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法月綸太郎スレッド
- 1 :天然八歩:2000/03/11(土) 07:28
- 火村&アリスが有栖川スレッドで話題になっていましたが、名探偵
法月とそのパパの関係も、なかなかそそるものがあります(^-^;;;)。
ということで法月スレッドです。
個人的ベストは「誰彼」かな? コリン・デクスターばりに錯綜する
推理がたまりません。
- 663 :名無しのオプ:02/12/29 17:55
- ミステリ初心者ですが・・・・。
『後期クイーン問題』とは何か、どなたか説明していただけませんでしょうか?
- 664 :名無しのオプ:02/12/29 17:58
- ノ^〜ノ
( (
___ ∧_∧ヾ(((リンタロウ ) ___ ┏\ \
―――( #・∀・)つ);Д`)──┤├┨┃),、,、,)
―― (つ )〃/ つ──┤├┨┃ ∩_∩
――/ ゝ 〉―/ / /..―――┤├┨┃ ∩(´Д`;)<リンタロウよ、もういい、
_ (_(__) (__(_/ . ̄ ┃┃ ヽ つ お前は頑張った!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| (⌒人 ヽ
|  ̄ (_)
- 665 :名無しのオプ:02/12/31 18:03
- >>663、有栖川スレで書いてた人ですか?
僕も詳しくは無いけど、理解している範疇で書くと、
ミステリにおける探偵というのは、あくまで外部の存在。
事件が起こった後からやってきて、巻き込まれた人に救いの手をさしのべ、
トリックを暴き、犯人を指摘する。事件が解決すれば、そのまま去っていく。
関係者や犯人の、その後の人生に関わることは一切無い。
これが従来のパターンだが、そこを崩して、
探偵も内部の存在であるとする作品が、クイーンの後期によく書かれた。
事件を解決したと思ったら、真犯人の狙いで間違ってたとか(十日間の不思議)
謎解き・犯人指摘に酔って、犯人を自殺させてしまうとか(九尾の猫)。
探偵活動によって、関係者の生き死ににまで関与してしまう。そこから
果たして探偵が他者の生殺与奪まで握るのは是なのか、そもそも探偵は
何の権限で事件に首を突っ込み、他人の人生に関与するのか、といった
推理物、探偵物の根本そのものに疑義を投げかける思考が生まれた。
これが「後期クイーン問題」。
多分こうだと思うが、そこ間違ってるぞというのがあれば、指摘お願い。
法月作品なら「頼子のために」「ふたたび赤い悪夢」あたりかな。
ちなみに、「探偵がいやなら探偵を辞めればよい。論ずる要無し」と
切って捨てているのが、二階堂黎人。
- 666 :名無しのオプ:02/12/31 19:30
- >>665
おおむねそれで良いかと。
二階堂の論説にはどうかと思われる点も(多々)あるけど、
「後期クイーン問題」についてだけは賛成。
法月がこの問題に頭を突っ込んでいったのは、作家としての
実験精神であり誠実さと言えなくはない。
だが、現実には「後期クイーン問題」はそれと前後して執筆力が
急激に失速していった作家たちに対する格好の理由づけに用いられ、
「書けないことが作家としての誠実さのあらわれ」みたいなことに
なってしまった。
- 667 :名無しのオプ:02/12/31 20:14
- >>665-666 それはちゃうんじゃないの?
