山崎 渉:03/08/15 23:21
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン

7 :伊勢湾 ◆7fDira6.MY :03/08/16 00:22
>>2
おめでとうございます。ナニゲに飄々ですか。

>>3
(藁)見てみたいですね。お子さま100人?の前で講演する戸部さん。
忍術はともかく、居合い抜きの実演でもやれば…(略)

>>4 >>6
まぁボチボチ応援します。山崎パン。

>>5
居ないんですかねぇ戸部新十郎の読者。
あんなに味わい深い、それでいて洒脱な小説ってないと思うんですけどね。
僕は「伊東一刀斎」がイッチ好きです。「徳川秀忠」も良かったなぁ。


8 :無名草子さん:03/08/16 03:36
服部半蔵しか読んだことない。

9 :無名草子さん:03/08/16 13:16
映画化とかドラマ化とかあったのかなぁ

10 :無名草子さん:03/08/16 16:37
「利家とまつ」、脚本は竹山洋だけど、下敷きになっているのは
戸部版「前田利家」なんだってね

11 :無名草子さん:03/08/16 16:54
惜しい作家さんを亡くしましたね……
私は「蜂須賀小六」が好きです。

>10
ホントですか!?
戸部版をベースにして、何でまつがあんなに出しゃばるんだ……

12 :無名草子さん:03/08/16 18:18
>10
いや、それをいうなら戸部版「前田利家とまつ」
でしょう。廣済堂文庫。

13 :無名草子さん:03/08/17 09:04
で、戸部さんはどうしてこんなに知られてないんだろう。
少なくとも池宮なんかよりずっと上だと思う。

14 :無名草子さん:03/08/17 09:40
>>13
ええ?
戸部氏に50万部以上売れた著作あるの?

15 :無名草子さん:03/08/17 18:51
>13
同意。ただ死後の再評価があるかどうかは微妙。
読み損ねたものは早めに買っておかないと読めなくなるぞ。

16 :_:03/08/17 18:51
   ,.´ / Vヽヽ
    ! i iノノリ)) 〉
    i l l.´ヮ`ノリ <先生!こんなノがありました!
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http://www.butsuzou.com/keitai/sanmen-kz.html

17 :無名草子さん:03/08/18 08:41
ファンならさあ、死ぬ前に立ててやれよ

18 :?E´?¨?p ◆7fDira6.MY :03/08/19 02:08
今日はレスだけです。
自カキコは後日ガッツリやります。

>>8
それは羨ましい。
服部半蔵は、それまでの作品の集大成的な感じなんで、
気に入ったのなら、是非他の作品も読んでみると良いと思いますよ。

>>9
私も知りたいです。あったら見てみたい…

>>10-11
マジですか!?
ってほとんど見てないんですけど、そう言われると見たくなります。
慶次郎とのやり取りなんかどうだったんでしょう?
「蜂須賀小六」も良いですね。
あーゆー、本来脇役っぽい位置のキャラをメインに持ってくるのが
ホント上手かったですね、戸部さん。



19 :伊勢湾 ◆7fDira6.MY :03/08/19 02:10
スミマセン>>18は私のレスです。文字化けしちゃいました。

>>12
ん?その本の詳細キボンヌでし。ハズカシイ…

>>13
禿同!僕もそう思います。
言い方変ですけど勿体ないなぁ。

>>14
無いと思いますよ。
でも、それがどうしたってとこです。

>>15
再評価ないのかなぁ。
忍者ものの史料的価値なんかから全集で出そうって動きは…
嗚呼、無さそうだなぁ。

>>16
暇なときに見ます

>>17
おっしゃる通り。反省してます。
もっと生きてて欲しかったなぁ。

20 :無名草子さん:03/08/25 21:56
立て逃げスレ

21 :伊勢湾 ◆7fDira6.MY :03/08/25 22:49
>>20
すんません。
でも戸部さんは大好きです。いや、これからは戸部先生と表記します。
昔の原稿をほとんど捨てたってあたりが潔いなぁ。
でも、ちょっと読みたい気もします。



22 :戸部ファン:03/08/27 22:45
戸部先生が亡くなられたと朝刊で知った時、愕然となった。
秘剣龍牙で出会って以来、神韻縹渺とした作風に私は非常に傾倒したものです。
どこか飄々とした文体。作中に滲み出る朴訥な人柄。ペンネーム:多岐流太郎の
時代に書いた200もの作品を「後世に残す価値なし」といって処分した潔さ。
私の中では最高レベルの時代作家でした。ご冥福を深くお祈りいたします。

