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ハドリー・チェイス

1 :目玉をえぐる:03/10/25 11:35
ユリイカのエルロイ特集号で出ていたので
「ミス・ブランデイッシュの蘭」「蘭の肉体」「悪女イブ」
を新宿の紀伊国屋で購入しますた。

そしたら、異様に面白いんですよ、数十年前なのにその辺の
ノワール作家なんて問題にならないくらい面白い。
聞けば、他にも著書を大量に出版してるらしいのに殆ど絶版。

というわけで、スレたてますた。情報おながいします。

2 :ボストン・テラン:03/10/25 13:13
「神は銃弾」大好評発売中だYO!

3 :名無しのオプ:03/10/25 14:20
プレイボーイスパイってどんな感じ?
007みたいなの?

4 :名無しのオプ:03/10/25 15:16
レギュラーキャラとかいるの?

5 :名無しのオプ:03/10/25 16:52
あぶく銭は身につかない

6 :名無しのオプ:03/10/26 00:03
 おや、こんなスレを立てる人がいるとは。

 チェイスは巧い作家。アメリカを舞台にしたギャング小説、犯罪小説を得意と
するが、本人はイギリス人。しかも、アメリカなんか行った事もなく、地図と米
語スラング辞典を頼りに作品を書きあげていた。初の渡米は、実にデビュー20年
以上たってから。
 典型的な娯楽作家で、ストーリーテリングの巧みさは絶品。また、性格描写や
文章も上手い。高尚さや文学性などは乏しい作風のために毀誉褒貶が激しいが、
マンネリに陥らずに1作ごとに工夫を凝らした作品を書いており、ミステリ作家
としての実力は高く評価していい。

 個人的なお薦めは『世界を俺のポケットに』、『ダイヤを抱いて地獄へ行け』、
『悪女イヴ』、『ある晴れた朝 突然に』あたり。ただ、基本的に技巧で読ませ
る作家なので、ミステリ史に残る傑作もないかわりに、どの作品も一定の水準を
保っていて、大外れがない。
 ちなみに処女作は『ミス・ブランディッシの蘭』どう発音しても「ブランディ
シュ」が正しいのだが、なんでこんな邦題が付いたのかは不明。


7 :名無しのオプ:03/10/26 11:26
作品を通してずっと登場するキャラとかっています?
すべて1冊読みきり型ですか?

8 :名無しのオプ:03/10/26 19:41
チェイスの作品は基本的にほとんど単発です。
インタビューで、書いてしまった作品にはなんの思い入れもないと言っていたので、キャラクターにも愛着はないようです。
ただし、何人かのキャラは複数作品に登場します。
1.「ブランディッシの蘭」の私立探偵フェナー。
処女作とTwelve Chinks and a Womanに顔を出しますが、すぐにフェードアウト。
固定キャラを使って書くのがむいていないことにチェイスはすぐ気づいたようです。
ちなみに翻訳があるのは「蘭」だけ。

2.ヴィク・マロリー
未詳。翻訳はありません。

3.スティーヴ・ハーマス
ええと、たしか保険会社の調査員だったような。不正請求者の企みを暴くのが仕事です。
ただし物語はハーマスの側からではなく、犯人の視点で描かれるので、感情移入可能なキャラではないです。
「ダブル・ショック」「群がる鳥に網を張れ」などに登場。

(つづく)


9 :名無しのオプ:03/10/26 19:58
(承前)
4.フランク・テレル&マーク・レプスキ
チェイスが好んで舞台に使うフロリダ州の架空都市パラダイス・シティの警察署メンバーです。
たしかレプスキは途中で警察を辞めて保険調査員だか私立探偵だかになったような。
ガイ・ハミルトン監督「レプスキ危機一髪/ロシア皇帝の秘宝」(うろおぼえ)をはじめ、4作のレプスキ映画がフランスで作られています。
「その男凶暴につき」「カシノの金をまきあげろ」「ソフト・センター」などがあります。

