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●◎●★おまいら、キャラを作れい!★●◎●

1 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/21 10:15
自分の脳内オリジナルキャラを晒すスレ。
テンプは用意してやる。
【名前】             【性別】
【年齢】   【職業】
【外見】

【性格】 

【趣味】

【備考】
…とりあえずこんなもんで。テンプはいじったり追加OK。
背景世界は恋愛物からファンタジー、SF、ホラーなんでもよし。
おまいらの脳内キャラをかけい!
あと書くときは既出のキャラの批評、感想を書くのを忘れるな!

2 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/21 10:27
で、とりあえず、おいらから一発目。

【名前】藤堂 主税           【性別】男
【年齢】55   【職業】陸軍少将
【外見】大柄な将官。顔の作りなど体全体的に大きく南方系。
寡黙そうで静かなたたずまい。
服装は折り目正しくきっちりしている。
【性格】物静か。あまり余計なことは口に出さない。軽薄なところが
無い、実直で忠実な誇り高い軍人。恐妻家で一人娘を猫可愛がり。 
【趣味】刀剣、剣道、書道。
【備考】とりあえずない、かな。

おいらが考えてる架空戦記物の脇役。軍内部の派閥争いを避けていた
が、尊敬する上官に従い反乱を起こす。
決起の際、愛する妻と娘と離別し奮戦するも玉砕。

…スレ立てたおいらが既にキャラさぶいな… スマソ。。


3 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/21 10:30
ってな感じで自分の創作キャラを書いてくれ。
で、互いに批評しあいながら考察してみるべし!

批評だけでもエエヨ。

4 :名無し物書き@推敲中?:04/01/21 16:13
【名前】ノビール・玉助           【性別】男
【年齢】63   【職業】漁師
【外見】青白い顔をして、舌苔で舌が真っ白。ふんどしにウンコの滓がついていても平気。
怖いのは体長10センチ以上のアシタカグモ。
高知沖で遭難し、米国船に助けられ、アイオワで明治30年まで黒人と一緒に綿をつむ。
50年ぶりに帰郷したが、知った者は生活環境の悪さからみな死んでいた。
【性格】痴呆を患い、性格破綻。 
【趣味】玉いじり。

ああ寒ぶ

5 :名無し物書き@推敲中?:04/01/21 16:14
創作文芸板でネタスレって厳しいんじゃない?
ラノベ板の方がよかったかもしれん

6 :名無し物書き@推敲中?:04/01/21 16:23
【名前】藤田ことおとめ           【性別】女
【年齢】53   【職業】占い師
【外見】極度の便秘で息が糞臭い。みんな顔を歪めるが、本人は気づかない。
前科10犯、前歴2回。若いころ、兎のように子をたくさん作るが、子供のほうから絶縁されている。
49歳まで、新宿で中国人売春婦に交じってウリをしていたが、しんどくなり引退した。
潰しの利かない毒婦。生活保護を受けることを、まじめに検討している。
【性格】アルコール性脳症で脳がスポンジ状になり、時々意味もなく暴れる。
金に汚い。 
【趣味】ライダーカード集め。



7 :名無し物書き@推敲中?:04/01/21 17:31
ちょっとまじめにやってみますね。
【名前】アイン・カーパー     【性別】男
【年齢】25  【職業】機械士
【外見】 赤い長髪、瞳は薄い灰色。端正な顔つき。でも小生意気で
不敵な感じ。服装はお気に入りのだぼっとした青ツナギ。
【性格】陽気。いつも軽口で冗談言ってる。単純熱血漢で人情家。 
困っている人を見かけるとほっておけない。実はばあちゃん子。
【趣味】 機械いじり。後、実弾系重火器の試作。
【備考】主人公の属す、反政府集団の機械士。腕はいいんだけど
趣味に走るところがある。集団のムードメーカーくん。

今考え中の近未来系SFの脇役です。

スレに出ているキャラの感想ですか。。
>>2 藤堂さん。外面は固いんだけどでも恐妻家で家族思いの一面。
面白いですね。話がつくりやすそうです。
>>4>>6 ……感想入れた方がいいのでしょうか。。

8 :名無し物書き@推敲中?:04/01/21 17:45
【名前】赤猫おえん           【性別】女
【年齢】15   【職業】生娘
【外見】親兄弟はみなコレラで死に、天涯孤独となったところを吉原の廓の主に
拾われる。女のように見えるが、実は両性具有で、自己生殖も可能である。
廓の主に武芸を仕込まれ、長さ18尺の槍で敵を貫く。14の時、公儀お庭番の見習いになり、
その年だけで、薩摩藩士20人を殺める。苦手なものは犬と江戸前鮨。
【性格】冷淡、情動麻痺、水あめをくれた相手だけにはなつく。 
【趣味】鼻糞ほじりと、むしゃくしゃした時の火つけ。

「大江戸隠密赤猫姫・薩摩道中伊勢参り」の脇役。


9 :名無し物書き@推敲中?:04/01/21 18:01
【名前】本間・カイナー           【性別】男
【年齢】36   【職業】米海兵隊大尉
【外見・背景】金髪を黒髪に染めている。身長1・5メートル、体重37キロ。戦闘機に乗りたかった
のだが、抗重力試験で、3Gで肋骨14本を折って断念した。
母方の祖父が栃木県民、父の祖父はトルコ人。敬虔なスンニー派だがひた隠しに隠している。
兄は全米トラック組合のニューメキシコ支部の庶務係長、姉はコンビニ店員。
日本には営繕舞台の副官としてやってきた。
在日米軍基地にウォシュレットを導入するのが目的だが、実は北鮮の男喜び組と戦うのが本来の使命。 
部下は2500人(うち女性1人)。
【趣味】トウモロコシの芯で人形を作ること。休日の食べ歩き。



10 :名無し物書き@推敲中?:04/01/21 18:13
これはネタスレなのか?まじめにやるとけっこういい感じになりそうだが。

>>8 大江戸隠密赤猫姫・薩摩道中伊勢参り、ワラタ。

11 :名無し物書き@推敲中?:04/01/21 18:18
【名前】土田翔(「かける」と読む)          【性別】男
【年齢】21       【職業】土木作業員
【外見・背景】頭の後ろがかなり尖っている。大柄で、水玉模様のシャツを好む。
一代で財をなしたバッタ屋の社長が、若いころ酔って橋の下から拾ってきて、気まぐれに育てた子。
小学6年生のころから、ぐれ始め、義務教育すら満足に受けていない。ネット販売でダンベルセット
を買い、毎日500回ずつ持ち上げていたせいで、筋肉は凄いが、その代わり成長がとまり、
腕は長さ50センチしかない。
道でぶつかった相手が女の宇宙人で、しつこくつきまとわれ、ついに斧で殺害してしまう。
しかし、超科学で生き返り、行きがかり上、第25星系の昆虫型ヒューマノイドと
戦うはめになる。
【趣味】野良猫の餌づけ、ピンポンダッシュ、俳句。



12 :名無し物書き@推敲中?:04/01/21 20:07
【名前】魔人X          【性別】不明
【年齢】6億231日       【職業】神
【外見・背景】ページェス頁岩から同類の化石が見つかっている。それによれば、足が241対あり、
頭部にウニのような棘が生えている。
HP5万、MP1。得意技はなし。賞罰もない。
【趣味】ツーリングと、車のカタログ集め。

ああ、つまらん。


13 :名無し物書き@推敲中?:04/01/21 20:25
少しマジで…
【名前】ウラジミール・イリイッチ・ボロブドフードル(通称・イワン・プトスキ−)   【性別】男
【年齢】27       【職業】ボリシェビキ
【外見・背景】ロシア革命の真の立役者だが、レーニンの怒りに触れ、国内を逃げ惑う。ロマノフ王朝の再興を目指すも、
日本陸軍の密偵、黒亀斑次郎(まだらじろう)に騙され、北極海で蟹漁に励み、その後、スターリンの下で工業五ヵ年計画に従事する。
ヒトラーが侵攻してきた時はシベリア流刑囚だったが、ジューコフの部隊で三等兵から足軽頭まで上り詰める。生々流転の物語だろう。
【趣味】永久凍土でのマンモスの発掘と、ソフトテニス、囲碁。


14 :名無し物書き@推敲中?:04/01/21 20:59
【名前】金 正日         【性別】オス
【年齢】おっさん   【職業】偉大なる将軍様
【外見】 金豚

【性格】つーか君らも良く知っているだろ 

【備考】射撃、左右百発百中。偉大なる映画監督。馬と話せる。

【趣味】喜び組

15 :名無し物書き@推敲中?:04/01/22 11:49
くだらんネタはさておき、

藤堂 主税……伊賀・藤堂家の末裔か。実直、剛毅そうに見えて、実は藩祖・藤堂高虎と同じく変節漢で利に聡く、小汚い。
55歳で少将ということはドサ周り専門か。いずれにせよ陸軍大学は出ておるまい。55歳で少将なら、すでに肩たたきにあっているかもな。
実直で忠実な誇り高い軍人。とあるが、同期のなかで出世がかなり遅れ、ひがみ切って、さらに枯れ果てているかもしれん。
実直で忠実そうな顔をしていながら、責任はすべて下に押しつける。戦況が悪くなると真っ先に逃げ出し、
手下を見殺しにする。上にも下にも、そんな性格をすべて見抜かれ、インパール作戦が失敗し、撤退する時は、
背後の味方の陣地から砲弾が雨あられと降ってきて、パンツも履かずに熱帯雨林を逃げ惑う、というのはどうだ。

アイン・カーパー……反政府集団に身を投じて、命のやり取りをしているくらいなら、幕末の志士ほどの思想や志や情熱はどっかにあるだろ。
それが、よくわからん。陽気。いつも軽口で冗談言ってる。単純熱血漢で人情家。困っている人を見かけるとほっておけない。実はばあちゃん子、などという軟弱者は、
バンカーバスタードでアジトごとあぼーんじゃ。

では…


16 :名無し物書き@推敲中?:04/01/22 12:03
キャラ鍛錬道場下っ端君、新作はないのか

17 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/22 16:27
なんかキャラ持ち寄るだけではスレ続かないと思ったんで、
数レスでキャラのお話カキコに変更OK?
ではおいらのキャラで。と、その前に>>7 アイン・カーパー感想。
おいらとしてはそういうキャラ最後にみんなをかばって死亡ってのが
好きかも(ベタか あと、>>15。おいらは藤堂藩大嫌い。特に鳥羽伏見の
戦いにおける身の振り方は許せない。

じゃ、藤堂 主税(ちから)で短くお話〜(↓レスに続く)




18 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/22 16:58
 雪降る、ヤマトの都。帝都主要箇所に敷設した鉄条網と仮設陣地に立てこ
もる決起軍二個連隊。対し、向かい合う正規軍、近衛二個師団。
 冬の帝都。雪は積りて議事堂を、官庁街を、陣地土嚢を白く変えていく。
辺り、舶来無音映画の如くに静寂。ただ軍靴の音、染み入る。
 睨み合う両部隊、兵士達の吐く息は白く消える。

 反乱決起軍は追いつめられていた。未明よりの決起は議事堂、陸軍省、海
軍省、官庁街を占拠したものの肝心のヤマト帝国宰相兼陸軍大臣を取り逃し、
陸軍省の首脳部は各自宅より忽然と姿をくらましていた。
 直前に情報が漏れたのである。宰相は首脳部を集め戒厳令を発すると、近郊駐屯
の近衛師団に出動命令を発する事に成功した。決起軍は、始めから躓いたの
である。

 占拠議事堂内に置かれた司令部。そこには今回の反乱将校指導者、海田 
六郎大将とその部下藤堂 主税がいた。二人はじっと黙り込む。

19 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/22 17:16
 海田大将は今年六十歳。二度の大戦を前線にて指揮した名将である。
その名前は海外にも知られ、陸軍、海軍、若手、年配を問わず将校達
からの声望は高い。
 そのあまり大柄でもなく品の良い居住まいは軍人と言うより老学者
の風であった。

 二人は宰相室にて何をするともなく。今後の状況を考えるでもなく。
 もはや、大勢は決した。重商業主義を信奉し、塗炭の苦しみにあえ
ぐ臣民を故意に見過ごし陛下・国家の軍たるを野望のために私した、
宰相を誅することは叶うまい。国家安寧の義挙であると信じた二人、
そして若手将校達。彼らの思いは打ち破られた。

20 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/22 17:34
 と、そこに溝内大佐が現れる。溝内は敬礼すると、状況報告をする。
溝内大佐は今年三十六。彼は陸軍士官学校を主席で卒業したという金
短刀組で病的に青白い顔が特徴的な人物。一を聞いて十を知り百を返
す秀才であるが、どこか蛇を連想させる。藤堂のような非主流派とは
軍内部の氏も育ちも違う。

 海田はじっと腕を組み、聞く。溝内は自らの弁に酔うかに投降を説
く。是非も無し、と。
 藤堂が横から見ていると海田と目があった。と、海田の目が何かを
訴えかける。……藤堂は了した。

「大佐、少し表にでないか」
溝内の弁がひとまず保留となると、藤堂は彼を連れ立ち議事堂外に出
る。陣地、正規軍との睨み合いのまっただ中へ。

21 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/22 17:51
「ご苦労」
立ち上がり敬礼する士官・歩卒達に答礼を返すと、藤堂と溝内は陣地
を見回る。
 藤堂の左一歩後ろを歩く溝内であったが藤堂の疲れた背中をみて口
元、微かに嗤う。彼にとってロートルの代名詞の藤堂など蔑視の対象
でしかない。一歩後ろの礼儀も藤堂本人に対してではなく、陸軍少将
という階級章に対してだ。

 見回る中、藤堂は一人の歩卒に目が止まる。陣地、土嚢に体隠しな
がら小銃を構え正規軍を見据える若者。階級章は二等兵、最下級であ
る。
 彼は藤堂に気付くと慌てて立ち上がり敬礼する。冴えない容貌、そ
の指先はあかぎれていて痛ましい。藤堂は彼の首から掛かる小さなこ
けしに気付いた。
「どうしてその様な物を付けているのかね?」

22 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/22 18:15
 若者は一歩兵卒からみれば雲上人たる将官に声をかけられ顔面真っ
赤、どもりながら答えた。
「あ、あの。おいらは……、いえ、本官は母からこれを貰ったのであ
ります! これは本官の双子、双子の妹からのお守りであります」
不器用そうな若者。恐らく最近徴兵された新兵であろう。そしてこの
ような鈍重な若者は、真っ先に戦場で死ぬ。藤堂の幾多の戦場経験が
はっきりとそれを感じる。

溝内が怪訝な顔つきで言う。
「こけし? こけしがお守りかね。ふん、そんなお守り聞いたことな
いな」
藤堂はその口調に嘲笑めいたものを感じた。若者は溝内の言い様に萎
縮する。
「あの、本官の故郷は、それは雪深い田舎町でなのであります」
若者、懸命に話を続ける。帝都、向かい合う陣地。雪は降り続く。 

23 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/22 18:41
 若者の故郷は遙か北方、山脈が広がるその谷間であるという。夏は
短く、冬は長く。その豪雪は冬の大半を白く閉ざす。
 その故郷、中央などでは名前も知らない小さな地名。山にへばりつ
くような畑で寒冷に強い麦やジャガイモなどを作るしかないような場
所。稲などとても作れず、この若者は真っ白い米など田舎では身内の
祝言の際にしか口にしたことがない。

「おいら……、本官の村では冬をこすのもやっとなんであります。ど
うにか夏や秋の蓄えで長く苦しい冬をしのぐです。などでもおいらの
家は貧乏で家は傾きところどころから寒風が吹き込むような家でした」
若者は一つ一つの言葉を噛みしめるように吐き出す。
 藤堂は彼のいう様相がよく分かる。藤堂も北部小作人の出自なのだ
から。苦労して勉強を重ねどうにか士官として軍に入るも、結局小作
人の子は小作人であったのだ。
 ……藤堂には彼の話がよく分かった。

24 :名無し物書き@推敲中?:04/01/22 18:52
「ヤマト帝国宰相兼陸軍大臣」というのは、陛下親任の顕職だと思われ。
従って、海田六郎大将とその部下藤堂主税は陛下に弓を引いたことになる。
皇軍によってたかって覆滅されて終わりなのではないか。
元帥の称号を棒に振ってまで反乱を起こした大将の動機とやらを、
もっと合理的に処理してもらいたい。
それと、大将の下にいるというだけで、少将のキャラ立ちが弱くなっている。

25 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/22 18:58
 けれど、帝都富裕層生まれの溝内にはところどころ分からない。彼
にとって話に聞いたことはあるが、彼には全くもって縁のない世界で
のことなのだから。溝内、小首を傾げる。
 溝内の様子を横目でみる藤堂。この男は本当の冬の寒さ、水の冷た
さ、食べ物に餓えるひもじさ、なけなしの作物を収奪していく地主に
頭を下げる切なさなど一生分かりはすまいな。藤堂、内心呟く。

「で、おいらが生まれたとき実は双子の妹がいたんです。でも、冬を
間近にして年老いた爺や婆がうちにはいて。で、とても赤子二人も芋
を食わす余裕がなかったんです。だからうちのおとうは自分の娘、生
まれたばかりの娘の首に手かけたです。おいら、それ全然知らなくて、
おいらに赤紙来たとき病床のかっちゃんから聞いたです」
若者、直立不動で泣いていた。
「うちの故郷には手かけた赤子の代わりとしてこけし作るです。そし
てこのこけしはおいらの妹、記憶の隅にもないおいらの妹なんです」

26 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/22 19:23
「かっちゃんは言いました。このこけしはおまえが生きるために死ん
だ妹じゃ。おまえは妹の死のおかげで生きとる。だから兵隊なっても
死んじゃいけねぇ。絶対生きて村に帰れって」
若者、嗚咽を漏らし震える。藤堂は若者の肩に手を添えた。近くの士
官が若者を下げようとしたが、藤堂はそれを制した。
 辺りの士官達、兵卒達、皆が光景を見つめる。

「だからおいら、突然今朝に上官にたたき起こされて使命を聞かされ
たとき恐かったです。死ぬのは恐かったです。……死にたくね。おい
ら死にたくねえ。
 だけど、だけどもおいらは思うです。海田大将は陛下お側の佞臣を
除くため立ち上がるって。……貧乏人のため、立ち上がるって。金持
ちやら地主やら役人、強いモンに泣かされてきた弱いモンのため敢え
て立ち上がるって。
 だからおいら逃げなかった。おいら逃げなかったです」

27 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/22 19:37
「おいら死にたくね。人を殺したくもね。おいら満足に字もかけねし、
手先もぶきっちょ。でもそんなおいらでも妹の、誰かの犠牲の上で生
きてきたです。
 だからおいらこの義挙、負けたくないんです。寒さの中、空っ風が
吹き込むぼろ屋の中死んでいった妹のためにも負けたくないんです。
 もう、妹みたいに理不尽に殺されていくのは見たくない。誰かが誰
かに理不尽にくいもんにされていくのを見たくないんです。
 おいら、馬鹿だからこれぐらいしか分かんない。でも死んだ妹のた
め、おいらは立ち上がるんです。
 だから、だから、かっちゃんには悪いけどもおいらここで死にます」
雪の中、陣地土嚢の中で若者は泣いた。

28 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/22 20:19
 雪降る帝都。向かい合う決起軍と正規軍。日が明けるとともに突如
首都に出現した静寂の戦場。銃火飛び交わずとも三脚に立つ銃機関銃
が睨みをすえる。

 藤堂と溝口は再び陣地の中を歩き出した。藤堂、考え込む様子。溝
口はそろそろ仮設司令部に戻ることを勧めるも、藤堂歩き続ける。
「藤堂閣下、どちらまで行かれようというのですか? この辺りは前
線ではありません。両軍誰もいませんし、見るべき物などないですが」
溝口は訝しげに尋ねる。と、藤堂は急に立ち止まる。

「……大佐、おまえはここで死ぬんだ」
藤堂、静かな物言い。将校用拳銃を手に取ると溝口に向けた。
 溝口は狼狽した。青白い顔を歪ませ、三言四言悲鳴をあげる。
「大佐、おまえのやったことは分かっている。舶来の言い方をすれば、
おまえはユダだ」

29 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/22 20:33
 溝口は必死に弁明し、口から唾を飛ばしながら至誠を説いた。
 が、藤堂の拳銃持つ右手人差し指に力がこもる。

「おまえは純粋無垢なる同志を裏切った。国憂う者達を。
 そしてなにより先程のあの二等兵の為にもおまえのような奴は死な
ねばならんのだ。強い者に虐げられた弱い者の為、おまえは死ぬ」
藤堂の顔色に怒りはない。むしろ哀れみのような色さえ浮かべて。溝
口は目と口を大きく広げ、恐怖に包まれた。

 占拠議事堂宰相室、海田六郎陸軍大将。彼は副官と佇んでいると、
外から一発の銃声が聞こえた。……短い銃声。
 副官は正規軍の攻撃開始かと動揺するも、海田は静かなまま。ただ
一瞬安堵の表情を浮かべる。

30 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/22 20:54
 海田は副官に告げる。
「決起部隊を解散させよ。すでに事は終わったのだ」
副官は抗弁するも海田は耳を貸さない。副官はついに受け入れると、
海田自身の身の振り方を問うた。

「陛下に弓引いた大逆、万死に値する。そして佞臣らの縄につくに
は矜持が許さぬ。……無論、未だいい足りぬ事もある。
 が、士たる者、言葉で主張するのでなく行いで志しを表さねばな
らん。そして私は敗れただけのことだ。
 最後に心残りも消したところで終わりとしよう。皆にはつき合わ
せて悪かったな。もう自由にしてやれ」
海田はこの場に置いても静かであった。

 副官は目に涙を溢れさせつつ拝命し、宰相室を後にした。

31 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/22 21:13
>>24
ゴメン、レス見落としとった。
内容はまあ、SS以下の文ではなかなか難しいので許してくれ。

あと、大佐の名前が途中から溝口に間違えてた。スマン。

32 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/22 21:30
 海田の命を受けて決起軍陣地は次々に武装蜂起、解散していった。
士官、兵士達は疲れ果て投降していく。
 藤堂は陣地の中、立ちつくしていた。夢破れ、彼に残った物は寂寥
感。尊敬する上司も自決し、今彼の為すべきは一つ。
 彼はいまだ銃身が熱を持つ拳銃を取り出す。そっとこめかみに当て
る。熱で皮膚が焼けた。
「……溝内、おまえはもっと熱く、痛かったろう。すまなかったな」
許されざる者とはいえ、一時は同志と誓った者の名を口にする。
 藤堂は、人生最後の動作をすべく引き金に指をかける。

 と、その時彼方から大声が聞こえた。藤堂、思わず見やる。そこに
は。
「負けなんか認めねえ! おいら、おいらは君側の佞臣を除くんだ!」
陣地から一人の歩卒が小銃片手に駆け出す。藤堂、愕然とする。

33 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/22 21:52
 こちら側陣地を駆け出し、正規軍陣地に走るは先程のあの二等兵。
こけしを後生大事に持っていた若者。あか抜けず、要領も悪そうで鈍
そうな北出身の小作の倅。

「こんちくしょう!」
 あの若者が絶叫しながら遮二無二に駆けていく。先程のおどおどし
た様子は微塵もない。まさしく烈士、軍人の顔。

「おいら、負けねえ。絶対に負けねえ! 弱いモンを救うため、弱い
モンを生かすため。強き理不尽に立ち向かうため!
 負けるなんて認めるもんか!」

 ……若者の声は正規軍の集中発砲にかき消された。十数発は彼を抉
ったろう、小作人の倅は雪の地面に倒れ落ちた。雪が赤く染まってい
く。

34 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/22 22:10
 藤堂は泣いた。後から後から涙が溢れる。狂おしいほどに。

 すべては一瞬のことであった。だが藤堂には分かる。
 きっとあの若者は冬はぼろ小屋にて一家一同寒さに震え、雪深い枯
れ山で薪を取り、いつもいつも腹をすかせ、あかぎれた手で僅かばか
りの山菜を凍える川水で洗い、学問をしたくても病気に苦しむ両親の
ためできず、ものもらいのように頭を下げて生きて来たろう。

 だからこそ、だからこそ弱い者のため、虐げられて死んできた者の
為に命をかけようとしたのだろう。
 泣き叫ぶ赤子のように正義を叫び、自分たちの不幸を跳ね返そうと
した。若者の最後、それは犬死にだ。けれど、弱き者の叫び。
 あのどうしようもないほど雪深い貧民の小作人の小倅は正義の為に
体をかけた。
 ……藤堂はいつしれず拳銃落として泣いた。

35 :名無し物書き@推敲中?:04/01/22 22:21
舞台となった国は、徴兵制をしいているのか。兵隊というのは、今も昔も、
「前へ進めぃ」「撃てぃ」の世界なのだ。つまり、指揮官の命令に従順に従う
駒として仕込まれる。この魯鈍ともいうべき若者が自らの意志で命を捨てる
というプロセスや動機が、あまりよく響いてこない。貧困の描き方が、
ありきたりで薄く、実感が湧かない。こけしは笑ってしまう。
また、藤堂は単なる殺人鬼か。
同じ高級官僚ムラに属する者に対して、
将官にまでなった者の取る行動ではないだろう。
貧乏な生い立ちに由来する破滅的な行動というには、年を取りすぎているし、
もっと若い時期に発現して、軍人生活が破綻していたと思う。

以上

36 :名無し物書き@推敲中?:04/01/22 22:30
NEXT!

37 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/22 22:37
 辺り憚らず泣き濡れる藤堂。周りには不審に思った士官達が集まる。皆、
正義と信じて立ち上がった同志達。兵卒達も武装放棄で小銃を置いたまま
駆け寄ってくる。皆が泣いていた。

 ふと、藤堂、遠くから聞き覚えのある声を耳にする。
「……さん、お父さん!」
藤堂は耳をそばだてる。

 正規軍陣地向こうから聞こえてくる。大声。それは今となっては懐かしい
愛娘の声。戒厳令下の中で危険も顧みずに来てくれたのか、藤堂は陣地彼方、
見えぬ声の元を見据える。

「お父さん!」
微かな声。けれど藤堂にははっきりと聞こえる。藤堂の心に届く。

38 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/22 22:49
 藤堂呟く。
 ……この戒厳令下よくぞここまで来たものだ。あの血を見るだけで
卒倒していたお前が。本ばかり読んでいて、こまっしゃくれていて、
いつも甘え上手なお前が。雷がなったといっては怯えて父の布団まで
もぐりこんでいたお前が。
 この義挙の前、理由もいわず一方的に母さんやお前と離縁したが、
それでもお前は、こんな謀反人の父さんの元に来てくれたというのか。

 藤堂は瞼を拭うと歩き出す。ゆっくりと正規軍陣地に向かう。彼の
目に再び光が宿る。
「そうだ、生きねばならん。何としても生きねばならん。投降したと
ころで反逆罪は免れぬ。なれど一時でも生きねばならん。
 いや、例え海田大将を大悪人にしようとも生きねばならん。同志達
から裏切り者と罵られようとも。生きて生きて生き抜いて、正義の為、
死んでいった者達の望む世にするため私は生きる」

39 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/22 23:04
 藤堂、雪の正規軍陣地を見据える。
「死んで海田大将に恨まれようが、私は生きる。同志に罵詈雑言浴び
せられようとも生きる。溝内が化けてでようともう一度殺してやる。
 今この場で自決するのがどれほど楽だろう。生きることがどれほど
苦難だろう。
 けれど、たとえ妻が娘が謀反人の家と嘲られようが私は絶対に生き
延びる。変節漢の汚名も甘受する。なれど生きて成し遂げねばならん。
どのようであれ生きて正義を実現するのだ。
 小作人の小倅よ、お前は立派であった。お前は最後に誰がどう言え
ども強い者であった。私もお前のように弱くてそして強い者であれる
だろうか?」

 この日、未明よりの帝都決起は僅か半日にして終了した。
 決起軍死者は将校二名と兵卒一名のみであったという。
                         〜終わり〜

40 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/22 23:07
つーことでおいらの即興お話は終了〜。
こんな感じでキャラ出してSSぐらいでいってくんなせえ。

>>35 次に活かすといたしやす。

41 :名無し物書き@推敲中?:04/01/22 23:23
>>35 
溝内殺害は海田大将の命令なんじゃねえの?
藤堂の判断・怨恨だけじゃないと思う。
文章の流れだとそう読みとれるけど。

キャラ鍛錬道場下っ端さん、読んでみましたけど、まず最初に。
このスレってようはいかに最初に上げたキャラを立たせるかって趣旨だと思うんですが、
どうも物語ありきでキャラの今一立ってないような気がします。
あと最後が納得いかん。ホントに変節漢じゃん!

42 :名無し物書き@推敲中?:04/01/23 07:04
NEXT!


43 :名無し物書き@推敲中?:04/01/23 07:22
アイン・カーパーは、いずこへ?

44 :名無し物書き@推敲中?:04/01/23 09:14
【名前】ふぐりの犬吉         【性別】男
【年齢】25      【職業】便器修繕業(実は殺し屋)。
【設定】わけあって中学中退、身長1・56b、体重67`。無口。
天気のいい日に蟻を虫眼鏡で焼くのが好き。
満員の京王線でマムコの臭そうな太った女子高生の尻を触りたいが、
それだけの度胸はない。若いころは低学歴を拗ねていたが、
人を237人殺した今はとなっては、コンプレックスが雲散霧消。
【趣味】蟻焼き、絵手紙、食べ歩き。


45 :名無し物書き@推敲中?:04/01/23 09:35
右の脛を金属バットで強打すると、乾いた太い枝が折れるような音が響き、
黒眼鏡の男はその場で路面に突っ伏した。幅の広いがっしりした背中にまたがり、
ふぐりの犬吉は畳針を男のぼんの窪に突き刺した。十数秒の激しい痙攣の後、
男は口の端から血の混じった夥しい唾液を流し、呆気なく絶命した。
昔は頸動脈をナイフで一気に掻き切り、全身に真紅の返り血を浴びるのが
好きだった。傷口から噴き出す血を両手で掬い、その血で顔を洗い、
真っ赤に彩られた視界から、相手の今わの際を眺めるのが、
なにより心地よかった。

しかしだ、他人の血に触れたら、感染症に罹る恐れがあるというではないか。
エイズ、B型肝炎、C型肝炎、エボラ出血熱、梅毒――。
最近テレビの健康番組で知り、豊島区立図書館で調べ、大田区の保健所所で
検査を受けた。
「……に罹っていますね」
ああ、長くて十五年、最短で五年の命じゃないか。
人の体内には四、五リットルの血液が循環しているという。道理で、バケツから
水を掬うように血を浴びることができた筈だ。

動かなくなった眼下の男の項に薄っすら黒い垢がたまっているのを見て、
むずむずし、ついナイフで切り裂きたくなる。
だが、死んでしまった者の首を切ったところで、
凝固しかけた血がとろりと流れるだけで、面白くはない。
血が迸るというのは、心臓が動いていて初めて成し得るものなのだ。

46 :名無し物書き@推敲中?:04/01/23 09:50
これだけすらすらと頭に入るなら、もっと勉強しておけばよかった――。
今さら悔いたところで始まらなかった。あの不快な出来事は、もう十三年も
前のことになってしまった。あいつら、寄ってたかって人を蛆虫呼ばわり
しやがって。たかが、ギョウチュウ検査で、クラスで一人だけ陽性だった
だけじゃないか。

唇がねじくれ、吊り上がった目をした中林和夫、ゴリと呼ばれていたでかい
女、池口カメ、鬚が生えていた淳子、ほかにも――。

人生を滅茶苦茶にした連中を、この世でのさばらせておくわけにはいかん。
さし当たって、吊り目とゴリと淳子をやっちまおう。都指定の青いポリ袋をかぶせ、
漬物石で滅多打ちにしてやる。ゴリと淳子のマムコとアナルには太い青首大根を
無理やりねじ込んでやる。
ふっふっふっ――。

どこかで時鐘が鳴っていた。すでに午後十時であった。
「いけねえ、明日朝一番で、練馬の山本さん家に修繕に行かなきゃならねえんだ」
ふぐりの犬吉こと、田中政吉は口に出してみて、どこか気持ちが安堵した。

おしまい


47 :キャラ鍛錬道場下っ端 :04/01/23 13:57
ムムム…… あましレス増えとらんなぁ

またおりみて、おいらも書くんで強力援護射撃求む。
神降臨してくんねえかな。

ちとラノベ版にもリンク貼ってきまさあ。んじゃ。

48 :名無し物書き@推敲中?:04/01/23 14:46
あほか、2日で50近くいったら恩の字だ。ばかたれ

49 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/23 14:58
>>48
そうはいっても半分近くおいらのカキコ。。

50 :名無し物書き@推敲中?:04/01/23 15:04
今日も書け
そして、ここを、ラノベ作家の虎の穴にせい!
マジで厳しいレスつけるぞ

51 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/23 15:15
>>50
それだと微妙にスレかぶりの予感……
あとおいらは物書きのまねごと、去年の九月から始めたばっかだしおまけに
メチャ遅筆。
ここで書いたやつは即興でプロットもくそもなく、うんうん頭捻りながらだ
しなあ。
おいらは基本的に『書きてぇー!』という欲求が高まらんと進まんです。
まあ、今からちょっと考えまする。

52 :名無し物書き@推敲中?:04/01/23 15:19
無理して書けばうまくなる。
まずは、コテ半吉からじゃ

53 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/23 15:25
>>52
what's コテ半吉?

54 :名無し物書き@推敲中?:04/01/23 15:27
聞き返す暇があったら、新作じゃ

55 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/23 15:35
>>54
なーんも頭にイメージないんで何かお題プリーズをば。
できたら適当に五、六個上げてもらえると後はそん中からおいらの頭
の中でこねくり廻してみるです。
ちょっと甘えすぎ?

56 :名無し物書き@推敲中?:04/01/23 15:52

@日本海で異常繁殖するエチゼンクラゲと、
10年前に中南米のカジキマグロ漁から引退した日系ブラジル人の老人の漁師の激闘

A新宿の盛り場を徘徊するアナル処女の女子中学生と、
風呂に3年入っていない80歳のパイプカットのホームレス

Bドサ周りのヒーローショーで10年近く働き、最近主役のレッドから、
三下の戦闘員に格下げされ、愛人の座長の妻に泣きつく元私大生

Cすでに両軍合わせて5万人死んでいる小笠原近くの激戦の島で、
上官40人が爆弾の直撃で全滅し、1万人の残存兵を指揮しなければならなくなった
青森出身の田吾作中尉の苦悩

D単位が足りず、繰り返し落第する夢を見て、遂に逆上し、渋谷で通りすがりの
人5人を殺し、12人に重軽傷を負わせた元某2流大生の中央官庁ノンキャリア

E空海と一緒に唐に渡った名もなき人柱用僧。荒天なら海に投げ込まれていたのに、
行路は幸いになぎで、九死に一生を得た



57 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/23 15:58
>>56
どれもきっつ!