23 :伊勢湾 ◆7fDira6.MY :03/08/28 01:08
>>22
あの文体は余人の追従を許さないですね。
戸部先生の小説における登場人物って、どこかしら不器用で依怙地な所があって、
世の中と上手く折り合うことができない人が多い。
でも、そんな人物に対する愛着が行間からひしひしと伝わって来るんですよね。
骨太でありながら繊細な作風が素晴らしかった…

24 :戸部ファン :03/08/28 08:50
>>23
初めて同士にめぐり合えました。嬉しいです!
そうなんですよね。確かに登場人物の不器用さがなんともいえない。
彼の作品の人物は「言葉で語る」よりも「黙して語る」感がありますよね。
私は先生の作中人物に憧れを持っておりました。とにかく格好いいんですよ。

このスレでは戸部先生を追悼するだけでなく、戸部作品の素晴らしさを一人でも
多くの人に広める活動をやっていきたいですね。一般には不当な評価を受けていますから。

25 :無名草子さん:03/08/28 16:06
草深甚四郎のあの天然キャラは戸部先生の創作なのでしょうか?
石川県の剣士だということで、格別な愛着を持たれていたように感じます。

26 :無名草子さん:03/08/28 18:20
秘剣シリーズはすばらしかったと思います。生々しい剣技の描写あり、幻想的な
物語あり、バカ話ありの幅広い内容を、すべてあの飄々とした語りの中におとしこんで
醇乎たる短編に仕上げてゆく手際は、職人芸的作家の最高峰といってもいいかと。

27 :無名草子さん:03/08/28 19:00
日本剣豪譚シリーズも好きだった。この手のアンソロジーは得てして一本調子になりがちだ
が、一話一話が短編小説として完成されているうえに、総体として剣法の発展が俯瞰できる
ように構成されている。小説家として余程の力量が無いと出来ない仕事だと感嘆した。

28 :無名草子さん:03/08/30 10:47
「秘剣 虎乱」9月に文庫版発売。
 秘剣シリーズ、未収録分とか無いんですかね……

 戸部先生は不当な評価は受けていないと思います。
 メジャーにはなれなかったですが……
 時代小説というのは評価されればメジャーになれる、という分野じゃないですからねぇ。

>25
創作じゃないですよ。ぐぐってみると出てきます。

29 :戸部ファン:03/08/30 16:19
>>28
言葉足らずでした。申し訳ありません。
「不当な評価」ではなく、一般の知名度というか、作品の素晴らしさに対して、
戸部先生の名がメジャーではないという事を言いたかったのです。
例えば、池波正太郎さんや司馬遼太郎さんならば誰でも知っていますが、戸部先生
の話をしても、よほどの時代小説好きじゃないと話が通じないのです。

30 :無名草子さん:03/08/30 16:23
残念だけど、戸部氏の作品の評価は高くない。
時代小説の評論家に言わせてもね。
売れなかったし。

31 :無名草子さん:03/08/30 21:39
松永弾正しかよんでない。
面白かったけれど他の作品を見かけたことがないのですが

32 :伊勢湾 ◆7fDira6.MY :03/09/04 19:48
いろいろあってレス遅れました。スマソ。
気を取り直してガンガンageます!

>>24
僕も嬉しいです。戸部先生のファンって身近に一人もいないんです。
つーか、読んだって人すらいるかどうか…

「黙して語る」とは言い得て妙で、これは戸部先生の小説作法にも当てはまるような気がします。
肝のところをあえて伏せ、読者の想像力に委ねるような書き方。
贅肉を削りに削って、なお豊饒な語り口。
ハードボイルドかつハードコアですね、格好良いと思うんだけどなぁ。

とにかく出来るだけ多くの人に、出来るだけ多くの作品を読んでもらいたいですね。
それだけの価値はあると思いますよ。

>>25
草深甚四郎は僕も大好きです。初めて読んだのは「服部半蔵」だったかな?
子供のように無邪気なくせに滅茶苦茶強い。
ひそかに戸部作品の登場人物の中で最強ではないでしょうか?
まぁ実際はこんなキャラじゃなかったんでしょうけど。
そういや、戸部先生が石川県で草深甚四郎の資料をまとめてるって話をどっかで読んだ気がするのですが、
あれはどうなったんでしょうか?情報プリーズっす。