5.マーク・ガーランド&ル・シルク
上に出ている「プレイボーイ・スパイ」がこいつです。ル・シルクは彼を付けねらうソ連のスパイだったかな?
007ものとの決定的な違いは、ガーランドが組織のはみ出し者である点で、祖国とも折り合いが悪いです。
ゲテモノスパイ小説と敬遠せずに読むと、なかなか酷薄な感じがして良。「1〜3」まであります。

6.ハーマン・ラドニッツ
チェイス作品にたびたび顔を出す悪役のボスで、世界有数の大富豪という設定。「その男凶暴につき」などの作品の背後で暗躍しています。
未訳のThe Whiff of Moneyではル・シルクとも顔合わせしているみたいですね。

7.ヘルガ・ロルフェ
「切り札の男」の主役。大富豪の妻ですが、不能の夫に隠れて若い男と火遊びをしようとしたために事件に巻き込まれます。
未訳作品が二つありますが、彼女の登場作はすべてカードの用語が題名に付されている模様。

以上が、チェイス作品オール・スター・キャストというところです。

10 :名無しのオプ:03/10/26 20:00
おっと忘れてた。
このほか、レイモンド・マーシャル名義の作品に、ブリックヘッド・コリガン、ドン・マッカラムという数作に登場するキャラクターがいました。
マッカラムは「ヴェニスを見て死ね」(ポケミス)が訳されてますね。

こんな感じ。お役に立てましたかしらん。

11 :8:03/10/26 20:05
今気づきましたけど、>>1のハンネは「蘭の肉体」からですね。
「愛の肉体」という非常に原作に忠実な映画がありますが、ご覧になりましたか?
主演のシャーロット・ランプリングがどうしてくれようというくらいエロくて、はまり役でした。
では。

12 :名無しのオプ:03/10/26 20:25
初版ヴァージョンの「ミス・ブランディッシの蘭」はかなりすごいらしいんですが
読んだ人はいらっしゃいますか?

13 :目玉をえぐる:03/10/27 10:14
>>11
8さん詳細なレス有難う御座います。
そんな、映画があったんですか・・・・

図書館で「世界を俺のポケットに」を読了。
難航不落の現金輸送車を襲撃する、悪党4人組が破滅していくストーリー。
それまでは、ケチな盗みしかしていなかった4人組に、赤毛の美女が輸送車
襲撃の話を持ち込み(美女の襲撃の理由がノワール的)そこから、4人組が
疑心暗鬼になり、破滅していく様が、現代のノワールに通じるものがあって
非常に読み応えがありました。(個人的には、オチがやや、感傷的かな?)

4人組の中の副頭目は馳星周の小説にそのまま出てきそうですね。

14 :8:03/10/27 11:07
>>12

初版の「蘭」読みたいですね。昔森英俊さんとこの目録でえらい値段がついていたのを見たことがありますが(もちろん原書)。
どこかで出版してくれないかなあ。

>>13
「世界を俺のポケットに」、いいですよね。副頭目の男が馳星周的というご指摘、なるほどです。あの身勝手さが似てますね。
ノワール的といえば、「幸いなるかな、貧しき者」も酷薄な感じがしてグッドです。
「郵便配達は二度ベルを鳴らす」タイプの小説なのですが、後半の妄執加減がたまらないですよ。
ちなみに「愛の肉体」はよくレンタルビデオ屋さんで見かけます。双生児の殺し屋とか、いちいちイメージ通りなんでびっくりさせられますよ。

15 :名無しのオプ:03/10/27 11:32
貧亡くじは>>1が引く

16 :名無しのオプ:03/10/27 12:34
創元も熱心に復刊してくれないとね〜
まだ半分しか読めてないよ。

17 :目玉をえぐる:03/11/01 19:06
神保町の古本屋街に逝ってきますた。
ヤパーリ、全然売ってませんですタ。

渋谷の某書店で「悪女イブ」「ミス・ブランディシュの蘭」
「蘭の肉体」までは入手出来たんだすが・・・・
>>16
最後の目録を見た時点では97年ぐらいまではまだ絶版じゃ
なかったみたいです。

「その男凶暴につき」読了。
正直、話は少し、だるかったんですけど、シルクの酷薄なキャラはカコイイ!