とりあえずAでいってみる。

58 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/23 16:28
 あたしが、そのホームレス兼、詩人兼、絵描き兼、政界フィクサー
に初めて会ったのは繁華街新宿歌舞伎町のうらぶれた片隅。通称ゴー
ルデン街での事だった。

 当時のあたしは何ていうか、簡単に言えばTVなんかによく出る最近
の女子中高生、っていう感じ。新宿や渋谷、池袋、原宿、それからち
ょっと気取って六本木なんかで遊んでた。
 まあ、これを読んでる人の想像通りの中学生だったわけで。
 なんとなーく格好いい先輩にヴァージンあげてみたり、なんとなー
くクラブでエスやバツ、紙や赤玉呑んでぶっ飛んでたりしてたの。で
もホント言うと草の方が好きなんだけどね。なんたって健康的だし。

59 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/23 16:44
 こんな事を人に言うとね、あたしがお金持ちの家の子でしかも母は
PTA会長。でも両親に構ってもらえなくて捨て鉢になって遊んでると
か、小さい頃家庭が崩壊して飲み屋で働く中卒の母親に引き取られ飲
み屋の客だった胡散臭い新しい義父に性的虐待を受けて非行に走った
の? とか、聞かれるんだけど全然そんなんじゃないの。
 ていうかアンタバカでしょって感じ。アホなワイドショーのバカで
無責任な評論家の言うこと真に受けすぎ。そんな想像するのは死んじ
ゃって下さい。OK?
 あたしは普通の家に生まれて普通に愛されてきたの。
 ……いや、普通じゃないか。ちょっとお父さんあたしの事愛し過ぎ
ちゃってるかも。一人っ子のあたしをお父さん猫可愛がりだもんね。
 まあ、そんなこんなで普通に生まれ、普通に育ち、なんだか普通に
TVに出るような遊び方を知ってる中学生になりました。
 だから鞄にはキティーちゃんのキーホルダーとコンドーム、ちゃん
と入ってるよ。

60 :新米刑事・森田:04/01/23 17:13
森田浩二は空手、剣道、柔道を合わせると十数段という猛者だが、
トイレが異常に近いという欠点を持っているため、内勤を命じられ
ていた。
トイレを探しているうちに漏らしてもいけないし、犯人を追いかけ
ているときにトイレに入るわけにもいかないからだ。
まして刑事が立ちションなどしようものなら、世間に何を言われるか
わからない。
そこで森田は考えた。
大人用のオムツをつけるのはどうだろう……と。
すばらしい思いつきに頭の中では鈴が鳴っている。
上司のデスクにいそいそと出かけると、そこには大きな紙袋
が載っていた。
「昨今の凶悪犯罪の増加についてはきみも知っているだろう。
これをつけて是非がんばってくれたまえ。念願の外回り配属だ」
「あ、ありがとうございます。実は自分のほうからもお話が……」
「わかっておる。袋の中をあらためてみろ」
中に入っているオムツを見て、森田はうれしく漏らしてしまった。
「お前、犬のようなやつだな」
「犬……」

61 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/23 17:17
 初春の夜。中学生のあたしは歌舞伎町桜通りにあるクラブで遊んで
た。お父さんには夜の十一時迄に帰れって言われてたけど。
 その日は、友達の家に泊まるって嘘ついてた。
 近くにいたオトコのコとトイレでHした後、あたしはその子の下手
さ加減に愛想尽かしたのかなんだか虚しくなって一人、クラブを後に
した。
 歌舞伎町の夜。週末のその日は人通りも激しくサラリーマンやらホ
ステス、若いあんちゃん、キャバ嬢、キャッチ、ポン引きがうろうろ
してた。……特にホストの兄さん達はウザイ。馴れ馴れしいよ、お前
って感じ。ていうかあたし、見た目に中学生でしょ。未成年のあたし
を客引きしてどうすんの? 援交まではしてないし、金がない。だい
たい兄さん達、捕まっちゃうよ。
 ふいにさっきのオトコのコの顔、そしてお父さんの顔が浮かんでき
てあたしはなんだか切なくなった。どうしたんだろう。
 街の中、こんなにも人がいるというのに。

62 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/23 17:38
 あたしは自分でもよく分からないままにどこ行くともなく歌舞伎町
の中を歩いた。どうも今夜は一人ぼっちが染み入る。中途半端に人の
肌と触れてしまったからか。人混みの中を一人、歩く。

 あたしはしばらく歩いていると歌舞伎町の端まで来てしまった。道
路向かいは日清本社ビル。この道を越えればただのオフィス街。歌舞
伎町みたく薄汚い雑居ビルが立ち並ぶこともないきれいな街並み。
 だけどあたしは踵を返す。……再び雑踏の街の中へ。

 なんともなく目的もなく歩いていると段々と道は狭くなりただの路
地となっていった。辺りはスナックばかり。ところどころに吐いたス
パゲティやら唐揚げやらがある。街灯も少なく薄暗い。辺り一帯、ど
こか生活に疲れた雰囲気。

 ……そこがゴールデン街だった。

63 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/23 18:04
 あたしはその侘びしい様子に空々しさを覚えるとゴールデン街から靖国通
りに抜ける小道を通ろうとした。その小道は遊歩道とも言え歌舞伎町内では
唯一小さいながらも木々や緑が見られる場所。
 季節は初春。小道周りは桜の木々が薄暗い街灯の中、星見えぬ夜空の下で
咲き誇っていた。小道左右天井、桜の小道。そっと風吹く。そっと桜散る。
 あたしは見とれた。思わず見回す。仄かな桜。豪勢に咲く桜。俯きかげん
な桜。堂々と咲き乱れる桜。それぞれがおのおのの個性で花開く。
 誰かの話で満開の桜は人を狂わせるとあったけど、あたし、なんだか分か
る気がする。

 ふと、小道そば。桜の木の下、街灯の下。蹲る人影を見た。苦しそうに喘
いでる。あたしは駆け寄った。……それがあの人との出会い。

64 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/23 18:46
 蹲る人影。一人のおじいちゃんだった。大鞄小脇に地面に手をつき
苦しそう。大きく、小さく大きく咳をする。
 あたしは介抱しようと近寄るも、そばで足が止まる。

 汚い。おじいちゃん、とても汚い。ぼろぼろで真っ黒に薄汚れた服。
油まみれでぺったりなった薄い白髪。
 それに、臭い! この匂い、あきこの靴下の臭いだ! あの子、家
にも帰らず彼しんち。ずっと同じ格好。一回靴下嗅がされたけどそれ
は臭かった。おまけに水虫だし。
 たまらずあたしは鼻をひんまげた。このおじいちゃん、どこをどう
見てもホームレスじゃん。

 一瞬、あたしは見なかったことにしていっちゃおうかと思った。で
もおじいちゃんまた急に咳き込む。苦しそう。胃まで吐き出すような
空咳。やっぱりあたしは見過ごせなくて、つい声かけた。

65 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/23 19:08
「おじいちゃん、大丈夫?」
私は鼻をしかめ顔面半分そらしながら。
 おじいちゃんは喘ぎながらも顔を上げ、あたしを見る。その時、あ
たしは思った。何て綺麗な目。まるでガラス玉。でも臭い。

 おじいちゃんは口元から涎垂らしながらも微笑んだ。
「大丈夫、大丈夫。ありがと、ありがとうね」
全然大丈夫に見えないけれど、おじいちゃんは何度も言った。案外見
てくれとは違ってちゃんと喋れるようだ。ホームレスなんて頭の神経
十本二十本切れちゃってるのが多いのに。あたしは妙に安心した。
 と、言ってるそばからまた咳き込む。あたしは匂いに我慢して背中
さすって、何度も声かけた。
 なんだろう、あたしってこんな善人面するタイプじゃ無かったはず。
でもなんだかあたしはそうせずにはいられなかった。
 満開の桜の木の下、人は狂うってホントなのかもしれない。

66 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/23 19:41
 あたしは近くのコンビニでお水買ってくるとおじいちゃんに飲まし
た。おじいちゃんは大きく飲んで、小さくゆっくりと息吐いた。
「ありがとう、娘さん。だいぶ落ち着いたよ」
 落ち着いたおじいちゃん、あたしはあらためて眺めると不思議に思
った。確かに汚い。臭い。でも、おじいちゃんの顔はなんかとても知
的な風貌で賢そう。背筋もピンと伸びて品がある。見てくれさえ良け
ればどっかの先生だって言われても信じちゃいそう。この前の大会社
のエロオヤジに比べれば雲泥だ。
 なんだか不思議なホームレス。私はこんな小道で何してたのと聞い
てみた。
「年寄りの戯れですよ。こんな繁華街の片隅でこんな綺麗な桜がある
なんて酔狂じゃありませんか」
 おじいちゃん、にっこり笑う。垢にまみれ目元には目くそがこびり
ついてる。でもあたしにはどこか、その笑顔がいつも優しいお父さん
と重なった。

67 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/23 20:18
 なんだかその答えに溜息をついてしまう。これじゃ大きな子供だ。

 まあ、桜も綺麗だけどでもこんな誰もいないところで倒れたら死ん
じゃいますよ。体も悪いみたいだし。あたしはそう諭す。

「このような美しい桜の木の下で死ねるのなら本望ですよ。ほら、こ
んな歌もあるじゃないですか。
『願わくば、花の下にて春しなむ。その望月のきさらぎの頃』」
優雅な言葉。どの歌手の歌ですかと尋ねると彼は快活に笑った。
「これはいわゆる歌手の歌じゃありません。大昔のポエムです」
あたしは素直に感心した。一度、その詩を口ずさんでみる。
「願わくば……」
呟きながらあたしは小道桜の木々を見回す。花が風に吹かれて舞い散
る。言葉が、風に吸い込まれていく。難しい言葉の詩。だけどあたし
の胸に何か甘苦しい切なさがこみ上げた。

68 :名無し物書き@推敲中?:04/01/23 20:39
ボウフラ少将藤堂主税よりは、感じが出ているぞ。 
「中学生のあたし」は、優しい子供なのだな。

尿太郎の新米刑事・森田、続きは? 糞も漏らすのか?
 

69 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/23 20:50
「この詩、短歌は西行という昔の歌人の歌です。彼は都で北面の武士
というそこそこそれなりの立場にあった人ですが、彼の生きた頃は戦
乱が絶えない乱世の時代でした。彼は俗世に悲観し妻子も捨てて出家
し、短歌という己の美の世界に生きたのです」
おじいちゃんは朴訥と語る。あたしは聞き入った。
 その西行という人はなんでも平清盛とか源頼朝といった人の時代ら
しい。帝お近くに仕えながらも親子肉親兄弟が相争う俗世に嘆き、自
らを律して仏の道、美の短歌の道を志したという。
 ……でも、おじいちゃんの言葉は難しい。今の言葉も半分ぐらいよ
く分かんないぐらいだから。

 おじいちゃん続ける。
「この歌は完全なまでの美の世界への飽くなき欲求、憧れの歌なんで
しょうね。勿論、歌の解釈は人それぞれの心の中にあります。
 そして私自身はそのようにこの歌を感じるのですよ」

70 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/23 20:59
>>68
サンクス。
おいら、相当集中力落ちてきてるんで励みになるです。

なんつっても所々『あたし』を『私』って間違えとるし。

71 :文学?無駄無駄 早稲田のコネのある奴以外は絶対に不可能だぜ ゲラ:04/01/23 20:59
●強姦魔まで入社させます!!
山崎勇気を入社させたテレ朝重役はこいつだ!!

 バカラ賭博でも逮捕されたテレ朝の強姦魔=山崎勇気に関する情報が読
者から届いた。テレ朝は、山崎を実名で報じた媒体を告訴すると恫喝して
いるというので、あえてすべてをそのまま公開したいと思う。
山崎勇気は前科者、山崎勇気は強姦魔、山崎勇気は人でなし!!
文句があるならいつでもいってきなさい。大月隆寛が自慢のフォークを振
り回しながら「いつでも相手をしてやる」と言っています。
 それにしても、である。
 どいつもこいつも、石をめくったらごちょごちょと蠢き回るマルムシの
ようにいじましくてセコい群れ方をしては、身内同士で同じコップにスト
ローを突っ込んでは甘い利権をちゅーちゅーと吸いまくり。早大ラビー部
が奥参事官の追悼と称して喪章をつけ試合をしたときには、気持ち悪すぎ
て思わず、ゲロを吐いてしまいましたぁ……。
 この腐りきった日本という国は、解放同盟から、早大ラグビー部や東大
のゼミOB会まで、そのやり口は同じですねぇ。おいしい、おいしい既得
権を、他人を排除して同じ群れのマルムシ同士で囲い込む。利権に縁のな
い俺たち貧乏人の生き血を吸いとられるばかりです。
 なお、以下に登場する日比野弘は、昭和48年に早大ラグビー部が学生選
手権で優勝したときの主将。土屋英樹については未確認です。



72 :プロレスラー・花山うね次:04/01/23 21:03
サラ金業会社の名の入った赤いリングに立ち、眩しいスポットライトを浴びると、
いつも両目の奥がつんと痛くなる。入団3年目にして珍日本プロレスの
メーンイベンターとなった花山うね次は菊の花束で尻を隠しながら、LLサイズの
タンポンが尻の穴にきっちりはまっているか、右手の人差し指で確認した。
今日の相手は、テキサスの暴れ牛ピッグ・マードックである。
ピギーは大袈裟なやられ役、セールがうまく、安心して試合を組み立てる
ことのできるベテランレスラーだ。しかし、私生活では毎日大瓶ビール
2ダースを飲み、相手が素人であろうが、プロだろうが
構わず因縁をふっかる重度のアル中である。
かあぁぁぁん。
ゴングが鳴った。
まず、最初に四つに組み合う打ち合わせだった。ピギーは昨夜の酒が残っているのか、
ひどく赤ら顔である。相手の二の腕を取ろうとしたところ、ピギーが足を滑らせ、
右目に指が入ってしまった。顔をさらに真っ赤にし、ピギーがなにやらわめいている。
「ユー、サバナビッチ」
おいおい、そんなスラング、今どき死語だぞ。
次にシュートを仕掛けてくることがわかっていたので、咄嗟にヘッドロックを
かける。
「むぎゅー」
そんなくぐもった声を出し、ピギーはマットにくずおれる。
しかし、そこで、おおきな誤算があった。ピギーの右手が生きていた。
こいつ、相手の技を外すため、尻の穴にフインガーやフィストを入れっけ。
次の瞬間、ピギーの右ひとさし指が炸裂した。いったん大腸まで押し込まれた
タンポンが刺激となって……。

肛門の緩い者は大成せん!

父一徹の教えは生きていた。

73 :文学?無駄無駄 早稲田のコネのある奴以外は絶対に不可能だぜ ゲラ:04/01/23 21:04
みなさん、お元気ですか? 朝立ちしてますか? 私は毎日朝オナニーするりさちゃんで〜す
みなさんがオナニーしてくれるおかげでテレビ局からは引っ張りだこ、彼氏とSEXする暇もない毎日です

私のためにたくさんのザーメン搾り出して それで満足してね それと本買ってね
お願い チュ!!! 読者のみなさん、もっとせんずりこいてね 
 
      オ・ネ・ガ・イ       チュ!!!

74 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/23 21:11
 あたしはおじいちゃんの言葉の意味は分からない。でもおじいちゃ
んの心は分かった気がする。

「西行も美の世界を手に入れるため、様々な物を捨てました。人間、
何かを欲しがったら何かを捨て去る覚悟が必要ですからね」
おじいちゃんはじっと夜空を見上げた。何かを思うように。一息つい
て話し出す。

「それは彼にとって地位であり、そして何より家族でした。西行は愛
する家族への未練断ち切るために、引き留める我が子、愛する我が子、
泣き叫び彼の裾を離さない愛娘を蹴り飛ばしたのです。」
あたしは息をのんだ。

75 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/23 21:33
思わず、爪垢たまり、真っ黒のおじいちゃんの手を掴む。
「そんな悲しいことないよ! おじいちゃん。そんな悲しいことあっ
てたまるもんか。それじゃひどすぎる」
あたしにはその話は残酷すぎた。なぜならあたしも愛されている娘な
のだから。目頭に熱いものが込み上げた。

 おじいちゃんはあたしの頭をそっと撫でる。なぜか気にならない。
「すまない。そんなつもりじゃなかったんだが。桜の話をしてたらつ
いつい。……すまないね」

 おじいちゃんは深く溜息をついた。あたしはそっと彼を見上げた。
 おじいちゃんの顔は悲しそうで、そしてそれ以上に苦しそうだった。

 あたしは気付いた。この人は何か大事な物を捨てたんだ。何か大事
な物を捨て去って生きてきたんだ。あたしは、気付いた。

76 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/23 22:00
「おじいちゃんこそ、西行なんじゃない! おじいちゃんこそいろん
な物を捨てて一人で生きてきたんじゃないの。
 ……一人ぼっちは寂しいよ、おじいちゃん」
あたしはおじいちゃんを見据えた。正直、悲しかった。はたから見れ
ば頭のおかしい光景かも知れない。今風の中学生とホームレス。
 でもあたしにはそんなことどうでもよかった。ただ、目の前のこの
年老いたルンペンが彼の語る西行と重なるだけ。
 虚空に浮かび百年、千年と磔になろうとも微か一点、光を見据える
ぼろぼろの聖者。……あたしは小さい頃、お父さんに聞かされた十字
架の上、イエス・キリストの話を思い出した。
 僅かな銀貨三十枚の為、裏切られたキリスト。でも、それは僕らの
原罪の為敢えて尊い犠牲となる定め。お父さんはそういった。
 もちろん、西行とキリストは違う。生き方も死ぬ運命も違う。でも
きっと二人は孤独さえ耐え甘んじて寂しい運命を選んだのかもしれな
い。あたしは忘れ果てていた何かを思った。

77 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/23 22:22
 おじいちゃんは優しい目であたしを見つめた。ガラスのように綺麗な瞳。
「君は優しい子だ。久しく君のような子に会っていない。もっとも昔の私で
は君の優しさに気づけなかったろうがね。私は常に人の心奥底を疑っていた。
 そう、私は悪人だった」
おじいちゃんは胸の奥底吐き出すように話す。

 あたしにはその言葉が理解できなかった。あたしはあたしなりに色々見て
きた。それなりに悪人も分かるつもりだ。
 筋関係、中国人マフィア、ぼったくりバー、人身売買。あたしの友達が忽
然と消えたこともある。元彼でシャブ中になって自動駐車場にてひたすら三
時間自動機械に謝り続けた廃人もいる。

 あたしにはおじいちゃんがそんな人間には到底思えない。

78 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/23 22:48
 おじいちゃんは脇の大鞄を開けると中からスケッチブックを取りだ
した。おじいちゃんの荷物としてはすごくきれい。おじいちゃんはあ
たしにそれを見るよう促す。あたしはページを開く。

 驚愕した。そこには紙一面桜の絵が広がっていた。艶やかな桜。そ
れは紙一面に枝木を広げ、あたしに訴えかける。

 ……私は生きてます。私は小さなか細い芽より育ちます。私は日の
光受けあなた達の吐く息をもらい栄養とし、地面地中の養分を食べま
す。
 夏の日は強い日光に耐え、秋の日は葉を散らし、冬の日は寒さに震
え、それでも生きてます。
 そして春。草木萌えいずる春。私は命の限り花開かせ、春を謳歌し
ます。この花は私の命の結晶。私の喜び。私の存在全て。
 そう、私は生きてます。私は生きているんですよ……

79 :名無し物書き@推敲中?:04/01/23 22:51
>77
なんか気に入った。

80 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/23 23:01
「すごい……」
あたしは言葉を失う。上手い、上手い、上手すぎる。
 いや、上手いという言葉は何かが足りない、何かが多すぎる。

 本来、人の心打つ物は小手先の技術などではないのかも知れない。
それはきっとたとえ誰も理解してくれなくてもそれでも何かを訴え続
ける心の叫び。皆が理解してくれなくても、誰か一人が感激の涙流し
てくれるならきっとそれこそが芸術なのだろう。
 でもその時のあたしにここまで難しいことは分かんなかった。思い
起こせばそう感じるという事だ。
 
「おじいちゃん、これすごいよ! すごい! 何がどう凄いのか分か
んないけど、凄いってことだけは凄く分かる」
はしゃぐあたし。おじいちゃんは次のページをめくるよう言う。

81 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/23 23:18
 あたしは興奮醒めやらぬまま。
 内心呟く。
 そうだ、このおじいちゃんは絵描きさんなんだ。だってこんなお馬
鹿でチャランポランなあたしでも、学校の美術ではいっつも赤点すれ
すれのあたしでも、何か胸をわしづかみにされて心かき乱される絵が
描けるんだもの。
 あたしは柄にもなくときめいてページをめくった。

 次のページ。
 
 そこには、おじいちゃんの、絶望があった。

82 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/23 23:37
 あたしは絶句した。そこには紙一面人の死体が広がっていた。艶や
かな鮮血。それは紙一面に広がり、あたしに訴えかける。

 ……私は死んでいます。私は小さな胎児より育ちました。私は母の
母乳を飲み、あなた達からそそがれる愛を栄養とし大きくなりました。
 夏の日は海ではしゃぎ、秋の日は恋に胸焦がれ、冬の日は人生の意
味を問い続けました。
 それでも死んでいます。
 そして今。草木萌えいずる春。私は春の暖かさも知れぬ地中にて、
永遠の牢獄に閉ざされる。
 この叫びは私の最後の火種。私の悲しみ。私の存在全て。
 そう、私は死んでいます。私は死んでいるんですよ……

83 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/23 23:54
 吐き気がした。胸が苦しくなる。おじいちゃんの、いや、薄汚いホ
ームレスの匂いがあたしの胸を焼き付かせてムカムカしてくる。
 スケッチブックを持つ手が震える。あたしはおじいちゃんを振り返
れなかった。
 今、あたしの背後。そこには鬼でもいるかのように思えた。あたし
は小さく震えた。手の平に脇に、嫌な汗が出る。生まれて初めての恐
怖。
 今までも恐いことは色々あった。筋者に追いかけられた時もそれな
りに恐かった。ぼったくりバーで睡眠薬飲まされた時も恐かった。相
模原山中で拉致られた時も恐かった。
 でも、今これはまったく異種でそして遙かに恐い。あたしは正直言
うと少し漏らした。

84 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/24 00:18
「それはね、私の息子です」
ホームレスはぼそりと呟く。あたしは鼻を、そしてなにより耳をふさ
ぎたかった。

「私は元帝国大学生で卒後当時の内務省に入りました。もう六十年以
上前の話、戦中の頃の事です」
静かな声。あたしはそっと聞き入る。いや、聞き入るしかなかった。
 長い話だったので要約する。

 ホームレスは戦中にぼろぼろになっていく国内経済をなんとか支え
ようとした。が、南方戦線との輸送ルートは米潜水艦に絶たれ国内の
石油、鉄、ゴムなどの物資は底を尽きついに彼の奮闘虚しく終戦を迎
える。
 玉音放送の中、彼の胸には寂寥感しか無かった。

85 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/24 00:30
 戦後、内務省を退官し何をするでもなく燻っていたホームレス。が、
その彼に一人の男が訪ねてきた。昔からよく知る馴染みの男。
 ホームレスと彼は小さい頃から神童の誉れ高く共に帝大に進むかと
期待されていたのだがその男は何を思ったか軍人への道を歩んだ。
 久々の再会。旧交を温めていると男が切り出す。

 実は満州時代隠匿していた物資が日本国内にある。それで一山稼が
ないか、と。
 ホームレスは男と手を組んだ。男には物資と旧軍時代の人脈。そし
てホームレスには内務省時代の経綸の才と人脈。鬼に金棒の組み合わ
せであった。
 戦後の混乱期に二人は勢力を広げると朝鮮戦争時代は特需で一気に
表と裏の世界に影響力を強めることに成功した。
 政治家をも影で動かす、フィクサーの誕生である。

86 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/24 00:41
 いや、ここまで言ってるけどあたしにははっきりいって全く内容は
分からない。単に言ってたことを簡単にしただけ。
 ただあたしに分かったのはこのホームレスが友を裏切り頂点に上り
詰め疑心暗鬼に囚われそして、息子を殺したこと。
 絶対に嘘じゃないと思う。だって今でも憶えている一言。

「知っていますか? 死体が出てこなければ法的に殺人は立証できな
いんですよ」
何気ない一言。あたしは芯から震えた。

 ホームレスはそこまで一気に喋ると、一息つく。大きな大きな溜息。
優しい声で呟いた。
「けれど、私には何も残らなかったんです」
あたしが振り返るとそこにはあのおじいちゃんがいた。

87 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/24 01:26
「私は鬼になりました。そう、親子肉親兄弟が相争う俗世の鬼。結果、私の
元には使い切れないほどのお金が、円でドルでポンドでフランで残りました。
面倒ですがこれだとどれか貨幣が暴落しても全面的損害は防げますし。
 そして旨い物も食べました。いい女も抱きました。世界中のありとあらゆ
る観光名所、美景を回りました。
 けれどね、それらは何一つ私の心まで入ってこないんです。
 若い頃のように何かに感動し、泣き叫び、心、琴線震わすことが。
 私は、世界中の名画を見ました。モネもピカソもダリもダヴィンチもマテ
ィスもルノアールも。それこそ時代、作風、節操もなく。
 ……しかし、それらも私はなんら心動かされなかった。

 私の心は完全に固い石と化していたんですよ。お金の金色の化石」
おじいちゃんは言葉に詰まった。小さく咳き込む。たまらずあたしは駆け寄
り、背中をさする。
 もう、あたしにはさっきまでの恐怖は無かった。

88 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/24 01:54
 おじいちゃんは本当にいい顔で微笑んだ。
「君は私を怖がらないんだね。ありがとう。あの頃の私の周りはいつ
も私の目を伺い、誰も私と目を合わそうもしなかった。そして恐れら
れ憎まれた。自分を神たる存在とまで自己暗示していたんだろう」
おじいちゃんは呟いた。

「そして皮肉な物である時から私は夢を見るようになったんです。同
じ夢を。それはね、息子の夢。そう、腹心に撲殺させたあの息子の夢。
じっとこちらを睨んでいるんですよ。さぞも無念そうに」
おじいちゃんは悲しく笑う。
 そしてあたしに突如話を振った。
「下世話な話だけれど、君は今日、セックスしただろう?」
あたしは突然の問いかけに戸惑いつつも頷いた。

89 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/24 02:02
「だろうね、君の肌つやみれば分かる」
おじいちゃんは全然いやらしい表情ではない。

「私はね、その息子の夢を見るようになって心底恐怖したんだよ。こ
の私がだ。半分狂気にまで追いやられ、ついには手術して生殖能力の
みを不全にしてしまった」
おじいちゃんは淡々と喋る。しかしこれにはあたし、唖然とした。

「本当だよ。確かに男性器はあるが途中で子種が通らなくなっている」
あたしは口を馬鹿みたいに開くしかない。そんな事、まともな神経で
できることじゃない。その時のおじいちゃんの追いつめられた心境が
ほんの少し分かる気がした。

90 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/24 02:14
「その時はもう子供もつくらん。お前しか私の子供はいないのだ、と
息子に詫びたかったんだよ。今考えると馬鹿らしく愚かしいが」
ここまで言うとおじいちゃん、少し黙る。

「君はこんな話を聞いたことがあるかな? 芸術家には生活破綻者が
多いと」
おじいちゃん、そんなのあたしに聞いても分かるわけないじゃない。
あたしは首を横に振る。
「例外もあるが、その通りなんだよ。皆、天才と称される人間はどこ
かおかしい。馬鹿と天才は紙一重というがその通りだ。凡人には理解
できないと言うことでは同じだからね」
あたしはもう少しおじいちゃんに近寄る。やっぱり臭いけどもっと話
が聞きたい。

91 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/24 02:21
「そして彼らは自分の生み出す作品にしか興味が湧かない。彼らにと
ってそれらは自分の存在価値であり生きた証であり自分のDNAを分か
つ子供なのだから。統計上芸術家というのはどちらかというと性欲が
弱く子供も少ない人間が多かったらしい。昇華ってやつだろうね」
おじいちゃんは小さく笑った。

「そしてだ。なんと生殖能力を絶った私。なんとこの私に、再び好き
な絵を喜ぶ力が戻ってきたんだよ。不思議なものだ」
あたしは呆気にとられた。おじいちゃんが言うにはそれ以来息子の夢
も見なくなったという。

92 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/24 02:30
「そうして私はさらに筆を取るようになったんだ。そして絵の世界
にのめり込んだ。一心不乱にだ。もはや金のことなどどうでもいい。
私はもう一度世界中を回り有りとあらゆる物を見た。美しい物、感
動できる物。そしてそれらは何も美術品だけじゃない。
 この生身の人間達、そう人間達の立ち居振る舞い。勇気、愛情。
何かを捨ててまで人に尽くす心。
 いや、ただの木々。飛び交う鳥たち。広がる海。
 それら世界の全ては美しい。そうすべてこの大地のもの、海のも
の、空のもの。全てが美しい」
あたしはそう言うおじいちゃんを、何やら荘厳な何かのように感じた。

93 :名無し物書き@推敲中?:04/01/24 02:32
【名前】那智野許諾【性別】男
【年齢】21【職業】助監督
【外見】キモヲタ【性格】典型的低学歴アイドルオタク
【趣味】映画、アイドル【備考】理数系が大の苦手


94 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/24 02:43
「私は今までの過去の物全てを自ら捨て去った。そして私はただ絵を
描くために旅に出て結果、病を患ったんだよ。もはや息子のお迎えを
待つばかりだ。私が手にかけた者達が地獄で手招きしているだろうね」
そういうおじいちゃん、でも満足げ。
 あたしは急に元彼のこと思い出す。顔青白く、歯がぼろぼろになっ
て死んでいった元彼の事を。同じ死ぬにしてもなんて差だろう。
 元彼が死んで荼毘に付したとき骨の一本も残らなかった。シャブで
溶けちゃった。彼の生きた証は何一つ残らなかった。

 そしてあたしは自分の今までを振り返る。なんだか胸が熱い。
 あたしは、あたしは……

95 :名無し物書き@推敲中?:04/01/24 03:04
>>94
長いことよくやってると思う。ガンガレ!漏れもなんだか惹きつけられてきたよ

96 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/24 03:12
 あたしはおじいちゃんに抱きついていた。奔流の如くわめく。
「おじいちゃん、ごめんなさい! おじいちゃんごめんなさい!
 あたし、あたし、あたし……!」
おじいちゃんの懐の中あたしは泣きわめいた。おじいちゃんは戸惑い
ながらも抱き留める。

「そんなに私の死を悲しんでくれるのかい? このような社会のゴミを」
おじいちゃんはあたしを慰める。いや、それは違う、違う、違う!
「おじいちゃん、それは違うよ。ゴミなのはあたしなの!」


97 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/24 03:16
>>95
サンクス……
結構おいら体力の限界が近いや。
でもノってきてるんでやめられない…

98 :名無し物書き@推敲中?:04/01/24 03:23
【名前】ヒロユキ  【性別】男
【年齢】??? 【職業】人間風に言うと創造主
【設定】
次なる宇宙を作るための実験を、宇宙の片隅の一惑星で実行する者。

この宇宙を構成するのは「情報」であり、物理法則もまた「情報」にすぎない。
今の宇宙の「情報」は、前の宇宙で生み出された10の90乗ビット以上の「情報」で構成されている。
そして、この宇宙の知性体によって創造された「情報」は次なる宇宙を構成する「情報」となる。
そのために彼は、宇宙各地の自己複製が可能な物質に命令を出した。
「生めよ、増えよ、地に満ちよ」

現在、彼はインターネット上に「ハッキング」から「夜のおかず」までを
手広くカバーする巨大掲示板群に偽装したツールを使い、知性体に情報を創造させ、
次の宇宙作成の参考にする亜宇宙を作成している。


_| ̄|○ …スマソ

99 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/24 04:27
「ごめんなさい! ホント言うとあたし、最初、最初、おじいちゃん見かけ
たときどうしょうもないクズだなって思った。汚くて臭くてゴミ箱にポイし
ちゃいたいくらいって。どうせ低学歴の、日雇いアル中だって」
おじいちゃんはあたしをじっと見つめる。柔らかな優しい目。
 風がそよぐ、桜の花びら舞い落ちる。

「でも、ホントに汚かったのはそんなあたし!
 心も体も汚かったのはそんなあたしなのよ、おじいちゃん!」
花が風に吹かれて舞い落ちる。言葉が、風に吸い込まれていく。今までの人
生の吐露。だけどあたしの胸に何か甘苦しい切なさがこみ上げた。
 あたしは心をからにしたかった。あたしの胸に様々な記憶がよぎる。
 最後泣きながら死んでいった元彼、さっきのオトコのコ、筋者に隠れて援
交して行方不明になったあきこ、さんざん怒られた先生、いつも昼メロばっ
か見てるお母さん。そして、いつも笑っているお父さん。
 ……お父さん、あたし、もっと泣いてもいいですか?

100 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/24 04:33
 苦しい苦しいって泣きわめいた元彼の分まであたし、泣きます。
 きっとどっかで冷たくなってるあきこの分まであたし、泣きます。
 この涙は彼の分。この涙はあきこの分。
 そして、これはお父さん。
 ……お父さん、ごめんさい。あたし、いけない子でした。

 おじいちゃんは優しくあたしを撫でる。その手は真っ黒で爪垢が溜
った手。でもあたしには分かる。この手は西行さんの手。この手は
イエス・キリストの手。誰よりも苦労し誰よりも誰かを傷つけながら、
……そして誰よりも傷ついた、聖者の手。

 おじいちゃんは言った。
「幸せになりたいかい?」
 あたしは嗚咽漏らしながら。涙、鼻水垂らしながら。はっきりと頷
いた。

「だったら自分を大事にしなさい。自分は自分自身の物。
 そして何よりも大切なことは……」
花が風に吹かれて舞い乱れる。言葉が、おじいちゃんの言葉が風に吸
い込まれていく。

 でも、あたしには分かった。
 あたしにはそのおじいちゃんの言いたいことがよく分かった。
 きっと、その言葉が何なのか追い求めることが人生なんだ。風が吹
けばかき消されるようなそんな儚い言葉でも、あたしはそれを追い求
め続けなきゃいけないんだ。
 ……あたしには分かったよ。おじいちゃん。

 桜の咲き誇る、小道。
 あたしはおじいちゃんの懐で、手の中で泣きました。
                     〜終〜

101 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/24 04:37
やっと終わった、、
おいら寝ます。三日間仕事休みでほんとよかったよ……

>>56
A でけたよ。
パイプカットをどう盛り込むかに最高に苦労した、ホントに。


102 :56:04/01/24 08:13
すまん、昨夜10時ごろ、大酒食らって寝てしまった。
いま起きて、2度ほど読んだところだ。
インチキ将軍藤堂主税と比べると、格段のできではないか。
作品に流れがあると、少々の不自然さや、瑕疵は目をつぶって読み飛ばせる。
まあ、褒めてもろくなことはないが、どこかにちゃんと流れがあるSSだな。
藤堂主税では、浅薄な考えや建て前で人を動かしているように読め、
底が浅くてつまらなかった。しかし、あたしではそこがだいぶ改善されている。
人物がだいぶ等身大になっている。
本屋で斜め読みしていて、買いたくなるのは、実はこの流れのある作品では
ないかと思う。そこそこの新人賞の受賞作なんかも、ちゃんと流れているしな。
余力があったら、本日も、ほかのものを書いてくれぃ。


103 :名無し物書き@推敲中?:04/01/24 09:46
正直ここまで伸びるとは思わなんだよ

104 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/24 13:06
>>102
ウイ、ガンバッタよ。
きょうはムリそう。おいら、頭スポンジなってるよ。

>>103
レスサンクス!