後期クイーン問題とは
「すべての証拠が出揃ったという絶対的状況が成立しえない以上、探偵の
推理は常に間違っている可能性がある」
( http://www.roy.hi-ho.ne.jp/k-enji/impression_netabare01.htm より引用)
つまり、完全にフェアな(=完全に論理的な)な本格ミステリは存在しない、
つーことだわな。そういうことを気にしない普通の本格ミステリは、名探偵が
「真相」を告げて終わりになる。
これはようするに「名探偵が真相だと言ってるからそれが真相なんだ」という
一種のトートロジー(同言反復)なんだな。
多くの本格ミステリ作家はそれを「お約束」として割り切る。でもクイーンや
法月みたいに「論理」に高度に意識的な作家は、そこでトラップ(どつぼ)に
はまる、とこういうことだあな。
- 668 :名無しのオプ:02/12/31 20:29
- age
- 669 :名無しのオプ:02/12/31 20:45
- たしか、どっちも正解じゃないかな。
といっても>>667の方が語られる事が多い。
一見、正当な論理に思える(そんなこともないか)からかもしれない。
しかし、この後期クイーン問題は>>665-666という意味で作品に取り入れる事は面白いけど
>>667のような意味で語られて、なおかつそれを理由にミステリの限界を説かれたりするとムカツク。
もともと現実の事件の捜査だって「すべての証拠が出揃ったという絶対的状況が成立しえない」わけで
じゃあ、現実の刑事が「いつかこの証拠がひっくり返されるかも」などと悩むかというと、そんなわけなくて
証拠の群れから、ある程度の(厳密な意味でない)確実性を見つけ出して事件を組みたてていく。
それが普通の事。完璧な論理性など存在しないのは自明な事。
>>667のような意味での後期クイーン問題を語る作家、評論家、ネット書評家は(のりりんがそうだとは言わんが)
はっきりいって、単に幼稚な人間だとおもう。不可能な事を強調してるだけ。
「大人なんて嘘をつく生き物なんだ!!」と叫ぶ小学生のようだ。
- 670 :669:02/12/31 20:52
- なんか思いきりスレ違いだな。申し訳ない。
一応このスレに関係しそうなことを言っとくと、
法月綸太郎は(少なくともいまでは)
「この問題で悩んで書けなくなってる」なんてことは無いと思うので安心して(?)
- 671 :名無しのオプ:02/12/31 20:55
- 原因はどうあれ、書けなくなってるのは確かだと思うが(w
- 672 :名無しのオプ:02/12/31 22:03
- >>665>>667>>669
簡にして要を得た説明、感謝です。
「後期クイーン問題」がこの二つの側面で語られ、
しかも今の日本のミステリ状況に強引に重ねあわされることが、
ことをややこしく、不毛かつ無意味にしてますね。
- 673 :名無しのオプ:03/01/02 00:59
- そんな問題は摩耶たんに訊いてください!
- 674 :名無しのオプ:03/01/02 01:09
- 実際に訊いたらうすら笑いを浮かべて舌打ちされてしまいました。どうしたらいいですか?
- 675 :名無しのオプ:03/01/02 01:45
- スカシ屁で反撃
- 676 :名無しのオプ:03/01/02 02:03
- 個人的には、>>665で言われているのが、当のクイーンが意識していた「後期クイーン問題」で、
>>667あたりが、近年、日本で本格が再興してきた頃になって、新本格の作家や評論家が、
>>665の問題をより深化させた論理だと解釈してるんだけど、間違ってるかな?
- 677 :名無しのオプ:03/01/02 04:26
- >>676
「後期クイーン問題」をクイーン自身が意識していたとはどうしても思えないのです。
全ては現代作家の思い込みと自己正当化による妄想ではなかったかと。
- 678 :名無しのオプ:03/01/02 10:33
- や、別に、作家が意識していない問題を語るのも
評論ではないかと言ってみるテスト。
- 679 :名無しのオプ:03/01/02 15:45
- >>678
それって、評論というものは確かにそうなんだけど、
探小研の評論って「原作者が意識していようといまいと知ったことではない」
「問題意識を読み取るのはわれわれの勝手」って居直りが過ぎる気がする。
「ジャンルと時代の抱える問題は、作者の意向にかかわらず作品に刻まれているのだ」
みたいな。ちょっと不遜じゃない?
