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初心者のためのミステリ用語辞典

102 :レナード・タッチ:02/03/02 13:55
エルモア・レナードのタッチ(筆致)。驚くようなドンデン返しがあるわけでもなく、派手なアクション・シーンがあるわけでもなく、
ストーリーがめまぐるしく展開するわけでもないのに、ではレナード作品のどこが面白いのか?
まずはその語り口の巧みさ、特に軽妙な会話を筆頭にあげることができるだろう。(勿論これは高見浩さんの翻訳もうまいという ことだが)
簡潔でありながら洒落ていて、ユーモラスな雰囲気も感じさせる文体はこの作家ならではのもの。
例えば“レナードタッチ”の名を高しめた代表作「グリッツ」の導入部、

 「弾丸をくらった晩、ヴィンセントは、やられるな、と直感した。ところはサウス・ビーチ。相手はメリディアン
  ・ストリートとシックスティーンズ・ストリートの角の街頭の陰からちかよってきた。ヴィンセントはそのとき、
  車から降りて自分のアパートに歩みよろうとしていたのだ。まだ早い時間だった。九時を数分しかまわっていな
  かったのだから。」

これだけでもシャープで簡潔、それでいながらうまく状況を説明しているのがわかるだろう。大体弾丸をくらっているの
に「やられるな」なんて冷静に考えるのがクールで気障。逆にユーモアさえ感じてしまう。この作品は犯人の特徴からい
くとサイコものになるのだが、どこか全編飄々としたおかしさにつらぬかれていて陰惨な感じがしない。

こんなのでどう? >>101

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