とりあえずおいらの番は終了って事でOK?
後はキャラや、SS付きキャラをみんなで上げてくれい。
おいら酒飲んで寝るです。

105 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/24 13:13
>>79
スマン、今まで見落としとった。
77の部分は結構こだわった部分だったりする。

106 :名無し物書き@推敲中?:04/01/25 10:43
伸びがとまったな。自信のあるやつ、力作書いてみてくれぃ。
キャラの前フリ、お忘れなく。

107 :ももんがぁ男爵:04/01/25 13:57
目の前に、風呂敷で頬かむりをしたような風体の背の高い男がいた。
風呂敷には卍マークが無数についている。両目の当たりだけ丸い穴が
あき、白目がちの小さな三白眼がのぞいていた。
「おまえが、むささび伯爵か」
宝木虎は大声を出した。途中で声が震えてしまい、全身から冷や汗が噴き出した。
むささび伯爵は最初は義賊ぶっていた。ニシンの缶詰王、黒田康友の屋敷に忍び込み、
翌朝、万朝報の記者を呼んで、記者の目の前で貧民窟のおこもどもに金をやった。
しかし、それは偽りの善行であった。
逆上癖があるらしく、金貸し、内海権座衛門の屋敷に忍び込み、女中に見つかって
大騒ぎされ、手にした棒で女中12人を惨殺した。後頭部を思い切り殴打したもの
だから、何人かは目ん玉が飛び出していた。むささび伯爵はそれをつまみ出し、縁側に
並べて一つずつ丁寧に踏み潰していた。
「この猟奇やろう、覚悟せい」
宝木はもう一度叫んで、目の前がくらくらする。同じ覆面の盗っ人として、
むささび伯爵の非道がどうしても許せなかった。むささびは現ナマのほか、
宝石に目がなかった。それで、銀座の宝石商、鰐淵仁平の家に張り込んだ。
少し前の万朝報の「お宅拝見」のコーナーに、鰐淵が大きなダイヤを見せつけている写真が
載っていた。三日目の子の刻、ようやくむささびが現れた。
「てめえのやってることは許せねえ。いったい、何人やったらきがすむんでぇ」

108 :ももんがぁ男爵:04/01/25 14:18
むささびの目がすっと細くなる。
これは、まぎれもなく冷酷無残な殺人者の目だ。
宝木は恐怖と興奮で脱糞したくなる。
盗みに入った時も、箪笥や金庫を漁っているうちに興奮し、
畳に糞を残すことが多かった。
それで、「脱糞小僧」の異名がつけられた。そもそも、盗っ人が脱糞したくなるのには、
生理学的にも根拠がある。いや、あるといったが、あるらしい――。
サラリーマンが大きな取引先のドアをくぐる時、しがない研究者が学会で初めて斯界の
大御所を前に発表する時、好きな相手と初めて逢引する時、格技の試合の直前――。

ああ、糞を漏らしてしまうかもしれない。

宝木は尻の穴をきゅっと窄め、精いっぱい大声を出した。
「その非道を、わしが裁いてやる」
「ふん」
むささびは確かに鼻でわらった。いつの間にか、手に刃渡り2尺ほどの牛刀を握っていた。
「そ、そいつでわしも殺めようという寸法かい、そうはいくか」
宝木は上着のポケットに手を入れ、礫を取り出し、問答無用で投げつけた。
「てめえ、卑怯だぞ」
「なにが卑怯じゃ。死んでいった者の気持ちを思い知れぃ」
「おらおらおら、怒ったぞ」

109 :ももんがぁ男爵:04/01/25 14:30
礫を得物にすることを思いついたのは、甲斐の武田信玄の軍団に実際に
石を投げつける部隊があったと、本で読んでからである。そりゃ、石が
当たったら痛い。当たりどころが悪けりゃ、死んじまう。だから、わしは
石を得物にした。そして、赤城の山中で十年、狙ったところにうまく当てる訓練をした。

「ひゅん、ひゅん」

礫がむささびの体に吸い込まれる。

「うっ」

しまった。あまりにすばしっこく動くため、威嚇で投げた何発かが、
むささびの額から下顎にかけて吸い込まれた――。

宝木は青のマントを翻し、後ろも見ずに屋敷の塀を乗り越えた。
あれは事故じゃ。わしゃなにも知らん――。
払暁の江戸の空は、薄っすらと白んでいた。今日も一日、人々のふだん通りの
営みが始まる。宝木こと、ももんがぁ男爵は泥濘に足を取られながら家に向かった。

おわり


110 :名無し物書き@推敲中?:04/01/25 14:47
カモーン、キャラ鍛錬道場下っ端

111 :名無し物書き@推敲中?:04/01/25 16:01
明治初期、洋犬は「亀」と呼ばれていた。
それは、西洋人が「カム、ヒア」と呼んだからだという。
「カム、ヒア」が転訛して、
「亀」となった。

112 :名無し物書き@推敲中?:04/01/25 20:51
「俺に愛をくれ」

by

稲中、前野。

113 :名無し物書き@推敲中?:04/01/25 21:51
「だってゲスじゃんよ」 by 稲中 井沢

114 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/25 22:50
結構欲求高まってきたぁ。

次回も中学生の女の子主人公の予定。別に狙ってるわけじゃないけど。
 色々考えてたらなんだかそこに落ち着いたです。

 ……純恋愛路線走ってOK?

115 :112:04/01/25 22:57
>>113
oh,I need you!

116 :名無し物書き@推敲中?:04/01/26 01:06
>>107
非常に不本意だが、笑っちまったよw

117 :113:04/01/26 01:25
>>115
アウアウアー

118 :名無し物書き@推敲中?:04/01/26 07:26
純恋愛路線走ってOKだが、ひねりをいくつも入れてくれぃ

119 :118:04/01/26 08:55
作中に、腐ったミカン、汚れたハンカチ、恐山のイタコ、エルニーニョ現象を、
入れてくれると、なお良し

120 :名無し物書き@推敲中?:04/01/26 10:14
後藤仁。彼はいわゆるパラノイア気味の中学生だ。
でも私、夕坂かおりは知っている。彼は人間ではない。ミュータントなのだ。
彼は地球を乗っ取ろうと企む人外の存在なのだ。

121 :名無し物書き@推敲中?:04/01/26 10:15
後藤仁。彼はいわゆるパラノイア気味の中学生だ。
でも私、夕坂かおりは知っている。彼は人間ではない。ミュータントなのだ。
彼は地球を乗っ取ろうと企む人外の存在なのだ。

122 :秘密:04/01/26 11:07
「ねーえー、良子さん。私、にゃ●りんが●を買おうと思ってんだけど」
突然、隣の新妻、丑恵がコールタールを塗った板塀越しにきいてきた。
昨日の夜も当たり構わずさかりのついたメス猫みたいにわめき散らして
いた癖に――。
良子はつい腹が立ち、少しだんまりを決め込んだ。丑恵は気にする様子もなく、
鼻にかかった声で同じ質問を三度繰り返す。
愚鈍なのね、この女は――。
良子はしょうがいないといった顔を向け、アドバイスするつもりになった。
足元には鼻と口の周りだけ真っ黒な飼い猫・鼬がいた。鼬は興奮すると、
いつもその場で後ろ足をわななかせ、尻尾をぴんと上げて、下痢気味の
糞を垂れる。丑恵のお多福の面のような顔を見て、鼬が尻尾をたわしほどに
太くして警戒したので、良子は脇腹を蹴り飛ばして追い散らす。

「買ってもいいと思うわよ。でも…」


123 :秘密:04/01/26 11:20
良子は続きの言葉をのみこんだ。
「丑恵さんとこのにゃんちゃん、日本猫(野良だよ、野良!)だったわね。
いつもかわいらしい声で鳴いて(おまえほど大きな声じゃ鳴かねえけどな)、
うちの鼬にも見習わせたいわ。きっと、かわいらしいことをいってるんでしょうね。
買ってみたら」

親切にいってやったら、丑恵は涎を垂らして喜んだ。馬鹿な女め、どうせ、
猫なんて、腹減ったからなんか食わせろとか、うんこしたいとか、
少し遊ばせろとか、そんなことしかいってないのに。
それに、機器を向けても鳴かない猫もいるというではないか。




124 :秘密:04/01/26 11:29
数日後、丑恵がにゃ●りんが●を持って、やってきた。
やってくるといっても、コールタールの板塀に戸があり、それを開けたら
すぐ良子宅である。丑恵の差し出したがにゃ●りんが●は、
どこか違っていた。市販品は猫が丸まっているような形なのに、丑恵のは、
猫の顔の形をしていた。色は黒、しかも目の玉が繋がって、そこに翻訳語がでる
仕掛けになっていた。

「これ、正規品じゃないわよね(けちってバチもん買ったんだろ!)」
良子がわざと鋭くいうと、丑恵はオークションがどうだとか、こうだとか
口ごもった。
「…これ、凄いわ。うちの猫ちゃんの思っていることすべて、わかったの。
それと、この界隈の秘密も…」

この糞アマなにをいってやがる――。
良子は急に不快になり、丑恵の愚鈍な顔を睨みつけた。

125 :秘密:04/01/26 11:35
「秘密」ときいて、良子は少し狼狽もしていた。秘密、秘密、ひみつ――。
だれにもばれていない筈なのに、この腐れアマどっから仕入れてきた。はっ、
まさかあの野良猫が――。

「この辺で、気まぐれに猫をいたぶっている人がいるらしいわ。人といっても、
女の人よ。わざと庭に餌をまき、やってきた猫を篭に閉じ込め、それは
きくに耐えない悪さをするの。何匹かはふぐになり、死んだ子もいるらしいわね。
どう、良子さん、心当たりはないかしら」

丑恵は急にしゃんとした言葉遣いになった。気のせいか、瞳が獲物を狙う猫の
ように細くなった気もする。良子は本能的に恐れを感じ、腰を引いて身構えた。

126 :秘密:04/01/26 11:57
「あら、鼬ちゃん、こっちにおいで、早く早く、
そんで、ママの悪さを暴きましょうね」
丑恵は勝ち誇ったような顔になり、ゆっくり近づいた鼬に機器を突き出した。

「この馬鹿アマ…余計なことに首を突っ込まなきゃ、少しは長生きできたのに」
良子の目にも、鼬がそういったのがわかった。
そう、余計なことに首を首を突っ込まにゃ、もう二年は生かしてやったのに。
良子は掌を割って出た爪を、ぺろりと舐めた。

おわり

127 :名無し物書き@推敲中?:04/01/26 18:15
今日も突き進め、キャラ鍛錬道場下っ端よ!

128 :名無し物書き@推敲中?:04/01/26 18:36
修行のつもりでネタをさらせ
どうせ、ネタなんて無茶苦茶たくさん書いているうちに
浮かんでくるし、洗練される
惜しみなく駄文を書いて
明日のプロを目指すのじゃ

129 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/26 18:54
いろいろカキコさんくす。

一応おいらは仕事してるんで、今回は前見たく一挙に書く時間がなかったり。
かといって隔日連載の形だと間があいてしまうってことで後日書き上げたのを
出しまする。
 仕事もあるんでたぶん一週間以上かかる可能性大。
(前回の量も仕事終わって家に帰ってから書くとなるとそれぐらいかかったと
思うし。

>>122>>126 
>気のせいか、瞳が獲物を狙う猫のように細くなった気もする。
おいら的にこの話の中でここがみその予感。良い文だと思いまする。

最後に……
『アウアウアー』?

130 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/26 18:56
>>119
それはとてもムリっぽいとの脳内の声……

131 :名無し物書き@推敲中?:04/01/26 19:10
キャラ鍛錬道場下っ端君、なんというか、頭で先走る部分をセーブすれば、
作中の人物にのめりこんで書いているし、結構面白いものが書けそうだな。
マジで楽しみにしているよ。
どんな仕事かは知らんが、SSでは光っている部分もあるし、書くことを
懸命に続けてみてはいかがかな。
マジレスでつまらんが、ご容赦。

132 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/26 20:49
>>131
ありがとうっ! 頑張ってみるよ。
あと、>頭で先走る部分〜
確かに当たってる。。 気をつけるです。


133 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/01/26 20:53
ところで話が全然違うけど、みんなの一番の宝物的小説って何だろ?
買いだめしてた本を全部読んだので今後の購入検討中。
おいらに教えてくだせえ。

なおおいらの一番のマイフェイバリットは、
辻 邦夫先生の『安土往還記』だったり。

134 :名無し物書き@推敲中?:04/01/27 07:44
くねくねとにょろにょろの受賞作

135 :名無し物書き@推敲中?:04/01/27 11:39
ところで、ここに何人きてるんだ
ぜんぶひっくるめても10人いってない悪寒

だれか新作を書いてくれ。書けば書くほど上達するぞ
と昼休みに一服


136 :名無し物書き@推敲中?:04/01/27 12:48
よく上がってるスレだしROMは多いんじゃないか?

137 :うさぎ:04/01/27 16:16
およそ二万五千年と二百四十日の旅をへて、銀河辺縁部のとある星系の惑星に
きてみたのはいいけれど、三等船員、油屋細兵衛はこの上なく寂寥と生きている意味の
不確かさを味わっていた。
船内の空気維持システムは二万二千年前と十日前に壊れ、それ以降は予め用意
された船内の液体酸素を取り崩し、動植物の生命保存を助けていた。なにせ、
長旅になることが予測されたものだから、とんずら号は船体だけで長さ十八キロ、幅三キロ
もあり、その大半が液体酸素などの貯蔵庫であった。
三つあった船内の自由進化区のうち、二つは完全に塵埃と化していた。残る一つ
には体長三十センチのごきぶりと、体高二メートルのうさぎが蠢いていた。
人の頭ほどもある大きな実をつけるりんごの木もである。

138 :うさぎ:04/01/27 16:27
うさぎはりんごの身を食らって、特大の臭い糞を出す。その糞をごきぶりが主食とし、
肥料のような糞をまく。それを、りんごの木が養分として吸収する。
簡単な共生の仕組みができていた。もちろん、半永久的に使えるハロゲン封入
の照明装置があったからこそ、りんごが光合成でき、生態系が維持されたのは
いうまでもない。
細兵衛は、船長以下乗組員二百三十人の急速解凍を急ぎながら、自分の生まれた意味を
考えていた。地球の周回軌道を二万五千年と二百四十日前に離れ、見も知らぬ、
考えもつかぬこの地に辿り着いた。親兄弟や知人たちはとっくの昔に塵になり、
人類そのものが存続しているかどうかも、わからない。
なんのためにここにいて、なんのために生きているのか。
曖昧な気持ちで解凍していたのが、まずかった。

139 :うさぎ:04/01/27 16:38
うっ…。
乗組員をはじめ、動植物の標本がほとんど、電子レンジにかけた冷凍食品状態と
なってしまった。ああ、だから、肝心な時は、おらみたいな阿呆じゃなくて、
エリートを起こしておくべきだったんだ。
細兵衛は、激しく悩乱したが、今さらどうしようもない。

うさぎが肉を食らうことを知ったのは、惨劇が起きて十日ほどしてからだった。
無菌の冷凍カプセルのなかで、乗組員や動植物の標本は、いつまでも腐らずに、
恨めしそうな顔を向けていた。細兵衛はごきぶりが、死骸を食うかもしれないと
思って、試しにホッキョクグマを与えた。
しかし、食いついたのはうさぎであった。二トンはあるホッキョクグマに群がり、
下品な音を立てて貪った。


140 :うさぎ:04/01/27 16:58
うさぎはスカベンジャーでもあるのか。
細兵衛は何度もうさぎの近くにいったが、うさぎは細兵衛に見向きさえしなかった。
そのうさぎが、鋭い門歯で肉を引き千切り、お互いを後ろ足で除けながら
肉を貪っている。
こいつらには、おらほどの知性はないが、この惑星に放したら、地球代表と
してうまく生き延びるかもしれん…。
細兵衛は次第に、そんな淡い期待を抱くまでになっていた。

惑星の大気組成は酸素が二十パーセントで、あとはアンモニアが多かったが、
ほぼ地球と似ていた。気温は三十八度、飲むのに適する水もある。しかも、
どのような進化を遂げたのか、魚に似た小さな生き物が水中にいるだけだった。

141 :うさぎ:04/01/27 17:10
細兵衛は、追跡発信装置を埋め込んだうさぎを五匹、船外に放した。ついでに、
りんごの実を魚雷のカタパルトから四方八方に打ち出し、ごきぶりの卵も撒いた。
だが、うさぎの生体反応が二日目に途絶え、ごきぶりの反応も五日後にはなくなった。
なにが、地球の生物の存続を邪魔しているのだ…。

三度目以降に放したうさぎの生体反応が残るようになった。
それから四年で、二百匹以上が生き残った。いずれも船からはるかに遠ざかり、
元気に生きているようである。
細兵衛は何度生まれ変わっても食べきれない量のチュ−ブフーズを山積みにし、
うさぎたちの未来に夢を馳せた。

142 :うさぎ:04/01/27 17:18
さらに二十年がすぎ、細兵衛は五十歳をすぎていた。
迸る性への憧憬を、ちんこをこすることで解消していたが、もう三年も前から、
ちんこも右手もいうことをきかなかった。ああ、これで、この惑星における
最後の人間の命が費えるのか。

細兵衛はうさぎと、ごきぶりと、りんごのその後が知りたくなった。
操縦方法がわからない探索艇の操り方を、あの三日は吐き気のする睡眠学習で
学び、今はここから千キロ以上離れた場所に生息する三種の生物を訪ねることにした。

143 :うさぎ:04/01/27 17:27
うさぎは、体長十メートルの巨大生物に成長していた。ごきぶりは体長三メートル、
りんごの実にいたっては長径五メートルだった。
これでよかったのか…。
いくら考えても、細兵衛にはよくわからなかった。今まで気づかなかったが、
重力は地球の月よりも軽かった。月の兎よりも、俊敏に動けるというわけだな…。
地面に大の字になって、地球生物の行く末を夢想する。
ふと目を開けたその前に、大きく口を開けた巨大うさぎがいた。
死んだと思って食べようとしているのだな…。
頭蓋骨を砕かれる直前、細兵衛の心はいとおしさで満ちた。

終わり

144 :名無し物書き@推敲中?:04/01/27 18:37
>>133
天使の卵 星々の舟

>>137>>143
すまないがあまり感想や批評は得意じゃない。
独特で結構面白かったと思う。

145 :名無し物書き@推敲中?:04/01/27 18:55
>>135
あまし作品出ないのも、書いても出っぱなしになるからの予感。
で、提案だけどお隣の詩・ポエム板でABC等で採点するスレがあるからそういう感じにしてみれば?

たとえば・・・

[A] →(素直に面白かった。金出して買ってもいいかも)
[B] →(まあ、エカッタヨ。次もガンバレ)
[C] →(普通だね)
[D] →(ツマンネ)
[E] →(日本語勉強してこいっ!)

さらにこれに+、−の微調整をつけるのもOKで。(例 B-、C、D+、等)
どう? こういう感じで感想出し合うってのは?

146 :名無し物書き@推敲中?:04/01/27 19:03
なんだか、余計出なくなる予感
適当に言葉で感想返してやれば、いいんでないの
それにSSって、アイデア勝負みたいなとこあるし
どうなんだろ



147 :名無し物書き@推敲中?:04/01/27 19:13
漏れも荒れる元になる気がするなぁ

148 :145:04/01/27 19:50
そういえばそれもそうだね

149 :名無し物書き@推敲中?:04/01/28 08:19
このところ毎日、健全に早い時間で終わってるな
ラノベから人は引っ張ってこれたのか
あまり厳しいことをいわんから
だれかSS書いてみてくれ


150 :名無し物書き@推敲中?:04/01/28 08:26
あ、それと、キャラ鍛錬道場下っ端
制作の進行状況はいかに!


151 :名無し物書き@推敲中?:04/01/28 15:59
仕事をさぼって覗いてみたが、
人々が働く時間は閑古鳥ってか

152 :名無し物書き@推敲中?:04/01/28 19:35
>>149
そういうおまいが書いてみれい、と言ってみるテスト

153 :名無し物書き@推敲中?:04/01/28 20:04
ここは、思いついたSSを書くスレって認識でいいの?

154 :キャラ鍛錬道場下っ端 :04/01/28 21:27
>>137 シュールでそれでいてどこかある種の悲哀を感じたです。
余談だけどおいら的には地球上の人類も絶滅してるような気が。
なんだか手塚治虫の火の鳥を思い出した。
>>144 サンクス。その二つ、村山由佳だっけ?
>>145 おいら的にはまったりのままでええような。
>>149>>150 たぶんいつもカキコ、サンクス。
進行状況は……ぼちぼち。おいらは書いていると段々登場人物や世界観が広
がってくるタイプなので書きつつ初期の予定と変わってきたりすることが度
々あり、全体量が予測難しい。だから今何分の一が終わったとかが自分でも
分からなかったり。
>>152
まあまあ、読んでくれる人がいるから成り立つわけで。その人達に感謝。
>>153 スレタイと違った内容だけど気にしちゃいかんです。

155 :名無し物書き@推敲中?:04/01/29 07:17
SSは脊髄反射的に書いてもよいのだな
ああ、しかしネタが…

156 :名無し物書き@推敲中?:04/01/29 07:43
【名前】天田重勝【性別】男
【年齢】34歳【職業】検事
【外見】背の高いミスターオクレ
【性格】せこい
【趣味】プラモデル、TVゲーム

157 :名無し物書き@推敲中?:04/01/29 09:04
@名月の日、唯一同期独身OLだった友達の結婚式帰りの会社お局。
 なんだか寂寥感覚えつつ秋の小道をとぼとぼ歩いていると不思議な
 男の子に出会った。それは、月の神様。
A人類最後の日。
Bお受験ママとその息子。しかし息子は母に恋してた。
C街を草原を道を民家の中を疾走する男。彼の肩には重い使命が……

以上。


158 :157:04/01/29 09:05
↑ >>157 ネタ爆弾ね。

159 :名無し物書き@推敲中?:04/01/29 09:17
@強姦話
B近親相姦話
になってしまうが、よろしいか

A地球温暖化の影響で、海底のメタンハイドレードが熱せられ、メタンガスが
大量に噴出し、人類も含め、みな窒息死するという論文があったな。
窒息死は苦しいぞ

Cメロスか

いずれにしても、今は仕事中だ


160 :y153091.ppp.dion.ne.jp:04/01/29 09:20
          || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
          ||Maihama Resort Pub  ||
          || ヒロセは   。    ∧_∧  いいですね。
          ||   無視!  \ (゚ー゚*)
          ||________⊂⊂ |
  ∧ ∧    ∧ ∧    ∧ ∧    | ̄ ̄ ̄ ̄|
  (  ∧ ∧ (   ∧ ∧ (  ∧ ∧ |      |
〜(_(  ∧ ∧ __(  ∧ ∧__(   ∧ ∧ ̄ ̄ ̄
  〜(_(  ∧ ∧_(  ∧ ∧_(   ∧ ∧  は〜い、組長。
    〜(_(   ,,)〜(_(   ,,)〜(_(   ,,)
      〜(___ノ  〜(___ノ   〜(___ノ

161 :名無し物書き@推敲中?:04/01/29 17:29
>>149
ラノベ板に宣伝見あたらなかったから俺がさっき書き込んできたよ。
もっと人コイ!

162 :名無し物書き@推敲中?:04/01/29 17:48
>>161
乙。

163 :うーん:04/01/29 18:10
アホが家の周囲に犬の糞を大量に放置
していきやがって、やる気がそがれた。
二日置きに糞をさせていきやがる。
しかも、大型犬で、小さなバケツに一杯ほど残していく。
この常習性は犯罪だよな。
本人の躾のなってない飼い主は犬以下だと思うが、
まったく保健所で処分してむらってもいいくらいだな。
チッ、ぼけ


164 :うーん、うーん:04/01/29 18:11
「むらっても」だって、頭いたし

165 :名無し物書き@推敲中?:04/01/29 18:28
自分の創作とまったくかぶらないSSを書くのって、
結構難しい。
どんな場でも書きゃうまくなるってのは、わかっているんだけどね。


166 :名無し物書き@推敲中?:04/01/29 18:33
自分の脳内オリジナルキャラを晒すスレ。
テンプは用意してやる。
【名前】祭儀 真(さいぎ しん)  【性別】 男
【年齢】36 
【性格】 猜疑心の塊。何事も疑わないと気がすまない。



167 :賦活:04/01/29 18:42
その男の噂をきいたのは、臓器移植学会の打ち上げだった。
中堅の医学ルポライターのわしは、ハナムグリ医科大の追手教授を
中心とした重度の心臓病患者への心臓病の脳死者からの移植研究グループ
にもぐり込み、さも、わけを知ったかのように日本酒の杯を重ねた。
追手教授が考えているのは、心臓病由来で脳死者になった患者から、
心臓を摘出し、その心臓の冠状動脈にステンを嵌めて拡張し、使える心臓として
移植の必要な患者に埋め込むというものだった。
なにか、中古品を使い回しているような感じがしないでもない。
しかし、要はそんな話ではなく、ある噂であった。

168 :賦活:04/01/29 18:52
「……ああ、あれね。逃げちまってね。まあ、病院から逃げ出してしまえば、
僕らは司法警察職員じゃないんだから、手配して捕まえるわけにもいかないしな」
追手教授の後継者と目される芋地講師が淡々といった。
その男は、大酒を食らって道端で寝ているところを、10トントレーラーに轢かれ、
全身160の骨を骨折し、筋肉がずたずたになり、内臓が口と尻の穴からはみ出して
いたという。
男はハナムグリ医科大付属病院に運ばれ、芋地もてっきりご臨終かと思い、
愛人の看護婦に、いつも通り、葬儀屋に連絡させた。
「ところがな、まあ、脅威の生命力といったやつなんだ。一週間後には
けろりと治っちまった。なぜだと思う」
芋地は歯槽膿漏と酒の交じった複雑な臭いを吹きかけた。



169 :賦活:04/01/29 19:06
芋地の小さな濁った目には、医師免許を持っていない者に対する蔑みが溢れていた。
芋地ごとき偏差値40ぐらいで、入学寄付金が5000万円というインチキ
私立医大の医師に、W大を出た我輩がなぜ、馬鹿にされなければならない。
しかし、そう考えても世の中に公的資格というものがあり、
自らは資格を取得していないのだから仕方がない。
「せんせい、教えてくださいよう」
いつものように手をこすり合わせ、上目遣いで芋地のネクタイの辺りを見る。
「ふん」
芋地は確かにそう漏らした。わしは胸から頭にかけて血流が一気に増大し、
目がくらくらしてくる。それでも、胡麻をすることは忘れなかった。


170 :賦活:04/01/29 19:16
「あいつは、全身のすべてが悪性新生物だったんだ」
悪性新生物、それは癌のことである。正常な細胞は特定の回数だけ細胞分裂
すれば消滅を迎える。しかし、癌細胞には分裂の上限がない。
それで臓器のなかで際限なく増殖し、本来の臓器の機能を失わせ、
ついには死に至らせる。
「癌細胞でできた人間なんて、嘘でしょう」
「ふん、嘘なもんか、あいつが寝ているうちに、全身の細胞を隈なく採取して
調べたんだ。すべて癌さ。こいつは暮れのサイエンスで発表するつもりさ」
そこまでいって、芋地はわれに返ったようである。
「おい、発表まで、どこにも書くなよ」


171 :賦活:04/01/29 19:26
それっきり、わしはその話をしばし忘れることにした。
サイエンス誌は論文の掲載に厳しく、事前にマスコミに少しでも漏れたら、
掲載中止となる。掲載後は、大手新聞などが殺到するから、わしのような
しがない医学ライターの出番はない。
住んでいる市の広報誌に、生活習慣病のコラムをもらい、
わしは、嫁と子と3人がかつかつに食っていけるだけの生活を続けた。
そんなある日、わしは駅で立ち食いの素うどんを食っていて、
のけぞった。
「今日午前11時50分ごろ、埼玉県さいたま市の私立ハナムグリ医科大
付属病院第一外科で、同外科部長の芋地…が、鈍器で頭を滅多打ちに
され…まもなく死亡」

172 :賦活:04/01/29 19:35
私鉄を乗り継いで病院にいったが、なんの後ろ盾も無いわしのような
ライターが現場に入れるわけもない。それでも、マスコミにぶら下がっている
という意地が働き、だめもとで追手教授に携帯で電話する。
「ああ、君か、実はやばいことになっていてな。芋地は独断で、あの癌男の
細胞を末期癌の患者に注入していたんだ。それで…あっ」
電話が途切れて十秒もしないうちに、病院の棟の最上階から火の手が上がる。
表にいた制服警官までなかに入り、最上階の7階を目指した。
わしもどさくさに紛れ、警官の後を追う。

173 :賦活:04/01/29 19:41
太った緑色の芋虫のような肉感と皮膚をしたものが3体、廊下の上でのたくって
いた。芋虫はむき出しの尻から、ねばねばした汁を絶えず噴出している。
それは、頭が痛くなるほどの悪臭を振りまき、かかったところを錆色に変色させた。
芋虫の後ろに、顔のすず黒い痩せた男が立っていた。
黒いというにはあまりに病的な顔色だった。わしはなぜか直感した。あれは、
癌男だ…。


174 :賦活:04/01/29 19:56
「人の体をむやみにいじるでね。いじったらいけねえの」
男は前後左右に体を揺らめかせ、芋虫とともに近づいた。
「いじった奴らは、おしおきだんべ」
男はレモンのように膨らんだ舌をかみ破り、芋虫より臭くて粘っこい
液を吹きかけた。液がかかったところは、たちまち茶褐色に変わる。
「おまえ、なぜ、こんなことを…」
「だから、いったろさ、むやみにいじった罰なのさ」
液をかけられた看護師の女の体が、見る見る青く膨らんだ。警官も何人か、
液にまみれて悶絶していた。

175 :賦活:04/01/29 20:08
「わしは医学ライターじゃけ、専門外じゃ」
転げまわる看護師や警官に背を向け、
わしはエレベーターにひた走った。
こんなのは、給料をたくさん貰っている奴の仕事じゃ。
そう考えると気が楽になり、いくぶん足の運びも軽やかになった。
病院の外には抜けるような青空が広がっていた。
明日は娘の運動会じゃ。
わしはスキップをして駅に向かった。

(強引におしまい)


176 :名無し物書き@推敲中?:04/01/29 20:19
賦活さん、おつかれでした。さて感想だけどまず少し気になったのが
最初の2〜4行目にあるような少し読みづらい文が気になった。
後、最後の落ちがちょっと弱い。

でも主人公の『わし』は面白いキャラクターだと思うし、発想はいいと思う。
全体を通して、なかなか楽しく読ませてもらいましたよ。感謝!

177 :賦活:04/01/29 20:23
すまぬ。途中で息切れして、終わらせてしもた。
怪物ものは、歯止めが利かぬから。
次はもっと軽めなものを出します。


178 :176:04/01/29 20:39
>>177
楽しみにしております^^

179 :からだ:04/01/29 21:36
Bお受験ママとその息子。しかし息子は母に恋してた。

180 :からだ:04/01/29 21:44
体をつくる清涼飲料水「ダカラ」なんて、くだらないことを
いう余裕もなく、ぼくは女の人の体を抱きたい気持ちで、全身を
掻き毟ってしまいそうなほど焦っていた。
女の体を意識したのは七歳の時だった。一緒に寝たママが気まぐれに、
太ももでぼくのあそこをきゅっと挟んだ時、ぼくはどうしようもなく
あそこが膨らむのを感じた。そして、本能的にこのふくらみを女の人の
ちんちんのないあそこに入れるものだと気づいた。
ぼくは一人っ子だった。身近な異性は母だけで、姉妹もいない。性にかんする
なにも見ないうちに、ちんちんを女の人のあそこに近づけるとわかったのは、
まことに本能というしかない。

181 :からだ:04/01/29 21:56
ぼくは自分でも、将来エリートとされる人々の仲間入りをするとわかっていた。
中学に入って、成績はいつも三位以内に入ったし、自分でも驚くほど、参考書の
問題がすらすら解けた。親の財布から金をくすね、それで手当たり次第に新しい
参考書を買って勉強した。そして、中三になるころは成績はいつも一位だった。
しかし、性ではおくてであった。
七歳で、ちんちんを女の人のあそこに入れるというのがわかったものの、
それからなにも先に進まなかった。小六の時、仲のよかった奴の家に遊びに
いき、そいつが二つ下の妹を呼んで全裸にし、いきなりまんこをなめ始めた際も、
あまり現実味がなく、戸惑うばかりであった。
父の書斎で、「立川流真言密教四十八手」とか「タントラ・マンコラ」などという
図解入り性技の本をこっそり見た時も、実際にはなにをどうしていいか、
わからなかった。


182 :からだ:04/01/29 22:11
そんな性への逡巡を一気に断ち切ったのが、両親の別居であった。
パパはぼくが生まれた時、五十八歳だった。ママは後妻で当時二十三歳。
自分のママだから、悪く考えるのは嫌だけど、ママは上智に通いながら、
女子大生パブに勤めていたといい、その経営者がパパだった。

パパは糖尿病という病気が進み、両目が失明し、両足も壊死して失った。
だるまのようになった七十すぎのパパを、将来のあるママが捨てたってこと
だけど、ぼくはそれでもいいと思った。なんせ、パパは金があるし、
金さえあれば生涯、手厚くサービスを受けていきていけるというものだ。

183 :からだ:04/01/29 22:19
それから、ママと二人きりのマンションでの生活が始まった。
ママは今、三十八歳。頬がこけたり、手足の筋肉が微妙に削げていたり
するけど、マダムのモデルくらいなら立派にやっていけるくらいの容姿である。
そんなママを一度だけ、押し倒したことがある。
酒に酔って帰ってきて、あなたは私の一部よとか、
あなたは私の宝なんだからとか、勝手なことばかりいって、ついには酔い潰れ、
大きな鼾を掻き始めた。
なんだ、いい加減なことばっかりいって。
毛布を母の体にかける時、脇の下の臭いと、きつい化粧の香りと、あの太腿で
あそこを挟んでもらった時の生臭い臭いがぷんとした。

184 :からだ:04/01/29 22:26
ママ大好き。
そう何度もいって、ぼくはママの体にむしゃぶりついた。
それ以上なにをしたらいいか、まったくわからなかった。ママは反吐の臭いも
していたけど、昔優しく抱いてくれたのと同じ匂いがした。
ぼくのあそこは大きくなっていたけれど、
それ以上なにをしたらいいのか、わからなかった。

高校の受験勉強大変ね。
そういって、ママは漫画本を買ってくるようになった。漫画なんて興味がない
のに、ママが昔読んでいたと思われる女向けの漫画ばかり買ってくる。
「たらちねの愛」
ある日、そんな母子相姦の本が交じっていた。

185 :からだ:04/01/29 22:34
あと受験まで二か月。
ぼくはとうとう決意した。ぼくが生まれたママのあそこに入る。
ネットで睡眠導入剤を調べ、ネットを駆使して購入した。
ケーキを焼いてあげる。
そういって、粉々に砕いた睡眠導入剤を混ぜたケーキを、
まんまとママに食べさせた。

ママのあそこから溢れる白濁した液は、すこし粘り気があったが、
そんなに臭わなかった。唇をそっとつけ、すすってみると塩水のような味がした。
ぼくは張り詰めたあそこを、ママの黒ずんだあそこにつけた。
にゅちゃっ。
確かにそんな湿り気のある音がした。


186 :からだ:04/01/29 22:43
こんなことをしたら、パパに殺される。
ママは寝ぼけ眼で、そういった。
だって、パパとはもう別れている。
使い込んだまんこは初めはゆるゆるだった。
しかし、次第に粘り気をなくし、肉と肉が直接こすれるまでになった。
ああ、愛してる●●ちゃん。
その言葉をきいて、ぼくの下半身の奥からなにやら熱されたものが一気に迸った。
私、●●ちゃんの子供を産んであげる。
動物的なことをいって、ママは白目を剥いて笑った。

それから十二年。
母はばばあになり、ぼくは母との間にできた桃の体を狙っています。
桃はまだ毛も生えず、一本のぺたんとした筋がついてるだけです。
それをこじ開けて、
ぼくと母の間にできたぼくの妹でもあり、子でもある女との間に、
また子をつくる。
こんなぼくは、鬼畜ですか。

fin

187 :名無し物書き@推敲中?:04/01/29 23:24
>179−>186
ぶっちゃけ言うと179の時点でネタBを使うって書いてあるの見たとき、
「あ〜あ、どうせふざけたお下劣もんだな」とオレは思ったんだが。
読んで率直、お下劣はお下劣なんだが妙に品のある文章でそしてまた背徳的。なかなかGOOD JOB!だったと思った。
でもオレにすれば薬を使うよりももっと合意の元での関係を描いた方が吉だったと思う。
そこまでのやりとりをためらいと恥じらいも入り交じって描けていたら>179は神だった。
それと最後は蛇足臭い。オレの感想、以上。

ちょっと趣味も混じった感想で悪い。もいっちょ誰か、↓に感想付けるべし。

188 :名無し物書き@推敲中?:04/01/30 06:59
ああ、もっとネタがあれば


189 :名無し物書き@推敲中?:04/01/30 12:14
書くことというのは、ストリップだ。
たとえSSであれ、作者の人生がにじみ出る。
ネタを失うのがもったいなくて書かないのか。
それとも、ネタがまったく思いつかないのか。
ま、ここで書くより、応募用の原稿を書いたほうが
いいに決まっている。
でも、さらさらとなにか書いてクレヨン。



190 :ケド戦記:04/01/30 16:47
君は、なぜアレのパイロットに、男性が多いと思うのか。
少なくとも無重力下で、操作性のよい棹を三本握るだけだから、女でも
運動神経の鋭い奴は当然、パイロットとして正規採用される。
しかし、アレに乗って戦いにゆき、酷い時は十日近くも地球と月の間を
さすらうこともある。当然、下の問題が発生する。
十二年前の六月、先の紛争で行方不明になったド軍のフリードマン大尉は、二か月後に
発見された時、糞と小便が団子状になって一面に漂う船内で、垢だらけの顔をして、
けたけた笑うだけだった。そりゃそうだろ、糞尿にまみれた極小の空間で、
あてもなく助けを待つなんて、並の神経の持ち主には耐えられない。
政府主導の糞尿耐久試験で、貧乏で小汚い環境で育った若い男の兵士だけ、
耐え忍んだのは、当然の結果だった。