33 :伊勢湾 ◆7fDira6.MY :03/09/04 19:48
>>26
実のところ、秘剣シリーズはまだ2冊しか読んでません(恥)
てか入手困難じゃないですか?大きな書店へ行ってもなかなか無いし。
幻想的で剽げていて、ああいった「醇乎たる」作品は戸部先生の独壇場だったような気がします。
例えば、秘剣〜のキメ技って幻想的なのが多いですよね。ありえねーって感じの必殺技。
あれって、剣技の描写には定評のある戸部先生だからこそ許される「贅沢」ではないかと思うんです。
凡百な作品だと、そんな技が出てきた時点で「そりゃねーだろセニョール?」って醒めちゃうとこなんですが、
リアルな(=説得力のある)剣技の描写を積み重ねてきた後だと、素直に浸ることができるんです。
まさに職人芸って感じがしますね。

>>27
僕が初めて戸部作品に触れたのは「日本剣豪譚・戦国編」だったと思います。
その時は、えらく読みやすいなぁと思ったのですが、すぐにハマりました。
再読が効くんですよ。で、読むたびに再発見というか、どんどん作品世界にのめり込んでいく。
なんだが、目裏の情景が次第に濃くなっていく感じでした。
次の週には、服部半蔵全十巻を古本屋で購入しました(きっと続く)

34 :伊勢湾 ◆7fDira6.MY :03/09/04 19:49
>>28
おお、情報さんくす!
でも、秘剣シリーズってこれで終わりなんですかね(寥)

>>28-30
不当な評価ていうのが何を基準に置くかによりますが、
少なくとも売り上げという点では、戸部先生の評価は芳しくなかったですよね。
時代小説という枠の中でも、マイナーな部類にはいるのではないでしょうか?
僕はそれが不当であると考えてます。
メジャーであることが無条件で素晴らしいことだとは思いませんが、
戸部先生の作品はもっと多くの人に読まれても良いと信じています。
まったく個人的な信念ですが…
とにかく、お手軽な「大河ドラマ便乗本」や「ビジネス応用時代物」が、
ベストセラーの一角に顔を出しているのを見るにつけ、大きな目をギョロッと(略)

ところで、時代小説の評論家に言わせれば、どこがダメなんですかね?
ちょっと知りたいです。いや煽りとかじゃなくて、マジで。
そういうの、気になるん質なんですよ。よかったら教えてください。

35 :伊勢湾 ◆7fDira6.MY :03/09/04 19:50
>>31
見かけませんか(哀)
確かになぁ…徳間とか光文社の文庫の棚からも消えつつあるよなぁ…

探 し て み て く だ さ い

そして

読 ん で み て く だ さ い

多分面白いです。

戸部先生って、悪役の違った一面にスポットを当てることが多いですよね。
ていうか、小説の中に、どこから見ても悪役、みたいな人がほとんど出てこない。
皆、なにがしかの信念や意地を持っていて、時折人間臭い一面も垣間見せる。
「松永弾正」はその典型みたいな話だったと思います。

36 :31:03/09/04 20:24
総司は一人というのを見つけました。
新撰組の沖田総司のことですか?知っている人いたら教えてください。
面白いですか?    

37 :伊勢湾 ◆7fDira6.MY :03/09/05 20:26
>>36
「総司はひとり」図書館で借りて読んだ記憶が今でも残っています。
僕は1日で読みました。つまり、面白かったということです。
あまり先入観を与えるのも何ですし、そもそも細かいところは忘れてしまったのですが、
殺伐とした新撰組もので無かったのは確かです。ちょっと青春もの?
とにかく、沖田総司が少しだけ身近に感じられたのを覚えています。

38 :36:03/09/06 17:50
ありがとございます。
幕末あたりは苦手だけど読んでみようと思います。

39 :無名草子さん:03/09/10 16:38
「服部半蔵」十巻セットで古本屋に出てました。
2500円でしたが、これは買いでしょうか?

40 :伊勢湾 ◆7fDira6.MY :03/09/12 15:36
>>38
いえいえ、どういたしまして。役に立ったのでしょうか…
時代背景を考えなくても物語として面白いと思いますよ。
頑張って下さい!