18 :サリバン先生兄弟:03/11/02 03:08
あら、こんなスレが!驚きです。ミス ブランディッシュの初版は大変なきこう本
らしいですよ。
噂では、結末があまりにも悲劇的なことや、内容の一部にかなりな虐待シーンのある為
とか聞きました。私は、原書では探せませんでした。

19 :8:03/11/02 08:51
>>18

不能の殺し屋がミス・ブランデッシをレイプするシーンや、冒頭でころされるチンピラがナイフで刺されてイッちゃったりするシーンは現行版にはないですね。
特に前者は、フォークナー「サンクチュアリ」との共通点を探す上で大事な場面だけに確認したいところです。
また、「悲劇的な結末」については映画化作品「傷だらけの挽歌」の結末が忠実に再現しているようです。
「傷だらけの挽歌」(たしかアルトマン)もDVD化されないですかねー。

20 :B37 ◆P3udnAZtt. :03/11/02 09:15
「傷だらけの挽歌」はロバート・アルドリッチだよ。
一昔前は新刊書店にも古本屋でも本が必ずあった作家なのにいまや・・・
邦題のセンスが独特なので読んでない作品でもタイトルは憶えてるな。
なんとなく語呂もいいし、誰がつけてたんだろ?


21 :8:03/11/02 12:50
>>20
おお、アルドリッチでしたか。感謝、感謝。
題名をつけていたのは、たぶん厚木淳あたりではないですかね。
カトリーヌ・アルレーの題名とも似たものを感じません?
「2千万ドルと鰯一匹」とか。
このころのネーミング・センスをぜひ講談社文庫あたりは見習ってほしいですね。

22 :サリバン先生兄弟:03/11/03 02:06
フォークナーも、なんか削られてんですか・・?
もう、10年近く昔に読んだような・・・黒人少年が主人公の話でしたっけ?
しかし、ブランデイッシュの爪ってどんな構造なのかしら?
ブルース リーの映画に出てくる悪者を思い出した。

23 :8:03/11/03 05:03
>>22

うろ覚えですいません。
ものすごく略していうと、フォークナー「サンクチュアリ」は、処女をレイプした冤罪で私刑に遭う男の話です。
この作品が「ブランディッシ」に影響を与えたという説があるわけです。
代表例がジョージ・オーウェルのもので、「オーウェル評論集」(岩波文庫)で読むことができます。
ただ、オーウェルの文章を読むと、彼は明らかに初版の「ブランディッシ」を読んでいるので、削除版以降の人間では一部確認できない記述があるのですね。


24 :サリバン先生兄弟:03/11/03 05:28
23サン サンクスでし!確かフォウクナアはノーベル賞とってたような
気がしましたが・・それより、「ミス ブランー」の、表紙の絵素敵じゃないっすか?
「イブ」や「蘭の肉体」どれもいい!
その前のカバー絵は、おどろオドロしかったな〜。
びりびりっ〜〜と、オノマトペ

25 : :03/11/07 23:59
age

26 :8:03/11/08 17:54
>>24
遅レスすまそ。
ブランディッシの表紙絵って、傷だらけの挽歌のものでしたっけ。
コラージュの感じがいいっすね。
今手元に『プレイボーイ・スパイ1』の原書がありますけど、銃殺された男の死体を前に男女が立っている図柄で、これもなかなかグーです。

27 : :03/11/14 17:02
age

28 :名無しのオプ:04/01/15 23:24
ホシュ

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