191 :ケド戦記:04/01/30 17:09
同じぐらい極貧の育ちでも、女は糞尿に弱いという結果が出た。生理的に
糞尿に弱い。いや、汚穢そのものに弱い。そのわけは、ハヤカワ教授によれば、女は
三つも排出器官があるから、汚穢の質が違うのたといい、チョムスキー博士にいわせると、
女は原始、男が外に狩りにいっている間、洞窟でじっと凶暴な獣から身をひそめていたから、
獣に臭いを察知されることを恐れ、不潔嫌いがDNAに刻み込まれているのだという。
確かに、夜行性のリビヤヤマネコに発する猫は、生後すぐに親と引き離して育てても、
排泄の際は用心深く糞尿に土や砂をかけて存在を消し去ろうとするし、
DNAプログラム説は一面で当たっているかもしれない。
だが、二十二歳の♀のぼくとしては、納得できない結論である。
アレのパイロットは男女にかかわらず、搭乗の三十分前に強力な腸内洗浄と吸引を行い、
尿の再吸収剤を投与される。つまり、三日は糞尿をしなくてもよい環境に置かれる。
下部消化器官を悉く吸い出されるようで、腸内洗浄は嫌だったが、
それさえ耐え忍べば、パイロットであり続けることができるので、ぼくはすべてを
受け入れた。


192 :ケド戦記:04/01/30 17:21
今度の戦いでも、ぼくはあらかじめ食事や水分の摂取を控え、コンディションを
万全に持ってゆき、自信満々で臨んだはずだった。
ところがである。男の部下の一人を庇おうとしたため、片方のエンジンをやられ、そのまま
くるくると真っ暗な大海原に放り出された。
被弾は即、死に繋がるから、戦場では情けは禁物だ―。
指導教官はそういった。自然界の動植物が争うようなものだから、迂闊だったり、
群れから脱落していく奴はほおっておけ。
そんなことをいった教官も、先の戦で同僚をかばおうとして、蜂の巣にされ、
戦死していた。人の気持ちなんて、そんな簡単なものじゃない。
この極限の状況にさらされても、ぼくにはそう思うだけの余裕があった。

193 :ケド戦記:04/01/30 17:38
漂流して四日がすぎた。酸素はまだ一年分ほどあった。漂流したパイロットの
希望として、十分すぎるほどの酸素と食糧が積まれていた。ぼくもあと一年は
いきてゆける。だが、すでに下腹はごろごろ鳴り、膀胱が膨らんで、下半身は
洋梨のように膨らんでいた。尻の穴と尿道に通された管で、当座の排泄は大丈夫だった。
しかし、最大一年も漂流するとなると、精神的に持つかどうか極めて不安だった。
どうしても緊急の折に使う「ツール」
三重のかぎのついた引き出しには、そう英語で記されていた。
教官にも、最後の最後まで開けるなといわれた。いったい、あれはなんだろう。

194 :ケド戦記:04/01/30 17:59
それから三日して、ぼくのアレはデブリの多い宙域に流された。
地球と月の重力の干渉し合う狭間にあるのか、見たこともないペンシル型
ロケットの先端やら、先の戦役で主力だった船やら、このたびの戦で使われている
アレが数多く漂っていた。
カメラを操作すると、なにやら人型の乳白色のものも漂っている。アップにしたら、
それは宇宙服を着て絶命しているパイロットたちであった。
残存酸素が残り少なくなった時、助かろうとして艇外にのがれたのか。それとも、
自暴自棄になり、外に飛び出したのか。人の死なんて追体験もできないし、
ぼくにはわからない。

195 :ケド戦記:04/01/30 18:12
漂流しても、政府が助けてくれるというのは、偽りなのだ。
漂流して一か月後、ぼくはそう思うまでになっていた。糞尿タンクも容量が限界に
なり、ほどなくオーバーブローする筈だった。そしたら、フリードマン大尉
のような惨めな状況が待っている。
一瞬の栄光と敗退伝説なんて、嘘のように思えてくる。
そりゃ、大昔、あの星の大空で戦っていたころは、そんな決着がついたかもしれない。
生き残れば撃墜王だし、死ねば敗残者。でも、敗残者という意味合いが、この
星空では違う。
あの星で死ねば、死んだ者の肉を食らいに小動物たちが寄ってくる。あの星の
命の経緯を考えたら、星の生命系に戻ったとも考えられる。
しかしだ、こんな真空の大海原で死んでも、ぼくが本当に戻るところはない。

196 :ケド戦記:04/01/30 18:18
あと三時間で酸素がなくなるという時、ぼくはやけになり、あの「ツール」
の箱をとうとう開けた。

「生きる力。旧日本軍のニューギニアにおける食人の実態」
「アンデス山中に墜落して、人の肉を食って生き残った乗客たち」
「太平洋でヨットで難破して、カモメを食べて生還した男」

ぼくはタイトルを見て、緊急の船外脱出用のキーを差し込んだ。

(おわんぬ)

197 :名無し物書き@推敲中?:04/01/30 18:52
やや良スレage

198 :名無し物書き@推敲中?:04/01/30 18:53
キャラ鍛錬道場下っ端、出番だぞ


199 :名無し物書き@推敲中?:04/01/30 19:00
そこはかとなくMJの匂いがする

200 :名無し物書き@推敲中?:04/01/31 09:34
一コマ四百字ぐらいか、SSは七、八コマってな分量か。
三十コマも書けば立派な短編小説だな。
怒涛の三十コマっての読ませてくれ。


201 :名無し物書き@推敲中?:04/01/31 09:42
昨日、みんなで炭火焼肉食いにいく約束してて、勤めが終わって真っ先に
店の前に駆けつけたはいいが、店の前の歩道の植え込みに、巨大な犬の糞が
てんこもりになっていて、激萎え。
急に腹が痛くなったと嘘をついて、帰ったけど、犬の糞を見つけたわしが
悪かったのか、どうだろ。
店員糞を片づけとけよ、といっても、片づいたとしても、あそこに糞があった
という事実は間違いないわけで、そんなことを気にするわしは変人か。
……という主人公は、いかがか?

202 ::04/01/31 13:40
羽を広げた時の翼長十五メートルの翼竜なんて、現在のこの大気組成と重力下
では、決して飛ぶことができないという。現存する鳥類で最大のものは、
翼の幅が二メートルの大カモメである。
それと同じく、体長二十五メートルの雷竜や、体高十二メートルの肉食の恐竜ども
は、今の地球なら、地面に這いつくばって、起き上がることすらできやしない。
では、なんでそんな巨大生物が我が物顔で地球を支配していたのか。
その答を解いてくれたのが、あの極小の「穴」だった。

203 ::04/01/31 13:50
穴は長楕円形をしていた。長径は二十四センチ、短径は十三センチ。内部は
赤緑の深い霧に覆われていたが、長楕円形の大きさ以内のものならば、向こうに
送ることができた。
それで、三年前、あの無線操縦のタイガー戦車の模型みたいなS1式が送られた。
S1式は、小型の恐竜やリンボクのデータを二か月も送ってきた。最後になにかに
踏まれて交信が途絶えるまで、白亜紀の貴重な生体データを送信した。
その後、空を飛べるS4式や、河川や海中にいけるS7式などを大量に送り込み、
爬虫類が地球を席巻していた時の状況が徐々にわかり始めた。

204 ::04/01/31 14:03
昆虫では、湿地に体長が三メートルの黒いゴキブリが蠢いていた。空中には体長
二メートルのトンボや羽が畳ほどもある蝶が乱舞していた。外骨格という進化上の制限を
持つ昆虫が、なぜそれほどに巨大だったのか。
海には十メートル以上の魚竜や首長竜が犇いていたが、驚くべきことに、それら
を餌にする五十メートルのクラゲや、三十メートルのタコみたいな生き物もいた。
巨大生物が生存、進化せきたわけは、実は重力だった。さまざまな観測データを
解析し、現在と比較した結果、大気中の酸素は三十パーセントで、重力は今の
半分以下という数値が出た。
あらかじめ予測されていたことではあったが、進化の道程を探り出す国家プロジェクト
の成功に、この国の住民はみな賞賛と惜しみない拍手を送った。
ところがである……。

205 ::04/01/31 14:13
今、私は後の世に教訓を残すため、半永久的に残るであろうディスクに
この言葉を記録している。もちろん、地殻変動で、この建物が大地の底に
呑み込まれてしまった際は、その限りではない。しかし、人類に代わる
知的生命体が出現した時、私はこれをその者たちへのいましめとして残したい。
国民に支持され、また近隣国家からも電力援助の申し出があり、わが国は
中生代の調査を続けた。穴の維持に、この国の消費電力に等しい電気を費消して
もである。生物史に残る新たな知見の数々に、政府は盛り上がり、またマスコミ
も異例の報道を繰り返した。
過去の地球とはいえ、異世界である。そんなところに風穴を開けたのが、
結果としてまずかった。あのとてつもなく厄介なものを呼び込むことになった。

206 ::04/01/31 14:21
穴は1万年刻みで、時代を移すことができた。海原が大造山活動で急峻な山の
頂になり、そして、また造山活動で海の底に沈む。体長十センチにも満たない
鼠のような生き物が、次の瞬間、高さ一メートルの二本足歩行の肉食獣に変わっている。
そして、六千五百万年前まできた時、回収したS式探索機にそいつは付着していた。
目に見えないそいつは、我々の社会を消滅させた。
レトロウイルスかって?
そうではない。ウイルスと呼べるほど微細なものではあるが、性質が過激で、
わずか数週間でこの世を崩壊させた。



207 ::04/01/31 14:26
一億数年万年、我が物顔で生息した恐竜が、なぜ絶滅したのか。メキシコ湾に巨大
隕石が落ちて、大量の煤塵が天空に上り、日照が遮られ、愚鈍な恐竜どもが地球寒冷化
で死んだという説がある。
隕石というのはある意味で正しかったが、隕石そのもので恐竜が絶滅したのでは
なかった。あのものどもが、恐竜の体内に忍び込み、恐竜の存在そのものを消し去った。
人類がそうされたように。
今、まさに、私がそうであるように……。

208 ::04/01/31 14:36
今、私の脇腹からは、イソギンチャクの触手のようなものが大量に生え、
背中には鱗ができ、両目は複眼になり、頭に角まで生えている。
あの極小のものどもは遺伝情報を著しく書き換え、宿主がこの世で
最も繁殖するような形態にするのである。町じゅうをみてみろ。
今や、かつて人だった生き物が醜い塊となり、知性を失い、唾液を流し、
叫び声にならない叫びを上げて蠢いている。
極小のものども……。
こいつが、恐竜という支配者を一掃した元凶でもあったのだ。
ここまで吹き込んで、私は無性に喉が渇いた。傍らには、かつて
愛人だった研究員がいた。こいつはまだ変成しきってないようである。
私は口吻を二メートルほど伸ばし、女の白い首筋に突き刺した。

おしまい

209 :157:04/01/31 19:31
お前らネタ投下の用意は出来たか!? 早くださんかい。
後は誰かがそれで書いてくれるのを待て!

210 :名無し物書き@推敲中?:04/01/31 19:50
【名前】マリア・フジイ  【性別】女性
【年齢】20歳   【職業】シスター
【外見】肩まで下がった亜麻色の髪、青灰色の瞳 、桃色の唇。
【性格】マザーテレサに憧れ、印度のカトリックの教会に単身乗り込む。
    性格は積極的。オレの頭の中のイタイ系キャラ。
【趣味】クッキング
【備考】 >207氏に激しく同意して、書き込んでしまいました。
    設定では、スペイン人と日本人のハーフです。


211 :名無し物書き@推敲中?:04/01/31 20:02
>179−>186
オレの感想。>187氏も述べていますが、淫乱な内容とは裏腹に、文章に気品があります。
ただのポルノ小説でない所が素晴らしい。惜しむらくは、最後の結末が読めてしまう所。
でも、まとまっていました。八分咲きという所。

212 :名無し物書き@推敲中?:04/02/01 19:16
キャラ鍛錬道場下っ端、完全に行方不明だな
最初の勢いでやり通せよ


213 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/01 19:32
>>212
あれれ、スマン。。
今日まで回線に繋げられるところにおらなんだ。
ちと最近忙しいのです。

皆様、色々投稿、カキコサンクスです。
投稿はまだ読んでいないので感想は時間をおいて入れまする。

214 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/01 19:58
ではお先にカキコの方へレス。
>155 ノッテる状態以外では何の構想も無く書くのは辛いもんかなぁ、と。
>156 天田重勝。検事という職業を押し出すべきか、オタクを押し出すべきか……
>157 SSネタ投稿ありがと! ちなみにおいらは二ヶ月ぐらい前だったか、Aをテーマにして書いたことがあったり。
あと、@のネタはなんだか興味がそそられまする。
>159 あなたが>179->186の方ですよね? 感想いれさせていただきます。
>161 サンクス! 前においらが書いてた宣伝の件。……実は忘れとった。。 スマン。みんなもほうぼうで宣伝よろしく!
>165 ネタをどう自分の世界にあてはめていくかも面白いかと。
>166 活かすのは苦しい……
>167 別レスにて感想いれさせていただきまする。
>179 これも同じく。
>189 なるほど、ストリップですか。……なんだか考えさせられる。

215 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/01 20:06
レス、続いて。
>190 これも別レスにて感想を。
>197 ありがとう!
>198 えぇっ……
>199 what's MJ? ていうか2チャンネル見始めたの、おいら最近だし。
>200 怒濤の三十コマ。それは相当に体力を奪われます。メシも食わずに
ひたすらやってた。終わってみれば灰皿は吸い殻がホントに山になってたよ。
>201 難しい!
>202 別レスにて書きまする。
>209 ネタ投下の上に呼びかけベリーサンクス>>157さん。
>210 これも難しいなぁ。。  

216 :名無し物書き@推敲中?:04/02/01 20:11
>>199 what's MJ? ていうか2チャンネル見始めたの、おいら最近だし。
そこはかとなく欺瞞のにほひ

217 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/01 20:32
では投稿の感想。……ちなみにおいらは批評とかムチャ苦手です。正直苦し
いのを差し引いてくだされ。

>>167 後のカキコで仰るとおり若干の尻切れトンボはありまするが、
コミカルな文章が楽しく読めました。これって長編に活かすこともできるネ
タかなぁと思いまする。
>>179 二つ感想にもあるとおりそれ系の作品ですがそれを文章の書き方で
どこか綺麗な淫靡という物を感じさせられました。
>>190 昔から限られた空間での話というのは小説から舞台などで色々様々な形で題材に
されてきました。限られた状況の中を描くというのはやはり難しいと思うのです。その
なかで心理条件からオチまで短いコマで書かれるのに、おいら脱帽。
>>201 序盤から興味を惹きつけられつつ読ませていただきました。書き出し
から読み手を惹きつけると言うことは大事なことだとおいらは思いまする。
構成もそうでしょうが、文の書き方、言葉の選び方。進展のさせ方など。面白いとおもったです。

……マジにスマナイけどおいら、感想の才無いのだ。。

218 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/01 20:37
>>216 ??、言いたい意味がワカラン。
この板ではその名前聞いたことがある。だけど詳しくない。

これってレスしない方が吉? そうだったらこの話、ここで終了とい
うことで。

219 :名無し物書き@推敲中?:04/02/02 09:51
ネタがあれば、なにか書けるかもしれん

220 :名無し物書き@推敲中?:04/02/02 15:18
ラノベもふつーの小説書いている連中も、これから初夏にかけて大きな賞の締め切りが
いくつかあるから、SSなんて書く暇ないんだろな。でも、ま、SS書くと
息抜きになるし、アイデアもかえって出てくるかもよ


221 :名無し物書き@推敲中?:04/02/03 17:27
キャラ鍛錬道場下っ端君、発表の日がきたぞ。

222 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/03 20:19
>>221

いったい、いつ書き終わるのやら…… おいらは机を前にして溜息をつく。

223 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/03 20:29
そもそもおいらにとっては一人一人の登場人物達が何かそれなりに
自分にとって意味を持ち、おいらの中で動き回るので辛い。

おいらにとって読み物を書くということは、何か『核』となるものを
いじくりまわし、こねくりまわして骨を作り肉を付けていく作業なの
で相当ストレスが溜まったりする。

みんなはどうなんだろう。ストレスとか溜まるのかな?

224 :名無し物書き@推敲中?:04/02/03 20:39
【ゴールデンレス】
このレスを見た人はコピペでもいいので
10分以内に3つのスレへ貼り付けてください。
そうすれば14日後好きな人から告白されるわ宝くじは当たるわ
出世しまくるわ体の悪い所全部治るわでえらい事です


225 :名無し物書き@推敲中?:04/02/03 20:45
何かしらテーマとかオチとかのある小品を、と考えてるから
思うように次の言葉が出て来ない時はやっぱりストレス溜まるよw
書き終えた時は爽快だけど。

226 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/03 20:51
>>225
ストレス溜まる部分一緒ですね。展開は頭の中に有るのに言葉が出て
こないとふつふつと怒りすらおぼえたり。
おいらは気分転換に音楽かけながらやってまする。
(なるべくイメージに合う曲で)

曲から発想が浮かんだりもします。というか自分的に曲からイメージ
を考える場合もありますので。

227 :名無し物書き@推敲中?:04/02/03 20:59
登場人物は、すべて作者本人の分身なり。
劇中登場人物が勝手に動くことを、「自動筆記」と表現した輩もいるが、
結局は、書き手の意識、無意識の結合体なり、
というのが、創作の基本認識である。
まあ、みな自分の言葉で解釈しているだろうが……。

228 :名無し物書き@推敲中?:04/02/03 21:04
ここは、作品論の場ではない。
キャラ鍛錬道場下っ端、華々しく発表せよ。

229 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/03 21:11
>>228 たぶんまだ結構先。。 一応構想の半分ぐらいまで来てる。

230 :225:04/02/03 21:57
似たようなタイプなのかも。
自分の場合は、
適当なBGMと共に脳内で映像化→文章に翻訳 といった流れなので
翻訳作業が上手くいかないと相当凹みます。
まあ、私の文章能力の無さが致命的と言えば致命的なんですが。
もっとスラスラ書けるようになるといいんだけれど。

231 :名無し物書き@推敲中?:04/02/04 03:50
誰でもいいから、SS投下きぼん

232 :名無し物書き@推敲中?:04/02/04 18:20
正直ここまで伸びるスレとは思わなんだよ。


233 :名無し物書き@推敲中?:04/02/04 18:53
それは同感だね。ノビール玉助なんて出てる頃、三十スレもいかずにいつのまにか消えるスレだろうと思ったよ。

234 :ノビール玉助:04/02/04 19:19
お呼びでつか

235 :つきのもの:04/02/04 19:56
その不思議な力があるとわかったのは、三歳のころだった。
わしは公園の砂場で近くのがきどもと、城やトンネルを作っていた。
そのころはまだ、砂場の衛生観念がなく、近所のじじいやばばあ、主婦、
小中学生らが平気で飼い犬に糞をさせて放置していった。砂場のあちこちに、
干からびた糞が埋まり、半ば地雷と化していた。そんな危険な砂場で遊んでいるのに
少しでも糞に触ろうものなら、大騒ぎして触ったやつから逃げ惑った。
そうだった。そんなことは本題ではない。その日も、わしらはむやみに
プラスチックのシャベルで穴を掘り、水のみ場から両手で水を掬ってきて、
池を作っていた。しょせんは砂場である。何度、水を運んできても、すぐに
吸い込まれ、一向に溜まらなかった。わしらはいらついて、いつものように
だれかが泣くまでつねり合いをしそうな険悪な雰囲気になった。

236 :つきのもの:04/02/04 20:06
「キキーッ」
平凡ないいかたで申し訳ないが、確かに乾いた空気を切り裂くそんな音が
した。続いて、
「ドーン」
とこれまたありきたりの衝突音が響き、なにかが硬いものの上に投げ出された
ようだった。
幼児だったわしらにも、こりゃ大変なことだとわかり、先をゆくもののズボンの
引っ張り合いをして、道に飛び出した。公園の前の横断歩道で、柴犬が白い線を
真っ赤に染めて、ぴくぴくしていた。犬は何度も首を上げかけたが、すぐに
四肢を痙攣させ、動かなくなった。
その時である。わしはなんだかよくわからない気分になり、スモックを脱いで、シャツと
パンツを投げ捨て、ズックと靴下を口で脱がせ、一目散に砂場に走った。そこら
じゅうの砂を穿って、干からびた糞をすべて砂場から放り出し、大きな穴を掘って
糞と小便を垂れた。


237 :つきのもの:04/02/04 20:17
「うわっ、しんちゃん汚い」
「うんこがき、うんこがき」
かろうじて、がきどもがはやし立てたのがきこえた。わしは砂場の臭いを
際限なく嗅ぎ回った。この周りに、すこしずつ小便をかけなければならないという
妙な義務感が湧いた。近所のがきどもは無視したが、一人が投げつけた石が額に当り、
前後がわからなくなった。目のなかに真っ赤なものが入り、よく見えないまま
噛みまくっていたのだけは、うっすらと覚えがある。
わしの家族はその地に住めなくなり、間もなく北に引っ越した。
そこでも、わしはたびたび、その変な感覚に襲われた。
隣の飼い猫、通学路の病弱なばあさん、学校の獣舎で飼っていたロバ、
ビルから飛び降りた少女――。
一定以上の高等動物の死に際に居合わせた時、不可思議な感覚がわしを包んだ。
憑依されているんだ。
鈍いわしでも、中三になるころには、その現象がなんなのかわかった。

238 :つきのもの:04/02/04 20:31
憑依は短くて六時間、長くて一週間続くことがあった。
死んだ者や獣にとっては、その分、<長生き>し、思い残したことが
できるのだから有難いだろうが、わしにとっては迷惑以外のなにものでもない。
それで、わしは高卒後、努めて凶悪犯罪や死亡交通事故が少なく、高齢者やペットもあま
りおらず、近くに病院や特養ホームのないところを探して、移り住んだ。
大きな文房具店の店員となり、死と極めて遠いところにいると安心していた。
ところがだ、二年後、写真館の漏電から出火し、折からの強風に煽られて、商店街が紅蓮の炎に
包まれ、四十人が焼け死に、百三十六人が重度の火傷を負い、わしも全身を
焼かれて入院した。
重傷の患者が次々と死んでゆくものだから、
わしは、その病院で、慢性イタコ状態になった。

239 :つきのもの:04/02/04 20:45
「もうじき、サマルカンドに着きます。百メートル離れていますから、
自爆テロが起きても大丈夫です。すぐに政府代表のそばにいって、<代役>
を演じてください」
黒メガネのSPが囁いた。ムスリムのテロリスト集団と自由諸国の歴史的な
テロ追放協定の調印の日であった。
トランスイタコ状態になってから十年、わしは内閣情報調査室にスカウトされ、
いつのまにか政府首脳の予備テープ役となっていた。
今度の任務は、馬鹿なスタンドプレーヤーの元総理のじじいについて、到底守られると
は思えない調印式に臨むことである。
案の定、背の高い鬚だらけの若者が聴衆の間から抜け出して演壇の元総理に近づき、
次の瞬間、閃光が包み、数瞬後、砂埃が襲ってきた。
「…………………………」
協定締結への誓いを語るつもりだったが、わしは自分が何語をじゃべっているのか、
よくわからなかった。あっ、一番近くにいたのは――。

おしまい

240 :みく:04/02/04 22:43
>>つきのもの
ちょっとシュールな感じでした。よかったです。それと前半部分砂場のくだりなんて場面で言えば
相当変な心境(普通の人から見て)だったのに描写が感情移入できる描き方だと思いますね。
それと、最後に主人公に憑依したのって何なんだろう・・・?

私は文芸部に入っているんですが皆さんの投稿、なんか自分の周りにない文章レベルの方達ばかり
で興味深く、羨ましく見させてもらってます。
ところでここってリクエストとかしてもいいんでしょうか?

241 :名無し物書き@推敲中?:04/02/05 05:27
ええよ

242 :名無し物書き@推敲中?:04/02/05 12:52
学級新聞を作っている小学6年のウツミ君とスミレちゃんが、
ネタに困って、町内のフリークスを取材にいく。
最初のフリークスが「10円おぢさん」
こいつは街中で身をくねらせながら、
「10円」「10円」と連呼し、身をすり寄せて、金をねだってくる黄色い歯をした50前の
奴なんだけど、実は女児愛好癖があって、スミレちゃんが貞操の危機に陥る。

なんとか虎口を脱出して、次は「玉やん」に会いにいく。
玉やんはふつうの30くらいのリーマンだが、小さいころから内臓はギョウチュウや
寄生虫の巣で、エキノコックスの菌まで持っている。玉やんの尻から出てくる
三角の頭をした巨大なサナダムシが、実は玉やんの人格を操っていて、秘密を知った
ウツミ君の首に巻きついて殺そうとする。
それを、スミレちゃんがカッターナイフでぶった切って助ける。
2人は学校にいくのも忘れて、町内のフリークスと戦う

といったストーリィを考えましたが、
もうじきお昼休みが終わりなので、やめます。

243 :名無し物書き@推敲中?:04/02/05 13:29
つきのもの
面白かったですが、あなたはプロの作家ですか?

244 :みく:04/02/05 19:29
わたしがリクエストしてみたいのはこんな感じです。

恋愛物。爽やかな感じ。でもなんだかここの板の方ってそういうの嫌いそう・・・
あとは>>157のネタの中の@番、『月の神様』も読んでみたいです。

どなたかお願いできませんでしょうか?

245 :名無し物書き@推敲中?:04/02/05 20:47
なぜ、みなさん、うんこ、しっこネタまみれになるのか

@本来の執筆活動で、抑えていたものを発露している。
A本来の執筆活動のネタとかぶったら嫌だから、下品なネタを引っ張ってきた。
Bまともに書くのが恥ずかしいから、わざとうんこ、しっこネタにしている。
C単にスカトロファンだから。
D頭のなかが、幼児と一緒。いまだに「たの幼」を定期購読している。
Eそれが人間の真実と思っているから。

ほかに、なにかありますか?


246 :名無し物書き@推敲中?:04/02/05 20:52
ほらほら、キャラ鍛錬道場下っ端
純愛小説のリクエストがきとるぞ

247 :名無し物書き@推敲中?:04/02/05 21:01
あとは>>157のネタの中の@番、『月の神様』も読んでみたいです。

専門家からいわせてもらうと、「>>157のネタ」というところで、
>>157さんのネタ」という表現を使っていないところが、馬脚を表わしている。
ネカマよ、細かいところに気を配れ。
あと、「ネタ」というのも、あんまし使わんぞ。
藻前、キャラ鍛錬道場下っ端か?

248 :みく 眉間青筋:04/02/05 21:20
>>247 ネタはネタでしょ?

ていうか気分ワルいです。
なんだかあれそうなのでサゲ。
ごめんなさい。

249 :名無し物書き@推敲中?:04/02/05 21:26
眉間青筋ときくと、股間青筋と連想する奴が1280人はいそうだな。
藻前さんも、ものを書いているなら、ここで、なんか書いてみれ。
公平に感想を述べるぞ

250 :名無し物書き@推敲中?:04/02/05 21:33
★業界最安値★
http://www.pussyx.tv/?endou

251 :名無し物書き@推敲中?:04/02/05 21:59
頼むから荒れること無かれ。某ごはんみたいに小うるさい批評も無しにいい意味で適当に伸び伸びしてるんだからよ。

つうことで>>188、ネタやるよ。
◇『戦場の狼』と言われた男。
◇ある日、僕らの町に『おうじさま』がやってきた。
◇決戦! 山手線の戦い 〜入社式当日朝、急ぐ新入社員を襲った愛憎と悲劇〜
◇檄撮24時 〜家政婦は見た!〜
◇おじいさんは山に芝刈りに、お婆さんは川に洗濯に。
やってミソ。

252 :名無し物書き@推敲中?:04/02/05 22:18
ジャイアン行連帯同愉快的仲間達

253 :名無し物書き@推敲中?:04/02/05 22:20
君曰汝知黒女陰

254 :名無し物書き@推敲中?:04/02/05 22:35
(´-`).。oO(china?

255 :「ボクのユンカース」 by MIKU:04/02/05 23:32
〜ボクのユンカース〜

ボクの飼っていた子犬のユンカース。目が真ん丸いユンカース。しっぽのお先が真っ黒、ユンカース。

さいしょの出会いはおばあちゃんがつれてきたときの事。おばあちゃんの犬が子供を産んでお父さん
がもらったんだ。で、お姉ちゃんが名前をつけた。なんでも漫画に出てくるしゃべる犬の名前なんだって。
ボクはヤマトがよかったのに。ユンカースなんて変な名前だなぁと思った。でもお姉ちゃんには逆らえないし。

ユンカース。ボクの子犬、君はなんでそんなに元気がいいの? なんでボクの後をテクテクついてくるの?
ボクがだっこするとクンクン、ボクの鼻を舐める。くすぐったいよ、こら。でも暖かい。


256 :「ボクのユンカース」 by MIKU:04/02/05 23:33

ユンカース。いつもシッポを振ってお出迎え。ただいまっていうボクの声が分かるんだろね。
学校帰り、いつもみんなが集まってみんなでお手をさせたり、頭なでたり、わいわいがやがや。
・・・ボクの子犬、ユンカース。

ボクがお母さんに怒られて泣いてるときも、じっとボクのそば。心配そうにボクをみつめる。
おねえちゃんのハンバーグをこっそりつまんでたたかれた時も、いっしょになってうなだれてたね、ユンカース。


257 :「ボクのユンカース」 by MIKU:04/02/05 23:34
ボクのユンカース、死んじゃった。あんなに元気でころころ走ってたのに。ボクを追っかけ道に飛び出し、ユンカース。
ダンプにひかれたユンカース。真っ赤な血がぼたんの花のよう。どうろ一面、ユンカース。

ちょっと調子が悪かったのに無理に連れて行ったボク。みんなに自慢したくてうきうきだったボク。
ごめんよ、ユンカース。でもね・・・いつもいつもありがとう、ユンカース。

258 :早起き:04/02/06 03:50
題材がなんであれ、書くという、書き続けるというのはとてもいいことだと
思う。上記、「ボクのユンカース」だが、「ユンカース」で韻を踏み、詩文の
ようになっている。詩という解釈で、よろしいか。
もっと、自らの子犬に対する愛情を見つめ、どう犬と接したかを具体的に思い出し、
それを詳しく記述してみてから、繋ぎ合わせてみてもいいのではないか。
感情だけに流されて書いていると、具体的なことが薄くなる。読者はだれも
その子犬の顔や姿は知らないのだし、読者にイメージを喚起させ、思いを
伝えるためにも、具体化するという作業が必要だ。
そして、心に伝わる高度な比喩も考えるべし。
なお、「ユンカース」という言葉から、どうしても「ユンカー」(独語)や
独軍の兵器を連想してしまう。

259 :早起き:04/02/06 04:24
(マジレスですまんが……続き)
作者が本当に若い人かどうかしらんが、若いなりに、題材で背伸びしたり、
表現をいろいろ試したりしてみてはどうか。ただひたすら書き殴って
いくだけの作業のなかで、もしかしたら、なにかが見つかるかもしれない。
ワシの同級生にも、そんな♀が一人いて、ただ、気まぐれに下手糞な文を
書きまくっているだけかと思ったら、中堅の出版社から本を出し、
マイナーな作家になった。

260 :船乗り:04/02/06 16:21
赤道の真上に位置するカリオカ海峡にたどり着くまでは、平穏無事だった。
昼間はクジラが平行して泳ぎ、夜はウミホタルというのか、蛍光色の淡い
インクを一面に流したような夜光虫が、われわれの目を楽しませてくれた。
しかし、それも海峡に入った途端に一変した。
十数海里向こうから、黒煙を二筋噴き出しながら、第二艦橋と煙突をなくした
船が、甲板を海水に洗われ、やってきた。
いかなる理由があっても、戦場からの独断による撤退は許されない。
艦長は督戦隊として、友軍の撃沈を命じたが、
主砲の砲撃長のわしはしのびないものがあり、わざと狙いを外した。
そうこうするうちに、その巡洋艦は船体が真っ二つに折れ、沈んでいった。



261 :船乗り:04/02/06 16:31
「このへんは、フカが多くてよ。赤いフンドシをヒラヒラさせて泳いどって
もよ、わが国のやつと違い、フンドシ咥えられてイチコロなんだってよ」
海洋生物学を学んだという学徒の主計中尉がいった。
フカは長さ十メートル、体重二トンもあり、小さい兵隊ならひと飲みで
あの世いきだ。フカは本当の歯の裏に、予備の歯が生えており、
少しでも食い千切られたら、死んでしまうという。
「南無阿弥陀仏」いや、
「南無妙法蓮華経」、
それとも般若心経の写経でもしたほうがよいか。
先験隊は建造二十年以上の旧式戦艦二隻、先ほど沈んだのも含め、
巡洋艦四隻、駆逐艦五隻からなり、田虫元五郎中将が率いていた。
無電封鎖中で、よくわからないが、先ほどの巡洋艦の状況を見れば、
全滅したのは確かだろう。

262 :船乗り:04/02/06 16:45
わが後方艦隊の使命も、囮であった。
北四百海里からは、虎の子の第一航艦の空母六隻が、
ドフェルナンデ島の海岸に群がった敵輸送船団を海の藻屑に
せんと南下していた。東三百五十海里の海上では、戦艦六隻を主力とした
艦隊が、刻々とド島に迫っている筈だった。

二十三時半、いきなり雷鳴のうような砲音が轟き、船体のあちこちで砲弾が
炸裂した。人でなしのアホ艦長のいる艦橋が集中的に被弾し、艦橋は影も
形もなくなった。五分後、片腕を失くした末席の参謀が砲塔に担ぎ込まれ、
息絶えた。これで、大尉のわしが、ボロ船の指揮を執ることになった。

百八十度反転。

これが、わしの最初に出した指示だった。一緒に並んでいた旧式の巡洋戦艦
二隻は、一隻が艦上の突起物が消失するほど撃たれ、もう一隻は舵に被弾したのか、
くるくると同じところを回るだけだった。

死人に口なし。

きっと下士官や一般兵もそう思っている筈だ。

263 :船乗り:04/02/06 17:06
わしには、どうしても生きて祖国に戻らねばならぬわけがあった。
家族のためだって……。
そんな湿っぽい話じゃない。
わしは実は常習の非道な盗っ人で、
海軍の軍人をやりながら、行く先々で貴金属を盗み、
老人を殴り、女の腰巻を盗み、幼女の鼻に指を入れ、自転車をかっぱらい、
納屋に火をつけて逃げた。
盗んだものは、全部山の中に隠していたのだ。
処分すれば、億という額に届くし、ぜひ生きて帰らねばならん。

「機関のひとつがやられ、浸水しています」
「じゃ、ハッチ閉めて」
中には機関長以下十人ほどがいた。

「弾薬庫も浸水しています」
「じゃ、ハッチ閉めて」
その中にも、直々の部下五人がいた。

「糧食庫も……」
「じゃ、閉めて」
…………………………。

艦首が大きな波に洗われる前に、救命艇を占拠した。
艦長は三日やったら辞められないというが、ほんまだった。
「じゃあね」
わしは別れの挨拶をして、湿って膨らんだカンパンの袋を開けた。

(オチナシ芳一でございます)

264 :名無し物書き@推敲中?:04/02/06 17:48
◇ある日、僕らの町に『おうじさま』がやってきた。

書くとしたら、これは語呂合わせで、
「お蛆さま」
ないし、
「お宇治さま」
「王痔さま」
「王寺さま」
なんて、引っかけられますね。うーん


265 :みく:04/02/06 19:08
>>258
感想ありがとうございます。・・・確かに「ボクのユンカース」は詩のようなものかも知れません。
前からきれいな言葉、きれいな音の響きと考えていたらこのような書き方になっていました。

でも周りからはそれは小説とは少しちがうんじゃないの、とよく言われます。
くせって難しい。どこをどのように変えていくべきなのか。だからあなたの言うとおり。
なんだか自己満足にしかならないような物になってしまう。
今は試行錯誤中です。頑張ります。

266 : ◆cehD7uPtpU :04/02/06 19:30
http://society.2ch.net/test/read.cgi/koumu/1053749654/

267 :名無し物書き@推敲中?:04/02/06 19:52
>>みく、とやら
素人だし、いくら書いてもいいわけだから、とことん言葉を書いてみろ。
出し惜しみをせずに、とことん書いてみたら、また違ってくるぞ。
パソコンで、色々試して、仲間内で語れ。

>>266
我輩には、なぜ、あの作品が独逸モチーフなのかわからない。というか、
第三帝国まで、割とごちゃごちゃになっとるな。
元オストエルベ出身の我には、理解できん。

268 :名無し物書き@推敲中?:04/02/06 20:22
ホラーを書こうとしたのだが、
寒風吹きすさぶ二階の窓の向こうに、長さ五ミリくらいの大きさの
苦しそうな頬のこけた顔がいくつか飛んでいるので、やめます。
風に吹き飛ばされたら、小さな耳をぱたぱたさせて、窓の向こうの
必ず僕の正面にくるんです。
その顔は、みんな唇を開けて、小さな黄色い歯を見せています。
「きぃー」とか、
「ききーっ」とか、
時々、遠くできく動物園の猿みたいな声を上げています。

269 :名無し物書き@推敲中?:04/02/06 20:26
あっ、今、いつの間にか、顎の突き出した顔が、部屋に入ってきました。
窓のどこにも隙間はありません。
あ、今度は色が黒く、両目が吊り上がっているのが、入ってきた。
みんな、僕の首の周りを、ゆっくりと飛んでいます。
痛い。
首筋に噛みついたのですか……。
ごめんさない、、、、


270 :名無し物書き@推敲中?:04/02/07 18:40
だれか、本格恋愛小説で、勝負するつわものはおらんのか。
恋愛は、知らないほうがよく書ける。
恋愛なんて、最終的な到達点は、みな同じだと知っている。
「セックスは体液をむやみに交換する生物の営みに過ぎません。私はそのことに
気づいて、夫と姑に縛られる生活を捨てる決心をしました。私たちは、
大学院で知り合い、同棲を経て……」
これは昔、私が読んだ大手新聞の人生相談である。
醒めてしまえば、実態はこんなものさ。

271 ::04/02/07 19:01
昔、仕事で一年間に四十体の死体を扱った時、
何度か、霊を見ました。
なんというんでしょうか、ぬめぬめした灰色の丸い玉に、唇しかついて
いないんです。
そいつは、みぞおちの辺りから、すっと抜け出してきました。
よく見ようとしたら、
「ぐわっ」
と唇を大きく開いて鳴きました。


272 ::04/02/07 19:08
一度、見てしまうと、
道端や、映画館の上のほうの席や、よその家の玄関や、
学校の門や、病院の裏口でも、見かけました。
特殊な仕事をしているから、見るんだろって。
そんなことは、ありません。
特に、都内に住んでいるみなさん、
東京大空襲をはじめ、あまたの戦や、不慮の事故で、
たくさん人が死んでいるんですから、見かける機会はありますよ。
本当に見たかったら、
「さあ、おいで」と、
呟いてみましょう。
「さあ、おいで」です。

ほかの言葉をいって、
念じたら、霊は臍を曲げて、
あなたの後ろから、激しく襲ってくる。

273 :名無し物書き@推敲中?:04/02/08 21:11
>>271 意味分からないぞ

NEXT!