>>39
買いです!
と即答してしまいましたが、相場は知らんっす。スマソ。
まぁコンディションにもよるんでしょうが。
でも、CD一枚分の値段で文庫本十巻ですよ。
74分どころか、上手くいけば1ヶ月くらいは楽しめるわけですから
相対的にはお買い得かと…

内容については僕が保証します!
時代小説が好きなら、きっと面白いと思いますよ。
有名無名のキャラクターが生き生きと描かれていて、
読んでいて自然に笑みがこぼれました。
つーわけで、面白くなかったら僕が買い取ります。
1セット限りで(臆)

41 :無名草子さん:03/10/14 01:34
>>36
「総司はひとり」もいいですが、「総司残英抄」は傑作ですよ。
ぜひ探して読んでみてください。「掃除は一人」じゃないですよ。

42 :無名草子さん:03/10/15 18:57
総司残英抄は見かけたことがないです

43 :気付き@幸せ掴む:03/10/15 19:41
時代の大変化や流れ(潮流)が読めていない政界や経済界の人々が多く、今でも情報社会だと勘違いをして
いるようで、今や快適社会(アメニティ)も通り過ぎて次は自律社会であり、それに入りつつあるようです。
目覚ましい科学や技術の発展から生活、社会、経済的な面にしても大変化し、モノの考えや価値観にまで
変貌しているから、思い切って観の転換という、頭を切り替えるという心構えが必要になってくる。
経営者や役員の意識革命が進まないと大恐慌から脱出することは不可能だろうし、邪悪な心の反応により、
今後も、世界を揺るがすような衝撃的な出来事が起り、経済活動や人々の心にダメージを与えるでしょう。
人として人格の品性を高め徳を積まないと、様々な危機や災いから逃れ幸せを掴む事は無理だろう。
この件に関する出典の説明があるHP↓に注目。参考にしよう。危機が近し心して暮らそう。
ttp://www.d7.dion.ne.jp/~tohmatsu/

44 :無名草子さん:03/10/15 19:43
こんな可愛い子が・・・
http://www.nukix.net/index2.html

45 :無名草子さん:03/10/21 13:25
「伊賀組同心」「忍法水滸伝」て面白いでつか?



46 :無名草子さん:03/10/21 21:06
「伊賀者始末」「伊賀組同心」は面白いですよ〜。
「忍法水滸伝」の方は私は買わないです、はい。
好みの問題がありますから、
あくまで参考意見として聞いてくださいね。

47 :伊勢湾 ◆7fDira6.MY :03/10/25 23:22
いろいろあって書き込めませんでしたが、これからはちょっと真面目にやろうかと…
今日「秘剣 虎乱」を買いました。これから読みます。
それにしても、これで秘剣シリーズは終わりなんですかね(寂)

>>45
「伊賀組同心」面白いですよ。
ただ、僕は「伊賀組始末」の方が好きです。
読み返すたびに泣けてくるんですよね。
「忍法水滸伝」は読んだことが無いので分かりません。スマソ


48 :無名草子さん:03/10/27 22:03
>>46-47
ありがとうございまつ。
「伊賀組同心」買おうと思ったら絶版ですた・・探してみまつ。
「忍法水滸伝」は改題でそれぞれ服部半蔵、柳生十兵衛が主役なのかな。
伝奇モノも好きなんで面白そうだけどケバケバしい表紙がいまいちで敬遠してますた。


49 :無名草子さん:03/10/28 15:39
「忍法水滸伝」の上巻は「妖説 五三ノ桐」(旺文社文庫、時代小説文庫など)ですが、
この話は昭和46年発行の春陽文庫版だと「忍法 五三ノ桐」になっていますね。
さすがに「忍法」では古めかしいと思ったのでしょうか。

多岐流太郎名義で発表した作品のうち自ら破棄しなかった唯一の作品なので
戸部新十郎ファンにはそれなりに興味深いものがあります。
山田風太郎の忍法帖と比べてみてはいかがでしょうか。

50 :伊勢湾 ◆7fDira6.MY :03/10/28 23:59
>多岐流太郎名義で発表した作品のうち自ら破棄しなかった唯一の作品なので
>戸部新十郎ファンにはそれなりに興味深いものがあります。

なるほど、そう考えると「忍法水滸伝」に興味が湧きますね。
山田風太郎の忍法帖も好きだったし…
戸部さんの伝奇ものってどんな感じですかね?
秘剣シリーズや服部半蔵にも幻想的な描写が出てきますが、
僕は、すごく映像的な印象を受けました。
血や花の赤い色が鮮やかに目裏に浮かぶんですよ。

