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茅田砂胡16〜赤点ゆえに補講追試ですか?〜

1 :イラストに騙された名無しさん:03/11/24 16:07 ID:h3S4la1t
暁の天使たち、デルフィニア戦記、スカーレット・ウィザード
他、茅田砂胡作品全般を語り合うスレです。

<お約束>
広告等を貼られない為にもsage進行でお願いします。

<ネタバレルール>
新刊のネタバレは公式発売日2日後から全面解禁です。
(公式発売日が○○日ならば、○○日00時解禁ということ)
ネタバレ解禁前は、メール欄を使ったネタバレのみOKです。

<前スレ>
茅田砂胡スレ15〜がんばれ ダニエル!
http://book.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1063979853/
その他過去スレ、リンク等は>>2


279 :イラストに騙された名無しさん:03/12/01 00:13 ID:NWrTugLy
不幸の海、悲運の空
第1章:ヴァンツァーの災難。

ヴァンツァーは困っていた。なんだかわからないが、近頃急に周囲の者達がうるさくなったのである。理由はまったくの不明。
しかし、やたら意味ありげな目で見られたり、わけのわからないことではやし立てられたり、女の子が変に行動的に迫ってきたり、やたらと監視されるような視線を受けたりする。
「困ったな・・・これでは勉強にも鍛錬にも身がはいらん。」

実はこれ、先日超絶美形でおしとやかそうな女の子とデートをしていたところを目撃されたといううわさが広がっているからなのである。
なんでも、それは「テストの最中に身も世もなく取りすがってヴァンツァーを連れて行った超絶美少女」だという。
テストすら放棄させるほどの決意をさせる、超絶美形な女の子とデートしていた。
これは、充分な確信を持って流れるにたる傍証のあるうわさであった。
しかも、相手はかなり若い・・・ヴァンツァーより若いとなれば
幼いといってもいい・・・相手だというので、不順異性交遊だった場合
とんでもないことになるのではという面もある。
そのため、危険な遊び♥に興味深々の同級生達は、
ことさら面白がってうわさしていたのだ。
男の子達は、相手の超絶美少女(シェラ、♂、汗)
とのエッチ♥の有無について興味深々だった。

女の子達は、高嶺の花とあきらめていたヴァンツァーを横から掻っ攫われたと激怒している。
・・・いやまあ、テストのときにすでにわかっていたとはいえ、あれ一回だけならまだなんかの偶然とかで片付けることも出来なくはなかったのだ。
だが、傍証が出てきた。すでに絶望である。

しかし、本人にこのうわさは届かない。
しかも、なぜか超絶美形の黒髪の大人の女性や、銀髪の彼女と同じくらいの金髪の彼女までいるとか言ううわさまでが立っていたりして。
ヴァンツァーの周りは、さらに騒がしくなっていくのであった・・・


280 :イラストに騙された名無しさん:03/12/01 00:15 ID:NWrTugLy
不幸の海、悲運の空
第2章:チェイニー達の悲哀

「ううう・・・俺はなんて不幸なんだ・・・」
「あら、ダニエルおじさま、あなたなんて幸せ者よ!」
「そうだそうだ!」
「な、なんだね、ドミューシア君にチェイニー君。」
「ダニエルおじさま、ずっと出演してるじゃないですの?」
「そうだよな、俺達なんか、ずっと出番がないんだぜ。忘れ去られてるよな。」
「そうそう、作者に愛されたキャラだったら、あとがきで出番がないって嘆くことだって出来るのに、私達、読者達から名前すら忘れ去られているわ」
「いや、しかしね、君達はベルトランで幸せに暮らしているじゃないか。私のように人格崩壊の危機に陥ったり脅迫されたり危険な目にあったりはしていないんだから、不幸だとか言うのとはちょっと・・・」
「なに言ってるのさ、出番がないことを嘆くことすら出来ないんだ。これが不幸でなくてなんなんだよ。
 生きていればつらいこともある。そのかわり楽しい事だってある。死んだら、つらいと思うことすら出来なくなる。俺達は、作者に忘れられたせいで消滅したのとおんなじなんだよ。」
「いや、出番があっても、不幸ということをだね・・・」
「ぶ〜〜! あたしは!」
「あ、デイジーローズ、ごめんなさいね。ケーキがあるわよ、食べる?」
「ごめんな。ジュースもあるぜ。ほら」
「わ〜〜い!」
デイジーローズ、ころっとだまされ大喜びする。そして、はるか向こうの庭園の中の東屋では、アーサーとマーガレットがお茶を楽しんでいた。
このSSを描いていた俺ですら危うく出しそびれたほど忘れ去られていたのである。まる。