274 :名無し物書き@推敲中?:04/02/08 22:59
【名前】小波 翔【性別】男
【年齢】15歳【職業】高校生
【外見】ジャ○ーズ系の顔で栗色のサラサラの髪
【性格】小心者で情けない奴だが、芯は強い(かも)。優柔不断でムッツリスケベ。心優しいらしい。
【趣味】読書・バスケ・好きな人の観察
【備考】新名芽緒と言う、背が低いことを気にしているロリ系の先輩の事が好き。
    うっかり帰り道にその先輩の後をつけてしまった経験有り。


275 :名無し物書き@推敲中?:04/02/09 17:17
かれこれ15日が経過したのだが

276 :名無し物書き@推敲中?:04/02/09 17:27
やつは、何をやっているのか?

277 :名無し物書き@推敲中?:04/02/09 19:47
キャラ鍛錬道場下っ端は、日和見で、くだらんコテ半だから、
形勢が悪くなると、逃げるのよ。


278 :名無し物書き@推敲中?:04/02/09 19:55
>>277 
>形勢が悪くなると
もーちょい具体的きぼん。

279 :名無し物書き@推敲中?:04/02/09 19:57
>>278
藻前、詮索する前に、なんか書いてみれ

280 :名無し物書き@推敲中?:04/02/11 19:11
早くもスレが生命力を失い、冥界を漂い始めたな。
南無阿弥陀仏……。

281 :名無し物書き@推敲中?:04/02/11 19:21
『中学生のあたし』(タイトルが分からない。つーかないぞ)のようなのをまた読んでみたいのは俺だけか?

282 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/11 21:24
>>157
【ネタ】
>
@名月の日、唯一同期独身OLだった友達の結婚式帰りの会社お局。
 なんだか寂寥感覚えつつ秋の小道をとぼとぼ歩いていると不思議な
 男の子に出会った。それは、月の神様。

283 :名無し物書き@推敲中?:04/02/11 21:33
まだやってますよね?
頭の形のことなんですけど、頭の後ろの部分が後ろに長い形はなんと言うんでしたっけ?
何か呼び方があったと思うのですが思い出せません。
分かる人がいたら教えてください。

284 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/11 21:40
「さあ、新郎新婦の登場です! 皆様、熱い拍手をお願い致します」
スポットライトが照らす、ホール入り口。洋子は真っ白のウェディングドレスをまとい、
背の高い新郎と手を組んで現れた。百人もの皆の視線がそそがり、皆の拍手が鳴る。
 洋子は結婚行進曲の中を一歩一歩前に歩いていく。カメラのフラッシュが幾度もたから
れる。その中をいく洋子、彼女は幸福を今掴もうとする、その高揚感の絶頂。自信に満ち
た表情。 
 ……おめでとう、洋子。あなたもついにこの日を迎えたのね。本当におめでとう。あな
たがこんな日を迎える時が来るなんて。私、正直想像が出来なかった。
 あなたは憶えていますか? あの、入社式の時。あなたは緊張で棒のようになって歩く
とき右手と右足、左手と左足を一緒に出してたよね。まるでよくある漫画みたい、私はち
ょっと笑ってしまった。
 あなたはいつもヘマばっかりでした。得意先からの電話も保留にしたまま、すっかり忘
れちゃってお茶飲んじゃったりして。課長にどやされてましたね。
 仕事も遅くていつも残業ばっか、私もよく付き合わされてたよね。
 ……それも今は遠い昔のこと。一つ一つの思い出。それらは今はフラッシュの光の影。

285 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/11 22:03
「こずえ、今までありがとう。わたし、幸せになるね」
キャンドルサービスで私のテーブルまで回ってきた洋子、私を見据えて暖かな笑顔。とて
も幸せそう。私も笑みを返す。

「あなたはきっと幸せになる。だってあれほど泣きながらも仕事頑張ったんだから。あん
だけヘマの後始末に苦労したこの私が保証するわよ」
ちょっと憎まれ口。つい、いつも会社で後輩の男性社員を叱る物言いになる。でも洋子と
は長い付き合い。彼女はその口調の裏側にある精一杯の思いに気付いてくれる。洋子の目
頭、涙が滲んだ。
 私と洋子は同期の入社。入社以来の付き合いだから、もう十三年近い関係。一緒に頑張
ってきた。あの頃はちょうど男女雇用機会均等法が施行され、私のような地方大学卒の女
性にも大きく一般職の道が開かれ始めていた。
 私は就職第一志望であったこの会社に入ることができた。そして誰よりも頑張ったと思
う。女だから仕事が出来ないなんて言われたくない。女だから結婚までの腰掛けに過ぎな
いなんて、分からず屋の鼻をへし折ってやりたい。私は努力し、出世した。

286 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/11 22:44
 二次会。イタリアンレストランを貸し切りにして新郎・洋子の身内、友人、同僚達が騒
いでいた。同僚の女の子達は皆若い。それもそうだ。うちの会社女性最年長が、内田 洋
子と宮村 こずえ、つまり洋子と私の二人なのだから。
 それにしても若い子達はワインなどよく飲む。まったく、味なんて分かっているのか。
私が入社した頃はみんな、男も女もビールか焼酎と相場が決まっていたものだが。テレビ、
雑誌の影響だろう、時代は変わった。

「宮村主任、俺も結婚したいっすよ。いやあ、内田さんうらやましいっす。いったい、ど
うやったら幸せになれるんですかねぇ?」
私がカウンターでビールを飲んでいると部下の島村クンが寄ってきた。寄ってきてしかも
酔ってきている。……洒落にもなりゃしない。島村クンは酒に弱い。

「あんたねぇ、仕事も出来ない、でもって弱虫、おまけに酒に弱いじゃどうしようもない
よ。ちょっとは男でも磨いて、ついでに仕事ももう少し出来るようになれ」
私は島村クンのおでこにデコピンをくらわしてやった。

287 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/11 23:22
 島村クンはおでこ押さえつつどっか行った。カウンター、私の周りは誰もいない。
 洋子はレストラン中央、大テーブルに新郎と座っている。周りには様々な人々。祝福を
述べていく。それに対して私は一人、カウンター。私も私なりに祝福は述べた。しかし、
私は大勢で騒ぐのが好きではない。うるさいのがたまらない。やはり、一人、静かに過ご
すのが一番だ。誰にも邪魔されることなどない。そして私のそばに来る者もいない。

 島村クンぐらいなものだ、陰で鬼女史と呼ばれる私にいつも下らない馬鹿話をしてくる
のは。おまけに若い子達は私を『会社の裏ボス』、『いき遅れバブル地雷』などと呼んで
いる。大体意味は分かるが。
 私は怠慢からのミスには容赦しない。女だろうが男だろうが。私の雷で泣いても許さな
い。会社から給料を貰っている以上、当たり前のことを当たり前にこなさないのが悪い。
 それに比べて洋子。彼女はいつも優しくおっとりとしていて、いつも若手のいいお姉さ
ん役。会社内での相談所的存在。会社内の彼女自身はいつまでたっても平OLに過ぎなか
ったが誰からも頼りにされていた。仕事の質は正直そこそこだったけれど、真面目でそし
て思いやりがあった。いつも彼女の周りには明るい笑顔があった。そして今この場所でも。

288 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/11 23:58
「向こうから手紙書くね」
二次会も幕を引き、洋子は満面の笑顔で言うと新郎とタクシーに乗っていった。レストラ
ン出口。皆が見送る。洋子は明日から新婚旅行。
 それを潮にそれぞれが帰路につく。何人かずつの楽しそうな集団。私は一人。まあ、私
と一緒に帰ろうなんて物好きもいないか。
 随分と酒も入った。少しぼんやりとした目で夜空を見上げる。今は九月、夜空には一年
で一番美しい満月が浮かんでいた。さて、私もタクシーにでも乗るとしようか。
 私は通りがかったタクシーを呼び止める。と、ふとそばに島村クンが寄ってきた。

「主任、僕も主任と家が同じ方向です。乗せてってもらってもいいっすか?」
島村クン、なんだか少し照れてるよう。あらら、しかもますます酔ってるし。
「ほら、僕貧乏なんで家に帰ると腹すかした兄弟が待ってるんスよ。両親は病気で、弟は
学校に行きつつ新聞配達、妹は牛乳配って。なんで、乗せってってくださいよう」
笑って言う。いっておくが、島村クンは一人っ子である。ご両親も健在だ。
「……アホか」溜息と共に、私は彼をタクシーに連れ添った。

289 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/12 00:34
 タクシーの中。私はずっと窓ガラス、外の光景を眺める。夜の街並み。
「内田さん、幸せそうだったッスね」
なんだか上手くろれつが回っていない島村クン。外を眺める私を見る。
「いやぁ、やっぱり女の人の花嫁衣装って素敵ですね」
私は無言。その後も彼はとりとめのない話をする。会社の次期事業計画の話、洋子のこと。
実家のこと。将来の夢。
 彼は思いつくままであろう様子で喋った。私は適当に生返事をする。正直、少し酒が入
っているのと眠気が来ていて辛かったのだ。それに、彼の話がなんとはなくうざったかっ
た。この男はこんな三十路の独身、会社内でも煙たがられている中間管理職の前で、何で
こんな下らない話をするのか、眠い私はなんだか苛々してきた。ついつい人差し指、爪で
ドアを小刻みにいじってしまう。

 そんな中。ふいに。
「主任。内田さんのような花嫁姿、憧れませんか?」
島村クン、突如酔いの感じぬ低い声。私は振り返った。

290 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/12 01:04
 島村クンの目はじっと私を見据える。真剣な目。彼がこんな目をするなんて。私の指先
は止まった。
「主任、結婚する気はないんですか」
島村クン、押し黙る。私は乾いた笑いをするとそれを否定した。

 島村クン、あんたね、分かってますか? 私、もう三十五なのよ。もうおばさんみたい
なもの。目元には小じわも出てきているし、肌の艶も無くなってきた。化粧もほんの申し
訳程度。口紅はホント地味な色。最後に男と関係持ったのは入社して二年目、妻子持ちの
係長と。入社二年目、二年目よ。もう十年以上も前のこと。 
 おまけに泣く子も黙る、裏ボスよ。バブルの申し子の生き残り、埋もれた地雷。最後の
核弾頭。早期退職制実施の影響で、おばさんOL達が全滅して女性社員最年長。
 仕事のために人生を尽し、仕事が私の恋人。そんなハイミスの私が?
「あんまし馬鹿にしないでちょうだい。島村クン」私は言い放つ。

「……僕はあなたの事が好きです」

291 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/12 01:48
 私は生唾を飲み込む。島村クンを見つめる。
「島村クン、冗談は……」
私は戸惑い動転しつつ何とか言う。これはきっと悪い冗談だ。

「主任。いえ、宮村さん。僕はあなたの事が好きです。あなたの事が大好きです。好きで
好きでどうしようもない。ずっと好きでした。……あなたを愛してます」
島村クン、真顔。じっと私の顔を、目を見る。その顔は赤い。でもきっとそれはお酒のせ
いだけではない。

 タクシー運転手が好奇心を顔に浮かべてフロントミラー越しにこちらを見る。けれど二
人は一瞥だにしない。

 車は夜の通り、月の下を流れていく。車内、月の光が差し込む。

292 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/12 02:11
「馬鹿言わないでよ! こんな年増からかって何が楽しいの!? あなた幾つよ? 私は
今年で三十六よ。あなたがまだ中学校で保健で子供の作り方習ってる頃、私はこの会社に
勤めていてとっくに男を知ってたのよ」
でも彼はその目を崩さない。

「僕はあなたの人生を知りません。だけど、会社でのあなたのことを見てきました。
 最初、入社してすぐ研修であなたに付いたときなんて恐そうな人だと思いました。あな
たはいつもしかめっつらですぐに怒鳴るし、容赦がない。おまけに罵倒するときはとこと
んだし」
私は研修時代の彼を思い起こした。なんて愚図でノロマな奴。反応が一々鈍い。典型的な
甘やかされた男。何度どやしつけたことか。でも彼は予想外にしぶとかった。どれほど怒
鳴られようと、それでも歯を食いしばって私の指示を守ってきた。

「正直、ぶっとばしてやりたいって思ったこともありますよ。まあ、喧嘩なんかしたこと
もない僕に出来はしないですけど」


293 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/12 02:38
「それからもあなたの下で仕事をしてきました。そんな僕だから分かるんです。あなたは
仕事に生きようと考えている。恋人をつくりもせず、結婚もせず。ただ仕事のために頑張
ってきたと思います。それであなたは満足しているといつか言ってましたよね。

 あなたは人が嫌がる仕事も率先してこなしてきました。サービス残業も嫌な顔一つせず。
誰よりも努力されてきました。そして僕はいつもその背中を見てきたんです、いつも。
 そんなあなたの姿が僕の中で段々と大きくなっていったんです。最初はあなたの仕事っ
ぷりへの驚き、尊敬。そして憧れ。
 僕はあなたのことをとても尊敬してます。すごく憧れています。あなたは強くて美しい。
僕はあなたが愛おしい。……僕は、あなたの休む木陰、ポプラの木になりたい」

 島村クンの瞳、眼差しは強く、暖かい。

だけど、けれでも私は、私は。

294 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/12 03:08
「島村クン、私はそんな偉い人間じゃない。そんな偉い人間じゃないのよ、島村クン。
 私は一人で生きてきた。今までも。そしてたぶんこれからも。
 そんな私にはただ、ただ…… 私には仕事しかなかったから」
私の声はかすれる。とても彼と向かい合うことなど出来ない。普段とまったく逆。

「いいえ、あなたは素晴らしい人です。僕にはあなたの苦しみも痛みもよく分かります」

 瞬間、私は絶叫していた。
「あんたに、あんたに私の何が分かるのよ! 酒に酔ったときしか自分のことを俺と言え
ないあんたに、酒の力を借りて酔ったときに告白する最低なあんたに! あんたみたいな
軟弱な弱虫に私の何が分かるって言うの!」
小耳で様子を窺っていた運転手、驚き振り返る。島村クン、突然の私に呆然とする。

「お願いだから、これ以上私のことを惨めにしないで。お願いだから、島村クン!」
私は運転手に急停車かけさせると、鞄も座席そのまま走り出した。背中に島村クンの声が
聞こえてくる。私を呼び止める声。だけど私はそれに応えなかった。……空には丸い月。

295 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/12 04:13
 深夜。月の光の下、河原土手の上。私は一人、どこいくとも知れず歩いていた。夜空に
は大きな満月。九月、夏の終わり、秋の初めの風が吹く。
 私の耳の奥、胸の底にはいまだ先程の島村クンの言葉がわだかまっている。
「あなたのことを愛しています、か……」
私は呟く。もうどれほど長く耳にしなかった言葉。けれどそれは私に安らぎをもたらすこ
となく、ただ掻きむしられるような悲しみを私に残した。どうしてだろう。昔、この言葉
にどれほどか憧れていた自分もいたはずなのに。私は変わってしまったのか。
 言葉にならない切なさがよぎる。なぜだろう、こんな私を彼は不器用ながらも好きだっ
ていってくれたのに。今まで島村クンを男として見たことはない。
 いいとこ、出来の悪い弟。随分と間抜けな弟。だけど真摯な弟。心から信頼できる弟。
けれど私は彼を拒絶した。その愛の言葉まで。
 私は何も考えたくなかった。ただ土手の上をふらつく。行くべき所など無い。お金もな
い。財布はタクシーの中、鞄に入ったまま。仕方がない。始発まで時間をつぶそう。

 そして、その夜。月の光の下。私はその子に出会った。

296 :名無し物書き@推敲中?:04/02/12 07:52

十分推敲したのか、よいできだった。感情移入もできる文である。
また、頼むぞ。

297 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/12 08:01
 物音がした。突然、土手の斜面、すすきの茂みが揺れる。こんな時間、こんな場所。私
は用心した。しかし、そこから出てきたのは、一人の男の子。

「あ、ごめんなさい。驚かせちゃった」
男の子と私は目が合う。彼は気恥ずかしそうに照れた。その子、年は十歳ぐらいか。真っ
白い短衣を身につけ、腰を縄でとめている。……変な格好。

「どうしたの? こんな時間に。パパやママとはぐれちゃったの?」
私は近寄ると尋ねた。まったくこんな深夜に、こんな小さな男の子だけで。親は何を考え
ているのか。顔が見てみたいものだ。っと、こんな文句がおばさんくさいんですよって島
村クンが前言ってたな。まったく。

「お父さんもお母さんも、今はこの世界にいないんだ。ボクは一人」
つぶらであどけない目。

298 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/12 08:22
 しまった、悪いことを尋ねてしまった。この少年のお父さんもお母さんももうお亡くな
りになってるんだね。知らなかったとはいえ、ごめん。

 私は少年の頭を撫でる。さらさらの髪。きれいな絹の糸のよう。よく見るとこの子、
ちょっと信じられないほど綺麗。月の光を受けて白く輝く。

「ねえ、あなたはお名前は? こんなところで何してたの」
どちらにせよ、こんな深夜にこの子一人にしておくという事は出来ない。早く親代わりの
保護者に連れて行かねばならない。私は撫でつつ、ことさら優しい声で聞いた。

「ボクはツクヨミ。こんやは『月追い』をしてたんだ」
言うと少年は柔らかく笑った。透き通るような笑顔。

「ツクヨミ…… なんか変わったお名前ね。月追い? 何それ」
私は聞き直す。

299 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/12 08:44
 それに対して少年はすごくがっかりした様子。
「おばさんもボクのことを知らないんだ。なんかおちこんじゃった」
私は意味が分からない。あなたと私は初対面でしょ。知るわけ無いし。この子、芸能人な
のかしら。この変な格好、もしかして何かの撮影中? ……なわけないか。
 しっかし、いきなりおばさんなんて言わないでちょうだい。これでもまだ三十五。憮然
とする私。でも、なんか今私の言った事っておかしいような。なんでこんな事気にするの
かしら。

「ま、いっか。ほとんどみんな忘れちゃってるし」
少年は一人で落ち込んで、一人で明るくなっていた。変な子。
「ボクのことも知らないんじゃ、月追いのことも知らないよね。じゃ、教えてあげる」

 ちょっと待って、私はあなたを誰かお知り合いの家まで送らなきゃいけないのよ。そん
な事を聞いてもしようがないじゃない。尋ねる。けれど、少年が言うに帰る家など無いそ
うだ。ますます分からなくなる私。そんな私に構わず彼は月追いの話を始めた。聞く、私。

300 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/12 09:03
「月追いっていうのは遊びみたなものなの。夕方、月が東の空にでるでしょ。それをつぎ
の日のあさ、月が西の空にしずむまでずっとおいかけるの。それが月追い。ボクはいま、
そのとちゅうなんだ」
平然と言う少年。私は唖然とする。何なんだ、それは。とんでもない遊び、いや遊びとい
えるのか、それは?

「でね、それができたらなにか一つ、ねがいごとがかなうんだよ」
少年はにっこり笑った。

301 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/12 09:28
 この子、ちょっと変わってる。格好もそうだけど、思いっきり浮世離れしてる。変なの
に関わってしまったかも知れない。今日はとんでもない日だ。結婚式の後、私に理解不能
なことをのたまう酔狂な奴もいたし、そして小銭しか持ってなくて電車もない。おまけに
とどめがこの少年。私は一人でいたいのに。一人静かに。

「この遊びはね、みやこのきぞくたちの遊びなの。むかし、みやこが西にあったころ。
 想う人のことや、びょうきでくるしむ家族のためにねがいをこめて月追いをしたんだよ」
私は少年の顔を覗き込む。変な子だけど、妙なことに詳しいな。どうしてあなたはそんな
こと知ってるの? 少年、続ける。

「でもね、これってなかなかたいへんなんだよ。やっぱりとちゅうには家もあるし、川も
ながれてるしね。それに今は昔より家もおおいいし。
 こんや、ボクはねがいをこめて歩いてそう思ったの。みんながんばってたんだなって。
上からながめてたらあんまり分かんなかったけど、じっさいやってみるとつらいや。
 やっぱり空を飛べなくなるときついね」

302 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/12 10:43
 空を飛ぶ? 何を言っているのあなたは。尋ねようとする私。でも少年は続ける。その
言葉はまるで竪琴のよう。心地良い響き。私は引き込まれる。

「ほんっと人間ってえらいなって思うな。そうじゃない? こずえさん」
私は息を呑む。少年を見つめる。……なんでこの子は私の名前を知ってるの?

「ボクはなんでも知ってるよ。こずえさん。おばさんはこの町からずっととおい山のなか、
いなかまちで生まれたよね。ホント山ぶかいまち。五人きょうだいのいちばんお姉さん。
 こずえさんはお父さんがはやくに亡くなって、お母さんはずっとはたらきづめ。それで
小さいときから家のことをぜんぶやって来たよね。エライと思うな」
少年は単純に賛嘆の表情。私は、月の光照らす少年の影が、どこまでも私に向かって伸び
てくるような錯覚を覚えた。この子は、いったい何なのだ。

「こずえさんは学校でもせいせきがとびぬけてたよね。だれもかなわなかった。あんなに
家のことで家事をこなしているのにさらに夜はテレビも見ずに勉強してたもんね」

303 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/12 11:17
「あなたはいったい何者なの?」
私はようやく口を開く。唇が震える。歯が鳴る。私は何か得体の知れないものを前にして
いるのだ。それがこの、白皙の少年。

「ボクはツクヨミ、ツクヨミノミコト。イザナギの息子にして、月の神なの」
少年はちょっと照れくさそう。はにかんで言う。頬が仄かに赤くなる。

 月の、月の神!? 私は少年をじっくり見るとはるか夜空、天高く浮かぶ月を見やる。
そこにはまん丸い月があった。白い月。光は仄かにそそぎ、二人を照らす。

「上からいろいろこの星のことをみてきたんだ。だからこずえさんのこともよく知ってる。
部屋にキティーちゃんのコレクションがあることだってね」
少年は悪戯っぽく笑う。こんどは、私が顔を赤く染める番になってしまった。

304 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/12 12:05
 私の投げる石は気持ちよく川の水面を切っていく。一回、二回、三回、四回、五回……

「どう? 今度は五回いったよ」
私は得意気に少年の方を向く。少年は口を大きく開けてはしゃぐ。私の腕を褒める。
「すごい、すごいよ、ごずえさん。とてもかなわないや」

 少年はその小さな手で河原から小石を拾う。りきませて精一杯投げるもそのままドボン。
「ハイ、ツクヨミくん、記録は……0回! 拍手ゥ!」
私は大声で囃した。少年は頬を膨らませてふてる。私に一言、二言文句を言うけど私は笑
ってあやしてあげる。少年はそれでにこにこ笑っている。なんて単純で、なんて素直。
こんなたわいのないことでも目を輝かせて笑ったり、走ったりと忙しい。この高揚感、
どこか切なくて懐かしい。この気持ち、私は遠い昔にあの故郷の町に置き去りにしてきた。

 あれから二人で河原におりた。いろいろとりとめのない話をした。この子は月の神様。
あの空に浮かぶお月様の神様。ずっとずっと一人宇宙からこの星を眺めてきたらしい。

305 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/12 12:35
 遊び疲れた二人。すすきの土手の坂に腰下ろす。虫の鳴き声が響く。
「ねえ、ツクヨミくん。随分と遊んだけど、あなた、月追いの途中なんでしょ?
 こんな事してていいのかしら?」
けれど少年は首を横に振る。
「もう、いいんだ。もう。ボクはだいじょうぶ。月追いはもうおしまい」
静かに呟く。少し寂しげ。

 あれれ、もういいのかしら? まあ、私としてはこの子と遊べて本当に楽しかったから
いいんだけど。でも邪魔してしまったかな。
 しかし、たまにはこういうのも悪くないかも知れない。一人じゃなく、誰かと二人で。
私は、一人がいちばん心安らぐって思ってきたけれど…… 私にも生き方の選択肢があっ
たのかも知れない。でも結局、私は私。張りのない手のひらを見て、私は自己嫌悪に陥る。
夢を見ちゃ駄目だ、悲しくなるばかり。私は馬鹿だ。どうしようもない馬鹿だ。だから
せめて会社で、仕事で、誰かの役に立たなきゃ。誰かが私を頼りにしてくれる限り。それ
が私の生きる意味。私の価値。そんな私。……島村クン、あんたは人を見る目がないよ。

306 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/12 13:50
 私は少年の少し寂しげな横顔を見るに胸が締め付けられそうになる。とても哀れに見え
たから。私は元気づけようと声をかける。
「ねえ、ツクヨミくんはどんなことしてきたの?」
私は優しく問いかける。
 
「ボクはもうずっと、ずっと昔、大昔。父さんに月を言われてからずっと月の神をしてき
たの。暗い宇宙の中で、青い地球の横で。一人」
どこか少年は悲しげ。

「ボクがいたからこの星の海に波は生まれた。よせてはかえす波、命の揺りかご。
 ボクがいたから、夜、まっくらな大地の上に光は生まれた。いまだ、人が火を手にする
まえ。ほのかでかすかな光、それはボクのせいいっぱい。『天照』の輝きをそっとこの星
に送るぐらいしかできなかったけど、それでもボクのせいいっぱい。
 この星のひとたちにはホントにゴメン。ボクの力は弱くかぼそかった。
 でも、そんなわずかな力でも。送る光、それはボクの、贈る光」

307 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/12 14:14
 月の光が優しく辺りを包む。秋の風がススキを揺らしていく。虫の鳴き声、音色が響い
ていく。私と少年、二人っきりの世界。

「ボクの毎夜のうつりかわりをながめていた人間たち。そして、さいしょのこよみが生ま
れたの。かれらはそれをもとにして、作物の種うえる日をきめたんだ。
 ボクをただながめているだけの人もいたよ。春の、夏の、秋の、冬の、虚空にうかぶボ
クをながめるだけの人。でも、その人はきれいだねって言ってくれたっけ。ボクはホント
にうれしかったなぁ。
 いろんなことがあった。うれしいことも悲しいことも。四十六億年の月日が、ボクの中
ですぎさっていったの。みんななつかしい思い出。
 でも、そんな想いも、想い出も。もう残りあとわずかのこと」

308 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/12 14:59
 私にはその最後の意味が分からない。残りあとわずか、とは。けれど私には口を挟む勇
気が無かった。今、私が耳にしているものは誕生から四十六億年、喜びも悲しみも怒りも
嘆きも慈しみもすべて抱えて生きてきた魂を目の前にしているのだから。
「もうこの時代、ボクはひつようとされてないの。人間たちは自分たちでボクなんかより
もよっぽど明るい光をうみだし、ボクなんかよりよっぽど役にたつこよみを作り、そして。
 いま、この時代、昔のあの日々のようにボクを愛でてくれる人間はもう、いないんだ。
 天照兄さんみたいにボクは強くもなくて力もない。兄さんみたいに強く明るい光も産み
だせはしない。やっぱり、この星の人も兄さんみたいに強い方がいいに決まってるよね。

 父さんはボクに言った。お前はこれから先、未来永劫あの星のいきものたちを照らし、
ささえ、見守らなくてはならない。見守り愛せよ。それがお前のすべて。そしてそれが終
わるのはおまえがその役割を終えたとき、その時こそがって。
 だからボクはみんなに必要とされているからこそ存在があったの。そしてもうボクの意
味はないんだ。だからボクはもう消えてしまう。月は空に残っても、ボクの魂は消える。
 そして今日、この日。……今日がボクの四十六億年、さいごの日」

309 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/12 15:30
「でもボクは寂しくなんかないよ。ずっとボクは虚空の上、ずっとずっと一人だった。
一人にはなれてるよ。だから、きっと一人ぼっちでも悲しくもなく消えていけられる」
少年は虚空を見上げる。その横顔は月の光を受けて白く、輝く。絹のような髪の毛が揺れ
る。純真な、つぶらな瞳。
 だけど、私は。何かを感じる。胸の奥、何かが腑に落ちない。何かが胸にしこりとなる。
何かが、私に訴えかける。

「きっとボクはさいしょからさいごまでひとりぼっちなんだろね。でも大丈夫だよ」
 ……そだ。
「一人ぼっちで生きて、一人ぼっちで消えていく。でもそれも本望なの」
 ……うそだ。
「だから今日はさいごの日。一人で笑って消えていくんだ」
 瞬間、私の中。何かが臨界点を越えた。
 
 ……嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ! ツクヨミくん、あなたは嘘を言ってる!