51 :伊勢湾 ◆7fDira6.MY :03/10/29 23:53
「秘剣 虎乱」読み終わりました。
今回は割と考証的なところも多い感じでした。
秘奥儀の解説や分析は相変わらず他の追随を許さぬディープさ。
あと、有名どころの剣豪が人間臭さ30%増しだったように思います。

人間臭い剣豪で思い出しましたが、
戸部さんの描く丸目蔵人(虎乱には出てきませんが)のキャラがほのかに好きです。
「おりゃあ!」という声が本当に聞こえそうで。

52 :無名草子さん:03/10/30 23:11
丸目蔵人いいですね。

私は「安見隠岐の罪状」とか「風盗」に出てくるような、
欲得ずく以外の自律的な行動原理をもつ登場人物たちが好きですね。

忍者ものについても、山田風太郎の忍法帖みたいに、
ただ単に権力者の手先として使い捨てにされるのでは
読んでいて身につまされるばかりですから、小説には、
ウソでもいいから精神的に隷属しないキャラが登場して欲しいです。
奴隷根性の持ち主は現実世界でもう見飽きていますからねぇ。

53 :伊勢湾 ◆7fDira6.MY :03/11/04 19:26
>>52
安見隠岐などはハードコアな戸部キャラだと思います。
とにかく「かたむくろ」っぷりがハンパじゃない!

彼ほどではないにせよ、欲得ずくではない行動原理を持った登場人物って、
戸部さんの小説に多数出てきますね。
通説では、欲得にまみれ権威にへつらうような人物でも
何かしらの矜持を感じさせるような人物描写がなされている。
例えるなら、前にも述べた松永弾正とか、ちょっとマイナーですが今川氏真とか。
あ、氏真はちょっと違うかな?
でも、蹴鞠一筋を貫いている様子は、一種の潔さも感じます。
とにかく、そんな描写の中に、戸部さんの人間観察の奥深さがかいま見えることがあって、
そういうのが、とても嬉しかったんですよ、僕的には。


54 :無名草子さん:03/11/05 01:43
安見隠岐の
「一拳、お見舞い申そうか」
というせりふが何とも言えない。

55 :伊勢湾 ◆7fDira6.MY :03/12/04 23:55
アク禁解除age!

>>54
「安見隠岐の罪状」面白いですよね。
結婚式のシーンが特に好きです。
不器用と言うか照れ屋というか…
そう言えば、全身鈴男こと今井敏平にも同種の匂いが感じられます。

ところで、安見隠岐は他の小説に登場してませんよね?
あと、他の作家が書いた伝記なんてのはあるんでしょうか?



56 :無名草子さん:03/12/06 00:18
>>55
伝記の有無はわかりません。
ちなみに旺文社文庫版の石井富士弥氏の解説によれば、
「本書が直木賞選考の席上で討議された折、〔史実すぎる〕
という問題が出たという。ぼくも、素直に実際の話かと最後まで
信じて読了した。ところが作者戸部新十郎は、まさに安見隠岐
本人のように、ケロリと答えた。/「---〔史実〕は、彼が〔居た〕
というだけで、あとは、ぜんぶ、ぼくの創作です」/絶妙な
創造力といわねばならない。」とのことです。おもしろいですね。

57 :伊勢湾 ◆7fDira6.MY :03/12/09 09:46
>>56
そのエピソード面白いですね。
それだけ、作中で安見隠岐が生き生きと描かれていたということなんでしょう。
安見隠岐に関する史実ってネットで検索しても極端に少なくて、
ttp://www.geocities.co.jp/Playtown-Queen/2954/toyotomi.html
「前田利玄 (?〜?) 前田利昌の次男。娘は安見隠岐に嫁ぐ。」
これのみではないでしょうか?
戸部先生によって発掘されたキャラ、と言って良いのかもしれません。

それにしても、戸部先生は登場人物に生命を与えるのが本当に上手い。
どちらかといえば、信長、秀吉、家康、信玄などのビッグネームよりも、
服部半蔵、前田利家、蜂須賀小六のような渋めの人物の方が魅力的なんですよね。
この辺にも、人物造型の手腕の確かさみたいなものが感じられます。

もっと多くのキャラクターを発掘して欲しかった、と切実に思います。

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