- 680 :二階堂黎人:03/01/03 22:04
- 《後期クイーン問題》は、所詮、作家や探偵が怠けることの言い訳にすぎないし、また、名探偵は推理という思索行動を発動させるためのジャンル的装置であるわけだから、そもそも、そんな問題はこの世に存在しない。
- 681 :名無しのオプ:03/01/04 01:46
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- 682 :663:03/01/04 02:50
- 遅レスですが、皆様ご説明ありがとうございます。
正直言うと分かったような分からないような・・・。(申し訳ありません)
『本格ミステリー』っていう単語も最初、意味不明だったんですけど
島田荘司の『本格ミステリー論』読んでだいたい理解できたんです。
なので、『後期クイーン問題』を扱っているミステリ評論があれば教えて下さいませ。
それ読んで勉強しますので・・・・。
- 683 :名無しのオプ:03/01/04 02:57
- >>679
いや、評論はそれでもいいと思うよ。独立した作品として
評論が完成されていれば問題はない。不遜な感じがするの
は、彼らの論なり文章なりが下手だからだろうね。
- 684 :名無しのオプ:03/01/04 16:49
- >682
島田の「本格ミステリー」は島田の信じる「本格」であって
本当の「本格」とは言えない…かもしれない。
ってことだけ掴んどいて。
- 685 :名無しのオプ:03/01/06 00:23
- 「すべての証拠が出揃ったという絶対的状況が成立しえない以上、探偵の
推理は常に間違っている可能性がある」
というのは初期クイーン問題では?
- 686 :名無しのオプ:03/01/10 13:50
- 「新冒険」読殺!
「身投げ女のブルース」がヨカタ。
次は「功績」買おうかな。
- 687 :名無しのオプ:03/01/10 14:13
- のりりんの短編集は、
「冒険」→「新冒険」→「功績」と
どんどんできがよくなっていると思うので、
>686の方はいい読書体験ができると想像します。
これが、アリスの国名シリーズになると・・・。
- 688 :名無しのオプ:03/01/10 15:02
- >687
パズル崩壊は?
- 689 :名無しのオプ:03/01/10 15:33
- あれは、別路線、というか、
実験作、というか、
その。まあ、何と申しましょうか・・・。
- 690 :名無しのオプ:03/01/10 15:42
- >>687
おれは逆だと思うんだが・・・。「死刑囚パズル」は別格かと。
- 691 :名無しのオプ:03/01/10 15:59
- 逆ですか。うーんと、「死刑囚パズル」は確かにイイ作品だと
思うのですが、「冒険」→「新冒険」→「功績」と
読み進んでいくうちに、どんどん作品のできが悪くなって、
暗い気分になる、てことはないと思うのですが。
>686の方が、「功績」を読んでどう思われるか気になってきました。
- 692 :名無しのオプ:03/01/10 16:37
- 自分は穂波が出ない「功績」に一票
- 693 :690:03/01/10 17:20
- >>691
収録作のアベレージだとそうかも。おれは1つ傑出したものがあれば
いいと思うほうなんだが、まあ意見は人それぞれということで。
- 694 :名無しのオプ:03/01/11 20:34
- >>663-682ではないが、「後期クイーン問題」の評論って、無いのかな?
あるなら僕も読んでみたいんやけど。
- 695 :名無しのオプ:03/01/12 03:28
- 後期クイーン問題における、論理性の方はどーでもいいんだけど(笑)
「探偵≒部外者」論の方は探偵キャラによるところが多いのでは。
他作家のキャラで申し訳ないが、
火村は彼の論理で裁く、御手洗は触れない?かな。
クイーンの後継を担わされている法月(息子)ゆえ問題としている、というか。
現に、おそらくその苦悩する法月(息子)にファンは惹かれているのだろうし。
>>694
君が書いて僕に読ませろ
- 696 :名無しのオプ:03/01/13 02:32
- age
- 697 :名無しのオプ:03/01/13 14:52
- >>694
とりあえず
現代思想 1995年2月 特集 メタ・ミステリー
の
法月綸太郎「初期クイーン論」が分量的にまとまってるかな。
「初期」だけど、一応後期クイーンにつらなる問題を扱ってる。
数学基礎論とかの説明はほとんどでたらめだけど。
後期クイーン問題自体がどれくらい重要かは判らないけど、
法月の評論そのものが本格ミステリ的だと思う
(巽昌章が色々論じてるような)。
- 698 :名無しのオプ:03/01/13 16:11
- >>694
>>697はe-NOVELSでも買える。
- 699 :名無しのオプ:03/01/13 17:40
- まだ中身を確認してないけど、
「後期クイーン的問題」レクチャー
http://www.geocities.co.jp/Bookend/9492/essay/novel/latequeen1.html
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