310 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/12 16:06
 私は少年を乱暴に抱きしめた。あらんかぎりの力と、あらんかぎりの想いを込めて。
少年は急の私の行動に戸惑いを覚える。こずえさん、痛いです、っと言うも私は気にもせ
ず。その小さな小さな体、そして大きな魂を抱きしめた。私は絶叫した。
「お願いよ、ツクヨミくん。お願いだから、そんな思ってもいないことを言わないで!
 ……お願いだから、お願いだから、そんな寂しいことは言わないで。お願いするから」
私は泣いていた。十一年前、あの男との別れの時でも泣かなかったのに。

「……私には分かる。分かるのよ、ツクヨミくん。あなたは生まれたばかりの時からずっ
とあの真っ暗な虚空で一人ぼっち。そばには青い華やかな星、地球。でもあなたの地表は
ただの石ころと砂ばかりの虚無の世界。
 あなたはきっと、いつも泣いてばかり。きっといつも。一人は寂しい、辛いよって。
 誰もあなたのことを叱りもしない、怒りもしない、傷つけもしない。だけど、そこに誰
かの賑やかな声はない。誰かの他愛もないおしゃべりや団欒もない。誰かの優しさもそこ
にはない。誰かの肌の温もりもない。そして、その泣き声さえ誰にも届かない。
 虚空すぐそばには華やかな星。けれどあなたの周りには虚無の世界。一人ぼっちの世界」

311 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/12 16:41
「あなたはそれでも役割を投げ出さなかった。泣きながら、泣きくれながら。孤独の中で
あなたはそれでも逃げ出さなかった。あなたには大切な使命があったから。
 あなたは兄の天照のようには強くなかった。逞しくもなかった。そして兄のようには輝
けることはできなかった。それでも、それでも。それでも、あなたは強くあらねばならな
かった。誰よりも強く、誰よりも気高く。

 あなたは滲む瞳、つぶらな瞳でじっとこの星を見守った。そして、そこには。
 人間達が現れた。まだ猿と見分けも付かないようなそんなちっぽけな存在。雨が降れば、
ただ濡れて、雪が降ればその寒さに縮こまり洞窟に籠もるばかり。
 そんな無知で、無力な一本の葦」
私の想いは言葉となり、言葉にならぬ想いは涙と消える。

312 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/12 16:54
 私の腕の中、少年はうつむいたまま。私は強く、優しく、暖かく。
「その中には親を亡くした兄弟の子供らもいたかも知れない。親の周りで泣きくれるばか
り。いつ猛獣の手にかかるやも知れない、そんな非力な子ら。放っておけばすぐにでも死
んでしまう無力な子ら。
 けれど、あなたはその幼子らを救おうとした。遙か空の上から涙流して。
 泣いて笑って怒り悲しみ、そんな中で人並みに、幸せを兄弟達に掴ませてあげようとあ
なたは苦心した。あなた自身もその親の死で悲しいのに、苦しいのに、それでもあなたは。

 お腹が減ったと言っては騒ぐ弟たち。綺麗な服が欲しいと言ってはねだる妹たち。でも、
買って上げたくてもそんなお金は何処にも無くて。あなたはきっと、一人、泣きながら、
ご飯を炊いて。弟らが散らかした部屋の掃除をして。汚した服の洗濯をして。小さな手で。
 それでもあなたは弟たちの前では泣かなかった。悲しませたくないから。悲しみもつら
さも自分一人で抱え込む、その決意だったから。あなたは二度と泣くまいと誓った」
少年は黙って聞いていた。言葉は、辺り月の光の下、仄かに照らす中へ。腕の中、少年へ。
そして私の胸へ。響き、染み入る。

313 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/12 17:36
「あなたはどんなに辛くても悲しくても、それでもこの星を、そして人間達を愛した。
 自分が本当は無力な事は分かっているのにそれでも微かな光を贈り続けた。本当は自分
が寂しいのに、それでも誰かのために涙流しながら、血を吐きながら。自分が本当はどれ
ほど弱く、寂しい者か分かっているのに。それでも強いふりをし続けた。なぜなら、自分
自身の存在価値、生きる意味がかかっているから。
 あなたは人生に負けられなかった。誰かのために。自分以外の誰かのために。例えどれ
ほど憎まれようと、煙たがられようとそれでも誰かのために。

 誰かがあなたよりも楽をしようとも、幸運を掴もうとも。それでもあなたは、自ら燃え
さかる火の中に飛び込んで、心の、魂の、強さと優しさと思いやりの尊さを、劫火に焼き
尽くされながらも信じ続けた。
 優しさの本当の価値、生きる意味をあなたは知っていました」
少年は腕の中でしゃくり泣いていた。透明な雫。甘露の雫。本当に苦しみに耐えた者だけ
が流す雫。

314 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/12 17:39
 ……ツクヨミくん、聞いて下さい。でも本当はあなたは一人じゃなかったのよ。どれほ
ど微かなものであろうとも。どれほど無力でも。それでもあなたの誠実さを、そしてあな
たを、不器用なまでに愛してくれた人がいたのよ。
 ……私には分かる。私には分かる。私だから分かるのよ、ツクヨミくん。

 私の上に優しい光が満ちる。私の上に降り注がれる。私は優しい光を全身に浴びる。
私の胸、心の奥底に様々な想いが去来する。それは三十五年分の優しさ。

 島村クン、島村クン、島村クン、島村クン、この声が聞こえていますか?
 ありがとう。ありがとう。本当にありがとう。こんな私を好きだと言ってくれてありが
とう。愛してると言ってくれてありがとう。……きっと私は愛されるのが恐かったのね。
 本当にありがとう。その言葉だけでも私は生きていけます。
 たとえ、どれほど悲しくても。どれほど辛くても。どれほど苦しくても。
 
 私の人生、最後の日が来ようとも。あなたの言葉だけで、きっと私は笑顔で死ねます。

315 :名無し物書き@推敲中?:04/02/12 18:11
一度ageとくな

316 :名無し物書き@推敲中?:04/02/12 18:17
>>283
後頭部が出っ張っていることだろ。なんというのか、わしも忘れた
ちなみに、頭頂部が出っ張っているのは、犯罪者が多いらしいよ

317 :ブレイク:04/02/12 18:26
余談だが、CATVの30年ぐらい前のドラマって、結構参考になるぞ。
ストーリィテリングで、一気に持っていく脚本が多い。
回り道かも知れんが、温故知新じゃ。

318 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/12 18:34
 天上の月はその光を失いて西の地平にかかり、東の空はうっすらと明るみ始めていた。
土手の上。私と少年。

「ありがとう。こずえさんのおかげでボクはとてもよい一生をおくれました。もはや、ボ
クの未来は変えようがないけど、四十六億年さいごの日は四十六億年最良の日だった」
少年は名残惜しそうにも、だが歩き出す。私は精一杯の笑顔で見送る。涙でくしゃくしゃ
の顔で。

319 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/12 19:08
 ふと、少年は振り返る。
「ボクの月追いは、ねがいがかなったよ」笑み。
「ボクのねがいごとは。だれか、人とふれ合い、優しさを受けてみたい、というもの」
そういうと少年はにっこり笑顔を浮かべた。
「どうか、あなたにも月追いの幸運がありますように」
私はいぶかしむ。私は月追いしてないのだから。

 少年は悪戯っぽく言った。
「だってボクは月だよ。……ということで。ありがとう、こずえさん。四十六億年分の感
謝をこめて。もう永遠に会うことはないだろうけど。でも、きっとボクは、」
言いかけた少年。ふっと消えてしまった。……夜明けだ。

「さよなら……」
 四十六億年にはほど遠いけど、三十五年分の感謝を込めて私はどこか見えなくなった、
いや、消えてしまった少年に向かって呟いた。

320 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/12 19:10
 と、その時。
「主任、主任!」
私の背中、私を呼びかける遠い声。だけど、聞き覚えのある懐かしい声。振り返らなくて
も誰だか分かるよ。ね、島村クン。あの不器用でグズな島村クン。そして誰よりも真摯な
島村クン。……私を愛してくれる島村クン。

 走り寄る島村クン。息せき切って。あんまし体丈夫な方じゃないのに。まったくお馬鹿
なんだから。
「主任、心配してずっと一晩中探しましたよ。いったい何してらしたんですか?」
苦しそうな彼。目が真っ赤。充血している。膝ががくがく笑ってる。私は、なんだか微笑
ましい。

「馬鹿ね、……月見と洒落込んでたのよ」
憎まれ口。でも私の唇は綻ぶ。

321 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/12 19:11
「こずえ、こずえー!」
と、また私を呼ぶ声。この声は。私のことをこずえって言うのは一人しかいない。
 ……洋子だ。
 今日は新婚旅行に行く日でしょ!? 私は島村クンをおしのけて土手の先、彼方を見る。
そこには駆ける洋子。そして、そして。そこには、いろんな人がいた。

 洋子、洋子の旦那、課長、部長、なんでか社長まで。それにうちのOL達、男性社員達。
おいおい、みんな泣いてるよ。ちょっと不気味。みんなが私の姿に安堵している。

 課長、そんなに興奮すると内緒にしてる痔に響きますよ。部長、愛人の家から来ました
ね。服が昨日と一緒。社長、夫婦げんかの真っ最中、大丈夫ですか?
 そして、OL達、男性社員達。……あれほど怒鳴りつけ、泣かせてきたあの連中。裏ボ
スだの地雷だの核弾頭だの散々に陰口叩いてくれた、あの連中。
 みんなが私の名を呼ぶ。みんなが泣いている。おまえら仕事あるのに大丈夫なの?
 そんなに呼ばれたら照れる。そのへんでやめて下さいな。いきなり行方不明になった私
が悪かったから。気恥ずかしい。でも、私の胸に一人一人の声が届く。

322 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/12 19:13
 島村クン、嬉しそうに言う。
「いや、夜中の間、ずっと探してたんですけど、全然見つからなくて。で、明け方になっ
たとき、なんだか何となくこっちの方向の気がして。いやぁ、よかった。まるで奇跡」

(どうか、あなたにも月追いの幸運がありますように)
私の胸に、少年の言葉がよぎった。

 私はみんなに駆け寄る。洋子、そして会社のみんな達。無事を安堵する声。囃す声。そ
してみんなの笑顔。……みんなありがとう。みんな、私の大切な人達。

「じゃ、主任。送ります。ほら、車もそこに」
島村クンの指さす先、土手の入り口、一台のタクシー。あれは、きのう私の乗ってたタク
シーだ。あの好奇心たっぷりの運転手。
「メーターも回さず人捜しで、こっちは商売あがったりです。まったく骨折り損のくたび
れもうけとはこのことですな。さあ、行きましょうか」運転手、にっこり。
「さあ、主任。乗りましょう。とりあえず家まで送ります」
島村クン、私の手を引く。暖かくて力強い手。そして優しい手。

 と、私は。彼のおでこにデコピンをくらわしてやる。不意でのけぞる島村クン。
「馬鹿! 今日も仕事よ。会社にやってちょうだい」
私は元気いっぱい、暖かさで胸一杯の大声で言ってやった。

 運転手は満面笑みで頷く。
「了解! サラリーマンの戦場、会社にいきましょうか、お嬢さん」
タクシーは朝焼けの街へ動き出した。……今日も私の戦いは続く。


                      〜終わり〜

323 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/12 19:20
【後書きのような物】
長々とカキコ失礼をばしました。おいらも昨日の午後九時より書いてもはや
精も根も尽き果てかけ。
もともとこれは>>157のネタ@を原案にしてまする。半月ほど前純愛物を書
くといっておりましたが現在壁にぶち当たっておりその気休めと考えたりで
書いたのです。……まさか一日近くかかるとは思わなんだ。。
感想など頂けるとこれ幸い。
重ねて、35コマ長レス投稿失礼致しました。では寝ます。 (zzz

324 :名無し物書き@推敲中?:04/02/12 19:44
よくやった。面白かった。また、頑張れ

325 :157:04/02/12 22:23
おつかれ。よくあのネタでここまでと思う。マジおつかれ。

326 :名無し物書き@推敲中?:04/02/13 07:35
>>キャラ鍛錬道場下っ端
力が入りすぎると、後で読み直してみて、かえって面白くないことがある。
本ネタに行き詰っているというのはよくわかる。
創作というのは、げに難しい。まあ、小説なんて全部頭の中の嘘だからと、
開き直ってしまえば、なんでもできるのだろうが……。


327 :名無し物書き@推敲中?:04/02/13 19:15
age

328 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/14 00:10
「なんで苦しいのに走んの?」
ある子が僕に尋ねた。僕は苦笑して答える。それはね、そこに山があるから、と。
 ……それって登山家じゃないの。相手は笑った。
あれま。じゃあ、こういう言葉を知ってる? 『人はパンのみに生きるにあらず。走る
ことで生きる』って。その子はつまんない、とぼやいた。しかも真顔。何も真顔で返さな
くてもよくないか? 諧謔の分かんない奴。

 僕は朝、夜明けの早朝、目を覚ますと顔を洗い、歯を磨き、ブラシで髪を軽くとかす。
いつもの日課。まだ、辺りは暗い。それから、お気にのジャージの袖を通す。洗い立ての
気持ちのいいジャージ。運動靴を履くと僕は玄関を飛び出す。
 東の空、燃えるような赤。朝焼け。
 僕は軽く準備運動、体の筋を柔らかくする。朝の空気、僕は息をゆっくり吸い込み、肺
で止めるとゆっくりゆっくり吐き出す。……冬の朝の匂い。

 僕は走る。冬の朝焼けの街を。空は澄んだ空。吐き出す息は白く空にとけていく。

329 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/14 00:11
「走るって大変だろ?」
また、ある人が僕に言う。風変わりなものでも見る好奇の目。僕は言った。呼吸も大変だ
よ。死ぬまで続けなきゃいけない。それをやめるには死ぬしかないんだから。彼はそれに
不思議な顔をする。よくは分からなかったのだろう。
 それはそうだ。僕にも意味が分からない。

 思えば、彼は正しいことを言った。確かに走るのは辛い。十分も走っていれば足も痛く
なり始め、胸も痛くなる。息をするのが苦しい。なんでこんな事をしているのか。それは
僕にもはっきりと答えられはしない。だけど僕は朝の薄暗い街の中を走る。
 夜明けの街。人々は未だベッドの中でまどろむ。その中を僕は走る。

 段々と息は苦しくなってくる。足が重くなる。腕の動きは鈍くなる。

 誰もが眠るこの街。でも僕は走る。僕のことなど誰も見てはいやしない夜明けの街。で
も僕は走る。

330 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/14 00:12
 走るのは苦しい。痛い。僕は荒い呼吸の中、空を見上げる。朝焼けの空。澄み切った、
けれど凍てつく冬空。それは美しくて、そして厳しい空。僕は何のために走っているのか。
人は温かい毛布に包まれて安らかな夢を見ているというのに。僕は倒れ、膝を地に付けそ
うになる。だけど、そんな時。僕の耳には確かな声が聞こえる。

『頑張れ!』 『今日も走れ。そして、ここを、走るものの虎の穴にせい!』、『無理し
て走ればうまくなる』 『前よりは、感じが出ているぞ』 『なんか気に入った』 『長
いことよくやってると思う。ガンバレ!オレもなんだか惹きつけられてきたよ』 『前と
比べると、格段のできではないか。余力があったら、本日も、走ってくれぃ』 『カモー
ン』『修行のつもりで走れ』 『なんというか、頭で先走る部分をセーブすれば、走るこ
とにのめりこんでいるし、頑張れそうだな。マジで楽しみにしているよ』 『走るとい
うのは、ストリップだ。走者の人生がにじみ出る』 『最初の勢いで走り通せよ』 『よ
い走りだった。気持ちを込められる走りである。また、頼むぞ』 『回り道かも知れんが、
温故知新じゃ』 『よくやった。面白かった。また、頑張れ』『マジおつかれ』
 ……姿形は見えないけれど、たくさんの声たち。他にも、述べきれないほどの声たち。

331 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/14 00:13
 ああ、僕の中に何か暖かなものが満ちる。この温もり。誰のものかも知れぬ、姿形も分
からないただの声たち。ただの文字、線と点の集まり。ただの記号。
 だけど。その一本一本の線と点の、中には。


 ああ、僕は空を見上げる。凍てつく寒さ厳しくも、美しい朝焼けの空。
 ……そうだ、僕は。どれほどこの空が寒く辛かろうと。それでも。それでもこの美しさ
を眺め見据え続けなきゃいけない。そう、僕はこの美しさを手に入れなきゃいけないんだ。
凍てつく寄るものを拒む天上の空。風吹きすさぶ空。だけど。だから。……走る。

332 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/14 00:14
このSSを、今までの感想と批評、激励へのレスに替えて。

333 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/14 00:16
そして。四十六億年には遙か届かないけれど、二十四年分の感謝を込めて。

334 :名無し物書き@推敲中?:04/02/14 07:32
若いというのはいいもんだな。
青臭さもあり、どこかで読んだような文もあり、
決して凝ったモンではないが、何年も努力すればなんとかなる(かもしれない)。
24か、人生の残り時間が比較的あるというのは、うらやましいぞ。
今のうちに書いておくことだ。
それと、たくさん読んでおくことだな。


335 :名無し物書き@推敲中?:04/02/14 13:05
>>キャラ鍛錬道場下っ端
とりあえず一言。お前、下っ端からは間違いなく抜け出したと思う。走り続けろ

336 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/14 20:23
>>326 本ネタはイメージが膨らみすぎておいらの中で破裂しかけていたり。
構成が破綻寸前。まともに盛り込んだら短編どころではなくなっちゃう。

>>334 誰かが言ってたように思うけど、人生その時にしか書けないもの
があるらしい。たぶん、このスレのおいらの話は技術云々を抜きにして六年
前には書こうとも思わなかったろうし、書けなかったろう。
逆にもし十年後、まだ自分が生きているとして、また書き物を続けていると
して。果たしてどのような世界を書いているかは分からない。それはおいら
自身がどのような本を読み、どのような物を書き、そしてどのような経験を
送ったかによるだろうから。このスレの中のおいらの話は今のおいらの写し
鏡のような物かもしんない。

>>335
サンクス。書いてきてよかったよ。

337 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/14 20:29
さてこのスレも先月21日から始まって今300番台まで来たけど、
創作文芸板を眺めると趣旨の近い投稿のスレは何個もあり、どうやら
このスレ自体の存在価値がもう無くなってきたように思ったり。
スレ立て人としてどうにか盛り上げようとしてきたけど、今後はいか
にすべきなんだろ?

一時はぶっちゃけ立て逃げも考えた頃もあるけど。。

338 :名無し物書き@推敲中?:04/02/15 09:09
@書き手を引っ張ってくる。
A放置しておしまい。

上のいずれかだろうな。
よい書き手を連れてきてくれ。


339 :名無し物書き@推敲中?:04/02/15 17:51
キャラ鍛錬道場下っ端 だけの自己陶酔スレなら、
もう終わりだな

340 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/15 19:32
>>338 それムリ。。 >>339 もう終わりかもねぇ〜

たしかにこのスレ、存在意味がもう無し。このまま落ちるまでほっと
くという手もあるけど、もしよかったら気軽に連載物でもさせてくん
ないですか? メッチャ気軽なやつ。ちゃんと書き続けるから。

意見求む。

341 :名無し物書き@推敲中?:04/02/15 19:49
このまま落ちるよりいいんでない?

342 :名無し物書き@推敲中?:04/02/16 08:02
時々、ここにSSを書いている者だが、本業がスランプで、
なかなかこっちで書き飛ばせん。
スランプを脱出したら、また書かせてもらいます。

343 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/16 17:22
とりあえず連載物やってみます。ただ投稿も熱烈歓迎。おいら、なるべく区
切り区切りでやるんでお手数だけど合間にやってくれると、なおうれし。

今から構想に入るから、まあ、少しぐらいで始められる予感。内容は現代物
の予定。

344 :名無し物書き@推敲中?:04/02/16 18:14
ええっ、ここのメーンはキャラ鍛錬道場下っ端だったのか。
すげーな、おめー。立派だぜ。
「合い間にやってくれ」だとさ。
「合い間にやってくれ」「合い間にやってくれ」
「合い間にやってくれ」「合い間にやってくれ」

他人にこういう言葉をいうのが、どれほどの重みを持っているのか、
少しは知っとけよ。

345 :名無し物書き@推敲中?:04/02/16 18:19
キャラ鍛錬道場下っ端の思い上がりで、
閉鎖決定。以上

346 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/16 18:36
ごめん。そーゆうゆもりで言ったんじゃないけど言葉の使い方が悪か
った。謝る。

じゃ言い直し。同じタイミングで書き込みになると読む方がゴッチャ
になるから気を付けて下さい。おいらも出来る限り気を付けますので。
こんな感じの意味。

文字だけではニュアンスが伝わりにくいのも恐いもんだなぁ。以降気を付けます。反省。

347 :名無し物書き@推敲中?:04/02/16 18:48
微妙なニュアンスがつたわっちゃったな
お前はそこで文のおかしさに気付かないヤツじゃないだろ?

348 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/16 18:55
う〜ん、マジな話。このスレに書き込んでくれるのが一人でもいると
嬉しいよ。おいらとしてもやっぱりスレ立てたからには千レスいって
みたい。けれどおいら一人で延々とそれを目指すのはムリだからね。
だからSS書き込んでくれる人がいて嬉しかったよ。マジで。
先月以来、家に帰ってパソコンを起動するのが楽しかったよ。書き込
みが入っているかどうか、レス数が増えているかどうか楽しみだった
から。増えていなければ妙にブルーになったし、増えていたらちょっ
と嬉しかった。
だから書き込んでくれるのは今も歓迎してる。ホント。
おいらとしてはそんな人を変に言いたくもないし、誰も見てくれなく
なるなんて嫌だよ。
だから、そんな意味ではない。それは分かって欲しい。

349 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/16 22:29
いろいろみんなゴメン。気分悪くさせてしまったと思う。おいら的にもこん
な不毛なことにならないよう気をつける。
このスレも今までの話も自分一人じゃなくてみんながいたから続いてきたっ
てのは分かってる。そんなつもりで書き込んだんじゃないんだけど、実際の
トコ、どっかで慢心もあったのかもしんない。反省してる。

さて、それじゃ↓からお話をしてみたいと思う。
もしよかったら読んでチョウダイ。

350 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/16 22:36
 こんな言葉がある。『隣の芝は青く見えるものだ』。なるほど、その通りかも知れない。
上田 順一は心からそう思うと、溜息が出た。
 小さい頃から彼は物欲しがりの駄々っ子だった。人の着る綺麗なジャンパーが欲しくて、
買って買ってと親にねだった。家族一緒の食事の時には、兄の海老フライの方が大きいと
文句を言った。どうやら自分は不幸の星に生まれついたらしい。そんな事を思うようにな
った彼。そんな彼はいつも無い物ねだりの子供だった。
 それは思春期を迎えても変わらず、喧嘩したり、いい自転車をセッチャしたり、郊外型
大型家電販売店から店員面してテレビをかっぱらってきたり、憎らったらしい秀才と好き
な子を取り合ったりして大きくなった。そして月日は巡り、彼も二十八。

 午後十一時。東京都渋谷区。NHKにもほど近い某坂道。その裏カジノは坂道脇、マン
ションの一室にある。広い室内。場所柄も考えて家賃は月二百万前後といったところか。
オートロックの玄関で室内からチェックを受け、ホテルのロビーかと思うようなエントラ
ンスを抜け、エレベーターで昇った先の某階一室。そこが、非合法カジノ『オーシャン』
である。そこに順一と彼の『オヤジ』、田之倉 総三郎がいた。

351 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/16 22:37
 激怒。そう、順一の『オヤジ』、田之倉は激怒していた。彼の年並みに皺の入った額、
こめかみはひきつき。頬は不自然に力が入り。大柄な体は向かい合う緑のディーラーテー
ブル、腰掛けるイスで小刻みに貧乏揺すり。冗談抜きで水を注げばお湯になりそう。
 そして何より。彼の職業上の武器の一つ、その据わった目は熱く、殺気すら感じさせる。

 彼の視線はテーブルの上、並べられたカード。そして黒服ディーラーのカードさばきに
注がれる。彼の手元側にはスペードの『8』、クラブの『4』がある。今、ディーラーが
一枚の伏せたカードを彼の手元にまわす。田之倉は一心に願う様子で、めくった。
 ……ハートの『Q』。
「BANKER’S WIN」ディーラーの無情な一言。彼の手元のチップが流れていく。それ
はざっと五十万円分相当。五十が一瞬で消えた。田之倉は、カードを投げる。
 そう、田之倉は負けていた。バカラで散々に。

「オヤジ、もう負けが一千近いっすよ。いいかげんそろそろ……」後ろに小さく控えてい
た順一は腫れ物にピンポンダッシュの心境で声をかける。その額にはうっすらと冷たい汗。


352 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/16 22:38
「コッゾウ! やかぁしやっ!」
後ろも振りかえず一喝。案の定のリアクション。相当に熱くなっており、その言葉が何だ
かおかしいので一応翻訳する。
 田之倉が言ったのは「小僧、やかましい」である。ただし精神状況がその滑舌を聞き取
りずらい物にしているだけだ。田之倉は決してどこか地方の出身で、どこやらの方言を発
したわけではない。念のため。因みに小僧というのは一部業界の中でそのさらに一部で下
の者を罵倒するときに使用したり、いわゆる業界内ブームの言葉。順一が小僧さんな姿を
しているのではない。
 さて。それに対して順一。やっぱりな、と順一は聞こえぬように溜息をつく。今年で五
十三の田之倉。けれど年なりに丸くなるということを未だ知らず。
 順一の脳裏に田之倉の女、金の管理に口やかましい『姉さん』の顔がよぎる。そのヒス
テリックな守銭奴の声を思い出すと青くなる。今の現状、一千万近い負けをどのように言
い繕えばよいのか。順一は、予想される苦労を思った。

 進むも地獄、引くも地獄。これはなんとすべきか?

353 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/16 22:38
 もちろん、田之倉はこの場でゴネルような真似はしない。みっともないし、『オーシャ
ン』のケツ持ちは田之倉の兄貴筋だ。そんなことはできっこない。が、故に。田之倉の向
ける先のない苛立ちはより内面へ、内面へと凝縮され純度を増していく。マンションの一
室。十数人の様子の良い客達の中で一人、茹でダコとなる田之倉。

 と、順一の携帯が震える。メールの着信を告げるバイブ。彼は気付かれぬよう取りだし
て隠れ見る。

 『FROM 浩平 TO ジュン』
「ジュンさん、オヤジの様子はどうですか? 合間に返信お願いします」

 弟分の浩平からだ。順一の指先が携帯のボタンの上、軽やかに、小さく動く。これは大
事な特技。そして必要不可欠な技。

354 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/16 22:39
 『FROM ジュン TO 浩平』
「負け一千。今月二回目の大台突破。
 ユデダコ見ユトノ警報ニ接シ金庫番部隊ハ直チニ出動、之ヲ撃滅セントス。
 本日天気晴朗ナレドモ鬼高シ。組ノ興廃コノ一戦ニアリ。各員一層奮励努力セヨ」

 順一はやるせなくて、おどけて返信してやった。実際の所、手持ちの金が底をつきそう。
金が無いとなると田之倉はますます茹で蛸となってしまう。金庫から持ち出さねばならな
いだろう。だが、姉さんのこともある。……こりゃ、参った。順一は呟いた。

 せめて普通の裏カジノにしておけばよかったのだ。何もこんなレートのとこでなくとも。
最低十万は持ってないと遊べないようなそのへんのカジノでもここよりはマシだ。順一は
後悔するが既に遅い。過ぎた時間は戻らない。それは何も恋愛小説だけの話ではないよう
だ。

355 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/16 22:39
 順一はさらに思う。いや、何も過ぎた時間を悔やむのは今日だけの話じゃない。思い起
こせばあの時、『カシラ』からの甘い誘い文句に簡単に乗ってしまってからだ。
 まったく、なにが沢山の金が掴めて、旨いモン食えていい女抱いての遊び三昧、贅沢三
昧だ。聞くと見るとで大違い。今の俺は二十四時間年中無休の人間コンビニじゃないか。
真夜中の電話にも出なきゃいけないし、自由が無い。上の人間を乗せて運転するときは
ハンドル握る手は十時十分きっかしの手。しかも急発進、急ブレーキ厳禁ときた。
 まあ、確かに旨いモンも食えるし、いい女も抱いた。金もそれなりに掴んではいる。だ
が、これじゃたまったもんじゃない。

 しかしそんな事を言っても、順一の今の状況は変わらない。彼は某指定暴力団○○組系
××組内、田之倉組の若頭補佐。つまり、『オヤジ』である田之倉 総三郎は三次団体の
組長ということである。

「隣の芝は青く見える、か」
順一は今日一番の溜息をついた。

356 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/16 22:41
 そんなこんなで、順一と田之倉が鉄火場の悲哀と哀愁を味わっていると、新たに客が来
た。なんだか立派そうな紳士とその部下のような青年。年は四十後半と二十後半といった
ところか。二人とも知的な雰囲気。胸元には小さく光る天秤印のバッチ。……弁護士だ。
 何が法と正義を守る弁護士様か。いよいよもって順一は毒気を吐く。
 彼らのやりようは順一もよく知るところだ。所詮は人の不幸につけ込む口先三寸の商売。
その綺麗な表の顔とは別に、様々な一面を持っていたりする。無論、例外もあるが。
 まあ、彼らも人の子、ということだ。

 その部下のような男と順一は目があった。瞬間、二人とも驚きの顔。口には出さないが
順一の顔は呆然とした。
 それは十何年ぶりの再会。学生時代、好きな子を追っかけあった、あの小憎たらしい秀
才野郎、矢野 信二だ。

                                    〜続く〜

357 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/16 22:48
今度のは今までのと変わって現代社会物にでもしようと思ったり。
それではよろしく。

358 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/17 19:32
 翌日、午後九時。新都心、西新宿。高層ビルの建ち並ぶ街。その一角、高層ホテル群の
中でも一際象徴的で一際料金の張る某三段層ホテル。地上より約四十階分がオフィステナ
ントとなっており、それよりも上の階層がホテル部分である。幾何学的な外装とうって変
わって落ち着いた芸術的粋をこらした調度。そのホテル内のレストラン。

 四方一面ガラス張りの広壮な店内。照明は抑えめで、店内、夜景に取り囲まれる。それ
は星の銀河。人の作り出した人工の銀河。何億年もの時を経たかの、煌めく星々達。
 店内中央では外国人ジャズシンガーとバンドマンが緩やかに、低く、甘く、旋律を奏で
る。落ち着いた店内、人々の談笑。その人々の中に順一と信二はいた。

「我が親友との再会に」信二。
「懐かしきくそったれに乾杯」順一。
 二人、おどけた様子。テーブルを囲み、グラスビールで乾杯した。順一は少しぶっきら
ぼうに、信二は皮肉っぽく。

359 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/17 19:32
「いい店だな」
信二は辺りを見回し言った。彼の目に東京の夜景が映る。順一は、口元を綻ばせる。この
店はよく田之倉に連れられてきていたのだ。その夜景はそれだけで金を出す価値が有る。
 もっとも、このホテルにケチを付けるとすれば、余りに地上より高すぎて慣れないと耳
が痛いということだが。
 今夜の順一は綺麗にまとめたシングルのスーツでノータイ。地味な柄だが、舶来物で生
地は良い。順一のお気に入りだ。もともと彼はコテコテの業界ファッションは好きでない。
着るとしてもせいぜい、犬の絵柄が入った筋御用達セーターぐらいなものだ。対して信二
もスーツ。脇にはビジネスバッグを抱える。
「信二、それにしても驚いたよ。お前とあんな場所で会うなんてな」
順一は笑った。信二のグラスにビールを注ぐ。信二はそれを一息に飲み干す。
「それはお互い様だ。あの問題児とまさか再会するなんてね。まったくこっちが驚きさ。
昔からいつもお前は人の予想範疇を簡単に凌駕する。でもって、いつもお前に面倒かけら
れっぱなしだ。……ああ、順一。どうしてお前は順一なのか? それはお前が順一だから」
信二、口元を憎たっらしく歪めて、順一のグラスにビールを注ぐ。順一、それを受ける。

360 :名無し物書き@推敲中?:04/02/17 20:06
SSといえど、体言どめは目に触るから、あんまり使うなよ。
今回のは、投稿小説の梗概みたいだぞ。
どうした。

361 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/17 20:07
三人称は苦手ということナリ。。

362 :名無し物書き@推敲中?:04/02/17 20:09
あほか、三人称でも、小説の原理は一緒だ。泣き入れんなよ。

363 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/17 20:12
それもそうだ。ガンバル。

364 :名無し物書き@推敲中?:04/02/17 20:28
もう細かいことはいわんから、続けてみれ。

365 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/17 20:44
 二人は中学時代の連れ合いだった。二人して町内近郊に風神・雷神の悪名を轟かせ、そ
の武勇伝を知らぬ者などいない。悪ふざけばかりの順一に比べ、信二は成績優秀。しかも
頭が切れる。おまけにいつも嫌味たらしい。よく信二は言った。
「お前とは脳細胞の数とその神経網発達が違うのさ」
信二は笑って言うが順一にはよく意味が分からない。問うと彼は冷笑ではぐらかした。そ
んな二人はよくだべって、青春を汗と涙と、周囲の罵声の中で過ごしたのである。
 さて中学卒業後のこと。順一はその後めでたく三流工業高校に進み、信二は進学校に進
んだ。そこでお互いの連絡は途絶える。

「いやぁ、あの頃にマルクスだの読んでたお前が弁護士かよ」
 順一はジョッキ片手にネギタンシオを頬張る。向かい合い信二は、烏龍割りをチョビチ
ョビと飲む。
 場所を変え、新宿駅をまたいで歌舞伎町の焼き肉屋。時間は既に深夜になる。
 順一は片面にネギのせて反対側のみを強く炙ったタンシオが大好物だ。これも田之倉に
箸の持ち方から教わった影響。特に田之倉は鍋ともんじゃ焼きの食べ方にはうるさい。

366 :名無し物書き@推敲中?:04/02/17 21:30
「連れ合い」って・・・
辞書を調べな。

367 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/17 21:30
 信二は乾いた笑いを返す。何がマルクスか。何が人民の幸福か。お笑いぐさだね。所詮
人生破綻者の世迷い言に過ぎない。あれを読んでみたのは、世界を二分した思想を知って
おきたかっただけ。別に感銘を受けての事じゃない、云々。
「つまるところ、人間というのは他人をあてにしてはいけないのさ。誰かに助けて貰おう
とか、誰かに優しくして貰おうという考えが間違っている。そんな奴は喰われるのをただ
待っているブロイラーだね。……人生は、戦争だ」
順一は何だかその言い方にムカついた。ムキになって言い返す。そう言うお前が弁護士か
よ。もうちょっと言い方ってモンがあんだろ、云々。けれど信二は笑みを崩さない。

「変に甘っちょろいこと言うなよ。お前こそ、経済ヤクザ田之倉組の極道じゃないか」
悪戯っぽく笑うが目は笑っていない。
 まあ、昨日の様子を見れば分かるか。順一は溜息をつく。二人はまた気分を変えて飲み
直した。十年近い日々の後の再会。腹を満たしていく酒がその年月を埋めていく。

 さて、信二が『その話』をしたのは、この夜の最後のことである。

368 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/17 21:33
>>366 連れ合いは『ダベリ』友達の意もある。ローカルかもしんないけど。

369 :むちゃぐろー ◆Y3w......w :04/02/17 21:35
http://book.2ch.net/test/read.cgi/bun/1066656091
とりあえずおまいこっち来て書く。

http://life3.2ch.net/test/read.cgi/live/1076939315/
このスレの登場する43を主人公とした小説を書いてください。
出来ればエロ要素満載で。

あらすじ:
年上の男に求められています、貞操を捧げて良いですか?
という問いかけで約2年前に登場した43、当時23歳。
夢はロンドン留学の一学生。
その後あっさり身も心も捧げてH三昧、妊娠、そして結婚出産、
二人目を妊娠中に旦那の浮気発覚。
別居すれば上手くいくと旦那に「言われたから」別居を決意
離婚へ進むはずが旦那は43より若い女と半同棲状態
あんな旦那に子供は渡したくない、実家で暮らして私が働いて育てる!
養育費は貰う!旦那には子供は絶対渡さない!!と43ハァハァ興奮するも
子供が重荷に感じ出したのか、親が「言ったから」いとこ夫婦に子供を養子に
出そうと思い出す、でも旦那から養育費は貰うつもりらしい、
そして自分は親マネーで外国で悠悠自適に暮らしたいと言い出す
私だってまだ若い!まだまだ人生これからよ!と意味不明な自己主張。
自分がこんな目にあったのは旦那が悪いと一方的。

↑これ書け、俺は自分のファンタジー書く。ちょっとムズイ

370 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/17 21:45
>>369
ムム……ムズソ。
とりあえず、以下そっちのスレに返事させて頂きまする。

371 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/17 22:20
 時系列通りに話を進める。順一と信二は散々に酔っぱらって店を後にした。二人して肩
を組んで練り歩く。その足下はふらつき、右に、左に宇宙遊泳。
「パカラッ、パカラッ! ヒヒーン! そこのけそこのけ信二が通る!」
大通り、順一の大声が響く。カラオケスナックお供で鍛えられたこぶしの効いた声がであ
る。何人か通行人が、うざそうに振り返るが順一は即座に睨みを効かせると、すぐに関わ
り合いを避けるかのように目線を外す。
 随分と朗々とした声に信二は思いっきり顔をしかめ、たしなめる。けれど順一は何処吹
く風。お前はアホか? 何がパカラッ、パカラッ、ヒヒーンだ。言葉に品が無い、信二は
苦笑するも上機嫌。しかし、それにしても目立つ。
 さて、案の定。そんな二人に若いあんちゃん三、四人が絡んできた。おっさん、やかま
しい、と。至って至極な意見である。十人中、十二人があんちゃんの主張に頷くだろう。
ただ、問題は言った当のあんちゃん側でなく、言われた二人の方に有った。

「コッゾウ! やかぁしやっ!」
突如、順一の拳があんちゃんの顔面に飛んだ。彼が普段言われ慣れた一言と共に。

372 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/17 22:41
 いきなりの拳。あんちゃん側はとっさのことに反応が遅れた。はじけとぶ眼鏡、携帯。

「先手必勝、先手必勝! 真珠湾!!」
順一は一人の顔、鼻先に裏拳を叩き込む。相手のけぞる。っと、そのまま呆然とした隣の
奴に金的。めり込むフェラガモの靴先、へこむ股下。嫌な感触。……これで一人撃沈。あ
んちゃんの一人が殴りかかるもバックステップ&サイドステップで回り込みレバー打ち。
……一発、二発。これに、相手は胃の中の物を吐き出す。レバー打ちは相当にきつい。残
りの一人は、どっかに行っていた。

「どうだ、正義の鉄拳は!?」
真っ赤な赤ら顔でふんぞり返る順一。正義の鉄拳かどうかはいざ知らず彼のケンカ慣れは
未だ衰えを知らぬようだ。彼のケンカ哲学は、腕力云々よりもやるかやられるかの心構え
の問題、との事。とっさの一歩が生死を分けるとも。そんなケンカ哲学の筆頭、第一条は
『自分よりも強そうだったら逃げろ』なのだが。

373 :名無し物書き@推敲中?:04/02/17 22:49
名前>天祢
職業>石使い
性別>男
とある理由で旅をしてる。イラストはttp://www.geocities.jp/so_shi_gp/materials/mat-pic/amane-color.jpg

アニメ化絶対させてやる!
そしてら声はガクト希望!!
ttp://www.geocities.jp/so_shi_gp/

374 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/17 22:55
>>373
すげぇ。。 サイトにいったけど本格的、つーかキレイ。
おいらもHP持ってるけどメッチャ恥ずかしい。
後でゆっくり見学させて頂きまする。マジ凝ってるなぁ。

375 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/17 23:17
 倒れ込む三人のあんちゃん。それを眺める順一と信二。信二は哀れそうな表情を浮かべ
てあんちゃんの一人に話しかける。

「おうい、大丈夫かぁ? 私が救急車呼んでやろうか」
何だか嘲笑めいた物言い。靴のつま先であんちゃんを弄る。この男は、慈悲めいた物言い
の時が一番厄介なのだ。そのあんちゃんは金的を喰らった方。這い蹲りながらそこを押さ
える。涙が滲む。人間の涙とは何と薄汚れた物か。

 信二、酔った目で順一を振り返る。
「どうする? これはなんだかとても刑事事件の予感。立派な傷害罪のような気がするが。
十年以下の懲役だ。今の出来事、私の目が確かならばな」
これに順一はせせら笑う。逃げるに決まってんだろ、との返答に対して信二は。
「お前は本当に馬鹿だな」
やれやれ、と財布を取り出した。

376 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/17 23:32
 信二は財布から諭吉を一枚取り出すとあんちゃんの鼻先に突きつけた。
「ハイ、これで示談ね」
突然のことに戸惑うあんちゃん。信二は説明する。
「だからね、この傷害事件はこの示談金で和解って事で」
そう言うと諭吉をあんちゃんの手元に捻り込む。

 金を渡すことに理解できない順一に、信二は構わず携帯電話を取り出すよう言う。
「順一、お前の携帯は録画出来るか?」
信二はせかす。余り時間が無い。警察に来られたら厄介だ。信二はあんちゃんに自分の喋
る通りにそのまま言うよう指示する。あんちゃんは何だか分からずもとりあえず頷かされ
る。もはや、逆らえない。

「じゃあ、言うぞ。おい、いいか。私の喋る通りに言えよ」
順一に携帯で録画させる用意を調えさせた信二は、おもむろに一文を続けた。

377 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/17 23:51
 あんちゃんを順一の構える携帯に向かって正座させ、諭吉を正面に持たせた信二、言う。

 一、私、何々は…… お前の名前だよ、早く言え。そう、そう。私は○月○日、本日。
歌舞伎町で私が被害者となった傷害事件に対して示談金、金壱萬圓でこれを和解するもの
とします。……よーし、そんな感じだ。では続いて。

 二、私は今後、本件で刑事・民事を問わず一切の法的手続きをとらないことをここに確
約致します。……違う、違う。確約だよ、確約。お前日本語大丈夫か。続けるぞ。また、
本示談に対して異議申し立ては一切致しません。

 ハイ、じゃ、最後に住所とお名前を言え。……OK。それでよし。よく言えた。

 何の事やら分からぬまま一万円札を握るあんちゃん尻目に、信二は順一を連れ立ち、そ
の場を急ぎ後にする。後ろからは歌舞伎町マンモス交番から出張ってきた巡査達の声が聞
こえた。走る二人。

378 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/18 00:04
 しばらく走った二人。現場からは離れた場所で一息つく。

「示談、あんな簡単なのでいいのか」
順一は不思議そうに尋ねる。信二は笑う。
「まあ、気休めさ。だがな、相手が万が一こちらが誰なのか特定して結果、訴えられたと
してもお前の携帯にはさっきの録画画像が有る。こっちは和解済みだと言い張ればいい。
傷害は刑事事件で警察の担当だが、和解しているか和解していないかは民事の問題だ。警
察は民事不介入の原則でタッチが出来ないんだよ」

 それに対して順一は。
「おいおい、でもあれはよく意味も分からず言わせたもんだろ。無理矢理の契約は反古に
できるって俺でも知ってんぞ」
それに感心した様子の信二。が、続ける。
「その通り。だがな、それを相手は立証しなければならない。こっちはぐたぐたと裁判を
引き延ばせばいい。その内、ホントに示談となるだろうよ」信二は悪戯っぽく言った。

379 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/18 00:24
 二人は夜の新宿中央公園にいた。酔い冷し。空は星も見えない夜空。
「感心したよ。お前、本当にホントに弁護士様なんだな。なんか実感させられた」
順一は缶コーヒーを差し出す。

 信二は苦笑する。
「私は単なるイソ弁さ。いそうろう弁護士、しがない雇われサラリー。
 順一、いや、ジュン。おまえ、知ってるか? この日本の弁護士業界も派閥が凄いんだ
よ。ヤクザもびっくりだ。
 いいか、日弁連ではどこの弁護士事務所で経験を積んだかが大いに後先引くのさ。
 やあ、君は何々先生の下にいたんだって? よろしく、みたいな。
 私はそれを知っていたから今の事務所を選んだ。だが、うちの先生は下らないただのオ
ッサンだ。金のことしか目にない。企業の顧問弁護士料で喰っている有名なだけのただの
オッサン。だがな、そんなオッサンにでも私はペコペコ頭を下げなければならない。
 新入り時代、日曜日に先生のお宅で草むしりだってしたさ。言われればそれこそケツだ
って拭いたろう。……今の私は無力だ」

380 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/18 00:40
「それは俺も同じさ。俺もがんじがらめの籠の鳥。お前が好きそうな言い方をすればな」

 信二が順一を見据える。その目には強い光が。
「ジュン、お前。もっと強く、大きくなりたくはないか?」
順一、頷く。
「俺は力が欲しい」


 そしてその時、信二はその話を持ち出した。
「……お前、宇田川弁護士って知っているか?」

〜続く〜

381 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/18 00:43
第二回を終えて。おいら書くのを忘れていましたが、これらはあくまでもあくまでも、
ノンフィクションでありまする。登場人物、団体は一切現実の物とは関係ござりませぬ。

382 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/18 01:04
ノンフィクションなのに、
一切現実の物とは関係ござりませぬ。 とはこれいかに。

ノンフィクション ×
フィクション   ○

383 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/18 01:20
思いきし間違えた。すっげえ凹む。ていうか、>>382さん、おいらの名前になってるし(?