281 :イラストに騙された名無しさん:03/12/01 00:18 ID:NWrTugLy
不幸の海、悲運の空
第3章:先輩達の不幸

ジェームズが、息せき切ってシェラの元にかけてきた。そして、開口一番にこう叫んだ。
「大変だ、シェラ! ヴィッキーが先輩達に拉致されたぞ!」
「なんですって!? どうしてそんなことに!?」
「ほら、前に言っただろ、何でも出来たり顔がよかったりする新入生を、自分達のグループに引き入れようとして無茶をする先輩達がいるって!」
「(あんな危険なリィを拉致するなんて)なんて(無謀極まりない)ことを・・・」
「ほんとだよな、男とはいえ(あんな華奢で可憐な子を)拉致するなんてかわいそうだ。」
「ええ、(誘拐をした先輩達が)かわいそうです。相手は複数なんですか?」
「ああ、5人ほどで拉致したらしい。これだけの人数となると(可憐なヴィッキーを助け出すのが)かなり厄介だ」
「5人もでリィを拉致したのですか!? (5人もリィに叩きのめされるとなると大きな騒ぎになるから)厄介ですね・・・」
「早く助けに行かないと(ヴィッキーがひどい目にあうので)まずいよな。(二人で助けるのは難しいから)人数を集めるか?」
「はい、早く助けに行かないと(リィに先輩達が叩きのめされるので)大変なことになります! でも(助けるのかんかは簡単ですし、それよりは先生に知れたりして)事を荒立てると(リィの立場が悪くなるので)よくありません。まずは二人だけで・・・」
「そうか・・・事を荒立てると(先輩達の立場が悪くなるから)まずいよな。」
「ええ」
「よし、行こう!」
「はい!」
かくして、傍目にはものすごくスムーズに意思疎通をしているのに実はかなりかみ合わない会話をした二人は、それぞれ別の対象を助けに行くために走り出したのであった。

リィなんぞを拉致したりするという無謀極まりないことをした不幸な先輩達に幸あれ!

282 :イラストに騙された名無しさん:03/12/01 00:20 ID:NWrTugLy
不幸の海、悲運の空
第4章:配達人さんの不運

この時期、医学部の近くで怪我や病気になるのはものすごく危険である。そのため、この時期、医学部の周りはデンジャラスゾーンとして恐れられていた。
しかし、そんな場所であっても、用があったらいくしかない。まずいことに医学部は、町へ行く道の通り道になっており、毎年かなりの被害者が出ているのである。

そこを通りがかった上に、ちょっと転んでひざをすりむいてしまった不幸な配達人がいた。彼は、荷物を医学部に届けた帰りに町に寄ろうとしたとき、うっかり転んでしまったのである。

医学部生たちが、たちまちのうちに集まってきた。
「ああっ! 大丈夫ですか!?」「お怪我をなされたのですか?」「おお、すりむいてしまったようですね!」
「ご安心ください、私たちは医者の卵です!」「すぐに診察と治療をいたします!」
「え! あ、あの? い、いや、別にこれくらいはつばをつけておけば(恐)」
「いいえ!」「甘く見てはいけません!」「そうですそうです!」「頭を打っていたりしたらどうするんです!」

学生たちの目は・・・習ったばかりの(初歩的な)診察の仕方と治療の仕方を試してみたくて、ぎらぎらと輝いていた。
そう。まるっきり、実験動物を見る目である。
「触診よ〜〜し!」「いや、お前だけだと心配だから俺も!」「俺もおれも!」
「骨に異常がないか、軽い衝撃を当てて確かめないと!」「雑菌が入ると大変だからこの消毒薬で・・・」「いやその前に傷口の洗浄を!」
「転んだのはなぜだ!?」「疲労のせいか?」「昨日はよく眠れましたか?」
「栄養の偏りかもしれない。」「おお、では採血検査をしなくては!」
「ひいいいいぃぃぃ! も、もう大丈夫ですから、放してください〜〜〜!」

しかし、実験動物・・・いやいや、患者を見つけた医学生たちは彼を放すはずもなく・・・
不幸な配達人さんは診察室へと連行されるのであった。
そして・・・そのさまを物陰から眺める美形青年が一人。
「いやあ・・・何度見ても面白いよなあ!」
配達人の足元に丸い小石を、絶妙の位置とタイミングで投げて転ばせたレティシアは、次の獲物を狩るのはいつにするのか考えながら、自分もいそいそと診察室に向かうのであった。

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