384 :382:04/02/18 01:22
いや、わざわざ名無しで指摘するのもどうかなと思って、
本人が訂正したかのような偽装工作。
余計な事してゴメンヨ。

385 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/18 01:29
>>384 べりーサンクス! ……それでは恥ずかしさで逝ってきます。
ていうか、あしたは朝の六時に起きなきゃいけないのにおいらは何をやってんだぁ。
あしたは撃沈確定。眠いのでこれにて寝ます。

(マジで日本語勉強しよう…… おいら、国語のテスト七十六点以上取ったこと無いし。。
作中での信二の言葉、日本語大丈夫かよ、はそのままFOR MEだね。

ではお休みなさい(zzz...

386 :名無し物書き@推敲中?:04/02/18 11:23
>>384
あんたやさしい人だ

387 :特別付録・ネコキツ:04/02/18 14:53
集団の保育室から出た途端に、ただのナンバーからコードネームに呼び名が変わる。
保育室ときたら、六畳ほどの広さの場所なのに、十五から二十も詰め込むもの
だから、あちこち鼻汁や糞や尿などで汚れ、歩くたびに踏んづけて、気持ち悪いこと
この上なかった。
保育室にいる間に、言葉や社会情勢の大半を理解できる機械にかけられるから、
このまま、大手を振って外に出ても、成人の連中に交じっても、なんとか
やっていける。保育室から移される時、逃げ出そうかとも思ったが、着る物や食べる物に
不自由するのが嫌なので、おとなしく台車に乗った。

388 :特別付録・ネコキツ:04/02/18 15:06
あの緑の液で満たされた連中なら、なんの疑いもなく、役目につくのだろう。
全身を駆け巡る緑の液にブドウ糖を溶け込ませ、小さな眩しく光る半分機械で、
半分生身の脳で、糖を一日千キロ・カロリーも消費する。
あいつらなら、自らの存在を懐疑することもなく、ただ命令を遂行するだろう。
保育室で、養い親がいっていた。
警官と兵隊の違いを知っているか、って。
警官は単独行動をすることも多く、容疑者を見つけたら、自分で判断して捕まえるかどうかを決める。
ところが兵隊は、上官の命令で、進め、引け、撃て、撃ち方やめ、ってな調子で動かされる。
警官は自律的であり、兵隊は単なる駒に過ぎない。
あんたたちは、どちらかといえば、警官型なんだ――。

389 :特別付録・ネコキツ:04/02/18 15:23
警官――。
そんな役目なら、遺伝的には近いながら、あの階級を作ることを好み、上意下達を
徹底し、秩序を破るものを徹底して懲らしめ、規律を重んじる連中に任せたらいい。
鼻と口が前に伸び、だらしなく下を垂らす。
あいつらなら、兵隊の方がふさわしいかもしれないが――。

三分後、目の前に青洟を垂らし、目の周りが真っ赤に腫れた痩せた少女が現れた。
「あら、かわいいニャンチャン。名前は……ネコキツというのね」
少女は尿臭い手で耳を引っ張り、頭を撫で回した。顔をくしゃくしゃに弄り、
泥だらけのスモックの胸に抱き締めた。
「ネコキツとは、なんぞや」
我輩は激しく腹が立った。
「ネコ吉」それが、我輩の書類に記された名前であった。「吉」を「キツ」と読むのは、
何人じゃ!

390 :特別付録・ネコキツ:04/02/18 15:36
でも、我輩は少女に弄くられるたびに、「ニャーン」とか、「ニャワワン」とか、
「ウォーン」と鳴いた。遺伝子上、我輩たちはおのれの関心のあることしか
見向きもせず、いきたい場所にいき、可愛がられたい時だけ擦り寄る。
遺伝子で、そうデザインされている存在だった。

我輩は壁の時計を見た。

少女が現れ、もう三十分がすぎていた。我輩は背を伸ばし、床を爪で掻き毟り、
本意ではないが、部屋の隅に走っていった。
少女はたどたどしく後を追いかけてくる。もう一歩で、我輩に触ることができる瞬間、
足元の床が開き、少女ははるか千メートル下の処分場にまっ逆さまに落ちていった。

地球温暖化で、陸地は二十一世紀初頭の三分の一に減っていた。
我輩らは、望まれずにこの世に生を受け、しかも頭の悪い者たちを始末する際の最後の愛玩具として、
この世に生まれた。
死ぬ前の楽しい記憶って、地獄に持っていけるのだろうか。
生後十ヶ月の我輩には、わからない。




391 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/18 19:24
>>387>>389
何か、切なかった。冒頭の数行では、おいらはまさか、こういうどこか切な
さを残す展開になるとは思わなんだ。尚更のギャップに、明から暗に落とさ
れたよう。
特に最後から二行目、『死ぬ前の〜』の一文がえかった。

392 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/18 22:35
少しの間、おいら、こちらでの投稿が出来なくなります。
>>369からのスレにてネタ創作に入りまするのでそちらをよろしゅうお願い申し上げまする。

393 :名無し物書き@推敲中?:04/02/19 14:13
こっちを先に片づけろ。この虻蜂取らず野郎!

394 :名無し物書き@推敲中?:04/02/21 09:54
キャラ鍛錬道場下っ端が、姿をくらませただけで、たちまちどこまでも沈む。
……たいしたもんだ……キャラ鍛錬道場下っ端って。

395 :名無し物書き@推敲中?:04/02/22 10:23
sageまくりsage

396 :名無し物書き@推敲中?:04/02/23 08:41
下っ端なのにな・・・

397 :名無し物書き@推敲中?:04/02/23 18:05
またも、冥界を漂い始めたか。
南無阿弥陀仏。
南無阿弥陀仏。
そのうち無縁仏や浮遊霊がとりついて、
供養スレになるじゃろう。


398 :名無し物書き@推敲中?:04/02/24 20:28
キャラ鍛錬道場下っ端よ、
文才のない奴のスレに浮気するより、
このスレで才能を伸ばせ。
ありゃ、アホじゃ……。


399 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/24 23:29
久々カキコ。パソの無い状況だったので。とりあえず>>369投稿用の物は
明日・明後日の予定。今は最後の段階。これをパソに打ち込んだりで。。

終わったらこっちに戻りまする。とりあえず、連載よりかは短編の方が比
べればすぐに終わると思ったんだけど、やっぱし疲れた。

400 :名無し物書き@推敲中?:04/02/25 11:38

おおっ、失踪していたと思っていたが、生きていたのか。
予備のパソくらい、持っとけよ


401 :名無し物書き@推敲中?:04/02/25 17:17
「正解は、三つのうちの一つです。さあ、どれにします」
必要以上に暑苦しい声で、初老の司会者がきいてくる。差し歯の隙間に
溜まった食べかすの発酵した臭いは、いくら、さわやかミントを噛んだところで
取れやしない。僕は化粧と腐った歯と歯茎の臭いと、正面から照りつけるライトの
熱気に頭が朦朧とした。朦朧の滝。ふと、くだらん冗談が心をよぎる。
冗談ではなく、選択次第で、地獄を見る――。
僕が、早めに試験を受けようと思ったのにはわけがある。早いといっても、
まだ能力の開花していない年ごろだと、いくら希望しても試験は受けさせて
もらえない。十六が、ぎりぎり最低の年だった。そして、僕は十六を過ぎて、
しばらく躊躇し、十八歳と六か月で、試験を受けることにした。


402 :名無し物書き@推敲中?:04/02/25 17:29
「Bの百目小僧」
答えた瞬間、チャイムが鳴り響き、爆竹が炸裂し、火炎放射器を放つ音や、
水爆実験の爆発音まで渦巻いた。
「正解です」
正解には違いないが、これで安心するわけにはいかなかった。正解したところ
から、本当の勝負が始まる。栄光の未来と金を手にするには、それなりの
危険を冒さなければならなかった。
それが、通称「試験」といわれるこいつだった。
しかも、CATVで生放送されて、いったいこれはなんなのだとは思うが、
試験なのだから、仕方がない。
「当然、次に進みますよね。いや、今、いったんやめても権利が
残るからいいんですよ。二か月休めますからね。どうします。
男らしく、次にいきますか。それとも、休みますかね」
イグアナのような乾いた肌をした司会者が、顔を近づけいった。
また、歯の腐った臭いに辟易する。

403 :名無し物書き@推敲中?:04/02/25 17:36
「やります」
僕は断言した。今、やらねば、どうするんだ。先延ばしにしたって、
人生が変わるわけではない。やるときにやるからこそ、人生が拓けるのだ。
目の前に、なにかを満たした半透明のコップがいくつか現れた。
「さあ、ティーブレイクです」
イグアナおやじが、目だけ笑わないつくり笑顔でいった。
これも試験のうちである。僕は迷った末に、金メッキを施したコップを選び、
一気に飲み干した。なにか生臭い半透明のどろりとした塊が、喉元を通り過ぎる。
「いやー、お見事です。見事にウコッケイの卵を飲み干して……これで、
精がついたでしょう。じゃあ、最後の質問です」


404 :名無し物書き@推敲中?:04/02/25 17:43
――僕は、これまで独学したすべてのことを、迅速に思い出そうと努めた。
学ばなければ、なにも思いつかない。学ぶからこそ、記憶に刻み、ほかの記憶と有機的
結合をして、新たなものが生み出せる。
「インドの推理小説作家トニー・ザイラスの書いた『星霜』で、139ページの下段に
登場するカルカッタの通行人は、どんな格好をしていましたか?」
「……わかるか、ぼけぇ」
僕は制限時間ぎりぎりで、わめき散らした。
敗者復活戦はあるものの、十分の一の確率で、今よりなにができるという。


405 :名無し物書き@推敲中?:04/02/25 17:50
僕は、敗者復活戦を拒絶した。
十もコップがあって、そのうちの九つまで、青酸カリやスミチオンや血液が
凝固しなくなる生物毒や、食肉菌なんかの入っているコップから、ただの色つき
水を選ぶなんてできやしない。
「阪南食肉店食肉動物」
払い下げられた僕のジャージーの背中には、そうプリントしてあった。
人口過密の地球で、適齢人口に達した若者が生き残れる確率も、十分の一なの
だから――。
「ぶひっ」
叫んでみたが、喉の奥からは、かつて食肉動物だったものの声しか出なかった。


(終)

406 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/25 23:57
>>401>>405
上手くて、興味惹きつけられつつもなおかつ最後しんみりさせる文には参り
まする。
ところで、書き手の方はたぶんこのスレで以前もSSカキコされてますよね?
文章といい世界観といい思い当たる物が。。
だとすると、べりーサンクス!


407 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/26 00:02
>>400
生きてたり。とりあえずは。。

あと、例の>>369のスレの投稿完了。暇だったら読んで下さい。

http://book.2ch.net/test/read.cgi/bun/1066656091/l50

力不足をもろに感じさせられたSSになってしまったけど。。 ムズイ……

408 :名無し物書き@推敲中?:04/02/26 10:47
「力不足」という文字が、「カネ不足」に見えた。
欝だ。

409 :名無し物書き@推敲中?:04/02/26 15:53
一回age

410 :名無し物書き@推敲中?:04/02/26 16:26
キャラ鍛錬道場下っ端は、一度言葉を削り込んで書いてみては、いかがだろうか。
いくら言葉で飾り立てても、キャラのイメージがかえって拡散して、
読み手の頭のなかで、物語を再生し難くなる。
それと、キャラが動いたり、ものをいったりする時、「ため」というものがあった
ほうがいいかもね。
読んでいるうちに、足元が覚束ないまま、さっさと持っていかれるというのは、
あんまり気持ちのいいもんじゃない。
三十枚くらい、すぐに書ける能力はあるんだから、上を目指せよ。

411 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/26 18:57
>>410 なるほど、そうかもしんない。おいらの話はシャープさにかけ
るというか、メリハリがかけてるトコがあるし。
読み物の中で緩急に関しては何回か指摘を受けたりしたことがある。
とくに場面展開が早かったりと、描写、というか言葉の羅列が続く段
落もあれば、必要最小限以下の描写でパラパラ漫画の如く場面が、
コロコロ変わる段落もあったり。
 そしてそれが物語を軽くしちゃってんだよねぇ。。
今回の母子の話は特に場面展開の早さ、軽さが目立ってしまった。
特にミダス王の空腹の苦しみ(挿入劇第五幕)の描写は最低でも
あと一、二コマ費やしておくんだったと今頃反省したり。他にも
色々だけど。というか、あの話は場面展開ばかりでついていきに
くい部分が多かったんじゃないかなと思う。あれは六十コマ、七
十コマを費やして描写を綿密にしたほうがよかったか。。
描写の面で後悔が残るのが月の神様の話もそうだけど。中学生の
女の子の話は行き当たりばったりなので論外。  

412 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/26 19:06
ぶっちゃっけ、文章のスタイルが壁に当たっているというか、飽きた
というか、なんだか物足りないものがおいらの中であったり。
悩みどころ。あと、語彙が少ないのも辛い。
>>410さんの指摘はおいらの悩みどころ、ストライクゾーンど真ん中
に来てる。書き物は、まっこと難しい。

ともあれ、今日から上田順一、矢野信二の話を再開。
実はこれ、愛とかの話に飽きたおいらの新しい文章の形が作れればと
思って書いている話。書きつつ何か新しいものが自分で見つけられれ
と考えてたり。

413 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/26 19:18
あと、心境といえば、なんだかファンタジーでも書いてみたいなと思ったり。
剣とか魔法とか。因みにそういうの書いたことも無いし、ほとんど読んだこ
ともない。小学生の時か、図書室にあった外国の本ぐらいだけど。
でも、なんだか無性に書いてみたい。
ともあれ、おいらも体一つなのできついけど。

414 :名無し物書き@推敲中?:04/02/26 19:33
キャラ鍛錬道場下っ端よ、
中学生の女の子の話が、一番面白かったぞ。
文体や文章力が伴うかどうかだが、なんというか、お話に勢いの
あるほうが面白いに決まっているぞ。
脳内幻想を勢いでつづった中学生の話は、人を引き込む力がどこかにあった。
結局、読者に読ませるのは、お話なんだからな。
それを、がきが砂場のままごとで作ったようなもんで提示するか、
三ツ星のシェフが腕によりをかけて出すか、なんて違いじゃないか。
まず、食材ありきだな。
偉そうなことをいうとるが、わしもそれで悩んでおるわ。

415 :キャラ鍛錬道場下っ端:04/02/26 20:03
中学生の話はまさに勢いで突き進んだ話だなぁ。たぶん、ナチュラル
トリップ状態だったと思う。
思えば、二コマ目の『〜OK?』、三コマ目の『ホストの兄さんウザイ』
のあたりで自分自身が物語にハマッたような。

そういう意味で、月の神様の話は島村が主人公にタクシー一緒に乗せ
て下さいと頼むシーン、島村の諧謔な言葉で自分自身がハマッた。

因みにおいらは月の神様の話がお気にだったり。ただ物語のヤマの前
に描写を織り込むのが足らなかったと思ってる。機会が有れば、自HP
でリライトしようと考えてる。

勢いといえば、純愛物の話はそれが突き進みすぎて収拾不可能になっ
た。要推敲の状態。当分、寝かすと思う。

416 :名無し物書き@推敲中?:04/02/26 21:35
最初の一文字は五十音では何がいいですかー?
俺は「あ」とかいいと思うんだよねー。
だってカッコイイじゃん^^

うえとあやかわいい。テニスウエアーの袖と襟元がとってもエッチ。
しかもおっぱいがつんとしてる

417 :名無し物書き@推敲中?:04/02/27 10:24
キャラ鍛錬道場下っ端よ、
自HPを晒せ。訪ねるぞ

418 :とにかく……:04/02/27 19:41
変なものに追いかけられるという夢は、幼いころからよく見た。
丘の向こうをびっしり埋めた真っ黒な国籍不明の戦車やら、やたらと
腹の大きなセアカゴケグモの群れやら、生まれたばかりで、這いずって
いる鼠の子やら……どれも、ろくでもないものばかりだった。
そして、今も、後頭部から背中にかけて粟立たせるような視線を持つものが、
背後から追ってきた。
夢か……。
夢ならばよい。夢うつつの時、金縛りにあって、部屋の隅に鉦を持つ托鉢僧
が現れたこともある。僧は深く笠をかぶり、なにやら低く経を読んでいた。
わしは、手を伸ばして現実世界に戻ろうとしたが、手足は少しも動かず、
体の向きも変えられなかった。そうこうもがくうちに、僧は手足を畳に
ついてにじり寄り、わしの顔の横で、笠のなかを見せた……。


419 :とにかく……:04/02/27 19:49
そうだ、金縛りのことはどうでもよい。
あれは、脳と体の睡眠のバランスが崩れて起きる生理現象に過ぎないのだから。
夢なんていうのも、同じである。
しかし、そいつは違った。
起きてもまだ、後頭部から背中にかけて視線が貼りついていた。
視線は、わしの頭を透して、わしの目の前にあるものを見たいようだし、
わしの頭のなかそのものを見たいようでもあった。
「でめえ、なんじゃこりゃ」
精いっぱいわめいて、振り向いたが、そこには冷たくとまったような
空気があるだけだった。
ふいを衝いて振り向いてみても、なにもない。

420 :とにかく……:04/02/27 20:01
全力で走ってみても、そいつは、わしの頭の後ろ三十センチぐらいのところを、
ふわふわと漂いながらついてきた。
寒流のなかを漂う発光器官を持ったクラゲってなイメージを思い浮かべたが、
クラゲよりも下等な印象だった。
クラゲより下等な塊状の生き物ってなんだろう、と思ってみたが、よくわからない。
少なくとも、わしは三十前の立派な社会人なので、意味もなく、
実態のないものに怯えることは我慢して、フォード・トーラスに乗り込んだ。
ふつうに走っても十分ほどで仕事先に着く。
職住近接型で快適な暮らしをするというのが、わしのモットーである。


421 :とにかく……:04/02/27 20:16
「本来なら、警備会社に委託するんだがね、君のことだし、大丈夫だろ。
一人で運んでくれないか」
たそがれのコストカッターと呼ばれる上司が、今どき流行らない金歯を
見せていった。どこの歯科医院で、こんなグロい歯を入れた。十八金だろうか、
二十四金だろうか、わしはいつも気になった。その昔、戦場で兵の死骸
を埋める時、真っ先に金歯が盗まれたという。敵に追い立てられ、飢餓に
陥っても、死骸から金歯を抜く奴がいた。ウオー・プリズンでも同じである。
金こそすべてだと思っている看守が歯を抜き取った……。
「わかったよ。金歯おやじ」
わしは心のなかで呟いて、アタッシュケースを手にした。
「死んだ時、だれかにその自慢の歯を持っていかれんなよ」
上司を悪罵して、少しは気が紛れたが、部屋を出た途端、また
あの感覚が襲ってきた。

422 :とにかく……:04/02/27 20:26
そいつは、ヘッドレストにぴったり身をつけて、ヘッドレスト越しに
わしを見ていた。わしのなにが見たいのか、なにを知りたいのか、
わからないところが苛立った。バックミラーに目をやっても、なにも
見えない。また、不意打ちを食らわせて首をねじ曲げたが、なにもいない。
「ぼけえ」
わしは罵って、ダッシュボードから、安物のたばこを取り出した。こんなんじゃ、
禁煙もできやしない。わしの肺も、あのずず黒く縮まった肺がん患者の標本のように
なるのか。

423 :とにかく……:04/02/27 20:36
「これが、最新のチップです。一度目標を認知すれば、燃料が切れるまで
プラス・マイナス・一インチの誤差で捕捉して、致命的な損傷を与えると判断したところで、
目標を撃破します」
わしはケースを渡し、そういった。細かな仕様や設計図は、すでに圧縮してネットで送ってある。
対面して話すというのは、あくまで人間的な繋がりを確認するための商慣行だった。
「あんたのとこ、アフターケアが抜群だな。これで、また、奴らを追い詰めることができるって
もんだ」
初老の担当者はそういって、唇を歪めて笑う。


424 :とにかく……:04/02/27 20:46
二十一年前、大地震で裂けた地層から、偶然そいつは見つかった。
わが社のマークの入った金属片だった。三万年前の地層から、なぜ、
わが社のミサイルの断片が見つかったのか……。
同時に、某国家研究機関が時空遡行を可能にする機械を作り出した。
わが社のミサイルが見つかった地点で、大がかりな実験が行われた。
三万年遡ると、そこでは……。

425 :とにかく……:04/02/27 20:55
初老の担当者の後ろに、緑の目と、青い唇をして、鼻のない四十センチほど
の顔が浮かんでいた。
それは、あいつらだった。
ゲル状で、人間の頭を包み込み、脳だけを吸収するあの得体の知れない生物。
そいつらが、三万年前の地球で、人類を襲っているのを見て、
われわれは掃討作戦に出た。巣と卵と、そいつらが外宇宙からやってきた船を
わが社の製品で撃破した。
「しぶとい」
わしは怒って、振り向きざまに拳銃を乱射した。
「三万年も祟る霊って、てめえら、しつこすぎるぞ」
怒声に触発されたのか、初老の担当者も、自分の後ろの壁を射ち始めた。

おしまい。

426 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/02/27 21:09
>>418>>425 ロムって拝見してましたです。この方も以前カキコされてい
る方だと思いまするが、ぐいぐい引っ張りつつの展開、面白く読める文だと
思います。また、主人公がコミカルで少し吹き出しました。サンクス!

さて、今回からちょっと気取ってトリップなるものを付けてみたり。まあ、
大して気取るようなことでもないけど。。

427 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/02/27 21:13
>>417
今、この場でHPアドレスはちょっと。。 
ていうか、おいらのHPは他のスレに出てたりするよ。
まあ、そんな感じでヨロシコ。

428 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/02/27 21:18
あ、あと、>>418>>425の方は普段どんな小説や本読まれてます?
創作の世界観っていうか、イメージが独特な感じがするんで。。
ログインしてたら教えて下さい。

【蛇足】
どうでもいい近況報告。
最近、自分自身のキャラクターに飽きてきた。。

429 :418:04/02/27 21:33
マジに返していいのかな?
手当たり次第読んでます。
十一で小松左京、筒井、平井、半村ほかもろもろすべて。
二十くらいの時は、フィリップ・ケルビン・ディックなんかに嵌っていました。
あと、仕事上、漱石一門はすべて読了しました。
テレビを何年か一切見ずに、論文ばかり読んでいたこともあります。
映画はビデオやCSで年間四百から五百見ています。

何か月か、何年か考え抜けば、また気づくこともあると思います。
まあ、そんなに焦らなくてもよいかと……。

430 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/02/27 21:48
>>429
レスありがとうございます。小説に限らず、すごく沢山読まれてるんですね。驚きました。

ちなみにおいらは、読むときはそこそこ(おいら的に→月に五〜十冊)程度読むことも有れば、
まったく読まないこともあります。あと、基本的にテレビなどは見ないですね。なにせ、最後に
見たのがNHKの大河ドラマ『新撰組』の第二回放送。。
読んだ本で印象深いのは(敬称省略で)
『安土往還記』(辻 邦夫←おいらの尊敬する方)
『モモ』(ミヒャエル・エンデの)、『車輪の下』、『ノルウェイの森』同じく『国境の西、太陽の南』、
『ラブレター(短編集鉄道員《ぽっぽや》収録)』、『坂の上の雲』、『ローマ人の物語』、
宮澤賢治の本全般(でも昔過ぎてよく憶えてない)、『バビロン再訪(フィッツジェラルド短編集)』
……他にも色々有るのですが。。(↓へ、レス続く

431 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/02/27 21:57
おいらの場合、文芸、音楽、演劇、映画といった物とはほど遠い環境なので、
余り接する機会がこれまで無かったのですが、これからは演劇など見てみた
いと思っています。演劇もあんまり詳しくないのですが、少し見る機会が有
ってとても楽しめました。

あと、おいらは小さい頃に聖書に触れる機会が有ったので、恐らくその影響
が少し入っていると思います。

とりあえず色々勉強、というか色々楽しんでよく遊び、よく学び、で。
いろんなものを知りたいと思っているこのごろ、です。
もしよければ何かオススメとかは有りますか? 教えて頂けると幸い。。

432 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/02/27 22:56
さて。連載物、今夜の分を↓より。
ヨロシコ。

433 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/02/27 23:03
 ジュンこと、上田順一が旧友の矢野信二と夜の新宿中央公園にいた同時刻のこと。
 田之倉組若中、椎名浩平(二十)は暇な時間を持て余していた。もう半月も一カ所に詰
めっきり。しかも、余りやることがあるわけでもない。彼は今月、田之倉組親分筋、『織
部組』の本部当番なのである。一ヶ月間、某県所在の本部に詰めっきりとなり、上にこき
使われ、しかも田舎な為に非番の時はやることがない。普段の彼はキャバクラやフィリピ
ンクラブで遊んだりと随分飲み好きなのだが、これではいかんともしがたい。
 ここで本部に関して簡単に記述しておきたい。本部とは地方都市郊外の田園地帯にぽっ
かりとある広域指定暴力団、三条組系二次団体、織部組の本拠点である。
 拠点としては他にも東京本部や三条組膝元の都市にも連絡本部が有るが、ここが織部組
の中心部となる。
 本部の外観は純日本風建築。広壮にして広大な敷地。門構えは大きく、各所に監視カメ
ラが点在し物々しい。そしてこの本部、その通称は『シャブ御殿』。
 このまことに愛らしく親しみやすい通称は構成員達が陰で呼び習わしている物で、間違
ってもお偉いさんの前では口に出来ない。通称の由来は、その建築資金の捻出元にあるの
だが、その事に関してこれ以上は割愛する。

434 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/02/27 23:06
さて、当の浩平。彼は溜息をついていた。といっても彼は、ロダンの『考える人』のよ
うに悩み思考する姿がサマになるような粋な男ではない。ケンカとシンナーでボロボロに
なった前歯。顔面のあばた顔。なんちゃって暴走族上がりの間の抜けた顔。彼が悩んでい
る姿は、まるで……、いや、よそう。
 かといって若干二十歳の彼には、本部当番を抜け出して遠出するほど金もなく、またそ
れを見逃してもらえるほどの実力もない。
 そんなこんなで浩平は今日も本部に詰めつつ、織部組傘下同系列組織の若い衆達とチン
チロリンで僅かな小遣いをやり取りしていたのである。
 チンチロリンは全国共通の単純な賭け事であるがやってみると大変に熱い。シンプルイ
ズベストを具現化している。金が、金に思えなくなってくるとは、古今東西参加者共通の
弁である。
 もっとも、本部に詰めている若い衆達は独自のシノギも無くオヤジからの小遣いでその
日を食べている見習いクラスの部屋住み達が主なのだが。
 皆、一様にジャージ姿。これはチンケな相談役達に買わされてなけなしの金を巻き上げ
られたその対価。

435 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/02/27 23:31
 チンチロリンの最中、浩平は気になることを耳にした。

「今度の件、どうやら撃ち込みになるらしいぜ」
浩平のそばでの何気ない一言。その人物は織部組内でもイケイケ武闘派で知られる『池下
連合』の若い衆。池下連合を人間に例えるならば、頭は足りないがその分筋肉ははちきれ
んばかりの体育教師のようなものである。なお、別に体育教師が馬鹿だとの意味ではない。
『体育教師は馬鹿』でなく、『体育教師で馬鹿』という意味だ。力が有ってなおかつ体育
会系でうっとおしいとでも解釈してもらえると有難い。

 話が逸れたので戻す。浩平が耳にしたのは、先月起こった対立組織との小規模のもめ事
に関してである。発端はしょうもない些細なことなのだが、いかんせん両者にはメンツと
いう物がある。商売柄、引き下がれないのだ。しかも、上同士の話し合いも決裂。
 とりあえず、形だけでもこちらはやる気満々というところを見せなければならない。よ
って、誰かが対立組織の本部かどこかに拳銃片手で二三発撃ち込みに行くというわけだ。
 勿論、誰かを撃つということではない。建物に撃ってそれで終わり。危険は危険だが。

436 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/02/27 23:52
「浩平クン、もしかしたら君のトコからいくことになるかもね」
体育会系馬鹿の肥だめどころの若い衆が言った。顔にはなにやら不敵な表情。これにはわ
けがある。
 浩平の所属する田之倉組は経済ヤクザとして資金力を持っている。それは織部組内でも
トップクラスである。が、なにせもめ事には実績がない。いつも真っ正面に立つのは池下
連合等であった。
 当然、両者の関係はうまくない。田之倉組は武闘派連中を『キンニクマン』と嗤い、武
闘派連中は田之倉組を『サラリーマン』と陰口叩いていた。いわば、豊臣政権内の七奉行
と七本槍の関係である。
 田之倉組組長、田之倉総三郎は内心焦っていた。どんなに金を掴もうと舐められたら芋
を引く。ここら辺で大きく金星を必要としていた。
 池下連合の若い衆がもしかしたら、と言ったのはそういった事情が有ったのである。

 浩平は若い衆の言に分かっているのか、分かっていないのか、判別のつかない笑いをす
ると、小水のふりをして席を立った。

437 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/02/28 00:15
 浩平、個室トイレ内に入ると携帯を取り出し、リダイヤルを眺める。
 リダイヤルの先頭バッターはカシラ。しかし、浩平は苦手そうな、苦慮の顔を浮かべて
次に。二番目は、相談役だった。浩平はあの耄碌した顔を思い出す。一瞥だにせず、次。
 その次は舎弟頭。ふと、浩平は舎弟頭が普段威勢がいいのに、もめ事の際にはジョン・
レノンばりのラヴ・アンド・ピースの平和主義者になるのを思い起こす。……次。

 次は順一であった。浩平、一瞬考える表情。

 ――ユデダコ見ユトノ警報ニ接シ金庫番部隊ハ直チニ出動、之ヲ撃滅セントス。本日天
気晴朗ナレドモ鬼高シ。組ノ興廃コノ一戦ニアリ。各員一層奮励努力セヨ。

 彼の頭の中に昨日の意味不明なメールがよぎる。彼の頭は一次方程式が理解できなかっ
た時点でストップしている。元ネタが分かり諧謔を笑うというのは輪廻転生後の事になり
そうだ。……浩平はダイヤルをコールした。
                                    〜続く〜

438 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/02/28 00:21
ぼちぼち連載が続いてます。ガンバルです。
さて、念を押しますがこれは『架空』、『架空』のお話です。
くどいようですが一切、実在の団体・個人とは関係が有りません。
それをよくご理解の上でお読み下さい。それでは、また明日。

439 :名無し物書き@推敲中?:04/02/28 10:34
キャラ鍛錬道場下っ端がトリップを露にした時点で、飽きたてしまったな。
前に出すぎだよアンタ。それとスレの流れが急過ぎるな。
まあ、努力してるのはいいけどね。

440 :名無し物書き@推敲中?:04/02/28 10:35

×飽きたてしまったな→○飽きてしまったな
すまん

441 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/02/28 23:07
>>439
う〜ん、おっしゃることよく分かる。前に出すぎの部分はおいら自身、自覚してる。
それはプライベートでもよく言われる。単においらの性格が悪いだけなのかもしれないけど。
なるべく堪忍して下さい。
その分、このスレを投げ出さないよう頑張りますので(謝

442 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/02/29 00:49
 ○月○日、テレビ東洋放映、『現代の潮流』。
 現代の潮流は、現代社会を抉ると銘打った一時間枠の番組。毎回、その時代の著名人な
どを招き司会者と討論や諸問題の検証にあたる。

「さあ、それでは本日のゲストのご登場です」
 司会者のかけ声の後、現れたのは老紳士。白髪痩躯、目元涼しい。上品で知的。どこか
鶴を連想させる男。

「今回のお客様は東京弁護士会所属弁護士、宇田川芳郎さんです」
宇田川芳郎、当年六十六歳。若々しく、いまだ血色の良い風貌。

 今回の現代の潮流、主題は一般市民の法律問題であった。近年増加する、消費者金融、
離婚、家庭内暴力、遺産相続等、諸問題。宇田川は、昨年よりそれら一般市民が直面する
法律問題の無料相談・援護団体を結成したのである。
 民間有志によるその非営利団体の名を『コウノトリの会』という。

443 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/02/29 00:50
 司会者、続ける。
「宇田川弁護士提唱・主導の元、コウノトリの会は様々な法律問題で相談者達への小回り
の効いた援護によりその名を高めました。今、全国規模でコウノトリの会に賛同する法律
家、有識者、ボランティアの人々が同様の会を結成し、コウノトリの会指導の下で活躍さ
れております」
司会者、賛嘆の弁。

 コウノトリの会が成功を収めた要因は、殆ど費用を必要としないシステムに有ったであ
ろう。通常、弁護士に相談すると三十分で五千円という費用がかかる。これでは一般市民
にとって懐が痛い。特に消費者金融問題を抱える相談者達にとって。また、心理的にも敷
居が高かったのだ。
 宇田川の構想はそれら今までの概念を打ち破る物であった。一般業務、事務をボランテ
ィアに一任し、宇田川などの会所属弁護士達は基本的にボランティアへの助言・指導を行
うという形を取ったのである。これにより、簡単な法律相談などは所属弁護士の手を煩わ
さずに運営することが可能になったのだ。

444 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/02/29 01:15
「かかるお金は年会費と諸経費のみ、殆ど費用のかからないこの非営利団体の結成により、
今まで法律というとそれだけで尻込みしていた一般市民の方でもより安心して相談が出来
るようになったのです」
この司会者の言を少し補足する。法律相談の場合、相談者はコウノトリの会会員にならな
くてはならない。会費は年一万円ほど。また、相談などで済まないケースも有る。事務員
・ボランティア達では荷が重いとされる場合は、会所属十数名の弁護士の中から一人が代
理人を受任する。これには正規の弁護士料がかかる。
 しかし、基本的には費用は安くすむので当然に利用者は増え、社会的にも認知されるよ
うになったのである。
 現在、コウノトリの会の事務員は十五人。所属弁護士は交代制で十人。会傘下の団体は
全国に約三十。平均、事務員が五、六人。所属弁護士が二、三人の規模。団体同士の連携
は密であり、そしてこのネットワークはさらに拡大し続けていた。

445 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/02/29 02:01
 司会者、
「宇田川弁護士はまさに現代、混迷する社会情勢の寵児。次期日弁連会長へと推す声もあ
る、稀代の名弁護士なのです」

 ここで宇田川はゆっくりと口を開ける。その鶴を思わせる痩躯からは想像しにくい、張
りのある落ち着いた声。瞳内面には強い力。
「ご紹介にあずかりました、宇田川です。私は弁護士として仕事をさせて頂いて、かれこ
れ四十年弱もの間、この日本における弁護士制度に疑問を抱いておりました」
カメラ、ズームアップ。宇田川、正面を見据える。

「米国に比べ、我が日本の弁護士は人口に対して人数が圧倒的に少ないのです。さらには
費用の面などでも相談料も軽視できない金額。これで、市民が満足な法律相談が行える筈
が有りません。そして現代。この文明社会で様々な利害が交錯する現代においては益々も
って法曹界の、弁護士の役割が重要になってくるのであります」
宇田川の姿は細くも、凛とする。

446 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/02/29 02:23
 場面を、夜の新宿中央公園に移す。順一と信二。

「……なんだい、お前の話を聞いているといいオッサンじゃないか」
宇田川の説明を受けた順一は訝しげ。大事な話と思って聞いていれば何のことはない、立
派な著名人の概略話ではないか。


 信二は首を横に振る。せかすな、まだ話は続く、と。
「ジュン、その宇田川なんだが。立派な紳士、法と正義の弁護士。だがな、実は奴、弁護
士業界ではとても憎まれているんだ」
信二は苦笑する。

「そして、私やお前の、男が立つかどうかの瀬戸際がこの男にかかってくるのさ」

                                    〜続く〜

447 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/03/01 00:24
今日は、今後のあらすじ考え中。。

448 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/03/03 00:54
 順一は言葉の意味を考える。その弁護士が一体何なのか。順一や信二にどう関係してく
るのか。

「ジュン、私の師事する先生は次期日弁連会長職を狙っている。会長職は日本弁護士の頂
点だ。その肩書きだけで圧倒的箔が付く。法律顧問を依頼してくるのは世界に名だたる一
流企業ばかり。一生喰うに困らない。そしてその影響力は絶大だ。
 うちの先生は現会長の懐刀で長く会長派閥の一翼を為してきた。先生の集金能力は大し
た物だからな。まさに金鉱山」
信二は口元を歪ませる。
 信二の言うには、弁護士業界もいくつかの派閥が有るという。その人脈は入り乱れてい
る。そもそも、日弁連会長職は選挙による弁護士の投票によって決すのだが、それを左右
するのが派閥力学である。そこには目に見えはしない金のやり取りすらある。

「去年まではうちの先生が最大有力候補だった。誰もが次期会長には先生が就くと思って
いたほど。だが、そこに邪魔者が現れた。それが宇田川」

449 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/03/03 01:19
「奴は元々、現会長とは対立する派閥に属する。派閥はそんなに大きい物じゃなかった。
細々と金にもならない少年事件や、小規模民事をこなしてきたグループだった。だが、去
年コウノトリの会結成以来、劇的に状況は変化下のさ」
信二は苦々しげに言うと、缶コーヒーを投げ捨てる。乾いた音。

 コウノトリの会の影響力は絶大となった。まず、普通に弁護士に依頼するよりも気軽で
あり、簡単な法律相談等であればほとんど費用がかからなかった。当然、利用者は増える。
一見すると単に年会費のみでは運営側に利益が出ないように思えるかもしれないが、結果
宇田川陣営に富をもたらした。
 相談内容が事務員のレベルではなく弁護士の介入を必要とする場合、正規の料金を取れ
たからである。いくら相談者全員がそうはならないとは言え、他の弁護士事務所を圧倒す
る相談件数であればそういった刑事・民事事件の数は増える。宇田川派閥の担当事件は急
増した。特に民事事件依頼の増加は派閥の台所事情を急速に豊かなものとする。

 これだけでも大した手腕と言える。だが、宇田川の真骨頂はここからである。

450 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/03/03 01:42
 ここで少し脇道に逸れ、コウノトリの会および傘下団体の弁護士人数を説明しようと思
う。まずコウノトリの会が所属弁護士が十人。そして参加団体が約三十。一団体につき平
均弁護士三人。つまり参加団体が弁護士三十人強。さらに司法書士や行政書士といった法
律家が参加している団体もある。
 これだけでも全国としては大規模。これは会発足の際に宇田川の提唱した、開かれた市
民への司法の場という趣旨に賛同した者達である。そして、さらに現状は。

 弁護士は金持ちだという社会認識があるが、必ずしもそうではない。司法試験に合格し、
研修を経てすぐに自分の事務所を立ち上げても依頼を受けていくのは難しい。経験不足の
新人弁護士に頼もうという奇特な人間は少ないからだ。もし、経験を積み事務所を立ち上
げたとしてもそれだけで経済的に成功するとは限らない。
 なぜなら、弁護士業界も資本主義競争社会の原則に従っている為。有能な弁護士には仕
事がさらに舞い込み、無能な弁護士は依頼を受けられずショボイ国選弁護の仕事を引き受
けるしかない。強き者が富み、弱き者は貧しくなる、当然のことである。
 世の中には貧しい弁護士も多い。そして、それらが宇田川の成功に飛びついた。

451 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/03/03 02:23
 貧乏弁護士、新人弁護士等は宇田川の成功を羨んだ。自分たちには直接の儲けに繋がる
民事事件のノウハウが無い。しかも名前も売れてないので依頼者もいない。相談者も少な
い。
 これでは一体何のために人生の最も輝かしい若々しい時を机にかじりついて六法全書
を丸暗記し、判例集や注釈を読みふけったのか。これで金にならなければ無念そのもの。
 宇田川はそれらの者達を、吸収し始めたのである。彼は傘下となることを条件に彼らに
ノウハウを伝授していったのだ。
 実は、小市民相手の一般民事相談、法的手続きは存外流れ作業的なものだ。特に多重債
務の債務整理、自己破産等。これに比べると離婚訴訟、遺産相続紛争は若干ややこしい。
とすれば、新規に非営利団体を作らせ、宇田川の元で経験を積んだ熟練事務員などを出向
させ会運営・法的手続きノウハウを導入すれば、ある程度誰でもこなせるのである。貧乏
弁護士、新人弁護士も腐っても司法試験合格者なのだから。
 余程無能な弁護士であったとしても熟練事務員がついていればあらかたの運営、法的手
続きはこなせられる。ただし、この場合弁護士はただの名前だけ、お飾りの傀儡にすぎな
くなる。宇田川部下の事務員達は、弁護士・新規事務員達の教育に重点を置いた。

452 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/03/03 03:00
 さらにコウノトリの会本部も新規会設立のバックアップを精力的にこなす。考えように
よってはフランチャイズ方式といえるかもしれない。
 誰でも実行できる流れ作業的マニュアル、そして熟練事務員という指導者。初期設備投
資はそれほどかからないので宇田川は積極的に資金を投入した。様々な都道府県で何カ所
も。合計すれば相当の金額となるだろう。驚異的資金力と行動力であった。
 これにより徐々に、そして確実に宇田川の元に人と金が集まり始める。参加団体は現状
約三十、弁護士は直属が十人。参加団体所属は一人ずつ交代制としても常時三十人。影響
下としては百人前後。さらに潜在的傘下も増えている。各地で新規会を結成しようという
弁護士、・司法書士も多い。法曹界、宇田川大派閥の誕生である。
 宇田川は組織の引き締めにも余念がなかった。派閥とは上下の関係が必要だからである。
資金の投入は結果的に傘下団体をかたにはめることとなった。資金の投入を受けている以
上、宇田川の指示は破れない。さらに勝手な動きをする団体に関しては、ノウハウと投下
資本の回収という強硬措置をちらつかせ縛り付ける。誰も安定を捨て、再び事務所の家賃
支払いに苦慮する生活に戻りたくはない。相談者もコウノトリの会後援であるということ
で集まっているのも多い。組織は固まりつつあった。

453 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/03/03 03:07
「――ジュン、今までの話、大体分かるか?」
信二は話の合間、一息つきながら。対して順一は即答。
「ワカンネ」

「……アホ」

                              〜続く〜

454 :39:04/03/03 10:42
39 :名無し物書き@推敲中? :04/03/01 21:13
●◎●★おまいら、キャラを作れい!★●◎● ]
にいるのも、ある種の糞コテで、独りよがりだが、
ま、かなり熱心だ。見習いなさい!


40 :名無し物書き@推敲中? :04/03/01 22:38
>>39 漏れは結構いいと思う。お話は悪くないと思うし。
でも、漏れが寝る前に書き始まっていたのが朝起きてもまだ続いていて、
夕方家に帰ってもまだ書き続けていたのはちょっと唖然としたけど。


の39だが、褒めているわけなので、気にするな。

2日から3日にかけての文章は、やっと小説らしくなった。
手を抜かずにきちんと書くことが、上達に繋がるんじゃないか。
この調子で、書いてくれ。

455 :上の参考:04/03/03 13:13
310 :白石昇 ◆Kjrx9yfSYM :04/03/03 12:23
>>39 名無し物書き@推敲中?様:04/03/01 21:13
 見た見た。えらいと思う。内容は読んでないけど。
----
>>40 名無し物書き@推敲中?様:04/03/01 22:38
 止められないんでしょ、表現者としてある種まっとうな衝動なんです。


456 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/03/04 22:38
>>454 なんだか分かるよ。熱心と言ってくれてありがと。
読み物書いていく上で、絶対に必要な物ってたぶん情熱だと思う。
ありがと。妙にうれしい。

457 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/03/04 22:57
 信二の話は続く。

 彼の立身の為には、師事する弁護士の日弁連会長への当選が早道だ。数ヶ月後まで迫っ
ている会長選挙の予想される候補は二人。信二の師、磯村孝明と宇田川芳郎。
 一年前までは想像もできなかった強力な対抗候補の出現に、磯村陣営は焦っていた。

 東京には三つの弁護士会がある。都内に事務所を構える弁護士の所属する、東京弁護士
会・東京第一弁護士会・東京第二弁護士会。その三会の中で現会長とそして会長派閥後継
者である磯村の息のかかった弁護士と、台頭してきた宇田川派閥に期待する若手、非主流
派の二派に別れて対立の様相を見せ始めている。
 当初は磯村側の有利が予想されていたが、利権を掌握してきた会長派閥への不満と宇田
川の手腕と期待があい合わさって徐々に油断を許さない状況になってきたのである。

「話が長くなったが、つまり私の目的は宇田川の失脚にあるんだよ」
強い口調。

458 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/03/04 23:32
 順一はここまで聞くと、まじまじと信二を眺めた。
「お前も、随分と汚いことやってんだな」
そうは言った順一だが、自分の職業を思い出してそれ以上は言わなかった。

 信二、力強い言葉。
「ジュン、お前。強く、大きくなりたいんだろ? ならば私と手を組め。宇田川失脚に手
を貸せ。いつか、私は法曹界の頂点に立つ。私は表の世界からお前をバックアップする。
お前は力を掴め。そして裏の世界で上り詰めろ。
 そして政財官界の頂点に君臨するんだ。二人でこの世の馬鹿な連中を見下してやるのさ。
門地、学歴なんぞ糞食らえだ。強い者が頂点に立つ。弱い者、弱いことにあぐらをかいて
いる者を区別し、淘汰する。私とお前ならできる。
 ……そう、あの昔の頃のように風神・雷神コンビの復活だ」
順一は引き込まれる。
 信二は手を差し出す。握手の手。
順一は、一瞬ためらうもその手を差し出し、固く握った。

459 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/03/05 00:18
 浩平から着信が入ったのはその時のことである。それはシャブ御殿個室トイレからのあ
の電話。順一の携帯が震える。

「信二、ちょっと待て」
順一は携帯を取りだす。うっとしそうに電話に出たが、数度やり取りするうちに彼の顔つ
きが変わった。電話を切った順一の表情は困惑というべきか、喜悦というべきか、その表
情は判別つきがたい。

 不思議に思った信二は何事かと尋ねるも順一は含み笑い。一言だけ呟く。
「もしかしたら、大きく風が吹くかもしんねぇ」
順一は笑った。

460 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/03/05 00:19
 月曜日、朝。東京弁護士会所属宇田川芳郎氏は東京都成城の自宅を後にした。乗車は黒
のトヨタ・センチュリー。付き添いは運転手と秘書の中嶋、及び数人。この数人はいずれ
も体格がいい。
 車内、秘書の中嶋が当日の日程を確認する中、当の宇田川は姿勢正しく瞑想するかのよ
うに黙って聞いている。
「先生、午前十時よりは全国消費者金融問題協議会会長との会談。午後0時半よりは東都
銀行頭取との食事会。この席にては先頃問題となった不良債権に関しての利益供与事件の
話が出てくるかと。午後二時よりは共有党幹事長と会談、となっております」
妙に甲高い中嶋の声が宇田川の慌ただしい日程を述べていく。この男は随分と肥満体質で、
百六十センチほどの身長に対して体重は軽く三桁に達しているだろう。
 センチュリーのゆったりとした車内も、彼だけで狭く感じさせてしまう。
 さて、それにしても宇田川の一日の慌ただしさはどうだろうか。各所で会談やシンポジ
ウムなどに引っ張りだこの為、最近では殆ど事務所やコウノトリの会本部は腹心の弁護士
達に一任している。これも彼の上がり調子のなせることだろう。
                                   〜続く〜

461 :名無し物書き@推敲中?:04/03/06 17:43
原稿用紙30枚も使って、エピばかりで、生きた事件起きてねーなんて、
新人賞では、一次ではねられるぞ。
最初ッから、殻振り返り、振り返りなんて小説、おもろないぞ。
事件、展開、事件、展開、自省ってな調子でやってくれ。



462 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/03/07 20:32
むむむ、なるほど。確かにそうかも。長いのはムズイなぁ。

463 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/03/07 20:57
 車は月曜日の混んだ道をゆっくりと進んでいく。中嶋は諸事の報告に夢中になっている。
彼の口調はいよいよ調子が上がり、甲高い声は耳にうざとい。
「中嶋、少し静かにしたまえ」
 今まで寡黙な無表情であった宇田川が、急に顔つきが変わった。目だけを動かしてフロ
ント、サイドミラーを慌ただしく見やる。

「二台後ろの黒い車、私の家近くからずっと付いてきている」
宇田川は静かに呟く。だが、その静かな一言は瞬時に車内を静まりかえらせた。緊張が走
る。中嶋が慌てて後ろを振り向こうとするが、宇田川は鋭く一喝し制止した。

「先生、どうされますか」
 付き添いの屈強な男が尋ねる。宇田川は後部座席中央に座っている。その左右には屈強
な黒服が宇田川を囲うように座る。実の所、その二人は宇田川のボディガードなのである。

「別にいいだろう、放っておけばよろしい」
動揺する中嶋を尻目に、宇田川は短く笑った。目元の皺が縮む。

464 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/03/07 21:19
「おいおい、なんだか様子がおかしいぞ」
黒のシーマの車内、順一はハンドル握りつつ助手席の信二に言う。順一の視線の先には二
台前のセンチュリー。順一は煙草を灰捨てに押し込むと、不安げな表情を浮かべた。
 信二は煙に露骨な嫌悪の表情を浮かべながら答えた。
「お前、私が昔から煙草の煙が嫌いなの知ってるだろう。その辺気遣いしろ」
そうは言いつつ、信二も目標の車を睨む。確かに様子が変わった。中の人間の動きが固い。
不自然なまでに後ろを見ない。

「こりゃ、バレたか」
順一のハンドル握る手に力が入る。

 順一と信二は、宇田川失脚のために手を組んだ。そしてまずは彼の行動パターンの把握
のためにとりあえず尾行をしてみたのである。ところが、初日からこの有様。
 がさつで雑なところばかりに見える順一だが、実は案外細やかで心配性の彼としてはこ
こでも溜息をつかざるを得ない。

465 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/03/07 22:34
「だいたい、なんで奴は身辺警護がついてんだよ?」
順一は吐き捨てる。そもそも成城の邸宅といい随分と豪勢なものだ。たいした金回りであ
る。信二に聞いたところ、その邸宅も今年になって購入したばかりという。去年の始めま
では二流弁護士派閥の首魁であったのがえらく出世したものだ。順一は感心する。
「言ったろ、宇田川は憎まれてるって」
順一は述べる。宇田川がコウノトリの会を結成して以来、一般の法律事務所は依頼者が減
少した。法律門外漢の一般市民客に至ってはそれが顕著に減っている。
 各報道機関などでとりあげられたコウノトリの会に客を奪われたためである。状況は宇
田川の一人勝ち組状態であった。
 これで傘下以外の弁護士達の恨みを買わない方がおかしい。元々金回りの悪い弁護士達
は宇田川の門下に下るという選択肢もあるが、著名な弁護士にはそのような真似はできな
い。特に信二がイソ弁として所属する磯村法律事務所などはその代表的な物だろう。
 恨まれているというのはそういった意味である。そして宇田川も人間の善意のみを信じ
る人間ではないのだろう、転ばぬ先の杖ということで彼の周りにはボディガードが張り付
いていた。これは一体、法と秩序の弁護士業界の話なのだろうか? 順一は首を傾げた。

466 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/03/08 00:02
「お前の尾行が下手なんだよ」
信二は憎々しげに漏らす。傍のドアを打ち付ける。それに順一は嫌な顔をして返した。
「おいおい、別に俺のせいでもいいけどな。それはまあ、俺のせいでも、なんでもいいん
がこの車を粗末にすんなよ。俺の女の車なんだから」
順一はふて腐れた様子。信二は軽く笑って謝った。

 一方、二台前のセンチュリー車内では。
「中嶋、とりあえずこの場で危害を加えてこないのであれば泳がせておけばよい」
宇田川は朴訥と言う。ただし、運転手にはゆっくり進ませるように指示し、路側帯に車を
付けさせた。
 中嶋は巨体を揺らして理由を問うたが、宇田川は言多くは語らず。
「中嶋、とりあえずこの場で騒いでも仕方ないのだ。敵が見えないからな。それより、あ
の車のナンバーを控えておけ」
傍を抜き去る順一達のシーマ。中嶋は慌ててナンバーを控える。宇田川は再び、瞑想する
かのように目を瞑った。

467 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/03/08 00:42
 目標が急に停車し、脇を通り過ぎてしまった順一と信二。どちらにせよ、露見していた
のだろうと思うと、特に気にもしなかったのだが。
「なかなか、手強い敵のようだな」
順一は苦笑混じりに煙草をふかせる。信二の迷惑そうな表情など気にもせず。そんな信二
は切り出した。

「ジュン、それよりもお前、組事でも忙しいんじゃないのか? 例の大牟田一家との件、
お前の所の田之倉組が一番槍になったんだろう?」
それに順一は動きが止まる。信二は得意気。この男がこの表情の時は本当にたちが悪い。
カマかけで発言しているときもあるのだが、大概が何か情報を得ての事である。昔からそ
うだった。順一にとって、一番弱みを知られたくない男であった。そして、それを知られ
たときの顔だ。順一は嫌な記憶を思い出してしまった。

「お前、そんなに俺の煙草の煙が嫌だったのかよ?」順一、煙を浴びせてやった。
〜続く〜

468 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/03/10 00:01
「アホ」
 大迫 敦子(二十四)は、とても不機嫌であった。夕方、仕事への出勤を前にして自分
の車がレッカー移動されていたのである。彼女は悪態をつく。
 元々彼女は自宅近くの屋根付き駐車場を契約している。普段はそこに停めているため駐
車違反を切られることはない。ところが今日は知人に車を貸していたのだ。しかも、その
人物は車を敦子の一人住まいのマンション真ん前に駐車したのである。鍵は彼女の郵便受
けに投げ込まれていた。

「バカ」
もう一度、彼女は悪態をつく。まったく、なんて配慮の無さだろうか。ここの管理人は極
端に口やかましく、ゴミの日などは特にうるさい。また今回のように路上駐車の有ろうな
らばすぐに近くの警察署に苦情を入れてしまう。近くの署の交通課は業務得点稼ぎの為と、
そしてそれ以上に管理人の有名なくどい口を閉じさせる為にレッカー車の手配をしてしま
った。
 あれほどに路駐をするなと注意して貸したのに。敦子は一分間ほどあらんかぎりの呪い
の言葉を呟くと、嘆息と共に近くの地下鉄駅に向かった。

469 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/03/10 00:29
「ああ、まったく!」
敦子は悪態をつく。彼女の長い髪が地下鉄の車内、会社帰りの客の中で狭くも揺れる。
 彼女にとって電車に乗るのはかれこれ一年ぶりほど。もともと混み合った場所、狭いと
ころ、暗い場所が嫌いな彼女は車を買ってから電車と縁がなくなってしまった。
 久しぶりの車内、人混みの中で吊り輪を握りつつ顔をしかめる。そんな彼女は周囲の会
社員・OL達の中でも浮いて見える。
 その要因を列挙してみよう。綺麗に脱色された栗色の髪。スカートタイプのスーツ。落
ち着いた色だが見るからに値の張った舶来品と見て取れる。腕にはフランクミュラーの時
計。フランクミュラーの中でもタイプは最もスタンダードな物だが、最も彼女が気に入っ
ている代物。同僚達のようにただなんとなく値の飛び抜けて高いカルティエ等を身に付け
ているわけではない。気に入っているから付けているのだ。

 顔立ちは整っており美人だが硬質な印象をどこか与える。落ち着いた思慮深く隙の無い
おもむき。だがよく見れば、その瞳は強きで勝ち気そうな光を持つことに気付くだろう。

470 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/03/10 01:04
 と、そんな彼女が狭い丸の内線車内で久々の電車体験を味わっていると。
 急に敦子は顔をしかめた。厳密に言うと既に人混みの不快感のため、顔をしかめていた
のを、さらにしかめた。
 お尻になにやら撫で付ける感触を感じたのである。それは、恐らく何者かの手。背後か
らごく自然を装いつつも巧妙に上下する。彼女は、小さく舌打ち。後ろを見ると一人の中
年会社員。そしらぬ顔つきだが、不自然な手。彼の口元が小さく笑った。

「オジサン! なにやってるんだよ」
 瞬間、車内、平穏を切り裂く烈声。突然のことに周囲の視線が、一点に集まる。そこに
は瞳、血走った敦子が。彼女は発作的に振り向き、声を張り上げていた。髪が乱れる。
 目の前の中年会社員、彼は不自然に右手を宙ぶらりんにしたまま驚愕の様相で敦子を見
る。呆然とした様子。敦子は一歩踏み寄り、目線きつく睨み効かせて中年を覗き込む。

「あなたに言ってるんだよ」
冷然とした響き。中年は目を逸らした。

471 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/03/10 01:17
 思いもよらぬ事態に動転する中年を、次の駅で無理矢理引きずり出すと敦子は詰め寄っ
た。ホームの上。にじりより、烈火の勢い。罵倒し、警察への同行を求める。

 しかし中年も次第に自分を取り戻し、反論する。
 曰く、君の勘違いである。
曰く、私はそのような人間ではない。家族もあるし地位も有る。決してない。
 曰く、私はたまたま君の真後ろなだけであって、もしそのような事があったとしても誰
か他の者だったろう。等々云々。

 敦子はすっと平静な顔つきになった。思案する様子。それに中年は安堵の表情、なだめ
すかすような口ぶり。顔つきがいやらしく笑った。

「それもそうかもね」
敦子は呟く。男は口元を歪める。それは品のない卑の笑い。

472 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/03/10 01:40
「ねえねえ、私っていつも痴漢されてばかりなのよね」
ふいに元気のない声。暗く沈んだ表情。男はそれにとってつけたような優しい言葉をかけ
る。敦子は安っぽい同情の言葉を聞き流すと、男にそっと寄った。中年の鼻を甘い柑橘系
の香りがかすめる。
「オジサン、私ってどうなのかな?」
耳元、甘い声。中年は生唾を飲み込む。彼の視線すぐ傍にはそこら辺ではお目にかかれな
い上玉のいい女。しかも沈んだ表情、憂いの瞳。中年の息づかいが荒くなる。とても綺麗
だよ、となんとか一言口にできた。
 敦子はその小さな頭を中年の肩に預ける。と、その時。何だろうか、彼女のポケットの
中で小さく音がした。

「そうなの? オジサンは私みたいな女でも綺麗って言ってくれるんだ。……ありがと。
電車の中でも、人混みに混じっていても私は綺麗だった? 他の子達よりも」
中年は鼻先をくすぐる香しい柑橘の香りの中でなんとか、首を縦に振った。
「君はどの子よりも綺麗だ。電車の中でも私は君しか見えなかった。たまらないほど」

473 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/03/10 01:53
 中年は顔面を酩酊感の中で赤くし、息づかいが荒い。敦子は柔らかな囁き声。

「オジサンはホント優しいのね。なんだか元気が出てきそう。こうしていると落ち着く。
 ……ね、今ならもう怒りはしないから、ホントの事教えて。あの時オジサンは私を触っ
たでしょ? ね、ホントの事を言って。
 私のことをそんなに綺麗だって言ってくれるあなただからもう怒りはしない。人生、こ
んな出会いもあるのだろうから。だけど私、嘘は嫌い。騙されるのは嫌なの。今まで散々
騙されてきたから。
 だから。あなただから、ホントの事を言って欲しい。どうなの、触ったの? ねえ、こ
れからの私達のために今だからあなたの口から聞きたいの。どうなの綺麗だから触りたく
なったの。私に触れたくなったの? 近づいてふれ合いたかったの?」
触れるか触れないか、耳先でとろけるような囁き、敦子の瞳は震える。

 中年は言葉の響き、甘い香り、そして瞳に引きずり込まれるよう。
「ああ、触った。慈しみ撫で回した。それは君が欲しかったから。とても」

474 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/03/10 02:09
 その言葉の瞬間、敦子は飛び退いた。笑い声を上げて。唖然とする中年。

「オジサン。やっぱし触ってんじゃないの。じゃ、警察行こっか」
敦子は勝ち誇った表情。先程までの憂いの顔つきなど微塵もない。敦子はポケットから何
かを取り出す。それは小さなICレコーダー。録音・集音機能は強力な代物だ。

 中年は今日何度目かの呆然。何とか一言、二言漏らす。
 曰く、もう怒らないからと言ったではないか。
 曰く、あんなに親密な様子であったのに、と。
 中年はまるで失われたものにあがき、すがりつく哀れな乞食のよう。

 対して敦子は得意気。
「あら、確かに怒ってないわよ。そう、怒ってない。だけど怒らないけど警察に行かない
とは言ってないと思うわ。違うかしら?」
随分と楽しげ。中年はうなだれた。

475 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/03/10 02:30
 豪奢な店内に男達の笑い声が響いた。腹を抱えるような爆笑。

「アッちゃん、それはまた災難だったな」
本当に腹を抱え、捻れそうに笑いもだえる順一はどうにか漏らす。と、またそのまま笑う。
 場には今日、夕方地下鉄内にて突発的災難に見舞われた敦子と順一を含めて数人の男達
がいた。落ち着いた照明の室内にはテーブルがいくつも並び、そこかしこに様々な男達と
綺麗に着飾った女達。あちこちからなごやかな談笑が聞こえる。黒服達が酒をテーブルに
届けたりと右に左と行き交う。
「そもそもあんたが人の車を路駐するからいけないのよ、分かってる?」
敦子は憮然とする。それに順一は笑って返す。

 今夜、六本木クラブ『ASIA(エイジア)』に田之倉組若頭補佐、上田順一の姿があった。
列席は同若頭、黒田浩二(三十八)。同舎弟頭、田山作蔵(六十二)。そして接待のホス
テスの一人は大迫敦子。順一にシーマを貸した人物であり、彼の恋人でもある。
〜続く〜

476 :名無し物書き@推敲中?:04/03/11 19:49
ここらで上げてみる

477 :名無し物書き@推敲中?:04/03/11 19:54
もしかして、行き当たりばったりで書いてる?

478 :名無し物書き@推敲中?:04/03/12 17:00
キャラ君よ、
けなしたり、持ち上げたりして、君も眩暈がしているだろうがな、
君の書いているものには、人が出すぎで、しかも、キャラがどれも立ってないんだ。
なんか、薄っぺらな俳優が通り一遍に演じているような安っぽいドラマにも、
劣るかな、という気がする。表層的というか……。
二、三年、人を観察し直して、なにかに拘り抜いた文を書いて、脳を一刻も早く固めよ。
君は二十四歳だったかね。
石原がいうように、まともに社会性を持った文を描くには、
ある程度年がいかんと(といっても、石原曰く二十五歳だが)、あかんのかな。


479 :名無し物書き@推敲中?:04/03/12 18:07
>>478
激しく同意。そもそもみんな褒めすぎだろ? 今までの下っ端の話全部読んだが、そんなに面白いか? 俺にはまったく理解できない。
だいたいだな、創作文芸板ガイドには個人の作品発表はダメと書いてあるじゃないか。
それに違反してないか? とっとと削除しろよ。
とにかくつまんなすぎ。面白くない。もうちょと文章を巧く書けるようになって出直せや。
と言ってもフィクションとノンフィクションを間違えるようなのではこんなもんかもね(藁

480 :名無し物書き@推敲中?:04/03/12 19:40
>>480 言い過ぎじゃね?

481 :478:04/03/12 19:55

見事な自爆だ。
だれにいったんじゃ。
それは、さておき、あかんものは、あかん……の法則じゃ。
10人ちゅう7、8人までが、あかんとういうたら、それはあかんのじゃ。
キャラ某は、まさに、そのあかん奴じゃないか。
懸命なだけにイタイしな……。
さあて、どうする。

482 :478:04/03/12 20:05
創作板だからな、
ここのコテは、自らの技量を上回る奴が、通りすがりに出没しているかもしれない
ということに、気づくべきだな。
プロ、といっても売れなきゃほんまのプロじゃないが、
自称プロが冷やかしで、交じっているかもしれんからな……。

483 :名無し物書き@推敲中?:04/03/12 20:10
削除、削除、削除、削除、削除、削除、削除、削除決定!

484 :478:04/03/12 20:37
馬鹿が多いスレだなあ

485 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/03/13 00:21
なるほど、仰る内容、特にガイドラインの件はよく分かる。
いろいろな指摘の中でキャラの立ちに関しては、おいらの名前が鍛錬道場下
っ端ってことで。鍛錬中ってオチか。まあ、そんなこんなだったり。

さて、どうするべきかと。この2チャンネルそのものが不特定多数の人々が
利用する物で、言ってみれば社会の公器なわけだし、自分の我を押し通すわ
けにもいかないし。ここはスレ終了とすべきかなぁ。
ルールはルールだから。……残念だけど。。

ともあれ、素直な気持ちでホント楽しかった。いろんな人に書き込んでもら
ったし、いろんな人のSSも読めたし。
自分自身も、寝食を言葉通り忘れて書いたこともあったし、いろんなコメン
トを貰った。貴重な体験になったと思う。
場を与えてくれたみんなに感謝。ありがと。

486 :名無し物書き@推敲中?:04/03/13 00:23
とはいえ、これで読めなくなるのも寂しいな。
出来上がったら、どっかの投稿サイトに投稿しる。

487 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/03/13 00:45
あと、これだけは一言。
このスレは>>50>>56氏(たぶん同じ方だと思うけど)の存在無くし
て今のこのスレは無かったと思う。カキコしてくれた中でも特に多大
なる感謝を込めて。
また、むちゃぐろーさん、わざわざ依頼ありがとうでした。実力不足
でおいら的にも心残りなのが残念です。

また以前に少し触れた投稿作リライトですが、これは前向きに考えて
います。見てもいいかな、という方は投稿作用ページに案内させてい
ただきますのでメール下さい。また、それに対して批評など頂けると
幸いです。

重ねて。いろいろ迷惑もかけましたが、みんなホントにありがとうで
した。ホント感謝です。おいらには相当思い出深いスレでした。

488 :キャラ鍛錬道場下っ端 ◆DzSNI77Pjc :04/03/13 00:48
>>486
ベリーサンクス! そんな機会も有るといいなぁ。

……それでは。

489 :名無し物書き@推敲中?:04/03/13 07:31
キャラ鍛錬道場下っ端君よ、
ガイドラインうんぬんはあるが、
なにも書くのまでやめることはないと思う。
しかし、小説家を目指して修行をするのなら、
ここらで、ネットを離れ、じっくり練ってやったほうがいいのかもな。
あんたは書けるようになる人だし、
これからの三、四年が最も大切な時期なのだからな。

ここで、書いて、晒して、即反応があって……てなことで、
脳内麻薬が大量に分泌され、満足するといった構図はあるが……。
まあ、腰を落ち着けて、まとまったものを書いてみれ。

SSを何本か書かせていただいたが、その都度反応してくれて、ありがとう。
落ち着いたら、またメールを送らせてもらいます。


490 :名無し物書き@推敲中?:04/03/16 20:13
―そして。誰もいなくなった。

491 :名無し物書き@推敲中?:04/03/16 20:31
アガサ?

492 :ブラックナイト:04/03/17 20:28
主人公が死神なんていいとおもうが
死神のシナリオならここのどこかにいるゼロにきくといい


493 :名無し物書き@推敲中?:04/03/17 20:58
ゼロとはなんじゃい。

494 :名無し物書き@推敲中?:04/03/20 22:11
>>478の態度がなんかムカツク

495 :ブラックナイト:04/03/21 21:00
493殿
我の知り合いです
いろんな小説かいてますから
授業中にもこそこそ書いてたり・・・・

496 :名無し物書き@推敲中?:04/03/23 08:10
誰か、SSでも書け!

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